JPH0658264U - ベルト式無段変速機 - Google Patents
ベルト式無段変速機Info
- Publication number
- JPH0658264U JPH0658264U JP172693U JP172693U JPH0658264U JP H0658264 U JPH0658264 U JP H0658264U JP 172693 U JP172693 U JP 172693U JP 172693 U JP172693 U JP 172693U JP H0658264 U JPH0658264 U JP H0658264U
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- Japan
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- belt
- flange
- disc spring
- movable flange
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベルトに張力を与える皿ばねのエッジ部によ
る皿ばねやリテーナなどの摩耗を防止する。 【構成】 この考案のベルト式無段変速機1は、ベルト
7を介して連結された変速プーリ3,5と、リテーナ部
材17,21に配置され可動フランジ21を固定フラン
ジ11側に押圧してベルト7に張力を与える皿ばね39
と、可動フランジ65を固定フランジ63側に移動させ
て変速比を変える変速操作手段83とを備え、リテーナ
部材と皿ばねは各凹部43,47,51と凸部41,4
5,49との係合により相対回転不能に連結されてい
る。
る皿ばねやリテーナなどの摩耗を防止する。 【構成】 この考案のベルト式無段変速機1は、ベルト
7を介して連結された変速プーリ3,5と、リテーナ部
材17,21に配置され可動フランジ21を固定フラン
ジ11側に押圧してベルト7に張力を与える皿ばね39
と、可動フランジ65を固定フランジ63側に移動させ
て変速比を変える変速操作手段83とを備え、リテーナ
部材と皿ばねは各凹部43,47,51と凸部41,4
5,49との係合により相対回転不能に連結されてい
る。
Description
【0001】
この考案は、ベルト式無段変速機に関する。
【0002】
公開実用平成2ー85062号公報に図5のような変速プーリ201が記載さ れている。これは、ベルト式無段変速機用の変速プーリであり、固定フランジ2 03と可動フランジ205との間に形成されたV溝207に装着されたベルト2 09を介して他の変速プーリと連結されており、可動フランジ205を固定フラ ンジ203側に押圧する皿ばね211によりベルト209に張力が与えられてい る。他の変速プーリでフランジ間隔を変える変速操作が行われると、ベルト張力 により皿ばね211の付勢力に抗して変速プーリ201のフランジ間隔も変わり 、変速比が変化する。
【0003】
皿ばね211は可動フランジ205とリテーナ部材213との間に配置されて 初期荷重を与えられ、互いの外側と内側のエッジ部で接触している。又、各皿ば ね211は可動フランジ205のボス部215上に装着されて、センタリングさ れている。
【0004】 皿ばね211には変速に伴う撓みや、変速プーリ201の振動による径方向の 振動や、変速プーリ201の急激な加減速時の慣性による回転などが生じるから 、それぞれのエッジ部が摩耗すると共に、内周のエッジ部よりボス部215が削 られて摩耗する。
【0005】 そこで、この考案はベルトに張力を与える皿ばねのエッジ部による皿ばね相互 の摩耗及びその周辺部材の摩耗を防止するベルト式無段変速機の提供を目的とす る。
【0006】
この考案のベルト式無段変速機は、固定フランジと可動フランジ間のV溝に装 着されたベルトを介して互いに連結されフランジ間隔変化に伴うベルトピッチ径 の変化により伝達動力の変速比を変える一対の変速プーリと、変速プーリにおい てリテーナ部材間に配置され可動フランジを固定フランジ側に押圧してベルトに 張力を与える皿ばねと、変速プーリの可動フランジを張力に抗し固定フランジ側 に移動させて変速比を調節する変速操作手段とを備え、前記リテーナ部材及び皿 ばねはそれぞれの接触部の一側に設けられた凹部と他側に設けられた凸部との係 合により相対回転不能に連結されていることを特徴とする。
【0007】
皿ばね及びリテーナ部材の各接触部に設けた凹部と凸部との係合により皿ばね は相互に、あるいはリテーナ部材に対して相対回転不能に連結されている。従っ て、皿ばねの撓みや振動による皿ばね相互の摩耗が防止され、皿ばねの回転が防 止される。又、皿ばねはリテーナ部材により、あるいは相互に保持し合うからセ ンターリング部材が不要であり、従って皿ばねのエッジ部によりセンタ−リング 部材が削られることもない。
【0008】
図1と図2とにより第1実施例の説明をする。図1はこの実施例のベルト式無 段変速機1を示す。左右の方向は図1での左右の方向であり、符号を附していな い部材などは図示されない。
【0009】 この実施例のベルト式無段変速機1は車両の補機とエンジンとの間に配置され 、図1のようにドライブプーリ3(変速プーリ)とドリブンプーリ5(変速プー リ)とこれらを連結するベルト7とを備えている。
