JPH0658120A - 潤滑油供給装置のソレノイド弁支持構造 - Google Patents

潤滑油供給装置のソレノイド弁支持構造

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JPH0658120A
JPH0658120A JP13674693A JP13674693A JPH0658120A JP H0658120 A JPH0658120 A JP H0658120A JP 13674693 A JP13674693 A JP 13674693A JP 13674693 A JP13674693 A JP 13674693A JP H0658120 A JPH0658120 A JP H0658120A
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lubricating oil
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章高 鈴木
Atsushi Ono
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルポンプからエンジンに至る油通路を開
閉して、上記エンジンへの潤滑油の供給量を調整するソ
レノイド弁を設けた場合に、このソレノイド弁がエンジ
ンから振動を受けることを防止して、このソレノイド弁
が誤動作しないようにし、エンジンに対し、潤滑油の精
度の良い供給がなされるようにする。 【構成】 オイルポンプ25からエンジン11に至る第
1、第2油管30,31を開閉して、上記エンジン11
への潤滑油22の供給量を調整する第1、第2ソレノイ
ド弁33,34を設ける。上記第1、第2ソレノイド弁
33,34を車体フレーム2、もしくはエンジン11側
に第1ダンパ75を介して支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両における潤滑油
供給装置のソレノイド弁支持構造に関し、より詳しく
は、オイルポンプからエンジンに至る油通路を開閉する
ソレノイド弁を設けた場合に、このソレノイド弁の支持
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両たる自動二輪車では、通常、車体フ
レームにエンジンが取り付けられ、このエンジンを潤滑
するための潤滑油供給装置が設けられている。
【0003】従来、上記潤滑油供給装置には、潤滑油を
上記エンジン内に導く油通路と、この油通路を開閉する
ソレノイド弁とを備え、上記ソレノイド弁をエンジンの
回転速度に見合うピッチで繰り返し開閉させることによ
り、エンジンの各作動状態に見合う量の潤滑油を精度よ
く供給させるようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ソレノ
イド弁は精密な構造であり、かつ、電気、電子制御によ
り、短いピッチで開閉を繰り返すものであるため、これ
にエンジンの振動が伝えられると、誤動作が生じて、潤
滑油の供給が不正確になるおそれがある。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、オイルポンプからエンジンに至る油
通路を開閉して、上記エンジンへの潤滑油の供給量を調
整するソレノイド弁を設けた場合に、このソレノイド弁
がエンジンから振動を受けることを防止して、このソレ
ノイド弁に誤動作が生じないようにし、エンジンに対
し、潤滑油の精度の良い供給がなされるようにすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、オイルポンプからエ
ンジンに至る油通路を開閉して、上記エンジンへの潤滑
油の供給量を調整するソレノイド弁を設けた場合に、上
記ソレノイド弁を車体フレーム、もしくはエンジン側に
ダンパを介して取り付けた点にある。
【0007】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0008】図1と図4で示すように、オイルポンプ2
5からエンジン11に至る油通路30,31を開閉し
