JPH0657594A - ドローイング装置及びドローイング装置におけるヘルドの位置ずれ防止方法 - Google Patents

ドローイング装置及びドローイング装置におけるヘルドの位置ずれ防止方法

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JPH0657594A
JPH0657594A JP12393492A JP12393492A JPH0657594A JP H0657594 A JPH0657594 A JP H0657594A JP 12393492 A JP12393492 A JP 12393492A JP 12393492 A JP12393492 A JP 12393492A JP H0657594 A JPH0657594 A JP H0657594A
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JP
Japan
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heald
healds
group
guide rails
machine
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Application number
JP12393492A
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English (en)
Inventor
Tetsuzou Yokoyama
▲てつ▼三 横山
Michio Horibe
道朗 堀部
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DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA
DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA KK
Original Assignee
DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA
DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長さやヘルド孔位置の異なる各種のヘルドに
対応し得る汎用性に優れたドローイング装置を提供する
とともに、ヘルド孔への経糸通し前の待機位置にあるヘ
ルド群に対し、その各ヘルド孔位置を一定させて経糸通
しの成功率を高め得るヘルドの位置ずれ防止方法を提供
する。 【構成】 ヘルドHの待機位置から同ヘルドHのヘルド
孔hへの経糸通し位置までの間の少なくとも一部の区間
でヘルドHを上部ガイドレール27及び下部ガイドレー
ル30により同上下ガイドレール27,30に沿ってス
ライド移動可能に支持するドローイング装置において、
前記上下ガイドレール27,30をそれぞれ上下方向に
スライド移動させる上下操作ハンドル19,23を独立
して設けた。また、経糸通し前のヘルド群に対しそのヘ
ルド群の全てのヘルド孔hにガイド棒を挿通した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経糸をヘルドのヘルド
孔に自動的に通すためのドローイング装置に係り、詳し
くは経糸通し前のヘルドを案内支持する上下案内部材を
備えたドローイング装置及び同上下案内部材に支持され
たヘルドの位置ずれ防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘルド待機位置からヘルドのヘル
ド孔への経糸通し位置までの間において、ヘルドの両端
に設けたガイド片を案内支持するための上下ガイドレー
ルを備えたドローイング装置が開示されている。
【0003】前記ヘルドとしては、例えば、図5(a)
に示されるようにヘルドHの両端に鉤状のガイド片ha
が形成され、ヘルドHの長手方向中間部にヘルド孔hが
透設されたものがある。また、図5(b)に示されるヘ
ルドH1は前記ヘルドHよりも長さは短いものの、やは
りヘルド中間部にヘルド孔h1が透設されたものや、図
5(c)に示されるように長さは前記ヘルドHと同じで
あるが、ヘルド孔h2の位置がヘルド中間部よりずれた
位置にあるヘルドH2もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ドローイング装置においては、ある一種のヘルドを使用
することを前提として上下ガイドレールが設けられてい
る。そのため、ヘルドの長さやヘルド孔位置に対応して
上下ガイドレールの間隔を調節することが不可能である
