JPH0657727B2 - 金属カルボン酸塩誘導体 - Google Patents
金属カルボン酸塩誘導体Info
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- JPH0657727B2 JPH0657727B2 JP60246456A JP24645685A JPH0657727B2 JP H0657727 B2 JPH0657727 B2 JP H0657727B2 JP 60246456 A JP60246456 A JP 60246456A JP 24645685 A JP24645685 A JP 24645685A JP H0657727 B2 JPH0657727 B2 JP H0657727B2
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- polycarboxylic acid
- metal
- metal carboxylate
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/44—Preparation of metal salts or ammonium salts
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、部分的にエステル化されたα−オレフイン不
飽和ポリカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体
およびこの化合物を合成材料の潤滑剤もしくは安定剤と
して使用すること、ならびに乳化剤および/または懸濁
剤として使用することに関する。
飽和ポリカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体
およびこの化合物を合成材料の潤滑剤もしくは安定剤と
して使用すること、ならびに乳化剤および/または懸濁
剤として使用することに関する。
上記タイプの金属カルボン酸塩誘導体は米国特許第4,03
6,810号によつて知られている。この特許において上記
誘導体は塩素含有ポリマーの安定化剤として記載されて
いる。この誘導体はまたポリ塩化ビニルの潤滑剤として
記載されている。
6,810号によつて知られている。この特許において上記
誘導体は塩素含有ポリマーの安定化剤として記載されて
いる。この誘導体はまたポリ塩化ビニルの潤滑剤として
記載されている。
しかしながら明らかなことにこの特許明細書の方法によ
つて得られたカルボン酸塩のかなりの部分は、その分子
量が1,000より小さい化合物からなり、その潤滑作用は
限られたものである。
つて得られたカルボン酸塩のかなりの部分は、その分子
量が1,000より小さい化合物からなり、その潤滑作用は
限られたものである。
部分的にエステル化されたα−オレフイン−不飽和ポリ
カルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体は合成材
料の驚くほど満足すべき内部および外部潤滑剤であるこ
とが見出された。この金属カルボン酸塩誘導体は未反応
の共重合体の少なくとも80重量%が1,000〜100,000の
範囲の分子量をもつていることによつて特徴づけられ
る。
カルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体は合成材
料の驚くほど満足すべき内部および外部潤滑剤であるこ
とが見出された。この金属カルボン酸塩誘導体は未反応
の共重合体の少なくとも80重量%が1,000〜100,000の
範囲の分子量をもつていることによつて特徴づけられ
る。
ドイツ特許第2,727,329号、ドイツ特許第3,003,797号お
よびドイツ特許第3,136,931号は潤滑剤として使用する
のに好適な、部分的におよび完全にエステル化されたα
−オレフィン−不飽和ポリカルボン酸共重合体、さらに
詳細にはα−オレフイン−マレイン酸共重合体を記載し
ていることを付け加えておく必要がある。本発明の潤滑
剤は、これらの共重合体とは、驚くほど満足すべき潤滑
作用および安定化作用をもたらす金属カルボン酸基の存
在によつて区別される。ヨーロツパ特許第54761号
も参照されたい。この特許はα,β−不飽和酸とエチレ
ンの共重合体の塩からなる潤滑剤をクレームしている。
よびドイツ特許第3,136,931号は潤滑剤として使用する
のに好適な、部分的におよび完全にエステル化されたα
−オレフィン−不飽和ポリカルボン酸共重合体、さらに
詳細にはα−オレフイン−マレイン酸共重合体を記載し
ていることを付け加えておく必要がある。本発明の潤滑
剤は、これらの共重合体とは、驚くほど満足すべき潤滑
作用および安定化作用をもたらす金属カルボン酸基の存
在によつて区別される。ヨーロツパ特許第54761号
も参照されたい。この特許はα,β−不飽和酸とエチレ
ンの共重合体の塩からなる潤滑剤をクレームしている。
本発明は、部分的エステル化α−オレフィン−不飽和ポ
リカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体におい
て、α−オレフインが6〜40個の炭素原子を有するα
−オレフインであり、α−オレフイン単位と不飽和ポリ
カルボン酸単位の比が1:2〜2:1であり、エステル
化部分及び塩部分を除いたα−オレフィン−不飽和ポリ
カルボン酸共重合体骨格部分の少なくとも80重量%が
1,000〜100,000の範囲の分子量を有し、ポリカルボン酸
単位が0.5〜1.5当量のアルコールによつてエステル化さ
れており、該アルコールは1〜40個の炭素原子を有す
る、直鎖、分岐もしくは脂環式アルコール、及び1〜5
0個のアルキレンオキサイド単位を有するポリアルキレ
ンオキサイドグリコールエーテルより成る群から選ばれ
るところの金属カルボン酸塩誘導体である。
リカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体におい
て、α−オレフインが6〜40個の炭素原子を有するα
−オレフインであり、α−オレフイン単位と不飽和ポリ
カルボン酸単位の比が1:2〜2:1であり、エステル
化部分及び塩部分を除いたα−オレフィン−不飽和ポリ
カルボン酸共重合体骨格部分の少なくとも80重量%が
1,000〜100,000の範囲の分子量を有し、ポリカルボン酸
単位が0.5〜1.5当量のアルコールによつてエステル化さ
れており、該アルコールは1〜40個の炭素原子を有す
る、直鎖、分岐もしくは脂環式アルコール、及び1〜5
0個のアルキレンオキサイド単位を有するポリアルキレ
