JPH0657983U - 溝蓋用受枠 - Google Patents
溝蓋用受枠Info
- Publication number
- JPH0657983U JPH0657983U JP375093U JP375093U JPH0657983U JP H0657983 U JPH0657983 U JP H0657983U JP 375093 U JP375093 U JP 375093U JP 375093 U JP375093 U JP 375093U JP H0657983 U JPH0657983 U JP H0657983U
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- groove
- lid
- receiving frame
- groove lid
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接痕や位置ズレを解消して品質向上を図る
のみならず、表側に出る全ての角,エッジの部分に丸み
をもたせ、万一転んでも怪我を最小限にくい止めるよう
にした溝蓋用受枠を提供する。 【構成】 ロール成形による溝蓋用受枠Aであって、溝
路Bに沿って立設する側壁部1と、この側壁部1の上端
で水平に屈折させ、断面逆「L」字形として、溝蓋5が
載置される蓋受部2とを設けると共に、蓋受部2の端縁
22を上方へ巻込むようにして、且つ折り重ねて一定幅
の隆起部3を長手方向に形成し、斯る隆起部3の厚みが
溝蓋5の厚み以上となるように構成する。
のみならず、表側に出る全ての角,エッジの部分に丸み
をもたせ、万一転んでも怪我を最小限にくい止めるよう
にした溝蓋用受枠を提供する。 【構成】 ロール成形による溝蓋用受枠Aであって、溝
路Bに沿って立設する側壁部1と、この側壁部1の上端
で水平に屈折させ、断面逆「L」字形として、溝蓋5が
載置される蓋受部2とを設けると共に、蓋受部2の端縁
22を上方へ巻込むようにして、且つ折り重ねて一定幅
の隆起部3を長手方向に形成し、斯る隆起部3の厚みが
溝蓋5の厚み以上となるように構成する。
Description
【0001】
本考案は、床面や地面に排水等の目的で設ける溝路にあって、溝路の両側上部 へ固定する溝蓋用受枠に関する。公衆浴場の湯水の集水溝や建物周りに敷設した 雨水溝などで溝蓋の支持具として利用される。
【0002】
公衆浴場や温泉でシャワー9手前等の床面には、水はけを良くすべく集水溝8 1が設けられている(図8)。そして、集水溝81には適度に開孔51を形成し た溝蓋5を被せ、排水を良くさせるのみならず衛生的な快適さを供している。 この溝蓋5を支持する受枠Aには、従来、図9の如くのものが用いられてきた 。斯る受枠Aは、アングル61の一側縁に帯板62と重ね合せて両者を固着した もので、一定間隔毎にスポット溶接を施していた。そうして、集水溝81に沿っ て側壁部1を立設するようにして、一対の受枠Aを相対向させ、溝蓋5を帯板6 2で係止し、アングル61の上面部分611で溝蓋5を受けていた(図9)。
【0003】
しかるに、この受枠Aは表側となる帯板62面にスポット溶接痕64が出るた め、研磨をかけねばならなかった。ところが、時間をかけて研磨しても溶接痕6 4が残り、特に光の加減,見る角度によって目立つため品質的な問題を生じた。 これを改善すべく、受枠の設置後は表サイドに出ず、見えない部分となる両
端 部63,63で溶接固定する方法があった(図10,図11)。しかし、帯板6 2とアングル61とを固着する間隔が離れすぎているために、長期使用によって 帯板62の中央部Cがアングル61から浮き上り、外観不良につながった。また 、現場の取付け長さによって両端部63の位置が変るため、その都度加工を要し 、量産に不向きであった。 更に、上記のいずれの受枠Aも別体の2つの構成要素(アングル61と帯板6 2)を固着したもので、これらの固着方法が手作業に依るため、長もののこれら 2つをピッタリと合わせるのは至難であった。従って、ミスが発生し易く、不揃 いになることが多かった。 加えて、帯板62やアングル61の角612は略直角で、アールが設けられて おらず鋭く、かくばっており、風呂に入って柔くなった皮膚は、転んだときこれ らで大怪我する危険を伴った。
