JPH0660881A - 鉛蓄電池用活物質ペースト - Google Patents

鉛蓄電池用活物質ペースト

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JPH0660881A
JPH0660881A JP4210228A JP21022892A JPH0660881A JP H0660881 A JPH0660881 A JP H0660881A JP 4210228 A JP4210228 A JP 4210228A JP 21022892 A JP21022892 A JP 21022892A JP H0660881 A JPH0660881 A JP H0660881A
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Koichi Nobeyama
弘一 延山
Shinji Saito
慎治 斉藤
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集電体の充填時には粘度が低く、充填後には
粘度が高くなる鉛蓄電池用活物質ペーストを得る。 【構成】 一酸化鉛(PbO)からなる鉛酸化物と硫酸
と水とを混練した活物質ペーストにポリエチレングリコ
ールからなる有機系チクソトロピー性付与剤を添加して
鉛蓄電池用活物質ペーストを作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉛蓄電池用活物質ペース
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に鉛蓄電池用活物質ペーストは一酸
化鉛(PbO)等の鉛合金粉末と水と希硫酸とを混練し
て製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
一般的な鉛蓄電池用活物質ペーストは粘度が高く、チク
ソトロピー性(撹拌等の運動により粘度が低下する割
合)はほとんどない。そのため従来の鉛蓄電池用活物質
ペーストを鉛または鉛合金からなる格子状の集電体に片
面側から充填して極板を製造すると、活物質ペーストが
極板の裏面側にまわり込み難くなるため、活物質の充填
量不足が発生する問題があった。また、従来の活物質ペ
ーストの粘度が高い場合には、活物質ペーストを薄く塗
ることが難しく、極板を薄形化するのに限界があった。
更に活物質ペーストの粘度が高いと集電体に対する密着
性が悪くなるため、集電性能が低下する問題があった。
希硫酸の濃度を下げて、ペーストの粘度を低下させるこ
とも考えられるが、単にペーストの粘度を低下させただ
けでは、ペーストを乾燥させる際に格子状の集電体から
ペーストが流出してしまう問題が発生する。
【0004】本発明の目的は、集電体の充填時には粘度
が低く、充填後には粘度が高くなる鉛蓄電池用活物質ペ
ーストを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、鉛
酸化物を主成分とする活物質ペーストに有機系チクソト
ロピー性付与剤を添加して鉛蓄電池用活物質ペーストを
構成する。
【0006】請求項2の発明では、活物質ペーストの水
分量を重量パーセント濃度で5〜20%とする。
【0007】請求項3の発明では、有機系チクソトロピ
ー性付与剤として、ポリエチレングリコール、ポリアミ
ノメタクリレート、ポリアミノメタクリレートと四級塩
との混合物、ポリアミノメタクリレートと両性ポリマー
との混合物、カルボキシメチルセルロース塩(CM
C)、ポリビニルアルコール(PVA)またはβ−ナフ
タレンスルホン酸塩を用いる。
【0008】
【作用】請求項1の発明のように、活物質ペーストに有
機系チクソトロピー性付与剤を添加すると、有機系チク
ソトロピー性付与剤がペースト中の粒子間に界面活性剤
的な作用を及ぼして、粒子どうしの滑りが向上する。そ
のため鉛蓄電池用活物質ペーストのチクソトロピー性が
高まる。ペーストのチクソトロピー性が高くなると、ペ
ーストに何も力が加えられない場合ではペーストの粘度