ンオキサイドグリコールエーテルより成る群から選ばれ
るところの金属カルボン酸塩誘導体である。
本発明はまた、本発明の化合物を滑剤(潤滑剤)、ある
いは乳化剤(懸濁剤を含め)として使用することに関す
る。これらの化合物は乳化剤および/または懸濁剤とし
て驚くほど有効である。例えば粘土の水性懸濁液はドイ
ツ特許第3,136,931号によるカルボキシメチルセルロー
スもしくは共重合体によるよりもこれらの化合物によつ
てさらに十分に安定化される。
いは乳化剤(懸濁剤を含め)として使用することに関す
る。これらの化合物は乳化剤および/または懸濁剤とし
て驚くほど有効である。例えば粘土の水性懸濁液はドイ
ツ特許第3,136,931号によるカルボキシメチルセルロー
スもしくは共重合体によるよりもこれらの化合物によつ
てさらに十分に安定化される。
本発明の金属カルボン酸塩に関する限り調製に使用され
る未エステル化共重合エステルの少なくとも80重量%
が1,000〜100,000の範囲の分子量をもつている。この平
均分子量は一般に1,500〜50,000の範囲であり、好まし
くは2,000〜30,000の範囲である。この共重合体の分子
量は実施例1にさらに記載されているようにゲル透過ク
ロマトグラフイーによつて決定される。この共重合体の
製造に使用されるα−オレフインは6〜40個の炭素原
子をもつている。この炭素原子の数は10〜24の範囲
がさらに望ましい。一般に使用されるα−オレフインは
大方が直鎖脂肪族炭化水素の混合物である。しかしなが
ら、代わりに、このα−オレフインは分岐していてもよ
くまた一種以上の脂環族、芳香族、エーテル、ハロゲ
ン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、カルボ
ニルおよび/または酸基を含んでいてもよい。このよう
なα−オレフインの例としてはヘキセン−1、オクテン
−1、デセン−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、
ヘシサデセン−1、オクタデセン−1、エイコセン−
1、ドコセン−1、テトラコセン−1、ヘキサコセン−
1、オクタコセン−1、トリコンテン−1、ドトリコン
テン−1、テトラトリコンテン−1、7−メチルデセン
−2、ビニルシクトヘキサン、シクロヘキシル−ヘキサ
デセン−1、5−(2−ノルボルニル)−ノナデセン−
1、フエニルドコセン−1、ヘキシルアリルエーテル、
9−クロロノネン−1、5−メトキシデセン−1、8−
ケトトリアデセン−1、14−シアノベンタデセン1、
10−ウンデセンカルボン酸および15−n−ヘキサデ
センカルボン酸をあげることができる。
る未エステル化共重合エステルの少なくとも80重量%
が1,000〜100,000の範囲の分子量をもつている。この平
均分子量は一般に1,500〜50,000の範囲であり、好まし
くは2,000〜30,000の範囲である。この共重合体の分子
量は実施例1にさらに記載されているようにゲル透過ク
ロマトグラフイーによつて決定される。この共重合体の
製造に使用されるα−オレフインは6〜40個の炭素原
子をもつている。この炭素原子の数は10〜24の範囲
がさらに望ましい。一般に使用されるα−オレフインは
大方が直鎖脂肪族炭化水素の混合物である。しかしなが
ら、代わりに、このα−オレフインは分岐していてもよ
くまた一種以上の脂環族、芳香族、エーテル、ハロゲ
ン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、カルボ
ニルおよび/または酸基を含んでいてもよい。このよう
なα−オレフインの例としてはヘキセン−1、オクテン
−1、デセン−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、
ヘシサデセン−1、オクタデセン−1、エイコセン−
1、ドコセン−1、テトラコセン−1、ヘキサコセン−
1、オクタコセン−1、トリコンテン−1、ドトリコン
テン−1、テトラトリコンテン−1、7−メチルデセン
−2、ビニルシクトヘキサン、シクロヘキシル−ヘキサ
デセン−1、5−(2−ノルボルニル)−ノナデセン−
1、フエニルドコセン−1、ヘキシルアリルエーテル、
9−クロロノネン−1、5−メトキシデセン−1、8−
ケトトリアデセン−1、14−シアノベンタデセン1、
10−ウンデセンカルボン酸および15−n−ヘキサデ
センカルボン酸をあげることができる。
このα−オレフインの共重合モノマーは不飽和ポリカル
ボン酸の誘導体であり、さらに詳細にはシスもしくはト
ランスエテンジカルボン酸の誘導体であり、例えば無置
換またはモノ置換エテンジカルボン酸のモノエステル、
金属マレイン酸塩または無水マレイン酸である。もちろ
んこれらの化合物の混合物も使用できる。不飽和ポリカ
ルボン酸誘導体の例としては無水マレイン酸、無水2−
クロロマレイン酸、無水2−メチルマレイン酸、ジオク
チル錫マレイン酸塩およびマレイン酸、フマール酸、2
−クロロマレイン酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタ
コン酸およびアコニツト酸のモノメチル、モノブチル、
モノ−2−エチルヘキシルおよびモノメチル−ジグリコ
ールエステルがあげられる。無水マレイン酸を使用する
ことが好ましい。
ボン酸の誘導体であり、さらに詳細にはシスもしくはト
ランスエテンジカルボン酸の誘導体であり、例えば無置
換またはモノ置換エテンジカルボン酸のモノエステル、
金属マレイン酸塩または無水マレイン酸である。もちろ
んこれらの化合物の混合物も使用できる。不飽和ポリカ
ルボン酸誘導体の例としては無水マレイン酸、無水2−
クロロマレイン酸、無水2−メチルマレイン酸、ジオク
チル錫マレイン酸塩およびマレイン酸、フマール酸、2
−クロロマレイン酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタ
コン酸およびアコニツト酸のモノメチル、モノブチル、
モノ−2−エチルヘキシルおよびモノメチル−ジグリコ
ールエステルがあげられる。無水マレイン酸を使用する
ことが好ましい。
部分的にエステル化されたα−オレフイン−不飽和ポリ
カルボン酸共重合体はアルコールによつてエステル化さ
れる。このアルコールは直鎖、分岐もしくは脂環式であ
つてよく、一種以上の不飽和結合、エーテル基、エステ
ル基および/または芳香族基を含んでいてもよい。また
アルコールの混合物も使用することができる。本発明の
化合物を潤滑剤もしくは安定剤として使用する場合、こ
