JPH06307221A - 自動二輪車用エンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents

自動二輪車用エンジンの潤滑油供給装置

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JPH06307221A
JPH06307221A JP11774993A JP11774993A JPH06307221A JP H06307221 A JPH06307221 A JP H06307221A JP 11774993 A JP11774993 A JP 11774993A JP 11774993 A JP11774993 A JP 11774993A JP H06307221 A JPH06307221 A JP H06307221A
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JP
Japan
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oil
lubricating oil
engine
passage
valve
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JP11774993A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Irite
和秀 入手
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Moriyama Kogyo KK
Original Assignee
Moriyama Kogyo KK
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Publication date
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン、オイルポンプ、オイルタンク、お
よび油量調整弁をそれぞれ油通路を介し互いに連結させ
た場合において、上記油通路が、この油通路を構成する
チューブの折れ曲がり等、何らかの事情で狭められて、
潤滑油の流動が規制されたとしても、上記エンジンに対
する潤滑油の供給量が十分に確保されるようにする。 【構成】 ブリーザ管41、オイルポンプ19、オイル
タンク20、および油量調整弁24をそれぞれ油通路2
3,29,38を介し互いに連結させる。上記油通路2
3,29,38のいずれかの部分にリリーフ弁52,6
1,63を取り付ける。その油通路23,29,38の
潤滑油17が所定値以上の高圧になったとき、上記リリ
ーフ弁52,61,63を開動作させ、上記油通路2
3,29,38内の潤滑油17をその外部に排出させる
と共に、この潤滑油17を上記エンジン4内に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オイルポンプから吐
出される潤滑油を受け入れる一方、この潤滑油を上記エ
ンジン、もしくはオイルタンクのいずれか一方に切替可
能に導く油量調整弁を設けた自動二輪車用エンジンの潤
滑油供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記潤滑油供給装置には、従来、次のよ
うに構成されたものがある。
【0003】即ち、エンジンにより駆動されるオイルポ
ンプが設けられると共に、このオイルポンプに潤滑油を
供給するオイルタンクが設けられている。また、上記オ
イルポンプから吐出される潤滑油を油通路を介し受け入
れる一方、この潤滑油を上記エンジン、もしくはオイル
タンクのいずれか一方に切替可能に油通路を介し導く油
量調整弁が設けられている。
【0004】そして、上記油量調整弁を所定ピッチで繰
り返し切り替え動作させることにより、上記エンジンの
各作動状態に見合う量の潤滑油が、上記オイルポンプか
ら上記エンジンに供給されるようになっており、上記オ
イルポンプから吐出された余分の潤滑油は、上記オイル
タンクに戻される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記各油通