が高く、ペーストを集電体に充填する際にペーストに力
が加わったときのペーストの粘度は低くなる。そのた
め、ペースト充填が容易になるとともに集電体の密着性
が向上する上、ペーストを従来より薄く塗ることが可能
になる。また有機物が有する特有の粘性は集電体との密
着性を更に向上させる。更に集電体に充填させたペース
トには比較的速やかに粘度が高くなるため、ペーストが
集電体から簡単に流出することはない。
【0009】活物質ペーストにチクソトロピー性を付与
しても、活物質ペーストを集電体に充填する際のペース
ト粘度があまり低下しなかったり、活物質ペーストが静
止した状態におけるペーストの粘度が低くなりすぎる場
合には、従来の課題を十分に解決することはできない。
そこで請求項2の発明のように、活物質ペーストの水分
量を重量パーセント濃度で5〜20%とすると、活物質
ペーストの粘度が、集電体に充填しやすく、しかも活物
質ペーストが静止した状態で集電体に密着しやすい範囲
となる。水分量が5%を下回ると、活物質ペースト充填
時においても活物質ペーストの粘度が高くなり、活物質
ペーストが極板の裏面側にまわり込み難い。水分量が2
0%を上回ると、充填後においても活物質ペーストの粘
度が低下してがスラリー化し、活物質ペーストは集電体
に密着しない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。本実施例の鉛蓄電池用活物質ペーストは74重量%
の一酸化鉛(PbO)と11重量%の鉛と5重量%の硫
酸と10重量%の水とを混練した活物質ペーストに、ポ
リエチレングリコールからなる有機系チクソトロピー性
付与剤を鉛酸化物に対して1.0重量%添加して製造し
た。
【0011】図1は本実施例の活物質ペーストのチクソ
トロピー係数を算出するために用いる図であり、本図は
25℃における活物質ペーストのずり速度と粘度との関
係を示している。尚、ずり速度とは、ある一定の力が流
体に加わって流体が一定の速度で移動している状態から
流体が停止するまでの速度勾配である。本図において、
曲線a1 は本実施例の活物質ペーストa(水分量10重
量%)の特性曲線を示している。曲線b1 ,cは有機系
チクソトロピー性付与剤を添加しない従来の活物質ペー
ストの特性曲線を示しており、曲線b1 は水分量10重
量%の従来の活物質ペースト(本実施例の活物質ペース
トaから有機系チクソトロピー性付与剤を取り除いた活
物質ペースト)b1 の特性曲線を示し、曲線cは水分量
15重量%の従来の活物質ペーストcの特性曲線を示し
ている。尚、各活物質ペーストa1 、b1 、cはそれぞ
れ同量の酸化鉛と硫酸とを用いて作っている。チクソト
ロピー係数は図1から求めた数値を下記の数式により算
出して求めた。
【0012】
【数1】 上記数式から本実施例の鉛蓄電池用活物質ペーストa1
のチクソトロピー係数を算出すると5.21になり、活
物質ペーストb1 、cのチクソトロピー係数はそれぞれ
1.04、1.42になる。このように従来の活物質ペ
ーストb1 はずり速度が 1.0 sec-1から 100sec -1の範
囲で粘度値が約30万cpから約28万5千cpに変化する
ことから比較的粘度が高く、チクソトロピー係数も小さ
いのが判る。これに対して活物質ペーストb1 にポリエ
チレングリコールを1wt%添加したペーストa1 ではず
り速度が 1.0 sec-1から 100 sec-1の範囲で粘度値が約
9万cpから約2万8千cpに変化することからチクソトロ
ピー係数が大きくなるのが判る。また、活物質ペースト
cは活物質ペーストb1 に比べて水分量が5重量%高く
なることにより活物質ペーストの粘度は低下(ずり速度
が 1.0 sec-1から 100 sec-1の範囲で粘度値が約3万8
千cpから約2万8千cpに変化)するもののチクソトロピ
ー係数(粘度の変化率)は活物質ペーストb1 とほとん
ど変わらないのが判る。
【0013】また図1には有機系チクソトロピー性付与
剤(ポリエチレングリコール)を鉛酸化物に対して1.
