JPH0660396A - 光ディスクのアクセス制御装置 - Google Patents

光ディスクのアクセス制御装置

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Publication number
JPH0660396A
JPH0660396A JP21297592A JP21297592A JPH0660396A JP H0660396 A JPH0660396 A JP H0660396A JP 21297592 A JP21297592 A JP 21297592A JP 21297592 A JP21297592 A JP 21297592A JP H0660396 A JPH0660396 A JP H0660396A
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JP
Japan
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optical head
light spot
track
acceleration
signal
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JP21297592A
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Inventor
Kenichi Ito
憲一 伊藤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクセス開始時に光スポットが逆方向に移動
しないようにしてトラックカウントを正確に行い、光ス
ポットを確実に目標トラックに到達させる。 【構成】 アクセス動作時には、光ヘッドアクチュエー
タ11及びガルバノミラー5によって可動光学ヘッド2
から照射される光スポットを目的のトラックへ移動させ
る。このとき、トラックカウンタ16によって光ディス
ク9からの反射光量の変化によって前記光スポットが横
断するトラック数を計数し、この横断トラック数に基づ
いて、コントローラ20により可動光学ヘッド2の移動
動作を制御する。また、可動光学ヘッド2の移動開始直
後において光学ヘッドの移動速度を加速している期間内
に、パルス発生器21により、ガルバノミラー5に対し
てミラー駆動信号となる加速度補正パルスを入力して駆
動し、光スポットの移動加速度を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの駆動装
置、特に光スポットを任意のトラックにアクセスさせる
ためのアクセス制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円盤状の記録媒体に光ビームを照射して
光学的に記録再生を行う光ディスク装置では、光ビーム
のスポットを任意の目標トラックにアクセスさせるため
に、光学ヘッドを記録媒体の半径方向全域に渡って移送
する粗アクチュエータと、この光学ヘッドから出射され
る光ビームのスポットをトラックと直交する方向に微小
範囲内で移動させる精アクチュエータとを備えたアクセ
ス制御装置によって光スポットを移動させるようにして
いる。
【0003】従来のアクセス制御装置の一例として、図
9に特開平1−158624号公報に開示されている装
置を示す。51は情報を記録再生すべきトラックが同心
円状または螺旋状に設けられた光ディスクである。光デ
ィスク51に対して光学ヘッド53によって光ビーム5
2を照射し、情報を記録再生する。光学ヘッド53は、
キャリッジ54により移動可能に保持されている。キャ
リッジ54は、ヘッドアクチュエータ55によって、光
ビーム52のスポットが光ディスク51のトラックを横
断する方向に駆動される。また、光学ヘッド53は、光
ビーム52のスポットを所定トラックに照射させるため
のトラッキングアクチュエータ56を備えており、トラ
ッキングアクチュエータ56により、集光レンズを駆動
することによって光学ヘッド53の移動方向に光ビーム
52のスポットを移動させることが可能になっている。
【0004】また、光学ヘッド53には、2分割検出器
57が配設されている。2分割検出器57は2つの光セ
ンサからなり、各センサに入射した光ディスク51から
の反射光量に対応した電気信号を減算増幅器61及び加
