JPH0657913B2 - ポリエステル繊維材料の接着剤処理方法 - Google Patents

ポリエステル繊維材料の接着剤処理方法

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JPH0657913B2
JPH0657913B2 JP58124844A JP12484483A JPH0657913B2 JP H0657913 B2 JPH0657913 B2 JP H0657913B2 JP 58124844 A JP58124844 A JP 58124844A JP 12484483 A JP12484483 A JP 12484483A JP H0657913 B2 JPH0657913 B2 JP H0657913B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゴムとの接着性が改善されたゴム補強用ポリエ
ステル繊維材料の接着剤処理方法に関するものである。
ポリエステル繊維材料は一般に抗張力、寸法安定性など
の諸性質に優れており、自動車タイヤ、コンベアベル
ト、Vベルト、ホースなどのゴム補強材料として適して
いる。しかしポリエステル繊維材料はゴムとの接着性に
乏しいため、これまで接着性を改良することを目的に多
数の提案がなされてきた。例えばポリエステル繊維材料
をポリエポキシド化合物と芳香族ポリイソシアネート化
合物を含む第1処理浴で処理し、次いでいわゆるRFL
と称されるレゾルシン、ホルムアルデヒドおよびゴムラ
テツクスの混合物を含む第2処理浴で処理する方法(特
公昭42−11482号公報)が知られている。しかし
ながらこの方法で処理された繊維材料は比較的優れたゴ
ムとの接着性を示すが、繊維材料が硬くなり、成形加工
時の折り曲げが困難となるうえ、耐疲労性が著しく低下
するという欠点を有する。またポリエステル繊維材料を
ポリエポキシド化合物、エチレンイミン化合物およびゴ
ムラテツクスを含む第1処理浴で処理し、次いでレゾル
シン、ホルムアルデヒドおよびゴムラテツクスの混合物
を含む第2処理浴で処理する方法(特公昭42−900
4号公報)およびポリエステル繊維材料をポリエポキシ
ド化合物ブロツクドポリイソシアネート化合物およびゴ
ムラテツクスを含む第1処理浴で処理し、次いでレゾル
シン、ホルムアルデヒド、ゴムラテツクスおよびエチレ
ン尿素化合物を含む第2処理浴で処理する方法(特公昭
57−21587号公報)なども知られているがこれら
の方法で処理されたポリエステル繊維材料は硬化すると
いう問題が起らない反面、ゴム複合成形品から繊維材料
を剥離した際の繊維材料へのゴム付着率が低く、ポリエ
ステル繊維材料とゴムとの接着力が低下するという問題
を生じる。したがつてポリエステル繊維材料に対し、ゴ
ムとの接着性、柔軟性および耐疲労性を全て満足させる
ことは従来から極めて困難であつた。
そこで本発明者らは、前記欠点を解消し、ポリエステル
繊維材料とゴムとの十分な接着性を有し、且つ柔軟で耐
疲労性に優れたポリエステル繊維材料を得る方法の確立
を目的に鋭意検討した結果、ポリエポキシド化合物とゴ
ムラテツクスを含む第1処理浴およびレゾルシン、ホル
ムアルデヒド、ゴムラテツクス混合物とブロツクドポリ
イソシアネート化合物を含む第2処理浴の組合せからな
るいわゆる二浴法でポリエステル繊維材料を処理する際
に、上記処理浴のいずれか一方または両方にカーボンブ
ラツクを特定量混合して用いることにより、上記目的が
効果的に達成できることを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は、ポリエステル繊維材料の接着剤処
