JPH0658841A - 光学系の光学特性測定装置 - Google Patents

光学系の光学特性測定装置

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JPH0658841A
JPH0658841A JP23136692A JP23136692A JPH0658841A JP H0658841 A JPH0658841 A JP H0658841A JP 23136692 A JP23136692 A JP 23136692A JP 23136692 A JP23136692 A JP 23136692A JP H0658841 A JPH0658841 A JP H0658841A
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JP
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slit
optical system
light receiving
lens
optical
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JP23136692A
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Masao Noda
昌雄 納田
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SAN HIGHTECH KK
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SAN HIGHTECH KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二つの一次元受光センサを固定したままで、
かつ、簡単な演算を用いるだけで、被検光学系の光学特
性を得る。 【構成】 光源部1の合計八つの光源から発した光束
は、マスク2により傾斜角度が互いに90゜ずれた二種
類の八つのスリット状の光束となって、被検レンズ4に
向かう。各スリット状の光束は、集光レンズ3より被検
レンズ4に対して集光して、合計四つの集光位置に集束
する。被検レンズ4通過後の各光束もスリット状とな
り、その傾斜角度は元の傾斜角度から所定のねじれ角の
分だけずれ、投影レンズ7及び光路分割器8により二つ
の一次元受光センサ9,10上に投影する。これらのセ
ンサ9,10の光学的な傾斜角度は、互いに90゜ずれ
るとともに前記八つのスリット状の光束の傾斜角度に対
して45゜ずれている。一次元受光センサ9,10の出
力信号に基づいて、被検レンズ4の光学特性を演算す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡レンズその他の光
学系の光学特性、すなわち、光学系の球面屈折力、円柱
屈折力及び主径線方向、並びに必要に応じてプリズム屈
折力及びその基底方向を、測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から光学系の光学特性測定装置とし
て種々の装置が提供されており、例えば、特開昭58ー
737号公報に記載された装置及び特開昭57ー199
933号公報に記載された装置が提供されている。
【0003】特開昭58ー737号公報に記載された装
置では、可動部を有していないため、可動部を有する他
の装置に比べて測定精度が良い等の利点がある。しかし
ながら、センサとして、二次元の受光位置に応じた出力
信号を出力する二次元受光センサ(例えば、PINフォ
トダイオード)を用いているので、高価であった。
【0004】一方、特開昭57ー199933号公報に
は、二つの一次元受光センサを用いた装置と一つの一次
元受光センサを用いた装置の二種類の装置が記載されて
いる。前者の装置では、可動部を有していないため、可
動部を有する他の装置に比べて測定精度が良い等の利点
がある。しかしながら、測定データから被検光学系の光
学特性を得るための演算が複雑であり、したがって、演
算速度が遅いとともに、演算上の誤差が生じひいては測
定精度が必ずしも良くなかった。また、後者の装置で
は、一つの一次元受光センサしか用いていないものの、
該一次元受光センサを可動部とするなどにより可動部を
有しており、したがって、測定精度が良くなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
鑑みてなされたもので、センサとして二つの一次元受光
センサを用いるだけですむとともに、可動部を設けなく
てすみ、しかも、被検光学系の光学特性を得るための演
算が極めて簡単となる光学特性測定装置を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明による光学系の光学特性測定装置は、被検光
学系に向けて六つ以上のスリット状の光束を照射する照
射手段と、前記六つ以上のスリット状の光束を前記被検
光学系に対して集束させる集束光学系と、一次元の受光
位置に応じた出力信号を出力する二つの一次元受光セン
サと、該二つの一次元受光センサ上に前記被検光学系を
通過した各光束を投影させる投影光学系と、前記二つの
一次元受光センサの出力信号に基づいて、前記六つ以上
のスリット状の光束に基づく各光束の前記二つの一次元
受光センサ上の投影位置にそれぞれ応じた各投影位置デ
ータを得る投影位置データ抽出手段と、該各投影位置デ
ータに基づいて前記被検光学系の屈折力を得る演算手段
とを備えた構成としたものである。そして、前記六つ以
上のスリット状の光束の傾斜角度を互いに90゜ずれた
二種類の所定の角度にし、前記二つの一次元受光センサ
の光学的な傾斜角度を互いに90゜ずらすとともに前記
六つ以上のスリット状の光束の傾斜角度に対して45゜
ずらし、前記六つ以上のスリット状の光束の前記集束光
学系による前記被検光学系に対する各集束位置を三箇所
以上としておく。
【0007】前記照射手段は前記六つ以上のスリット状
の光束を順次照射し、前記投影位置データ抽出手段は、
前記六つ以上の光束のうちのいずれの光束が照射されて
いるかを判別する判別信号を得る判別手段を含むととも
に、前記判別信号及び前記二つの一次元受光センサの出
力信号に基づいて前記各投影位置データを得てもよい。
【0008】前記六つ以上のスリット状の光束は互いに
幅の異なるものを含み、前記投影位置データ抽出手段
は、前記二つの一次元受光センサの出力信号に基づいて
前記六つ以上のスリット状の光束の幅を判別する判別信
号を得る判別手段を含むとともに、前記判別信号及び前
記二つの一次元受光センサの出力信号に基づいて前記各
投影位置データを得てもよい。
【0009】前記各投影位置データに基づいて前記被検
光学系のプリズム屈折力を得る演算手段を更に備えてい
てもよい。
【0010】前記各集束位置を4箇所とし、該各集束位
置が仮想的な同心円上にあって90゜ずつの角度をなす
ように定めておいてもよい。
【0011】前記被検光学系の後面付近に配置されて前
記六つ以上のスリット状の光束に基づく光束を制限する
絞り手段を更に備えていてもよい。
【0012】
【作用】前記特開昭58ー737号公報からもわかるよ
うに、被検光学系のあるスポット的な箇所を通過した光
線は被検光学系の光学特性に応じた二次元の位置(例え
ば、被検光学系が円柱屈折力を有していれば、それに応
じたいわゆるねじれた位置)に投影されるものである。