算増幅器62に出力する。減算増幅器61は、2分割検
出器57の各センサからの電気信号を受けて、前記光ビ
ーム52のスポットが光ディスク51のトラックを横断
移動するのに対応した差信号(トラック横断信号)をト
ラック計数手段63へ出力する。
【0005】トラック計数手段63は、減算増幅器61
から出力されるトラック横断信号と外部から入力される
トラックアクセス数とを入力して目的位置までの残トラ
ック数を基準速度決定手段64に出力する。
【0006】基準速度決定手段64は、トラック計数手
段63からの出力信号と基準速度方向信号とを入力し、
基準速度出力値とその出力の極性を決定し、速度制御手
段66に出力する。
【0007】速度検出手段65は、減算増幅器61から
出力されるトラック横断信号と、2分割検出器57から
の出力の和である加算増幅器62の出力信号とを入力し
て光ビーム52のスポットの移動速度を検出する。さら
に移動方向を検出することにより、移動速度出力の極性
を決定した信号を速度制御手段66に出力する。また、
速度検出手段65には、アクセスの開始を指令する信号
が入力され、アクセスの開始から一定期間は速度検出を
行わないようになっている。これは、アクセス開始直後
はヘッドアクチュエータ55によってキャリッジ54の
動く速度が小さく、不正確な速度検出値が出力されるの
を防止するためである。
【0008】速度制御手段66は、基準速度決定手段6
4からの出力信号と速度検出手段65からの出力信号と
の出力差を検出し、その差信号に基づきヘッドアクチュ
エータ55の速度を制御する。
【0009】また、トラッキング手段67は、目的位置
までの残トラック数がゼロになるタイミングで、減算増
幅器61からの出力であるトラッキングエラー信号に基
づいてトラッキングアクチュエータ56を制御する位置
決め制御を開始し、光ビーム52のスポットを目標トラ
ックに位置決めする。
【0010】このようにして、光ビーム52のスポット
を正確に目標トラックにアクセスさせ、目標トラック上
に位置決めできるようになっている。
【0011】また、他の従来例として特開昭57−14
7168号公報に開示されているようなアクセス制御装
置がある。この従来例においては、アクセス時はヘッド
アクチュエータを不動作状態として、トラッキングアク
チュエータに対して図10に示すような駆動信号を入力
して光スポットを移動させることにより、安定かつ正確
に光スポットを目標トラックにアクセスできるようにな
っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】光学ヘッドを駆動する
光ヘッドアクチュエータ(前述の特開平1−15862
4号公報の従来例におけるヘッドアクチュエータ55)
は、コイルと磁気回路によって構成される。この光ヘッ
ドアクチュエータは、光学ヘッドを光ディスクの半径方
向全体に渡って移動できるようにする必要があるため
に、センターヨークの断面積が大きくなる。そのため、
コイルのインダクタンスが大きく、電流立ち上がりの遅
れ時間が増大する。従って、アクセス動作を開始した
時、加速度が目標値に達するまでに時間がかかる。
【0013】例えば、アクセス開始直後にヘッドアクチ
ュエータ55が発生する加速度が光ディスクのトラック
の偏心加速度よりも小さい場合、光スポットは目標トラ
ックと反対の方向に移動するが、トラック計数手段63
は単にトラックを横断したかどうかだけをみているた
め、反対方向に移動してトラックを横断した数も正しい
方向に移動した場合と同様にカウントされてしまう。ヘ
ッドアクチュエータ55の発生する加速度が十分大きく
なって正しい進行方向に移動しても、最初の部分で横断
トラック数が誤ってカウントされているため目標トラッ
ク位置よりも手前で位置決め制御への切替えが行われ
る。このように、アクセス動作によって誤ったトラック
に到達するため、補正のためのトラックジャンプが必要
となってアクセス時間が増大するという問題点がある。
【0014】一方、特開昭57−147168号公報の
例では、アクセス開始時においてトラッキングアクチュ
エータに図10のようなパルス状の加速信号を加えるこ
とにより、上記のような問題は解決されている。しか
し、この場合はトラッキングアクチュエータで移動する
距離が大きくなるが、トラッキングアクチュエータによ
って光ビームのスポットを移動させる際には移動可能範
囲が制限されてしまう問題点がある。トラッキングアク
