JPH066047B2 - 真空包装食品の殺菌方法 - Google Patents

真空包装食品の殺菌方法

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JPH066047B2
JPH066047B2 JP61113741A JP11374186A JPH066047B2 JP H066047 B2 JPH066047 B2 JP H066047B2 JP 61113741 A JP61113741 A JP 61113741A JP 11374186 A JP11374186 A JP 11374186A JP H066047 B2 JPH066047 B2 JP H066047B2
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chicken
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延夫 佐々木
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INTAANASHONARU PUROSESU FUUZU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鶏、魚等の食品を密閉包装した真空包装食品
の殺菌方法に関する。
[従来の技術] 一般にスモークドチキン、スモークドサーモン等の食品
は、鶏のモモ部分あるいは半身におろした鮭を燻製処理
し、製品化している。ところが最近、より素材に近い外
観性を保持するため、内蔵のみを取り出した丸のままの
鶏や腹をさき内蔵を取出したままの鮭をそのまま燻製処
理し、製品化した燻製食品が普及されつつある。
第8図は従来のスモークドチキンを示す斜視図である。
このスモークドチキン10は、首部を切除し、内蔵を取
り出した状態の丸のままの鶏を燻製処理し、調理したも
のである。このようにして調理されたスモークドチキン
10は、内蔵を取り出した部分が中空部11とされる。
中空部11を備えた丸のままのスモークドチキン10
は、ポリエステル等の透明な袋体12の内部に矢示A方
向に収容される[第8図参照]。袋体10は第9図に示
すように全体直方体形状とされ、袋体12の内部にスモ
ークドチキン10が収容されると袋体12の開口部13
より袋体12内の空気が吸引される。この状態で袋体1
2の開口部13がヒートシールされる。袋体12の開口
部13にヒートシール部14が形成されると、中空部1
1を備えたスモークドチキン10は、袋体12により内
部を真空状態にして密閉包装されることとなる[第10
図参照]。
第10図に示す状態で密閉包装されたスモークドチキン
10は、熱湯槽の内部に一定時間浸漬される。これによ
り、袋体12内に収容される前段階で、スモークドチキ
ン10の表面に付着された空気中の浮遊菌が袋体12の
外部より熱殺菌されることとなる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記真空包装食品の殺菌方法において
は、スモークドチキン10に備えられる中空部11の内
表面に付着される浮遊菌が殺菌されにくいものとされ
た。すなわち、密閉包装されるスモークドチキン10
は、外側部分のみが袋体12の内表面に接するため、袋
体12に接していない中空部11の部分は、熱湯による
熱殺菌がしにくいものとされた。このため、中空部11
の表面に付着する浮遊菌を全て殺菌するには、熱湯槽の
内部への浸漬時間を必然的に長くしなければならなかっ
た。しかしながら、熱湯槽の内部への浸漬時間を長くす
ると、鶏肉の脂肪、たん白質が熱変質を起こしスモーク
ドチキンの特有の風味、香りが破壊されてしまうことと
なる。したがって、これら中空部を有する食品の適切な
殺菌方法の開発が望まれていた。
本発明は、真空包装される中空部を備えた食品の中空部
内を含む食品の表面を、確実かつ容易に殺菌することを
目的としている。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、全体可撓性を有
する材質からなる袋体の内部に中空部を有する食品を収
容し、袋体の内部を真空状態として食品を密閉包装し、
該密閉包装された食品を外部より加熱して殺菌する真空
