JPH0657689A - 耐水性,耐油性を有したリサイクル可能なパルプ原料の加工紙 - Google Patents
耐水性,耐油性を有したリサイクル可能なパルプ原料の加工紙Info
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- JPH0657689A JPH0657689A JP23637792A JP23637792A JPH0657689A JP H0657689 A JPH0657689 A JP H0657689A JP 23637792 A JP23637792 A JP 23637792A JP 23637792 A JP23637792 A JP 23637792A JP H0657689 A JPH0657689 A JP H0657689A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 古紙を利用した加工紙(1)に合成樹脂を外
添させて耐水性,耐油性が付与出来ると共にその加工紙
(1)に罫線を入れても漏れず、且つ、不要になった際
には古紙原料として回収すれば、新聞紙や雑誌等の一般
古紙と一緒にリサイクルできる。 【構成】 古紙を原料とする板紙,ライナ−,クラフ
ト,上質紙等の加工紙(1)の片面に、アクリル系エマ
ルジョンを数回に渡って塗布し、前記加工紙(1)の片
面にアクリル系樹脂層(2)を多数積重させて成る。
添させて耐水性,耐油性が付与出来ると共にその加工紙
(1)に罫線を入れても漏れず、且つ、不要になった際
には古紙原料として回収すれば、新聞紙や雑誌等の一般
古紙と一緒にリサイクルできる。 【構成】 古紙を原料とする板紙,ライナ−,クラフ
ト,上質紙等の加工紙(1)の片面に、アクリル系エマ
ルジョンを数回に渡って塗布し、前記加工紙(1)の片
面にアクリル系樹脂層(2)を多数積重させて成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は古紙を利用した加工紙に
合成樹脂が外添される耐水性,耐油性を有したリサイク
ル可能なパルプ原料の加工紙に関する。
合成樹脂が外添される耐水性,耐油性を有したリサイク
ル可能なパルプ原料の加工紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、古紙を原料とした加工紙に耐水
性,耐油性を持たせるために、その片面にポリエチレン
や塩化ビニ−ルデンなどの合成樹脂製フィルムを貼着さ
せたものや、アルミ箔を貼着させて、外添が施されたも
のがある。
性,耐油性を持たせるために、その片面にポリエチレン
や塩化ビニ−ルデンなどの合成樹脂製フィルムを貼着さ
せたものや、アルミ箔を貼着させて、外添が施されたも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記加
工紙は外添した合成樹脂製フィルムやアルミ箔の剥離が
極めて困難であり、該合成樹脂製フィルムやアルミ箔を
除去して加工紙をリサイクルするには、手間と時間が多
く掛かって採算が取れないのが現状である。
工紙は外添した合成樹脂製フィルムやアルミ箔の剥離が
極めて困難であり、該合成樹脂製フィルムやアルミ箔を
除去して加工紙をリサイクルするには、手間と時間が多
く掛かって採算が取れないのが現状である。
【0004】尚、リサイクルされない他の原因として
は、先ず始めに前記加工紙を一般古紙に混入させてリサ
イクルすると、抄紙工程でスクリ−ンが詰まり、操業ト
ラブルの原因となり、製品とならない。従って、外添さ
れた加工紙は、一般古紙への混入は行わないで、廃棄処
分されている。また次の原因としては、前記合成樹脂製
フィルムが外添された加工紙を一般古紙に混入してリサ
イクル紙として利用する場合、該リサイクル紙は、糊付
けの乾燥工程や、表面処理後の乾燥工程に於いて、熱風
が表面に吹き付けられて熱せられると、前記合成樹脂製
フィルムが収縮して凹凸を生じるので、綺麗に製品が仕
上がらない。更に別の原因としては、前記アルミ箔が外
添された加工紙を一般古紙に混入してリサイクルする場
合、アルミニウムがリサイクル紙に混入した状態でライ
ン上に流れるため、ライン上で多く用いられている金属
探知機で前記アルミニウムが検出されて誤動作の原因と