のアルコールは一般に1〜40個の炭素原子、好ましく
は4〜18個の炭素原子を含んでいる。本発明の化合物
を乳化剤および/または懸濁剤として使用する場合、ア
ルコールは好ましくはポリアルキレンオキサイドグリコ
ールエーテルであり、さらに好ましくは1〜50個のエ
チレンオキサイド単位、好ましくは1〜30個のエチレ
ンオキサイド単位を有するポリエチレンオキサイドグリ
コールエーテルである。
カルボン酸共重合体はアルコールによつてエステル化さ
れる。このアルコールは直鎖、分岐もしくは脂環式であ
つてよく、一種以上の不飽和結合、エーテル基、エステ
ル基および/または芳香族基を含んでいてもよい。また
アルコールの混合物も使用することができる。本発明の
化合物を潤滑剤もしくは安定剤として使用する場合、こ
のアルコールは一般に1〜40個の炭素原子、好ましく
は4〜18個の炭素原子を含んでいる。本発明の化合物
を乳化剤および/または懸濁剤として使用する場合、ア
ルコールは好ましくはポリアルキレンオキサイドグリコ
ールエーテルであり、さらに好ましくは1〜50個のエ
チレンオキサイド単位、好ましくは1〜30個のエチレ
ンオキサイド単位を有するポリエチレンオキサイドグリ
コールエーテルである。
適切なアルコールの例としてはブタノール、2−エチル
ヘキサノール、タルクアルコール、オクタデカノール、
グエルベ(guerbet)アルコール、ジグリコールエチレ
ンメチルエーテル、ポリエチレングリコールメチルエー
テル、ポリエチレングリコールメチルエーテル、アリル
アルコール、ノニル−フエノールエトキシレート、ベン
ジルアルコールがあげられる。
ヘキサノール、タルクアルコール、オクタデカノール、
グエルベ(guerbet)アルコール、ジグリコールエチレ
ンメチルエーテル、ポリエチレングリコールメチルエー
テル、ポリエチレングリコールメチルエーテル、アリル
アルコール、ノニル−フエノールエトキシレート、ベン
ジルアルコールがあげられる。
部分的にエステル化されたα−オレフイン−不飽和ポリ
カルボン酸共重合体は好ましくは0.5〜1.5当量のアルコ
ール、さらに好ましくは0.8〜1.2当量のアルコール、特
に1.0当量のアルコールによつてエステル化されること
が好ましい。本発明の化合物は元素の周期律表のIa,
IIa,IIb,IIIaおよびIVa族から選ばれる金属のよ
うなあらゆる種類の金属を含むことができる。本発明の
潤滑剤に特に好適なものはバリウム、カドミウム、カル
シウム、マグネシウム、鉛、錫および亜鉛である。また
バリウムと亜鉛、マグネシウムと亜鉛のような異なる金
属の組合せも好適である。乳化剤および/または懸濁剤
としての用途に使用する場合、Ia族、特にナトリウム
またはカリウムから選ばれる金属を使用することが好ま
しい。
カルボン酸共重合体は好ましくは0.5〜1.5当量のアルコ
ール、さらに好ましくは0.8〜1.2当量のアルコール、特
に1.0当量のアルコールによつてエステル化されること
が好ましい。本発明の化合物は元素の周期律表のIa,
IIa,IIb,IIIaおよびIVa族から選ばれる金属のよ
うなあらゆる種類の金属を含むことができる。本発明の
潤滑剤に特に好適なものはバリウム、カドミウム、カル
シウム、マグネシウム、鉛、錫および亜鉛である。また
バリウムと亜鉛、マグネシウムと亜鉛のような異なる金
属の組合せも好適である。乳化剤および/または懸濁剤
としての用途に使用する場合、Ia族、特にナトリウム
またはカリウムから選ばれる金属を使用することが好ま
しい。
本発明の部分的にエステル化されたα−オレフイン−不
飽和ポリカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体
の製造は大まかに三つの反応工程、すなわち共重合、エ
ステル化および金属カルボン酸塩の生成の各工程によつ
て特徴付けられる。共重合とエステル化は一般に最初に
行われる。共重合はジ−tert−ブチルパーオキサイド、
ベンゾイルパーオキサイド、ジラウリルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイロ、tert−ブチルヒロドパー
オキサイド、および/またはクミルヒドロパーオキサイ
ドのようなラジカル開始剤の存在下に行われる。
飽和ポリカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体
の製造は大まかに三つの反応工程、すなわち共重合、エ
ステル化および金属カルボン酸塩の生成の各工程によつ
て特徴付けられる。共重合とエステル化は一般に最初に
行われる。共重合はジ−tert−ブチルパーオキサイド、
ベンゾイルパーオキサイド、ジラウリルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイロ、tert−ブチルヒロドパー
オキサイド、および/またはクミルヒドロパーオキサイ
ドのようなラジカル開始剤の存在下に行われる。
上記のプロセスはドイツ特許第2,727,329号、同第3,00
3,797号および同第3,136,931号に記載されている。
3,797号および同第3,136,931号に記載されている。
このようにして得られた重合体はオリゴマーの含有量が
低く、米国特許第4,036,810号の方法によつて得られる
分子量が1,000以下の二量体および三量体のような化合
物の比率が高い生成物とは対照的である。この共重合に
おいて反応体の量は好ましくはこの共重合体中のα−オ
レフイン対ポリカルボン酸のモル比が1:2〜2:1の
範囲となるように選択される。これは普通重合に使用さ
れるモノマーの比を1:2〜4:1の範囲で選ぶことに
より達成される。
低く、米国特許第4,036,810号の方法によつて得られる
分子量が1,000以下の二量体および三量体のような化合
物の比率が高い生成物とは対照的である。この共重合に
おいて反応体の量は好ましくはこの共重合体中のα−オ
レフイン対ポリカルボン酸のモル比が1:2〜2:1の
範囲となるように選択される。これは普通重合に使用さ
れるモノマーの比を1:2〜4:1の範囲で選ぶことに
より達成される。
一般に金属カルボン酸塩の生成は部分的にエステル化さ
れたα−オレフイン−不飽和ポリカルボン酸共重合体の
酸基を金属酸化物、金属水酸化物および/または金属炭
酸塩と反応させることにより最終の反応工程において行
われる。反応条件および反応体の選択によつて遊離の酸
基を生成物中に残すことができる。これは例えばポリカ
ルボン酸のエステル化度が低い場合にそのようになる。
反応混合物の粘度は容易に高くなるので金属酸化物、金
