JPH0661280B2 - ヌクレオシド−5’−o−(1−チオトリホスフェート)を用いる改良された核酸シーケンス分析 - Google Patents

ヌクレオシド−5’−o−(1−チオトリホスフェート)を用いる改良された核酸シーケンス分析

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JPH0661280B2
JPH0661280B2 JP3517034A JP51703491A JPH0661280B2 JP H0661280 B2 JPH0661280 B2 JP H0661280B2 JP 3517034 A JP3517034 A JP 3517034A JP 51703491 A JP51703491 A JP 51703491A JP H0661280 B2 JPH0661280 B2 JP H0661280B2
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    • Y10S436/80Fluorescent dyes, e.g. rhodamine

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は一般に核酸シーケンス分析に関し、さらに特
に、DNAシーケンシングへの鎖終結のアプローチにお
けるDNAポリメラーゼ基質としてのヌクレオシド−
5′−O−(1−チオトリホスフェート)の使用に関す
るものである。
背景 DNAシーケンスを決定するための能力は遺伝子の機能
およびコントロールを理解するため、および分子生物学
の多くの基礎技術に応用するために重要である。本来の
DNAは2つの線状ポリマーまたはヌクレオチドのらせ
ん構造から成る。各らせん構造はホスホジエステル結合
によって結合したヌクレオシドの鎖である。2つのらせ
ん構造は共に2つのらせん構造のヌクレオチドの相補的
塩基の間:チミジン(T)とデオキシアデノシン(A)
のペア、およびデオキシシチジン(C)とデオキシグア
ノシン(G)のペアの、水素結合によって逆平行の配向
で保持される。
現在、DNAシーケンスの決定には2つの基本的なアプ
ローチがある:ジデオキシチェインターミネーター法、
例えば、サンガーら、プロシーディングス・オブ・ザ・
ナショナル・アカデミイ・オブ・サイエンシーズ(Pro
c.Natl.Acad.Sci.)、第74巻、5463-5467頁 (1977);および化学的分解方法、例えば、マクサムら、
プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ
イ・オブ・サイエンシーズ(Proc.Natl.Acad.Sci.)、
第74巻、560-564頁(1977)。チェインターミネーター法
は幾つかの方法で改良され、現在入手できる自動化DN
Aシーケンシング機械のすべてに対して基準として役に
立つ、例えばサンガーら、ジャーナル・オブ・モレキュ
ラー・バイオロジイ(J.Mol.Biol.),第143巻、161-17
8頁(1980);シュライヤーら、ジャーナル・オブ・モレ
キュラー・バイオロジイ(J.Mol.Biol.)、第129巻、16
9-172頁(1979);ミルスら、プロシーディングス・オブ
・ザ・ナショナル・アカデミイ・オブ・サイエンシーズ
(Proc.Natl.Acad.Sci.、第76巻、2232-2235頁(1979);
スミスら、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nuclei
c Acids Research)、第13巻、2399-2412頁(1985);ス
ミスら、ネイチャー(Nature)、第321巻、674-679頁(1
987);プロバーら、サイエンス(Science)、第238巻、
336-341頁(1987)、セクションII、メソッズ・イン・エ
ンザイモロジイ(Meth.Enzymol.)、第155巻、51-334頁
(1987);チャーチら、サイエンス(Science),第240
巻、185-188頁(1988);タボールら、プロシーディング
ス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミイ・オブ・サイエ
ンシーズ(Proc.Natl.Acad.Sci.)第84巻、4767-4771頁
(1987);タボールら、プロシーディングス・オブ・ザ・
ナショナル・アカデミイ・オブ・サイエンシーズ(Pro
c.Natl.Acad.Sci.)、第86巻、4076-4080頁(1989);イ
ンニスら、プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル
・アカデミイ・オブ・サイエンシーズ(Proc.Natl.Aca
d.Sci.)、第85巻、9436-9440頁(1988);およびコンネ
ルら、バイオテクニクス(Biotechniques)、第5巻、3
42-348頁(1987)。
チェインターミネーター法と化学的分解方法の両者は、
各々が共通の起源をもち、各々が既知の塩基で終結して
いる1組またはそれ以上の標識DNAフラグメントの世
代を必要とする。次に単数または複数の組のフラグメン
トは大きさによって分離されてシーケンス情報が得られ
る。両方法において、DNAフラグメントは高分解ゲル
電気泳動によって分離される。通常、DNAフラグメン
トは放射活性ヌクレオシドトリホスフェート前駆物質に
よって、または蛍光染料によって標識化される。
大抵の自動化DNAシーケンシング機械において、異な
る末端塩基をもつフラグメントは異なる蛍光染料を用い
て標識化され、プライマー、例えばスミスら(1987、上
記引用)、または末端ジデオキシヌクレオチド、例えば
プロバーら(上記引用)のいずれかに結合している。蛍
光により標識化されたフラグメントは電気泳動分離のた
めに同じゲルカラムに一緒に装填される。塩基シーケン
スは分離工程中に固定検出器を通過するときフラグメン
トによって放出される蛍光信号を分析して決定される。
このような分析は、多くの現象によって複雑であった、
例えばバンド圧縮、部分的に重なる蛍光標識の発光バン
ド、人為バンドの出現、標識化ジデオキシヌクレオシド
の誤混入によるノイズ、および高度にシーケンスに依存
する方法での強度において幅広く変化するバンド、例え
ばミルスら(上記引用)、コンネルら(上記引用)、お
よびタボールら(1987および1989、上記引用)。後の2
つの現象は、一定の鋳型シーケンスを通して読みこむ際
におよび/または若干の普通に用いられるヌクレオシド
類似体を適応させる際に、若干のDNAポリメラーゼが
もたらす問題点によって生じると信じられている。バン
ドの均等性は多くの事例において修飾T7DNAポリメ
ラーゼ(Sequenase(登録商標))を使用しておよびポ