て、上記エンジン11への潤滑油22の供給量を調整す
るソレノイド弁33,34を設けた場合に、図1から図
8で示すように、上記ソレノイド弁33,34を、エン
ジン11側たるクリーナケース62にダンパ75を介し
て支持させ、もしくは、図8から図10、および図11
から図13で示すように、上記ソレノイド弁33,34
を、車体フレーム2にダンパ75を介して支持させてあ
る。
【0009】このため、上記エンジン11からソレノイ
ド弁33,34に伝わろうとする振動は、上記ダンパ7
5によって吸収され、つまり、これらソレノイド弁3
3,34がエンジン11から振動を受けることが防止さ
れる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0011】(実施例1)
【0012】図1から図7は、実施例1を示している。
【0013】図2において、符号1は鞍乗型車両である
自動二輪車で、図中矢印Frはその前方を示し、下記す
る左右とは、この前方に向っての方向をいうものとす
る。
【0014】上記自動二輪車1の車体フレーム2には、
その前部にフロントフォーク3を介して前輪4とハンド
ル5が支持され、同上車体フレーム2の後部には、リヤ
アーム7を介して後輪8が支持されている。また、同上
車体フレーム2の後部上面にはシート9が取り付けられ
ている。
【0015】図2から図4において、上記車体フレーム
2にはエンジン11が取り付けられており、このエンジ
ン11は上記後輪8を駆動する。このエンジン11は予
圧縮式の2サイクル2気筒エンジンで、クランクケース
12と、このクランクケース12から前上方に向って突
出する左シリンダ13と、同上クランクケース12から
前下方に向って突出する右シリンダ14とを備えてい
る。
【0016】上記左シリンダ13に対応して、上記クラ
ンクケース12の後側に吸気ポートが形成され、この吸
気ポートにリード弁、吸気管16a、および左気化器1
6が連設されている。一方、上記右シリンダ14に対応
して、同上クランクケース12の上側に吸気ポートが形
成され、この吸気ポートにリード弁、吸気管17a、お
よび右気化器17が連設されている。
【0017】また、18は点火プラグ、19は燃料タン
ク、20は排気管である。また、図4で示したエアクリ
ーナ24は上記右シリンダ14用のものである。
【0018】そして、上記エンジン11が作動するとき
には、各エアクリーナ24、左気化器16と右気化器1
7、および各リード弁を順次通して、外気21がクラン
クケース12内に向って吸入される。上記外気21に
は、燃料タンク19からの燃料が上記左気化器16と右
気化器17において混合され、この混合気がクランクケ
ース12内で予圧縮され、これが、左シリンダ13や右
シリンダ14内での燃焼に供される。
【0019】図1と図2、および図4において、上記エ
ンジン11内に潤滑油22を供給する潤滑油供給装置2
3が設けられる。
【0020】この潤滑油供給装置23は往復動式のオイ
ルポンプ(オートルーブポンプ)25を有し、このオイ
ルポンプ25はクランクケース12の右側壁に着脱自在
にねじ止めされている。このオイルポンプ25は、上記
エンジン11の回転数に同期するようこのエンジン11
により駆動され、つまり、上記オイルポンプ25はエン
ジン11の回転数に相応する量の潤滑油22を吐出し
て、上記エンジン11に供給する。
【0021】前記車体フレーム2の後部には、潤滑油2
2を溜めるオイルタンク26が支持されており、このオ
イルタンク26内の潤滑油22は油供給管27を通し上
記オイルポンプ25に供給される。上記油供給管27は
可撓性の樹脂製チューブで構成され、この油供給管27
の中途部にはオイルフィルター28が介設され、このオ
イルフィルター28は上記オイルポンプ25へのゴミ等
異物の流入を防止する。
【0022】特に、図2において、上記エンジン11や
潤滑油供給装置23等を前方、および左右外側方から覆
う樹脂製のカウリング29が設けられ、このカウリング
29は前記車体フレーム2側に支持されている。
【0023】図1、図2、および図4から図7により、
上記潤滑油供給装置23につき、より詳しく説明する。
