JPH0659871B2 - 舶用二重反転プロペラ - Google Patents
舶用二重反転プロペラInfo
- Publication number
- JPH0659871B2 JPH0659871B2 JP29158685A JP29158685A JPH0659871B2 JP H0659871 B2 JPH0659871 B2 JP H0659871B2 JP 29158685 A JP29158685 A JP 29158685A JP 29158685 A JP29158685 A JP 29158685A JP H0659871 B2 JPH0659871 B2 JP H0659871B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propeller
- rotation
- front propeller
- axis
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Wind Motors (AREA)
- Hydraulic Turbines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、前側プロペラと後側プロペラとを１つの回転
軸線上に並べ、前側プロペラと後側プロペラとを互に反
対方向に回転させて船舶を推進させるようにした舶用二
重反転プロペラに関するものである。
軸線上に並べ、前側プロペラと後側プロペラとを互に反
対方向に回転させて船舶を推進させるようにした舶用二
重反転プロペラに関するものである。
［従来の技術］ 従来の舶用二重反転プロペラを第３図について説明する
と、船体ａには、前側プロペラｂと後側プロペラｃとが
１つの回転軸線ｄ上に並べられて取付けられている。前
側プロペラｂは右ピッチの普通型プロペラで右回転し、
後側プロペラｃは左ピッチの普通型プロペラで左回転
し、船体ａを推進するようになっている。
と、船体ａには、前側プロペラｂと後側プロペラｃとが
１つの回転軸線ｄ上に並べられて取付けられている。前
側プロペラｂは右ピッチの普通型プロペラで右回転し、
後側プロペラｃは左ピッチの普通型プロペラで左回転
し、船体ａを推進するようになっている。
［発明が解決しようとする問題点］ このような舶用二重反転プロペラでは、作動荷重が比較
的高い場合に前側プロペラｂの翼端ｅから発生して流出
するチップボルテックスキャビテーションｆが後側プロ
ペラｃの直径をあらかじめ前側プロペラｂの直径よりも
10％程度小さくしておいても後側プロペラｃに干渉す
る。前側プロペラｂと後側プロペラｃとの干渉によって
チップボルテックスキャビテーションｆが後側プロペラ
ｃの翼に当り、長時間作動では後側プロペラにキャビテ
ーションエロージョンを発生させる恐れがある。この対
策の１つとして、後側プロペラｃの直径をさらに小さく
することも考えられるが、船舶の推進装置全体として性
能低下をきたすため、得策でない。
的高い場合に前側プロペラｂの翼端ｅから発生して流出
するチップボルテックスキャビテーションｆが後側プロ
ペラｃの直径をあらかじめ前側プロペラｂの直径よりも
10％程度小さくしておいても後側プロペラｃに干渉す
る。前側プロペラｂと後側プロペラｃとの干渉によって
チップボルテックスキャビテーションｆが後側プロペラ
ｃの翼に当り、長時間作動では後側プロペラにキャビテ
ーションエロージョンを発生させる恐れがある。この対
策の１つとして、後側プロペラｃの直径をさらに小さく
することも考えられるが、船舶の推進装置全体として性
能低下をきたすため、得策でない。
本発明は、このようなチップボルテックスキャビテーシ
ョンｆを回避できるようにして、舶用二重反転プロペラ
の性能を向上させようとするものである。
ョンｆを回避できるようにして、舶用二重反転プロペラ
の性能を向上させようとするものである。
［問題点を解決するための手段］ 本発明は、前側プロペラと後側プロペラとを１つの回転
軸線上に並べ、前側プロペラと後側プロペラとを互に反
対方向に回転させる舶用二重反転プロペラにおいて、前
側プロペラの翼根部から半径のほぼ0.8までの長さの部
分を回転軸線に対して直角とし、前側プロペラの半径の
ほぼ0.8の長さの位置から翼端までの部分を後方（後流
側）に傾斜させ、後側プロペラ全体を回転軸線に直角の
面よりも前方（上流側）に傾斜させ、回転軸線に直角の
面に投影した後側プロペラの直径を、回転軸線に直角の
面に投影した前側プロペラの直径より小さく、かつ、0.
