JPH0658381A - 自動変速装置の遊星歯車装置 - Google Patents

自動変速装置の遊星歯車装置

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JPH0658381A
JPH0658381A JP4208183A JP20818392A JPH0658381A JP H0658381 A JPH0658381 A JP H0658381A JP 4208183 A JP4208183 A JP 4208183A JP 20818392 A JP20818392 A JP 20818392A JP H0658381 A JPH0658381 A JP H0658381A
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planetary gear
thrust washer
gear
pinion
carrier
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JP4208183A
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Shigeki Goto
藤 茂 樹 後
Hiromi Hasegawa
博 己 長谷川
Kazuaki Watanabe
辺 和 昭 渡
Yutaka Taga
賀 豊 多
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラネタリギアセットを2つ隣接して配置し
たプラネタリギア列において、リヤプラネタリギアへの
潤滑油の供給を十分に行うことのできるプラネタリギア
列を提供することにある。 【構成】 サンギア(8,30)、リングギア(11,
34)、前記両ギア間の噛合連動を継成するピニオンギ
ア(10,32)およびこのピニオンギア(10,3
2)を支承するキャリア(12,19)から成るプラネ
タリギアセット(6,7)を2つ隣接して配置するとと
もに、フロントサンギア(8)とリヤサンギア(30)
とを連結し、フロントリングギア(11)とリヤキャリ
ア(19)とを連結し、前記した隣接したプラネタリギ
アセット(6,7)間にスラストワッシャ(50)を介
設したプラネタリギア列において、前記スラストワッシ
ャ(50)とリヤキャリア(19)との間に、前記した
プラネタリギアセット(6,7)間を分離するシール構
造(55)を設置したことを特徴とするプラネタリギア
列。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のプラネタリギア列は、主
に、車両等の自動変速装置に用いられる遊星歯車装置に
利用することができる。
【0002】
【従来の技術】自動変速装置のプラネタリギア列は、図
2に開示されているものが従来技術として公知である。
前記従来技術は、自動変速機の後方部の構成断面をあら
わし、変速機ケース1に固定されるセンターサポート2
の後方には、中間軸3または4の回転力を出力軸5に変
速して伝達するプラネタリギアセット6及び7が設置さ
れる。
【0003】ここで、両プラネタリギアセット6と7と
の間には、スラストワッシャ50がその外周部がフロン
トリングギア11とリヤキャリア19とで挟圧されて保
持されている。前記スラストワッシャ50には後側面に
は内周端から半径方向に延びる通路溝51が設けられて
いる。リヤプラネタリギア7を構成しているピニオン軸
31には、その軸方向に貫通する通孔53が設けられ、
この通孔53の略中央からリヤサンギア軸心方向に向け
て分岐する油孔54がピニオン軸31のピニオンギア支
承部に開口する。
【0004】図示しない油圧源からの油圧が、中間軸4
の中空孔4aを通じて伝達されると、前記中空孔4aと
中間軸4の外周部を連結する油溝4b、及び中間軸3の
油溝3aを介して移動した潤滑油は、前記スラストワッ
シャ50の通路溝51を通って前記ピニオン軸31の通
孔53へと達する。更に、通孔53へ達した潤滑油は前
記油孔54を介して、前記ピニオン軸31とピニオンギ
ア32との間に介在しているニードルローラ31a,3
1aへと達して、前記部位の潤滑に供せられ、前記部位
の磨耗、発熱等を防ぐ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術は、潤滑油の高温時、或いはプラネタリギアセット
