JPH065974B2 - 小型モ−タの刷子制振材 - Google Patents
小型モ−タの刷子制振材Info
- Publication number
- JPH065974B2 JPH065974B2 JP60083757A JP8375785A JPH065974B2 JP H065974 B2 JPH065974 B2 JP H065974B2 JP 60083757 A JP60083757 A JP 60083757A JP 8375785 A JP8375785 A JP 8375785A JP H065974 B2 JPH065974 B2 JP H065974B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- damping material
- vibration
- small motor
- commutator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K13/00—Structural associations of current collectors with motors or generators, e.g. brush mounting plates or connections to windings; Disposition of current collectors in motors or generators; Arrangements for improving commutation
- H02K13/10—Arrangements of brushes or commutators specially adapted for improving commutation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、音響映像分野、情報家電分野のあらゆる機器
に使用する小型モータの刷子制振材に関するものであ
る。
に使用する小型モータの刷子制振材に関するものであ
る。
従来の技術 近年、小型モータにおける刷子構造は、弾性を有する導
電材料と、コミュテータとの摺動の際生じる振動を吸収
するシート材によって形成されている。この小型モータ
の刷子構造による、制振効果で、コミュテータと摺動す
る刷子(弾性を有する導電材料)との間で発生する火花
や、振動による機械雑音が大きく左右される。
電材料と、コミュテータとの摺動の際生じる振動を吸収
するシート材によって形成されている。この小型モータ
の刷子構造による、制振効果で、コミュテータと摺動す
る刷子(弾性を有する導電材料)との間で発生する火花
や、振動による機械雑音が大きく左右される。
以下図面を参照しながら、上述した従来の小型モータの
刷子構造について説明する。
刷子構造について説明する。
第３図は、従来の小型モータの刷子構造を示すものであ
る。第３図において、１は刷子支持基部である。２は弾
性を有する導電材料より成る刷子である。３はコミュテ
ータ導電性個片である。４はモータのシャフトである。
５はコミュテータ個片を保持する樹脂部である。以上の
構成において、モータが第３図の矢印の方向に回転する
と、刷子２とコミュテータ個片３は、導体どうしの摺動
接触を保ちながら、適度の接触抵抗により電気的な働き
を行うものである。
る。第３図において、１は刷子支持基部である。２は弾
性を有する導電材料より成る刷子である。３はコミュテ
ータ導電性個片である。４はモータのシャフトである。
５はコミュテータ個片を保持する樹脂部である。以上の
構成において、モータが第３図の矢印の方向に回転する
と、刷子２とコミュテータ個片３は、導体どうしの摺動
接触を保ちながら、適度の接触抵抗により電気的な働き
を行うものである。
発明が解決しようとする問題点 しかし、第３図に示すスリット部ａの個所においては、
個片間の段差やバリ等の外部要因により、コミュテータ
３と刷子２との間で、不規則な振動が生じ易く、火花が
発生する。この火花により、更にコミュテータ個片の金
属磨耗が促進し、コミュテータ３と刷子２との間で振動
が増加される。この火花による金属磨耗はコミュテータ
３だけではなく、刷子２も磨耗する（転移現象）。又、
振動だけでなく火花のアーク時間が長くなる程、雰囲気
の有機物との結びつきで、コミュテータ３や刷子２の摺
動面に酸化物が形成され、接触抵抗の増大に結びつく。
個片間の段差やバリ等の外部要因により、コミュテータ
３と刷子２との間で、不規則な振動が生じ易く、火花が
発生する。この火花により、更にコミュテータ個片の金
属磨耗が促進し、コミュテータ３と刷子２との間で振動
が増加される。この火花による金属磨耗はコミュテータ
３だけではなく、刷子２も磨耗する（転移現象）。又、
振動だけでなく火花のアーク時間が長くなる程、雰囲気
の有機物との結びつきで、コミュテータ３や刷子２の摺
動面に酸化物が形成され、接触抵抗の増大に結びつく。
この様な現象が進んでゆくと、モータの特性である起動
電圧等が高くなり、モータが動作しなくなったり、極め
てモータの信頼性を低くする事になる。火花のアーク時
間が長くなると、電気機器等への電気雑音としても悪影
響を及ぼす。そこで従来より、第４図に示す様なゴム材
６と接着材７により振動吸収をおこなってきたが、広帯
域による振動吸収が充分なされていない。又、従来のゴ
ム材６においては、一体物であり、又、ゴム表面が凹凸
や粘度が高くなっており、ゴミ（毛羽）等が付着して
も、除去しにくいものとなっている。広帯域振動吸収の
特性面からも、ゴム材６の硬度を低くする必要があり、
温度環境における加工性（切断）も難しいものとなって
いる。
電圧等が高くなり、モータが動作しなくなったり、極め