【0024】上記オイルポンプ25から吐出される潤滑
油22を、上記エンジン11のクランクケース12内に
導く油通路たる第1油管30と第2油管31が設けられ
る。これら第1油管30と第2油管31はいずれも可撓
性の樹脂製チューブで構成されている。
【0025】上記第1油管30と第2油管31は、それ
ぞれオイルポンプ25側である上流側管30a,31a
と、吸気管16a,17a側である下流側管30b,3
1bとに分割されている。そして、これらの分割端間に
それぞれ第1ソレノイド弁33、第2ソレノイド弁34
が介設され、これら各ソレノイド弁33,34は共にオ
イルタンク26よりも低位置に配設されている。これら
第1ソレノイド弁33と第2ソレノイド弁34は上記第
1油管30と第2油管31をそれぞれ開閉可能とする。
また、上記エンジン11側の端部である上記第1油管3
0の潤滑油供給口30cは、左シリンダ13に対応する
吸気管16a内に連通し、一方、上記第2油管31の潤
滑油供給口31cは、右シリンダ14に対応する吸気管
17a内に連通している。
【0026】上記の場合、図1と図4とで示すように、
第1ソレノイド弁33と第2ソレノイド弁34は、前記
エアクリーナ24に取り付けられたブラケット35にボ
ルト35aにより着脱自在にねじ止めされている。
【0027】図5において、上記第1ソレノイド弁33
と第2ソレノイド弁34につき詳しく説明する。なお、
これら両者は互いに同形同大であるため、主に第1ソレ
ノイド弁33について説明し、第2ソレノイド弁34に
ついては、括弧を付して説明する。
【0028】上記第1ソレノイド弁33(第2ソレノイ
ド弁34)は弁ケース36を有している。この弁ケース
36の上部には潤滑油入口37が形成され、同上弁ケー
ス36の下端には潤滑油出口38が形成されている。ま
た、同上弁ケース36に上記潤滑油入口37を潤滑油出
口38に連通させる油路39が形成されている。上記油
路39の中途部を開閉可能とするゴム製の弾性弁体40
が設けられ、この弁体40は環状の磁性体41に嵌着さ
れている。また、上記油路39を開く方向に弁体40を
付勢するばね42が設けられている。
【0029】上記磁性体41に対応して弁ケース36内
にソレノイド43が設けられている。そして、このソレ
ノイド43をオフ(OFF)すれば、上記ばね42によ
り弁体40が付勢されて、図示するように油路39が開
かれ、つまり、上記第1ソレノイド弁33(第2ソレノ
イド弁34)が開動作する。
【0030】一方、上記ソレノイド43をオン(ON)
すれば、上記ばね42に抗し、磁性体41が弁体40を
伴ってソレノイド43側に引き寄せられ、上記弁体40
が油路39を閉じ、つまり、同上第1ソレノイド弁33
(第2ソレノイド弁34)が閉動作する。
【0031】上記弁ケース36の上端部には潤滑油戻し
口45が形成され、この潤滑油戻し口45と上記油路3
9との間に上記弁体40が介在している。そして、前記
したようにソレノイド43をオフして弁体40が油路3
9を開いたときには、図示するようにこの弁体40は上
記潤滑油戻し口45を閉じる。
【0032】一方、前記したようにソレノイド43をオ
ンして弁体40が油路39を閉じたときには、この弁体
40が上記潤滑油戻し口45を開き、この潤滑油戻し口
45に上記潤滑油入口37が連通する。
【0033】上記第1、第2ソレノイド弁33,34の
各潤滑油出口38には、開閉弁たるチェック弁46が、
それぞれ直接的に着脱自在にねじ止めされて、これら各
チェック弁46は第1、第2ソレノイド弁33,34に
一体的に設けられている。
【0034】即ち、このチェック弁46は上記潤滑油出
口38に着脱自在にねじ止めされる弁本体47を有し、
この弁本体47には上記潤滑油出口38に連なる油路4
8が形成されている。また、この油路48を開閉可能と
するボール49が設けられ、かつ、このボール49は上
記油路48を閉じる方向にばね50で付勢されている。
【0035】そして、潤滑油出口38側の潤滑油22の
油圧が所定値以上になったとき、この潤滑油22がばね
50に抗してボール49を押し、油路48を開くように
なっている。
【0036】図4と図5において、上記潤滑油入口37
