JPH0659619A

JPH0659619A - カラオケ等の演奏システム

Info

Publication number: JPH0659619A
Application number: JP4212626A
Authority: JP
Inventors: Masao Fujisaki; 正朗藤崎
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-08-10
Filing date: 1992-08-10
Publication date: 1994-03-04

Abstract

(57)【要約】【目的】演奏可能曲数を多くできかつアクセス時間も
長くならず、また演奏のリズム、テンポ、コード、演奏
楽器等を任意に選択して多様な演奏ができるようにす
る。【構成】多数の楽譜データを格納された通信機能付き
データ処理装置１と、それぞれが通信線を介して通信機
能付きデータ処理装置に接続された複数の操作処理装置
２と、各操作処理装置２から入力されたデータに基づい
て演奏を行うデジタルシンセサイザ３等の自動演奏装置
とを備え、各操作処理装置２にて通信機能付きデータ処
理装置１から楽譜データを取り出し、この操作処理装置
２にて任意に設定された演奏条件にて自動演奏装置にて
演奏する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カラオケ・ボックスに
おける演奏装置、ホテル等での歌唱娯楽用の演奏装置、
学校や音楽教室における楽器・歌唱訓練用の演奏装置等
に適用できるカラオケ等の演奏システムに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、カラオケ・ボックス等に設置され
ている演奏装置においては、各演奏装置毎に再生装置と
多数のＣＤ盤やレーザーディスクを設備しており、選択
手段にて曲目を選択すると対応するＣＤ盤等を機械的に
取り出して来て再生装置にセットし、再生するように構
成されている。また、その演奏時には歌唱者の好みに応
じて音量やテンポ等を調整できるように構成されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
カラオケ・ボックス等における演奏装置では、演奏装置
毎に再生装置と多数のＣＤ盤等が必要であり、設備コス
トが高くなるとともに演奏可能な曲数が限定され、曲数
を無理に増加するとＣＤ盤に機械的にアクセスしている
ために演奏曲に対するアクセス時間が長くなり過ぎる等
の問題があった。

【０００４】また、演奏時にテンポなどはある程度調整
できても、テンポを変更すると正確には音程がずれてし
まい、さらには演奏自体が画一的で、演奏楽器、リズ
ム、コード等の選択が不可能であり、レベルの高い歌唱
者はカラオケを敬遠してしまうという問題があった。ま
た、このように演奏が画一的であるため、学校や音楽教
室における訓練用の演奏装置として利用することは全く
できなかった。

【０００５】本発明は上記従来の問題点に鑑み、演奏可
能曲数を多くできかつアクセス時間も長くならずに、ま
た演奏のリズム、テンポ、コード、演奏楽器等を任意に
選択できて多様な演奏が可能なカラオケ等の演奏システ
ムを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のカラオケ等の演
奏システムは、多数の楽譜データを格納された通信機能
付きデータ処理装置と、それぞれが通信線を介して通信
機能付きデータ処理装置に接続された複数の操作処理装
置と、各操作処理装置から入力されたデータに基づいて
演奏を行う複数の自動演奏装置とを備えたことを特徴と
する。

【０００７】

【作用】本発明の上記構成によれば、通信機能付きデー
タ処理装置に楽譜データとして曲を格納しているので、
格納曲数を多くできるとともに機械的なアクセスが不要
であるため所望の曲に短時間でアクセスすることがで
き、また操作処理装置にて通信機能付きデータ処理装置
から楽譜データを取り出し、操作処理装置にて設定され
た演奏条件で自動演奏装置にて演奏させるため、多様な
演奏が可能であり、質的に高いカラオケ演奏を実現で
き、また学校や音楽教室における訓練用の演奏装置とし
ても利用することができる。また楽譜データの各操作処
理装置への伝送は極めて短時間で済むため操作処理装置
間で干渉するようなこともなく、さらに通信機能付きデ
ータ処理装置において複数の演奏装置を集中管理するこ
とができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図４を参照
しながら説明する。

【０００９】図１において、１は通信機能付きデータ処
理装置であり、複数の通信用チャンネルを備えており、
各々が設備内の通信線、あるいは電話回線やＩＳＤＮな
どの通信回線を介して操作処理装置２に接続されてい
る。各操作処理装置２は、自動演奏装置としてのデジタ
ルシンセサイザ３とカラー液晶ディスプレイ１４を有す
る譜面表示台４に接続されている。デジタルシンセサイ
ザ３はマイクロフォン５とともにオーディオアンプ６を
介してスピーカ７に接続されている。又、通信機能付き
データ処理装置１は管理用パソコン８に接続されてい
る。