なり、ライン上で支障を起こす恐れがあり、前記アルミ
箔が外添された加工紙はリサイクルされていない。しか
もリサイクルする際の圧縮工程時に、紙原料は圧縮され
るがアルミニウムは圧縮されないので、リサイクル紙の
表面に凹凸を生じ滑らかな面を得ることができない等の
問題点があった。
は、先ず始めに前記加工紙を一般古紙に混入させてリサ
イクルすると、抄紙工程でスクリ−ンが詰まり、操業ト
ラブルの原因となり、製品とならない。従って、外添さ
れた加工紙は、一般古紙への混入は行わないで、廃棄処
分されている。また次の原因としては、前記合成樹脂製
フィルムが外添された加工紙を一般古紙に混入してリサ
イクル紙として利用する場合、該リサイクル紙は、糊付
けの乾燥工程や、表面処理後の乾燥工程に於いて、熱風
が表面に吹き付けられて熱せられると、前記合成樹脂製
フィルムが収縮して凹凸を生じるので、綺麗に製品が仕
上がらない。更に別の原因としては、前記アルミ箔が外
添された加工紙を一般古紙に混入してリサイクルする場
合、アルミニウムがリサイクル紙に混入した状態でライ
ン上に流れるため、ライン上で多く用いられている金属
探知機で前記アルミニウムが検出されて誤動作の原因と
なり、ライン上で支障を起こす恐れがあり、前記アルミ
箔が外添された加工紙はリサイクルされていない。しか
もリサイクルする際の圧縮工程時に、紙原料は圧縮され
るがアルミニウムは圧縮されないので、リサイクル紙の
表面に凹凸を生じ滑らかな面を得ることができない等の
問題点があった。
【0005】近年に於いては自然環境保全のためにリサ
イクル運動が各地で盛んに行われており、資源回収に主
力がおかれている。その中でも特に紙製品については木
材が伐採されて森林破壊にも成るため、加工紙の回収が
注目をあびている。
イクル運動が各地で盛んに行われており、資源回収に主
力がおかれている。その中でも特に紙製品については木
材が伐採されて森林破壊にも成るため、加工紙の回収が
注目をあびている。
【0006】本発明は合成樹脂を外添した加工紙を回収
してリサイクル可能としたパルプ原料の加工紙を提供す
ることを目的とする。
してリサイクル可能としたパルプ原料の加工紙を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は成されたものであり、つまり、古紙を原料
とする板紙,ライナ−,クラフト,上質紙等の加工紙の
片面に、アクリル系エマルジョンを数回に渡って塗布
し、前記加工紙の片面にアクリル系樹脂を積層させて、
耐水性,耐油性を持たすと共に前記アクリル系樹脂を核
とし、その核の周囲が水溶性樹脂で囲まれて集合体の層
を前記加工紙の片面へ多層に形成して成す。
めに本発明は成されたものであり、つまり、古紙を原料
とする板紙,ライナ−,クラフト,上質紙等の加工紙の
片面に、アクリル系エマルジョンを数回に渡って塗布
し、前記加工紙の片面にアクリル系樹脂を積層させて、
耐水性,耐油性を持たすと共に前記アクリル系樹脂を核
とし、その核の周囲が水溶性樹脂で囲まれて集合体の層
を前記加工紙の片面へ多層に形成して成す。
【0008】
【作用】次に前記加工紙(1)の片面にアクリル系樹脂
が外添される工程、つまりアクリル系樹脂層(2)を多
数積層させる工程について説明する。予め古紙を原料と
した板紙,ライナ−,クラフト,上質紙等の加工紙
(1)をロ−ルに捲回させておく。そして捲回したロ−
ル状の加工紙(1)をセットさせると共に該加工紙
(1)の片面にアクリル系エマルジョンをロ−ラ−で塗
布し、それをオ−ブン等の乾燥機で熱風を吹き付けて乾
燥させ、前記加工紙(1)の片面にアクリル系樹脂層
(2)を形成する。形成後、他のロ−ルに巻取って1回
目の塗布工程を終える。巻取ったロ−ルを始めの位置に
戻して上記要領で2回目の塗布を行い、始めのアクリル
系樹脂層(2)の上に重ねて乾燥し、次のアクリル系樹
脂層(2)を形成させる。その後、それを巻取って2回
目の塗布工程を終える。この工程を数回繰り返し、加工
紙(1)の片面にアクリル系樹脂層(2)を多数積重さ
せるのである(図1参照)。この時のアクリル系樹脂層
(2)は、該アクリル系樹脂を核とし、その核の周囲が
水溶性樹脂で囲まれた集合体として形成され、熱風乾燥