に前記第1油管30(第2油管31)の上流側管30a
(上流側管31a)が連結され、上記潤滑油出口38に
上記したチェック弁46を介し同上第1油管30(第2
油管31)の下流側管30b(下流側管31b)が連結
されている。
【0037】また、上記第1ソレノイド弁33と第2ソ
レノイド弁34の各潤滑油戻し口45,45から前記オ
イルポンプ25の吸入側に向って延びる油戻し通路51
が設けられている。この油戻し通路51は上記各潤滑油
戻し口45,45から延出する第1戻し管52、第2戻
し管53を有し、これらの各延出端はT形ジョイント5
5で合流させられている。また、このT形ジョイント5
5から合流戻し管56が延び、この延出端である戻し口
56aが前記オイルタンク26の上部に連結されてい
る。
【0038】なお、上記の場合、T形ジョイント55に
代えて、Y形ジョイントを用いてもよい。この場合に
は、Y形ジョイントを倒立させ、その左右各下端に上記
各戻し管52,53の延出端を連結させ、同上Y形ジョ
イントの上端に合流戻し管56を連結させる。このよう
にすれば、上記各戻し管52,53を流れる潤滑油22
の流量が互いにほぼ同じとなり、かつ、Y形ジョイント
で円滑に合流することから、潤滑油22の圧力損失も小
さくて済む。
【0039】図4と図5において、上記エンジン11の
作動状態において、上記第1ソレノイド弁33と第2ソ
レノイド弁34の各ソレノイド43をオフにすると、図
5で示したように、前記第1ソレノイド弁33と第2ソ
レノイド弁34の各油路39が開かれ、一方、各潤滑油
戻し口45が閉じられる。
【0040】すると、上記エンジン11に連動するオイ
ルポンプ25から吐出された潤滑油22は、第1油管3
0と第2油管31の各上流側管30a,31aを通し、
潤滑油入口37に供給された後、図5中矢印Aで示すよ
うに潤滑油出口38側に流れる。そして、この潤滑油2
2が、その圧力でボール49を押して油路48を開き、
第1油管30や第2油管31の各下流側管30b,31
bを通しエンジン11内に向って流れ、この潤滑油22
は前記混合気と共にエンジン11内に供給される。
【0041】一方、上記各ソレノイド43をオンにする
と、前記したように各油路39が閉じられ、一方、潤滑
油戻し口45が開かれる。すると、上記オイルポンプ2
5から潤滑油入口37に供給された潤滑油22は、図5
中矢印Bで示すように潤滑油戻し口45に流れる。そし
て、この潤滑油22は第1戻し管52と第2戻し管5
3、および合流戻し管56を通してオイルタンク26に
戻される。
【0042】上記第1ソレノイド弁33と第2ソレノイ
ド弁34の開閉動作を制御する電子的な制御手段が設け
られている。
【0043】即ち、この制御手段により、上記第1ソレ
ノイド弁33と第2ソレノイド弁34の各ソレノイド4
3が、互いに同期して自動的に繰り返しオフ、オンさ
れ、これら第1ソレノイド弁33と第2ソレノイド弁3
4が上記したように開閉動作し、これにより、オイルポ
ンプ25から吐出される潤滑油22が、上記エンジン1
1内と、オイルタンク26内とに交互に導かれるように
なっている。
【0044】この際、上記第1ソレノイド弁33と第2
ソレノイド弁34のソレノイド43の各オフの期間は一
定とされ、その一方、エンジン11の回転数、左気化器
16と右気化器17の各スロットル開度、および潤滑油
22の温度等に基づいて、上記各ソレノイド43の各オ
ンの期間が長短調整され、これにより、エンジン11の
各作動状態に見合う量の潤滑油22が、同上エンジン1
1に対し精度よく供給されるようになっている。
【0045】前記エンジン11を停止状態にしたときに
は、オイルポンプ25も停止状態となる。このときに
は、潤滑油出口38内の潤滑油22の圧力は低下するた
め、チェック弁46におけるボール49は、ばね50に
付勢されて油路48を閉じ、つまり、第1油管30と第
2油管31を閉じる。
【0046】このため、エンジン11の停止状態で自動
二輪車1を長時間放置した場合に、仮に、オイルタンク
26内の潤滑油22がソレノイド弁33,34からその
下流側に洩れたとしても、この潤滑油22が上記第1、
第2油管30,31を通ってエンジン11内に入り込む
