JPH065890U - 回転丸刃工具 - Google Patents

回転丸刃工具

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JPH065890U
JPH065890U JP4567092U JP4567092U JPH065890U JP H065890 U JPH065890 U JP H065890U JP 4567092 U JP4567092 U JP 4567092U JP 4567092 U JP4567092 U JP 4567092U JP H065890 U JPH065890 U JP H065890U
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JP
Japan
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blade
rotary round
cutting
upper blade
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Application number
JP4567092U
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English (en)
Inventor
達宜 小林
一郎 江馬城
利彦 金山
孝男 矢嶋
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH065890U publication Critical patent/JPH065890U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切れ味が良く、かつ切断して得たテープの幅
精度が安定して維持可能な回転丸刃工具を得る。 【構成】 一対の上刃10と下刃とを、互いの対向面を
接触させつつ回転させ、前記接触部分にてシート状物品
の剪断を行う回転丸刃工具において、上刃10の前記対
向面が、その軸方向の幅を外周部から中央部に向け漸次
減少させてなるテーパ面14とされている。その結果、
前記下刃をテーパ面14に所定の接触圧とともに接触さ
せた場合、テーパ面14の外周に形成された刃部13と
前記下刃とが、確実に二点のみで接触する。しかも、刃
部13と前記下刃との接触圧の変化量も小さくて済む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プラスチックフィルムや紙を始めとする長尺シートの切断加工に適 用されるスリッタナイフ等の回転丸刃工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、幅広の長尺シートをその長手方向に沿って所定の幅に切断するには、 接触して回転する一対の丸刃工具が前記長尺シートの幅方向に多数配設されたス リッタ装置が使用される。
【0003】 図6は、前記スリッタ装置の構造の例を示すものである。符号1は、一端側が 縮径された環状をなすホルダで、このホルダ1は複数個重ねられた状態でその軸 線を貫通するシャフト2により回転可能に支持されている。また、隣接するホル ダ1の一端と他端とにより形成された溝部1aには、平板環状をなす上刃3が各 々その外周端に形成された切刃3bをホルダ1の径方向外方に突出させた状態で 設置され、溝部1aに環装された皿ばねにより溝部1aに押圧固定されている。 なお、切刃3bの設置間隔Dは、前記長尺シートの切断幅に対応している。
【0004】 一方、符号8は一端側が縮径された環状をなす下刃で、この下刃8は複数個重 ねられた状態でその軸線を貫通するシャフト7により回転可能に支持されている 。また、上刃3と下刃8とは外周部で重ね合わされ、前記皿ばね4の作用により 、対向する端面3a,8aにおいて所定の接触圧で接触している。
【0005】 そして、シャフト2,7を回転することにより、端面3a,8aとを所定の接 触圧で接触させつつ回転させ、その状態で上刃3と下刃8との間に前記長尺シー トをその長手方向に沿って挿通すると、前記長尺シートが一定の幅Dで前記長手 方向に沿って連続的に切断される。
【0006】 また、前記スリッタ装置としては、他にも例えば図7および図8に示す構造の ものが知られている。図7に示す装置は、シャフト2に軸線方向の幅が前記Dな る円環状のスペーサー9を環装し、同じくシャフト2に環装された上刃3をこの スペーサー9間に挟むことにより上刃3の軸線方向への移動を規制したものであ る。また、下刃8間にも円環状のスペーサー10が環装され、このスペーサー1 0により下刃8間に形成された隙間にて、上刃3の端面3aと下刃8の端面8a とが、互いに対向して接触している。
【0007】 一方、図8に示す装置は、上刃3の直径を軸方向に沿って徐々に拡径した傘状 とすることにより、上刃3に、軸方向に3°〜4°の角度をなす刃先角γを設け たもので、上刃3は、外周側から溝部1aに環装された環状のばね4aにより溝 部1aに押圧固定されている。また、上刃3は、切刃3bにおいて下刃8の端面 8aと接触している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
スリッタ装置に挿通された長尺シートは切刃3bにて切断されるが、図8で示 すスリッタ装置では、前記の通り上刃3に刃先角γを設けたため、上刃3と下刃 8とは、図9に示すように切刃3b上の2点P1,P2で接触し、しかもこの傾向 は、前記接触圧をかけるためにホルダ1を図8中矢印O方向に移動(オフセット )しても変わらない。従って、このスリッタ装置では、前記長尺シートは常に上 記の点P1,P2でで切断されることになり、切断時の切れ味が良い。