【0010】 ドライブプーリ3は中空軸9と一体の固定フランジ11と、噛合い部13と止 め輪15とで中空軸9に固定されたリテーナ部材17と、リテーナ部材17に対 し噛合い部19により軸方向移動自在に連結された可動フランジ21とを備えて おり、各フランジ11,21間に形成されたV溝23にはベルト7が装着されて いる。中空軸9はベアリング25,27を介して支持軸29に支承されており、 支持軸29はボルト31とナット33とにより補機のケーシング35に固定され ている。固定フランジ11にはベルト伝動機構のプーリを固定するためのねじ穴 37が設けられており、ドライブプーリ3はこのベルト伝動機構を介してエンジ ンのクランクシャフトにより回転駆動される。
【0011】 リテーナ部材17とリテーナを兼ねる可動フランジ21との間には3枚の皿ば ね39が配置されている。これらの皿ばね39は止め輪15で位置決めされてリ テーナ部材17により初期荷重を与えられて可動フランジ21を固定フランジ1 1側に押圧し、ベルト7に張力を与えている。
【0012】 各皿ばね39には外周側の縁に凸部41と凹部43が、又内周側の縁に凸部4 5と凹部47が、図2に示すようにそれぞれディンプル状にプレス加工されてい る。左側の皿ばね39は外周側の凹部43を可動フランジ21に設けた凸部49 に係合させ、右側の皿ばね39は内周側の凸部45をリテーナ部材17に設けた 凹部51に係合させている。又、中央の皿ばね39は凹部47を左の皿ばね39 の凸部45に係合し、凸部41を右の皿ばね39の凹部43に係合させている。
【0013】 このように、各皿ばね39は可動フランジ21とリテーナ部材17との間で互 いに回転不能に連結され、センターリングされている。
【0014】 ドリブンプーリ5では、中空軸53とカム部材55とがキー57とナット59 とにより補機の入力軸61に固定されており、固定フランジ63は中空軸53と 一体に形成され、可動フランジ65は噛合い部67を介してカム部材55に軸方 向移動自在に連結されている。各フランジ63,65間に形成されたV溝69に はベルト7が装着され、ドライブプーリ3とドリブンプーリ5とを連結している 。中空軸53はベアリング71,73を介してケーシング35のボス部75内周 に支承されている。中空軸53とボス部75との間にはシール77が配置されて いる。
【0015】 カム部材55と可動フランジ65にはそれぞれカム面79,79が形成されて おり、これらの間にはフライウェート81が配置され遠心カム83(変速操作手 段)が構成されている。エンジンの駆動力によりドライブプーリ3を介してドリ ブンプーリ5が回転駆動されると、フライウェート81の遠心力がカム面79, 79に掛り、生じたカムスラスト力により可動フランジ65が固定フランジ63 側に押圧される。
【0016】 エンジン回転数の上昇に伴ってドリブンプーリ5の回転数が上昇すると、カム スラスト力によりドリブンプーリ5のベルトピッチ径R2 が大きくなると共に、 ベルト張力により皿ばね39の付勢力に抗してドライブプーリ3のベルトピッチ 径R1 が小さくなり、プーリ3,5間の増速比が下がる。又、エンジン回転数が 下がるとカムスラスト力が低下し皿ばね39によりベルトピッチ径R1 が大きく なりR2 が小さくなって増速比が上がる。
【0017】 こうして構成されたベルト式無段変速機1により補機はエンジンンの常用回転 数域で所定の回転数範囲内で駆動される。
【0018】 上記のように、皿ばね39は可動フランジ21とリテーナ部材17及び互いの 間で相互回転不能に連結されセンターリングされている。従って、変速操作時の 撓みや稼働時の振動を受けても従来例と異って内外縁のエッジ部による互いの摩 耗がないと共に、センターリング部材が不要であるからエッジ部によるセンター リング部材の摩耗もない。又、慣性による皿ばね39の回転も防止されるから、 皿ばね39の回転による皿ばね相互の摩耗及び可動フランジ21とリテーナ部材 17の摩耗も防止される。
【0019】 次に、図3により第2実施例の説明をする。この実施例は第1実施例の皿ばね 39をトルク伝達部材として用いた例である。以下第1実施例との相異点を説明 する。なお、左右の方向は図3での左右の方向であり、図3において図1と同機 能の部材は同一符号である。
【0020】 この実施例のベルト式無段変速機85はドライブプーリ87とドリブンプーリ 5と、これらを連結するベルト7とを備えている。
【0021】 ドライブプーリ87において可動フランジ89は中空軸9上に相対回転自在に 支承されており、中空軸9には噛合い部91と止め輪15とでリテーナ部材93 が固定されている。可動フランジ89とリテーナ部材93との間には3枚の皿ば ね39が初期荷重を与えられて配置され、可動フランジ89を固定フランジ11 側に押圧してベルト7に張力を与えている。
【0022】 各皿ばね39はそれぞれ凹部43,47と凸部41,45とで互いに連結され ると共に、左側の皿ばね39の凹部43は可動フランジ89の凸部95と係合し 、右側の皿ばね39の凸部45はリテーナ部材93の凹部97と係合している。