ことは上記チェック弁46によって阻止される。
【0047】よって、潤滑油22で点火プラグ18がぬ
れるというようなことが防止されて、潤滑油22の消費
が過大になることが防止され、また、エンジン11の始
動性が良好に保たれる。
【0048】図5において、第1ソレノイド弁33と第
2ソレノイド弁34の各弁ケース36の上部には油路3
9の上端を上記弁ケース36の上方に開放する空気抜き
孔58が形成されている。また、この空気抜き孔58を
開閉自在に閉じるボルト状のプラグ59が上記空気抜き
孔58にねじ付けられている。
【0049】そして、上記第1ソレノイド弁33と第2
ソレノイド弁34をエンジン11に組み付けた時や、修
理等において、上記プラグ59を緩めて空気抜き孔58
を開放すれば、上記弁ケース36内の空気抜きが簡単に
できる。
【0050】図1、図4から図7において、前記エアク
リーナ24の外殻を形成するクリーナケース62は樹脂
製であって、一対のボルト63,63により前記車体フ
レーム2の外側面に着脱自在にねじ止めされている。上
記クリーナケース62は上記車体フレーム2と前記カウ
リング29との間に配設され、このクリーナケース62
の外側面64はカウリング29の内側面65とほぼ平行
に、円弧状に延び、これら外側面64と内側面65との
間にはわずかの隙間66が設けられている。
【0051】上記クリーナケース62は、図1と図4で
示すように側面視で、倒立ほぼL字状をなして、前膨出
部68と後膨出部69とを有し、これら前膨出部68と
後膨出部69との間が凹部70となっている。
【0052】上記凹部70に、前記第1ソレノイド弁3
3と第2ソレノイド弁34が前後に並んだ状態で収納さ
れ、かつ、これら各ソレノイド弁33,34は車体フレ
ーム2とカウリング29の間に配設されている。この場
合、上記クリーナケース62は樹脂製で弾性を有してい
るため、第1ソレノイド弁33と第2ソレノイド弁34
は上記クリーナケース62で囲まれることにより、外力
から保護されることとなっている。
【0053】上記前膨出部68の下面には前後一対の支
持突起71,71が一体的に突設され、これら各支持突
起71に埋め込まれたナット72にボルト73がねじ付
けられている。一方、前記ブラケット35の前後端は上
方に折り曲げられて第1支持片74,74とされ、これ
ら各第1支持片74は、上記各ボルト73にそれぞれゴ
ム製の第1ダンパ75を介して支持されている。つま
り、第1ソレノイド弁33と第2ソレノイド弁34は、
エンジン11側たるエアクリーナ24のクリーナケース
62に第1ダンパ75を介して支持されている。
【0054】上記ブラケット35の外側縁は上記カウリ
ング29の内側面65に沿うよう下方に向って折り曲げ
られ、これが第2支持片76とされている。上記カウリ
ング29の内側面65と第2支持片76との間にゴム製
の第2ダンパ77がわずかに圧縮された状態で介設さ
れ、これによって、上記第1ソレノイド弁33と第2ソ
レノイド弁34がカウリング29にも支持されている。
【0055】そして、上記エンジン11の作動時に、こ
のエンジン11から第1ソレノイド弁33や第2ソレノ
イド弁34に伝わろうとする振動は、上記第1ダンパ7
5によって吸収される。このようにして、上記第1ソレ
ノイド弁33や第2ソレノイド弁34が上記振動を受け
ることが防止され、これらに誤動作の生じることが防止
されている。
【0056】また、上記クリーナケース62は前記した
ように弾性を有しているため、上記振動はクリーナケー
ス62によっても十分に吸収される。つまり、第1ソレ
ノイド弁33と第2ソレノイド弁34の誤動作防止にク
リーナケース62が有効利用されている。
【0057】また、上記ブラケット35、第1ソレノイ
ド弁33、もしくは第2ソレノイド弁34に伝えられた
振動は、上記第2ダンパ77、および弾性を有している
カウリング29によっても吸収され、この点でも、第1
ソレノイド弁33と第2ソレノイド弁34の誤動作防止
が図られている。
【0058】図4と図6において、前記したようにオイ
ルポンプ25、第1ソレノイド弁33、および第2ソレ
ノイド弁34は共にエンジン11の左右いずれか一側た