属水酸化物および/または金属炭酸塩は制限された程度
までしか転化されない。最終生成物中の金属のかなりの
比率での存在を保証するために金属カルボキシレート基
対酸基の比は0.1より高く、好ましくは0.5より高くさら
に好ましくは10より高くすることが望ましい。最終生
成物はまた1当量より多い金属酸化物を含んでいてもよ
い。
れたα−オレフイン−不飽和ポリカルボン酸共重合体の
酸基を金属酸化物、金属水酸化物および/または金属炭
酸塩と反応させることにより最終の反応工程において行
われる。反応条件および反応体の選択によつて遊離の酸
基を生成物中に残すことができる。これは例えばポリカ
ルボン酸のエステル化度が低い場合にそのようになる。
反応混合物の粘度は容易に高くなるので金属酸化物、金
属水酸化物および/または金属炭酸塩は制限された程度
までしか転化されない。最終生成物中の金属のかなりの
比率での存在を保証するために金属カルボキシレート基
対酸基の比は0.1より高く、好ましくは0.5より高くさら
に好ましくは10より高くすることが望ましい。最終生
成物はまた1当量より多い金属酸化物を含んでいてもよ
い。
本発明はまた部分的にエステル化されたα−オレフイン
不飽和ポリカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩を合
成材料用の潤滑剤または安定剤および乳化剤および/ま
たは懸濁剤として使用することに関する。この金属カル
ボン酸塩を使用することができる合成材料の例としては
ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
ル含有重合体組成物例えばポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビ
ニル、塩化ビニルと他のモノマー、例えば酢酸ビニル、
塩化ビニリデンまたはアクリロニトリルとから形成され
た共重合体およびその他ポリオレフイン、ポリスチレン
およびポリアクリレートのような重合体があげられる。
不飽和ポリカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩を合
成材料用の潤滑剤または安定剤および乳化剤および/ま
たは懸濁剤として使用することに関する。この金属カル
ボン酸塩を使用することができる合成材料の例としては
ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
ル含有重合体組成物例えばポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビ
ニル、塩化ビニルと他のモノマー、例えば酢酸ビニル、
塩化ビニリデンまたはアクリロニトリルとから形成され
た共重合体およびその他ポリオレフイン、ポリスチレン
およびポリアクリレートのような重合体があげられる。
本発明の化合物は塩素含有合成材料より具体的にはポリ
塩化ビニル中で使用することが好ましい。これらの塩素
含有材料は高温、高圧下で処理される。このような条件
下で重合体の分解を避けて迅速な処理を行うために潤滑
剤が添加される。一方において潤滑剤は加工装置の高温
部に過度に粘着するのを防止するように作用し(外部潤
滑)また他方において重合体粒子同士の摩擦を低減する
ように作用する(内部潤滑)。殆どの潤滑剤は良好な内
部潤滑作用または良好な外部潤滑作用のいずれか一方を
示すものであり、このため潤滑剤の混合物を使用するこ
とが必要になる。本発明の部分的にエステル化されたα
−オレフイン不飽和ポリカルボン酸共重合体の金属カル
ボン酸塩はその優れた内部および外部潤滑作用によつて
特徴付けられ、また重合体に対して予測されなかつた優
れた安定化効果を有している。その効果が高いので本発
明の潤滑剤の使用量は少量でよく(通常5%以下、より
好ましくは0.1〜2%)、従つて最終生成物の機械的特
性に有利な影響を与える。
塩化ビニル中で使用することが好ましい。これらの塩素
含有材料は高温、高圧下で処理される。このような条件
下で重合体の分解を避けて迅速な処理を行うために潤滑
剤が添加される。一方において潤滑剤は加工装置の高温
部に過度に粘着するのを防止するように作用し(外部潤
滑)また他方において重合体粒子同士の摩擦を低減する
ように作用する(内部潤滑)。殆どの潤滑剤は良好な内
部潤滑作用または良好な外部潤滑作用のいずれか一方を
示すものであり、このため潤滑剤の混合物を使用するこ
とが必要になる。本発明の部分的にエステル化されたα
−オレフイン不飽和ポリカルボン酸共重合体の金属カル
ボン酸塩はその優れた内部および外部潤滑作用によつて
特徴付けられ、また重合体に対して予測されなかつた優
れた安定化効果を有している。その効果が高いので本発
明の潤滑剤の使用量は少量でよく(通常5%以下、より
好ましくは0.1〜2%)、従つて最終生成物の機械的特
性に有利な影響を与える。
外部潤滑についてのこの優れた有効性は、例えば重合体
を金属性のミルロールに付着させることなく長時間にわ
たつて粉砕することができることを示している。重合体
の安定化期間の後、長期間にわたりいかなる過度の粘着
の問題もないということが極めて頻繁にある。このよう
な特性によつて加工装置を何の問題もなしに清掃するこ
とが可能になる。さらに本発明の潤滑剤は加工装置の金
属面に全くあるいは殆ど、膜をつくる(plating out)
ことがない。
を金属性のミルロールに付着させることなく長時間にわ
たつて粉砕することができることを示している。重合体
の安定化期間の後、長期間にわたりいかなる過度の粘着
の問題もないということが極めて頻繁にある。このよう
な特性によつて加工装置を何の問題もなしに清掃するこ
とが可能になる。さらに本発明の潤滑剤は加工装置の金
属面に全くあるいは殆ど、膜をつくる(plating out)
ことがない。
この優れた内部潤滑効果はブラペンダープラスチコーダ
を用いて測定したゲル化時間が短いことに基くものと見
られる。高温のオーブン中で行われる老化試験によつて
この重合体組成物の熱安定性を測定することができる。
本発明の部分的にエステル化されたα−オレフインポリ
カルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体は一般に
ワツクス状もしくは液状であり、安定剤および/または
その他の添加剤、例えば酸化防止剤、顔料、可塑剤、充
填剤などと組合せて使用するのに極めて適している。適
切なPVC安定剤は金属含有化合物であり、例えばカル
シウム石けん、バリウム石けんおよび亜鉛石けん、有機