0重量%添加し、水分量をそれぞれ5重量%、10重量
%とした本発明の他の実施例の活物質ペーストa2 、a
3 と、活物質ペーストa2 、a3 から有機系チクソトロ
ピー性付与剤(ポリエチレングリコール)を取り除いた
従来の活物質ペーストb2 、b3 の特性曲線とが示され
ている。尚、活物質ペーストa2 、a3 、b2 、b3 は
いずれも活物質ペーストa1 と同量の酸化鉛と硫酸とを
用いて作っている。活物質ペーストa2 の特性曲線より
水分量が5重量%を下回るとずり速度 100 sec-1におけ
る粘度が3万cpを上回るため、ペースト充填が難しくな
るのが判る。また活物質ペーストa3 の特性曲線より水
分量が20重量%を上回るとずり速度 0.1 sec-1におけ
る粘度が2万8千cpを下回るため、活物質ペーストは集
電体に密着しないのが判る。
【0014】なお、有機系チクソトロピー性付与剤を添
加する量は、チクソトロピー性を十分に向上させ、しか
も活物質充填密度を低下させない範囲が好ましく、活物
質ペーストの水分量が5重量%の場合には0.1〜10
重量%のポリエチレングリコールを添加することが望ま
しい。また活物質ペーストの水分量が20重量%の場合
には0.01〜1重量%のポリエチレングリコールを添
加することが望ましい。
【0015】上記実施例では有機系チクソトロピー性付
与剤としてポリエチレングリコールを用いるが、有機系
チクソトロピー性付与剤として、ポリアミノメタクリレ
ート、カルボキシメチルセルロース塩(CMC)及びポ
リビニルアルコール(PVA)を用いることができる。
表1はこれらの有機系チクソトロピー性付与剤を用いて
作った鉛蓄電池用活物質ペーストの有機系チクソトロピ
ー性付与剤の重量%とチクソトロピー係数との関係を示
している。
【0016】
【表1】 尚、有機系チクソトロピー性付与剤としてポリアミノメ
タクリレートと四級塩との混合物、ポリアミノメタクリ
レートと両性ポリマーとの混合物またはβ−ナフタレン
スルホン酸塩を用いても同様の効果を得られる。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、活物質ペース
トに有機系チクソトロピー性付与剤を添加するので、鉛
蓄電池用活物質ペーストのチクソトロピー性が高まる。
ペーストのチクソトロピー性が高くなると、ペースト充
填が容易になるとともに集電体の密着性が向上する上、
ペーストを従来より薄く塗ることが可能になる。また有
機物が有する特有の粘性は集電体との密着性を更に向上
させる。更に集電体に充填させたペーストには比較的速
やかに粘度が高くなるため、ペーストが集電体から簡単
に流出することはない。
【0018】請求項2の発明によれば、活物質ペースト
の水分量を重量パーセント濃度で5〜20%とするの
で、活物質ペーストの粘度が、集電体に充填しやすく、
しかも活物質ペーストが静止した状態で集電体に密着し
やすい範囲となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 活物質ペーストのずり速度と粘度との関係を
示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛酸化物を主成分とする活物質ペースト
    に有機系チクソトロピー性付与剤が添加されていること
    を特徴とする鉛蓄電池用活物質ペースト。
  2. 【請求項2】 前記活物質ペーストの水分量は重量パー
    セント濃度で5〜20%であることを特徴とする請求項
    1に記載の鉛蓄電池用活物質ペースト。
  3. 【請求項3】 前記有機系チクソトロピー性付与剤とし
    て、ポリエチレングリコール、ポリアミノメタクリレー
    ト、ポリアミノメタクリレートと四級塩との混合物、ポ
    リアミノメタクリレートと両性ポリマーとの混合物、カ
    ルボキシメチルセルロース塩(CMC)、ポリビニルア
    ルコール(PVA)またはβ−ナフタレンスルホン酸塩
    を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の鉛
    蓄電池用活物質ペースト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328921A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 鉛蓄電池用正極活物質スラリーの製造方法
WO2020241879A1 (ja) * 2019-05-31 2020-12-03 株式会社Gsユアサ 鉛蓄電池
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5539158A (en) * 1978-09-12 1980-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Production method of paste electrode for lead battery

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