包装食品の殺菌方法において、 上記袋体に、袋体と同材質で、袋体内部の真空状態下で
中空部の内部表面が密閉被包可能となるよう中空部の形
状に相応する凸部を備えた小袋部を形成し、該小袋部を
中空部の内部表面に密着させる状態で食品を袋体の内部
に収容し、袋体の内部を真空状態とすることで食品を密
閉包装した後、小袋部により被包された中空部の内部表
面を含む食品の表面を袋体の外部より加熱して殺菌する
こととしている。
[作用] 本発明によれば、袋体の小袋部により食品の中空部が密
閉被包されることとなる。したがって、該密閉被包され
た中空部の内部表面を含む食品の表面を袋体の外部より
加熱することで該食品の表面に付着される菌を容易に殺
菌することが可能となる。これにより、真空包装される
中空部を備えた食品の内部表面および外部表面を、確実
かつ容易に殺菌することが可能となる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る袋体にスモークドチキ
ンを収容する状態を示す斜視図、第2図は袋体の内部に
スモークドチキンを収容した状態を示す斜視図、第3図
は第2図のIII−IIIに沿う断面図、第4図は袋体の開口
部をヒートシールする状態を示す断面図、第5図は袋体
により真空状態で密閉包装されたスモークドチキンを示
す斜視図、第6図は第5図のVI−VI線に沿う断面図、第
7図は密閉包装されたスモークドチキンを熱湯槽に浸漬
する状態を示す斜視図である。
第1図に示すスモークドチキン20は、首部を切除し、
内蔵、羽根を除去した丸のままの鶏を燻製処理して形成
されるものである。すなわち、スモークドチキン20の
形成は、先ず首部を切除し、羽根を除去された鶏の首部
切除部分から内蔵を取出して行われる、次に内蔵が取出
された中空部21を含む表面部分が水等で洗浄され、さ
らに洗浄済の鶏は表面に対し味付けおよび調理が行われ
る。味付けが完了した丸のままの鶏は、例えばブナ、桜
等のチップにより数時間燻製処理される。このようにし
て、調理し、形成される丸のままのスモークドチキン2
0は、袋体22により真空包装される。
袋体22は合成樹脂フィルムを張り合わせた全体可撓性
を有する透明樹脂材で形成され、一端部に開口部23を
備えてなる。袋体22は開口部23に対する他端部側の
中央に小袋部24を付設してなる。すなわち、小袋部2
4は、袋体22の本体部に、中空部21の形状に相応す
る凸部を突出させる状態で、袋体22と同材質で袋体2
2に連続して形成される。袋体22内へのスモークドチ
キン20の収容は、第1図に示すように開口部23より
矢示B方向に挿入する状態で行われる。この際スモーク
ドチキン20は、中空部21の入口部分を小袋部24側
に向ける状態で収容される。
第2図に示すようにスモークドチキン20が袋体22の
内部に収容されると、小袋部24が内面を中空部21内
の表面に被着する状態で挿入される[第3図参照]。こ
の状態で開口部23より袋体22の内部の空気が吸引さ
れる。この際、小袋部24に内部の空気も同時に吸引可
能としている[第4図参照]。
この結果、小袋部24の内面がスモークドチキン20の
中空部21の内部表面に密着され、小袋部24が中空部
21の内部表面を密閉被包することとなる。また袋体2
2の本体部側の内面がスモークドチキン20の外表面に
密着されることとなる。この状態で袋体22の開口部2
3がヒートシール機26の矢示C方向の作動により熱溶
着され、開口部23にヒートシール部27が形成される
こととなる[第4図参照]。
この結果、スモークドチキン20は、袋体22の内部を
真空状態にして密閉包装されることとなる[第5図およ
び第6図参照] 袋体22により密閉包装されたスモークドチキン20
は、内部に熱湯28を収容する熱湯槽29の内部に一定
時間浸漬される。この際、袋体22は例えばナイロンと
低密度ポリエチレン(LOU DENSITY POLY ETHYLEN)の張
合せ材等のように熱収縮性を有する材質で形成されるた
め、袋体22の内表面がスモークドチキン20の表面に
対してより強く密着することとなる。この結果、袋体2
2の内部に収容されるスモークドチキン20の外表面お
よび中空部21の内部表面が小袋部24を含む袋体22
の外部より熱湯28により加熱されることとなる。この
ようにしてスモークドチキン20の外表面および中空部