錫化合物および鉛塩および有機補助安定剤、例えばホス
フアイトおよびβ−ジケトンである。特定の合成材料の
加工に適した本発明の金属カルボン酸塩と他の添加剤の
このような準備された混合物を調製することは極めて十
分に可能である。
を用いて測定したゲル化時間が短いことに基くものと見
られる。高温のオーブン中で行われる老化試験によつて
この重合体組成物の熱安定性を測定することができる。
本発明の部分的にエステル化されたα−オレフインポリ
カルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体は一般に
ワツクス状もしくは液状であり、安定剤および/または
その他の添加剤、例えば酸化防止剤、顔料、可塑剤、充
填剤などと組合せて使用するのに極めて適している。適
切なPVC安定剤は金属含有化合物であり、例えばカル
シウム石けん、バリウム石けんおよび亜鉛石けん、有機
錫化合物および鉛塩および有機補助安定剤、例えばホス
フアイトおよびβ−ジケトンである。特定の合成材料の
加工に適した本発明の金属カルボン酸塩と他の添加剤の
このような準備された混合物を調製することは極めて十
分に可能である。
本発明の共重合体を乳化剤および/または懸濁剤として
使用する場合、金属としてナトリウムおよび/またはカ
リウムを含みエチレンオキサイド単位を1〜50より好
ましくは1〜30有するポリエチレンオキサイドグリコ
ールエーテルによつてエステル化された共重合体を使用
することが望ましい。これらの化合物は多くの用途に適
しており、例えば粘土や顔料の懸濁剤として、ラテツク
スの安定剤として、また含水量の高い流体中の潤滑剤と
して適切である。
使用する場合、金属としてナトリウムおよび/またはカ
リウムを含みエチレンオキサイド単位を1〜50より好
ましくは1〜30有するポリエチレンオキサイドグリコ
ールエーテルによつてエステル化された共重合体を使用
することが望ましい。これらの化合物は多くの用途に適
しており、例えば粘土や顔料の懸濁剤として、ラテツク
スの安定剤として、また含水量の高い流体中の潤滑剤と
して適切である。
次に本発明を以下の実施例により説明する。
実施例1 C18−α−オレフインと無水マレイン酸の共重合 C18−α−オレフイン(756g、3モル)を含むフラ
スコを窒素で置換し、200℃に加熱した。次に攪拌し
ながら30分間隔で無水マレイン酸(全部で294g、
3モル)とジ−tert−ブチルパーオキサイド(全部で1
5m)を10等分して加えた。1時間30分かけて3
回分のジ−tert−ブチルパーオキサイド(全部で4.5m
)を加えた後、この混合物をさらに30分かけて20
0℃まで加熱し、その後少量(約15g)の揮発性成分
を水流ポンプによつて溜去した。元素分析により、オレ
フイン対無水マレイン酸の比は0.987であることがわか
つた。ゲル透過クロマトグラフイー分析により、この重
合体は広い分子量分布をもち、平均分子量は2.950であ
り、製品の92%が1,000〜22,000の範囲の分子量を有
することがわかつた(収量1045g)。
スコを窒素で置換し、200℃に加熱した。次に攪拌し
ながら30分間隔で無水マレイン酸(全部で294g、
3モル)とジ−tert−ブチルパーオキサイド(全部で1
5m)を10等分して加えた。1時間30分かけて3
回分のジ−tert−ブチルパーオキサイド(全部で4.5m
)を加えた後、この混合物をさらに30分かけて20
0℃まで加熱し、その後少量(約15g)の揮発性成分
を水流ポンプによつて溜去した。元素分析により、オレ
フイン対無水マレイン酸の比は0.987であることがわか
つた。ゲル透過クロマトグラフイー分析により、この重
合体は広い分子量分布をもち、平均分子量は2.950であ
り、製品の92%が1,000〜22,000の範囲の分子量を有
することがわかつた(収量1045g)。
同様にして表Iに示す共重合体を合成した。
エステル化されていない共重合体の分子量はミクロ−ス
チラゲルカラム(ウオーターズ・アソシエーツ、社内報
A143 1974年6月)を充填したゲル透過クロマ
トグラフイーおよび示差屈折計を用いて測定した。30
00以下および3,000以上の分子量についてはそれぞれ
ポリエチレングリコールおよびポリスチレン検定材料を
用いて行つた。平均分子量は主ピークの分子量であると
理解されるべきである。
チラゲルカラム(ウオーターズ・アソシエーツ、社内報
A143 1974年6月)を充填したゲル透過クロマ
トグラフイーおよび示差屈折計を用いて測定した。30
00以下および3,000以上の分子量についてはそれぞれ
ポリエチレングリコールおよびポリスチレン検定材料を
用いて行つた。平均分子量は主ピークの分子量であると
理解されるべきである。
実施例2 C18−α−オレフイン無水マレイン酸共重合体から半エ
ステルの調製。
ステルの調製。
実施例1の共重合体(300g、0.864モルのマレイン
酸単位を含む)とタルクアルコール(219g、0.864
モル)を150℃で4時間攪拌した。
酸単位を含む)とタルクアルコール(219g、0.864
モル)を150℃で4時間攪拌した。
表Iはこのようにして調製された数種類の半エステルを
示している。
示している。
実施例3 C18−α−オレフイン無水マレイン酸共重合体の半エス
テルからのカルシウムカルボン酸塩誘導体の調製 実施例2からの半エステル(600g、1モルの酸基を
含む)と水酸化カルシウム(37g、0.5モル)を11
0℃〜150℃で1〜5時間攪拌した。水酸化カルシウ
ムは定量的に転化し、透明な粘性のある溶融物が得られ
た。
テルからのカルシウムカルボン酸塩誘導体の調製 実施例2からの半エステル(600g、1モルの酸基を
含む)と水酸化カルシウム(37g、0.5モル)を11
0℃〜150℃で1〜5時間攪拌した。水酸化カルシウ
ムは定量的に転化し、透明な粘性のある溶融物が得られ
た。
表IIは同様にして調製した数種の金属カルボン酸塩を示
している。金属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸塩の不
完全転化率は、続いて、転化しなかつた金属酸化物、金
属水酸化物または金属炭酸塩を過し、乾燥し、秤量す
ることにより定量した。
している。金属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸塩の不
完全転化率は、続いて、転化しなかつた金属酸化物、金
属水酸化物または金属炭酸塩を過し、乾燥し、秤量す
ることにより定量した。
実施例4 粉砕試験 乾燥ブレンダー中で次の配合物を1分間予備混合した。