リメラーゼ反応において二価のカチオンとしてMn+2
Mg+2と置換して改良されてきた、タボールら(1987お
よび1989、上記引例)。しかし、問題は残っており、最
新の自動化DNAシーケンスのアプローチには今なお重
大な制限がある。
発明の概要 本発明は異なる大きさのDNAフラグメントをヌクレオ
シド−5′−O−(1−チオトリホスフェート)前駆体
から重合するDNAシーケンス分析のチェインターミネ
ーター法に関する。本発明は、一部は、通常のヌクレオ
シドトリホスフェート前駆体の代りにこのような前駆体
を使用すると、(i)重合においてシーケンス特有の小休
止が少なくなり、(ii)重合中のDNAフラグメントの個
体群が一層均一になり、順番に、電気泳動分離中にバン
ドが一層均一な大きさになり、そして(iii)蛍光標識化
したジデオキシヌクレオチドを鎖終結ヌクレオチドとし
て使用するときは常にデオキシグアノシントリホスフェ
ートの代りにヌクレオシド類似体を使用する必要がなく
なるという発見に基づくものである。好ましくは、本方
法はタボールら(1987および1989、上記引用)によって
教示されたような修飾T7DNAポリメラーゼおよびM
+2を用いる。
ここで使用されるように、“鎖終結ヌクレオチド”の用
語は、核酸ポリメラーゼによって成長するDNA鎖に混
入した後に、さらにポリヌクレオチド鎖の伸長、または
拡大を妨げるヌクレオチドまたはその類似体を意味す
る。通常、このようなヌクレオチドの鎖終結の性質は糖
部分の3′水酸基が存在しないかまたは修飾されている
ことに原因がある。好ましくは、鎖終結ヌクレオチドは
2′,3′−ジデオキシヌクレオチドである。
ここで使用されるように、1組の染料に関して“スペク
トルによって分解できる”の用語は、染料の蛍光放出バ
ンドが十分に明確である、即ち十分に部分的な重なりが
ないことを意味し、各染料が結合している標的物質、例
えばポリヌクレオチドが、標準の光検出システムによっ
て各染料によって発生した蛍光信号に基づき、識別する
ことができ、このようなシステムには、例えば米国特許
第4,230,558号、4,811,218号等に、あるいはホイーレス
ら(Flow Cytometry:Instrumentation and Data Analy
sis、21−76頁、アカデミック・プレス、ニューヨー
ク、1985)に記載されたシステムによって例示されるよ
うな、バンドパスフィルターおよび光電子増倍管のシス
テムを用いる。
ここに用いるように、“バンド”の用語は、類似または
同一の物理化学的性質に基づくポリヌクレオチドの任意
の空間的配置または集合を含む。通常バンドはゲル電気
泳動による標識化DNAフラグメントの分離で生じる。
図面の簡単な説明 図1Aおよび1Bはヌクレオシドトリホスフェート前駆
体(1A)およびヌクレオシド−5′−O−(1−チオ
トリホスフェート)前駆体(1B)を用いて重合化した
DNAフラグメントのバンドの蛍光強度を示す。DNA
フラグメントは2′,7′−ジクロロフルオレセインを
用いて標識化した末端ジデオキシシチジンを含む。
図2Aおよび2Bはヌクレオシドトリホスフェート前駆
体(2A)およびヌクレオシド−5′−O−(1−チオ
トリホスフェート)前駆体(2B)を用いて重合化した
DNAフラグメントのバンドの蛍光強度を示す。DNA
フラグメントはフルオレセインを用いて標識化した末端
ジデオキシチミジンを含む。
発明の詳細な説明 DNAシーケンシングへの鎖終結のアプローチの基本的
な工程は、(1)オリゴヌクレオチドプライマーおよ
び、サブシーケンスとして、そのシーケンスが決定され
ることになっている標的核酸を含有する鋳型核酸を与
え、(2)鋳型核酸に対してオリゴヌクレオチドプライ
マーをハイブリッド形成し、(3)核酸ポリメラーゼ、
例えばエキソヌクレアーゼ活性を実質的に失活させたT
7DNAポリメラーゼ、シーケナーゼ(登録商標)、リ
バーストランスクリプターゼ等を用いて、ヌクレオシド
トリホスフェート前駆体および少なくとも1種の鎖終結
ヌクレオチドを含有する反応混合物において、プライマ
ーを伸長し、各短いDNAフラグメントが各長いDNA
フラグメントのサブシーケンスであるように、そして同
じ大きさの各DNAフラグメントが同じ鎖終結ヌクレオ
チドを用いて終結するように、DNAフラグメント個体
群のネストシリーズを形成し、(4)大きさによってD
NAフラグメント個体群を分離し、そして(5)各DN
Aフラグメント個体群と結合した鎖終結ヌクレオチドを
同定する。ここで使用するように、“ヌクレオシドトリ
ホスフェート前駆体”の用語はデオキシアデノシントリ
ホスフェート(ATP)、デオキシシチジントリホスフ
ェート(CTP)、デオキシグアノシントリホスフェー
ト(GTP)、およびチミジントリホスフェート(TT
P)、またはそれらの類似体、例えばデオキシイノシン
トリホスフェート(ITP)、7−デアザデオキシグア
ノシントリホスフェート等を意味する。上記工程の各々
の詳細は、異なる鎖終結ヌクレオチドを同定するための
標識化方法の性質、異なるDNAフラグメント個体群を
分離するための手段、鋳型核酸がハイブリッド形成工程
のために提供される方法等、当該分野において良く知ら
れた幾つかの要素に従って変更する。例えば、DNAフ
ラグメント個体群がプライマーに結合した蛍光染料によ
って同定されるならば、そのとき4種のプライマーが与
えられ、各々は異なる蛍光標識を有し、プライマーは4
種の鎖終結ヌクレオチドに対応する4つの異なる反応混
合物において伸長する。あるいは、DNAフラグメント
個体群が伸長工程中に放射活性により標識化されたヌク
レオシドトリホスフェートを混入させて同定されるなら
ば、そのとき伸長工程は通常4つの別の反応混合物を含
み、各々は異なる鎖終結ヌクレオチドを含み、そして分
離工程は通常大きさに従って各反応混合物のDNAフラ
グメント個体群を別々に分離することを含む。一般に、
背景のセクションの第2節で引用した文献はDNAシー
ケンシングの工程とその重要な変更を開示する。従っ
て、これらの文献は参考文献として組み込まれる。
好ましくは、異なるDNAフラグメント個体群は鎖終結
ヌクレオチドに結合した蛍光染料によって同定される。
従って、本発明の方法において、ATP、CTP、GT
P、およびTTPの4種の1−チオトリホスフェート類
似体、および4種の鎖終結ヌクレオチドを含有する反応
混合物中のDNAポリメラーゼによって伸長され、各々
は米国特許第4,855,225号にフングらによって、または
プロバーら(上記引用)等によって開示されたように、
スペクトルによって分解できる1組の蛍光染料の異なる
部分を用いて標識化される。
ATP、CTP、GTP、およびTTPの1−チオトリ
ホスフェート類似体はヌクレオシドホスホロチオエート
