JPH0657878U - ブラシ収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ヘアブラシを収納して店頭で販売できるブラ
シ収納ケースに関する。 【構成】 縦長の筒状で、上部開口２及び下部底壁３を
備えた本体部４と、上部開口２に着脱可能に装着された
キャップ部５と、このキャップ部５の上端縁から上方へ
一体に延び、付根部分でキャップ部５の上面に折り倒し
可能な引掛片部６と、キャップ部５の上面部に形成さ
れ、折り倒される前記引掛片部６と係合し、引掛片部６
の折り倒し状態を解除可能に保持する係止部とからなる
硬質合成樹脂製ブラシ収納ケース１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はブラシ収納ケースに関し、更に詳しくは、ブラシ、特にヘアブラシ を収納して店頭で販売できるブラシ収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のブラシ収納ケースとしては、例えば、縦長の筒状で、上部開口及び下部 底壁を備えた本体部と、上部開口に脱着可能に装着されたキャップ部と、このキ ャップ部の上端縁から上方へ一体に伸びた引掛片部とからなる硬質合成樹脂製ブ ラシ収納ケースが知られている。

【０００３】 このブラシ収納ケースは、店頭で販売する際には、引掛片部をハンガー又は壁 に設けられた掛止具に引掛けられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし上記ブラシ収納ケースの多数個を梱包する際には、引掛片部が邪魔にな るという問題があった。 また上記ブラシ収納ケースは、店頭で販売する際に用いられるだけではなく、 使用中の収納ケースとしても用いられ、カバン、バッグなどに入れられる。従っ てこの場合でも引掛片部は非常に邪魔になる。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び作用】

この考案は、縦長の筒状で、上部開口及び下部底壁を備えた本体部と、上部開 口に着脱可能に装着されたキャップ部と、このキャップ部の上端縁から上方へ一 体に延び、付根部分でキャップ部の上面に折り倒し可能な引掛片部と、キャップ 部の上面部に形成され、折り倒される前記引掛片部と係合し、引掛片部の折り倒 し状態を解除可能に保持できる係止部とからなる硬質合成樹脂製ブラシ収納ケー スである。

【０００６】 すなわちこの考案は、引掛片部を付根部分で折り倒し可能とすると共に、折り 倒した状態で保持できる係止部をキャップ部の上面部分に形成することによって 、梱包時又は使用時の取扱いを容易にするものである。

【０００７】 この考案において、引掛片部はキャップ部と合成樹脂、例えばブタジェン・ス チレン共重合樹脂、ポリプロピレン樹脂などで一体に形成され、その樹脂のヒン ジ機構（屈曲可能な構成）を利用して折り倒し可能に構成するのが好ましい。係 止部はキャップ部の上面部に形成され、折り倒される引掛片部と係合する。係合 の具体的手段としては、キャップ部の上面部に、引掛片部に通常形成される引掛 用通孔に嵌合する突部を形成するか、引掛片部の外周縁に嵌合する凹段部を形成 するのが好ましい。

【０００８】

【実施例】

以下、図に示す実施例に基づいてこの考案を詳述する。なお、これによってこ の考案が限定されるものではない。 まず図１及び図３（Ａ）において、ブラシ収納ケース（１）は、縦長で、断面 略楕円の筒状に形成され、上部開口（２）及び下部底壁（３）を備えたポリエチ レンテレフタレート樹脂（透明硬質）製本体部（４）と、上部開口（２）に脱着 可能に装着されたキャップ部（５）と、このキャップ部から一体に形成された引 掛片部（６）と、キャップ部（５）に形成された係止部（７）とから主としてな る。キャップ部（５）と引掛片部（６）とはブタジェン・スチレン共重合樹脂（ 例えばＫ−ＲＥＳＩＮ新日鉄化学株式会社製）で一体に射出成形されている。

【０００９】 而して引掛片部（６）は、キャップ部（５）の上端縁から上方へ一体に延び、 付根部分（薄肉部分）（８）でキャップ部（５）の上面に折り倒し可能に形成さ れている。（９）は引掛用円形通孔である。 一方係止部（７）はキャップ部（５）の上面部分に形成された凹凸よりなり、 （１０）は引掛片部（６）の円形通孔（９）に弾性的に嵌合でき、引掛片部（６ ）を水平に（折り倒し状態に）解除可能に保持できる［図２、図３の（Ｂ）参照 ］円形突部である。

【００１０】 かくしてブラシ収納ケース（１）を店頭で販売する際にはハンガー又は壁に設 けられた掛止具（図示省略）に引掛片部（６）の通孔（９）が引掛けられる。 そして使用者の手に渡った後、引掛片部（６）を付根部分（８）のヒンジ機能 を利用してキャップ部（５）の上面に折り倒すと、図２、図３（Ｂ）及び図４の ごとく円形突部（１０）が通孔（９）に嵌合し、引掛片部（６）の折り倒し状態 が保持され、カバン、バッグなどへの挿入・出操作が容易となる。もちろん販売 前の梱包時にもこのように引掛片部（６）を折り倒して保持すれば、引掛片部（ ６）が邪魔にならず、梱包に必要な容積を小さくでき好都合である。

【００１１】 ここで、折り倒されていた引掛片部（６）を再度立ち上がらせる場合には、キ ャップ部（５）の上面部分に形成された係止部（７）の凹部（１１）を利用して 指で行なうことができる。 なお、（１３）は上部開口（２）の周縁の一部に形成された外フランジ、（１ ４）はその外フランジ（１３）に解除可能に係合する、キャップ部（５）の内周 縁の一部に形成された内フランジである。

【００１２】

【考案の効果】

この考案によれば、引掛片部を付根部分で折り倒し可能とすると共に、折り倒 した状態で保持できる特定の係止部をキャップ部の上面部分に形成することによ って、梱包時又は使用時の取扱いを容易にするものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す分解正面図である。

【図２】引掛片部を折り倒した状態を示す平面図であ
る。

【図３】（Ａ）が図１のＩ−Ｉ断面図、（Ｂ）が異なる
状態を示す（Ａ）相当図である。

【図４】図２のII−II拡大断面図である。

【符号の説明】

１ ブラシ収納ケース ２ 上部開口 ３ 下部底壁 ４ 本体部 ５ キャップ部 ６ 引掛片部 ７ 係止部 ８ 付根部分 ９ 引掛用円形通孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦長の筒状で、上部開口及び下部底壁を
   備えた本体部と、上部開口に着脱可能に装着されたキャ
   ップ部と、このキャップ部の上端縁から上方へ一体に延
   び、付根部分でキャップ部の上面に折り倒し可能な引掛
   片部と、キャップ部の上面部に形成され、折り倒される
   前記引掛片部と係合し、引掛片部の折り倒し状態を解除
   可能に保持できる係止部とからなる硬質合成樹脂製ブラ
   シ収納ケース。