S−PVC(K−70) 100部 ジオクチルフタレート 25部 潤滑剤 表III参照 安定剤 表III参照 得られた組成物を180℃で2−ロールミルで混合し
た。
た。
ロール直径 110および125mm ロール間の間隙 0.8〜1mm ロールスピード 20rpm 約1分後プラスチツクの塊が形成された。これは使用し
た潤滑剤によつてロールに容易に付着したり、容易には
付着しなかつたり、あるいは全く付着しなかつた(潤滑
作用の結果)。結果を表IIIに示す。表IIIは本発明の潤
滑剤が市販の潤滑剤E−ワツクス、ロキシオールG70
およびロキシオールG71より有効であることを明らか
に示している。また本発明の潤滑剤を用いると試料のプ
レートアウトがずつと少なく安定期間の終了後、長期間
ローリングスキンはロールに付着しなかつた。
た潤滑剤によつてロールに容易に付着したり、容易には
付着しなかつたり、あるいは全く付着しなかつた(潤滑
作用の結果)。結果を表IIIに示す。表IIIは本発明の潤
滑剤が市販の潤滑剤E−ワツクス、ロキシオールG70
およびロキシオールG71より有効であることを明らか
に示している。また本発明の潤滑剤を用いると試料のプ
レートアウトがずつと少なく安定期間の終了後、長期間
ローリングスキンはロールに付着しなかつた。
実施例5 ブラベンダー試験 乾燥ブレンダー中で次の配合物を1分間予備配合した。
S−PVC(K−70) 100部 PbSO4-4PbO 1.5部 Pb(C17H35COO)22PbO 1部 潤滑剤 表IV参照 この混合物31gをプラベンダー中で25rpm、温度1
80℃で試験した。
80℃で試験した。
ゲル化時間を以下の表に示す。
実施例6 米国特許第4,036,810号に従うバリウムカルボン酸塩と
カルシウムカルボン酸塩潤滑剤の調製 オートクレーブにC18−α−オレフイン(504g、2
モル)と無水マレイン酸(98g、1モル)の混合物を
185℃で44時間攪拌した。次にこのC18−α−オレ
フイン生成物233g(0.93モル)を粗生成物混合物か
ら溜去した。主生成物は1分子のα−オレフインと1分
子の無水マレイン酸のアダクトであり、残渣は1,000以
上の分子量を有する重合体23重量%を含んでいた。実
施例2に記載した方法でこの生成混合物をタルクアルコ
ールを用いて半エステルに転化した。この半エステルの
酸基を次に酸化バリウムまたは酸化カルシウムと反応さ
せて対応するカルボン酸塩に完全に転化した(実施例3
参照) 実施例7 粉砕試験 実施例4に記載したように次の配合物を用いて粉砕試験
を行つた。
カルシウムカルボン酸塩潤滑剤の調製 オートクレーブにC18−α−オレフイン(504g、2
モル)と無水マレイン酸(98g、1モル)の混合物を
185℃で44時間攪拌した。次にこのC18−α−オレ
フイン生成物233g(0.93モル)を粗生成物混合物か
ら溜去した。主生成物は1分子のα−オレフインと1分
子の無水マレイン酸のアダクトであり、残渣は1,000以
上の分子量を有する重合体23重量%を含んでいた。実
施例2に記載した方法でこの生成混合物をタルクアルコ
ールを用いて半エステルに転化した。この半エステルの
酸基を次に酸化バリウムまたは酸化カルシウムと反応さ
せて対応するカルボン酸塩に完全に転化した(実施例3
参照) 実施例7 粉砕試験 実施例4に記載したように次の配合物を用いて粉砕試験
を行つた。
S−PVC(K−70) 100部 ジオクチルフタレート 25部 潤滑剤 1.5部 表Vに示す結果から本発明の潤滑剤は米国特許第4,036,
810号により得られた対応する配合物(実施例6参照)
よりずつと優れた外部潤滑作用を示すことがわかる。
810号により得られた対応する配合物(実施例6参照)
よりずつと優れた外部潤滑作用を示すことがわかる。
実施例8 ブラベンダー試験 実施例5に記載したようにブラベンダー試験を次の配合
物を用いて行つた。
物を用いて行つた。
S−PVC(K−68) 100部 PbSO4-4PbO 1.5部 Pb(C18H36O2)22PbO 1部 パラフイン(融点60℃) 0.6部 試験すべき潤滑剤 0.6部 表VIに示す結果から本発明の潤滑剤は米国特許第4,036,
810号により得られる対応する配合物(実施例6参照)
よりずつと優れた内部潤滑作用を示すことがわかる。
810号により得られる対応する配合物(実施例6参照)
よりずつと優れた内部潤滑作用を示すことがわかる。
実施例9 粉砕試験 実施例4と同様に次の配合物を用いて粉砕試験を行つ
た。
た。
S−PVC(K−70) 100部 ジオクチルフタレート 2.5部 Ca/Zn−安定剤(M330) 1.2部 試験すべき潤滑剤
0.3部 次の潤滑剤を試験剤を試験した:Mg−IV、Ba−IV、半エ
ステル−IV、エステル−IV(最後の2つの化合物はそれ
ぞれドイツ特許第2,727,329号およびドイツ特許第3,00
3,797号に従つたタルクアルコールによつて半エステル
化および全エステル化された共重合体IVである)。
0.3部 次の潤滑剤を試験剤を試験した:Mg−IV、Ba−IV、半エ
ステル−IV、エステル−IV(最後の2つの化合物はそれ
ぞれドイツ特許第2,727,329号およびドイツ特許第3,00
3,797号に従つたタルクアルコールによつて半エステル
化および全エステル化された共重合体IVである)。
表VIIに示す結果から本発明の潤滑剤は対応する(半)
エステル共重合体よりずつと優れた外部潤滑作用を示す
ことがわかる。
エステル共重合体よりずつと優れた外部潤滑作用を示す
ことがわかる。
実施例10 ブラベンダー試験 実施例5に記載したように次の配合物を用いてブラベン
ダー試験を行つた。
ダー試験を行つた。
S−PVC(K−70) 100部 Ca/Zn−安定剤 1.2部 試験すべき潤滑剤 0.6部 実施例9に述べた潤滑剤を試験した。ゲル化時間を表VI
IIに示す。この結果から本発明の潤滑剤はドイツ特許第
2,727,329号および同第3,003,797号により得られる
(半)エステルよりずつと優れた内部潤滑作用を示すこ
とがわかる。
IIに示す。この結果から本発明の潤滑剤はドイツ特許第
2,727,329号および同第3,003,797号により得られる
(半)エステルよりずつと優れた内部潤滑作用を示すこ
とがわかる。
実施例11 オーブンエージング 乾燥ブレンダー中で次の配合物を予備混合した。
S−PVC(K−64) 100部 ジオクチルフタレート 25部 エポキシ化大豆油 3部 Ba/Zn−安定剤 2部 それぞれ異なる量のバリウムトルエートまたはBa−VIII
(これはタルクアルコールでエステル化されていること