により、被膜層を形成して耐水効果が上がる。この層が
多数積層することにより、加工紙(1)に耐水性,耐油
性を持たすことが可能となると共に罫線を入れて箱等に
成形する際、多数積層であるので1層の場合よりも柔軟
性を有する。このため前記罫線を入れても多数積層は、
例え一部が破損しても全層全部を破損せずに折曲でき、
前記罫線から漏れる恐れが殆ど無くなることが確認でき
た。尚、塗布層を厚くして塗布工程が1回で済むように
試みたが、罫線が入れられると層に割れを生じて漏れて
しまうことが確認され、1層のアクリル系樹脂層(2)
だけでは耐水性,耐油性を持つことが出来ないことが分
かった。
が外添される工程、つまりアクリル系樹脂層(2)を多
数積層させる工程について説明する。予め古紙を原料と
した板紙,ライナ−,クラフト,上質紙等の加工紙
(1)をロ−ルに捲回させておく。そして捲回したロ−
ル状の加工紙(1)をセットさせると共に該加工紙
(1)の片面にアクリル系エマルジョンをロ−ラ−で塗
布し、それをオ−ブン等の乾燥機で熱風を吹き付けて乾
燥させ、前記加工紙(1)の片面にアクリル系樹脂層
(2)を形成する。形成後、他のロ−ルに巻取って1回
目の塗布工程を終える。巻取ったロ−ルを始めの位置に
戻して上記要領で2回目の塗布を行い、始めのアクリル
系樹脂層(2)の上に重ねて乾燥し、次のアクリル系樹
脂層(2)を形成させる。その後、それを巻取って2回
目の塗布工程を終える。この工程を数回繰り返し、加工
紙(1)の片面にアクリル系樹脂層(2)を多数積重さ
せるのである(図1参照)。この時のアクリル系樹脂層
(2)は、該アクリル系樹脂を核とし、その核の周囲が
水溶性樹脂で囲まれた集合体として形成され、熱風乾燥
により、被膜層を形成して耐水効果が上がる。この層が
多数積層することにより、加工紙(1)に耐水性,耐油
性を持たすことが可能となると共に罫線を入れて箱等に
成形する際、多数積層であるので1層の場合よりも柔軟
性を有する。このため前記罫線を入れても多数積層は、
例え一部が破損しても全層全部を破損せずに折曲でき、
前記罫線から漏れる恐れが殆ど無くなることが確認でき
た。尚、塗布層を厚くして塗布工程が1回で済むように
試みたが、罫線が入れられると層に割れを生じて漏れて
しまうことが確認され、1層のアクリル系樹脂層(2)
だけでは耐水性,耐油性を持つことが出来ないことが分
かった。
【0009】本発明のアクリル系樹脂層(2)を多数積
重した加工紙(1)で形成した箱や容器等をリサイクル
する場合、先ず従来の一般古紙と一緒に本発明品を混入
させる。そして水流パルパ−の羽根によってそれらの再
生用原料を破砕させる。すると、アクリル系樹脂層
(2)の集合体が粉砕する。尚、この時、アクリル系樹
脂層(2)は、アクリル系樹脂を核とした集合体が粉砕
されると共に前記核の周囲の水溶性樹脂も核と一緒に破
砕する。しかもアクリル系樹脂層(2)が多数積重して
いるので、極めて細かく粉砕され、更に前記水溶性樹脂
は水に溶け込むので、抄紙工程でスクリ−ンに詰まる恐
れが殆ど無く、従来の一般加工紙(1)と同様に再生用
原料として回収できるのである。従って本発明品はリサ
イクルする際に一般古紙と一緒に処理できる。
重した加工紙(1)で形成した箱や容器等をリサイクル
する場合、先ず従来の一般古紙と一緒に本発明品を混入
させる。そして水流パルパ−の羽根によってそれらの再
生用原料を破砕させる。すると、アクリル系樹脂層
(2)の集合体が粉砕する。尚、この時、アクリル系樹
脂層(2)は、アクリル系樹脂を核とした集合体が粉砕
されると共に前記核の周囲の水溶性樹脂も核と一緒に破
砕する。しかもアクリル系樹脂層(2)が多数積重して
いるので、極めて細かく粉砕され、更に前記水溶性樹脂
は水に溶け込むので、抄紙工程でスクリ−ンに詰まる恐
れが殆ど無く、従来の一般加工紙(1)と同様に再生用
原料として回収できるのである。従って本発明品はリサ
イクルする際に一般古紙と一緒に処理できる。
【0010】
【実施例】本発明は、予め古紙を原料とする加工紙
(1)の片面に、コアシェル型アクリル系エマルジョン
を数回に渡って塗布し、前記加工紙(1)の片面にアク
リル系樹脂層(2)を多数積重させて、所定厚さの塗布
膜を形成させたものである。この工程について詳細な説
明をする。