と呼ばれる一般クラスの化合物の良く知られたサブセッ
トであり、酵素学において大量に使用されている、例え
ばエックスタイン、アニュアル・レビュー・バイオケミ
ストリイ(Ann.Rev.Biochem.)、第54巻、367-402頁(19
85);およびエックスタインら、トレンズ・イン・バイ
オケミカル・サイエンス(Trends in Biochemical Scie
nce)、第14巻、97-100頁(1989)。ヌクレオシド−5′
−O−(1−チオトリホスフェート)は市販品として入
手でき、例えばアマーシャム(アーリントン・ハイツ・
IL)あるいはルドウイグら、ジャーナル・オブ・オー
ガニック・ケミストリイ(J.Org.Chem.)、第54巻、631
-635頁(1989)に従って合成することができる。
鋳型は当該分野の技術、例えば、テクニカル・マニュア
ル・フォア・モデル370ADNAシーケンサー(アプライ
ド・バイオシステムス社、フォスター・シティ、CA)
によって提供される。例えば、標的シーケンスは適当な
クローニングベクター、例えばM13クローニングベクタ
ーの複製型に挿入でき、次に標的シーケンスのコピーの
数を増幅するように増殖される。M13の一本鎖型は鋳型
として使用するために単離される。あるいは、鋳型を当
該分野で教示されているようにポリメラーゼ鎖反応(P
CR)によって与えることができ、例えばインニスら、
(上記引用);ウィルソンら、バイオテクニクス(Biot
echniques)、第8巻、184-189頁(1990);ギレンステ
ン、バイオテクニクス(Biotechniques)、第7巻、700
-708頁(1989)等がある。増幅後、液相中または固相支持
体に結合して重合反応で鋳型を使用することができ、例
えばスタールら、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ
(Nucleic Acids Research)、第16巻、3025-3038頁(19
88);フルトマンら、ヌクレイック・アシッズ・リサー
チ(Nucleic Acids Research)、第17巻、4937-4946頁
(1989)等によって教示されている。
本発明方法のためのプライマーは市販のDNAシンセサ
イザーで合成することができ、あるいは単独またはDN
A増幅および/またはシーケンシングキット中の成分と
して、例えば、ユナイテッド・ステイツ・バイオケミカ
ル・コーポレイション(クリーブランド、OH)、クロ
ンテク(パロ・アルト、CA)等から購入することがで
きる。プライマーを鋳型にハイブリッド形成する工程は
引用した参考文献に十分に開示されており、本発明の任
意の特定例に応用するための詳細な手引きとなる。
好ましくは蛍光により標識化した本発明の鎖終結ヌクレ
オチドは次式で表される: XTP−L−R 式中のXTPは鎖終結ヌクレオシドトリホスフェートで
あり;Rは蛍光染料であり;そしてLはヌクレオシドト
リホスフェートの塩基と蛍光染料との間の結合基であ
る。
XTPは用いられるDNAポリメラーゼの自然のヌクレ
オシドトリホスフェート基質の類似体であり、混入後は
さらに鎖が伸長しないようにする。このような幾つかの
類似体は4種の自然のヌクレオシドトリホスフェートの
各々に対して入手でき、例えばホッブズら(上記引用)
がリストを与えている。好ましくは、XTPは2′,
3′−ジデオキシヌクレオシドトリホスフェートであ
る。さらに好ましくは、XTPは2′,3′−ジデオキ
シ−7−デアザアデノシントリホスフェート、2′,
3′−ジデオキシシチジントリホスフェート、2′,
3′−ジデオキシ−7−デアザグアノシン、2′,3′
−ジデオキシウリジントリホスフェート、および2′,
3′−ジデオキシ−7−デアザイノシントリホスフェー
トから成る群から選ばれる。ここで使用されるように、
“ジデオキシヌクレオシド”の用語は糖部分が環式また
は非環式であるヌクレオシド類似体を含む。ヌクレオシ
ドの塩基または糖の特定の炭素原子を参照するときは常
に従来の番号の付け方を使用する、例えばコルンベル
グ、DNA複製(フリーマン、サン・フランシスコ、19
80)。
Lは、ジデオキシヌクレオシドと染料との間の結合の長
さと剛性が大いに変えられるような多数の異なる形態を
取ることができる。例えば、本発明を用いて使用できる
幾つかの適当な塩基標識方法が報告されている、例えば
ギブソンら、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucl
eic Acids Research)、第15巻、6455-6467頁(1987);
ゲベイエフら、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nu
cleic Acids Research)、第15巻、4513-4535頁(198
7);ハララムビジスら、ヌクレイック・アシッズ・リサ
ーチ(Nucleic Acids Research)、第15巻、4856-4876
頁(1987)等がある。好ましくは、Lは本発明の染料のN
−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルとジデ
オキシヌクレオチドのアルキニルアミノ誘導化塩基と反
応させて形成する。この場合に、Lは(1)ローダミン
の5−または6−炭素と(2)ローダミンを結合する塩
基の炭素との間の部分として得られる。好ましくは、L
は3−カルボキシアミン−1−プロピニルである。シト
シン、チミン、およびアデニンのこのようなアルキニル
アミノ−誘導化ジデオキシヌクレオチドの合成は、ホッ
ブズらのヨーロッパ特許出願番号87305844.0およびホッ
ブズのジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリイ
(J.Org.Chem.)、第54巻、3420頁(1989)によって教示
され、これらを参考文献としてここに加入する。簡単に
は、アルキニルアミノ誘導化ジデオキシヌクレオチド
は、適当なハロジデオキシヌクレオシド(通常はホッブ
ズら(上記引用)によって教示されたような5−ヨード
ピリミジンおよび7−ヨード−7−デアザプリンジデオ
キシヌクレオシド)およびCu(1)をフラスコに入
れ、空気を除くようにArを流しこみ、乾燥DMFを添
加し、続いてアルキニルアミン、トリエチルアミンおよ
びPd(0)を添加して形成される。反応混合物を数時
間、あるいは薄層クトマトグラフィがハロジデオキシヌ
クレオシドの消費を示すまで、撹拌することができる。
保護されていないアルキニルアミンを使用するとき、ア
ルキニルアミノヌクレオシドは反応混合物を濃縮し、カ
ップリング反応で生成したハイドロハライドを中性にす
るように水酸化アンモニウムを含有する溶出溶媒を用い