を除きBa−IIと同一である)を含む3種類の組成物を調
製した。表IX参照。組成物A,BおよびCを172℃で
5分間ミルで混合し、次いでワーナーマチスオーブン中
で185℃でPVCの崩壊が起こる(急速な退色によつ
て認識することができる)までエージングを行つた。
(これはタルクアルコールでエステル化されていること
を除きBa−IIと同一である)を含む3種類の組成物を調
製した。表IX参照。組成物A,BおよびCを172℃で
5分間ミルで混合し、次いでワーナーマチスオーブン中
で185℃でPVCの崩壊が起こる(急速な退色によつ
て認識することができる)までエージングを行つた。
3種類の組成物の金属含有量はすべて同じである(0.17
%Baおよび0.05%Zn) この試験は金属含有量の等しいPVCは本発明の金属カ
ルボン酸塩を用いた場合により安定化されることを示し
ている。
%Baおよび0.05%Zn) この試験は金属含有量の等しいPVCは本発明の金属カ
ルボン酸塩を用いた場合により安定化されることを示し
ている。
実施例12 懸濁剤としての使用 当量の無水マレインとC12-14−α−オレフインから得
られた分子量20,000の共重合体をポリエチレンオキサイ
ドグリコールメチルエーテル(6〜10個のエチレンオ
キサイド単位)を用いて半エステルに転化した。この半
エステル(400部)はすぐに水(586部)中の水酸
化ナトリウム(100%)14部の溶液に溶解した。得
られたナトリウムカルボン酸塩誘導体を用いて粘土と水
を10分間攪拌し(攪拌速度100rpm)粘土の水懸濁
液を調製した。この懸濁液を100mのメスシリンダ
ーに入れ室温で24時間放置した。その後、10mの
懸濁液をこのメスシリンダーの半分の高さのところから
吸い上げた。水を105℃で蒸発させた後、懸濁されて
いた粘土の量を秤量した。対照の試験においては金属塩
に添加されていない半エステルおよびカルボキシメチル
セルロースを懸濁剤として使用した。表Xに示す結果か
らナトリウムカルボン酸塩の優れた懸濁特性がわかる。
られた分子量20,000の共重合体をポリエチレンオキサイ
ドグリコールメチルエーテル(6〜10個のエチレンオ
キサイド単位)を用いて半エステルに転化した。この半
エステル(400部)はすぐに水(586部)中の水酸
化ナトリウム(100%)14部の溶液に溶解した。得
られたナトリウムカルボン酸塩誘導体を用いて粘土と水
を10分間攪拌し(攪拌速度100rpm)粘土の水懸濁
液を調製した。この懸濁液を100mのメスシリンダ
ーに入れ室温で24時間放置した。その後、10mの
懸濁液をこのメスシリンダーの半分の高さのところから
吸い上げた。水を105℃で蒸発させた後、懸濁されて
いた粘土の量を秤量した。対照の試験においては金属塩
に添加されていない半エステルおよびカルボキシメチル
セルロースを懸濁剤として使用した。表Xに示す結果か
らナトリウムカルボン酸塩の優れた懸濁特性がわかる。
実施例13 乳化重合 エチレンアクリテートホモポリマーの40%水分散液を
乳化重合により調製した(開始剤、硫酸カリウム、重合
温度75℃)。エルフアン(Elfan)(登録商標)OS
46(ナトリウムオレフイン硫酸塩)を種々の量で乳化
剤として使用した。1つの実験においてこれを実施例1
2に述べた半エステル共重合体のカリウム塩で部分的に
置換した(表XI参照)。スターミキサー(ワーリングブ
レンダーに類似している)中で種々の分散液を7,500rpm
で2分間混合し、次に0.2mmのステンレススチールスク
リーンを用いて過した。凝集物を110℃で乾燥し秤
量した。
乳化重合により調製した(開始剤、硫酸カリウム、重合
温度75℃)。エルフアン(Elfan)(登録商標)OS
46(ナトリウムオレフイン硫酸塩)を種々の量で乳化
剤として使用した。1つの実験においてこれを実施例1
2に述べた半エステル共重合体のカリウム塩で部分的に
置換した(表XI参照)。スターミキサー(ワーリングブ
レンダーに類似している)中で種々の分散液を7,500rpm
で2分間混合し、次に0.2mmのステンレススチールスク
リーンを用いて過した。凝集物を110℃で乾燥し秤
量した。
この結果から、カリウムカルボン酸塩を用いるとこの分
散液の機械的安定性が優れていることがわかる。
散液の機械的安定性が優れていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギユンテル・ランツラート ドイツ連邦共和国、メルツエニツヒ、ア ム・オルリツヒスマール、4 (72)発明者 フリツツ・シユタインザイフエル ドイツ連邦共和国、ランゲルウエーヘ、ウ イーゼンストラーセ、11 (72)発明者 ハインス・ベツク ドイツ連邦共和国、デユーレン、マリー・ ユカルクツ‐ストラーセ、42
Claims (16)
- 【請求項1】部分的エステル化α−オレフィン−不飽和
ポリカルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体にお
いて、α−オレフィンが6〜40個の炭素原子を有する
α−オレフィンであり、α−オレフィン単位と不飽和ポ
リカルボン酸単位の比が1:2〜2:1であり、エステ
ル化部分及び塩部分を除いたα−オレフィン−不飽和ポ
リカルボン酸共重合体骨格部分の少なくとも80重量%
が1,000〜100,000の範囲の分子量を有し、ポリカルボン
酸単位が0.5〜1.5当量のアルコールによってエステル化
されており、該アルコールは1〜40個の炭素原子を有
する、直鎖、分岐もしくは脂環式アルコール、及び1〜
50個のアルキレンオキサイド単位を有するポリアルキ
レンオキサイドグリコールエーテルより成る群から選ば
れるところの金属カルボン酸塩誘導体。 - 【請求項2】不飽和ポリカルボン酸がエテンジカルボン
酸である特許請求の範囲第1項記載の金属カルボン酸塩
誘導体。 - 【請求項3】不飽和ポリカルボン酸が無水マレイン酸で
ある特許請求の範囲第1項記載の金属カルボン酸塩誘導
体。 - 【請求項4】エステル化部分及び塩部分を除いたα−オ
レフィン−不飽和ポリカルボン酸共重合体骨格部分が2,
000〜30,000の範囲の平均分子量をもっている特許請求
の範囲第1項、第2項または第3項記載の金属カルボン
酸塩誘導体。 - 【請求項5】α−オレフィンが10〜24個の炭素原子
をもっている特許請求の範囲第1〜4項のいずれか一項
に記載の金属カルボン酸塩誘導体。 - 【請求項6】アルコールが4〜18個の炭素原子をもつ
直鎖、分岐もしくは脂環式アルコールである特許請求の
範囲第1〜5項のいずれか一項に記載の金属カルボン酸