てモータの信頼性を低くする事になる。火花のアーク時
間が長くなると、電気機器等への電気雑音としても悪影
響を及ぼす。そこで従来より、第４図に示す様なゴム材
６と接着材７により振動吸収をおこなってきたが、広帯
域による振動吸収が充分なされていない。又、従来のゴ
ム材６においては、一体物であり、又、ゴム表面が凹凸
や粘度が高くなっており、ゴミ（毛羽）等が付着して
も、除去しにくいものとなっている。広帯域振動吸収の
特性面からも、ゴム材６の硬度を低くする必要があり、
温度環境における加工性（切断）も難しいものとなって
いる。
以上のような構成では、広帯域の振動吸収および異物の
除去、又加工性を満足する小型モータの刷子制振材が、
見つかっていなかった。
除去、又加工性を満足する小型モータの刷子制振材が、
見つかっていなかった。
本発明は、上記問題点に鑑み、広帯域による振動吸収と
異物の除去のやり易い、又あらゆる環境における加工性
を改善した小型モータの制振材を提供するものである。
異物の除去のやり易い、又あらゆる環境における加工性
を改善した小型モータの制振材を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の小型モータの制振
材は、同一物性の制振材でありながら、密度の異なる多
重構造を備えたものである。
材は、同一物性の制振材でありながら、密度の異なる多
重構造を備えたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、高密度部分の表面層に
より、特に高域の振動周波数の吸収となめらかさにより
異物が付着しにくく、又除去しやすくなっている。又、
加工性の問題においては高密度物質によりカッティング
等の際、刃が一定のストロークで必ず切断可能となる。
一方低密度物質は、特に低域振動周波数の吸収を可能と
した刷子の制振材としては最適のものとなる。この制振
材は、例えば一体物のポリウレタンシートであるが、シ
ート整形の際、同時に高密度ポリウレタンと低密度ポリ
ウレタンとに構成出来るものである。
より、特に高域の振動周波数の吸収となめらかさにより
異物が付着しにくく、又除去しやすくなっている。又、
加工性の問題においては高密度物質によりカッティング
等の際、刃が一定のストロークで必ず切断可能となる。
一方低密度物質は、特に低域振動周波数の吸収を可能と
した刷子の制振材としては最適のものとなる。この制振
材は、例えば一体物のポリウレタンシートであるが、シ
ート整形の際、同時に高密度ポリウレタンと低密度ポリ
ウレタンとに構成出来るものである。
実施例 以下本発明の実施例の小型モータの刷子制振材につい
て、図面を参照しながら説明する。第１図は本発明の第
１の実施例における小型モータの刷子制振材の構造を示
すものである。
て、図面を参照しながら説明する。第１図は本発明の第
１の実施例における小型モータの刷子制振材の構造を示
すものである。
第１図において、１１は高密度ポリウレタンシートであ
り、１０は低密度ポリウレタンシートである。この様
に、同時整形で同材質の多量に構成された小型モータの
刷子制振材について、第１図及び第３図を用いてその動
作を説明する。
り、１０は低密度ポリウレタンシートである。この様
に、同時整形で同材質の多量に構成された小型モータの
刷子制振材について、第１図及び第３図を用いてその動
作を説明する。
まず、第３図は、コミュテータ３がモータの回転と共に
矢印方向に回り、刷子２が不規則な振動を発生しなが
ら、電気的な導通を繰り返す。第１図の様な制振材１
０，１１を刷子２面に接着材等で固定させると第３図で
発生した不規則な振動が、ポリウレタンシート１０と１
１で吸収される。特に同一物質のポリウレタンシートで
ありながら、低密度ポリウレタンシート１０では、低帯
域の振動吸収がなされ、高密度ポリウレタンシート１１
では、高帯域周波数の吸収と共に、広帯域による振動吸
収がなされる。これにより、モータの機械雑音の改善、
火花による電気機器に悪影響をおよぼす電気雑音の向
上、コミュテータ３と刷子２の磨耗（転移）を防ぎ高信
頼制の小型モータの刷子制振材とすることができる。以
下本発明の第２の実施例について図面を参照しながら説
明する。
矢印方向に回り、刷子２が不規則な振動を発生しなが
ら、電気的な導通を繰り返す。第１図の様な制振材１
０，１１を刷子２面に接着材等で固定させると第３図で
発生した不規則な振動が、ポリウレタンシート１０と１
１で吸収される。特に同一物質のポリウレタンシートで
ありながら、低密度ポリウレタンシート１０では、低帯
域の振動吸収がなされ、高密度ポリウレタンシート１１
では、高帯域周波数の吸収と共に、広帯域による振動吸
収がなされる。これにより、モータの機械雑音の改善、
火花による電気機器に悪影響をおよぼす電気雑音の向
上、コミュテータ３と刷子２の磨耗（転移）を防ぎ高信
頼制の小型モータの刷子制振材とすることができる。以
下本発明の第２の実施例について図面を参照しながら説
明する。
第２図は本発明の第２の実施例を示す小型モータの刷子
制振材の構成図である。同図において２１は低密度ポリ
ウレタンシートであり、２２は高密度ポリウレタンシー
トで以上は第１図の構成と同様なものである。第１図の
構成と異なるのは、両面高密度ポリウレタンシートを、
Ａ−Ａ’面にてスライスした点である。上記の様に構成
された小型モータの刷子制振材について以下動作を説明
する。
制振材の構成図である。同図において２１は低密度ポリ
ウレタンシートであり、２２は高密度ポリウレタンシー
トで以上は第１図の構成と同様なものである。第１図の
構成と異なるのは、両面高密度ポリウレタンシートを、
Ａ−Ａ’面にてスライスした点である。上記の様に構成