てシリカゲルクロマトグラフィーによって単離すること
ができる。保護されたアルキニルアミンを使用すると
き、メタノール/塩化メチレンを反応混合物に添加し、
続いて強塩基アニオン交換樹脂で重炭酸塩を形成するこ
とができる。次にスラリーを約45分間撹拌し、濾過し、
樹脂を追加のメタノール/塩化メチレンを用いて洗浄す
ることができる。合わせた濾液を濃縮しメタノール/塩
化メチレングラディエントを用いるシリカゲルフラッシ
ュクロマトグラフィーによって精製することができる。
トリホスフェートが標準技法によって得られる。
上記文献に従ってアルキニルアミン誘導化ジデオキシグ
アノシンの合成は特に改質されたグアニン前駆体(6−
メトキシ−2−メチルチオ−7−デアザプリン、X)を
必要とし、これは出発物質、6−ヒドロキシ−2−メチ
ルチオ−7−ジアザプリン、XXから得られる。XXを
6−クロロ−2−メチルチオ−7−デアザプリン、XX
Xへ変換するには、ロビンスおよびノエル(ジャーナル
・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリィ(J.Hetero
cyc 1ic.Chem.)、第1巻、34頁(1964)に従い、続いて
塩素置換基をメトキシド(還流メタノール中ナトリウム
塩)と置換してXを生成する: 本発明を用いることができるローダミン染料のスペクト
ルによる分割ができるセットは、テトラメチルローダミ
ン、ローダミンX、ローダミン110、およびローダミン
6Gから成り、これらは、それぞれ、式1〜4によって
示される。全体にわたって、カラー・インデックス(ア
ソシエイション・オブ・テキスタイル・ケミスツ、第2
版、1971)炭素番号図を使用する。即ち、プライムを付
けた数字はキサンテン構造の炭素であり、プライムを付
けていない数字は9′−フエニルの炭素である。
式中: Aはカルボシキル、スルホニル、またはアミノのよう
な、連結官能基に転化することができる基であり;そし
て Bはアニオン酸性基、好ましくはカルボキシルまたはス
ルホニル、そして最も好ましくはカルボキシルである。
ローダミンNHSエステルは米国特許出願第06/941,985
号の教示に従って合成される、ローダミンNHSエステ
ルを合成する方法の重要な特徴は(1)ローダミン染料
の5−または6−形態のエステル化のために存在する実
質的に理論量のジ−N−スクシンイミジルカーボネート
(DSC)および4−ジメチルアミノピリジン(DMA
P)を有する反応条件で、室温にて高収率の生成物を生
成すること、および(2)酸性の、好ましくは5以下の
pKaを有する化合物を用いて新しく合成された生成物を
処理して、反応物に逆転化しないようにすることを含
む。本発明の一般的な反応図は式5によって示される。
この方法は5−または6−カルボキシルローダミン(異
性体の混合物または純異性体として)の酸の形態を当量
のDSCおよびDMAPの極性非プロント性溶媒中で反
応させて、カルボキシル−N−ヒドロキシスクシンイミ
ドエステルを形成することから成る。適当な極性非プロ
ント性溶媒は、N、N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、ピリジン、ヘキサメチルホスホルアミド(HMP
A)等を含む。最も好ましくはDMFを反応溶媒として
使用する。異性体として混合したNHSエステルはさら
に使用するために個々の異性体に分離することができ
る。最も好ましくは、試薬を保存するために、5−また
は6−カルボキシルローダミンの酸の形態をまず標準の
分離技術、例えばエドムンドソンら、モレキュラー・イ
ムノロジイ(Molecular Immunology)、第21巻、561頁
(1984)によって個々の異性体に分離し、次に各5−また
は6−カルボキシル異性体を上述のように反応させて5
−または6−カルボキシルNHSエステルをそれぞれ生
成し、再び標準技法を用いて反応混合物から分離する。
好ましくは、新しく合成したローダミンNHSエステル
はpKa<5の揮発性の有機溶解性酸;そしてさらに好ま
しくは、pKa<1の揮発性の有機溶解性酸化合物、例え
ばメタノール中のHClまたはHBr、または最も好ましく
は、トリフルオロ酢酸を用いて処理される。
本発明に用いるためのローダミン染料の若干の異性体混
合物は市販品として、例えばモレキュラー・プローブス
社(ユージン、OR)から入手でき、他のものは米国特
許第2,242,572;2153,059;3,822,270;3,932,415;お
よび4,005,092号の技法に従って合成することができ、
これらすべてを参考文献として加入する。
好ましくは、フルオレセイン標識鎖終結ヌクレオチドの
スペクトルにより分割できるセットを本発明の方法に用
いる。多くのフルオレセイン染料は市販品として、例え
ばモレキュラー・プローブス社(ユージン、OR)、ま
たはリサーチ・オーガニックス(クレベランド、OH)
から入手でき、あるいは当該分野で知られている技法、
例えば、ガタクら、ジャーナル・オブ・インディアン・
ケミカル・ソサイアティ(J.Ind.Chem.Soc.)、第6
巻、465-471頁(1929);およびカンナら、米国特許第4,4
39,356号で知られた技法によって合成することができ
る。また、フルオレセイン類似体を、置換レゾルシノー
ルを置換ベンゾフェノンまたは置換トリメリット酸とプ
ロピオン酸の存在で、当該分野で良く知られた反応で反
応させて合成することができる。スルホニルフルオレセ
インはリーらのサイトメトリイ(Cytometry)、第10
巻、151-164頁(1989)によって開示された方法に従って
合成され、適当な反応物を置換して改変し、5−または
6−カルボキシル−またはスルホニルフルオレセイン生
成物を与える。好ましくは、DNAシーケンシングにお
いてポリヌクレオチドを標識するとき、染料の5−およ
び6−異性体は、一般に電気泳動の移動度が僅かに異な
り、これら異性体の混合物を使用するとバンドが広がる
原因となるので別々に使用される。染料の5−および6
−異性体は逆相HPLC、例えばエドムンドソンら(上
記引用)によって容易に分離される。一般に、最初に溶
出するピークは6−異性体であり、二番目に溶出するピ
ークは5−異性体であると考えられる。好ましくは、フ
ルオレセイン染料のNHSエステルはジデオキシヌクレ
オチドに適当な連結官能価で反応し、標識化したジデオ
キシヌクレオチドを形成する。
好ましくは次のセットのスペクトルにより分割できるフ
ルオレセイン染料を本発明の方法と共に用いる;フルオ
レセイン(“FAM”);2′,7′−ジクロロフルオ
レセイン(“2′,7′−ジクロロFAM”);2′,
7′−ジメトキシ−4′,5′−ジクロロ−4,7−ジ
クロロフルオレセイン(“LOU”);および1′,
2′,7′,8′−ジベンゾ−4′,7′−ジクロロフ