理方法において、ポリエステル繊維材料を第1処理浴で
処理し、引続いて第2処理浴で処理するに際し、前記第
1処理浴として、ポリエポキシド化合物(F)およびゴ
ムラテックス(G)の水溶液であり、該水溶液の固形分
中に占めるポリエポキシド化合物(F)とゴムラテック
ス(G)の配合割合(F)/(F)+(G)が10〜7
0重量%で、総固形分濃度が1〜20重量%である混合
処理剤、前記第2処理浴としてレゾルシン(X)、ホル
ムアルデヒド(Y)、ゴムラテックス(G)およびブロ
ックドポリイソシアネート化合物(Z)の水溶液であ
り、該水溶液の固形分中に占めるレゾルシン(X)、ホ
ルムアルデヒド(Y)、ゴムラテックス(G)とブロッ
クドポリイソシアネート化合物(Z)との割合が、
(X)+(Y)+(G)100重量部に対し(Z)が5
〜40重量部で、総固形分濃度が1〜30重量%である
混合処理剤を用い、前記第1処理浴の混合処理剤
[(F)+(G)]に含有される固形分総重量100重
量部当たり0.3〜30重量部の範囲内のカーボンブラ
ック、あるいは前記第2処理浴の混合処理剤[(X)+
(Y)+(G)+(Z)]に含有される固形分総重量1
00重量部当たり0.3〜30重量部の範囲内のカーボ
ンブラックを、前記第1処理浴の混合処理剤および前記
第2処理浴の混合処理剤の一方あるいは双方に分割して
混合した処理剤で処理することを特徴とするポリエステ
ル繊維材料の接着剤処理方法を提供するものである。
本発明において使用するポリエステル繊維材料はポリエ
チレンテレフタレートおよびポリエチレンナフタレート
などの如き芳香族環含有線状ポリエステル繊維からなる
ヤーン、コードまたは織布状のものを意味する。ここで
ポリエステル繊維材料の形態は、その用途によつて夫々
異なることは勿論であるが、本発明の接着剤処理は任意
の形態に対し施こすことができる。
本発明の第1処理浴において使用する(F)ポリエポキシ
ド化合物とは1分子中にエポキシ基を2個以上有する化
合物であり、エチレングリコール、グリセロール、ソル
ビトール、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコ
ールなどの多価アルコール類とエピクロルヒドリンの如
きハロゲン含有エポキシド類との反応生成物、フエノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルムアルデ
ヒド樹脂などの多価フエノール類と前記ハロゲン含有エ
ポキシド類との反応生成物などをあげることができる。
好ましくは多価アルコールとエピクロルヒドリンを反応
させて得た多価アルコールのポリグリシジルエーテルが
用いられる。
本発明の第1処理浴において使用する(G)ゴムラテツク
スとしては、たとえば天然ゴムラテツクス、スチレン・
ブタジエン・コポリマーラテツクス、ビニルピリジン・
スチレン・ブタジエン・ターポリマーラテツクスおよび
ニトリルゴムラテツクスなどがあげられ、これらの中で
はビニルピリジン・スチレン・ブタジエン・ターポリマ
ーラテツクスを単独使用または、他のゴムラテツクスと
併用した場合が優れた性能を示す。
本発明の第1処理浴は上記(F)ポリエポキシド化合物と
(G)ゴムラテツクスを含む水性液であるが、該水溶液中
に含まれる固形分中に占める前記(F)ポリエポキシド
化合物と(G)ゴムラテックスの配合割合は、(F)/
(F)+(G)が10〜70重量%の範囲内であり、と
くに20〜50重量%の範囲が好ましい。この範囲外で
は処理されたポリエステル繊維材料に対するゴム付着率
が悪く、接着性が低下するため好ましくない。また、第
1処理浴における(F)ポリエポキシド化合物と(G)