路は、従来、可撓性の樹脂製チューブで構成されてお
り、このため、これらの組み付け時や、走行中の振動、
衝撃で、その一部が折れ曲がるおそれがある。
【0006】そして、このように、上記チューブが折れ
曲がると、その部分の油通路が狭められて潤滑油の流動
が規制され、このため、エンジンに対する潤滑油の供給
量が不足して、焼き付けなどの不都合を生じることとな
る。
【0007】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、エンジン、オイルポンプ、オイルタ
ンク、および油量調整弁をそれぞれ油通路を介し互いに
連結させた場合において、上記油通路が、この油通路を
構成するチューブの折れ曲がり等、何らかの事情で狭め
られて、潤滑油の流動が規制されたときでも、上記エン
ジンに対する潤滑油の供給量が十分に確保されるように
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、ブリーザ管、オイル
ポンプ、オイルタンク、および油量調整弁をそれぞれ油
通路を介し互いに連結させた場合において、上記油通路
のいずれかの部分にリリーフ弁を取り付け、その油通路
の潤滑油が所定値以上の高圧になったとき、上記リリー
フ弁を開動作させて、上記油通路内の潤滑油をその外部
に排出させると共に、この潤滑油を上記エンジン内に導
くようにした点にある。
【0009】上記の場合、リリーフ弁を油量調整弁の弁
体よりも上流側の油通路に取り付けてもよい。
【0010】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0011】ブリーザ管41、オイルポンプ19、オイ
ルタンク20、および油量調整弁24をそれぞれ油通路
23,29,38を介し互いに連結させた場合におい
て、上記油通路23,29,38のいずれかの部分にリ
リーフ弁52,61,63を取り付け、その油通路2
3,29,38の潤滑油17が所定値以上の高圧になっ
たとき、上記リリーフ弁52,61,63を開動作させ
て、上記油通路23,29,38内の潤滑油17をその
外部に排出させるようにしてある(図3、図5中矢印
C)。
【0012】このため、上記油通路23,29,38に
おけるある部分が何らかの事情で狭められ、この部分で
の潤滑油17の流動が規制されて、その部分よりもオイ
ルポンプ19側(上流側)の油通路23,29,38に
おける潤滑油17の圧力が、オイルポンプ19の吐出圧
により上昇させられ、この圧力が所定値以上の高圧にな
ったとすると、上記リリーフ弁52が開動作して、上記
潤滑油17を油通路23,29,38の外部に排出さ
せ、上記圧力を下げる。しかも、上記油通路23,2
9,38の外部に排出された潤滑油17はエンジン4に
導かれ、これが潤滑される。
【0013】上記の場合、リリーフ弁52,61を油量
調整弁24の弁体32よりも上流側の油通路23,29
に取り付けてもよい。
【0014】ところで、例えば、油量調整弁24よりも
下流側の油通路38が狭められた場合で、この油通路3
8を通し、オイルポンプ19からの潤滑油17をオイル
タンク20に戻すよう油量調整弁24の弁体32が開、
もしくは閉動作したときには、上記したように油通路3
8が狭められているために、この油通路38における潤
滑油17の圧力が高くなり、この圧力により、上記弁体
32が上記開、もしくは閉に動作した後の状態のままに
ロックされるおそれがある。
【0015】そして、このように弁体32がロックされ
ると、この弁体32が上記動作とは逆の動作をしようと
しても、これが阻止されることから、オイルポンプ19
からの潤滑油17は上記弁体32に阻まれてエンジン4
側に流れないこととなる。
【0016】しかし、前記したように、リリーフ弁5
2,61を上記弁体32よりも上流側の油通路23,2
9に取り付けると、上記潤滑油17が所定値以上の高圧
になったときは、上記リリーフ弁52,61が開動作し
て、潤滑油17がエンジン4に導かれる(図3中矢印
C)。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0018】(実施例1)
【0019】図1から図3は、実施例1を示している。