チュエータとしては、例えばガルバノミラーのような光
学的に移動可能範囲が制限されるものが用いられるが、
場合によっては所望のトラックまで光ビームのスポット
を移動できないという不具合が起こり得る。
【0015】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、アクセス開始時に光スポットが逆方向に移動し
ないようにしてトラックカウントを正確に行うことがで
き、光スポットを確実に目標トラックに到達させること
が可能な光ディスクのアクセス制御装置を提供すること
を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による光ディスク
のアクセス制御装置は、半径方向に複数のトラックを配
置した光ディスクのトラックに対して光スポットを照射
する光学ヘッドと、前記光学ヘッドを光ディスクの半径
方向全域に渡って移送する粗アクチュエータと、前記光
スポットを光ディスクの半径方向の微小範囲内で移動さ
せる精アクチュエータと、前記光ディスクからの反射光
量の変化によって前記光スポットが横断するトラック数
を計数するトラックカウント手段と、前記トラックカウ
ント手段によって計数した横断トラック数に基づいて、
前記光学ヘッドの移動動作を制御する制御手段と、前記
光学ヘッドの移動開始直後において光学ヘッドの移動速
度を加速している期間内に、前記精アクチュエータに対
して、光スポットの移動速度を加速する加速信号と、前
記加速信号に引き続いて光スポットの移動速度を減速す
る減速信号とを入力する光スポット移動速度補正手段
と、を備えたものである。
【0017】
【作用】アクセス動作時には、粗アクチュエータ及び精
アクチュエータによって光学ヘッドから照射される光ス
ポットを目的のトラックへ移動させる。このとき、トラ
ックカウント手段によって光ディスクからの反射光量の
変化によって前記光スポットが横断するトラック数を計
数し、この計数した横断トラック数に基づいて、制御手
段により前記光学ヘッドの移動動作を制御する。また、
光スポット移動速度補正手段によって、前記光学ヘッド
の移動開始直後において光学ヘッドの移動速度を加速し
ている期間内に、前記精アクチュエータに対して、光ス
ポットの移動速度を加速する加速信号と、前記加速信号
に引き続いて光スポットの移動速度を減速する減速信号
とを入力して精アクチュエータを駆動し、光スポットの
移動加速度を補正する。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1はアクセス制御装置の構成を示すブロック図、図2は
光スポットの移動加速度を補正するためのパルス発生器
から出力される加速度補正パルスを示す波形図、図3は
光ヘッドアクチュエータによって可動光学ヘッドを駆動
した場合におけるアクセス動作開始時の可動光学ヘッド
の移動加速度を示す波形図、図4はガルバノミラーを回
転駆動して加速度の補正を行った場合の光スポットの移
動加速度を示す波形図である。
【0019】図1に示すように、本実施例のアクセス制
御装置は、光束を出射する光源や反射光束を受光する光
検出器等を設けた固定光学系1と、光ディスクの半径方
向に移動可能に設けられた移動光学系としての可動光学
ヘッド2とを備えて構成されている。
【0020】固定光学系1としては、光源である半導体
レーザ3、入射光束の一部を反射、他を透過するハーフ
プリズム4、ハーフプリズム4を透過した光束を反射す
る反射ミラーを入力される駆動信号に応じて紙面に垂直
な軸を中心に回動させるガルバノミラー5、ガルバノミ
ラー5の角度を検出する角度検出器6、2つの受光領域
に分割されハーフプリズム4を反射して入射される光束
の光量を電気信号に変換する2分割光検出器7が配設さ
れている。
【0021】可動光学ヘッド2には、前記固定光学系1
から出射した光束を反射する立ち上げミラー8、立ち上
げミラー8からの光束を光ディスク9上に集光する集光
レンズ10が配設されている。光ディスク9には、情報
を記録再生するためのトラックが同心円状あるいは螺旋
状に設けられている。また、前記可動光学ヘッド2を光
ディスク9の半径方向に駆動する光ヘッドアクチュエー
タ11が設けられており、可動光学ヘッド2に連設され
ている。
【0022】前記2分割光検出器7には、入力信号の差
を演算する第1の減算器12が接続されており、2つの