(1)の片面に、コアシェル型アクリル系エマルジョン
を数回に渡って塗布し、前記加工紙(1)の片面にアク
リル系樹脂層(2)を多数積重させて、所定厚さの塗布
膜を形成させたものである。この工程について詳細な説
明をする。
【0011】先ず古紙を原料とする厚手の加工紙、例え
ば板紙(1)の片面にアクリル系樹脂層(2)を3層に
積重させて、所定厚さの塗布膜を形成させる場合につい
て説明する。前記板紙(1)の片面にコアシェル型アク
リルエマルジョンの溶液を約0.03mmの厚さで塗布し、1
30℃で3分間乾燥させて1層目のアクリル樹脂層
(2)を形成させる。その形成されたアクリル樹脂層
(2)の上にコアシェル型アクリルエマルジョンの溶液
を約0.015mmの厚さで塗布し、120℃で3分間乾燥さ
せて2層目のアクリル樹脂層(2)を形成させる。更に
前記アクリル樹脂層(2)の上にコアシェル型アクリル
エマルジョンの溶液を約0.01mmの厚さで塗布し、120
℃で2.5分間乾燥させて3層目のアクリル樹脂層(2)
を形成させる。すると前記板紙(1)の片面にアクリル
樹脂層(2)が3層に積重され、約0.05mm前後の塗布膜
として形成するのである。これに罫線を入れて箱や容器
等に形成すれば良い。
ば板紙(1)の片面にアクリル系樹脂層(2)を3層に
積重させて、所定厚さの塗布膜を形成させる場合につい
て説明する。前記板紙(1)の片面にコアシェル型アク
リルエマルジョンの溶液を約0.03mmの厚さで塗布し、1
30℃で3分間乾燥させて1層目のアクリル樹脂層
(2)を形成させる。その形成されたアクリル樹脂層
(2)の上にコアシェル型アクリルエマルジョンの溶液
を約0.015mmの厚さで塗布し、120℃で3分間乾燥さ
せて2層目のアクリル樹脂層(2)を形成させる。更に
前記アクリル樹脂層(2)の上にコアシェル型アクリル
エマルジョンの溶液を約0.01mmの厚さで塗布し、120
℃で2.5分間乾燥させて3層目のアクリル樹脂層(2)
を形成させる。すると前記板紙(1)の片面にアクリル
樹脂層(2)が3層に積重され、約0.05mm前後の塗布膜
として形成するのである。これに罫線を入れて箱や容器
等に形成すれば良い。
【0012】次に古紙を原料とする薄手の加工紙、例え
ばライナ−,クラフト,上質紙などの片面にアクリル系
樹脂層(2)を2層に積重させて、所定厚さの塗布膜を
形成させる場合について説明する。前記薄手の加工紙
(1)の片面にコアシェル型アクリルエマルジョンの溶
液を約0.015mmの厚さで塗布し、120℃で3分間乾燥
させて1層目のアクリル樹脂層(2)を形成させる。そ
の形成されたアクリル樹脂層(2)の上にコアシェル型
アクリルエマルジョンの溶液を約0.01mmの厚さで塗布
し、120℃で2.5分間乾燥させて2層目のアクリル
樹脂層(2)を形成させる。更に薄手の加工紙(1)に
耐熱性を持たせるために、前記アクリル樹脂層(2)の
上に、NC−ブチラ−ル系樹脂の溶液を約0.005mm前後
の厚さで塗布し、120℃で1分間前後乾燥させて3層
目の被膜層を形成させる。尚、前記厚手及び薄手の加工
紙(1)に塗布する厚さ,回数,乾燥温度,乾燥時間等
は実験結果により得られたものであり、これ以上の詳細
な説明は省略する。
ばライナ−,クラフト,上質紙などの片面にアクリル系
樹脂層(2)を2層に積重させて、所定厚さの塗布膜を
形成させる場合について説明する。前記薄手の加工紙
(1)の片面にコアシェル型アクリルエマルジョンの溶
液を約0.015mmの厚さで塗布し、120℃で3分間乾燥
させて1層目のアクリル樹脂層(2)を形成させる。そ
の形成されたアクリル樹脂層(2)の上にコアシェル型
アクリルエマルジョンの溶液を約0.01mmの厚さで塗布
し、120℃で2.5分間乾燥させて2層目のアクリル
樹脂層(2)を形成させる。更に薄手の加工紙(1)に
耐熱性を持たせるために、前記アクリル樹脂層(2)の
上に、NC−ブチラ−ル系樹脂の溶液を約0.005mm前後
の厚さで塗布し、120℃で1分間前後乾燥させて3層
目の被膜層を形成させる。尚、前記厚手及び薄手の加工
紙(1)に塗布する厚さ,回数,乾燥温度,乾燥時間等
は実験結果により得られたものであり、これ以上の詳細
な説明は省略する。
【0013】次に本発明品の板紙(1)と、他の合成樹