ゴムラテックスの総固形分濃度は1〜20重量%の範囲
内であり、とくに5〜15重量%の範囲が好ましい。濃
度に比例して処理剤のポリエステル繊維材料への付着量
が多すぎても、少な過ぎてもポリエステル繊維材料のゴ
ムとの接着性が低下するため好ましくない。
本発明の第2処理浴において使用する(X)レゾルシン、
(Y)ホルムアルデヒドおよび(G)ゴムラテツクスは通常上
記(X)と(Y)をまずアルカリ触媒の存在下に初期縮合さ
せ、次いでこれに上記(G)を混合、熟成してなるいわゆ
るRFLと称される混合物の形で実用に供される。なお
ここで用いる(G)ゴムラテツクスは前記第1処理浴で説
明したものと同様のものである。そして(X)レゾルシン
と(Y)ホルムアルデヒドのモル比(X)/(Y)は0.2〜
5、とくに0.3〜2の範囲が、また(G)ゴムラテツク
スと(X)レゾルシンおよび(Y)ホルムアルデヒドの固形分
配合重量比は(X)+(Y)100重量部に対し、(G)が10
0〜2000.重量部、とくに300〜1000重量部
の範囲が適当である。
本発明の第2処理浴において使用する(Z)ブロツクドポ
リイソシアネート化合物は、ポリイソシアネート化合物
とブロツク化剤との付加物であり、具体的にはトリレン
ジイソシアネート、メタフエニレンジイソシアネート、
ジフエニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリフエニルメタントリイソシアネー
トなどのポリイソシアネート化合物と、フエノール、ク
レゾール、レゾルシンなどのフエノール類、カプロラク
タム、パレロラクタムなどのラクタム類、アセトオキシ
ム、シクロヘキサンオキシムなどのオキシム類、t−ブ
タノール、t−ペンタノールなどの第3級アルコール類
およびエチレンイミンなどのブロツク化剤を反応させて
なる付加反応物を挙げることができ、好ましくはジフエ
ニルメタンジイソシアネートのフエノールブロツク物の
如き、フエノールブロツク物のポリイソシアネート化合
物が用いられる。
本発明の第2処理浴は上記(X)レゾルシン・(Y)ホルムア
ルデヒド・(G)ゴムラテツクス混合物(以下RFLと略
称する)および(Z)ブロツクドポリイソシアネート化合
物を含む水性液であり、該水溶液中に含まれる固形分中
に占める前記RFLと(Z)ブロックドポリイソシアネ
ート化合物との割合は、RFL100重量部に対し
(Z)ブロックドポリイソシアネート化合物が5〜40
重量部であり、とくに15〜30重量部の範囲が好まし
い。ここで(Z)が上記の組成範囲外では処理した繊維材
料のゴムに対する接着強度改善に多くを期待できない。
また第2処理浴におけるRFL+(Z)ブロックドポリイ
ソシアネート化合物の総固形分濃度は1〜30重量%の
範囲であり、とくに5〜20重量%の範囲が好ましい。
この範囲外では処理された繊維材料のゴムに対する接着
性が低下する傾向にある。
第2処理浴を調製するにはまずRFLの熟成してからこ
れに(Z)ブロツクドポリイソシアネート化合物を混合す
るのが一般的であるが、RFLの熟成前または熟成時に
(Z)ブロツクドポリイソシアネート化合物を添加するこ
とも可能である。RFLの熟成は通常20〜30℃で2
4時間以上行なわれる。
上記(F)ポリエポキシド化合物と(G)ゴムラテツクスを含
む第1処理浴および(X)レゾルシン・(Y)ホルムアルデヒ
ド・(G)ゴムラテツクス混合物(RFL)と(Z)ブロツク
ドポリイソシアネート化合物を含む第2処理浴で処理し
たポリエステル繊維材料はゴムとの接着性がある程度改
良されているが、それはいまだに不十分である。
しかるに本発明においては上記第1処理浴および第2処