【0020】図1と図2において、符号1は自動二輪車
で、図中矢印Frはその前方を示している。また、下記
する左右とは、この前方に向っての方向をいう。
【0021】上記自動二輪車1の車体フレーム2の前部
にはフロントフォークを介して前輪やハンドルが支持さ
れ、後部にはリヤアーム3を介して後輪が支持されてい
る。
【0022】上記車体フレーム2にはエンジン4が支持
されており、このエンジン4は上記後輪を駆動させる。
このエンジン4は予圧縮式の2サイクル単気筒エンジン
で、クランクケース5と、このクランクケース5から前
上方に向って突出するシリンダ6を備えている。
【0023】上記シリンダ6に吸気ポートが形成され、
この吸気ポートにリード弁8、吸気管9、気化器10、
およびエアクリーナ11が順次連設されている。この場
合、上記リード弁8、吸気管9、および気化器10はシ
リンダ6に対し4本のボルト12によって共締めされて
いる。また、13は点火プラグ、14は排気管である。
【0024】そして、上記エンジン4が作動するときに
は、エアクリーナ11、気化器10、吸気管9、および
リード弁8を順次通して、外気15がクランクケース5
内に吸入される。上記外気15には気化器10を介し燃
料が混合され、この混合気がクランクケース5で予圧縮
され、これが、シリンダ6内での燃焼に供される。
【0025】上記エンジン4内に潤滑油17を供給する
潤滑油供給装置18が設けられる。
【0026】この潤滑油供給装置18は往復動式のオイ
ルポンプ(オートルーブポンプ)19を有し、このオイ
ルポンプ19はクランクケース5の右側壁に着脱自在に
ねじ止めされている。このオイルポンプ19は上記エン
ジン4の回転数に同期するようこのエンジン4により駆
動され、つまり、上記オイルポンプ19はエンジン4の
回転数に相応する量の潤滑油17を吐出する。
【0027】20は潤滑油17を溜める樹脂製のオイル
タンクで、このオイルタンク20は、前記車体フレーム
2の後部に前後一対の支持片20a,20aとボルト2
0b,20bとによって支持されている。
【0028】上記オイルポンプ19は上記オイルタンク
20よりも低位置に設けられていて、同上オイルタンク
20内の潤滑油17は油供給管21を通し、上記オイル
ポンプ19に供給される。上記油供給管21は可撓性の
樹脂製チューブで構成されている。
【0029】上記オイルポンプ19から吐出される潤滑
油17を上記エンジン4内に導く油通路23が設けられ
ている。この油通路23は可撓性の樹脂製チューブで構
成され、この油通路23は前記吸気管9内に連通してい
る。また、この油通路23はオイルポンプ19側である
上流側通路23aと、上記吸気管9側である下流側通路
23bとに分割されている。
【0030】そして、これら分割端間にソレノイドバル
ブである油量調整弁24が介設され、この油量調整弁2
4は上記油通路23の中途部を開閉可能とする。この油
量調整弁24は、上記エンジン4を停止させた状態にお
けるオイルタンク20内の潤滑油17の液面40よりも
低位置に配設されている。また、この油量調整弁24は
前記ボルト12に共締めされたブラケット25に対し、
ボルト26により着脱自在にねじ止めされ、かつ、この
ブラケット25は緩衝材27を介してシリンダ6側に支
持されている。
【0031】図3において、上記油量調整弁24は弁ケ
ース28を有している。この弁ケース28の上部には油
通路である潤滑油入口29が形成され、同上弁ケース2
8の下端に潤滑油出口30が形成されている。また、同
上弁ケース28には、上記潤滑油入口29を潤滑油出口
30に連通させる油路31が形成されている。上記油路
31の中途部を開閉可能とするゴム製の弾性弁体32が
設けられ、この弁体32には環状の磁性体33が外嵌固
着されている。また、上記油路31を開く方向に弁体3
2を付勢するばね34が設けられている。
【0032】上記磁性体33に対応して弁ケース28内
にソレノイド35が設けられている。そして、このソレ
ノイド35をオフ(OFF)すれば、上記ばね34によ
り弁体32が付勢されて、図示するように油路31が開
かれ、つまり、弁体32が開動作する。一方、上記ソレ
ノイド35をオン(ON)すれば、上記ばね34に抗し
磁性体33が弁体32を伴ってソレノイド35側に引き