ルオレセイン(“NAN”)、番号はフルオレセイン染
料のためのカラーインデックス番号図に対応する。さら
に好ましくは、FAMを6炭素によってジデオキシチミ
ジンに連結する(“ddT−6−FAM”);2′,
7′−ジクロロフルオレセインを5炭素によってジデオ
キシシチジンに連結する(“ddC−2′,7′−ジク
ロロ−5−FAM”);LOUを5炭素によってジデオ
キシアデノシンに連結する(“ddA−5−LO
U”);およびNANを5炭素によってジデオキシグア
ノシンに連結する(“ddG−5−NAN”)。最も好
ましくは、次のフルオレセイン標識化ジデオキシヌクレ
オチドを用いる: 好ましくは、重合化反応で生成した標識化DNAフラグ
メントをゲル電気泳動によって大きさに従って分離す
る。例えばゴウルドおよびマシュウズ、上記引用;リッ
クウッドおよびハメス編、核酸のゲル電気泳動(Gel El
ectrophoresis of Nucleic Acids):実際のアプローチ
(IRLプレス・リミテッド、ロンドン、1981);また
はオスターマン、蛋白質と核酸の研究方法(Mehtods of
Protein and Nucleic Acid Research)、第1巻(スプ
リンガー・ベルラク、ベルリン、1984)。好ましくはゲ
ルのタイプは約2〜20パーセントの濃度(重量対容量)
をもつポリアクリルアミドである。さらに好ましくは、
ポリアクリルアミドゲル濃度は約4〜8パーセントであ
る。好ましくはゲルはストランド分離、または変性剤を
含む。このようなゲルを構成するための詳細な方法はマ
ニアチスらのメソッズ・イン・エンザイモロジイ(Meth
ods in Enzymology)、第65巻、299-305頁(1980);マニ
アチスら、バイオケミストリイ(Biochemistry)、第14
巻、3787-3794頁(1975);およびマニアチスら、モノキ
ュラー・クローニング:(Molecular Cloning):実験
室マニュアル(コールド・スプリング・ハーバー・ラボ
ラトリイ、ニューヨーク、1982)、179-185頁によって
与えられる。従ってこれらの文献を参考文献として加え
る。特定の分離に用いられる最適のゲル濃度、pH、温
度、変性剤の濃度等は分離すべき核酸の大きさの範囲、
それらの塩基構成物、それらが一本鎖または二本鎖であ
るかどうか、そして情報を電気泳動によってサーチする
種類の性質を含めて、多くの要素に依存する。従って、
本発明の出願は特定の分離のための条件を最適にするた
めに標準の予備的な試験を必要とするかも知れない。好
ましくは、ポリヌクレオチド鎖の伸長中に、デオキシイ
ノシントリホスフェートをデオキシグアノシントリホス
フェートと置換して、電気泳動中にいわゆる“バンドの
圧縮”を避けるようにする、例えばミルスら、プロシー
ディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミイ・オブ
・サイエンシーズ(Proc.Natl.Acad.Sci.)、第76巻、2
232-2235頁(1979)。例えば、約10〜500塩基の範囲の大
きさをもつポリヌクレオチドを分離して次のゲル中で本
発明に従って検出する:1部のビスアクリルアミドに対
して19部〜1部のアクリルアミドから作られた6パーセ
ントのポリアクリルアミドを、48パーセント(重量/容
量)の尿素を用いて、pH8.3(25℃で測定)でトリス−
ボレートEDTA緩衝液中に形成させる。ゲルは約40℃
で走行させる。
ゲル上の蛍光により標準化したDNAフラグメントのバ
ンドは標準方法によって、例えば高圧水銀灯、レーザー
等によって照射される。好ましくは、バンドはアルゴン
イオンレーザー、特にアルゴンイオンレーザーの488お
よび514nm発光線によって生成したレーザー光によって
照射される。幾つかのアルゴンイオンレーザーはこれら
の線で同時にレーザー光を発するものを市販品として入
手できる、例えばシオニクス社(サニーベール、CA)
モデル2001等がある。
本発明の重要な特色はDNAシーケンシング方法におい
て鎖伸長のために使用される核酸ポリメラーゼである。
好ましくは、本発明の方法に用いられるポリメラーゼ
は、マンガン緩衝液を用いて改質したT7DNAポリメ
ラーゼ(Sequenase(登録商標))であり、タボールら
のプロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミイ・オブ・サイエンシーズ(Proc.Natl.Acad.Sc
i.)、第86巻、4076-4080頁(1989)によって記載されて
いる。さらに好ましくは、また重合反応混合物は、タボ
ールらのジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミスト
リイ(J.Biol.Chem.)、第26巻、8322-8328頁(1990)に
よって教示されるようなピロホスファターゼを含み、こ
の文献は参考文献として加えられる。
実施例 次の実施例は本発明を説明するためのものである。試薬
の濃度、温度、および他の変化しうるパラメータの値は
本発明を例示するものであり、これらに制限されるもの
ではない。
実施例1.6−TMR−NHS カラムクロマトグラフィーによって5−および6−TM
R酸異性体の混合物から6−TMR酸を分離した。8.82
mgの6−TMR酸および10.5mgのDSCをアルゴン下に
0.5mlの乾燥DMFに溶解した。テトラヒドロフラン
(THF)中DMAPの0.5モル溶液0.09mlを一滴ずつ
添加した。室温で2時間後、混合物を50mlのクロロホル
ムに入れて塩水:水の1:1溶液を用いて3回洗浄し
た。クロロホルムを蒸発させて、残渣を20gのシリカゲ
ルカラム(300:30:8の塩化メチレン:メタノール:
酢酸溶出)で精製した。約0.4のRfをもつ画分を蒸発さ
せて乾燥し、8.6mgの6−TMR−NHSをその酢酸塩
として生成した。
実施例2.6−ROX−NHS 6−ROX酸をカラムクロマトグラフィーによって5−
および6−酸異性体の混合物から分離した。46.2mgの6
−ROX酸および58mgのDSCをアルゴン下で2mlの乾
燥DMFに溶解し、THF中DMAPの0.5モル溶液0.4
5mlを一滴ずつ添加した。室温で1.5時間後、混合物を10
0mlのクロロホルムに入れて、塩水:水の1:1溶液を
用いて4回洗浄した。クロロホルムを蒸発させて40gの
シリカゲルカラム(300:30:8の塩化メチレン:メタ
ノール:酢酸溶出)で精製した。約0.5のRfをもつ画分
を蒸発させて乾燥し、その酢酸塩として56.4mgの6−R
OX−NHSを生成した。
実施例3.ローダミンNHSエステルの安定な生成 a)実施例3からの0.44mgの6−カルボキシ−X−ロー
ダミンNHSエステルおよび80μlのメタノール中の0.
