JPH0661227B2 - ゼラチンゼリー菓子の製造方法 - Google Patents
ゼラチンゼリー菓子の製造方法Info
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- JPH0661227B2 JPH0661227B2 JP1220368A JP22036889A JPH0661227B2 JP H0661227 B2 JPH0661227 B2 JP H0661227B2 JP 1220368 A JP1220368 A JP 1220368A JP 22036889 A JP22036889 A JP 22036889A JP H0661227 B2 JPH0661227 B2 JP H0661227B2
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- Japan
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- jelly confectionery
- gelatin jelly
- mold
- starch
- gelatin
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゼラチンゼリー菓子の製造方法に係る。
(従来の技術及びその課題) 先ず、本明細書において使用される技術用語の内の主な
もの及びその意味について簡単に説明する。
もの及びその意味について簡単に説明する。
スターチ: 澱粉であり、ゼラチンゼリー菓子を成型するためのモー
ルド(凹窩乃至雌型)を作成し、このモールド内に入れ
られた含水率の比較的高いゼリー菓子生地から水分を吸
収して最終的に得られるゼリー菓子の固型分濃度(以下
「Bx」と称する)を78.0又はそれ以上になしてゼリー菓
子を常温流通可能にする役目を果たす。尚、このスター
チは当初の水分含量が一般的に5−8%程度であるが、
ゼリー菓子生地からの吸水により水分含量が高まるの
で、ゼリー菓子の脱型後には回収、乾燥されて再使用に
供される。
ルド(凹窩乃至雌型)を作成し、このモールド内に入れ
られた含水率の比較的高いゼリー菓子生地から水分を吸
収して最終的に得られるゼリー菓子の固型分濃度(以下
「Bx」と称する)を78.0又はそれ以上になしてゼリー菓
子を常温流通可能にする役目を果たす。尚、このスター
チは当初の水分含量が一般的に5−8%程度であるが、
ゼリー菓子生地からの吸水により水分含量が高まるの
で、ゼリー菓子の脱型後には回収、乾燥されて再使用に
供される。
トレー: 比較的浅い平型容器であり、スターチを収容する役目を
果たすものである。
果たすものである。
成形型: 平板に所望形状の雄型が複数個突設されているものであ
り、トレーに収容されたスターチ層に対して押圧され、
上記の雄型によりスターチ層にゼラチンゼリー菓子成型
用のモールドを形成するために使用されるものである。
り、トレーに収容されたスターチ層に対して押圧され、
上記の雄型によりスターチ層にゼラチンゼリー菓子成型
用のモールドを形成するために使用されるものである。
スターチモールド: 成形型により、トレー内のスターチ層に形成された凹窩
を指称する。
を指称する。
デポジット: ゼラチンゼリー菓子生地をスターチモールドに注入乃至
注下する操作処理を指称する。
注下する操作処理を指称する。
エージング: スターチモールド内にデポジットされたゼリー菓子生地
をトレー内に収容された侭の状態で放置し、菓子生地か
ら遊離する水分をスターチ層に移行させ、これによりBx
が所定の値に達すると共に固化し、脱型可能となるまで
の保管乃至養生処理を指称する。
をトレー内に収容された侭の状態で放置し、菓子生地か
ら遊離する水分をスターチ層に移行させ、これによりBx
が所定の値に達すると共に固化し、脱型可能となるまで
の保管乃至養生処理を指称する。
次に、従来技術について説明する。
従来実施されて来たゼラチンゼリー菓子の製造は砂糖及
び水飴を仕込水と共に煮詰め、予め準備しておいたゼラ
チン液を添加して混合し、必要に応じて1重量部程度の
クエン酸並びに若干量の色素や香料を添加してゼラチン
ゼリー菓子生地を調製し、この菓子生地をスターチモー
ルドにデポジットし、次いで24時間程度エージングして
菓子生地から遊離する水分をスターチモールドに移行さ
せ、その後に脱型することにより行われてきた(R.Lees
等“Sugar Confectionary and Chocolate Manufactur