【0023】 こうして、各皿ばね39は可動フランジ89とリテーナ部材93とを相対回転 不能に連結している。従って、第1実施例のようにリテーナ部材17との間に噛 合い部19を設けないでも、可動フランジ89の固定フランジ11に対する回転 を防止しベルト7と可動フランジ89間の摩耗を防止すると共に可動フランジ8 9とリテーナ部材93との間に過大なトルク差が生じた場合には凹部43,47 と凸部41,45との互いの係合部が回転方向に移行し、トルクリミッタ的な作 用をしベルトとフランジの接触部の摩耗を防止する。その他、第1実施例と同様 に皿ばね39及び可動フランジ89とリテーナ部材93の摩耗が防止される。
【0024】 なお、この考案において皿ばねの凹凸は図2のようなディンプル状に限らず、 例えば図4に示した皿ばね99の凹部101,103と凸部105,107のよ うに長穴状でもよく、この図では第2実施例のようにトルクリミッタ的に使う場 合の為の回転方向移行溝109,111を設けてある。又、皿ばねは1枚でもよ い。
【0025】
この考案のベルト式無段変速機は、可動フランジを固定フランジ側に押圧して ベルトに張力を与える皿ばねを、リテーナ部材あるいは皿ばね相互の各接触部に 形成した凹部と凸部の係合によって相対回転不能に連結した。従って、皿ばねの エッジ部による皿ばね相互の摩耗及びリテーナ部材の摩耗が防止されると共に、 センターリング部材が不要になった。
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】この実施例に用いられた皿ばねの平面図であ
る。
る。
【図3】第2実施例の断面図である。
【図4】この考案に用いられる他の皿ばねの平面図であ
る。
る。
【図5】従来例の断面図である。
1,85 ベルト式無段変速機 3,87 ドラブプーリ(変速プーリ) 5 ドリンププーリ(変速プーリ) 7 ベルト 11,63 固定フランジ 17,93 リテーナ部材 21,65,89 可動フランジ 23,69 V溝 39 皿ばね 41,45,49,95,105,107 凸部材 43,47,51,97,101,103 凹部 83 遠心カム(変速操作手段) R1 ,R2 ベルトピッチ径
Claims (1)
- 【請求項1】 固定フランジと可動フランジ間のV溝に
装着されたベルトを介して互いに連結されフランジ間隔
変化に伴うベルトピッチ径の変化により伝達動力の変速
比を変える一対の変速プーリと、変速プーリにおいてリ
テーナ部材間に配置され可動フランジを固定フランジ側
に押圧してベルトに張力を与える皿ばねと、変速プーリ
の可動フランジを張力に抗し固定フランジ側に移動させ
て変速比を調節する変速操作手段とを備え、前記リテー
ナ部材及び皿ばねはそれぞれの接触部の一側に設けられ
た凹部と他側に設けられた凸部との係合により相対回転
不能に連結されていることを特徴とするベルト式無段変
速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP172693U JPH0658264U (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ベルト式無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP172693U JPH0658264U (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ベルト式無段変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658264U true JPH0658264U (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=11509575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP172693U Pending JPH0658264U (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ベルト式無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0658264U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012211613A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Toyota Motor Corp | 多板摩擦係合装置 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP172693U patent/JPH0658264U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012211613A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Toyota Motor Corp | 多板摩擦係合装置 |
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