JPH0660489U - アルカリイオン水生成器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、不使用時には浄水カ−トリッジ内
や電解槽内の水を確実に外部へ排出せしめ、常に衛生的
に保持して使用することが出来るアルカリイオン水生成
器を提供するものである。 【構成】 アルカリイオン水生成器を構成する酸性イオ
ン水排出流路１２に各々逆止弁１４・１７付き排水流路
１３・１６を介して給水流路６と連通流路９が連通せし
められているから、使用停止時には直ちに浄水カ−トリ
ッジ２内や電解槽３内に残溜する水を逆止弁１４・１７
付き排水流路１３・１６より酸性イオン水排出流路１２
を介して外部に迅速、かつ、確実に排出することが出来
るものであって、常に衛生的に保持しつつ使用すること
が出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、キッチンル−ム等に設置して使用するアルカリイオン水生成器、 更に詳細には、不使用時には浄水カ−トリッジおよび電解槽内の残溜水を完全に 排出して常に衛生的に使用することが出来るアルカリイオン水生成器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、この種のアルカリイオン水生成器としては、所要の基台上に活性炭 などの吸着剤を内蔵した浄水カ−トリッジと電解槽を配設し、同基台には浄水カ −トリッジに連通する逆止弁付き給水流路、浄水カ−トリッジと電解槽を連通せ しめる連通流路、及び電解槽より生成する酸性イオン水を下方に排出する排出流 路を各々形成した構成のものが知られている。 そして、水道水を給水流路より浄水カ−トリッジに給水して浄水化せしめつつ 、連通流路を介して電解槽に流入せしめ、順次電解してアルカリイオン水と酸性 イオン水を生成せしめる。生成したアルカリイオン水は所要の排出パイプを介し て外部に、また、酸性イオン水は所要の排出パイプを介して排出流路より下方に 排出せしめるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述の如く構成された従来のアルカリイオン水生成器は、水道水を 電解して所要のアルカリイオン水を好適に生成せしめることが出来る反面、不使 用時においては、給水流路の逆止弁が作動して浄水カ−トリッジからの水の逆流 を阻止するため、浄水カ−トリッジ内のみならず電解槽内に水を残溜せしめるも のである。このため、浄水カ−トリッジ内や電解槽内に残溜する水は、次第に水 質の低下を招来せしめるのみならず、場合によっては細菌の発生等を惹起せしめ やすく、極めて不衛生なものとなっていた。

【０００４】 この考案は、従来の問題点を一挙に解決しようとするもので、不使用時には浄 水カ−トリッジ内や電解槽内の水を確実に外部へ排出せしめ、常に衛生的に保持 せしめることが出来るアルカリイオン水生成器を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案は、アルカリイオン水生成器を構成する酸性イオン水排出流路 １２に各々逆止弁１４・１７付き排水流路１３・１６を介して給水流路６と連通 流路９とが連通せしめられた構成よりなる。

【０００６】

【作用】

浄水カ−トリッジ２内に残溜する水は、各々給水流路６及び連通流路９より排 水流路１３・１６を通って酸性イオン水排出流路１２に、又、電解槽３内に残溜 する水は連通流路９及び排水流路１６を通って酸性イオン水排出流路１２に各々 流下し、外部に排出される。

【０００７】

【実施例】

以下に、この考案を図面に示す一実施例について説明する。 １は所要の厚さを有する略隅丸方形状の脚付き基台、２は該基台１上の一端に 受部を介して着脱自在に設置された活性炭など吸着剤内蔵の浄水カ−トリッジ、 ３は該浄水カ−トリッジ２に隣接すべく基台１上に受部を介して設置された電解 槽、４・５は該電解槽３の上端部に接続されたアルカリイオン水排出パイプと酸 性イオン水排出パイプで、上記の電解槽３には電解用隔膜を介して陽電極と陰電 極とが内蔵されている。６は前記浄水カ−トリッジ２底部の給水口と連通すべく 基台１に形成された給水流路、７は該給水流路６の先部に弁室８を介して遊装さ れた逆止弁、９は浄水カ−トリッジ２底部の排出口と電解槽３の下端部を連通す べく基台１に形成された連通流路、１０は該連通流路９の途中に連通状に穿設さ れた装着孔、１１は該装着孔１０に着脱自在に装着されたカルシウム添加筒、１ ２は前記酸性イオン水排出パイプ５に接続すべく基台１に形成された酸性イオン 水排出流路である。