e"、第226頁、1973年、Leonard Hill Scotland発行)。
び水飴を仕込水と共に煮詰め、予め準備しておいたゼラ
チン液を添加して混合し、必要に応じて1重量部程度の
クエン酸並びに若干量の色素や香料を添加してゼラチン
ゼリー菓子生地を調製し、この菓子生地をスターチモー
ルドにデポジットし、次いで24時間程度エージングして
菓子生地から遊離する水分をスターチモールドに移行さ
せ、その後に脱型することにより行われてきた(R.Lees
等“Sugar Confectionary and Chocolate Manufactur
e"、第226頁、1973年、Leonard Hill Scotland発行)。
処で、ゼラチンゼリー菓子の嗜好性を向上させるため
に、ゼラチンゼリー菓子生地に果肉、果汁、生クリーム
等の副原料を添加する場合があるが、これらの副原料は
液分がリッチであるために、既述の基本的方法に準じて
且つゼラチンゼリー菓子生地に後添加される副原料の量
を多くすると、スターチモールドにデポジットする直前
における生地のBxが低下し、従ってエージングして固化
させた後の製品中のBxも低くなり、保存性や耐熱性が低
下してしまうと云う重大な欠陥が製品に生じる(ゼラチ
ンゼリー菓子の場合に保存性、即ち常温流通可能性及び
耐熱性の観点から、製品のBxは78.0又はそれ以上である
ことが目安乃至要件とされる)。
に、ゼラチンゼリー菓子生地に果肉、果汁、生クリーム
等の副原料を添加する場合があるが、これらの副原料は
液分がリッチであるために、既述の基本的方法に準じて
且つゼラチンゼリー菓子生地に後添加される副原料の量
を多くすると、スターチモールドにデポジットする直前
における生地のBxが低下し、従ってエージングして固化
させた後の製品中のBxも低くなり、保存性や耐熱性が低
下してしまうと云う重大な欠陥が製品に生じる(ゼラチ
ンゼリー菓子の場合に保存性、即ち常温流通可能性及び
耐熱性の観点から、製品のBxは78.0又はそれ以上である
ことが目安乃至要件とされる)。
尚、上記の問題を回避するためには、砂糖及び水飴を仕
込水と共に煮詰める際に上記の副原料をも添加しておく
方策が考えられるが、この場合に副原料は耐熱性の高い
ものでなければならず、風味を至上とする果汁等を副原
料として利用することができなくなってしまう。
込水と共に煮詰める際に上記の副原料をも添加しておく
方策が考えられるが、この場合に副原料は耐熱性の高い
ものでなければならず、風味を至上とする果汁等を副原
料として利用することができなくなってしまう。
従って、既述のような副原料を添加して嗜好性に優れた
ゼラチンゼリー菓子を製造するために、従来では下記の
3方法の何れかが採用されてきた。
ゼラチンゼリー菓子を製造するために、従来では下記の
3方法の何れかが採用されてきた。
A)スターチモールドにデポジットした後のエージング
時間を長く設定して所定のBxに到達させた後に脱型して
製品化する方法、 B)24時間程度のエージングで所定のBxに到達するよう
に、副原料の使用量を抑制する方法(生地の5重量部以
下)、及び C)副原料におけるBxを75程度以上に予めなしておき、
これを生地に後添加する方法。
時間を長く設定して所定のBxに到達させた後に脱型して
製品化する方法、 B)24時間程度のエージングで所定のBxに到達するよう
に、副原料の使用量を抑制する方法(生地の5重量部以
下)、及び C)副原料におけるBxを75程度以上に予めなしておき、
これを生地に後添加する方法。
しかしながら、上記の諸方法は何れも固有の課題を有し
ている。即ち、上記のA方法によれば、当然のことなが
ら、単位時間当りの生産量が低下し、コスト高となる。
一方、上記のB方法によれば、配合し得る副原料の量が
制限されるので、例えば果汁リッチであり、従って嗜好
性の極めて良好なゼラチンゼリー菓子の製造に、この方
法を適用することは不可能である。尚、上記のC方法を
実施するためには、副原料のBxを予め上昇させておく目
的で濃縮を別途に実施することが必要であり且つこの際
に果汁のような副原料に関しては風味を損うことなしに
濃縮を行うことが要件となるが、固型分濃度の低い果汁
(Bx5−15)を対象として劣化を伴なわずにBx75程度迄
濃縮することは実際上極めて困難なのである。
ている。即ち、上記のA方法によれば、当然のことなが
ら、単位時間当りの生産量が低下し、コスト高となる。
一方、上記のB方法によれば、配合し得る副原料の量が
制限されるので、例えば果汁リッチであり、従って嗜好
性の極めて良好なゼラチンゼリー菓子の製造に、この方