9よりも大きな寸法にした舶用二重反転プロペラとした
ものである。
軸線上に並べ、前側プロペラと後側プロペラとを互に反
対方向に回転させる舶用二重反転プロペラにおいて、前
側プロペラの翼根部から半径のほぼ0.8までの長さの部
分を回転軸線に対して直角とし、前側プロペラの半径の
ほぼ0.8の長さの位置から翼端までの部分を後方（後流
側）に傾斜させ、後側プロペラ全体を回転軸線に直角の
面よりも前方（上流側）に傾斜させ、回転軸線に直角の
面に投影した後側プロペラの直径を、回転軸線に直角の
面に投影した前側プロペラの直径より小さく、かつ、0.
9よりも大きな寸法にした舶用二重反転プロペラとした
ものである。
［作用］ 前側プロペラと後側プロペラとが接近して設けられ、こ
れらのプロペラが高荷重度で作動している場合でも、後
側プロペラは、前側プロペラから流出するチップボルテ
ックスキャビテーションを回避することができる。
れらのプロペラが高荷重度で作動している場合でも、後
側プロペラは、前側プロペラから流出するチップボルテ
ックスキャビテーションを回避することができる。
［実施例］ 以下、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。
第１図において、１は前側プロペラ回転軸、２は後側プ
ロペラ回転軸であって、これらの回転軸は図示しない船
体の船尾において、１つの回転軸線３上に同心に配設さ
れている。前側プロペラ回転軸１にはボス４が取付けら
れており、後側プロペラ回転軸２はボス５が取付けられ
ていて、ボス４には前側プロペラ６の翼根部７が固着さ
れており、ボス５には後側プロペラ８の翼根部９が固着
され、前側プロペラ６と後側プロペラ８とは１つの回転
軸線３上に並んでいる。そして前側プロペラ６と後側プ
ロペラ８とは互に反対方向に回転し、図示しない船体を
推進させるようになっている。
ロペラ回転軸であって、これらの回転軸は図示しない船
体の船尾において、１つの回転軸線３上に同心に配設さ
れている。前側プロペラ回転軸１にはボス４が取付けら
れており、後側プロペラ回転軸２はボス５が取付けられ
ていて、ボス４には前側プロペラ６の翼根部７が固着さ
れており、ボス５には後側プロペラ８の翼根部９が固着
され、前側プロペラ６と後側プロペラ８とは１つの回転
軸線３上に並んでいる。そして前側プロペラ６と後側プ
ロペラ８とは互に反対方向に回転し、図示しない船体を
推進させるようになっている。
前側プロペラ６は、翼根部７から半径Ｒのほぼ0.8Ｒま
での長さの部分を回転軸線３に対して直角の方向（零レ
ーキ角）とし、前側プロペラ６の半径のほぼ0.8Ｒの長
さの位置から翼端10までの部分を、回転軸線３に対して
直角な面に対し角度θｂで後方（後流側）に傾斜させて
いる。
での長さの部分を回転軸線３に対して直角の方向（零レ
ーキ角）とし、前側プロペラ６の半径のほぼ0.8Ｒの長
さの位置から翼端10までの部分を、回転軸線３に対して
直角な面に対し角度θｂで後方（後流側）に傾斜させて
いる。
後側プロペラ８は、回転軸線３に直角な面に対し角度θ
ｆで前方（上流側）に全体を傾斜させている。そして前
側プロペラ６が回転軸線３に直角な面に投影した前側プ
ロペラ６の直径を第２図に示すようにＤＦとしたとき、
後側プロペラ８が回転軸線３に直角な面に投影した後側
プロペラ８の直径ＤＡは、0.9ＤＦ＜ＤＡ＜ＤＦとなる
ように、前側プロペラ６の直径ＤＦの0.9よりも大きい
が、前側プロペラの直径ＤＦよりも小さな範囲の寸法に
している。
ｆで前方（上流側）に全体を傾斜させている。そして前
側プロペラ６が回転軸線３に直角な面に投影した前側プ
ロペラ６の直径を第２図に示すようにＤＦとしたとき、
後側プロペラ８が回転軸線３に直角な面に投影した後側
プロペラ８の直径ＤＡは、0.9ＤＦ＜ＤＡ＜ＤＦとなる
ように、前側プロペラ６の直径ＤＦの0.9よりも大きい
が、前側プロペラの直径ＤＦよりも小さな範囲の寸法に
している。
後側プロペラ８の直径ＤＡは前側プロペラ６の直径ＤＦ
よりわずかに小さい程度なので、前側プロペラ６の翼端
10と、後側プロペラ８の翼端11とは接近することになる
が、本舶用二重反転プロペラでは前側プロペラ６および
後側プロペラ８が高荷重度で作動している場合でも、前
側プロペラ６の翼端から流出するチップボルテックスキ
ャビテーションを回避することができる。
よりわずかに小さい程度なので、前側プロペラ６の翼端
10と、後側プロペラ８の翼端11とは接近することになる
が、本舶用二重反転プロペラでは前側プロペラ６および
後側プロペラ８が高荷重度で作動している場合でも、前
側プロペラ６の翼端から流出するチップボルテックスキ
ャビテーションを回避することができる。
前側プロペラ６と後側プロペラ８とは互に反対方向に回
転するので、プロペラ後方のスリップストリーム中の回
転方向の速度成分が回転軸線３方向に変換できるうえ、
後側プロペラ８の直径ＤＡも従来の二重反転プロペラに
おける後側プロペラの直径より大きくできるので、従来
よりも低荷重度の作動ができることになる。
転するので、プロペラ後方のスリップストリーム中の回
転方向の速度成分が回転軸線３方向に変換できるうえ、
後側プロペラ８の直径ＤＡも従来の二重反転プロペラに
おける後側プロペラの直径より大きくできるので、従来
よりも低荷重度の作動ができることになる。
［発明の効果］ 結局、本発明によって、高いプロペラ単独効率が得られ
る上、前側プロペラから流出し後側プロペラにエロージ
ョンをもたらすチップボルテックスキャビテーションを
回避できる。
る上、前側プロペラから流出し後側プロペラにエロージ
ョンをもたらすチップボルテックスキャビテーションを
回避できる。
第１図は本発明の一実施例の側面図、第２図は第１図の