すなわち、被検光学系のあるスポット的な箇所を通過し
た光線の二次元の投影位置は被検光学系の光学特性の情
報を有しているという性質がある。したがって、その光
線の二次元の投影位置を知れば、被検光学系の光学特性
を得ることができるのである。
【0013】そこで、その光線の二次元の投影位置を検
出するために2次元受光センサを用いたのが、前記特開
昭58ー737号公報記載の装置であった。
【0014】これに対して、本発明では、二つの一次元
受光センサしか用いていない。それにもかかわらず、本
発明によって被検光学系の光学特性を得ることができる
のは、前記性質に加えて、本件発明者により見い出され
た次の新たな知見が応用されていることによる。
【0015】すなわち、本発明では、前記性質に加え
て、被検光学系が円柱屈折力を有していても、被検光学
系に向けてスリット状の光束を照射してこのスリット状
の光束を被検光学系に対して集束させると、被検光学系
を通過した後の光束もスリット状となり、その傾斜角度
は元の傾斜角度に対して、被検光学系の円柱屈折力及び
被検光学系の厚み等に依存する所定のわずかなねじれ角
だけねじれる、との新たな知見が応用されている。つま
り、たとえ前記集束を行わなかったとしても、前記被検
光学系における前記スリット状の光束の集束位置を通る
ことになる、前記スリット状の光束の一部である光線
(以下、基準光線という)の二次元の投影位置に対し
て、前記スリット状の光束の残りの部分による線状の投
影が前記基準光線の二次元の投影位置から前記スリット
状の光束の傾斜方向に対して前記ねじれ角の分だけねじ
れた方向にあたかも補助線を引いた如くなり、その補助
線の如き線状の投影が二つの一次元受光センサ上に延
び、このため、二つの一次元受光センサからそれぞれ、
前記基準光線の二次元の投影位置のうちの前記傾斜方向
に対応する成分の一次元の情報が得られることとなる。
さらに、本件発明者の研究により、前述のように前記ね
じれ角は被検光学系の円柱屈折力及び被検光学系の厚み
等に所定の関係で依存してしまうが、前記照射するスリ
ット状の光束の数を六つ以上とし、その六つ以上のスリ
ット状の光束の傾斜角度を互いに90゜ずれた二種類の
所定の角度にし、前記二つの一次元受光センサの光学的
な傾斜角度を互いに90゜ずらすとともに前記六つ以上
のスリット状の光束の傾斜角度に対して45゜ずらし、
前記六つ以上のスリット状の光束の前記被検光学系に対
する各集束位置を三箇所以上としておけば、前記二つの
一次元受光センサの出力信号に基づく各測定データに対
して、前記ねじれ角に全く依存しない極めて簡単な演算
を施すことにより被検光学系の光学特性を得ることがで
きる、ということが判明した。
【0016】したがって、本発明によれば、二つの一次
元受光センサを何ら移動させることなく固定したまま
で、被検光学系の光学特性を得ることができ、しかも、
極めて簡単な演算を用いるだけで被検光学系の光学特性
を得ることができる。
【0017】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明
を説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例に係る光学特性測
定装置の光学系を示す構成図である。
【0019】図1において、Oは測定光軸で、説明の便
宜上、該測定光軸Oに対して垂直な図1の紙面内の方向
をY軸(その矢印の向きは測定光軸Oを原点とした正の
向きを示すものとする)とし、測定光軸Oに対して垂直
でかつ紙面に垂直な方向をX軸(図1の紙面奥の向き
(他の図面においては矢印の向き)が測定光軸Oを原点
とした正の向きを示す)とする。測定光軸O上において
XY平面内に光源部1が配置されている。図1における
A矢視方向から見た光源部1を図2に示してある。光源
部1は四つのLED等の光源1a、1c、1b及び1d
を有しており、これらが測定光軸Oを中心とする仮想的
な同心円U1上にあって90゜ずつの角度をなすように
配置されている。なお、光源1a及び1bはY軸上に配
置され、光源1c及び1dはX軸上に配置されている。
また、光源1a、1b、1c及び1dは比較的大きな所
定の大きさを有している。なお、光源1a,1b,1c
及び1dはそれぞれ独立して点灯及び消灯できるように
なっている。
【0020】測定光軸O上において光源部1から所定距
離だけ離して、スリット開口2a,2bを有するマスク
2が配置されている。図1におけるB矢視方向から見た
マスク2を図3に示してある。スリット開口2aはその
中心線が+45゜(説明の便宜上、角度はX軸を基準と
して図3中時計方向を正とする。以下同様。)傾斜する
ように配置され、スリット開口2bはその中心線が+1
35゜傾斜するように配置され、スリット開口2aの中
心線及びスリット開口2bの中心線が測定光軸Oで互い
に直交している。スリット開口2aの幅はスリット開口
2bの幅より大きくされており、それによって後述の一
次元受光センサ9,10の出力信号に基づいて該一次元
受光センサ9,10上にそれぞれ同時に投影された二対
の光束がスリット開口2a,2bのいずれを通過したも
のかを判別することができるようになっている。
【0021】また、図1において、4は被検光学系とし
ての被検レンズ、5は該被検レンズ4を保持するレンズ
ホルダーであり、レンズホルダー5に被検レンズ4を保
持させたときに、被検レンズ4の後面がレンズホルダー
5のホルダー面と一致するようになっている。
【0022】以上の説明から明かなように、図1に示す
実施例では、前記光源1a、1b、1c及び1d、マス
ク2、後述の図7に示す光源駆動回路12、並びに、後
述の図7に示す演算制御回路11の、点灯制御信号を光
源駆動回路12に供給する機能が、被検レンズ4に向け
て八つのスリット状の光束を照射する照射手段を構成し
ている。図1に示す実施例の場合には、前記八つのスリ
ット状の光束は、各光源1a、1b、1c及び1dから
それぞれ発してマスク2のスリット開口2a及び2bを
それぞれ通過した合計八つの光束に対応している。そし
て、図1に示す実施例では、スリット開口2aによって
光源1a,1b,1c及び1dから発してスリット開口
2aを通過した四つのスリット状の光束の傾斜角度が+
45゜となり、スリット開口2bによって光源1a,1
b,1c及び1dから発してスリット開口2bを通過し
た四つのスリット状の光束の傾斜角度が+135゜とな
り、前記八つのスリット状の光束の傾斜角度が互いに9
0゜ずれた二種類の角度となっている。
【0023】図1において、3は測定光軸O上において
マスク2と被検レンズ4との間に配置された集光レンズ
である。被検レンズ4をレンズホルダー5に設置しない
場合に、集光レンズ3によって光源1a、1b、1c及
び1dとレンズホルダー5のホルダー面とが共役となっ
ている。したがって、図1に示す実施例では、集光レン
ズ3が、前記八つのスリット状の光束を前記被検レンズ
4に対して集束させる集束光学系を構成している。な
お、集光レンズ3の前側焦点面がマスク2と一致してい
る。図1に示す実施例では、前記八つのスリット状の光
束の集光レンズ3による被検レンズ4に対する集束位置
は合計4箇所となっている。
【0024】さらに、レンズホルダー5のホルダー面、
すなわち、被検レンズ4の後面付近には、絞り6が配置
されている。図1におけるC矢視方向から見た絞り6を
図4に示してある。絞り6は、光源1a,1b,1c及
び1dにそれぞれ対応する位置に四つの開口6a、6