受光領域の出力信号の差が求められるようになってい
る。第1の減算器12の出力端は、速度検出器13に接
続されており、速度検出器13において第1の減算器1
2の出力信号を基に、この信号の周期から可動光学ヘッ
ド2より出射される光束の光スポットが光ディスク9上
を移動する速度を検出するようになっている。速度検出
器13の出力は、入力信号の差を演算する第2の減算器
14の正入力端に入力されるようになっている。
【0023】前記角度検出器6には、入力信号を微分す
る微分器15が接続されており、微分器15においてガ
ルバノミラー5の移動速度が検出され、微分器15の出
力が第2の減算器14の負入力端に入力されるようにな
っている。
【0024】前記第1の減算器12の出力端は、トラッ
クカウンタ16にも接続されており、トラックカウンタ
16によって第1の減算器12の出力信号のゼロクロス
に基づいてトラック横断本数がカウントされるようにな
っている。トラックカウンタ16の出力端は基準速度発
生器17に接続されており、トラックカウンタ16の出
力に基づいて目標トラックに光スポットをアクセスさせ
るための基準速度信号が出力されるようになっている。
この基準速度発生器17からの基準速度信号は、第3の
減算器18の正入力端に入力され、一方第3の減算器1
8の負入力端には第2の減算器14の出力信号が入力さ
れて基準速度信号との差が演算され、速度誤差信号とし
て出力されるようになっている。この速度誤差信号は、
開閉スイッチ19を介して光ヘッドアクチュエータ11
に供給され、光ヘッドアクチュエータ11によって可動
光学ヘッド2が駆動されるようになっている。
【0025】トラックカウンタ16は、トラック追従制
御モード、アクセス制御モード等の動作モードの切換え
制御などを行うコントローラ20にも接続されている。
コントローラ20は、トラックカウンタ16の出力に基
づいて動作モードの切換え指令等を送出するようになっ
ている。ここでは、トラックカウンタ16でカウントさ
れた横断トラック数に基づいて目標トラックに到達した
ことを判断して、図示しないトラッキングサーボの開閉
スイッチへトラック追従制御モード開始指令を出力する
ようになっている。また、コントローラ20は、アクセ
ス制御モードの際にパルス発生器21へアクセス開始信
号及びアクセス方向信号を出力するようになっている。
なお、アクセス開始信号は、開閉スイッチ19へ制御信
号として出力され、アクセス開始信号によって開閉スイ
ッチ19がオンオフするようになっている。
【0026】パルス発生器21は、アクセス開始信号と
アクセス方向信号とに基づいて、始めに正側続いて負側
のパルス、あるいは始めに負側続いて正側のパルスとな
る加速度補正パルスをミラー駆動信号としてガルバノミ
ラー5へ出力するようになっている。この加速度補正パ
ルスは、光スポットの移動距離に無関係で一定のパルス
であり、光ヘッドアクチュエータ11による可動光学ヘ
ッド2の立ち上がり加速度に応じて発生される。すなわ
ち、パルス発生器21は、光スポットの全体の移動加速
度が一定となるように加速度補正パルスを適宜設定し、
ガルバノミラー5へ出力するようになっている。
【0027】次に、本実施例の動作について説明する。
半導体レーザ3から出射した光束はハーフプリズム4を
透過してガルバノミラー5に入射する。ガルバノミラー
5によって反射された光束は固定光学系1を出射して可
動光学ヘッド2の立ち上げミラー8に入射する。立ち上
げミラー8によって反射された光束は集光レンズ10に
よって集光され、光ディスク9に照射される。一方、光
ディスク9によって反射された光は再び集光レンズ1
0、立ち上げミラー8、ガルバノミラー5を経て、ハー
フプリズム4に入射する。この入射した光束はハーフプ
リズム4によって反射され、2分割光検出器7に入射す
る。2分割光検出器7は、分割された2つの受光領域で
受光された光量をそれぞれ電気信号に変換して、第1の
減算器12の正負の入力端に入力する。第1の減算器1
2において、2分割光検出器7の各領域の出力の差を演
算することによって、光ディスク上のトラックと光スポ
ットとの位置ずれをあらわすトラッキングエラー信号が
得られる。
【0028】ここで、コントローラ20よりトラック追
従制御モード開始指令が出力されると、図示しないトラ
ッキングサーボが閉じ、光スポットをトラックに追従さ
せるトラック追従制御モードとなる。トラック追従制御