脂シ−トを貼着させた板紙(1)の性能を比較する。先
ず同一厚さの古紙を原料とする板紙(1)を用意する。
そして板紙(1)の片面に貼着させるための合成樹脂シ
−トとしてポリエチレン,ラテックス,塩化ビニ−ルデ
ンのシ−トも用意する。そして前記各合成樹脂シ−トを
各板紙(1)に貼着させて試料を形成させる。その後、
各試料に罫線を入れた場合の漏れの有無、罫線を入れる
前の状態に於ける耐水性と耐油性の有無、リサイクルが
出来るか否か、塩素に対して反応するか否か、以上の点
について実験した結果、下記の表のようになった。
脂シ−トを貼着させた板紙(1)の性能を比較する。先
ず同一厚さの古紙を原料とする板紙(1)を用意する。
そして板紙(1)の片面に貼着させるための合成樹脂シ
−トとしてポリエチレン,ラテックス,塩化ビニ−ルデ
ンのシ−トも用意する。そして前記各合成樹脂シ−トを
各板紙(1)に貼着させて試料を形成させる。その後、
各試料に罫線を入れた場合の漏れの有無、罫線を入れる
前の状態に於ける耐水性と耐油性の有無、リサイクルが
出来るか否か、塩素に対して反応するか否か、以上の点
について実験した結果、下記の表のようになった。
【0014】
【表1】 本発明品 ポリエチレン品 ラテックス品 塩化ビニ−ルデン 罫線からの漏れ 無 無 有 有 耐水性 良好 良好 良好 良好 耐油性 良好 良好 良好 良好 リサイクル 可能 出来ない 出来ない 出来ない 塩素反応 無 無 無 有
【0015】上記表1から分かるように、本発明品は罫
線を入れた場合でも耐水性及び耐油性があり、その罫線
から漏れる恐れはない。しかもリサイクルが可能であ
り、且つ塩素に対して反応しないので食品用として安心
して使用できると共に、一般古紙と一緒にリサイクル処
理できる。
線を入れた場合でも耐水性及び耐油性があり、その罫線
から漏れる恐れはない。しかもリサイクルが可能であ
り、且つ塩素に対して反応しないので食品用として安心
して使用できると共に、一般古紙と一緒にリサイクル処
理できる。
【0016】
【発明の効果】本発明は古紙を原料とするに板紙,ライ
ナ−,クラフト,上質紙等の加工紙(1)の片面に、ア
クリル系エマルジョンを数回に渡って塗布し、前記加工
紙(1)の片面にアクリル系樹脂を多数積層させたこと
により、下記に記載する効果を有する。
ナ−,クラフト,上質紙等の加工紙(1)の片面に、ア
クリル系エマルジョンを数回に渡って塗布し、前記加工
紙(1)の片面にアクリル系樹脂を多数積層させたこと
により、下記に記載する効果を有する。
【0017】本発明の加工紙(1)は罫線を入れても
漏れないので、耐水性や耐油性を必要とする箱や容器等
に加工でき、不要になった前記加工品は、古紙と共に回
収すれば、新聞紙や雑誌等の一般古紙と一緒にリサイク
ルできる。
漏れないので、耐水性や耐油性を必要とする箱や容器等
に加工でき、不要になった前記加工品は、古紙と共に回
収すれば、新聞紙や雑誌等の一般古紙と一緒にリサイク
ルできる。
【0018】本発明の加工紙(1)は板紙,ライナ
−,クラフト,上質紙として使用できる。また一般加工
紙(1)の表裏を問わず、アクリル樹脂層(2)を外添
することができ、且つ、その上から印刷,糊付け,接着
もできる。しかも、紙のこわさ,強度,美粧性が経時変
化せずにそのままの状態を保ち、衛生面からも安心して
使用出来るものとなる。
−,クラフト,上質紙として使用できる。また一般加工
紙(1)の表裏を問わず、アクリル樹脂層(2)を外添
することができ、且つ、その上から印刷,糊付け,接着
もできる。しかも、紙のこわさ,強度,美粧性が経時変
化せずにそのままの状態を保ち、衛生面からも安心して
使用出来るものとなる。
【図1】本発明の構造を示す説明図である。
【符号の説明】 1 加工紙 2 アクリル系樹脂層
Claims (1)
- 【請求項1】 古紙を原料とする板紙,ライナ−,クラ
フト,上質紙等の加工紙(1)の片面に、アクリル系エ
マルジョンを数回に渡って塗布し、前記加工紙(1)の
片面にアクリル系樹脂層(2)を積重させたことを特徴