b、6c及び6dを有している。すなわち、開口6a、
6c、6b及び6dは、測定光軸Oを中心とする仮想的
な同心円U2上にあり、かつ、それぞれY軸、X軸、Y
軸、X軸上にあって90゜ずつの角度をなすように配置
されている。同心円U2の直径2m(その半径はm)は
前記同心円U1の直径等により一義的に定まる値で設計
上の定数である。そして、開口6a,6b,6c及び6
dは小さく、これらによって光源1a,1b,1c及び
1dから発した各光束の一部のみが通過するようになっ
ている。したがって、絞り6は、光源1a,1b,1c
及び1dから発してマスク2のスリット開口2a及び2
bを通過した合計八つのスリット状の光束に基づく各光
束を制限する。この図1に示す実施例のように被検レン
ズ4の後面付近に各光束を制限する絞りを設けることが
望ましいが、本発明では、そのような絞りを設けなくて
もよく、例えば、前記光源1a,1b,1c及び1dの
直前にピンホールを有するマスクを置くとともに前記絞
り6を取り除いてもよい。
【0025】また、図1において、9,10は一次元の
受光位置に応じた出力信号を出力する一次元受光センサ
で、例えば、一次元CCDを用いることができる。図1
におけるD方向から見た一次元受光センサ9を図5に示
してある。一次元受光センサ9の線状の受光面(図示せ
ず)は図1中右側を向いており、その受光面の中心線は
Y軸と一致している。一次元受光センサ9の受光面の中
央が測定光軸O上の位置O9と一致している。なお、説
明の便宜上、一次元受光センサ9の受光面を含むXY平
面を受光XY平面という。また、図1におけるE矢視方
向から見た一次元受光センサを図6に示してある。一次
元受光センサ10の線状の受光面(図示せず)は、図1
中上側を向いており、後述の光路分割器8により前記受
光XY平面と光学的に等価である平面(この平面も説明
の便宜上、受光XY平面という。)内に配置されてい
る。そして、図6に示すように、一次元受光センサ10
の受光面の中心線は図5中のX軸と光学的に等価なX軸
と一致している。一次元受光センサ10の受光面の中央
が、後述の光路分割器8によりO9点と光学的に等価で
あるO10点と、一致している。なお、図6中のY軸
は、図5中のY軸と光学的に等価な軸を示している。以
上の説明から明かなように、二つの一次元受光センサ
9,10の線状の受光面の光学的な傾斜角度+90゜,
0゜が、互いに90゜ずれているとともに、前記八つの
スリット状の光束の傾斜角度+45゜,+135゜に対
して45゜ずれている。
【0026】さらに、図1において、7は測定光軸O上
において前記被検レンズ4と前記一次元受光センサ9と
の間に配置された投影レンズであり、8は該投影レンズ
7と前記一次元受光センサ9との間に配置された光路分
割器である。投影レンズ7の前側焦点面がレンズホルダ
ー5のホルダー面、すなわち、絞り6と一致し、投影レ
ンズ7の後側焦点面が一次元受光センサ9,10の受光
面と一致している。光路分割器8は、前述したように、
一次元受光センサ9の受光XY平面と一次元受光センサ
10の受光XY平面とを光学的に等価にしている。した
がって、図1に示す実施例では、投影レンズ7及び光路
分割器8が、一次元受光センサ9,10の受光面上に前
記被検レンズ4及び絞り6を通過した前記各光束を投影
させる投影光学系を構成している。
【0027】そして、図7に示すように、前記光源1
a、1b、1c及び1dはこれらを点灯及び消灯させる
光源駆動回路12に接続されている。該光源駆動回路1
2は、マイクロコンピュータ等からなる演算制御回路1
1から点灯制御信号を受けるように、これに接続されて
いる。演算制御回路11は、センサ駆動回路13にデー
タ取り込み開始信号を供給するように、これに接続され
ている。センサ駆動回路13は、一次元受光センサ9,
10をそれぞれ駆動するように、これらに接続されてい
る。一次元受光センサ9,10は、それらの出力信号を
A/D変換又は二値化等する信号処理回路14にそれぞ
れ接続されている。信号処理回路14は、その出力信号
が演算制御回路11に入力されるように、これに接続さ
れている。そして、測定が開始すると、まず、演算制御
回路11が点灯制御信号を光源駆動回路12に送って光
源1aのみを点灯させる。その後、演算制御回路11が
データ取り込み開始信号をセンサ駆動回路13に送って
一次元受光センサ9,10をそれぞれ駆動し、一次元受
光センサ9,10から受光位置に応じた出力信号をそれ
ぞれ得て、これらの出力信号を信号処理回路14で処理
した後に測定データとして演算制御回路11の内部メモ
リに取り込む。すなわち、光源1aから発してスリット
開口2a及び2bを通過した二つのスリット状の光束に
基づく各光束の一次元受光センサ9,10上の投影位置
に応じた合計四つの投影位置データが演算制御回路11
の内部メモリに取り込まれる。同一の一次元受光センサ
の出力信号に基づいて得られる二つの投影位置データ間
の区別は、当該一次元受光センサの出力信号に基づいて
当該一次元受光センサの受光幅を判別することによっ
て、行われる。この取り込みが終了すると、演算制御回
路11は再び点灯制御信号を光源駆動回路12に送って
今度は光源1bのみを点灯して、前述と同様にして測定
データとして投影位置データを取り込む。以下、同様
に、順次光源1c及び1dを点灯していき、その都度演
算制御回路11の内部メモリに測定データとして投影位
置データを取り込む。そして、演算制御回路11はこの
ようにして取り込まれた16個の投影位置データ(実際
には後述の如く12個の投影位置データで十分である)
に基づいて後述の演算を行って被検レンズ4の光学特性
である、球面屈折力S、円柱屈折力C、円柱軸方向(一
つの主径線方向)θ、プリズム屈折力P及びその基底方
向φを得る。得られた光学特性は表示装置15により表
示される。
【0028】以上の説明から明らかなように、本実施例
では、演算制御回路11は、一次元受光センサ9,10
の出力信号に基づいて前記八つのスリット状の光束に基
づく各光束の一次元受光センサ9,10上の各投影位置
データにそれぞれ応じた投影位置データを得る投影位置
データ抽出手段としての機能を担っている。特に、本実
施例では、前記点灯制御信号又は前記データ取り込み開
始信号が前記八つの光束のうちのいずれの光源に基づく
光束が照射されているかの判別信号に相当しており、そ
の判別信号を出力する判別手段としての機能を演算制御
回路11が担っている。また、演算制御回路11は同時
に照射された二つのスリット状の光束の幅を判別する機
能を担っている。さらに、演算制御回路11は、前記判
別信号及び一次元受光センサ9,10の出力信号に基づ
いて被検レンズ4の光学特性を得る演算手段としての機
能も担っている。
【0029】次に、演算制御回路11の演算により、被
検レンズ4の光学特性である、球面屈折力S、円柱屈折
力C、円柱軸方向θ、プリズム屈折力P及びその基底方
向φを求めることができる理由を説明する。
【0030】前記図1に示す実施例によれば、被検レン
ズ4が中心厚d、球面屈折力S、円柱屈折力C及びプリ
ズム屈折力Pを有しているとすると、例えば、光源1a
を発してマスク2のスリット開口2a及び2bを通過し
た各スリット状の光束による前記受光XY平面上の投影
光束81及び82、並びに、光源1bを発してマスク2
のスリット開口2a及び2bを通過した各スリット状の
光束による前記受光XY平面上の投影光束83及び84
は、図8に示すようになる。また、光源1cを発してマ
