JPH0659659U - 蛇腹の逃げ防止部材を具えた蛇腹取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛇腹を被取付部材に取付けるとき、蛇腹が逃
げないような取付構造を提供する。 【構成】 蛇腹取付構造は、蛇腹Ｂの端部外周に蛇腹締
付金具２３の蛇腹の長手方向への移動を阻止する逃げ防
止部材２２を有している。蛇腹Ｂは、被取付部材Ａに蛇
腹締付金具２３の締付けによって取付けられる。作業員
は蛇腹Ｂを多少引伸ばした状態で一対の被取付部材間に
取付ける。取付けは、作業員が一方の手で蛇腹締付金具
２３を保持し、他方の手に持ったドライバー等の工具で
蛇腹締付金具２３を締付けることによって行なわれる。
後から被取付部材に取付けられる蛇腹Ｂの端部は、弾性
により被取付部材Ａから縮む方向へ逃げて外れようとす
る。しかし、逃げ防止部材２２により、蛇腹Ｂの逃げは
防止される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、被取付部材に蛇腹を締付けて取付ける蛇腹締付金具を有する蛇腹取 付構造において、蛇腹を取付ける際に、蛇腹が縮む方向へ逃げるのを防止するた めの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、蛇腹は、図６に示す蛇腹締付金具１１の締付けによって、例えば、一対 のアクチュエータ（被取付部材）Ａ間に、多少引伸ばされて取付けられる。 蛇腹Ｂの取付作業は、作業員が一端を一方の被取付部材Ａに取付けた後に、蛇 腹を多少引伸ばして他端を他方の被取付部材Ａに取付けて行なわれる。 作業員は、蛇腹Ｂの他端を取付けるとき、一方の手に蛇腹締付金具１１を持ち 、他方の手にドライバー等の工具（図示省略）を持って、蛇腹締付金具の締付け を行なう。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

とろが、蛇腹の上記他端を被取付部材に取付ける際、多少引伸ばされた蛇腹は 、作業員が保持し続けない限り、弾性によって縮み、特に被取付部材に油が付着 しているような場合には、被取付部材から逃げて外れることがある。このため、 蛇腹締付金具を締付けている最中は、蛇腹が縮んで逃げないように蛇腹の他端を もう一人の作業員が保持していなければならない。 従って、上記のような蛇腹締付金具は、蛇腹の取付けに手間を要し、且つ、蛇 腹を被取付部材に確実に取付けることが難しいという問題点を有している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、被取付部材に蛇腹を締付けて取付ける蛇腹締付金具を有する蛇腹取 付構造において、前記蛇腹の端部外周に前記蛇腹締付金具の前記蛇腹の長手方向 への移動を阻止する逃げ防止部材を設けた取付構造により、前記の課題を解決し た。

【０００５】

【作用】

蛇腹は、多少引伸ばされた状態で一対の被取付部材間に蛇腹締付金具によって 取付けられる。 作業員は、蛇腹の一端を一方の被取付部材に蛇腹締付金具によって取付けた後 に、蛇腹を多少引伸ばした状態で蛇腹の他端を他方の被取付部材に蛇腹締付金具 によって取付ける。 作業員は、蛇腹の他端を被取付部材に装着した後に、一方の手で蛇腹締付金具 を保持し、他方の手に持ったドライバー等の工具で蛇腹締付金具を締付ける。 蛇腹の他端を取付ける際に、蛇腹は弾性により縮んで被取付部材から逃げて外 れようとする。しかし、逃げ防止部材により、蛇腹の縮みは防止される。 従って、蛇腹の他端は、もう一人の作業員が保持していなくても、被取付部材 から外れることなく、取付けられる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１乃至図５に基づいて説明する。 蛇腹Ｂ（図２参照）の両端にはリング状の口金２１，２１が一体に取付けられ ている。 口金２１の外周には、蛇腹Ｂの長手方向と交差する方向に配置された複数の逃 げ防止部材２２が固着されている（勿論、一体に形成してもよい。）。逃げ防止 部材２２は、蛇腹Ｂの長手方向の断面形状がコ字状に形成されている。 蛇腹締付金具２３は、バンド部２４と締付ねじ２５とで構成されている。 蛇腹締付金具２３のバンド部２４は、逃げ防止部材２２と口金２１との間に介 在している。

【０００７】 このような、蛇腹取付構造２６において、作業員は、先ず、蛇腹Ｂの一端を一 方のアクチュエータ（被取付部材）Ａに蛇腹締付金具２３によって取付ける。そ の後、作業員は、蛇腹Ｂを多少引伸ばした状態で蛇腹Ｂの他端を他方の被取付部 材Ａに装着する。 そして、作業員は、一方の手で蛇腹締付金具２３を保持し、他方の手に持った ドライバー等の工具（図示省略）で蛇腹締付金具２３の締付ねじ２５を締付ける 。 このとき、蛇腹Ｂは、弾性により、当然縮もうとする。この時、逃げ防止部材 ２２も蛇腹Ｂと一体に被取付部材Ａから逃げようとする。しかし、逃げ防止部材 ２２は、作業員が保持している蛇腹締付金具２３との間の相対移動が阻止されて いるから、蛇腹Ｂは縮むことができない。 従って、蛇腹Ｂの他端は、もう一人の作業員が保持していなくても、被取付部 材Ａから外れることなく、締付けられる。

【０００８】 なお、逃げ防止部材は、図４、図５に示す逃げ防止防止部材１２２のように、 口金２１の外周の略々全体に形成してもよい。しかし、要は、蛇腹締付金具が蛇 腹の長手方向へ相対移動しないようにすればよいのであるから、これらの実施例 に限定されないことはいうまでもない。 逃げ防止部材２２，１２２は、蛇腹Ｂの口金２１を被取付部材に確実に取付け る役目をしている他に、口金２１を補強する役目もしている。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の蛇腹取付構造は逃げ防止部材を有しているため、次の効果を奏する。 (1) 蛇腹を被取付部材に確実に且つ簡単に取付けることができる。 (2) 蛇腹締付金具を、片寄らせることなく、所定の位置に体裁よく取付けこと ができる。 (3) 被取付部材に装着される蛇腹の部分が短くても、蛇腹の全周を確実に締付 けることができ、例えば、蛇腹の中を通過する水、油等の液体漏れを防止するこ とができるとともに、補強効果をも有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の蛇腹取付構造の斜視図であ
る。

【図２】蛇腹の正面図である。

【図３】図２の左側面図である。

【図４】他の実施例の蛇腹取付構造の正面図である。

【図５】図４の左側面図である。

【図６】従来の蛇腹取付構造の分解斜視図である。

【符号の説明】

Ａ 被取付部材 Ｂ 蛇腹 ２２，１２２ 逃げ防止部材 ２３ 蛇腹締付金具 ２６ 蛇腹取付構造

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 被取付部材に蛇腹を締付けて取付ける蛇
   腹締付金具を有する蛇腹取付構造において、前記蛇腹の
   端部外周に前記蛇腹締付金具の前記蛇腹の長手方向への
   移動を阻止する逃げ防止部材を設けたことを特徴とす
   る、蛇腹取付構造。