端 部63,63で溶接固定する方法があった(図10,図11)。しかし、帯板6 2とアングル61とを固着する間隔が離れすぎているために、長期使用によって 帯板62の中央部Cがアングル61から浮き上り、外観不良につながった。また 、現場の取付け長さによって両端部63の位置が変るため、その都度加工を要し 、量産に不向きであった。 更に、上記のいずれの受枠Aも別体の2つの構成要素(アングル61と帯板6 2)を固着したもので、これらの固着方法が手作業に依るため、長もののこれら 2つをピッタリと合わせるのは至難であった。従って、ミスが発生し易く、不揃 いになることが多かった。 加えて、帯板62やアングル61の角612は略直角で、アールが設けられて おらず鋭く、かくばっており、風呂に入って柔くなった皮膚は、転んだときこれ らで大怪我する危険を伴った。
【0004】 本考案は上記問題点を解決するもので、溶接痕や二つのものを重ね合すことに より派生する位置ズレを解消して品質向上を図るのみならず、表側に出る受枠の 全ての角の部分に丸みをもたせ、万一転んでも怪我を最小限にくい止めるように した溝蓋用受枠を提供することを目的とする。
【0005】
本考案の溝蓋用受枠は、ロール成形による溝蓋用受枠であって、溝路に沿って 立設する側壁部(1)と、該側壁部の上端で水平に屈折させ、断面逆「L」字形 として、溝蓋が載置される蓋受部(2)とを設けると共に、該蓋受部の端縁を上 方へ巻込むようにして、且つ折り重ねて一定幅の隆起部(3)を長手方向に形成 し、該隆起部の厚みが溝蓋の厚み以上となるように構成したことを特徴とする。
【0006】
本考案に係る溝蓋用受枠は、ロール成形によって一の帯板を加工したものであ るので、スポット溶接や位置合わせの必要もない。加えて、寸法精度の高い圧延 帯板を用い、且つ連続的にロールフォーミング加工を行うので、表面性状,形状 ,寸法精度に優れ、見栄えのする外観を呈する。また、溝路に沿って一対の溝蓋 用受枠を配設し、これに溝蓋を載置すると、隆起部の厚みが溝蓋の厚み以上にな っているので、安定感のある納まり状態となる。 更に、表側に出る受枠の全ての角部は、ロール成形が本質的に曲げ加工に依存 するので、触っても滑らかなアールが施されるようになる。
【0007】
以下、本考案を実施例に基づいて詳述する。 (1)溝蓋用受枠の構成 図1〜図6は本考案に係る溝蓋用受枠Aの一実施例を示すもので、側壁部1と 蓋受部2と隆起部3とから構成される。 尚、符号4は、この受枠Aにその一端を溶接固定したアンカーを示す(図4) 。アンカー4の他端をコンクリートブロック82に止めることによって、受枠A を溝路Bに沿わせて確実な固定を図る。
【0008】 受枠Aは、複数組の成形ロールにステンレス製の帯板(板幅:88mm,板厚 :2mm)を通し、漸進的かつ連続的に幅方向の曲げ加工を加え、所望の断面形 状に仕上げた成形加工品である。帯板を切断することなく、そのままロールフォ ーミング加工で順次絞り加工を加えながら、受枠Aの形状に仕上げたものである 。受枠Aを造るロール成形機は、所要の製品断面を形成すべく、帯板の幅方向に 曲げ加工を加える機能を有し、且つ帯板を一定速度で送り、連続加工を実現する 。 受枠Aは、長手方向のどの部分で横断しても、その断面形状は図1に示す形状 と同一になる。
【0009】 側壁部1は30mm程度の高さで、フラットな面構成になっている。この側壁 部1は、溝路Bに沿って立設する部分で、排水を円滑に溝底84へ流下させる役 割を担う。
【0010】 符号2は蓋受部を示す。蓋受部2は溝蓋5を載置できるよう水平面を構成する 。蓋受部2と側壁部1とで形成する形状は、断面逆「L」字形で、その角21は 丸くなっている。ロール成形の曲げ加工によってL字形を形成するからである。
【0011】 隆起部3は、蓋受部2の端縁22を上方へ巻込むようにして、且つ折り重ねて 蓋受部2から段差状に盛上げたものである。 端縁22は、図1の如く、くるむようして隆起部3の内部に収納する構成をと る。隆起部3は、端縁22周りを一巻きして圧接したごとくで、隆起部全体にわ たって帯板の2枚重ねが加わり、ベースの蓋受部2の上面から約4mm隆起して いる。隆起部3の幅は約14mmで、その上面を平らとする。ここで、盛上がっ た隆起部3の各エッジ23,24,25は、ロール成形で約0.5mmRのアー ルが施される。