スク2のスリット開口2a及び2bを通過した各スリッ
ト状の光束による前記受光XY平面上の投影光束85及
び86、並びに、光源1dを発してマスク2のスリット
開口2a及び2bを通過した各スリット状の光束による
前記受光XY平面上の投影光束87及び88は、図9に
示すようになる。なお、図8及び図9では、各投影光束
81乃至88はその中心線しか示していない。そして、
図8におけるA1点は光源1aを発して測定光軸O上の
マスク2の位置であるO2点を通過し更に絞り6の開口
6aを通過した光線(以下、光源1aによる基準光線と
いう)の受光XY平面上の投影位置を示し、図8におけ
るA2点は光源1bを発してO2点を通過し更に絞り6
の開口6bを通過した光線(以下、光源1bによる基準
光線という)の受光XY平面上の投影位置を示し、図9
におけるA3点は光源1cを発してO2点を通過し更に
絞り6の開口6cを通過した光線(以下、光源1cによ
る基準光線という)の受光XY平面上の投影位置を示
し、図9におけるA4点は光源1dを発してO2点を通
過し更に絞り6の開口6dを通過した光線(以下、光源
1dによる基準光線という)の受光XY平面上の投影位
置を示している。
【0031】なお、各投影光束と前記絞り6の開口との
位置関係を明らかにするため、図8には絞り6の開口6
a及び6bも前記受光XY平面上にあるかの如く重ね合
わせて示してあり、図9には絞り6の開口6c及び6d
も前記受光XY平面上にあるかの如く重ね合わせて示し
てある。なお、前述から明かなように、図8及び図9に
おけるY軸が前記一次元受光センサ9の線状の受光面の
中心線と一致しており、図8及び図9におけるX軸が前
記一次元受光センサ10の線状の受光面の中心線と一致
している。
【0032】図8及び図9に示すように、被検レンズ4
の光学特性に応じて、前記各点A1,A2,A3及びA
4は絞り6の開口6a,6b,6c及び6dの位置に対
してそれぞれずれている。
【0033】まず、前記各点A1,A2,A3及びA4
の位置が被検レンズ4の光学特性との関係でいかなる情
報を有しているかについて説明する。なお、前記各点A
1,A2,A3及びA4のXY座標をそれぞれ符号も含
めて、(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y
3)、(X4,Y4)とする。このように符号も含める
のは、屈折力の正負、すなわち、被検レンズ4の凹凸を
判別するためである。
【0034】被検レンズ4のX軸を含む子午面(メリジ
オナル面)に沿った屈折力をΔX、被検レンズ4のY軸
を含む子午面に沿った屈折力をΔY、被検レンズ4の球
次面(サジタル面)に沿った屈折力をΔとすると、Δ
X、ΔY及びΔは、被検レンズ4の球面屈折力S、円柱
屈折力C及び円柱軸方向θを用いて次のように表せる。
【0035】 ΔX=S+C・sin2θ …(1) ΔY=S+C・cos2θ …(2) Δ=C・sinθ・cosθ …(3) そして、今、被検レンズ4が球面屈折力S及び円柱屈折
力Cを有しプリズム屈折力Pは有していないとすると、
本実施例では前述の配置関係を有しているとともに、光
源1a,1b,1b,1dによる各基準光線が絞り6の
位置のXY平面上で通過する位置は絞り6の開口6a,
6b,6c,6dによって規定されるので、前記各点A
1,A2,A3,A4の座標と前記ΔX、ΔY及びΔと
の間に次の関係が成立する。なお、以下の式におけるf
は前記投影レンズ7の焦点距離を示す。また、以下の式
におけるmは、前述したように、前記同心円U2の半径
を示す。
【0036】 |X1|=|X2|=|Y3|=|Y4|=m・f・Δ …(4) |Y1|=|Y2|=m・f・ΔY …(5) |X3|=|X4|=m・f・ΔX …(6) ここで、m及びfは設計上の定数であるので、説明の便
宜上、式を簡単に表現するため、m・f=1とすると、
式(4)〜(6)はそれぞれ次のようになる。もっと
も、本発明ではm・f≠1でもよいことは勿論であ
る。。
【0037】 |X1|=|X2|=|Y3|=|Y4|=Δ …(7) |Y1|=|Y2|=ΔY …(8) |X3|=|X4|=ΔX …(9) 以上の説明においては、被検レンズ4が球面屈折力S及
び円柱屈折力Cを有しプリズム屈折力Pは有していない
とした。しかし、被検レンズ4がプリズム屈折力Pも有
しているとすると、前記各点A1,A2,A3及びA4
の位置は、被検レンズ4がプリズム屈折力Pを有してい
ない場合の位置に対して、プリズム屈折力Pによってベ
クトルP”(そのX成分をX0とし、Y成分をY0とす
る)の分だけ平行移動することとなる。
【0038】したがって、被検レンズ4が球面屈折力S
及び円柱屈折力Cをのみならずプリズム屈折力Pを有し
ている場合には、前記各点A1,A2,A3,A4の座
標(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)、
(X4,Y4)は、その符号も考慮に入れると、次のよ
うに表すことができる。
【0039】 (X1,Y1)=(Δ+X0,ΔY+Y0) …(10) (X2,Y2)=(−Δ+X0,−ΔY+Y0) …(11) (X3,Y3)=(ΔX+X0,Δ+Y0) …(12) (X4,Y4)=(−ΔX+X0,−Δ+Y0) …(13) 以上に、前記各点A1,A2,A3及びA4の位置が被
検レンズ4の光学特性との関係でいかなる情報を有して
いるかについて説明した。
【0040】次に、前記各投影光束81乃至88の傾斜
角度がどのようになるかについて、図10乃至図13を
参照して説明する。
【0041】説明をわかりやすくするために、まず、図
1に示す光学系において一部を変更した第一のモデルを
考える。すなわち、光源部1は測定光軸O上にのみ光源
を有するとする。また、マスク2は、図10に示すよう
に、スリット開口71のみを有し、該スリット開口71
は、測定光軸O上のマスク2の位置O2を通るととも
に、被検レンズ4の円柱軸方向θと一致するX’軸に対
して角度αだけ傾斜しているとする。さらに、絞り6は
測定光軸O上の絞り6の位置O6に開口を有していると
する。
【0042】なお、図10は、この第一のモデルにおけ
るマスク2の位置O2のXY平面と同一の平面を、前記
X’軸及びこれに直交したY’軸による座標系として、
示している。説明の便宜上、この平面をマスクX’Y’
平面という。図10中、前記スリット開口71はその中
心線のみを示している。
【0043】そして、被検レンズ4が球面屈折力S及び
円柱屈折力Cを有しプリズム屈折力Pは有していないと
すると、前述の第一のモデルによれば、スリット開口7
1を通過したスリット状の光束による受光X’Y’平面
(前記受光XY平面と同一の平面であって、前記X’軸
及びY’軸による座標系として示した平面)上の投影光
束71’は図11に示すようになる。投影光束71’が
X’軸に対してなす角度をα’とする。なお、図11に
おいて投影光束71’もその中心線のみを示している。
この場合、マスクX’Y’平面上のスリット開口71の
うちのO2点を通過した光線が受光X’Y’平面上のO
9点(O10点)を通過することは明らかであるので、
スリット開口71のうちO2点から距離aだけ離れたA
点を通過した光線が受光X’Y’平面上において通過す
るA’点の位置がわかれば、投影光束71’がX’軸に
対してなす角度をα’がわかる。
【0044】そこで、本件発明者は、以下に説明するよ
うな仮想的なスリット開口の概念を導入することによっ
て、前記A’点の位置を得た。