【０００８】 １３は上記の酸性イオン水排出流路１２と給水流路６を連通すべく基台１に形 成された第１排水流路、１４は該第１排水流路１３に弁室１５を介して遊装され た逆止弁、１６は同酸性イオン水排出流路１２と連通流路９を連通すべく基台１ に形成された第２排水流路、１７は該第２排水流路１６の酸性イオン水排出流路 １２がわに弁室１８を介して遊装された逆止弁である。その他、１９は基台１上 の他端に設置された電源ボックス、２０は該電源ボックス１９の一側面に取付け られた操作盤、２１は浄水カ−トリッジ２や電解槽３をカバ−すべく基台１に着 脱自在に取付けられたカバ−体、２２は水道蛇口を示す。

【０００９】 次に、上述の如く構成された実施例の作動について説明する。 まず、給水流路６を所要のホ−スでもって水道蛇口２２に接続せしめ、給水を 開始する。（図３参照）。すると、水道水は給水流路６の逆止弁７を押圧して開 放しつつ浄水カ−トリッジ２内に流入し、浄水化されたのち連通流路９を通って カルシウムを溶出せしめつつ電解槽３に流入する。このさい、第１・第２排水流 路１３・１６の逆止弁１４・１７は、水道水の水圧により押圧されてその流路を 閉塞せしめ、酸性イオン水排出流路１２への逆流を阻止せしめる。電解層３内に 流入した浄化水は順次電解され、生成したアルカリイオン水は排出パイプ４を介 して外部に、また、酸性イオン水は排出パイプ５および排出流路１２を介して外 部に各々排出される。

【００１０】 そして、使用を停止するさいには、水道水の給水を停止せしめると共に、電源 を切るとよい。すると、給水流路６の逆止弁７が流路を閉塞して水道水の逆流を 阻止せしめると共に、浄水カ−トリッジ２および電解槽３内に残溜する水が流下 を開始し、各々逆止弁１４・１７を緩やかに押圧して第１・第２排水流路１３・ １６の流路を開放せしめ、酸性イオン水排出流路１２より外部に排水せしめる。

【００１１】 なお、上記実施例において、給水流路６、連通流路９、酸性イオン水排出流路 １２、及び第１・第２排水流路１３・１６は各々基台１に直接形成するものとさ れているが、これに限定されるものでなく、パイプ材などにより形成せしめても 本考案の目的を達成することができるものである。

【００１２】

【考案の効果】

この考案によれば以上の次第で、アルカリイオン水生成器を構成する酸性イオ ン水排出流路１２に各々逆止弁１４・１７付き排水流路１３・１６を介して給水 流路６と連通流路９が連通せしめられているから、使用停止時には直ちに浄水カ −トリッジ２内や電解槽３内に残溜する水を逆止弁１４・１７付き排水流路１３ ・１６より酸性イオン水排出流路１２を介して外部に迅速、かつ、確実に排出す ることが出来るものであって、常に衛生的に保持しつつ使用することが出来るも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】同垂直断面図である。

【図３】同使用状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 基台 ２ 浄水カ−トリッジ ３ 電解槽 ６ 給水流路 ７ 逆止弁 ９ 連通流路 １２ 排出流路 １３ 第１排水流路 １４ 逆止弁 １６ 第２排水流路 １７ 逆止弁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基台１上に浄水カ−トリッジ２と電解槽３
   が配設されると共に、同基台１には浄水カ−トリッジ２
   に連通する逆止弁７付き給水流路６、浄水カ−トリッジ
   ２と電解槽３を連通せしめる連通流路９、及び電解槽３
   より生成する酸性イオン水を下方に排出する排出流路１
   ２が各々設けられてなるアルカリイオン水生成器におい
   て、上記排出流路１２には各々逆止弁１４・１７付き排
   水流路１３・１６を介して給水流路６と連通流路９が連
   通せしめられてなることを特徴とするアルカリイオン水
   生成器。