理浴のいずれか一方または両方にカーボンブラツクを特
定量配合することを必須要件とし、これにより処理され
た繊維材料のゴムに対する接着性が極めて改善される。
しかして本発明で用いるカーボンブラツクとしては平均
粒径11mμ〜500mμの通常ゴム工業において使用
されるカーボンブラツク、例えばSAF、ISAF、H
AF、GPF、FT、MT、EPC、MPC、FF、S
RFなどが挙げられ、なかでも平均粒径の50mμ程度
以下のSAF、HAF、ISAFの如きものがとくに好
ましく用いられる。これらのカーボンブラツクは任意の
分散剤を用いて水分散液として第1処理浴および/また
は第2処理浴に混合することが好ましい。またカーボン
ブラツクの添加時期も任意であり、たとえば第2処理浴
の調製においては、熟成前のRFLにカーボンブラツク
を混合してもよく、熟成したRFLにカーボンブラツク
および(Z)ブロツクドポリイソシアネート化合物を混合
することもできる。
カーボンブラツクの配合量は第1処理浴および/または
第2処理浴が含有する固形分総重量〔(F)+(G)または
(X)+(Y)+(G)+(Z)〕100重量部に対し0.3〜30
重量部、とくに0.8〜15重量部の範囲が適当であ
り、0.3重量部未満では処理された繊維材料のゴムに
対する接着性改良効果が不十分であり、30重量部を越
えるとかえつてゴムとの接着性が低下するばかりか、繊
維材料自体の特性も阻害されるため好ましくない。
カーボンブラツクの添加は第1処理浴および第2処理浴
のいずれか一方または両者に対し行なわれるが、いずれ
か一方のみの添加の場合は第2処理浴に添加する場合に
とくに顕著な効果が得られる。
前記第1処理浴および第2処理浴をポリエステル繊維材
料に付着せしめるには、ヤーンを第1処理浴と第2処理
浴に接触させてからコードまたは織布となしてもよい
し、または第1処理浴と接触させてかるコードまたは織
布になし、次いで第2処理浴に接触させることもでき
る。さらにコードまたは織布になしてから第1処理浴と
第2処理浴に順次接触させてもよい。好ましくは最後の
方法が採用される。なお本発明において「処理」とは、
ヤーン、コードまたは織布と前記処理浴とを接触可能に
せしめるいかなる手段をも含み、例えば、処理浴に繊維
を浸漬する方法、繊維に処理液をノズルから噴霧する方
法および処理液をローラーなどで塗布する方法などが挙
げられる。
ポリエステル繊維材料に対する固形分付着量は第1処理
浴配合成分として0.1〜7重量%、好ましくは0.5
〜3重量%、第2処理浴配合成分として0.1〜10重
量%、好ましくは0.5〜5.0重量%の範囲に制御す
るのが好ましい。ポリエステル繊維材料に対する前記処
理浴の固形分付着量を制御するためには、圧接ローラー
による絞り、空気吹きつけによる吹飛しおよび吸引など
の手段を用いることができる。
本発明においてはポリエステル繊維材料を第1処理浴で
処理した後、80〜150℃の温度で乾燥し、180〜
260℃、好ましくは200〜240℃の温度で熱処理
するのが望ましい。次いで第2処理浴で処理した後、6
0〜150℃の温度で乾燥し、200〜260℃、好ま
しくは220〜250℃の温度で熱処理することにより
目的とする接着剤処理が完了する。ここで熱処理が緩過
ぎるとポリエステル繊維材料とゴムとの接着性が不十分
となり、逆に熱処理が厳し過ぎるとポリエステル繊維材
料が溶融あるいは融着し、さらに著しい強力低下を起
し、実用に供し得なくなるため好ましくない。
このようにして処理されたポリエステル繊維材料は、ゴ
ム補強用として優れた抗張力および寸法安定性などの一
般的諸性能を有し、特に柔軟で曲げ硬さが低く、成型加
工性が良好で、耐疲労性に優れ、また配合ゴムに埋没加