01モルのエタノールアミンを一緒にした。アセトニトリ
ルおよび0.1モルのトリエチルアンモニウムアセテート
緩衝液(pH=7.0)を用いた反応混合物の逆相HPL
Cは、生成物が70%のX−ローダミン酸および30%のX
−ローダミンNHSエステルから成ることを示した(エ
タノールアミンとの反応から6−カルボキシ−X−ロー
ダミンのエタノールアミドとして観察された)。
b)実施例3からの0.15gの6−カルボキシ−X−ロー
ダミンNHSエステルを100mlのクロロホルムに溶解し
た;クロロホルム溶液を0.5モルの重炭酸ナトリウムを
用いて2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、
0.1mlの酢酸を用いて処理し、蒸発乾燥させた。0.35mg
の生成物をa)におけるように正確に処理した;逆相H
PLCは20%の6−カルボキシ−X−ローダミン酸およ
び80%の6−カルボキシ−X−ローダミンNHSエステ
ルを示した。
c)実施例3からの0.15gの6−カルボキシ−X−ロー
ダミンNHSエステルを、トリフルオロ酢酸を酢酸と置
換したことを除いて、b)におけるように正確に処理し
た。0.19mgの得られた個体をa)におけるように正確に
処理した;逆相HPLCは<5%の6−カルボキシ−X
−ローダミン酸および>95%の6−カルボキシ−X−ロ
ーダミンNHSエステルを示した。
実施例4.R6G−標識化7−デアザ−2′,3′−ジ
デオキシアデノシントリホスフェート(ddA−5R6
G)の調製 上記のように得られた2.0μモルのアミノ−7−デアザ
−2′,3′−ジデオキシアデノシントリホスフェート
(凍結乾燥した)に、100μlのDMF、3mgの5−ロ
ーダミン6G−NHSエステルおよび50μlの1.0トリ
エチルアンモニウムカーボネートを添加する、pH8.95。
これを渦巻撹拌し終夜室温で放置した。次に混合物をAX
−300の220×4.6mm、7ミクロンカラムのHPLCによ
って1分間につき1.5mlの流速で精製した。開始の溶出
は60%の0.1Mトリエチルアンモニウムカーボネート、p
H7.0、40%のCH3CNで、60%の0.1Mトリエチルアンモニ
ウムカーボネート、pH7.5、40%のCH3CNへと一次勾配で
40分間行った。溶媒を真空下に蒸発させて集めた生成物
から除去した。残渣を0.01Mトリエチルアンモニウムア
セテート、pH7.0に溶解し定量した。
実施例5.ROX−標識化2′,3′−ジデオキシシチ
ジントリホスフェート(ddC−6ROX)の調製 上記のようにして得られた5−(3″−アミノ−1″−
プロピニル)−2′,3′−ジデオキシシチジントリホ
スフェート3.6μモルを150μlのH2Oに溶かした溶液
に、60μlのDMSOおよび50μlの1.0Mトリエチル
アンモニウムカーボネートpH8.95中5mgの6−ローダミ
ンX−NHSエステルを添加した。これを渦巻撹拌し室
温で終夜放置した。生成物を実施例4におけるように精
製した。
実施例6.R110−標識化2′,3′−ジデオキシイノ
シントリホスフェート(ddG−5R110)の調製 上記のようにして得られた7−(3″−アミノ−1″−
プロピニル)−7−ジアザ−2′,3′−ジデオキシグ
アノシントリホスフェート(凍結乾燥した)の1.3μモ
ルに、100μlのDMF、4mgの5−ローダミン110−N
HSエステル、および100μlの1.0Mトリエチルアンモ
ニウムカーボネートpH8.95を添加した。これを渦巻撹拌
し、室温で終夜放置した。生成物を実施例4におけるよ
うに精製した。
実施例7.TMR−標識化2′,3′−ジデオキシチミ
ジントリホスフェート(ddT−6TMR)の調製 上記のようにして得られた150μlのH2Oに溶かした3.1
μモルの5−(3″−アミノ−1″−プロピニル)−
2′,3′−ジデオキシウリジントリホスフェートを、
150μlのDMF、100μlの1.0Mトリエチルアンモニ
ウムカーボネートpH8.95、および4mgの6−TMR−N
HSエステルと混合した。これを渦巻撹拌し、室温で終
夜放置した。生成物を実施例4におけるように精製し
た。
実施例8.2′,7′−ジメトキシ−4′,5′−ジク
ロロ−5−(および6−)カルボキシ−4,7−ジクロ
ロフルオレセイン(“LOU”) 0.60gの3,6−ジクロロトリメット酸、1.47gの4−
メトキシレゾルシノール、0.2mlの濃硫酸、および4ml
のプロピオン酸を12時間アルゴン下に還流した。反応混
合物を150mlの水に注入し;沈澱物を乾燥し、3mlのピ
リジンに入れ1時間かけて2mlの無水酢酸を用いてアセ
チル化した。アセチル化した混合物を100mlの酢酸エチ
ルに入れ、1N塩化水素酸で洗浄し、水で洗浄し、蒸発
乾固した。残渣を15グラムのシリカゲルに置き、50mlの
酢酸エチルで溶出し、次に4:1の酢酸エチル:メタノ
ールで溶出した。Rfが約0.2のUV活性物質を含有する
画分(4:1の酢酸エチル:メタノール/シリカゲル)
を蒸発乾固した。この残渣を10mlのメタノールに溶解
し、次いで1mlの4N水酸化ナトリウムを添加した。10
分後、反応混合物を水で200mlまで稀釈し、次に0.5mlの
濃縮塩化水素酸を添加した。全混合物を200mlの酢酸エ
チルで抽出し、その後、酢酸エチルを硫酸ナトリウムで
乾燥し、蒸発乾固して0.180gの黄緑色の固体を生成し
た。この固体を次に水性水酸化ナトリウム中で次亜塩素
酸塩で処理しLOUを生成した。
実施例9.1′,2′,7′,8′,−ジベンゾ−5−
(および6−)カルボキシ−4,7−ジクロロフルオレ
セイン(“NAN”) まず、3,6−ジクロロトリメット酸トリクロライドを
調製した:0.5gの3,6−ジクロロトリメット酸およ
び1.3gの五塩化燐の混合物を130℃で40分間加熱した。
混合物を室温まで冷却し氷中に注入した。次いで混合物
を40mlのエーテルで抽出し、有機画分を2回15mlの水で
洗浄し、MgSO4で乾燥し、透明油(0.7g)まで濃縮し
た。酸三塩化物をさらに精製することなく使用した。N
ANを次のように調製した:2.7gの1,3−ジヒドロ
キシナフタレン、2.84gの3,6−ジクロロトリメリッ
ト酸トリクロライド、および8mlのプロピオン酸の混合
物を2時間還流した。水(50ml)および酢酸エチル(50
ml)を添加した。層を分離し、有機層を3回50mlの1M
NaHCO3を用いて抽出した。水溶液を沸とうするまで加熱
し濃HClを用いて酸性にした。得られた赤い固体(0.2
g)を濾過し乾燥した。
実施例10.ローダミン標識化ジデオキシヌクレオチ
ド、ヌクレオシド−5′−O−(1−チオトリホスフェ
ート)、およびSequenase(登録商標)とMn++緩衝液を
用いるDNAシーケンス分析 実施例6〜9で調製したローダミン標識化ジデオキシヌ
クレオチドを使用して、アプライド・バイオシステムズ
(フォスター・シティ、CA)モデル370A自動化DNA
シーケンサーを使用する鎖終結シーケンシングにおいて
DNAフラグメントに標識を付けた。ここに参考文献と
して加える製造者の実験計画書(ユーザー・ブレタン
DNAシーケンサーモデル370、第2刷、1987年8月12
日)に従って、M13mp18一本鎖鋳型を得た(M13それ自体
はテストシーケンスとして役立つ)。M13ユニバーサル
プライマーを用いた。次の溶液を調製した:5XT7Mn緩衝
液(100mMトリス−HCl pH7.5、75mMのイソクエン酸ナ
トリウム、10mMのMnCl2、および250mMのNaCl);および
dNTPaSミックス(500μMのdITPaS、500μMのdATPaS、
500μMのdTTPaS、および500μMのdCTPaS、ここで“N
TPaS”は指示されたヌクレオチドの1−チオトリホ
スフェート類似体を表わす)。アニール化反応はミクロ