【0045】すなわち、図10に示すように、前記A点
を通りX’軸に平行な仮想的なスリット開口72と前記
A点を通りY’軸に平行な仮想的なスリット開口73
が、マスク2上にあるものと、想定する。このように想
定すると、仮想的なスリット開口72を通過した仮想的
なスリット状の光束による受光X’Y’平面上の仮想的
な投影光束72’と、仮想的なスリット開口73を通過
した仮想的なスリット状の光束による受光X’Y’平面
上の仮想的な投影光束73’との受光X’Y’平面上の
交点が、前記A’点となる。そして、仮想的なスリット
開口72はX’軸(すなわち、被検レンズ4の円柱軸方
向θ)と平行であるので、仮想的な投影光束72’は、
被検レンズ4によるねじれの影響を全く受けずに、図1
1に示すように、X’軸と平行に延びることになる。ま
た、仮想的なスリット開口73はY’軸(すなわち、被
検レンズ4の円柱軸方向θと直交する方向)と平行であ
るので、仮想的な投影光束73’は、被検レンズ4によ
るねじれの影響を全く受けずに、図11に示すように、
Y’軸と平行に延びることになる。そして、仮想的なス
リット開口72がY’軸と交差する位置をAy点とする
と、仮想的なスリット開口72のうちのAy点を通過し
た仮想的な光線は、Ay点がY’軸上にあることから被
検レンズ4によるねじれの影響を全く受けずに、受光
X’Y’平面上においてY’軸上のAy’点を通過する
ことになる。同様に、仮想的なスリット開口73がX’
軸と交差する位置をAx点とすると、仮想的なスリット
開口73のうちのAx点を通過した仮想的な光線は、A
x点がX’軸上にあることから被検レンズ4によるねじ
れの影響を全く受けずに、受光X’Y’平面上において
X’軸上のAx’点を通過することになる。したがっ
て、マスクX’Y’平面上のAy点を通過した仮想的な
光線が通過する受光X’Y’平面のAy’点の位置及び
マスクX’Y’平面上のAx点を通過した仮想的な光線
が通過する受光X’Y’平面のAx’点の位置を得れ
ば、前記A’点の位置を得ることができる。
【0046】ところで、以上の説明から明らかなよう
に、図10における線分Ay−O2の長さはa・sin
αと表すことができ、図10における線分Ax−O2の
長さはa・cosαと表すことができる。また、前述し
たように、集光レンズ3の前側焦点面がマスク2と一致
しているので、集光レンズ3の焦点距離をf1とし、測
定光軸O上の集光レンズ3位置を点O3とすると、線分
O3−O2の長さはf1となる。したがって、線分Ay
−O3と測定光軸Oとのなす角度をω1とし、線分Ax
−O3と測定光軸Oとのなす角度をω2とすると、ta
nω1及びtanω2は次のように表すことができる。
【0047】 tanω1=a・sinα/f1 …(14) tanω2=a・cosα/f1 …(15) 式(14)及び式(15)より、次式が得られる。
【0048】 tanα=tanω1/tanω2 …(16) ここで、前述したマスクX’Y’平面上のAy点を通過
した仮想的な光線について考えると、この光線は、集光
レンズ3を通過した後に被検レンズ4に対して前記角度
ω1で入射することになるので、図12に示すように、
被検レンズ4の焦点面40上においてO40点(測定光
軸O上の焦点面40の位置)からfx・tanω1だけ
離れたB1点に一旦結像すると考えることができる。な
お、前記fxは被検レンズ4の焦点距離を示す。そし
て、前述したモデルでは、図12に示すように、B1点
からO6点(測定光軸O上の絞り6の位置)を通りO7
点(測定光軸O上の投影レンズ7の位置)を含むX’
Y’平面とB2点で交わる直線を考えると、前記Ay点
を通過した前記仮想的な光線は、被検レンズ4を通過し
た後に結局B2点に達し、B2点で屈折して測定光軸O
に平行な経路で受光X’Y’平面上のAy’点に達する
と考えることができる。なお、図12において、Dは一
般的に表した被検レンズ4の屈折力を示し、dは前述し
たように被検レンズ4の中心厚を示し、点O4は測定光
軸O上の被検レンズ4の前面の位置を示している。した
がって、線分Ay’−O9(O10)の長さayは、図
12において三角形B1−O6−O40と三角形B2−
O6−O9(O10)とが相似であることから、次式で
示すようになる。
【0049】 ay=f・(1+d・D)・tanω1 …(17) ここでは、前述したマスクX’Y’平面上のAy点を通
過した仮想的な光線について考えているので、式(1
7)中の屈折力Dは、被検レンズ4のY’軸を含む子午
面に沿った屈折力S+Cを示すことになるので、式(1
7)にD=S+Cを代入すると、次式が得られる。
【0050】 ay=f・{1+d・(S+C)}・tanω1 …(18) また、前述したマスクX’Y’平面上のAx点を通過し
た仮想的な光線について考えると、前記式(17)を得
た場合と同様にして、次式が得られる。
【0051】 ax=f・(1+d・D)・tanω2 …(19) ここでは、前述したマスクX’Y’平面上のAx点を通
過した仮想的な光線について考えているので、式(1
9)中の屈折力Dは、被検レンズ4のX’軸を含む子午
面に沿った屈折力Sを示すことになるので、式(19)
にD=Sを代入すると、次式が得られる。
【0052】 ax=f・(1+d・S)・tanω2 …(20) 式(18)及び式(20)により、前記A’点の位置が
得られた。
【0053】また、図11から明らかなように、次式が
成立している。
【0054】 tanα’=ay/ax …(21) 式(21)に式(18)及び式(20)を代入すると、
次式が得られる。
【0055】 tanα’=[{1+d・(S+C)}/(1+d・S)]・(tan ω1/tanω2) …(22) 式(22)に式(16)を代入すると、次式が得られ
る。
【0056】 tanα’=[{1+d・(S+C)}/(1+d・S)]・tanα …(23) この式(23)により、前述の第一のモデルにおいて、
スリット開口71のX’軸に対する傾斜角度がαである
場合に投影光束71’のX’軸に対する傾斜角度α’が
どうなるかがわかった。
【0057】次に、図1に示す光学系において一部を変
更した第二のモデルを考える。すなわち、この第二のモ
デルでは、前述の第一のモデルと同様に、光源部1は測
定光軸O上にのみ光源を有するとする。また、第二のモ
デルでは、マスク2は、前述の第一のモデルとは異なり
図1に示す場合と同様に(すなわち、図3に示す通り
に)、スリット開口2a及び2bを有しているとする。
【0058】そして、被検レンズ4が球面屈折力S及び
円柱屈折力Cを有しプリズム屈折力Pは有していないと
すると、前述の第二のモデルによれば、スリット開口2
aを通過したスリット状の光束による受光XY平面上の
投影光束2a’は図13に示すようになる。投影光束2
a’がX軸に対してなす角度を符号も含めてβ1とす
る。また、スリット開口2bを通過したスリット状の光
束による受光XY平面上の投影光束2b’は図13に示
すようになる。投影光束2b’がX軸に対してなす角度
を符号も含めてβ2とする。なお、図13には、スリッ
ト開口2a及び2bも受光XY平面上にあるかの如く重
ね合わせて示してある。ただし、図13においては、ス
リット開口2a及び2b並びに投影光束2a’及び2
b’はその中心線のみを示している。さらに、図13に
は、被検レンズ4の円柱軸方向θと一致する前記X’軸
も示してある。
【0059】この第二のモデルによれば、投影光束2
a’の傾斜角度β1は、図13から明らかなように、式