か、若しくは装置自体の組付変更を行う必要がありその
変更作業が面倒であるという問題があり、汎用性に欠け
るものであった。
【0005】また、上下ガイドレールに案内支持された
ヘルド群に関する別の問題として、前記上下ガイドレー
ル間のヘルド群はその待機位置において各ヘルド毎にば
らつきが生じ、このばらつきによりヘルドに経糸を通す
際の成功率が低下するという問題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、経糸通し前のヘルドにおいてそのヘルド孔位置
を所定位置に安定した状態で保持できるドローイング装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、ヘルドの待機位置から同ヘル
ドのヘルド孔への経糸通し位置までの間の少なくとも一
部の区間でヘルドを上部案内部材及び下部案内部材によ
り同上下案内部材に沿ってスライド移動可能に支持する
ドローイング装置において、前記上部案内部材を上下方
向にスライド移動させる上部移動手段と、下部案内部材
を上下方向にスライド移動させる下部移動手段とを設け
たことを要旨とするものである。
【0008】また、請求項2の発明では、経糸通し前の
ヘルドを複数本並べて待機位置に保持するドローイング
装置において、前記待機位置にあるヘルド群に対しその
ヘルド群の全てのヘルド孔にガイド棒を挿通することを
要旨とするものである。
【0009】
【作用】従って、上記請求項1の発明によれば、ヘルド
は上部案内部材と下部案内部材とにより同上下案内部材
に沿ってスライド移動可能に支持される。そして、今ま
でドローイング装置に供給されていたヘルドに代えて、
例えば長さの異なるヘルドを前記上下案内部材間に供給
する場合には、上部移動手段により上部案内部材が上下
方向へスライド調節されるとともに、下部移動手段によ
り下部案内部材が上下方向へスライド調節され、上下案
内部材間がヘルドに対応した間隔に調節される。また、
上記のとおり前記上部移動手段と下部移動手段とは独立
して調節可能であるため、ヘルド孔位置の異なるヘルド
にも対応可能となる。
【0010】また、上記請求項2の発明によれば、ヘル
ド群として多数本のヘルドが並べられた待機位置におい
て、前記ヘルド群の全てのヘルド孔に対しガイド棒が挿
通された状態が保持される。このため、前記待機位置に
あるヘルド群の各ヘルド孔位置にばらつきがなくなり、
整然と並べられた状態となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に基づいて説明する。本実施例のドローイング装置
1は、ヘルドHのヘルド孔h及び筬Rの筬羽間に経糸を
同時に通すための装置である。
【0012】前記ドローイング装置1は下部に図示しな
い機台を備え、この機台上にはチャンネル状の機枠2が
上方へ延設されている。図1に示すように、前記機枠2
の左右両側壁前面(なお、図3において紙面表側方向を
前,裏側方向を後とする。)には上下方向に延びる一対
のベースガイドレール3が設けられている。
【0013】上部ベース4及び下部ベース5の後側面四
隅には、それぞれ摺動部6,7が設けられており、同摺
動部6,7は前記ベースガイドレール4,5に沿って上
下方向に摺動可能に支持されている。また、前記上部ベ
ース4と下部ベース5の同じく後側面中央には、それぞ
れ前記機枠2の前面開口部8より機枠2内へ向けて突出
する被駆動ブロック9,10が設けられている。前記被
駆動ブロック9,10にはそれぞれ上下方向に延びる雌
ねじ孔11(上部ベース4側のみ図示)が透設されてい
る。
【0014】図3に示すように、前記機枠2内において
第1シャフト12及び第2シャフト13が上下方向に平
行に延びており、同第1及び第2シャフト12,13の
上下両端が機枠2に対し回動可能に支持されている。な
お、図3では機枠2の上部において軸受部14,15に
より前記第1及び第2シャフト12,13を支持する部
分のみを図示しているが前記第1,第2シャフト12,
13の下部においても前記軸受部14,15と同様の軸
受部により支持されている。前記第1シャフト12には
その外周に雄ねじ16が螺刻されており、前記被駆動ブ
ロック9の雌ねじ孔11に螺合されている。また、前記
第2シャフト13にはその外周に雄ねじ17が螺刻され
ており、前記被駆動ブロック10の図示しない雌ねじ孔
に螺合されている。
【0015】前記第1シャフト12の中間部にはウォー
ムホイール18が一体回動可能に設けられている。一
方、前記機枠2の右側面側には上部操作ハンドル19が
回動操作可能に設けられている。同上部操作ハンドル1