【0009】 しかしながら、図8で示すスリッタ装置では、上刃3が傘状をなし、かつ刃先 角γが3°〜4°と大きいためホルダ1に対する上刃3の取付誤差が大きく、こ れら誤差の累積により組立精度が低下することに加え、上刃3と下刃8間におけ る接触圧の変化量が増大する。その結果、切刃3bの耐摩状況や切断条件の変化 により切刃3bが軸方向に振れ、前記長尺シートを切断して得たテープが蛇行す る等して、前記テープの幅精度が安定しないという問題があった。しかも、前記 接触圧が不要に増大した場合には、切刃3bのチッピングや局部的な摩耗等が誘 発される恐れがあった。また、刃先角γが3°〜4°と大きいため、チッピング や摩耗等が発生し易く、上刃3の寿命が短いという問題もあった。
【0010】 一方、図6および図7で示すスリッタ装置の場合、上刃3と下刃8間における 接触圧の変化量が比較的小さいため、前記テープの幅精度は向上する。しかしな がら、上刃3に軸方向への刃先角γが形成されていないため、ホルダ1をオフセ ットすると、図10および図11に示すように上刃1がオフセットの方向と逆方 向に屈曲する。
【0011】 その結果、切断中、上刃3と下刃8が図12に示すように上刃3の端面3a上 の1点P3のみで接触するとともに、実際に前記長尺シートの切断を行う切刃3 b部分と端面8aとの間には、図10および図11に示すような隙間Sが形成さ れる。ところが、隙間Sが形成されると、ハイエッジ(微小なバリ)や粉落ち等 の欠陥が生じ易くなり、切断時の切れ味が低下するという問題があった。特に、 近年では、テープの薄肉化および硬質化に伴い、上記問題が更に顕著となってい た。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、環状をなす一対の上刃と下刃と を、互いの対向する面をその外周側にて点接触させつつ回転させてシート状物品 の切断を行う回転丸刃工具において、前記上刃または下刃のうち少なくとも一方 の前記対向面が、その軸方向の幅を外周部から中心方向に向け10´〜1゜の角 度で漸次減少したテーパ面とされているものである。
【0013】
【作用】
本考案の回転丸刃工具においては、下刃または上刃の対向面が、その軸方向の 幅を外周部から中心方向に向け漸次減少したテーパ面とされているため、前記下 刃を前記上刃の対向面に所定の接触圧で接触させて切断中、前記上刃の先端が相 対的に前記下刃と離間する方向に傾いた場合でもその傾斜が前記テーパ面で相殺 され、前記上刃と前記下刃とが、確実に前記上の二点のみで接触する。しかも、 前記テーパ面が対向面にのみ、かつ10´〜1゜の角度で設けられているため、 前記接触圧の変化量も小さくて済む他、スリッタ装置等に取り付けた場合の組立 精度も高い。
【0014】
【実施例】
以下、図面に基づき、本考案の実施例について更に詳しく説明する。 図1および図2は、本考案に係る回転丸刃工具の上刃10を示すものである。 この上刃10は、超硬合金、硬質焼結体、または工具鋼等の材料を平板環状に成 形してなるもので、その中央部には上刃10をホルダ(後述)に設置するための 取付孔11が設けられている。また、上刃10の一方の面は上刃の軸線に対し垂 直とされているが、外周部ではその軸方向の幅が外周面に向け漸次減少し、傾斜 面12を形成している。
【0015】 一方、上刃10の他方の面は、図3に示すようにその軸方向の幅が前記外周面 から取付孔11に向け一定の角度βで漸次減少し、テーパ面14を形成している 。また、テーパ面14におけるテーパの角度βは、10´〜1°の範囲とした。 更に、テーパ面14と前記外周面とから形成される稜辺部には、長尺シートを切 断する切刃13が形成されている。
【0016】 ここで、角度βの下限を10´とした理由は、一般的な回転丸刃工具の寸法、 すなわち新規工具外径を100mm、廃棄時工具外径を94mmとした場合にお いて、角度βが3´50´´以下となると、切刃13を再研磨しながら使用した 場合に、上記図6および図7に示した従来例同様、切刃13と対向する下刃8の 端面8aとの間に隙間が形成される可能性があり、更に、この値にテーパ面14 を加工する際の公差および実際の使用状況の変動を加味すると、角度βは10´ 以上としておく必要があるためである。
【0017】 また、角度βの上限を1°とした理由は、角度βが1°以上だと、上記図8に 示した従来例同様、上刃10と下刃8間における接触圧の変化量が増大し、テー プの幅精度が低下する他、切刃13がチッピングを起こす恐れがあるためである 。本実施例の場合、角度βは30´とした。
【0018】 次に、この上刃10を用いた回転丸刃工具による長尺シートの切断について以 下に述べる。なお、上記従来例と同様の構成を有する部分については同一の符号 を賦してその説明を省略する。
【0019】 図4は、上刃10を用いた回転丸刃工具による長尺シート6の切断状況の例を 示すものである。上刃10はホルダ1の溝部1aに設置され、一体的に形成され た下刃8と外周部で重ね合わされる。しかも、テーパ面14に形成された切刃1 3は、溝部1aに設置され、テーパ面14と逆の面を矢印A方向に押圧する皿ば ね4の作用およびホルダ1のオフセットにより、下刃8の端面8aと所定の接触 圧で接触している。
【0020】 そして、上刃10と下刃8を回転させるとともに、上刃10と下刃8との間に 長尺シート6をその長手方向に沿って挿通させると、切刃13と下刃8の端面8 aとが所定の接触圧で接触しつつ回転し、切刃13の作用により長尺シート6が 前記長手方向に沿って連続的に切断される。
【0021】 ここで、上記の通りテーパ面14には10´以上の角度βでその軸方向の幅を 前記外周面から取付孔11に向け漸次減少させるテーパが付けられている。その ため、図5に示すように、上刃10と下刃8を接触させた場合、上刃10と下刃 8は切刃13上の二点P1,P2で接触し、切断の際には長尺シート6がこの二点 P1,P2で切断されるので、高い切断能力が得られる。
【0022】 しかも、前記オフセットにより上刃10上刃10が相対的に下刃8と離間する 方向に傾いた場合でも、この傾斜がテーパ面14に設けられたテーパの傾斜によ り相殺され、その結果、下刃8の端面8aと上刃10は、常時切刃13上の二点 P1,P2で接触する。従って、切刃13と下刃8の端面8aが一点で接触するこ とはなく、それに伴う切れ味の低下もない。