の高回転時には、潤滑油の低粘性化及び、遠心力による
径方向への高圧力化によって、前記スラストワッシャ5
0の通路溝51を通った潤滑油の一部が、スラストワッ
シャ50とリヤキャリア19及び、フロントリングギア
11との間を通ってフロントプラネタリギアセット6側
へと流れ込んだり、もしくは、スラストワッシャ50と
リヤキャリア19との間と、リヤキャリア19とフロン
トリングギア11との接合面を通ってリヤキャリア外へ
と流れ込み、リヤプラネタリギアセット7側の潤滑が不
十分となりやすかった。
【0006】そこで、本発明の課題としては、プラネタ
リギアセットを2つ隣接して配置したプラネタリギア列
において、リヤプラネタリギアへの潤滑油の供給を十分
に行うことのできるプラネタリギア列を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、サンギア、リングギア、前記両ギ
ア間の噛合連動を継成するピニオンギアおよびこのピニ
オンギアを支承するキャリアから成るプラネタリギアセ
ットを2つ隣接して配置するとともに、フロントサンギ
アとリヤサンギアとを連結し、フロントリングギアとリ
ヤキャリアとを連結し、前記した隣接したプラネタリギ
アセット間にスラストワッシャを介設したプラネタリギ
ア列において、前記スラストワッシャとリヤキャリアと
の間に、前記したプラネタリギアセット間を分離するシ
ール構造を設置したことを特徴とするプラネタリギア列
とした。
【0008】
【作用】上記した構成によれば、スラストワッシャとリ
ヤキャリアとの間に、プラネタリギアセット間を分離す
るシール構造を設けたため、スラストワッシャに伝達さ
れた潤滑油が、フロントプラネタリギアセット側に流れ
ることがないため、潤滑油が洩れなくリヤプラネタリギ
アセット側に供給される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0010】図1には、本発明によるプラネタリギア列
が開示されている。図1は自動変速機の後方部の構成断
面をあらわし、図2と同一の機能を備えたものには、同
一の符号を付してある。変速機ケース1に固定されるセ
ンターサポート2の後方には、中間軸3または4の回転
力を出力軸5に変速して伝達するプラネタリギアセット
6及び7が設置される。
【0011】フロントプラネタリギアセット6は、中間
軸3の外周に設置されるフロントサンギア8と、ピニオ
ン軸9に2列に配列された多数のニードルローラ9a、
9aを介して回転自由に支承されるピニオンギア10
と、出力軸5とリヤキャリア19を介して一体回転する
リングギア11からなる。ピニオン軸9を係止するフロ
ントキャリア12は、半径方向に延びてその延設部でワ
ンウェイクラッチ13、及び多板ブレーキ装置14に接
続される。インナーレースとしてのフロントキャリア1
2は、変速機ケース1に固定されるアウタレース15に
リテーナ16を介して軸支され、その後方側でフロント
キャリア12の外周に設けられるディスク17が、変速
機ケース1に固定されるブレーキ板18に挟みこまれる
と、ピニオンギア9の公転を停止するようになってい
る。具体的には、図示しない油路から油室20に作動油
が導かれると、変速機ケース1に対してリテーナ21に
より一端22aが位置決めされるリターンスプリング2
2に抗してブレーキピストン23が図で左方に移動し、
その圧着部23aがクッションプレート24を押圧し、
このクッションプレート24とプレッシャープレート2
5とでブレーキ板18及びディスク17を圧着してブレ
ーキを作動するようになっている。
【0012】リヤプラネタリギア7は、前記フロントプ
ラネタリギア6の後方に位置しており、前記中間軸3に
スプライン結合されるリヤサンギア30と、出力軸5と
リヤキャリア19を介して固定されるピニオン軸31に
多数のニードルローラ31a、31aを介して回転自由
に支承されるピニオンギア32と、前記中間軸4にハブ
33を介して固定されるリングギア34からなる。ニー
ドルローラ31aと31aは2列に配列されており、軸
方向にスペーサ31bにより隔離されている。
【0013】ハブ33のボス部では、ベアリングレース
37を介して両側に設けるスラストニードルベアリング
38と39により、リヤサンギア30の後端面30aと
出力軸5の前端面をそれぞれスラスト方向に軸支する。