【００１０】通信機能付きデータ処理装置１は、上記各
操作処理装置２との間でデータ通信を行う通信部と、デ
ータの加工、蓄積、取り出しを行うデータ処理部と、受
信データ、送信データ、データ取り出し要求等を一時的
に記憶しておき、データ処理部での処理が可能になると
順次データや要求をデータ処理部に送り出し、また通信
部で通信が可能になると送信データを送り出すバッファ
部にて構成されている。データ処理部は、通信部とのデ
ータの送受信、データの蓄積、変更、取り出し及びその
ために必要な演算、転送、比較、編集等のデータ加工を
行う命令をプログラムとして予め登録させてあるプログ
ラム登録部と、各プログラムで共用できるように蓄積す
るデータの構造や格納・検索条件等を定義してあるデー
タ定義部と、データを格納するデータ格納部にて構成さ
れている。そして、データ格納部には、各曲のオーケス
トレーション別の楽譜データと演奏した曲に関する集計
データが格納されている。

【００１１】操作処理装置２は、選曲、演奏順番、演奏
条件等を登録し、通信機能付きデータ処理装置１に対し
て楽譜データを要求し、また選曲操作の際にジャンル別
・歌手別・５０音別に曲名をインデックスする機能を備
えており、そのためＣＰＵとＲＡＭを有する操作盤９と
ＣＲＴディスプレイ１０を備えている。操作盤９は、図
２に示すように、選曲設定部９ａ、演奏条件設定部９
ｂ、インフルエンス設定部９ｃ及び演奏プログラム設定
部９ｄが設けられ、それぞれ回転リング１１、トラック
ボール１２、設定、ディスプレイ上下移動、中止等を行
うための押下げスイッチ１３ａ〜１３ｇにて操作するよ
うに構成されている。

【００１２】譜面表示台４は、演奏中の楽譜を流れ表示
するカラー液晶ディスプレイ１４と演奏の開始・停止や
テンポ等の即時調整を行うためのスイッチ盤１５を備え
ている。スイッチ盤１５は、図３に示すように、スター
ト、ストップ、スキップ等を指示する押下げスイッチ１
６ａ〜１６ｃや演奏テンポを変化させる回転リング１７
を備えている。

【００１３】デジタルシンセサイザ５は操作処理装置２
にて通信機能付きデータ処理装置１から取り込まれた楽
譜データと操作盤９にて設定された演奏条件データに基
づいて演奏信号を作り出し、オーディオアンプ６に出力
し、スピーカ７にて演奏を行う。

【００１４】管理用パソコン８は、通信機能付きデータ
処理装置１に対する曲名・楽譜データファイルの記録・
削除を行い、また格納されている楽譜データの曲名・オ
ーケストレーション等の一覧やチャンネル毎のリアルタ
イム利用状況の表示、チャンネル毎の利用状況の集計、
当日の利用集計の出力、請求書の発行等の業務処理をフ
ァンクションキーで選択できるように構成されている。

【００１５】次に、演奏動作について図４を参照しなが
ら説明する。

【００１６】操作処理装置２には、通信機能付きデータ
処理装置１に格納されている楽譜データに関する曲名と
オーケストレーションのファイル（以下、目次ファイル
と呼ぶ）が予め通信線を介してロードされている。又、
操作処理装置２のＣＲＴディスプレイ１０及び譜面表示
台４のカラー液晶ディスプレイ１４は初期表示してい
る。

【００１７】まず、操作処理装置２の操作盤９を操作し
て選曲を行う（ステップ＃１）。具体的には、選曲設定
部９ａにおけるジャンル別、歌手別、５０音・アルファ
ベット別に回転リング１１又はトラックボール１２を操
作してＣＲＴディスプレイ１０に順次目次ファイルを表
示し、所望の曲を含む目次ファイルが表示されたところ
で設定スイッチ１３ａを操作して目次ファイルを固定
し、次にディスプレイ上下移動スイッチ１３ｂを操作
し、着色カーソルを移動して曲名を選び、設定スイッチ
１３ａを押すことによって曲の選定を行う。なお、ジャ
ンル別、歌手別、５０音・アルファベット別の操作をし
なくてもティスプレイ上下移動スイッチ１３ｂの操作だ
け順次曲名を表示させて選定することができる。