(23)においてα=45゜−θ,α’=β1−θを代
入して得た次式により求まる。
【0060】 tan(β1−θ)=[{1+d・(S+C)}/(1+d・S)]・ tan(45゜−θ) …(24) 式(24)を整理すると、次式が得られる。
【0061】 tanβ1={1+d・(S+C・cos2θ−C・sinθ・cos θ)}/{1+d・(S+C・sin2θ−C・sinθ・cosθ)} …(25) また、前記第二のモデルによれば、投影光束2b’の傾
斜角度β2は、図13から明らかなように、式(23)
においてα=−45゜−θ,α’=−β2−θを代入し
て得た次式により求まる。
【0062】 tan(−β2−θ)=[{1+d・(S+C)}/(1+d・S)] ・tan(−45゜−θ) …(26) 式(24)を整理すると、次式が得られる。
【0063】 tanβ2=−{1+d・(S+C・cos2θ+C・sinθ・co sθ)}/{1+d・(S+C・sin2θ+C・sinθ・cosθ)} …(27) 式(25)及び式(27)により、前述の第二のモデル
において、スリット開口2aによる投影光束2a’のX
軸に対する傾斜角度β1がどうなるか及びスリット開口
2bによる投影光束2b’のX軸に対する傾斜角度β2
がどうなるかがわかった。そして、投影光束2a’及び
2b’の傾斜角度β1及びβ2は被検レンズ4のプリズ
ム屈折力Pに依存しないことは明らかであるので、式
(25)及び式(27)は被検レンズ4がプリズム屈折
力Pを有していても成り立つ。また、前述の第一及び第
二のモデルにおいては、光源が測定光軸O上にあるとし
ていたが、式(25)及び式(27)は光源が測定光軸
Oからずれた位置にあっても成り立つ。
【0064】したがって、図1に示す実施例では、スリ
ット開口2aを通過した各スリット状の光束に基づく各
投影光束81,83,85,87の傾斜角度のX軸に対
する傾斜角度は、図8及び図9にも示すようにすべて等
しく、式(25)で得られるβ1となる。また、スリッ
ト開口2bを通過した各スリット状の光束に基づく各投
影光束82,84,86,88の傾斜角度のX軸に対す
る傾斜角度は、図8及び図9にも示すようにすべて等し
く、式(27)で得られるβ2となる。
【0065】ところで、式(25)から、次式のように
近似できることがわかる。
【0066】 tanβ1={1+d・(S+C・cos2θ)}/{1+d・(S+ C・sin2θ)} …(28) 同様に、式(27)から、次式のように近似できること
がわかる。
【0067】 tanβ2=−{1+d・(S+C・cos2θ)}/{1+d・(S +C・sin2θ)} …(29) したがって、式(28)及び式(29)から、次式のよ
うに近似できることがわかる。なお、以下の説明の便宜
上、tanβ1をqと定義する。
【0068】 q=tanβ1=−tanβ2 …(30) そして、このように近似しても、被検レンズ4の光学特
性を十分な精度で得ることができ、実用上問題がない。
【0069】以上に、前記各投影光束81乃至88の傾
斜角度がどのようになるかについて説明した。
【0070】図8及び図9に示すように、投影光束81
乃至88がY軸(すなわち、一次元受光センサ9の線状
の受光面の中心線)と交差する位置をそれぞれH1点乃
至H8点とする。そして、H1点乃至H8点のY座標を
それぞれ、h1乃至h8とする。同様に、投影光束81
乃至88がX軸(すなわち、一次元受光センサ10の線
状の受光面の中心線)と交差する位置をそれぞれK1点
乃至K8点とする。そして、K1点乃至K8点のX座標
をそれぞれ、k1乃至k8とする。そうすると、図8及
び図9に示す幾何学的な関係、式(10)乃至(13)
並びに式(30)から、以下の式が成立する。
【0071】 h1=ΔY+Y0−q・(Δ+X0) …(31) h2=ΔY+Y0+q・(Δ+X0) …(32) h3=−ΔY+Y0−q・(−Δ+X0) …(33) h4=−ΔY+Y0+q・(−Δ+X0) …(34) h5=Δ+Y0−q・(ΔX+X0) …(35) h6=Δ+Y0+q・(ΔX+X0) …(36) h7=−Δ+Y0−q・(−ΔX+X0) …(37) h8=−Δ+Y0+q・(−ΔX+X0) …(38) k1=Δ+X0−(1/q)・(ΔY+Y0) …(39) k2=Δ+X0+(1/q)・(ΔY+Y0) …(40) k3=−Δ+X0−(1/q)・(−ΔY+Y0) …(41) k4=−Δ+X0+(1/q)・(−ΔY+Y0) …(42) k5=ΔX+X0−(1/q)・(Δ+Y0) …(43) k6=ΔX+X0+(1/q)・(Δ+Y0) …(44) k7=−ΔX+X0−(1/q)・(−Δ+Y0) …(45) k8=−ΔX+X0+(1/q)・(−Δ+Y0) …(46) なお、前記h1乃至h8は並びにk1乃至k8は既に説
明したようにして演算処理回路61の内部メモリに測定
データとして取り込まれた投影位置データに相当する。
【0072】式(31)及び式(32)より、次式が得
られる。
【0073】 (h1+h2)/2=ΔY+Y0 …(47) 式(33)及び式(34)より、次式が得られる。
【0074】 (h3+h4)/2=−ΔY+Y0 …(48) 式(35)及び式(36)より、次式が得られる。
【0075】 (h5+h6)/2=Δ+Y0 …(49) 式(37)及び式(38)より、次式が得られる。
【0076】 (h7+h8)/2=−Δ+Y0 …(50) 式(39)及び式(40)より、次式が得られる。
【0077】 (k1+k2)/2=Δ+X0 …(51) 式(41)及び式(42)より、次式が得られる。
【0078】 (k3+k4)/2=−Δ+X0 …(52) 式(43)及び式(44)より、次式が得られる。
【0079】 (k5+k6)/2=ΔX+X0 …(53) 式(45)及び式(46)より、次式が得られる。
【0080】 (k7+k8)/2=−ΔX+X0 …(54) 式(47)及び式(48)より、次式が得られる。
【0081】 ΔY={(h1+h2)/4}−{(h3+h4)/4} …(55) Y0={(h1+h2)/4}+{(h3+h4)/4} …(56) 式(49)及び式(50)より、次式が得られる。
【0082】 Δ={(h5+h6)/4}−{(h7+h8)/4} …(57) Y0={(h5+h6)/4}+{(h7+h8)/4} …(58) 式(51)及び式(52)より、次式が得られる。
【0083】 Δ={(k1+k2)/4}−{(k3+k4)/4} …(59) X0={(k1+k2)/4}+{(k3+k4)/4} …(60) 式(53)及び式(54)より、次式が得られる。
【0084】 ΔX={(k5+k6)/4}−{(k7+k8)/4} …(61) X0={(k5+k6)/4}+{(k7+k8)/4} …(62) h1乃至h8及びk1乃至k8が前述したように測定デ
ータであるので、式(55),(57),(59),
(61)からΔX,ΔY,Δを求めることができる。そ
して、ΔX,ΔY,Δが求まれば、式(1)〜(3)に
より、被検レンズ4の球面屈折力S,円柱屈折力C,円
柱軸方向θを求めることができる。
【0085】また、式(56),(58),(60),
(62)からX0及びY0を求めることができる。そし
て、図1に示す実施例では、前述のように投影レンズ7
の焦点距離をfとすると、被検レンズ4のプリズム屈折
力PのX成分PX及びY成分PYは、次のように表せ
る。
【0086】 PY=Y0/f …(63) PX=X0/f …(64) さらに、次の関係が成立している。