遠心分離チューブ中に、2.0μlの5XT7Mn緩衝液、0.4pm
olのDNA鋳型、0.8pmolのプライマー、および4.0μl
までの容量の水を合わせて行った。混合物を55〜60℃に
て5〜10分間インキュベートし、徐々に20〜30分かけて
4〜20℃の温度まで冷却し、次に一度遠心分離して縮合
物を収集し、混合し、氷上に置いた。次に混合物に1.0
μlのdNTPaSミックス、ddG−5R110(0.008μ
M);ddA−5R6G(0.1μM);ddT−6TM
R(0.7μM;ddC−6ROX(1.2μM);2ユニッ
トのシーケナーゼ(Sequenase、登録商標)、1ユニッ
トのピロホスファターゼ(シグマ・ケミカル社)および
水を10.0μlまでの容量で添加した。混合物を5分間37
℃にてインキュベートし、次に氷上に置き、25.0μlの
10mMのEDTApH8.0を合わせて反応物を冷却した。次
いで混合物中のDNAをエタノール沈澱させた(4μl
の3M酢酸ナトリウムpH5.2および120μlの95%エタノ
ールを添加し、氷上で10分間インキュベートし、15分間
遠心分離し、上清をデカントして排出し、70%のエタノ
ールに再懸濁し、渦巻撹拌し、15分間遠心分離し、上清
をデカントして排出し、5分間真空遠心分離で乾燥させ
た)。次に沈澱したDNAを5部の脱イオン化ホルムア
ミドと1部の50mMのEDTApH8.0から成る3μlの溶
液に再懸濁し、十分に渦巻撹拌した。ゲルを装填する前
に混合物を90℃で2分間インキュベートしてDNAを変
性させた。モデル370Aシーケンサーの塩基呼出ルーチン
は95%の精度でM13プラスミドの400塩基を同定した。不
正確な呼出はGに続くCとTの呼出をミスしたことに原
因があった。
実施例11.ヌクレオシド−5′−O−(1−チオトリ
ホスフェート)を用いて、またこれを用いないで合成し
た電気泳動により分離したフルオレセイン標識化DNA
フラグメントからの蛍光発光の比較 次に示すこと以外は実施例10に記載したように2対の
DNAシーケンス決定を行った:(1)第1の対のシーケ
ンス決定では、単一のフルオレセイン標識化ジデオキシ
ヌクレオチド、ddT−6−FAMのみを用いた;対の
ひとつのシーケンス決定にはヌクレオシド−5′−O−
(1−チオトリホスフェート)を用い、他の決定には通
常のヌクレオシドトリホスフェートを用いた;(2)シー
ケンス決定の第2の対では、単一のフルオレセイン標識
化ジデオキシヌクレオシド、ddC−2′,7′−ジク
ロロ−5−FAMを用いた;そいて第1の対と同様に、
ひとつのシーケンス決定にはヌクレオシド−5′−O−
(1−チオトリホスフェート)を用い、そして、他の決
定には通常のヌクレオシドトリホスフェートを用いた。
重合反応はヌクレオシドトリホスフェートまたはそれら
の1−チオトリホスフェート類似体を50μM含有し、両
者の場合にはフルオレセイン標識化ジデオキシヌクレオ
チドを1.5μM含有した。図1Aは通常のヌクレオシド
トリホスフェート前駆体を用いて重合化したddC−
2′,7′−ジクロロ−5−FAM−終結DNAフラグ
メントのバンドによって発生した蛍光強度を示す。図1
Bはヌクレオシド−5′−O−(1−チオトリホスフェ
ート)前駆体を用いて重合化したddC−2′,7′−
ジクロロ−5−FAM−終結DNAフラグメントのバン
ドによって発生した蛍光強度を示す。白い矢印はノイズ
レベルが1−チオトリホスフェート類似体の使用によっ
て明らかに減少している各トレースの位置を示す。黒い
矢印は分解能が1−チオトリホスフェート類似体の使用
によって明らかに高められた各トレースのピークを示
す。同様に、図2Aと2Bは通常のヌクレオシドトリホ
スフェート(2A)およびヌクレオシド−5′−O−
(1−チオトリホスフェート)(2B)を用いて重合し
たddT−6FAM−終結DNAフラグメントのバンド
によって発生した蛍光強度を示す。また、白い矢印は1
−チオトリホスフェート類似体を用いるとき、殆どノイ
ズが発生しないことを示し、黒い矢印は1−チオトリホ
スフェート類似体を用いるとき、幾つかのバンドからの
信号が高くなったことを示している。
実施例12.4種のフルオレセイン標識化ジデオキシヌ
クレオチドおよびヌクレオシド−5′−O−(1−チオ
トリホスフェート)を用いたシーケンス決定 次に示すこと以外は実施例10に記載したようにシーケ
ンス決定を行った:(1)次の標識化ジデオキシヌクレオ
チドを用いた:ddA−5−LOU(0.7μM)、dd
C−2′,7′−ジクロロ−5−FAM(0.2μM)、
ddG−5−NAN(1.3μM)、および、ddT−6
−FAM(0.2μM);および(2)ヌクレオシド−5′−
O−(1−チオトリホスフェート)を重合化反応で50μ
Mで使用した。370A自動化塩基呼出ルーチンによって4
個のエラーで500塩基が決定され;完全な正確度で400塩
基が決定された。
本発明の好適例の前述の開示は例証と記述のために示さ
れた。正確な開示された形に本発明が限定されまたは網
羅されるつもりではなく、明らかに前記教示に照らして
多くの変更や改変が可能である。実施例は本発明の原理
およびその実際の応用を最良に説明するために選択し記
載したものであり、これによって予期された特定の用途
に合うように他の当業者が本発明を種々の具体化により
最良に利用することができる。本発明の範囲はここに添
付する請求の範囲によって明確にするつもりである。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標的核酸のヌクレオチドシーケンスを決定
    する方法が: 鋳型核酸を用意し、この鋳型核酸は標的核酸を含有して
    おり; 鋳型核酸のためのオリゴヌクレオチドプライマーを用意
    し; オリゴヌクレオチドプライマーに鋳型核酸に対してハイ
    ブリッドを形成し; 核酸ポリメラーゼを用いてヌクレオチド前駆体および少
    なくとも1種の鎖終結ヌクレオチドから成る反応混合物
    においてオリゴヌクレオチドプライマーを伸長し、同じ
    大きさの各DNAフラグメントが同じ鎖終結ヌクレオチ
    ドを用いて終結するようにDNAフラグメント個体群の
    ネストシリーズを形成し、前記ヌクレオチド前駆体はヌ
    クレオシド−5′−O−(1−チオトリホスフェート)
    から成り; DNAフラグメント個体群を大きさによって分離し; そして 各DNAフラグメント個体群と結合した鎖終結ヌクレオ
    チドを同定する各工程から成る方法。
  2. 【請求項2】前記分離の工程がゲル電気泳動によって前
    記DNAフラグメント個体群を分離し、各バンドが同じ
    大きさのDNAフラグメントに対応するようにDNAフ
    ラグメント個体群のバンドを形成する請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】前記少なくとも1種の鎖終結ヌクレオチド
    が第1の染料で標識化されたジデオキシアデノシン、第
    2の染料で標識化されたジデオキシシチジン、第3の染
    料で標識化されたジデオキシグアノシン、および第4の
    染料で標識化されたジデオキシチミジンから成り、第
    1、第2、第3、および第4の染料が一方が他方に関し
    てスペクトルにより分割でき、そして前記同定する工程
    は第1、第2、第3、および第4の染料が蛍光を発生す
    る原因となるようにDNAフラグメントの前記バンドを
    発光し、第1、第2、第3、および第4の染料の蛍光お
    よび/または吸着特性を測定する各工程を含む請求項2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】前記核酸ポリメラーゼがエキソヌクレアー