【0012】 前記蓋受部2の幅Tは約16mmで、この長さを2倍し、且つ溝幅Wを足した 長さが溝蓋5の幅になるようにして、一対の受枠Aを溝路の両側上部へ固定する ことになる。そして、隆起部3の厚み(約4mm)が溝蓋5の厚み以上になるよ うにセッティングされる。具体的には、溝蓋5を蓋受部2へ載置したとき、隆起 部3が溝蓋5よりエッジ23のアール長さ(約0.5mm)ほど高くなるように 設定する。溝蓋5を載置したとき、安定感に優れ、納まりが良いからである。
【0013】 尚、アンカー4は、フラツトバー(幅:約20mm,長さ:約50mm)の両 端10mm程度を45度に折曲げ、前述のごとく一端を側壁部1に溶接固定し、 他端をコンクリートブロックの差筋83に止めることによって受枠Aの溝路Bへ の安定固定を図るものである。アンカー4は、均等ピッチで側壁部1へ複数固着 される。
【0014】 (2)溝蓋用の受枠の設置 本考案の溝蓋用受枠Aの設置法を説明する。ここでは、ビル玄関の敷地内にあ る雨水溝へ取付けたものである(図5〜図7)。尚、符号87は、地面に敷設し た化粧ブロックを示す(図7)。 まず、所要溝Bより大きい溝を堀削し、次に、その周囲に型枠を配設する。こ うして、この中へコンクリートを打込んで基礎となるコンクリートブロック82 を溝路Bに沿って形成する。符号83は差筋を示す。差筋83のピッチ間隔はア ンカー4のピッチ間隔にあわす。
【0015】 斯る状況下で、受枠Aに取付けたアンカー4の他端41を差筋83に溶接固着 する。こうして、受枠Aを仮保持しながら、受枠A全体を溝路Bに沿って溝路の 両側上部に位置するように配設していく。 ここで、蓋受部2に溝蓋5を載置したとき、溝蓋5と隆起部3との間に僅かな クリアランス(例えば1mm程度)がとれるように受枠Aを配置することが望ま しい(図6)。溝蓋5を設置したときに美観を損わずして、溝蓋5の載置作業を 楽にすることができるからである。
【0016】 次いで、受枠Aの周囲にモルタル86を打込んで仕上げる。これで、受枠Aが 溝路Bの両端上部へ完全に固定される。最後に、溝蓋5を蓋受部2で支えるよう にして載置して溝路工事を完了する。
【0017】 (3)実施例の効果 前記実施態様からなる受枠Aは、従来のごとくアングル61と帯板62といっ た長もので別異の2つを溶接取付けする必要がなく、1枚の帯板をロールフォー ミング加工によって得られる一体成形品であるので、これ迄のような溶接痕や位 置ズレといった不具合を解消できた。尚、アンカー4の受枠Aへの溶接痕は溝蓋 5が覆われるので、表側に出ることはない。 そして、ロール成形機による連続加工生産であるので、ロール成形機と同調す る切断機,溶接機を設けることで、製品の所定長さへの切断加工やアンカー4の 溶接加工等を高生産性を維持しつつ行うことができた。 また、表側に出る受枠Aの全ての角21,エッジ23,24,25の部分が丸 みをもっているので、万一転んでも怪我を最小限にくい止めることができた。そ して、丸みがつけられていることが、ステンレス鋼の輝きと相まって、見た目に 優しい落ちついた美観を供した。
【0018】 更に、溝蓋5の蓋受部2の嵌め込みは、受枠Aのエッジ23にアールが施され ているので、受枠A位置と多少ズレても、すい込むようにして簡単に載置できた 。そして、隆起部3の厚みが溝蓋5の厚み以上になっているので、一旦溝蓋5が 載置されると、溝蓋5は外れにくく、安定感を与えた。加えて、受枠Aは、ロー ル成形ラインを構成する機械設備で連続加工によって量産されるので、形状,寸 法精度に優れ、且つ簡単に受枠Aの大量生産をなし得た。また、現場寸法に応じ て、長ものでできた受枠Aを必要長さに切り落とすすだけでよいために、取付け 現場を確かめたうえ、あらめてアングル61と帯板62とを組立溶接するといっ た従来要した煩わしい手間もなくなった。