塩誘導体。 - 【請求項7】アルコールが1〜50個のエチレンオキサ
イド単位を有するポリエチレンオキサイドグリコールエ
ーテルである特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれか
一項に記載の金属カルボン酸塩誘導体。 - 【請求項8】アルコールが1〜30個のエチレンオキサ
イド単位を有するポリエチレンオキサイドグリコールエ
ーテルである特許請求の範囲第7項記載の金属カルボン
酸塩誘導体。 - 【請求項9】金属が、バリウム、カドミウム、カルシウ
ム、マグネシウム、鉛、錫および亜鉛からなる群から選
ばれる少なくとも一種の金属である特許請求の範囲第1
〜8項のいずれか一項に記載の金属カルボン酸塩誘導
体。 - 【請求項10】金属が元素の周期律表のIa族から選択
される少なくとも一種の金属である特許請求の範囲第1
項〜第8項のいずれか一項に記載の金属カルボン酸塩誘
導体。 - 【請求項11】金属がナトリウムおよびカリウムから選
択される少なくとも一種の金属である特許請求の範囲第
10項記載の金属カルボン酸塩誘導体。 - 【請求項12】塩素含有合成物質用の滑剤において、該
滑剤が部分的エステル化α−オレフィン−不飽和ポリカ
ルボン酸共重合体の金属カルボン酸塩誘導体であり、こ
こでα−オレフィンが6〜40個の炭素原子を有するα
−オレフィンであり、α−オレフィン単位と不飽和ポリ
カルボン酸単位の比が1:2〜2:1であり、エステル
化部分及び塩部分を除いたα−オレフィン−不飽和ポリ
カルボン酸共重合体骨格部分の少なくとも80重量%が
1,000〜100,000の範囲の分子量を有し、ポリカルボン酸
単位が0.5〜1.5当量のアルコールによってエステル化さ
れており、該アルコールは1〜40個の炭素原子を有す
る、直鎖、分岐もしくは脂環式アルコールから選ばれる
ところの滑剤。 - 【請求項13】乳化剤において、該乳化剤が部分的エス
テル化α−オレフィン−不飽和ポリカルボン酸共重合体
の金属カルボン酸塩誘導体であり、ここでα−オレフィ
ンが6〜40個の炭素原子を有するα−オレフィンであ
り、α−オレフィン単位と不飽和ポリカルボン酸単位の
比が1:2〜2:1であり、エステル化部分及び塩部分
を除いたα−オレフィン−不飽和ポリカルボン酸共重合
体骨格部分の少なくとも80重量%が1,000〜100,000の
範囲の分子量を有し、ポリカルボン酸単位が0.5〜1.5当
量のアルコールによってエステル化されており、該アル
コールは1〜50個のアルキレンオキサイド単位を有す
るポリアルキレンオキサイドグリコールエーテルから選
ばれるところの乳化剤。 - 【請求項14】アルコールが、1〜30個のエチレンオ
キサイド単位を有する特許請求の範囲第13項記載の乳
化剤。 - 【請求項15】金属が元素の周期律表のIa族から選択
される少なくとも一種の金属である特許請求の範囲第1
3項又は第14項記載の乳化剤。 - 【請求項16】Ia族の金属がナトリウム及びカリウム
である特許請求の範囲第15項記載の乳化剤。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
NL8403347 | 1984-11-05 | ||
NL8403347 | 1984-11-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61120811A JPS61120811A (ja) | 1986-06-07 |
JPH0657727B2 true JPH0657727B2 (ja) | 1994-08-03 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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EP (1) | EP0181037B1 (ja) |
JP (1) | JPH0657727B2 (ja) |
AT (1) | ATE45583T1 (ja) |
CA (1) | CA1266679A (ja) |
DE (1) | DE3572361D1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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DE4330767A1 (de) * | 1993-09-10 | 1995-03-16 | Hoechst Ag | Polymermischungen mit Wasser |
US5573702A (en) * | 1993-11-22 | 1996-11-12 | Colgate-Palmolive Co. | Liquid cleaning compositions with grease release agent |
US5486307A (en) * | 1993-11-22 | 1996-01-23 | Colgate-Palmolive Co. | Liquid cleaning compositions with grease release agent |
DE4341395A1 (de) * | 1993-12-04 | 1995-06-08 | Hoechst Ag | Vinylchloridpolymer-Formmasse |
US5942556A (en) * | 1996-11-27 | 1999-08-24 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Stabilized radiation curable compositions based on unsaturated ester and vinyl ether compounds |
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JPH1180255A (ja) | 1997-09-03 | 1999-03-26 | Kansai Paint Co Ltd | 防汚性樹脂の製造方法及び防汚性塗料組成物 |
WO2003016395A1 (en) * | 2001-08-16 | 2003-02-27 | Dover Chemical Corporation | Polymer dispersible polybasic metal carboxylate complexes |
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