【0014】ピニオン軸31の前端を係止するリヤキャ
リア19は、その後端にて出力軸5と噛合し、リヤキャ
リア19は出力軸5と一体回転するようになっている。
【0015】前記リヤキャリア19の前方側には、フロ
ントプラネタリギア6からのスラスト荷重を受け止める
スラストワッシャ50が、フロントピニオン軸9との間
にワッシャ40を介して設けられ、このスラストワッシ
ャ50はその突起50aでリヤキャリア19の前側面に
形成されるピン孔19aに位置決めされる。スラストワ
ッシャ50の後側面には、内周端50bから半径方向に
延びる4個の通路溝51が放射状に略均等間隔で形成さ
れている。前記リヤキャリア19のスラストワッシャ5
0の外周端との対向面には、フロントプラネタリギア6
とリヤプラネタリギア7との間を分離するOリング55
を装着したシール溝19bが設けられている。
【0016】スラストワッシャ50の外周側後側面で当
接するピニオン軸31には、その軸方向に貫通する通孔
53が設けられ、この通孔53の略中央からリヤサンギ
ア軸心方向に向けて分岐する油孔54がピニオン軸31
のピニオンギア支承部に開口する。
【0017】これによって、中間軸3,4からリヤサン
ギア30またはリングギヤ34を経てピニオンギア32
に動力が伝達されると、フロントプラネタリギア6の働
きに応じて、ピニオンギア32は、リヤサンギア30の
回りを所定比を持って公転する。このとき、ピニオン軸
31及びリヤキャリア19、スラストワッシャ50は、
中間軸3,4の回りを一体的に回転する。
【0018】上記したように、スラストワッシャ50と
リヤキャリア19との間に、プラネタリギアセット6,
7間を分離するOリング55を設けたため、スラストワ
ッシャ50の後側面に伝達された潤滑油が、フロントプ
ラネタリギアセット6側に流れることがない。
【0019】尚、上記実施例では、Oリングを装着する
シール溝をリヤキャリア19に設けたが、スラストワッ
シャ50のリヤキャリア19との対向面に設けてもよ
い。
【0020】又、シール部材はOリングに限らず、角リ
ング、或いはリップ形状のシール部材等でもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によるプラネタリギア列では、ス
ラストワッシャとリヤキャリアとの間に、プラネタリギ
アセット間を分離するシール構造を設けたため、スラス
トワッシャの後側面に伝達された潤滑油が、フロントプ
ラネタリギアセット側、及びリヤキャリア外側に流れる
ことがないため、潤滑油が洩れなくリヤプラネタリギア
セット側に供給され、リヤプラネタリギアセットを構成
しているピニオン軸、ニードルローラ、及びピニオンギ
アの磨耗や発熱を防ぎ、プラネタリギア列の長寿命化を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のプラネタリギア列の断面図
【図2】本発明のプラネタリギア列の断面図
【符号の説明】
6 フロントプラネタリギアセット 7 リヤプラネ
タリギアセット 8 フロントサンギア 10 フロントピニオンギア 11 フロントリングギア 12 フロントキャリア 19 リヤキャリア 19b シール溝 30 リ
ヤサンギア 32 リヤピニオンギア 34 リヤリングギア 50 スラストワッシャ 55 Oリング
フロントページの続き (72)発明者 渡 辺 和 昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 多 賀 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンギア、リングギア、前記両ギア間の
    噛合連動を継成するピニオンギアおよびこのピニオンギ
    アを支承するキャリアから成るプラネタリギアセットを
    2つ隣接して配置するとともに、フロントサンギアとリ
    ヤサンギアとを連結し、フロントリングギアとリヤキャ
    リアとを連結し、前記した隣接したプラネタリギアセッ
    ト間にスラストワッシャを介設したプラネタリギア列に
    おいて、前記スラストワッシャとリヤキャリアとの間
    に、前記したプラネタリギアセット間を分離するシール
    構造を設置したことを特徴とするプラネタリギア列。
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