とするパルプ原料の加工紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4236377A JPH086278B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 耐水性,耐油性を有したリサイクル可能なパルプ原料の加工紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4236377A JPH086278B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 耐水性,耐油性を有したリサイクル可能なパルプ原料の加工紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657689A true JPH0657689A (ja) | 1994-03-01 |
JPH086278B2 JPH086278B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=16999893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4236377A Expired - Lifetime JPH086278B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 耐水性,耐油性を有したリサイクル可能なパルプ原料の加工紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086278B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012067402A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Oji Paper Co Ltd | 耐油紙および耐油紙の製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56148997A (en) * | 1980-04-21 | 1981-11-18 | Kindai Kagaku Kogyo Kk | Water proofing processing composition of paper |
JPS58185605A (ja) * | 1982-04-26 | 1983-10-29 | Showa Denko Kk | アクリル系エマルジヨン |
JPH021671A (ja) * | 1988-03-17 | 1990-01-05 | Toshiba Corp | パケット交換機の負荷制御方式 |
JPH03137296A (ja) * | 1989-10-23 | 1991-06-11 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 塗工板紙 |
JPH04334447A (ja) * | 1991-05-10 | 1992-11-20 | Honshu Paper Co Ltd | 防湿包装材の製造法 |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP4236377A patent/JPH086278B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH021671A (ja) * | 1988-03-17 | 1990-01-05 | Toshiba Corp | パケット交換機の負荷制御方式 |
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Cited By (1)
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JP2012067402A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Oji Paper Co Ltd | 耐油紙および耐油紙の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH086278B2 (ja) | 1996-01-24 |
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