モードにおいては、前記トラッキングエラー信号を図示
しないトラッキングサーボ系によってガルバノミラー5
及び光ヘッドアクチュエータ11に入力することによっ
て、ガルバノミラー5及び可動光学ヘッド2が駆動され
光スポットがトラックを追従するように制御される。
【0029】一方、光スポットを目標トラックへ移動さ
せるアクセス制御モードの場合は、コントローラ20よ
りアクセス開始信号及びアクセス方向信号が出力され
る。
【0030】アクセス制御モードにおいては、アクセス
開始信号及びアクセス方向信号がパルス発生器21に入
力されると、加速度補正パルスとして、アクセス方向に
応じて始めに光ディスク9上の光スポットを目標トラッ
クの方向に加速する加速パルスが出力され、続けて減速
パルスが出力される。前記加速度補正パルスはガルバノ
ミラー5に入力され、ガルバノミラー5はアクセス制御
開始時に回転駆動される。すなわち、アクセス制御開始
時には、ガルバノミラー5の駆動による光スポットの移
動速度は、加速された後に減速され、その後ガルバノミ
ラー5は停止する。また、アクセス開始信号は開閉スイ
ッチ19にも入力され、開閉スイッチ19が閉じて光ヘ
ッドアクチュエータ11へ駆動制御信号が供給される。
【0031】このガルバノミラー5の回転加速度の変化
を図2に示す。ガルバノミラー5の駆動用コイルのイン
ダクタンスは十分小さいため、加速度は十分短い時間で
目標値に達する。図中Aの部分の面積とBの部分の面積
とが等しくなるようにパルス発生器21はパルスを発生
するので、ガルバノミラー5の回転は減速動作後停止す
る。
【0032】前記第1の減算器12が出力するトラッキ
ングエラー信号は、速度検出器13に入力され、光スポ
ットが光ディスクの半径方向に移動する際の光ディスク
と光スポットとの相対速度が検出される。また、角度検
出器6は、ガルバノミラー5の回転角度を検出して出力
し、それを微分器15に入力することによって微分器1
5においてガルバノミラー5が回動する速度が検出され
る。微分器15の出力と速度検出器13の出力とをそれ
ぞれ第2の減算器14に入力して入力信号の差を演算す
ることにより、光ディスクと光スポットとの相対速度の
うち、可動光学ヘッド2が移動することによって生じる
速度成分が出力される。
【0033】また、前記トラッキングエラー信号はトラ
ックカウンタ16にも入力され、光スポットが横断する
トラック数がカウントされる。ここでカウントされた横
断トラック数は、基準速度発生器17に入力され、基準
速度発生器17において目標トラックまでの残りトラッ
ク数に応じた光スポットの基準速度信号が発生される。
基準速度発生器17の出力の基準速度信号と、前記第2
の減算器14の出力の速度成分信号とは、それぞれ第3
の減算器18に入力され、第3の減算器18において差
が演算されて速度誤差信号が得られる。この速度誤差信
号は、光ディスク9と可動光学ヘッド2との相対速度
と、残りトラック数に応じた基準速度との誤差を示すも
のである。前記速度誤差信号は、駆動制御信号として開
閉スイッチ19を介して光ヘッドアクチュエータ11に
入力され、光ヘッドアクチュエータ11は可動光学ヘッ
ド2が基準速度で移動するように駆動制御される。
【0034】アクセス動作開始時の可動光学ヘッド2の
移動加速度は、図3に示すように、光ヘッドアクチュエ
ータ11の駆動コイルのインダクタンスにより、立ち上
がりの遅れが大きい。一方、ガルバノミラー5の方は駆
動コイルのインダクタンスが小さいので加速度は瞬時に
立ち上がる。本実施例では、アクセス動作開始時、すな
わち、可動光学ヘッド2の移動開始直後におけるヘッド
の移動速度を加速している期間(図3において加速度が
正の期間)に、移動加速度の立ち上がりの速いガルバノ
ミラー5を駆動して光スポットを移動させることによっ
て、可動光学ヘッド2の移動加速度の立ち上がりの遅れ
を補い、光スポットを加速させて移動加速度を補正する
ようにしている。従って、光スポットの移動加速度は、
図4に示すように、図3の可動光学ヘッド2の移動によ
る移動加速度と、図2のガルバノミラー5の回転による
移動加速度との和となり、アクセス動作開始時に光スポ
ットの移動加速度に遅れが生じない。
【0035】よって、光ディスクの偏心が大きい場合な
どにおいても、アクセス開始直後に光スポットの移動加
速度が光ディスクのトラックの偏心加速度よりも小さく