硫後の接着力が高く、ポリエステル繊維材料へのゴム付
着率が極めて高いという特性を有している。
本発明により柔軟でしかも極めてゴム付着率の高い処理
ポリエステル繊維材料が得られる理由は明らかでない
が、その理由をカーボンブラツクの特性から推定してみ
ると、次のように考えられる。すなわちカーボンブラツ
クの粒子表面層に存在する官能基、例えばカルボキシル
基、カルボニル基、キノン基および水酸基などが処理液
配合成分であるポリエポキシド化合物、ブロツクドポリ
イソシアネート化合物、レゾルシン・ホルムアルデヒド
縮合物及びゴムラテツクスと反応し、強固な化学結合を
形成し、またカーボンブラツク粒子の表面積が大きいと
いう構造的特徴が前記処理液中の各配合成分との接触点
を多くして、接着剤層内の凝集力を向上する結果、ポリ
エステル繊維材料との間に強固な接着結合が得られるも
との推定される。
以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。なお
実施例において、プライ間剥離力とはポリエステル繊維
材料とゴムとの接着力を示すもので、2プライの処理コ
ード間に90度の角度をなすように処理コードを挿入
し、クロスプライ(コード密度30エンド/25mm)と
して、自動車タイヤ用カーカス配合ゴム中に埋め込み、
150℃で30分間プレスにより加圧加硫した後、プラ
イ間を50mm/分の引張速度で剥離させるに要する力を
kg/20mmで表わしたものである。またゴム付着率もポ
リエステル繊維材料に対するゴムの接着性を示す尺度
で、前記のプライ間剥離力測定の際に、ゴムから剥離さ
れたコードを肉眼で観察し、コード表面のうちゴムの付
着している割合を5段階〔A(ゴム付着率81〜100
%)、B(ゴム付着率61〜80%)、C(ゴム付着率
41〜60%)、D(ゴム付着率21〜40%)、E
(ゴム付着率20%以下)〕に区分し記号であらわした
ものである。コードの曲げ硬さはガーレイ式で測定した
もので測定値が大きいほど硬いことを示す。さらに強力
保持率は耐疲労性を表わす尺度で、グツド、リツチ式デ
イスクテスターにより、コードに回転デイスク盤間で設
定伸長5%圧縮10%の繰返し疲労を48時間(170
5rpm)与えた後の強力残存を百分率で表わしたもので
ある。
実施例 (F)グリセロールポリグリシジルエーテル(長瀬産業社
製、デナコールEX−314)24gに蒸留水837.
7gを加えて均一に溶解し、さらにこの水溶液に、(G)
ビニルピリジン・スチレン・ブタジエンターポリマーラ
テツクス(日本ゼオン社製、2518FS、40.5%
乳化液)138.3gを加えて均一に分散させて第1処
理浴を調製した。この第1処理浴の固形分〔(F)+(G)〕
濃度は8.0%、(F)/(F)+(G)の割合は30重量%で
あつた。
一方蒸留水192.6g、(X)レゾルシン11.1g、
(Y)37%ホルムアルデヒド16.2gおよび1%カセ
イソーダ水溶液29.8gから初期縮合物を調製し、こ
の縮合物を(G)ビニルピリジン・スチレン・ブタジエン
ターポリマーラテツクス(日本ゼオン社製、2518F
S、40.5%乳化液)185.4g、スチレン・ブタ
ジエンコポリマーラテツクス(日本ゼオン社製、LX−
112、40.5%乳化液)61.8gおよび28%ア
ンモニア水11.4gの混合液にゆつくりかきまぜなが
ら加えて熟成し、その後これに蒸留水375.0gおよ
び(Z)ジフエニルメタンジイソシアネートのフエノール
ブロツク物(デユポン社製、ハイレンMP)の25%分
散液116.8gを加え第2処理浴を調製した。この第
2処理浴の固形分〔(X)+(Y)+(G)+(Z)〕濃度は14.