寄せられ、上記弁体32が油路31を閉じ、つまり、同
上弁体32が閉動作する。
【0033】上記弁ケース28の上端部には潤滑油戻し
口37が形成され、この潤滑油戻し口37と上記油路3
1との間に上記弁体32が介在している。そして、前記
したようにソレノイド35をオフして、弁体32が油路
31を開いたときには、図示したようにこの弁体32が
上記潤滑油戻し口37を閉じる。一方、前記したように
ソレノイド35をオンして、弁体32が油路31を閉じ
たときには、この弁体32が上記潤滑油戻し口37を開
き、この潤滑油戻し口37に上記潤滑油入口29が連通
するようになっている。
【0034】図1から図3において、上記潤滑油入口2
9に前記油通路23の上流側通路23aが連結され、上
記潤滑油出口30に同上油通路23の下流側通路23b
が連結されている。また、上記潤滑油戻し口37から油
通路38が延出して、この延出端である戻し口39が前
記オイルタンク20に連結されている。
【0035】上記エンジン4の作動状態において、油量
調整弁24のソレノイド35をオフして弁体32を開動
作させると、前記したように油量調整弁24の油路31
が開かれ、一方、潤滑油戻し口37が閉じられる。する
と、上記エンジン4に連動するオイルポンプ19から吐
出された潤滑油17は、油通路23の上流側通路23a
を通し潤滑油入口29に供給された後、図3中矢印Aで
示すように潤滑油出口30に流れる。また、ここから、
上記油通路23の下流側通路23bを通しエンジン4内
に向って流れ、この潤滑油17は前記混合気と共にエン
ジン4内に供給され、このエンジン4を潤滑する。
【0036】一方、上記ソレノイド35をオンにして上
記弁体32を閉動作させると、前記したように油路31
が閉じられ、一方、潤滑油戻し口37が開かれる。する
と、上記オイルポンプ19から潤滑油入口29に供給さ
れた潤滑油17は、図3中矢印Bで示すように潤滑油戻
し口37に流れる。そして、この潤滑油17は同上潤滑
油戻し口37と油通路38を通してオイルタンク20に
戻され、このように戻される分だけ、エンジン4への潤
滑油17の供給が抑制される。
【0037】上記油量調整弁24の開閉動作を制御する
電子的な制御手段が設けられている。
【0038】即ち、この制御手段により、上記油量調整
弁24のソレノイド35が自動的に繰り返しオフ、オン
されて、この油量調整弁24が上記したように開閉動作
し、これにより、オイルポンプ19から吐出される潤滑
油17が、上記エンジン4内と、上記油通路38を通し
オイルタンク20内とに交互に導かれるようになってい
る。
【0039】また、この際、上記油量調整弁24のソレ
ノイド35の各オフの期間は一定とされ、その一方、エ
ンジン4の回転数、気化器10のスロットル開度、およ
び潤滑油17の温度等に基づいて、上記ソレノイド35
の各オンの期間が調整され、これにより、エンジン4の
各作動状態に見合う量の潤滑油17が精度よく供給され
るようになっている。
【0040】図1と図3において、油通路である前記油
量調整弁24の潤滑油入口29に対しリリーフ弁52が
取り付けられている。このリリーフ弁52はパイプ状の
弁本体53を有し、この弁本体53の一端側の開口が弁
孔54とされている。この弁孔54を開閉する弁体55
が上記弁本体53内に設けられ、上記弁体55は上記弁
孔54を閉じるようにばね56で付勢されている。
【0041】上記弁本体53の一端側が前記弁ケース2
8の上面に一体的に取り付けられ、上記弁孔54は上記
潤滑油入口29を弁本体53内に連通させている。同上
弁本体53の他端側を、エンジン4近傍の前記油通路2
3の下流側通路23bに管継手57により連結するリリ
ーフ通路58が設けられ、このリリーフ通路58は可撓
性の樹脂製チューブで構成されている。
【0042】そして、上記リリーフ弁52よりも上流側
で、上記油通路23の下流側通路23bや油通路38に
おけるある部分が、何らかの事情で狭められたとする。
すると、この部分での潤滑油17の流動が規制されるこ
とから、その部分よりもオイルポンプ19側(上流側)
の油通路23,38における潤滑油17は、オイルポン
プ19の吐出圧により圧力が上昇する。
【0043】そして、この圧力が所定値(例えば、0.