なることはなく、光スポットが目標トラックと反対の方
向に移動することを防止できる。これにより、アクセス
制御動作においてトラックカウントを正確に行うことが
でき、光スポットを確実に目標トラックに到達させるこ
とが可能となる。
【0036】また、ガルバノミラー5によって光ヘッド
アクチュエータ11による移動加速度の立ち上がりの遅
れを補正するように光スポットを加速させる場合には、
図2に示すような正負に反転した後に零となる加速度補
正パルスをガルバノミラー5に供給しているため、光ヘ
ッドアクチュエータ11による光スポットの移動加速度
あるいは速度が十分大きくなって補助的な加速が不要と
なった段階において、ガルバノミラー5による光スポッ
トの移動が停止するので、ガルバノミラー5、すなわち
トラッキングアクチュエータによる光スポットの移動量
が小さくなり、安定したアクセス動作が可能となる。
【0037】図5ないし図8は本発明の第2実施例に係
り、図5はアクセス制御装置の構成を示すブロック図、
図6は光スポットの移動加速度を補正するための第2の
基準速度信号を示す波形図、図7は図6に示した第2の
基準速度信号の加速度変化を示す波形図、図8は図6の
第2の基準速度信号に基づいてガルバノミラーを回転駆
動して加速度の補正を行った場合の光スポットの移動加
速度を示す波形図である。
【0038】第2実施例は第1実施例の変形例であり、
光スポットの移動加速度を補正するためのガルバノミラ
ー5の駆動角速度をフィードバック制御するようにした
例である。なお、第1実施例と同じ構成要素については
同一符号を付して説明を省略する。
【0039】図5に示すように、アクセス方向信号に応
じて予め設定された基準速度信号を出力する第2の基準
速度発生器31が設けられ、コントローラ20からのア
クセス開始信号及びアクセス方向信号が入力されるよう
になっている。この第2の基準速度発生器31の出力
は、第4の減算器32の正入力端に供給され、一方第4
の減算器32の負入力端にはガルバノミラー5の回動速
度を表す微分器15の出力が入力されて基準速度信号と
の差の演算が行われ、第4の減算器32の出力がミラー
駆動信号としてガルバノミラー5へフィードバックされ
るようになっている。これらによりガルバノミラーの角
速度制御系が構成されている。
【0040】第2実施例では、アクセス制御モードにお
いてコントローラ20より第2の基準速度発生器31に
アクセス開始信号及びアクセス方向信号が入力される
と、アクセス方向信号に応じて予め設定された第2の基
準速度信号が出力される。この第2の基準速度信号は、
光スポットが目標トラックに移動する方向にガルバノミ
ラー5が回動するような極性で出力される。第2の基準
速度信号の時間変化波形を図6に示す。
【0041】前記第2の基準速度発生器31の出力であ
る第2の基準速度信号は、第4の減算器32の正入力端
に入力される。一方、角度検出器6によってガルバノミ
ラー5の回転角度が検出され、この回転角度を基に微分
器15においてガルバノミラー5が回動する速度が検出
される。この微分器15の出力は、第4の減算器32の
負入力端に入力され、ガルバノミラー5の回動速度と第
2の基準速度信号との差が演算されてガルバノミラー5
にフィードバックされる。
【0042】従って、アクセス開始信号が第2の基準速
度発生器31に入力されると、ガルバノミラー5の角速
度制御系によりガルバノミラー5は図6に示したような
第2の基準速度信号に従って回動するように速度制御さ
れる。ここで、ガルバノミラー5の駆動用コイルのイン
ダクタンスは十分小さいので、第2の基準速度信号に対
する回動速度のずれはごくわずかである。また、第2の
基準速度信号は、一定時間後には零となるので、この一
定時間後にはガルバノミラー5の回動は停止する。光ス
ポットの移動加速度は、可動光学ヘッド2の移動による
移動加速度と、ガルバノミラー5の回動による移動加速
度との和となるので、前記第2の基準速度発生器31よ
り出力する基準速度を、その加速度変化がちょうど光ヘ
ッドアクチュエータ11による可動光学ヘッド2の加速
度変化を打ち消すように、図7に示すように設定してお
けば良い。これにより、光スポットの移動加速度は、図
8に示すようにアクセス動作開始直後からほぼ一定値と
することができる。
【0043】このように、アクセス動作開始時において
光ヘッドアクチュエータ11の駆動コイルのインダクタ
