JPH0116374Y2 - - Google Patents

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JPH0116374Y2
JPH0116374Y2 JP6571483U JP6571483U JPH0116374Y2 JP H0116374 Y2 JPH0116374 Y2 JP H0116374Y2 JP 6571483 U JP6571483 U JP 6571483U JP 6571483 U JP6571483 U JP 6571483U JP H0116374 Y2 JPH0116374 Y2 JP H0116374Y2
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brush
piece
commutator
pieces
holding box
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JP6571483U
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JPS59173471U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回転電機などに使用する二分割ブラシ
の改良に関するものである。
従来ブラシ本体の頭部に各種の緩衝用部材(以
下受圧具という)を取付けて回転電機などの運転
時の振動を吸収、緩衝し摺動特性の改善、ブラシ
の欠損事故防止などの性能向上を図つていた。そ
して上記受圧具を取付けたブラシとしてはゴムと
合成樹脂の成形体をブラシ上面に接着したもの、
また緩衝用部材例えばゴムを接着した板金を銅パ
イプでブラシに加締めたもの、さらに孔または穴
を設けたゴムをブラシ上面に接着したものなどが
ある。
一般にブラシを使用する場合にはこれをブラシ
保持箱に入れて加圧子により整流子または集電環
に摺接するようになつている。該構成においてブ
ラシとブラシ保持箱との隙間はJISで規定されて
おり、この隙間は整流子または集電環の回転方向
すなわちブラシの厚さ方向においてカーボンブラ
シの場合には最大0.3mm程度、またメタリツクブ
ラシでは最大0.5mm程度となつている。一方、ブ
ラシの使用時においては摺接面における摩擦を一
定に保持することが難しく、特に相手が整流子の
場合は整流子片間をブラシが渡ることになり常に
摩擦変動をしており整流子周速またはブラシ通電
電流が変化する場合にはさらに変動が大きくな
る。一般に直流機においては通電々流が大きくな
るほど摩擦係数は減少するので、例えば電車の主
電動機の場合には力行運転の場合に大きな電流が
流れ、惰行運転の場合に殆んど流れないように電
流が絶えず変化する回転電機の場合は、それに応
じて摩擦変動も大きくなる。したがつて摺接面の
摩擦変動によつてブラシが上記隙間を有するブラ
シ保持箱内で自由に可動し、所謂角的振動を起し
て安定した摺接ができない欠点があつた。
これを第1図によりさらに詳しく説明する。図
において1は腹合せしたブラシ片1aと1bから
なる二分割のブラシ、2はブラシ保持箱、3はL
形の黄銅板3bにニトリルゴム3aを加硫接着し
た受圧具であり、ブラシ片1a,1bの上面に沿
つて当接する黄銅板3bの屈曲部がブラシ片1b
に銅管4により加締固定されている。6は加圧
子、5は整流子である。上記構造の場合ブラシ片
1a,1bの上面は平面であり、この上に黄銅板
3bが当接しているために整流子5が矢印方向に
回転すると、ブラシ片1aとブラシ保持箱2の上
側部2aおよび下側部2bとの間に隙間ができる
か、またはブラシ片1aと下側部2bとの間およ
びブラシ片1bと上側部2cとの間に隙間ができ
る。すなわち上側部2aまたは2cの何れかには
必ず隙間ができることになる。このたせ摺接面の
摩擦変動によつてブラシ1とブラシ保持箱2との
隙間により特にブラシ片1aは受圧具3から自由
になつており、かつブラシ片1bがブラシ保持箱
2内で整流子5の回転方向に片寄る(2c及び2
d又は2cと接触する)から、自由に可動し易く
角的振動を起して、結局良好な摺接を維持できな
くなる欠点がある。
本考案の目的は上記欠点のないブラシを提供す
ることにある。
本考案は二枚のブラシ片を腹合せした分割ブラ
シであつて、一方のブラシ片の上面を腹合せ面に
対し鈍角となるように該ブラシ片の腹合せ面上端
から上方に傾斜せしめるとともに、下面を両ブラ
シ片の上面に沿つて当接する緩衝材からなる受圧
具を他方のブラシ片に取付け固定した二分割ブラ
シに関する。
本考案における受圧具は緩衝材としての合成樹
脂またはゴムなどの単体あるいはこれらを積層し
て成形し、両ブラシの上面に沿つて当接する下面
の片側を他方ブラシ片の上面に接着して取付けて
もよいが、通常は両ブラシの上面に沿つて当接す
る形状の金属片の上面にゴムなどを取付けるとと
もに該金属片の片側を他方ブラシ片へ銅パイプで
加締める方法などが便利である。
さらに本考案における一方のブラシの上面と腹
合せ面とのなす角度を鈍角とすることによつて一
方のブラシ片がブラシ保持器における整流子また
は集電環の回転方向と反対側の上側部に押圧され
ることになるが、上記角度が110゜未満の場合には
上記押圧力が小さくなり、受圧具が取付けられて
いないブラシ片が可動し易く、角的振動が生じ易
い。これに対して130゜を越えると、傾斜部に加わ
る荷重の水平力は大きくなつて、一方のブラシ片
はブラシ保持箱2の上側部2dに充分当接する
が、垂直方向の整流子5に加わる分力は小さくな
り、傾斜部が欠損する危険があるために角度は
110〜130℃程度であることが望ましい。
以下面図により本考案を説明する。
第2図は本考案の一実施例になるブラシをブラ
シ保持箱に収納し加圧した状態を示す断面図であ
り、1は腹合せしたブラシ片1cと1bからなる
分割ブラシであり、ブラシ片1cの上面とこれの
腹合せ側面との間の角度θはほぼ120゜である。ま
た上記上面はブラシ片1bの腹合せ側面の上端か
ら上方に傾斜せしめる。2はブラシ保持箱、3は
受圧具であり、プレス打抜きにより作られブラシ