9から延びる回動軸20の先端にはウォームギア21が
設けられ、前記ウォームホイール18に対し常時噛合さ
れている。また、前記第2シャフト13には前記第1シ
ャフト12に設けられたウォームホイール18と同一の
ウォームホイール22が設けられているが、このウォー
ムホイール22は前記ウォームホイール18の位置より
も下方に設けられている。前記機枠2の右側面側には前
記上部操作ハンドル19の下方に下部操作ハンドル23
が回動操作可能に設けられ、同下部操作ハンドル23か
ら延びる回動軸24の先端に設けられたウォームギア2
5が前記ウォームホイール22に常時噛合されている。
【0016】前記被駆動ブロック9,第1シャフト1
2,ウォームホイール18,上部操作ハンドル19,回
動軸20,ウォームギア21により上部移動手段が構成
されている。そして、前記上部操作ハンドル19の回動
操作に基づき、前記回動軸20,ウォームギア21,ウ
ォームホイール18を介して前記第1シャフト12が回
動される。そして、同第1シャフト12の回動に伴い被
駆動ブロック9と共に上部ベース4が第1シャフト12
に沿って上下方向へ移動可能となっている。
【0017】前記被駆動ブロック10,第2シャフト1
3,ウォームホイール22,下部操作ハンドル23,回
動軸24,ウォームギア25により下部移動手段が構成
されている。そして、前記下部操作ハンドル23の回動
操作に基づき、前記回動軸24,ウォームギア25,ウ
ォームホイール22を介して前記第2シャフト13が回
動される。そして、同第2シャフト13の回動に伴い被
駆動ブロック10と共に下部ベース5が第2シャフト1
3に沿って上下方向へ移動可能となっている。
【0018】図1に示すように、前記上部ベース4上に
は上部レール支持片26を介して上部案内部材としての
上部ガイドレール27が設けられている。図2に示すよ
うに、前記上部ガイドレール27にはヘルドHの上部ガ
イド片haを案内支持するチャンネル状のガイド溝28
がその長手方向に沿って形成されている。前記下部ベー
ス5には下部レール支持片29を介して下部案内部材と
しての下部ガイドレール30が設けられており、同下部
ガイドレール30は前記上部ガイドレール27に対応配
置されている。前記下部ガイドレール30にはヘルドH
の下部ガイド片haを案内支持するための逆チャンネル
状のガイド溝31が形成されている。
【0019】前記上部ベース4及び下部ベース5には、
前記上下ガイドレール27,30に案内支持されたヘル
ドHに対し、ヘルドHの待機位置P1から経糸通し位置
P3までの間で一連の作業を行う上部ヘルド駆動装置3
2と下部ヘルド駆動装置33がそれぞれ一体的に設けら
れている。従って、前記上部ガイドレール27及び上部
ヘルド駆動装置32は、上部ベース4の上下移動に伴い
一体的に上下移動される。また、前記下部ガイドレール
30及び下部ヘルド駆動装置33は、下部ベース5の上
下移動に伴い一体的に上下移動される。
【0020】図2及び図4に示すように、前記上下ガイ
ドレール27,30に支持されたヘルドHは、その待機
位置P1において数千本のヘルド群Gとして整列されて
いる。前記上下ガイドレール27,30にはガイド溝2
8,31に係脱可能に係合する一対のヘルド押え体3
4,35が摺動可能に設けられており、同ヘルド押え体
34,35はワイヤ36,37を介して図示しないスプ
リングバランサに連結されている。そして、前記ヘルド
押え体34,35により前記ヘルド群GをヘルドHの進
行方向(図4における左方)へスプリングバランサによ
り決定される一定の力で押圧している。
【0021】一方、ヘルドHをヘルド群Gから一本ずつ
取り出す分離位置P2では、図2,図4に示されるよう
に、上部ストッパ38及び下部ストッパ39によりヘル
ド群Gがそれ以上前進しないように規制されている。前
記上部ストッパ38及び下部ストッパ39は、それぞれ
上部ヘルド駆動装置32及び下部ヘルド駆動装置33に
設けられた図示しないエアシリンダにより前記上下ガイ
ドレール27,30に対し進退可能に設けられている。
図2及び図4に示す状態では、前記ヘルド群Gは上下ガ
イドレール27,30における前後でヘルド押え体3
4,35と上下ストッパ38,39とで挟持された状態
となっている。
【0022】図2及び図4に示すように、前記上下ガイ
ドレール27,30に支持されたヘルド群Gの全てのヘ
ルド孔hには、ヘルド孔h位置を安定させるためのガイ
ド棒40が挿通されている。このガイド棒40の基端に
は作業者により把持される把持部41が設けられてい
る。なお、前記ガイド棒40はヘルドHが上下ガイドレ
ール27,30に支持されている間ずっと挿通された状