る右側に設けられて、互いに接近させられている。
【0059】よって、オイルポンプ25から各ソレノイ
ド弁33,34に至る各第1、第2油管30,31が短
くて済むことから、この各第1、第2油管30,31の
潤滑油22内に気泡が存在するとしても、この存在量は
少なく抑えられ、上記各第1、第2油管30,31にお
ける油圧の変動に伴う容積変動が小さく抑えられてい
る。
【0060】また、上記第1、第2油管30,31は容
積が小さいため、この部分における圧力変動で、上記第
1、第2油管30,31が変形して容積変化するときで
も、この容積変化は小さく抑えられる。
【0061】更に、上記状態で、各ソレノイド弁33,
34はカウリング29側に十分近づけられていて、オイ
ルポンプ25と接近し過ぎることが防止されている。こ
のようにして、これらを連結している各上流側管30
a,31aの曲率半径をある程度大きくし、潤滑油22
の流れが円滑になるようにしている。
【0062】上記のようにして、上記オイルポンプ25
の潤滑油22の吐出に、各ソレノイド弁33,34の開
閉動作がタイミングよく対応させられるようになってお
り、エンジン11への潤滑油22の供給量の精度向上が
図られている。
【0063】また、上記の場合、各ソレノイド弁33,
34の潤滑油出口38,38よりも、エンジン11に対
する第1油管30と第2油管31の各潤滑油供給口30
c,31cの方が高い位置に設けられている。
【0064】このため、エンジン11を停止させた状態
で自動二輪車1を長時間放置した際、各ソレノイド弁3
3,34から潤滑油22が洩れたとしても、この潤滑油
22が上記第1油管30や第2油管31の各潤滑油供給
口30c,31cを通ってエンジン11内に入り込むこ
とは防止される。
【0065】このようにして、潤滑油22の消費が過大
になることが防止されている。また、潤滑油22で点火
プラグ18がぬれることも防止されて、エンジン11の
始動性が良好に保たれている。
【0066】また、前記したように各ソレノイド弁3
3,34により、第1、第2油管30,31を閉じたと
きには、オイルポンプ25から同上各ソレノイド弁3
3,34の潤滑油入口37に供給された潤滑油22が潤
滑油戻し口45を通しオイルタンク26に戻されるよう
になっており、また、上記潤滑油戻し口45は各ソレノ
イド弁33,34の上端部に配設されている。
【0067】このため、エンジン11に供給されるまで
の潤滑油22内に空気が入り込んだとしても、各ソレノ
イド弁33,34では、上記潤滑油22内の空気はその
浮力で上昇してこれらソレノイド弁33,34の上端部
の潤滑油戻し口45に達することとなる。よって、上記
潤滑油22がオイルタンク26に戻されるときには、こ
の潤滑油22は上記潤滑油戻し口45に達した空気を伴
って上記オイルタンク26に戻り、ここで、上記空気は
潤滑油22から分離される。
【0068】即ち、上記したように潤滑油22に空気が
入り込んだとしても、これはオイルタンク26に戻され
たときに分離されることから、各ソレノイド弁33,3
4を通してエンジン11に供給される潤滑油22の供給
量の精度は良好に保たれる。
【0069】また、前記したようにオイルポンプ25と
ソレノイド弁33,34とは共にエンジン11側に取り
付けられている。
【0070】この場合、上記エンジン11は剛性が高い
ものであるため、上記オイルポンプ25、ソレノイド弁
33,34、およびこれらを連結させる第1、第2油管
30,31の互いの組み立て精度が向上する。また、上
記エンジン11にオイルポンプ25とソレノイド弁3
3,34とを組み付けた状態でこれらを一体的に自動二
輪車1の車体フレーム2側に取り付けることができるこ
とから、潤滑油供給装置23の組み立ての作業性も向上
する。
【0071】図4において、オイルタンク26に対し開
口する合流戻し管56の戻し口56aはオイルタンク2
6の上部に配設されている。つまり、この戻し口56a
はオイルタンク26内の潤滑油22の液面よりも上方に
位置している。このため、エンジン11の停止に伴いオ
イルポンプ25が停止したときに、オイルタンク26内
の潤滑油22が上記合流戻し管56を通って第1ソレノ