ンスに起因する可動光学ヘッド2の移動加速度の立ち上
がり遅れを補正して、ほぼ一定の加速度で光スポットを
移動させることができる。
【0044】第2実施例においては、ガルバノミラー5
の回動速度を閉ループ制御しているため、アクセス動作
開始後において、光スポットが十分な速度で移動するよ
うになった後はガルバノミラー5の回動を確実に停止さ
せることができ、アクセス動作中のトラック横断数カウ
ントのためのトラッキングエラー信号の検出が正確にで
きるという特長がある。
【0045】その他の作用、効果は第1実施例と同様で
ある。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
学ヘッドの移動開始直後におけるヘッドの移動速度を加
速している期間内に、精アクチュエータを光スポットの
移動速度を加速させる加速手段として用いたので、アク
セス開始時に光スポットが逆方向に移動しないようにし
てトラックカウントを正確に行うことができ、光スポッ
トを確実に目標トラックに到達させることが可能とな
る。また、精アクチュエータによる光スポットの加速が
不要となった段階において、引き続いて光スポットの移
動速度を減速させるようにしており、精アクチュエータ
による光スポットの移動が停止するため、精アクチュエ
ータによる光スポットの移動量が小さくなり、安定した
アクセス動作が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、
図1はアクセス制御装置の構成を示すブロック図
【図2】光スポットの移動加速度を補正するためのパル
ス発生器から出力される加速度補正パルスを示す波形図
【図3】光ヘッドアクチュエータによって可動光学ヘッ
ドを駆動した場合におけるアクセス動作開始時の可動光
学ヘッドの移動加速度を示す波形図
【図4】ガルバノミラーを回転駆動して加速度の補正を
行った場合の光スポットの移動加速度を示す波形図
【図5】図5ないし図8は本発明の第2実施例に係り、
図5はアクセス制御装置の構成を示すブロック図
【図6】光スポットの移動加速度を補正するための第2
の基準速度信号を示す波形図
【図7】図6に示した第2の基準速度信号の加速度変化
を示す波形図
【図8】図6の第2の基準速度信号に基づいてガルバノ
ミラーを回転駆動して加速度の補正を行った場合の光ス
ポットの移動加速度を示す波形図
【図9】従来のアクセス制御装置の構成例を示すブロッ
ク図
【図10】他の従来例におけるアクセス開始時のトラッ
キングアクチュエータに対する駆動信号を示す波形図
【符号の説明】
1…固定光学系 2…可動光学ヘッド 5…ガルバノミラー 6…角度検出器 7…2分割光検出器 9…光ディスク 11…光ヘッドアクチュエータ 12,14,18…減算器 13…速度検出器 15…微分器 16…トラックカウンタ 17…基準速度発生器 20…コントローラ 21…パルス発生器 31…第2の基準速度発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向に複数のトラックを配置した光
    ディスクのトラックに対して光スポットを照射する光学
    ヘッドと、 前記光学ヘッドを光ディスクの半径方向全域に渡って移
    送する粗アクチュエータと、 前記光スポットを光ディスクの半径方向の微小範囲内で
    移動させる精アクチュエータと、 前記光ディスクからの反射光量の変化によって前記光ス
    ポットが横断するトラック数を計数するトラックカウン
    ト手段と、 前記トラックカウント手段によって計数した横断トラッ
    ク数に基づいて、前記光学ヘッドの移動動作を制御する
    制御手段と、 前記光学ヘッドの移動開始直後において光学ヘッドの移
    動速度を加速している期間内に、前記精アクチュエータ
    に対して、光スポットの移動速度を加速する加速信号
    と、前記加速信号に引き続いて光スポットの移動速度を
    減速する減速信号とを入力する光スポット移動速度補正
    手段と、 を備えたことを特徴とする光ディスクのアクセス制御装
    置。
JP21297592A 1992-08-10 1992-08-10 光ディスクのアクセス制御装置 Withdrawn JPH0660396A (ja)

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