【００１８】次に、演奏法についてＣＲＴディスプレイ
１０上の表示にしたがって編成、個別楽器の選定を演奏
条件設定部９ｂの回転リング１１と設定スイッチ１３ａ
の操作によって行う。

【００１９】また、演奏のテンポ・音程・リバーブ（イ
ンフルエンスと呼ぶ）もＣＲＴディスプレイ１０の表示
を見てインフルエンス設定部９ｃの回転リング１１と設
定スイッチ１３ａの操作によって行う。

【００２０】こうして選曲、演奏、インフルエンスの選
択を終えたら、ＣＲＴディスプレイ１０の表示を確認し
ながら演奏順のプログラムに入れるかどうかをプログラ
ム設定部９ｄの設定スイッチ１３ａ又は中止スイッチ１
３ｃを操作して選択する。

【００２１】次に、操作処理装置２は、選曲された曲に
対応してデジタルシンセサイザ３を作動するための楽譜
データ、譜面表示台４に表示するための譜面表示データ
（楽典による譜面や歌詞）の転送を通信機能付きデータ
処理装置１に要求し、それらを操作処理装置２のＲＡＭ
領域に演奏順の番号を付してロードする（ステップ＃
２）。

【００２２】次に、ステップ＃１の操作をしているかど
うかによって選曲を追加するかどうかを判断する（ステ
ップ＃３）。また、プログラムしてある曲の取消を行う
場合は、まずプログラム設定部９ｄにおける取消操作の
開始スイッチ１３ｄを押して演奏順の一覧を表示し、デ
ィスプレイ上下移動スイッチ１３ｂにて着色カーソルを
移動し、取り消したい曲に合わせて実行スイッチ１３ｅ
を押して取り消す。取消操作を中止する時には中止スイ
ッチ１３ｆを押す。又、プログラム順序を確認したい時
には表示スイッチ１３ｇを押せばＣＲＴディスプレイ１
０にプログラム順序が表示される。

【００２３】次に、譜面表示台４におけるスイッチ盤１
５のスタートスイッチ１６ａを押すことにより、演奏が
実行される（ステップ＃４）。譜面表示台４のカラー液
晶ディスプレイ１４に曲の歌詞付き楽譜を表示し、演奏
データが操作処理装置２からデジタルシンセサイザ３に
逐次送出されて演奏が始まる。演奏が進むにしたがって
カーソルが譜面を移動し、歌手に進行を知らせる。演奏
中においてもそのテンポをスイッチ盤１５の回転リング
１７の操作によって調整できる。また、演奏を途中で停
止したければストップスイッチ１６ｂを押せば停止し、
続けたければスタートスイッチ１６ａを押すことにより
再開できる。さらに曲の演奏を飛ばすときはスキップス
イッチ１６ｃを押す。

【００２４】こうして、演奏曲の演奏が終了すると操作
処理装置２に設定されたプログラム順序から次の曲があ
るかどうか判断し（ステップ＃６）、有る場合はステッ
プ＃４、＃５の動作を繰り返す。

【００２５】最後にステップ＃７にて演奏の終了した曲
名等を操作処理装置２から通信機能付きデータ処理装置
１に転送し、管理用パソコン８が行う業務処理データと
して格納する。

【００２６】

【発明の効果】本発明のカラオケ等の演奏システムによ
れば、通信機能付きデータ処理装置に楽譜データとして
曲を格納しているので、格納曲数を多くできるとともに
格納曲の一括変更も低コストで容易に行うことができ、
かつ機械的なアクセスが不要であるため所望の曲に短時
間でアクセスすることができ、また操作処理装置にて通
信機能付きデータ処理装置から楽譜データを取り出し、
操作処理装置にて設定された演奏条件で自動演奏装置に
て演奏させるため、多様な演奏が可能であり、質的に高
いカラオケ演奏を実現でき、また学校や音楽教室におけ
る訓練用の演奏装置としても利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のカラオケ演奏システムの構
成図である。

【図２】同実施例における操作処理装置の操作盤の平面
図である。

【図３】同実施例における譜面表示台のスイッチ盤の平
面図である。

【図４】動実施例における演奏動作のフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１通信機能付きデータ処理装置２操作処理装置３デジタルシンセサイザ（自動演奏装置）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】多数の楽譜データを格納された通信機能
付きデータ処理装置と、それぞれが通信線を介して通信
機能付きデータ処理装置に接続された複数の操作処理装
置と、各操作処理装置から入力されたデータに基づいて
演奏を行う複数の自動演奏装置とを備えたことを特徴と
するカラオケ等の演奏システム。