片1cと1bにより形成される屈曲した上面に当
接しかつ一端が銅パイプ4によりブラシ片1bに
加締固定された黄銅板3cにニトリルゴム3aを
加硫接着した構成である。5は整流子、6はブラ
シ1を整流子5に摺接させる加圧子である。
本考案のブラシは上記のように構成されている
ので、ブラシ保持箱2に収納した場合、ブラシ片
1cは上方がブラシ保持箱2の上側部2aに押圧
されるとともに整流子5と摺接する。またブラシ
片1bはその反力で上側部2cに押圧され結局腹
合せ面の上方が拡げられることになる。したがつ
て整流子5が矢印方向に回転した場合に摺接面の
摩擦変動があつてもブラシ片1cが上側部2aに
またブラシ片1bが上側部2cに押圧されている
ためブラシ片1a,1bが可動することがない。
そしてブラシ1は摺接面において回転方向に引か
れた状態となりブラシ片1cと下側部2bとの間
に隙間ができるだけで良好な摺接が可能となつ
た。
次に従来のブラシと本考案によるブラシの摺接
性能をブラシ通電電流が変化させた場合の接触電
圧降下からいわゆるV−I特性で比較した。
すなわち電気黒鉛質のブラシを用い、ブラシの
厚さ方向におけるブラシ保持箱とブラシの隙間を
0.17mmとし模擬整流子周速を40m/secに一定と
し、ブラシ押圧力を380g/cm2とし、10A/cm2
直流電流をブラシから模擬整流子に5時間流して
模擬整流子面の皮膜を充分に形成してブラシと模
擬整流子間の接触電圧降下を安定させた。次に無
電流に戻してからブラシ電流密度を変化させて接
触電圧降下−電流特性(V−I特性)をX−Y記
録計で測定した。ブラシ電流密度は0A/cm2から
30A/cm2まで5秒間、30A/cm2から0A/cm2まで5
秒間を要して増大及び減少させ、この間の電流密
度(X軸)及び接触電圧降下(Y軸)を記録し
た。第1図の従来ブラシの場合の結果を第3図
に、第2図の本考案ブラシの場合の結果を第4図
に示した。
第4図から明らかなように本考案になるブラシ
の場合には電流密度を30A/cm2に増加しても接触
電圧降下の乱れがなく火花を発生することがなく
安定した摺接が行なわれる。
これに対し第3図にみられるように従来ブラシ
の場合には通電電流の増加時直ちに接触電圧降下
の乱れが起こり、20A/cm2以上の電流密度になる
と火花が発生してしまい通電電流を減少する時に
は火花が発生したことになる摺接面の影響も受け
不安定な摺接となることが明らかである。
このように本考案よると二分割ブラシにおける
一方のブラシ片の頭部に傾斜面を形成し、この傾
斜面に沿つた底面形状を有する合成樹脂、ゴムな
どの緩衝材からなる受圧具をブラシの頭部に当接
することによりブラシの使用時にブラシがブラシ
保持箱内に押圧される結果ブラシの可動が阻止さ
れるために、接触電圧降下の乱れや火花発生がな
く、したがつてブラシの摩耗低減および整流子ま
たは集電環を長期間無保守で使用しうるなどの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のブラシをブラシ保持箱に収納し
加圧した状態を示す断面図、第2図は本考案の一
実施例になるブラシをブラシ保持箱に収納し加圧
した状態を示す断面図、第3図は従来のブラシを
用いた場合に電流密度と接触電圧降下の関係を示
すグラフ、第4図は本考案によるブラシを用いた
場合の電流密度と接触電圧降下の関係を示すグラ
フである。 符号の説明、1……ブラシ、1a,1b,1c
……ブラシ片、2……ブラシ保持箱、2a……上
側部、2b……下側部、2c……上側部、2d…
…下側部、3……受圧具、3a……ニトリルゴ
ム、3b,3c……黄銅板、4……銅管、5……
整流子、6……加圧子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 二枚のブラシ片を腹合せした分割ブラシであつ
    て、一方のブラシ片の上面を腹合せ面に対し鈍角
    となるように該ブラシ片の腹合せ面上端から上方
    に傾斜せしめるとともに、下面を両ブラシ片の上
    面に沿つて当接する緩衝材からなる受圧具を他方
    のブラシ片に取付け固定した二分割ブラシ。
JP6571483U 1983-04-30 1983-04-30 二分割ブラシ Granted JPS59173471U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6571483U JPS59173471U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 二分割ブラシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6571483U JPS59173471U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 二分割ブラシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59173471U JPS59173471U (ja) 1984-11-20
JPH0116374Y2 true JPH0116374Y2 (ja) 1989-05-15

Family

ID=30195921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6571483U Granted JPS59173471U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 二分割ブラシ

Country Status (1)

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JP (1) JPS59173471U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59173471U (ja) 1984-11-20

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