法を適用することは不可能である。尚、上記のC方法を
実施するためには、副原料のBxを予め上昇させておく目
的で濃縮を別途に実施することが必要であり且つこの際
に果汁のような副原料に関しては風味を損うことなしに
濃縮を行うことが要件となるが、固型分濃度の低い果汁
(Bx5−15)を対象として劣化を伴なわずにBx75程度迄
濃縮することは実際上極めて困難なのである。
(発明の目的) 本発明は、従来技術における上記の課題を解決するため
の方法を提供することを目的とするものであり、基本的
にはゼラチンゼリー菓子生地に後添加される副原料の量
が比較的多い場合にも、スターチモールドにデポジット
されたゼラチンゼリー菓子生地から迅速に水分を除去す
ることができる、ゼラチンゼリー菓子の製造方法を提供
し、これによって製品の保存性や耐熱性に関する問題を
克服することにある。
の方法を提供することを目的とするものであり、基本的
にはゼラチンゼリー菓子生地に後添加される副原料の量
が比較的多い場合にも、スターチモールドにデポジット
されたゼラチンゼリー菓子生地から迅速に水分を除去す
ることができる、ゼラチンゼリー菓子の製造方法を提供
し、これによって製品の保存性や耐熱性に関する問題を
克服することにある。
(課題を解決し、目的を達成する手段及び作用) 本発明者等は上記の目的を達成するために鋭意検討を重
ねた結果、スターチモールドを作成する成形型における
単位当りの表面積が重要であるとの結論に達し、これに
ついて種々の観点から究明し、定義し得ることを見い出
して本発明を完成するに至った。
ねた結果、スターチモールドを作成する成形型における
単位当りの表面積が重要であるとの結論に達し、これに
ついて種々の観点から究明し、定義し得ることを見い出
して本発明を完成するに至った。
即ち、砂糖と水飴を仕込水と共に煮詰めた後にゼラチン
液を添加して調製されたゼラチンゼリー菓子生地に、副
原料を後添加し、トレー内のスターチモールドにデポジ
ットして24時間程度エージングし、次いで脱型して製品
とする場合に、製品のBxを所望の78.0又はそれ以上とす
るには上記副原料の添加量を5重量部以下に抑えること
が従来要求されて来たが、各雄型がcm3当り4cm2程度
以上の、好ましくは5cm2以上の表面積を有している成
形型を用いてトレー内のスターチ層に形成されたモール
ドであれば、後添加される上記の副原料を5重量部以上
に設定しても上記の製造条件下で製品のBxを78.0又はそ
れ以上になし得ることが判明したのである。
液を添加して調製されたゼラチンゼリー菓子生地に、副
原料を後添加し、トレー内のスターチモールドにデポジ
ットして24時間程度エージングし、次いで脱型して製品
とする場合に、製品のBxを所望の78.0又はそれ以上とす
るには上記副原料の添加量を5重量部以下に抑えること
が従来要求されて来たが、各雄型がcm3当り4cm2程度
以上の、好ましくは5cm2以上の表面積を有している成
形型を用いてトレー内のスターチ層に形成されたモール
ドであれば、後添加される上記の副原料を5重量部以上
に設定しても上記の製造条件下で製品のBxを78.0又はそ
れ以上になし得ることが判明したのである。
従って、本発明によるゼラチンゼリー菓子の製造方法
は、砂糖と水飴を仕込水と共に煮詰めた後にゼラチン液
を添加して調製されたゼラチンゼリー菓子生地に副原料
を5重量部以上後添加する場合に、各雄型がcm3当り4c
m2程度以上の表面積を有している成形型を用いてトレ
ー内のスターチ層に形成されたモールド(スターチモー
ルド)に、上記の副原料入りゼラチンゼリー菓子生地を
デポジットすることを特徴としている。
は、砂糖と水飴を仕込水と共に煮詰めた後にゼラチン液
を添加して調製されたゼラチンゼリー菓子生地に副原料
を5重量部以上後添加する場合に、各雄型がcm3当り4c
m2程度以上の表面積を有している成形型を用いてトレ
ー内のスターチ層に形成されたモールド(スターチモー
ルド)に、上記の副原料入りゼラチンゼリー菓子生地を
デポジットすることを特徴としている。
本発明方法において、上記副原料としては果肉、果汁、
生クリーム、ハーブエキス等の少くとも一種類であるこ
とができる。副原料の量の下限値として5重量部と規定
されているのは嗜好性向上の面から最低限値と考えられ
且つ副原料の後添加量が5重量部以下の場合には本発明
方法を利用しなくとも従来技術方法でゼラチンゼリー菓
子を製造することが可能だからであり、上限値は40重量
部程度と考えられる。蓋し、40重量部程度以上の量にお
いて副原料を後添加すると本発明の効果は失われ、又24
時間にわたるエージング後の製品のBxは78.0以下となっ
て保存性や耐熱性が低いものとなってしまうからであ
る。副原料として果肉又は果汁を採択する場合には生果
肉や生果汁自体よりも、品質を損うことなしに3−6倍
程度に濃縮されたもの(Bx30−60)を用いるのが好まし
い。副原料として生クリームを採択する場合に、生クリ
ーム中の乳脂肪分が高濃度な程、製品における官能的な
クリーム味は向上するが、通例は市販の生クリーム(乳
脂肪分:40−55重量部)が用いられる(後記の実施例等
を参照)。
生クリーム、ハーブエキス等の少くとも一種類であるこ
とができる。副原料の量の下限値として5重量部と規定
されているのは嗜好性向上の面から最低限値と考えられ
且つ副原料の後添加量が5重量部以下の場合には本発明
方法を利用しなくとも従来技術方法でゼラチンゼリー菓
子を製造することが可能だからであり、上限値は40重量
部程度と考えられる。蓋し、40重量部程度以上の量にお
いて副原料を後添加すると本発明の効果は失われ、又24
時間にわたるエージング後の製品のBxは78.0以下となっ
て保存性や耐熱性が低いものとなってしまうからであ
る。副原料として果肉又は果汁を採択する場合には生果
肉や生果汁自体よりも、品質を損うことなしに3−6倍
程度に濃縮されたもの(Bx30−60)を用いるのが好まし
い。副原料として生クリームを採択する場合に、生クリ
ーム中の乳脂肪分が高濃度な程、製品における官能的な
クリーム味は向上するが、通例は市販の生クリーム(乳
脂肪分:40−55重量部)が用いられる(後記の実施例等
を参照)。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に且つ
具体的に説明する。
具体的に説明する。
実施例1(果汁入りゼラチンゼリー菓子) (上記の表中における数値は重量部である) 上記の各配合で常法によりオレンジ果汁入りゼラチンゼ
リー菓子生地を調製し、各雄型がcm3当り4cm2の表面
積を有している成形型を用いてトレー内のスターチ層に
形成されたスターチモールドに上記の菓子生地をデポジ
ットしてゼラチンゼリー菓子を試作した。
リー菓子生地を調製し、各雄型がcm3当り4cm2の表面
積を有している成形型を用いてトレー内のスターチ層に
形成されたスターチモールドに上記の菓子生地をデポジ
ットしてゼラチンゼリー菓子を試作した。
即ち、砂糖及び水飴を仕込水と共に混合し、120℃で煮
詰めたものに、予め2倍重量部の水で加熱溶解して調製
されていたゼラチン液を添加し、撹拌してBx76のゼラチ
ンゼリー菓子生地(基本生地)を先ず調製した。この基
本生地にオレンジ濃縮果汁を5.00、10.00、30.00又は4
0.00重量部添加し、更にクエン酸及びフレーバーを添加
して撹拌してオレンジ果汁入りゼラチンゼリー菓子生地
(A−1、B−1、C−1及D−1)を調製した。
詰めたものに、予め2倍重量部の水で加熱溶解して調製
されていたゼラチン液を添加し、撹拌してBx76のゼラチ
ンゼリー菓子生地(基本生地)を先ず調製した。この基
本生地にオレンジ濃縮果汁を5.00、10.00、30.00又は4
0.00重量部添加し、更にクエン酸及びフレーバーを添加
して撹拌してオレンジ果汁入りゼラチンゼリー菓子生地
(A−1、B−1、C−1及D−1)を調製した。
これらの菓子生地のBxはA−1:73.5、B−1:72.0、C−
1:67.0、D−1:63.0であった。
1:67.0、D−1:63.0であった。
これらの各菓子生地を上記のスターチモールドにデポジ
ットし、24時間エージングした後に脱型してゼラチンゼ
リー菓子製品(A、B、C及びD)を得た。これら製品
のBxはA:80.5、B:79.5、C:79.5、D:77.0であった。
ットし、24時間エージングした後に脱型してゼラチンゼ
リー菓子製品(A、B、C及びD)を得た。これら製品
のBxはA:80.5、B:79.5、C:79.5、D:77.0であった。
ゼラチンゼリー菓子は、既述のように、保存性や耐熱性
の目安としてBxが78.0又はそれ以上であることが要求さ
れるが、本実施例により得られた製品A、B及びCはこ
の要件を満たしており、一方製品Dの場合には該要件を
満たすに至っていない。しかしながら、製品Dは果汁を
40重量部添加して調製されたものであり、30重量部添加
して得られた製品Cは要件を満たしているので、これら
の結果から後添加する副原料である果汁の上限量は40重
量部程度であることが判明した。
の目安としてBxが78.0又はそれ以上であることが要求さ
れるが、本実施例により得られた製品A、B及びCはこ
の要件を満たしており、一方製品Dの場合には該要件を
満たすに至っていない。しかしながら、製品Dは果汁を
40重量部添加して調製されたものであり、30重量部添加
して得られた製品Cは要件を満たしているので、これら
の結果から後添加する副原料である果汁の上限量は40重
量部程度であることが判明した。
比較例1 実施例1と同一の配合及び調製条件下で果汁入りゼラチ
ンゼリー菓子生地(a−1、b−1、c−1及びd−
1)を得た。
ンゼリー菓子生地(a−1、b−1、c−1及びd−
1)を得た。
これらの菓子生地を、各雄型がcm3当り3cm2の表面積
を有している成形型を用いてトレー内のスターチ層に形
成されたスターチモールドにデポジットし、次いで24時
間エージングした後に脱型してゼラチンゼリー菓子製品
(a、b、c及びd)を得た。
を有している成形型を用いてトレー内のスターチ層に形
成されたスターチモールドにデポジットし、次いで24時
間エージングした後に脱型してゼラチンゼリー菓子製品
(a、b、c及びd)を得た。
これら製品のBxはa:76.0、b:76.5、c:75.0、d:72.0であ
り、何れも規定の要件である78.0またはそれ以上を満た
していなかった。
り、何れも規定の要件である78.0またはそれ以上を満た
していなかった。
本比較例に示された結果により、果汁の後添加量が5重
量部以上のゼラチンゼリー菓子生地の場合に、各雄型が
cm3当り3cm2程度の表面積を有している成形型を用い
てトレー内のスターチ層に形成されたスターチモールド
にデポジットしても、Bxが78.0又はそれ以上の所望の製
品を従来の常法では得られないことが確認された。
量部以上のゼラチンゼリー菓子生地の場合に、各雄型が
cm3当り3cm2程度の表面積を有している成形型を用い
てトレー内のスターチ層に形成されたスターチモールド
にデポジットしても、Bxが78.0又はそれ以上の所望の製
品を従来の常法では得られないことが確認された。
実施例2(生クリーム入りゼラチンゼリー菓子) 実施例1と同様の配合で、但し果汁を生クリーム(乳脂
肪分:45重量部、無脂乳固型分:5重量%)5.00、10.00、
30.00又は40.00重量部に代替したものを用い且つ実施例
1と同様の方法で生クリーム入りゼラチンゼリー菓子生
地(A′−1、B′−1、C′−1及びD′−1)を調
製した。
肪分:45重量部、無脂乳固型分:5重量%)5.00、10.00、
30.00又は40.00重量部に代替したものを用い且つ実施例
1と同様の方法で生クリーム入りゼラチンゼリー菓子生
地(A′−1、B′−1、C′−1及びD′−1)を調
製した。
これらの菓子生地を、各雄型がcm3当り4cm2の表面積
を有している成形型を用いてトレー内のスターチ層に形
成されたスターチモールドにデポジットし、24時間エー
ジングした後に脱型してゼラチンゼリー菓子製品
(A′、B′、C′及びD′)を得た。
を有している成形型を用いてトレー内のスターチ層に形
成されたスターチモールドにデポジットし、24時間エー
ジングした後に脱型してゼラチンゼリー菓子製品
(A′、B′、C′及びD′)を得た。
これら製品のBxはA′:80.1、B′:79.5、C′:78.5、
D′:76.0であり、Bx値は実施例1の場合と同様な傾向
を示し、副原料として生クリームを用いる場合にも、そ
の後添加上限値は40重量部程度であることが判明した。
D′:76.0であり、Bx値は実施例1の場合と同様な傾向
を示し、副原料として生クリームを用いる場合にも、そ
の後添加上限値は40重量部程度であることが判明した。
比較例2 実施例2と同一の配合、調製条件下で生クリーム入りゼ
ラチンゼリー菓子生地(a′−1、b′−1、c′−1
及びd′−1)を得た。
ラチンゼリー菓子生地(a′−1、b′−1、c′−1
及びd′−1)を得た。
これらの菓子生地を、比較例1と同様に、各雄型がcm3
当り3cm2の表面積を有している成形型を用いてトレー
内のスターチ層に形成されたスターチモールドにデポジ
ットし、次いで24時間エージングした後に脱型してゼラ
チンゼリー菓子製品(a′、b′、c′及びd′)を得
た。
当り3cm2の表面積を有している成形型を用いてトレー
内のスターチ層に形成されたスターチモールドにデポジ
ットし、次いで24時間エージングした後に脱型してゼラ
チンゼリー菓子製品(a′、b′、c′及びd′)を得
た。
これら製品のBxはa′:79.0、b′:77.0、c′:76.0及
びd′:72.0であり、a′以外は規定の要件であるBx78.
0又はそれ以上を満たしていなかった。尚、a′は副原
料としての生クリームを5重量部後添加した場合であ
り、後添加量がこの程度であれば従来法でも所望の製品
となし得ることを示している。
びd′:72.0であり、a′以外は規定の要件であるBx78.
0又はそれ以上を満たしていなかった。尚、a′は副原
料としての生クリームを5重量部後添加した場合であ
り、後添加量がこの程度であれば従来法でも所望の製品
となし得ることを示している。
(発明の効果) ゼラチンゼリー菓子の嗜好性を向上させるためには、果
肉、果汁、生クリーム等の副原料を5重量部以上配合す
る必要性があり、風味を至上とするゼラチンゼリー菓子
においては上記のような副原料を後添加することが肝要
であるが、従来技術方法によれば上記のような副原料は
水分リッチであるために後添加すると菓子生地をスター
チモールドにデポジットした後の早期脱水が不可能であ
り、従ってエージング時間を延長する等の方策を講じる
必要性があって、生産効率の低下、延いてはコスト高を
招いていたが、本発明によれば各雄型がcm3当り4cm2
程度以上の表面積を有している成形型を用いてトレー内
のスターチ層に形成されたスターチモールドにゼラチン
ゼリー菓子生地をデポジットすることにより上記の不都
合が解消される。
肉、果汁、生クリーム等の副原料を5重量部以上配合す
る必要性があり、風味を至上とするゼラチンゼリー菓子
においては上記のような副原料を後添加することが肝要
であるが、従来技術方法によれば上記のような副原料は
水分リッチであるために後添加すると菓子生地をスター
チモールドにデポジットした後の早期脱水が不可能であ
り、従ってエージング時間を延長する等の方策を講じる
必要性があって、生産効率の低下、延いてはコスト高を
招いていたが、本発明によれば各雄型がcm3当り4cm2
程度以上の表面積を有している成形型を用いてトレー内
のスターチ層に形成されたスターチモールドにゼラチン
ゼリー菓子生地をデポジットすることにより上記の不都
合が解消される。
本発明方法によれば、副原料を40重量部程度迄後添加し
てもBx78.0又はそれ以上の所望のゼラチンゼリー菓子を
製造することが可能であり、従って本発明は嗜好性に富
んだゼラチンゼリー菓子を製造する極めて有効な方法を
提供するものである。
てもBx78.0又はそれ以上の所望のゼラチンゼリー菓子を
製造することが可能であり、従って本発明は嗜好性に富
んだゼラチンゼリー菓子を製造する極めて有効な方法を
提供するものである。
Claims (3)
- 【請求項1】砂糖と水飴を仕込水と共に煮詰めた後にゼ
ラチン液を添加して調製されたゼラチンゼリー菓子生地
に副原料を5重量部以上後添加する場合に、各雄型がcm
3当り4cm2程度以上の表面積を有している成形型を用
いてトレー内のスターチ層に形成されたモールドに、上
記の副原料入りゼラチンゼリー菓子生地をデポジットす
ることを特徴とする、ゼラチンゼリー菓子の製造方法。 - 【請求項2】副原料が果肉、果汁、生クリーム及びハー
ブエキスから選択された少くとも一種類のものである、
請求項(1)に記載のゼラチンゼリー菓子の製造方法。 - 【請求項3】副原料の後添加量が40重量部程度以下であ
る、請求項(1)又は(2)に記載のゼラチンゼリー菓
子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220368A JPH0661227B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | ゼラチンゼリー菓子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220368A JPH0661227B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | ゼラチンゼリー菓子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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