イド弁33や第2ソレノイド弁34側に逆流しようとす
ることが防止され、つまり、エンジン11内に入り込も
うとすることが防止されている。
【0072】なお、上記オイルポンプ25、第1ソレノ
イド弁33、および第2ソレノイド弁34はエンジン1
1の左側に設けてもよい。
【0073】また、合流戻し管56の戻し口56aはオ
イルタンク26の底部に連結してもよく、図4中、符号
56a′で示すようにオイルフィルター28の中途部に
連結してもよく、同上図4中、符号56a″で示すよう
にオイルフィルター28よりも上流側の油供給管27に
連結してもよい。ただし、各ソレノイド弁33,34か
ら戻される潤滑油22はいずれにしてもオイルフィルタ
ー28でろ過された後、オイルポンプ25に送り込まれ
るようになっている。
【0074】また、上記チェック弁46で例示した開閉
弁は、ソレノイド等のアクチュエータによって開閉駆動
されるものであってもよい。
【0075】(実施例2)
【0076】図8から図10は、実施例2を示してい
る。
【0077】これによれば、前記車体フレーム2はフロ
ントフォーク3を支承するヘッドパイプ80、このヘッ
ドパイプ80から後下方へ向って延びる主フレーム8
1、およびこの主フレーム81の前端から後下方へ向っ
て延びる左右一対のダウンチューブ82を有している。
【0078】そして、上記ダウンチューブ82のうち右
側のダウンチューブ82に、ブラケット35の前端に形
成された第1支持片74が上下一対の第1ダンパ75,
75を介し支持されている。
【0079】また、この実施例では、側面視で、オイル
ポンプ25の前上方近傍に第1ソレノイド弁33と第2
ソレノイド弁34が位置している。
【0080】他の構成や作用は、前記実施例1と同様で
ある。このため、図に共通の符号を付してその説明を省
略する。
【0081】(実施例3)
【0082】図11から図13は、実施例3を示してい
る。
【0083】これによれば、上記実施例2で示した主フ
レーム81の前後中途部に二又状のブラケット83が前
後一対のボルト84,84によりねじ止めされ、このブ
ラケット83に対し、ブラケット35の前後端に形成さ
れた第1支持片74,74がそれぞれ第1ダンパ75を
介し支持されている。
【0084】また、この実施例では、側面視で、オイル
ポンプ25の後上方近傍に第1ソレノイド弁33と第2
ソレノイド弁34が位置している。
【0085】他の構成や作用は、前記実施例1と同様で
ある。このため、図に共通の符号を付してその説明を省
略する。
【0086】(実施例4)
【0087】図14から図16は、実施例4を示してい
る。
【0088】これによれば、エンジン11のクランクケ
ース12の側面に基板86が2本のボルト87,87に
より着脱自在にねじ止めされている。この基板86に対
し、ブラケット35が、一対の第1ダンパ75,75を
介しナット72とボルト73によってねじ止めされ、上
記ブラケット35に第1、第2ソレノイド弁33,34
が支持されている。
【0089】また、上記ブラケット35の第2支持片7
6には、支持アーム88がボルト89によりねじ止めさ
れ、この支持アーム88にオイルフィルター28が固着
されている。
【0090】上記第1、第2ソレノイド弁33,34か
ら延びる第1、第2戻し管52,53の途中にそれぞれ
チェック弁46,46が介設されている。また、同上第
1、第2戻し管52,53を合流させた後の合流戻し管
56の戻し口56aは、上記オイルフィルター28の入
口側たる上端に連結されている。また、同上オイルフィ
ルター28の上端には、オイルタンク26から延出して
きた油供給管27の延出端が連結されている。
【0091】第1、第2油管30,31の各上流側管3
0a,31aの中途部には、それぞれストレーナー9
0,90が介設され、これにより、ここを通る潤滑油2
2がろ過される。これら各ストレーナー90は、上記ブ
ラケット35の一部を折り曲げ形成した第3支持片91
に着脱自在にねじ止めされている。
【0092】上記の場合、基板86に対し、ブラケット
35や支持アーム88を介しオイルフィルター28、第
1、第2ソレノイド弁33,34、チェック弁46,4