5kg/cm2 )以上の高圧になったときには、ばね56に
抗して弁体55が弁孔54を開き、つまり、上記リリー
フ弁52が開動作して、上記潤滑油17が潤滑油入口2
9の外部に排出され、これによって、油通路23,38
を構成しているチューブ等の各構成部品が、上記潤滑油
17から過大な圧力を受けることが回避されて、これが
保護される。
【0044】また、上記潤滑油入口29の外部に排出さ
れた潤滑油17は、図3中矢印Cで示すように上記リリ
ーフ通路58を通ってエンジン4に導かれる。このよう
にして、上記したように油通路23の下流側通路23b
のある部分が狭められて、潤滑油17の流動が規制され
たとしても、上記エンジン4に対する潤滑油17の供給
量は十分に確保される。
【0045】より具体的には、管継手57よりも油量調
整弁24側の油通路23の下流側通路23bが狭められ
た場合で、油量調整弁24のソレノイド35がオフして
弁体32が開動作したときには、上記油路31内やこれ
に連なる潤滑油入口29内の圧力が高くなって、この圧
力により、上記弁体32が上記開動作した後の状態のま
まにロックされる。
【0046】この際、上記油路31や潤滑油入口29内
の潤滑油17は圧力が高くなり、この潤滑油17が所定
値以上の高圧になれば、上記リリーフ弁52が開動作し
て、潤滑油17がエンジン4に導かれる(図3中矢印
C)。
【0047】一方、上記リリーフ弁52は、油量調整弁
24の弁体32よりも上流側に取り付けられているた
め、例えば、油通路38が狭められた場合で、ソレノイ
ド35がオンして弁体32が閉動作したときには、上記
油通路38における潤滑油17の圧力が高くなり、この
圧力により、上記弁体32が上記閉動作した後の状態の
ままにロックされる。
【0048】次に、上記ソレノイド35がオフして、ば
ね34により弁体32が開動作しようとしても、これが
阻止されることから、オイルポンプ19からの潤滑油1
7は上記弁体32に阻まれて、エンジン4側に流れない
こととなる。
【0049】すると、上記潤滑油入口29や油通路38
内の潤滑油17は圧力が更に高くなり、この潤滑油17
が所定値以上の高圧になれば、上記リリーフ弁52が開
動作して潤滑油17がエンジン4に導かれる(図3中矢
印C)。
【0050】図1において、上記オイルタンク20に対
し開口する上記油通路38の戻し口39は、上記オイル
タンク20の上部に配設され、つまり、上記戻し口39
はオイルタンク20内の潤滑油17の液面40よりも上
方に位置している。
【0051】このため、エンジン4の停止に伴いオイル
ポンプ19が停止したときに、オイルタンク20内の潤
滑油17が、上記戻し口39から油通路38を通って油
量調整弁24側に逆流しようとすることは防止される。
つまり、上記潤滑油17が油量調整弁24を通りエンジ
ン4に入り込もうとすることが防止されている。
【0052】このようにして、エンジン4を停止させた
状態で自動二輪車1を長時間放置した際でも、オイルタ
ンク20内の潤滑油17がエンジン4に入り込むことが
防止され、このエンジン4の始動性等が良好に保たれて
いる。
【0053】その他、41はオイルタンク20用のブリ
ーザ管であり、これも可撓性のある樹脂製チューブで構
成されている。なお、上記した各チューブはいずれも適
所で、クリップにより車体フレーム2側に着脱自在に支
持されている。
【0054】また、上記オイルタンク20の上面には調
圧弁59が設けられている。この調圧弁59は、例え
ば、ブリーザ管41の内孔が狭められて、上記オイルタ
ンク20からの潤滑油17の排出に伴い、このオイルタ
ンク20内の圧力が所定圧以上の負圧となったときに
は、開弁して外気をオイルタンク20内に送り込む。こ
れにより、オイルタンク20内の負圧が過大になること
が防止されて、オイルタンク20が強度的に保護され
る。
【0055】(実施例2)
【0056】図4と図5は、実施例2を示している。
【0057】これによれば、油通路23の上流側通路2
3aの中途部を、同上油通路23の下流側通路23bに
連通させるリリーフ通路60が設けられ、このリリーフ
通路60の中途部にリリーフ弁61が介設されている。
【0058】また、油通路38の中途部を、同上油通路
23の下流側通路23bに連通させるリリーフ通路62
が設けられ、このリリーフ通路62の中途部にリリーフ
弁63が介設されている。
【0059】そして、上記リリーフ弁61,63の上流
側で、油通路23の下流側通路23bや油通路38にお
けるある部分が何らかの事情で狭められたとすると、前
記実施例1で示したと同じようにリリーフ弁61,63