【0087】 P=(PX2+PY21/2 …(65) tanφ=PY/PX …(66) したがって、前述のようにして求めたX0及びY0に基
づいて、式(63)〜(66)より、被検レンズ4のプ
リズム屈折力P及びその基底方向φを求めることができ
る。
【0088】図1に示す実施例では、一次元受光センサ
9,10の出力信号に基づいた測定データである、h1
乃至h8及びk1乃至k8を用いて、演算制御回路11
にて前述したように演算処理することにより、被検レン
ズ4の球面屈折力S、円柱屈折力C、円柱軸方向θ、プ
リズム屈折力P及びその基底方向φを求めることができ
るのである。
【0089】そして、式(25),(27),(30)
からわかるように、スリット開口2a,2bを通過した
各スリット状の光束に基づく各投影光束81乃至88の
傾斜角度は被検レンズ4の厚みdや円柱屈折力C等に依
存して複雑に変化するが、式(47)乃至(66)から
はqが消去されている。したがって、その傾斜角度の変
化に依存しない前述したような極めて簡単な演算を各測
定データに施すことによって、被検レンズ4の光学特性
を得ることができる。
【0090】以上述べたように、前記図1に示す実施例
に係る光学系の光学特性測定装置では、二つの一次元受
光センサ9,10を固定したままで被検レンズ4の光学
特性を得ることができ、しかも、極めて簡単な演算を用
いるだけで被検レンズ4の光学特性を得ることができ、
したがって、測定精度が良くなるとともに演算速度(ひ
いては、測定速度)も速くなる。
【0091】ところで、前記図1に示す実施例では、マ
スク2のスリット開口2aとスリット開口2bとが交差
しているので、その交点付近を通過した光線が一次元受
光センサ9,10上に投影する場合には前述の測定デー
タの取り込みができなくなり、実用上好ましくない。そ
こで、実際には、前記マスク2に代えて、例えば、図1
4に示すマスク20を用いることが望ましい。マスク2
0には、マスク2のスリット開口2aと全く同一のスリ
ット開口20aと、マスク2のスリット開口2bに対応
するスリット開口20b,20c,20d,20e,2
0f,20g,20h,20iとが、設けられている。
スリット開口20aはその中心線が+45゜傾斜するよ
うに配置されている。スリット開口20b乃至20iは
全て平行で+135゜傾斜するように配置され、それら
の幅は等しくてスリット開口20aより小さくされてい
る。スリット開口20bとスリット開口20cとの間
隔、スリット開口20cと原点Oを通り+135゜傾斜
した線21との間隔、線21とスリット開口20dとの
間隔、スリット開口20dとスリット開口20eとの間
隔、スリット開口20fとスリット開口20gとの間
隔、スリット開口20gと線21との間隔、線21とス
リット開口20hとの間隔、スリット開口20hとスリ
ット開口20iとの間隔は、全て等しいEとされてい
る。スリット開口20b乃至20eは図14における上
部右側領域に並設されており、スリット開口20f乃至
20iは図14における下部左側領域に並設されてい
る。このマスク20を用いれば、スリット開口20b乃
至20iによる実際の測定データに基づいて演算するこ
とによって、マスク2のスリット開口2bによる測定デ
ータと同一の仮想的な測定データを得ることができ、し
たがって、前述と同様にして被検レンズ4の光学特性を
得ることができる。そして、マスク20を用いれば、マ
スク20上の各スリット開口は交差していないので、前
述のようなスリット開口が交差することによって測定デ
ータの取り込みができなくなる場合が生ずるという不都
合を解消することができる。
【0092】ところで、前記式(53),(55),
(56),(59),(60)からΔX,ΔY,Δ,X
0,Y0を求めることができ、したがって、被検レンズ
4の光学特性を求めることができるのは明らかである。
そして、これらの式中には、測定データh7,h8,k
7,k8が含まれていない。したがって、これらの式に
基づく演算により被検レンズ4の光学特性を求める場合
には、測定データh7,h8,k7,k8は不要である
ので、図1に示す実施例において前記光源1dを取り除
いてもよい。この場合には、被検レンズ4に対して六つ
のスリット状の光束を照射することとなり、該六つのス
リット状の光束の集光レンズ3による被検レンズ4に対
する各集束位置が三箇所となる。
【0093】次に、図15に示す本発明の他の実施例に
係る光学特性測定装置について説明する。図15におい
て前記図1に示す実施例と同一構成部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0094】この実施例が前記図1に示す実施例と異な
る所は、図1におけるマスク2を取り除いてマスク2の
位置にマスク32を配置し、更に、光源部31、マスク
33及び光路分割器34を追加した点である。図15に
おけるF矢視方向から見たマスク32を図16に示して
ある。マスク32は図1に示す実施例におけるマスク2
のスリット開口2aに相当するスリット開口32aを有
している。光源部31及びマスク33と光源部1及びマ
スク32とはそれぞれ、光学的に等価な位置関係にあ
る、すなわち、光路分割器34を介して集光レンズ3に
対して同じ位置にある。図15におけるG矢視方向から
見たマスク33を図17に示してある。マスク33は図
1に示す実施例におけるマスク2のスリット開口2bに
相当するスリット開口33aを有している。図15にお
けるH矢視方向から見た光源部31を図18に示す。光
源部31は、光源部1の光源1a,1b,1c,1dに
それぞれ相当する光源31a,31b,31c,31d
を有している。光源31a,31b,31c,31dと
光源1a,1b,1c,1dとはそれぞれ光学的に等価
な位置関係にある。
【0095】図15に示す実施例では、各光源1a,1
b,1c,1d,31a,31b,31c,31dを順
次点灯させることにより、図1に示す実施例において説
明した八つの測定データと同一の八つを測定データを取
り込むことができる。したがって、この実施例の場合に
も、図1に示す実施例と全く同様に、被検レンズ4の光
学特性を得ることができる。なお、図15に示す実施例
では、そのような測定データの取り込みを行うように、
図7に示した演算制御回路11及び光源駆動回路12が
変更される。
【0096】ところで、図1に示す実施例に関して説明
したような演算を演算制御回路11に行わせるようにす
ると、演算に時間がかかるとか、光学系の配置により前
述の各定数等が変化したりする。そのため、実際の装置
では、装置を作った後、予め光学特性のわかっているレ
ンズを用いて測定を行い、そのときの各光源点灯時の一
次元受光センサ9,10の出力を前記既知の光学特性と
対応させて演算制御回路11に記憶させておくようにす
ることにより、前述の不都合を解消できる。このように
一次元受光センサ9,10の出力と光学特性と対応づけ
るようにしておけば、何ら複雑な手間を付加することな
く、光学系の配置を比較的自由にできる。
【0097】したがって、例えば、集光レンズ3の前側
焦点面がマスク2と必ずしも一致していなくてもよい。
各光源1a、1b、1c、1dとレンズホルダー5のホ
ルダー面とを共役にしなくてもよい。投影レンズ7の前
側焦点面とレンズホルダー5のホルダー面とを一致させ
なくてもよいし、投影レンズ7の後側焦点面と一次元受
光センサ9,10の受光面とを一致させなくてもよい。