6、およびストレーナー90,90が取り付けられてお
り、これらは互いに接近して設けられると共に、一つの
ユニットとされ、これらが一体的に前記クランクケース
12の側面に対し着脱自在に取り付けられている。
【0093】このため、上記したユニットは、これを上
記クランクケース12に取り付ける前に予め組み立てて
おけば、上記した第1、第2ソレノイド弁33,34等
の組み付けが容易にでき、また、油供給管27等のワイ
ヤリングも簡単となる。
【0094】なお、上記したユニットにおいて、第1、
第2ソレノイド弁33,34等の機能部品を互いに一体
成形してもよく、このようにすれば、上記ユニットの構
成が更に簡素となる。
【0095】他の構成や作用は、前記実施例1と同様で
ある。このため、図に共通の符号を付してその説明を省
略する。
【0096】
【発明の効果】この発明によれば、オイルポンプからエ
ンジンに至る油通路を開閉して、上記エンジンへの潤滑
油の供給量を調整するソレノイド弁を設けた場合に、上
記ソレノイド弁を車体フレーム、もしくはエンジン側に
ダンパを介して支持させてある。
【0097】このため、上記エンジンからソレノイド弁
に伝わろうとする振動は、上記ダンパによって吸収され
る。
【0098】よって、上記ソレノイド弁がエンジンから
振動を受けることが防止され、このソレノイド弁の誤動
作が防止されて、エンジンに対し、潤滑油の精度の良い
供給がなされることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、図4の部分拡大図である。
【図2】実施例1で、自動二輪車の側面図である。
【図3】実施例1で、エンジンの正面図である。
【図4】実施例1で、図2の部分拡大図である。
【図5】実施例1で、第1ソレノイド弁(第2ソレノイ
ド弁)の縦断面図である。
【図6】実施例1で、図1の6‐6線矢視断面図であ
る。
【図7】実施例1で、図6の7‐7線矢視断面図であ
る。
【図8】実施例2で、図4に相当する図である。
【図9】実施例2で、図8の部分拡大図である。
【図10】実施例2で、図6に相当する図である。
【図11】実施例3で、図4に相当する図である。
【図12】実施例3で、図11の部分拡大図である。
【図13】実施例3で、図6に相当する図である。
【図14】実施例4で、図1に相当する図である。
【図15】実施例4で、図14の15‐15線矢視断面
図である。
【図16】実施例4で、図14の16‐16線矢視部分
破断図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車(車両) 2 車体フレーム 11 エンジン 22 潤滑油 23 潤滑油供給装置 24 エアクリーナ 25 オイルポンプ 29 カウリング 30 第1油管(油通路) 31 第2油管(油通路) 33 第1ソレノイド弁 34 第2ソレノイド弁 62 クリーナケース 74 第1支持片 75 第1ダンパ 76 第2支持片 77 第2ダンパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームにエンジンを取り付け、オ
    イルポンプから吐出される潤滑油を上記エンジン内に導
    く油通路を設け、この油通路を開閉するソレノイド弁を
    設けた車両の潤滑油供給装置において、 上記ソレノイド弁を上記車体フレーム、もしくはエンジ
    ン側にダンパを介して支持させた潤滑油供給装置のソレ
    ノイド弁支持構造。
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FR2765645A1 (fr) * 1997-07-04 1999-01-08 Bosch Gmbh Robert Dispositif pour fixer au moins un convertisseur electropneumatique de pression sur des pieces excitees en oscillations notamment dans une automobile

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