が開動作して、潤滑油17がエンジン4に導かれる。
【0060】他の構成や作用は、前記実施例1と同様で
あるため、図面に共通の符号を付してその説明を省略す
る。
【0061】なお、上記リリーフ弁61,63は、いず
れか一方だけを設けてもよい。
【0062】
【発明の効果】この発明によれば、ブリーザ管、オイル
ポンプ、オイルタンク、および油量調整弁をそれぞれ油
通路を介し互いに連結させた場合において、上記油通路
のいずれかの部分にリリーフ弁を取り付け、その油通路
の潤滑油が所定値以上の高圧になったとき、上記リリー
フ弁を開動作させて、上記油通路内の潤滑油をその外部
に排出させるようにしてある。
【0063】このため、上記油通路におけるある部分が
何らかの事情で狭められ、この部分での潤滑油の流動が
規制されて、その部分よりもオイルポンプ側の油通路に
おける潤滑油の圧力が、オイルポンプの吐出圧により上
昇させられ、この圧力が所定値以上の高圧になったとす
ると、上記リリーフ弁が開動作して、上記潤滑油を油通
路の外部に排出させ、上記圧力を下げる。よって、油通
路を構成しているチューブ等の各構成部品が上記潤滑油
から過大な圧力を受けることが回避されて、これらが保
護される。
【0064】しかも、上記油通路の外部に排出された潤
滑油はエンジンに導かれる。このため、上記したように
油通路のある部分が狭められて、潤滑油の流動が規制さ
れたとしても、上記エンジンに対する潤滑油の供給量は
十分に確保される。よって、焼き付きなどの不都合が生
じることが防止される。
【0065】上記の場合、リリーフ弁を油量調整弁の弁
体よりも上流側の油通路に取り付けてもよい。
【0066】このようにすれば、次の作用効果が生じ
る。即ち、例えば、油量調整弁よりも下流側の油通路が
狭められた場合で、この油通路を通し、オイルポンプか
らの潤滑油をオイルタンクに戻すよう油量調整弁の弁体
が開、もしくは閉動作したときには、上記したように油
通路が狭められているために、この油通路における潤滑
油の圧力が高くなり、この圧力により、上記弁体が上記
動作した後の状態のままにロックされるおそれがある。
【0067】そして、このように弁体がロックされる
と、この弁体が上記動作とは逆の動作をしようとして
も、これが阻止されることから、オイルポンプからの潤
滑油は上記弁体に阻まれてエンジン側に流れないことと
なる。
【0068】しかし、前記したように、リリーフ弁を上
記弁体よりも上流側の油通路に取り付けると、上記潤滑
油が所定値以上の高圧になったときは、上記リリーフ弁
が開動作して、潤滑油がエンジンに導かれる。
【0069】よって、この場合にも、エンジンに対する
潤滑油の供給量が十分に確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、潤滑油供給装置の側面図である。
【図2】実施例1で、潤滑油供給装置の平面図である。
【図3】実施例1で、油量調整弁の縦断面図である。
【図4】実施例2で、潤滑油供給装置の側面図である。
【図5】実施例2で、リリーフ弁の縦断面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 4 エンジン 17 潤滑油 18 潤滑油供給装置 19 オイルポンプ 20 オイルタンク 23 油通路 24 油量調整弁 29 潤滑油入口(油通路) 32 弁体 38 油通路 52 リリーフ弁 61 リリーフ弁 63 リリーフ弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動されるオイルポンプ
    を設けると共に、このオイルポンプに潤滑油を供給する
    オイルタンクを設け、上記オイルポンプから吐出される
    潤滑油を油通路を介し受け入れる一方、この潤滑油を上
    記エンジン、もしくはオイルタンクのいずれか一方に切
    替可能にそれぞれ油通路を介し導く油量調整弁を設けた
    自動二輪車用エンジンの潤滑油供給装置において、 上記油通路のいずれかの部分にリリーフ弁を取り付け、
    その油通路の潤滑油が所定値以上の高圧になったとき、
    上記リリーフ弁を開動作させて、上記油通路内の潤滑油
    をその外部に排出させると共に、この潤滑油を上記エン
    ジン内に導くようにした自動二輪車用エンジンの潤滑油
    供給装置。
  2. 【請求項2】 リリーフ弁を油量調整弁の弁体よりも上
    流側の油通路に取り付けた請求項1に記載の自動二輪車
    用エンジンの潤滑油供給装置。
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