    ゼ活性を実質的に失活させたT7 DNAポリメラーゼ
    である請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】前記ジデオキシアデノシンが2′,3′−
    ジデオキシ−7−デアザアデノシンであり、前記第1の
    染料が連結基によってその7炭素原子に結合しており;
    前記ジデオキシシチジンが2′−3′−ジデオキシシチ
    ジンであり、前記第2の染料が連結基によってその5炭
    素原子に結合しており;前記ジデオキシグアノシンが
    2′,3′−ジデオキシ−7−デアザグアノシンおよび
    2′,3′−ジデオキシ−7−デアザイノシンから成る
    群から選ばれ、前記第3の染料が連結基によってその7
    炭素原子に結合し;そして前記ジデオキシチミジンが
    2′,3′−ジデオキシウリジンであり、前記第4の染
    料が連結基によってその5炭素原子に結合している請求
    項4記載の方法。
  6. 【請求項6】前記第1、第2、第3、および第4の染料
    がローダミン染料およびフルオレセイン染料から成る群
    から選ばれる請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】前記連結基が3−カルボキシアミノ−1−
    プロピニルであり、前記2′,3′−ジデオキシ−7−
    デアザアデノシン、および2′,3′−ジデオキシ−7
    −デアザグアノシンおよび2′,3′−ジデオキシ−7
    −デアザイノシンから成る群から選ばれる前記ジデオキ
    シグアノシンの前記7炭素原子を、それぞれ、前記第1
    および第3の染料の5または6炭素原子に結合し、そし
    て前記ジデオキシシチジンおよび前記ジデオキシチミジ
    ンの前記5炭素原子をそれぞれ、前記第2および第4の
    染料の5または6炭素原子に結合する請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】前記第1、第2、第3、および第4の染料
    がローダミンX、テトラメチルローダミン、ローダミン
    110、およびローダミン6Gから選ばれる請求項7記載
    の方法。
  9. 【請求項9】前記2′,3′−ジデオキシ−7−デアザ
    アデノシンをローダミン6Gの前記5炭素原子に結合
    し、そして前記2′,3′−ジデオキシシチジンをロー
    ダミンXの前記6炭素原子に結合し、2′,3′−ジデ
    オキシ−7−デアザグアノシンおよび2′,3′−ジデ
    オキシ−7−デアザイノシンから成る群から選ばれる前
    記ジデオキシグアノシンをローダミン110の前記5炭素
    原子に結合し、前記2′,3′−ジデオキシウリジンを
    テトラメチルローダミンの前記6炭素原子に結合する請
    求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】前記第1、第2、第3、第4の染料が5
    −(および6−)カルボキシフルオレセイン、2′,
    7′−ジクロロ−5−(および6−)カルボキシフルオ
    レセイン、2′,7′−ジメトキシ−4′,5′−ジク
    ロロ−5−(および6−)カルボキシ−4,7−ジクロ
    ロフルオレセイン、および1′,2′,7′,8′−ジ
    ベンゾ−5−(および6−)カルボキシ−4,7−ジク
    ロロフルオレセインから成る群から選ばれる請求項7記
    載の方法。
  11. 【請求項11】前記2′,3′−ジデオキシ−7−デア
    ザアデノシンが2′,7′−ジメトキシ−4′,5′−
    ジクロロ−4,7−ジクロロフルオレセインの前記5炭
    素原子に結合し、前記2′,3′−ジデオキシシチジン
    が2′,7′−ジクロロフルオレセインの5炭素原子に
    結合し、2′,3′−ジデオキシ−7−デアザグアノシ
    ンおよび2′,3′−ジデオキシ−7−デアザイノシン
    から成る群から選ばれる前記ジデオキシグアノシンが
    1′,2′,7′,8′−ジベンゾ−4,7−ジクロロ
    フルオレセインの前記5炭素原子に結合し、そして前記
    2′,3′−ジデオキシウリジンがフルオレセインの前
    記6炭素原子に結合している請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】前記鋳型核酸を用意し、前記オリゴヌク
    レオチドプライマーを用意し、ハイブリッドを形成し、
    そして伸長する前記工程が、4種の分離した反応混合物
    の各々において前記鋳型核酸のためのオリゴヌクレオチ
    ドプライマーを用意し、DNAフラグメント個体群の4
    種のネストシリーズを形成するようにオリゴヌクレオチ
    ドプライマーを別々に伸長する請求項1の記載の方法。
  13. 【請求項13】前記DNAフラグメント個体群を放射活
    性により標識化し、前記分離工程がゲル電気泳動によっ
    て前記4種のDNAフラグメント個体群の各々を分離し
    て各バンドが同じ大きさのDNAフラグメントに対応す
    るようにDNAフラグメント個体群のバンドの4種の別
    々の組を形成する請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】前記オリゴヌクレオチドプライマーの各
    々が標識をもつ請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】前記オリゴヌクレオチドプライマーの各
    々のための前記標識が異なる請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】前記標識がスペクトルにより分割できる
    1組の蛍光染料から選択される請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】標的核酸のヌクレオチドシーケンスを決
    定する方法において、DNAフラグメント個体群のネス
    トシリーズが1またはそれ以上の鎖終結ヌクレオチドの
    存在で核酸ポリメラーゼを用いてオリゴヌクレオチドプ
    ライマーを伸長することによって生成し、DNAフラグ
    メント個体群のネストシリーズが大きさによって分離さ
    れるタイプの方法の改良が: ヌクレオシド−5′−O−(1−チオトリホスフェー
    ト)から成るヌクレオチド前駆体を含む反応混合物にお
    いて核酸ポリメラーゼを用いてオリゴヌクレオチドプラ
    イマーを伸長することから成る方法。
  18. 【請求項18】前記DNAフラグメント個体群がゲル電
    気泳動によって分離される請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】前記1またはそれ以上の鎖終結ヌクレオ
    チドが、第1の蛍光染料を用いて標識化されたジデオキ
    シアデノシン、第2の蛍光染料を用いて標識化されたジ
    デオキシシチジン、第3の蛍光染料を用いて標識化され
    たジデオキシグアノシン、および第4の蛍光染料を用い
    て標識化されたジデオキシチミジンから成り、第1、第
    2、第3、および第4の蛍光染料が一方が他方に関連し
    て別々にスペクトルにより分割できる請求項18記載の
    方法。
  20. 【請求項20】前記核酸ポリメラーゼがエキソヌクレア
    ーゼ活性を実質的に失活させたT7DNAポリメラーゼ
    である請求項19記載の方法。
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