された小型モータの刷子制振材について以下動作を説明
する。
超薄型および超小型モータの刷子制振材としては、制振
材の厚さをｔ０．５以下のものもあり、尚広帯域の振動
吸収を可能とする場合、高密度ポリウレタン部の比率が
増すと低域での振動吸収が不充分となる。この様な場
合、ｔ１．０のポリウレタンシートをスライスしてｔ
０．５の厚さのシートとし、高密度部分と低密度部分の
比率を一定に保つことが出来、第１の実施例に示した動
作による効果を発揮することができる。
材の厚さをｔ０．５以下のものもあり、尚広帯域の振動
吸収を可能とする場合、高密度ポリウレタン部の比率が
増すと低域での振動吸収が不充分となる。この様な場
合、ｔ１．０のポリウレタンシートをスライスしてｔ
０．５の厚さのシートとし、高密度部分と低密度部分の
比率を一定に保つことが出来、第１の実施例に示した動
作による効果を発揮することができる。
尚、第１の実施例においては、高密度ポリウレタンシー
ト１１を刷子２と平行に、置いた構造としたが刷子２と
垂直に置いてもよい。また第２の実施例では、低密度ポ
リウレタンシート２１を刷子２に置いた構造としたが、
高密度ポリウレタンシート２２を刷子２側に置いた構造
としてもよい。尚、第５図は刷子減衰特性を示すもの
で、（ａ）は制振材がない場合、（ｂ）は従来の制振材
を用いた場合、（ｃ）は本発明の制振材を用いた場合の
それぞれの特性を示すものである。
ト１１を刷子２と平行に、置いた構造としたが刷子２と
垂直に置いてもよい。また第２の実施例では、低密度ポ
リウレタンシート２１を刷子２に置いた構造としたが、
高密度ポリウレタンシート２２を刷子２側に置いた構造
としてもよい。尚、第５図は刷子減衰特性を示すもの
で、（ａ）は制振材がない場合、（ｂ）は従来の制振材
を用いた場合、（ｃ）は本発明の制振材を用いた場合の
それぞれの特性を示すものである。
発明の効果 以上のように本発明は、低密度発泡体と高密度発泡体の
一体構造を設けることにより、小型モータの刷子制振材
とすることができる。
一体構造を設けることにより、小型モータの刷子制振材
とすることができる。
第１図は本発明の第１の実施例における小型モータの刷
子制振材の断面図、第２図は本発明の第２の実施例にか
かる断面図、第３図はコミュテータと刷子との構成図、
第４図は従来の刷子制振材の断面図、第５図は本発明の
刷子制振材と従来品との刷子減衰特性を比較して示す波
形図である。 ２……刷子、１０，２１……低密度ポリウレタンシー
ト、１１，２２……高密度ポリウレタンシート。
子制振材の断面図、第２図は本発明の第２の実施例にか
かる断面図、第３図はコミュテータと刷子との構成図、
第４図は従来の刷子制振材の断面図、第５図は本発明の
刷子制振材と従来品との刷子減衰特性を比較して示す波
形図である。 ２……刷子、１０，２１……低密度ポリウレタンシー
ト、１１，２２……高密度ポリウレタンシート。
Claims (1)
- 【請求項１】刷子板バネに取り付けられる制振材を、高
密度発泡体と低密度発泡体の一体構造でかつ同一物質で
構成してなる小型モータの刷子制振材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60083757A JPH065974B2 (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 小型モ−タの刷子制振材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60083757A JPH065974B2 (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 小型モ−タの刷子制振材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61244242A JPS61244242A (ja) | 1986-10-30 |
| JPH065974B2 true JPH065974B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=13811425
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60083757A Expired - Lifetime JPH065974B2 (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 小型モ−タの刷子制振材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH065974B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3480901B1 (en) * | 2017-11-06 | 2020-02-19 | Schleifring GmbH | Vibration absorbing device for slip-ring brushes |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS598275U (ja) * | 1982-07-01 | 1984-01-19 | アルプス電気株式会社 | 直流モ−タのブラシ装置 |
-
1985
- 1985-04-19 JP JP60083757A patent/JPH065974B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61244242A (ja) | 1986-10-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |