JPH0658795B2 - ダイナミックフォーカス回路 - Google Patents

ダイナミックフォーカス回路

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JPH0658795B2
JPH0658795B2 JP1115663A JP11566389A JPH0658795B2 JP H0658795 B2 JPH0658795 B2 JP H0658795B2 JP 1115663 A JP1115663 A JP 1115663A JP 11566389 A JP11566389 A JP 11566389A JP H0658795 B2 JPH0658795 B2 JP H0658795B2
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計雄 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、走査型電子顕微鏡(以下、SEMと称す)の
ダイナミックフォーカス回路に係り、特に、試料を傾斜
させたまま対物レンズのポールピースと試料間の距離
(以下、この距離をWD(WORKING DISTANNCE)と称
す)を変化させても、試料の全面で焦点合わせを行える
ダイナミックフォーカス回路に関するものである。
[従来の技術] SEMにおいては、第2図に示すように、試料をある角
度θ(θ≠0)だけ傾斜させて観察することがある。第
2図において、試料26は、光軸に対して直角ではな
く、角度θで配置されている。電子ビーム21は、第1
走査コイル22、第2走査コイル23により、水平、垂
直方向に走査され、ダイナミックフォーカスコイル2
4、対物レンズコイル25により試料26の全面でフォ
ーカスされるようになされて、試料26の表面の所定の
範囲を二次元的に走査する。このとき、ダイナミックフ
ォーカスコイル24には、第1、第2の走査コイル2
2、23に供給される走査信号を試料26の傾斜角θに
対応して振幅変調した信号が供給されている。このこと
により、試料26が傾斜していても全面で焦点が合った
画像を得ることができるものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のダイナミックフォーカス回路が有
効に機能するためには、試料の傾斜方向と電子ビームの
走査方向が一致している必要があり、WDを変えた場合
には、その都度電子ビームの走査方向を試料の傾斜方向
に一致させる作業が不可欠であり、操作が面倒であっ
た。つまり、SEMで試料を観察するときには、試料の
大きさ等種々の条件によりWD、即ち対物レンズのポー
ルピースと試料間の距離を変更することがあるが、WD
を変更するとフォーカスを合わせるために対物レンズコ
イルに供給する励磁電流を変更なければならない。とこ
ろが、対物レンズコイルの励磁電流を変更すると、電子
ビームの走査方向が変わり、電子ビームの走査方向が試
料の傾斜方向と一致しなくなる結果、ダイナミックフォ
ーカスが機能しなくなるのである。
そのため、従来では、WDを変更する度に、いわゆるラ
スターローテーションを行い、電子ビームの走査方向を
試料の傾斜方向と一致させる操作が必要となり、操作性
が劣るものであった。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、試料を
傾斜させたままWDを変更しても試料の全面でフォーカ
スの合ったSEM像を得ることができるダイナミックフ
ォーカス回路を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明のダイナミックフ
ォーカス回路は、水平走査信号の振幅をワーキングディ
スタンスに応じて変調する第1の回路と、垂直走査信号
の振幅をワーキングディスタンスに応じて変調する第2
の回路と、前記第1の回路の出力と前記第2の回路の出
力を合成する第3の回路と、前記第3の回路の出力の振
幅を試料の傾斜角に応じて変調する第4の回路と、前記
第4の回路の出力をダイナミックフォーカスに供給する
第5の回路とを具備することを特徴とする。
[作用および発明の効果] 本発明によれば、WD値に対応して、水平、垂直の走査
信号の振幅を調整した信号を生成し、当該信号を合成し
てダイナミックフォーカスコイルに供給するので、自動
的に、試料の全面で焦点が合ったSEM像を得ることが
できるものである。また、ダイナミックフォーカスコイ
ルに供給する電流を倍率に応じて変化させることも可能
になされているので、倍率を変更しても最適なSEM像
を得ることができるものである。
[実施例] 以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係るダイナミックフォーカス回路の1
実施例の構成を示す図であり、図中、1,2はROM、
3,4は乗算器、5は加算器、6は乗算器、7は駆動回
路、8はダイナミックフォーカスコイル、9は可変抵抗
器、10は本発明に係るダイナミックフォーカス回路の
動作の全てを統括する制御装置である。
第1図の構成において、ROM1、2はWD値が入力さ
れ、ROM1からは当該WD値に対応した余弦値が、R
OM2からは当該WD値に対応した正弦値がそれぞれ出
力される。このようにWD値を正弦値、余弦値に対応さ
せるためには、例えば、WDレンジの中間点を基準とし
て0゜とし、WDの最大値を+180゜、最小値を−1
80゜とすればよい。また、WD値は対物レンズに供給
する励磁電流の値から求めることができる。即ち、WD
を変更した場合にオートフォーカスを行うようにする
と、自動的に当該WDに対する対物レンズコイルの励磁
電流が決定されるが、当該励磁電流はWD値に対応する
ものであるから、制御装置10はWD値を知ることがで
きるのであり、得られたWD値をA/D変換してROM
1、2に入力するのである。このようにして得られたco
sα、sinαは、それぞれ乗算器3、4に入力される。乗
算器3ではcosαと水平走査信号Hの乗算が行われ、乗
算器4ではsinαと垂直走査信号Vの乗算が行われる。
なお、これらの乗算器3、4は乗算型のD/A変換器で
構成することができる。乗算器3、4の出力は加算器5
に入力され、(Vsinα−Hcosα)が出力される。当該
出力は乗算器6に入力され、試料の傾斜角θに応じて振
幅が制御され、A(Vsinα−Hcosα)が出力される。
当該出力は、駆動回路7に入力され、電圧−電流変換が
行われてダイナミックフォーカスコイル8に供給され
る。可変抵抗器9は倍率によってその値が可変されるも
のであり、当該抵抗値をRとすると、ダイナミックフォ
ーカスコイル8に供給される励磁電流の値は、 A(Vsinα−Hcosα)/R となる。これは、倍率が変わるとフォーカスの状態も変
化するのに対応して行う処理である。なお、可変抵抗値
9の抵抗値の調整はオペレータがSEM像を観察しなが
ら手動で行うようにしてもよく、制御装置10は倍率を
知ることができるので、制御装置10が自動的に行って
もよいものである。また、試料の傾斜角θに応じた振幅
の調整についても、オペレータがSEM像を観察しなが
ら手動で行ってもよいし、周知の方法で傾斜角を測定
し、その結果に基づいて制御装置10が自動的に行うよ
うにしてもよいものである。
なお、乗算器3、4に入力される水平走査信号、垂直走
査信号の振幅は、電子ビームの加速電圧、WD値、倍率
値に基づいて最適な動作を行うような値となされている
ことは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本発明においては、S
EM像の回転は行っていないので、WD値の変更に伴っ
て得られるSEM像は回転するが、試料の全面でフォー
カスが合ったSEM像を得ることができるものである。
以上、本発明の1実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可
能である。
例えば、WD値を検出する方法としては、試料を光軸方
向に移動させる機構にポテンショメータを連動させ、制
御装置が当該ポテンショメータの値を取り込んで検出す
ることも可能であり、また同様に、試料を光軸方向に移
動させる機構にロータリーエンコーダを連動させ、制御
装置が当該ロータリーエンコーダから出力されるパルス
数をカウントすることで検出することも可能である。特
に、これらの方法によれば、検出したWD値より対物レ
ンズコイルに供給する励磁電流を求めることができる。
なぜなら、上述したように、対物レンズコイルに供給さ
れる励磁電流はWD値に対応したものだからである。
また、上記の実施例では、WD値を余弦値、正弦値に変
換したが、要するに、水平走査信号および垂直走査信号
の振幅をWD値に対応した値とすればよいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るダイナミックフォーカス回路の1
実施例の構成を示す図、第2図はSEMの光学系の概要
を示す図である。 1,2……ROM、3,4……乗算器、5……加算器、
6……乗算器、7……駆動回路、8……ダイナミックフ
ォーカスコイル、9……可変抵抗器、10……制御装
置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平走査信号の振幅をワーキングディスタ
    ンスに応じて変調する第1の回路と、垂直走査信号の振
    幅をワーキングディスタンスに応じて変調する第2の回
    路と、前記第1の回路の出力と前記第2の回路の出力を
    合成する第3の回路と、前記第3の回路の出力の振幅を
    試料の傾斜角に応じて変調する第4の回路と、前記第4
    の回路の出力をダイナミックフォーカスコイルに供給す
    る第5の回路とを具備することを特徴とするダイナミッ
    クフォーカス回路。
JP1115663A 1989-05-09 1989-05-09 ダイナミックフォーカス回路 Expired - Fee Related JPH0658795B2 (ja)

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ATE484840T1 (de) * 2001-10-10 2010-10-15 Applied Materials Israel Ltd Verfahren und vorrichtung zur ausrichtung einer säule für strahlen geladener teilchen
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