【0023】 また、テーパ面14が下刃8との対向面にのみ設けられているので、ホルダ1 に対する上刃3の取付誤差が小さく、スリッタ装置等に取り付けた場合の組立精 度も高い。更に、テーパ面14の角度βが1°以下であるため、上記組立精度の 高さと相まって、上刃10と下刃8間における接触圧の変化量が低下し、その結 果、長尺シート6の切断中、常時安定した幅精度のテープが得られる。しかも、 切刃13におけるチッピングや摩耗等が発生しにくく、上刃10の寿命が延びる という効果もある。
【0024】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案の回転丸刃工具においては、長尺シートを切断する 際の切れ味の向上と、切断して得たテープの幅精度の安定的な維持との双方をと もに実現することが可能である。
【提出日】平成4年10月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 また、前記スリッタ装置としては、他にも例えば図7および図8に示す構造の ものが知られている。図7に示す装置は、シャフト2に円環状のスペーサー9を 環装し、同じくシャフト2に環装された上刃3をこのスペーサー9間に挟むこと により上刃3の軸線方向への移動を規制したものである。また、下刃8間にも円 環状のスペーサー10が環装され、このスペーサー10により下刃8間に形成さ れた隙間にて、上刃3の端面3aと下刃8の端面8aとが、互いに対向して接触 している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の回転丸刃工具における上刃のI方向か
らの一部矢視図である。
【図2】本考案の回転丸刃工具における上刃のII−I
I線に沿った断面図である。
【図3】本考案の回転丸刃工具における上刃の外周部の
断面図である。
【図4】本考案の回転丸刃工具を用いた長尺シートの切
断状況を示す一部断面図である。
【図5】本考案の回転丸刃工具における上刃と下刃との
位置関係の例を示す図である。
【図6】従来の回転丸刃工具を用いたスリッタ装置の例
を示す断面図である。
【図7】従来の回転丸刃工具を用いたスリッタ装置の例
を示す断面図である。
【図8】従来の回転丸刃工具を用いたスリッタ装置の例
を示す断面図である。
【図9】従来の回転丸刃工具における上刃と下刃との位
置関係の例を示す図である。
【図10】従来の回転丸刃工具における上刃の変形例を
示す断面図である。
【図11】従来の回転丸刃工具における上刃の変形例を
示す断面図である。
【図12】従来の回転丸刃工具における上刃と下刃との
位置関係の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ホルダ 1a 溝部 2,7 シャフト 3,10 上刃 3a 上刃の端面 3b,13 切刃 4 皿ばね 4a ばね 6 長尺シート 8 下刃 8a 下刃の端面 11 取付孔 12 傾斜面 14 テーパ面 A 皿ばねによる上刃の押圧方向 D 隣接する上刃の設置間隔 O オフセットの方向 P1,P2,P3 上刃と下刃との接点 S 上刃と下刃間の隙間 β テーパ面におけるテーパの角度 γ 刃先角
フロントページの続き (72)考案者 金山 利彦 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)考案者 矢嶋 孝男 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状をなす一対の上刃と下刃とを、互い
    の対向する面をその外周側にて点接触させつつ回転させ
    てシート状物品の切断を行う回転丸刃工具において、 前記上刃または下刃のうち少なくとも一方の前記対向面
    が、その軸方向の幅を外周部から中心方向に向け一定の
    角度で漸次減少したテーパ面とされていることを特徴と
    する回転丸刃工具。
  2. 【請求項2】 前記テーパ面の角度が10´〜1゜の範
    囲とされていることを特徴とする請求項1記載の回転丸
    刃工具。
JP4567092U 1992-06-30 1992-06-30 回転丸刃工具 Pending JPH065890U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4567092U JPH065890U (ja) 1992-06-30 1992-06-30 回転丸刃工具

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JP4567092U JPH065890U (ja) 1992-06-30 1992-06-30 回転丸刃工具

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JPH065890U true JPH065890U (ja) 1994-01-25

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JP4567092U Pending JPH065890U (ja) 1992-06-30 1992-06-30 回転丸刃工具

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6427891A (en) * 1987-06-26 1989-01-30 Valmet Paper Machinery Inc Blade structure used for cutting material web
JPH04152095A (ja) * 1990-10-09 1992-05-26 Diafoil Co Ltd フィルムの切断方法

Patent Citations (2)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980331