各光源1a、1b、1c、1dの配置も任意に定めるこ
とができる。一次元受光センサ9,10の配置も限定さ
れるものではなく、一次元受光センサ9,10の線状の
受光面の中心線が測定光軸O上を通らなくてもよい。
【0098】また、本発明では、六つ以上のスリット状
の光束を照射できればよく、その数は限定されるもので
はない。また、その六つ以上のスリット状の光束の傾斜
角度は互いに90゜ずれた二種類の所定の角度であれば
よく、その傾斜角度の値は任意に定めることができる。
さらに、各スリット状の光束の集束光学系による被検光
学系に対する集束位置は、三箇所以上であればよく、四
箇所以上としてもよいし、仮想的な同心円上にあるよう
にしなくてもよい。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、二つの一次元受光セン
サを固定したままで被検光学系の光学特性を得ることが
でき、しかも、極めて簡単な演算を用いるだけで被検光
学系の光学特性を得ることができ、したがって、測定精
度が良くなるとともに演算速度(ひいては、測定速度)
も速くなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光学特性測定装置の光
学系を示す構成図である。
【図2】図1におけるA矢視図である。
【図3】図1におけるB矢視図である。
【図4】図1におけるC矢視図である。
【図5】図1におけるD矢視図である。
【図6】図1におけるE矢視図である。
【図7】前記光学特性測定装置の電気回路図である。
【図8】図1におけるD及びE矢視方向から見た受光X
Y平面上の投影光束を示す図である。
【図9】図1におけるD及びE矢視方向から見た受光X
Y平面上の他の投影光束を示す図である。
【図10】投影光束の傾斜角度を説明するためのモデル
によるマスクX’Y’平面を示す図である。
【図11】投影光束の傾斜角度を説明するためのモデル
による受光X’Y’平面を示す図である。
【図12】所定の仮想的な光線の投影位置を説明するた
めの図である。
【図13】投影光束の傾斜角度を説明するための他のモ
デルによるマスクXY平面及び受光XY平面を重ね合わ
せて示す図である。
【図14】本発明の他の実施例に係る光学特性測定装置
に用いられるマスクを示す図である。
【図15】本発明のさらに他の実施例に係る光学特性測
定装置の光学系を示す構成図である。
【図16】図15におけるF矢視図である。
【図17】図15におけるG矢視図である。
【図18】図15におけるH矢視図である。
【符号の説明】
1a〜1d,31a〜31d 光源 2,20,32,33 マスク 3 集光レンズ 4 被検レンズ 6 絞り 7 投影レンズ 9,10 一次元受光センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検光学系に向けて六つ以上のスリット
    状の光束を照射する照射手段と、前記六つ以上のスリッ
    ト状の光束を前記被検光学系に対して集束させる集束光
    学系と、一次元の受光位置に応じた出力信号を出力する
    二つの一次元受光センサと、該二つの一次元受光センサ
    上に前記被検光学系を通過した各光束を投影させる投影
    光学系と、前記二つの一次元受光センサの出力信号に基
    づいて、前記六つ以上のスリット状の光束に基づく各光
    束の前記二つの一次元受光センサ上の投影位置にそれぞ
    れ応じた各投影位置データを得る投影位置データ抽出手
    段と、該各投影位置データに基づいて前記被検光学系の
    屈折力を得る演算手段とを備えてなり、前記六つ以上の
    スリット状の光束の傾斜角度を互いに90゜ずれた二種
    類の所定の角度にし、前記二つの一次元受光センサの光
    学的な傾斜角度を互いに90゜ずらすとともに前記六つ
    以上のスリット状の光束の傾斜角度に対して45゜ずら
    し、前記六つ以上のスリット状の光束の前記集束光学系
    による前記被検光学系に対する各集束位置を三箇所以上
    としたことを特徴とする光学系の光学特性測定装置。
  2. 【請求項2】 前記照射手段は前記六つ以上のスリット
    状の光束を順次照射し、前記投影位置データ抽出手段
    は、前記六つ以上の光束のうちのいずれの光束が照射さ
    れているかを判別する判別信号を得る判別手段を含むと
    ともに、前記判別信号及び前記二つの一次元受光センサ
    の出力信号に基づいて前記各投影位置データを得ること
    を特徴とする請求項1記載の光学系の光学特性測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記六つ以上のスリット状の光束は互い
    に幅の異なるものを含み、前記投影位置データ抽出手段
    は、前記二つの一次元受光センサの出力信号に基づいて
    前記六つ以上のスリット状の光束の幅を判別する判別信
    号を得る判別手段を含むとともに、前記判別信号及び前
    記二つの一次元受光センサの出力信号に基づいて前記各
    投影位置データを得ることを特徴とする請求項1記載の
    光学系の光学特性測定装置。
  4. 【請求項4】 前記各投影位置データに基づいて前記被
    検光学系のプリズム屈折力を得る演算手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1記載の光学系の光学特性測定
    装置。
  5. 【請求項5】 前記各集束位置を4箇所とし、該各集束
    位置が仮想的な同心円上にあって90゜ずつの角度をな
    すように定められたことを特徴とする請求項1記載の光
    学系の光学特性測定装置。
  6. 【請求項6】 前記被検光学系の後面付近に配置されて
    前記六つ以上のスリット状の光束に基づく光束を制限す
    る絞り手段を更に備えることを特徴とする光学系の光学
    特性測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1329703A3 (en) * 2002-01-16 2004-04-14 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Apparatus and method of measuring optical properties of diffractive optical element

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1329703A3 (en) * 2002-01-16 2004-04-14 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Apparatus and method of measuring optical properties of diffractive optical element
US6937327B2 (en) 2002-01-16 2005-08-30 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Apparatus and method of measuring optical properties of diffractive optical element

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