II-II矢視図、第３図は従来の舶用二重反転プロペラの
側面図である。 ３は回転軸線、６は前側プロペラ、７，９は翼根部、８
は後側プロペラ、10,11は翼端を示す。
II-II矢視図、第３図は従来の舶用二重反転プロペラの
側面図である。 ３は回転軸線、６は前側プロペラ、７，９は翼根部、８
は後側プロペラ、10,11は翼端を示す。
Claims (1)
- 【請求項１】前側プロペラと後側プロペラとを１つの回
転軸線上に並べ、前側プロペラと後側プロペラとを互に
反対方向に回転させる舶用二重反転プロペラにおいて、
前側プロペラの翼根部から半径のほぼ0.8までの長さの
部分を回転軸線に対して直角（零レーキ角）とし、その
翼半径のほぼ0.8の長さの位置から翼端までの部分を後
流側に傾斜させ、また、後側プロペラ全体を回転軸線に
直角の面よりも上流側に傾斜させ、回転軸線に直角の面
に投影した後側プロペラの直径を、回転軸線に直角の面
に投影した前側プロペラの直径より小さく、かつ、0.9
よりも大きな寸法にしたことを特徴とする舶用二重反転
プロペラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29158685A JPH0659871B2 (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | 舶用二重反転プロペラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29158685A JPH0659871B2 (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | 舶用二重反転プロペラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62149598A JPS62149598A (ja) | 1987-07-03 |
| JPH0659871B2 true JPH0659871B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=17770852
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29158685A Expired - Lifetime JPH0659871B2 (ja) | 1985-12-23 | 1985-12-23 | 舶用二重反転プロペラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0659871B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012086667A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 船舶及び推進装置 |
| JP2012111367A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Ihi Marine United Inc | 二重反転プロペラ及び船舶 |
| KR101876415B1 (ko) * | 2014-05-14 | 2018-07-09 | 에이비비 오와이 | 추진 장치 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2556707B2 (ja) * | 1987-07-22 | 1996-11-20 | 川崎重工業株式会社 | 船舶の推進装置 |
| US5190441A (en) * | 1990-08-13 | 1993-03-02 | General Electric Company | Noise reduction in aircraft propellers |
| JP2012096767A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-24 | Niigata Power Systems Co Ltd | 舶用推進装置 |
| US10414486B2 (en) | 2015-11-30 | 2019-09-17 | General Electric Company | Airfoil for a rotary machine including a propellor assembly |
-
1985
- 1985-12-23 JP JP29158685A patent/JPH0659871B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012086667A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 船舶及び推進装置 |
| CN102958800A (zh) * | 2010-10-19 | 2013-03-06 | 三菱重工业株式会社 | 推进装置及使用该推进装置的船舶 |
| JP2012111367A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Ihi Marine United Inc | 二重反転プロペラ及び船舶 |
| KR101876415B1 (ko) * | 2014-05-14 | 2018-07-09 | 에이비비 오와이 | 추진 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62149598A (ja) | 1987-07-03 |
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