【0019】 尚、本考案においては、前記実施例に示すものに限らず、目的,用途に応じて 本考案の範囲内で種々変更できる。 例えば、受枠Aを製作する帯板の幅や、隆起部3,蓋受部2,側壁部1の幅は 実施例に示した数値に限定せず、目的に応じて選択できる。隆起部3が形成する 折り重ね段数も用途に応じて変化させてよい。また、アンカー4は、種々の形状 を採ることができる。
【0020】
以上のように本考案の溝蓋用受枠は、溶接痕や位置ズレを生じず、高品質であ るばかりでなく、省人化に伴う生産性の向上に寄与し、また、表側に出る角,エ ッジの全てに丸みを有しているので、この受枠のあるころで転んだりしても大怪 我することはなく、更には、斯る丸み感が目に優しいソフトなイメージを供し、 周囲と調和のある美しさを演じる等多大な効を奏する。
【図1】実施例1に係る溝蓋用受枠の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図1の受枠にアンカーを溶接固着した状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】実施例に係る溝蓋用受枠の取付け状態を示す説
明断面図である。
明断面図である。
【図6】図5で蓋受部と溝蓋との係わりを示す拡大断面
図である。
図である。
【図7】本考案の溝蓋用受枠の一設置状況を示す斜視図
である。
である。
【図8】従来の受枠の設置状況を示す概略説明図であ
る。
る。
【図9】従来の受枠の一態様を示す斜視図である。
【図10】図9と別態様の受枠を示す斜視図である。
【図11】図10の側面図である。
1 側壁部 2 蓋受部 22 端縁 3 隆起部 5 溝蓋 A 受枠 B 溝路
Claims (1)
- 【請求項1】 ロール成形による溝蓋用受枠であって、
溝路に沿って立設する側壁部(1)と、該側壁部の上端
で水平に屈折させ、断面逆「L」字形として、溝蓋が載
置される蓋受部(2)とを設けると共に、該蓋受部の端
縁を上方へ巻込むようにして、且つ折り重ねて一定幅の
隆起部(3)を長手方向に形成し、該隆起部の厚みが溝
蓋の厚み以上となるように構成したことを特徴とするス
テンレス製の溝蓋用受枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP375093U JPH0657983U (ja) | 1993-01-15 | 1993-01-15 | 溝蓋用受枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP375093U JPH0657983U (ja) | 1993-01-15 | 1993-01-15 | 溝蓋用受枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657983U true JPH0657983U (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=11565878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP375093U Pending JPH0657983U (ja) | 1993-01-15 | 1993-01-15 | 溝蓋用受枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657983U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5151564U (ja) * | 1974-10-17 | 1976-04-19 | ||
JPS5237485U (ja) * | 1975-09-10 | 1977-03-16 |
-
1993
- 1993-01-15 JP JP375093U patent/JPH0657983U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5151564U (ja) * | 1974-10-17 | 1976-04-19 | ||
JPS5237485U (ja) * | 1975-09-10 | 1977-03-16 |
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