6重量%であり、RFL〔(X)+(Y)+(G)〕100重量
部当り(Z)25重量部の割合で含有していた。
さらに蒸留水600g、1%カセイソーダ水溶液125
g、リグニンスルホン酸ソーダ(分散剤)25gおよび
カーボンブラツク(旭カーボン社製、HAF)250g
をボールミルで48時間分散することによりカーボンブ
ラツク分散液を得て、この分散液をカーボンブラツクの
添加量が第1表の割合となるように第1処理浴および/
または第2処理浴へ配合した。
1500D/2本合せ、上撚40回/10cm、下撚40
回/10cmのポリエステル繊維からなるコードをコンピ
ユートリーター処理機(C.A.リツツラー社製)を用
いて前記第1処理浴中に浸漬した後、100℃で150
秒間乾燥し、続いて230℃で60秒間熱処理した。次
いでコードを第2処理浴に浸漬した後、100℃で15
0秒間乾燥し、続いて240℃で60秒間熱処理した。
このように処理して得たポリエステルコードには第1処
理浴の固形分が2.5重量%、第2処理浴の固形分が
1.5重量%付着していた。得られた処理コードについ
てプライ間剥離力、ゴム付着率、コード強力、コード曲
げ硬さおよび疲労後の強力保持率を測定した。その結果
を第1表に併せて示す。
第1表の結果から明らかなように、本発明の方法(No.
1〜8)によればゴムとの接着性がすぐれ、しかも柔軟
で耐疲労性の良好なポリエステル繊維(コード)が得ら
れる。
一方カーボンブラツク無添加(No.9)、添加量が少な
い場合(No.10〜12)および大すぎる場合(No.1
3、14)はいずれもゴムとの接着性が劣り、特公昭4
2−11482号公報記載の処方(No.15)では繊維
の硬さが増し、耐疲労性も極めて悪くなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 11/00 7199−3B 15/39 // B29D 30/40 7158−4F 7199−3B D06M 11/00 審判の合議体 審判長 産形 和央 審判官 河合 厚夫 審判官 津野 孝 (56)参考文献 特開 昭55−118855(JP,A) 特開 昭49−117581(JP,A) 特公 昭42−9004(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル繊維材料の接着剤処理方法に
    おいて、ポリエステル繊維材料を第1処理浴で処理し、
    引続いて第2処理浴で処理するに際し、前記第1処理浴
    として、ポリエポキシド化合物(F)およびゴムラテッ
    クス(G)の水溶液であり、該水溶液の固形分中に占め
    るポリエポキシド化合物(F)とゴムラテックス(G)
    の配合割合(F)/(F)+(G)が10〜70重量%
    で、総固形分濃度が1〜20重量%である混合処理剤、
    前記第2処理浴としてレゾルシン(X)、ホルムアルデ
    ヒド(Y)、ゴムラテックス(G)およびブロックドポ
    リイソシアネート化合物(Z)の水溶液であり、該水溶
    液の固形分中に占めるレゾルシン(X)、ホルムアルデ
    ヒド(Y)、ゴムラテックス(G)とブロックドポリイ
    ソシアネート化合物(Z)との割合が、(X)+(Y)
    +(G)100重量部に対し(Z)が5〜40重量部
    で、総固形分濃度が1〜30重量%である混合処理剤を
    用い、前記第1処理浴の混合処理剤[(F)+(G)]
    に含有される固形分総重量100重量部当たり0.3〜
    30重量部の範囲内のカーボンブラック、あるいは前記
    第2処理浴の混合処理剤[(X)+(Y)+(G)+
    (Z)]に含有される固形分総重量100重量部当たり
    0.3〜30重量部の範囲内のカーボンブラックを、前
    記第1処理浴の混合処理剤および前記第2処理浴の混合
    処理剤の一方あるいは双方に分割して混合した処理剤で
    処理することを特徴とするポリエステル繊維材料の接着
    剤処理方法。
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JPS5143874B2 (ja) * 1973-03-14 1976-11-25
JPS6055632B2 (ja) * 1979-03-08 1985-12-05 東洋紡ペツトコ−ド株式会社 ゴムとの接着性の改善されたポリエステル繊維材料の製造法

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