21が加熱されると、袋体22に収容される前段階でこ
れらの部分に付着されていた空気中の浮遊菌が熱殺菌さ
れることとなり、真空包装食品としてスモークドチキン
20を滅菌処理することが可能となる。
次に、上記実施例の作用を説明する。
上記実施例によれば、袋体22の小袋部24によりスモ
ークドチキン20の中空部21が密閉被包されることと
なる。したがって、該密閉被包された中空部21の内部
表面を含むスモークドチキン20の表面を袋体22の外
部より熱湯28により加熱し、該スモークドチキン20
の表面に付着される浮遊菌を殺菌することが可能とな
る。また、本実施例によれば、密閉包装されるスモーク
ドチキン20の中空部21を含む表面が全て袋体22の
内表面に接するため、熱湯28に対する浸漬時間を短く
設定することができる。これにより、燻製食品としての
スモークドチキン20の特有の風味、香りを破壊するこ
となく食品の適切な殺菌を行うことが可能となる。
このように、中空部を有する様々な食品は、それら中空
部の形状に相応する小袋部により該中空部を密閉被包す
ることが可能となる。これにより、密閉被包される中空
部表面を加熱殺菌することが容易に行える他、中空部内
に空気を残存させることなく完全な真空包装が行えるこ
ととなる。上記のような構造の袋体は、スモークドチキ
ン他、ローストチキン、魚の味噌漬や、粕漬、竹輪など
中空部を有する様々な食品に応用することが可能とな
る。
[発明の効果] 以上のように、本発明は、全体可撓性を有する材質から
なる袋体の内部に中空部を有する食品を収容し、袋体の
内部を真空状態として食品を密閉包装し、該密閉包装さ
れた食品を外部より加熱して殺菌する真空包装食品の殺
菌方法において、 上記袋体に、袋体と同材質で、袋体内部の真空状態下で
中空部の内部表面が密閉被包可能となるよう中空部の形
状に相応する凸部を備えた小袋部を形成し、該小袋部を
中空部の内部表面に密着させる状態で食品を袋体の内部
に収容し、袋体の内部を真空状態とすることで食品を密
閉包装した後、小袋部により被包された中空部の内部表
面を含む食品の表面を袋体の外部より加熱して殺菌する
こととしたため、真空包装される中空部を備えた食品の
中空部内を含む食品の表面を、確実かつ容易に殺菌する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る袋体にスモークドチキ
ンを収容する状態を示す斜視図、第2図は袋体の内部に
スモークドチキンを収容した状態を示す斜視図、第3図
は第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図は袋体の開
口部をヒートシールする状態を示す断面図、第5図は袋
体により真空状態で密閉包装されたスモークドチキンを
示す斜視図、第6図は第5図のVI−VI線に沿う断面図、
第7図は密閉包装されたスモークドチキンを熱湯槽に浸
漬する状態を示す斜視図、第8図は従来の袋体にスモー
クドチキンを収容する状態を示す斜視図、第9図は袋体
にスモークドチキンを収容した状態を示す斜視図、第1
0図は真空包装されたスモークドチキンを示す斜視図で
ある。 20……スモークドチキン[食品] 21、31……中空部 22、32……袋体 24……小袋部 30……スモークドサーモン[食品]

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体可撓性を有する材質からなる袋体の内
    部に中空部を有する食品を収容し、袋体の内部を真空状
    態として食品を密閉包装し、該密閉包装された食品を外
    部より加熱して殺菌する真空包装食品の殺菌方法におい
    て、 上記袋体に、袋体と同材質で、袋体内部の真空状態下で
    中空部の内部表面が密閉被包可能となるよう中空部の形
    状に相応する凸部を備えた小袋部を形成し、該小袋部を
    中空部の内部表面に密着させる状態で食品を袋体の内部
    に収容し、袋体の内部を真空状態とすることで食品を密
    閉包装した後、小袋部により被包された中空部の内部表
    面を含む食品の表面を袋体の外部より加熱して殺菌する
    真空包装食品の殺菌方法。
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