態にしておく。従って、待機位置P1にあるヘルド群G
は、上述のとおりヘルド押え体34,35と上下ストッ
パ38,39とで挟持され、かつ全てのヘルド孔hにガ
イド棒40が挿通されているため、各ヘルドHにばらつ
きが生じることなく整然と並ぶ。
【0023】前記上下ヘルド駆動装置32,33には上
部分離ナイフ47及び下部分離ナイフ48が前記分離位
置P2に対応して設けられている。同分離ナイフ47,
48は図4の左右方向に延びる図示しない中心軸により
回動可能に設けられ、前記ヘルド群Gのうち最前のヘル
ドHと最前から2番目のヘルドHとの間に進退可能とな
っている。前記上下ストッパ38,39がヘルドHを押
さえているときには前記分離ナイフ47,48は後退さ
れ、逆に前記上下ストッパ38,39がヘルドHから後
退しているときには分離ナイフ47,48は前進してヘ
ルドHを押さえるようになっている。従って、前記ヘル
ド群Gは常に上下ガイドレール27,30の左右におい
て挟持される状態にある。
【0024】図2及び図4に示すように、前記分離位置
P2から待機位置P1側へ5cm〜10cm程の位置に
対応してセンサ42が設けられている。なお、このセン
サ42は前記上下ヘルド駆動装置32,33又は経糸ガ
イド装置43のいずれか一箇所に設けられている。前記
センサ42は図示しない制御装置に接続されている。前
記センサ42は待機位置P1にあるヘルドHを常時検出
しており、ヘルドHが検出されなくなると前記制御装置
に信号を発し、ヘルドHがヘルド群Gから順次分離され
ていきヘルドHが一定本数まで減少したことを知らせ
る。なお、本実施例では前記センサ42からの信号に基
づき前記制御装置はヘルドHの補充が必要であることを
知らせる図示しないブザーが設けられている。
【0025】前記上下ヘルド駆動装置32,33には、
前記分離位置P2において分離されたヘルドHを経糸通
し位置P3に移動させる図示しないヘルド移動機構が設
けられている。この経糸通し位置P3に対応してリーチ
ング装置44と前記経糸ガイド装置43が配置されてい
る。前記リーチング装置44は前記機台上に設けられ、
図示しないビームから経糸を一本ずつ取込むよう構成さ
れている。前記リーチング装置44の先端には前記経糸
をヘルドHのヘルド孔h及び筬Rの筬羽間に通すために
エアジェットを噴射するノズル45が設けられている。
【0026】前記経糸ガイド装置43は前記リーチング
装置44と同じく前記機台上に設けられており、前記上
下ヘルド駆動装置32,33間に配置されている。前記
経糸ガイド装置43は経糸をガイドする図示しないスリ
ット状のエアガイドを備えている。前記経糸ガイド装置
43の反リーチング装置44側には筬Rが配置され、同
筬Rは複数の筬支持片46に支持されている。前記筬支
持片46は前記機台上に設けられており、図示しない駆
動機構により筬Rの長手方向(図1の紙面における表裏
方向)へ筬羽の間隙分ずつ間欠移動可能に設けられてい
る。
【0027】従って、前記リーチング装置44,経糸ガ
イド装置43及び筬Rは、上下ベース4,5のスライド
移動にかかわらず常に一定の高さを保持している。次
に、上記のように構成されたドローイング装置1の作用
を説明する。
【0028】さて、今まで図5(a)に示されるヘルド
Hにより一連の経糸通し作業を行っており、次に例えば
図5(b)に示されるヘルドH1に一連の経糸通し作業
を行う場合ついて説明する。
【0029】この場合、図5(a)に示すヘルドHより
も図5(b)に示すヘルドH1の長さの方が短いので、
作業者は上部操作ハンドル19を回動操作して上部ガイ
ドレール27を下降させるとともに、下部操作ハンドル
23を回動操作し下部ガイドレール30を上昇させる。
そして、上下ガイドレール27,30の間隔を図5
(b)のヘルドH1の長さに合わせ、上下ガイドレール
27,30間に同一のヘルドH1からなるヘルド群Gを
通す。
【0030】上下ガイドレール27,30にヘルド群G
を通したら、ヘルド押え体34,35を上下ガイドレー
ル27,30の後方から通して図2,図4に示すヘルド
群Gの挟持状態とする。このときヘルド群Gに対しガイ
ド棒40を挿通させることにより、ヘルド群Gの各ヘル
ドH1にばらつきがなくなり、待機位置P1において整
然とした状態で並ぶ。
【0031】その後、分離位置P2において、分離ナイ
フ47,48によりヘルド群Gの最前のヘルドH1が一
本のみ分離され、このヘルドH1がヘルド移動機構によ
り経糸通し位置P3に移送される。そして、この経糸通
し位置P3においてリーチング装置44のノズル45か
ら噴射され、経糸がヘルドH1のヘルド孔h1及び筬R
の筬羽間に通される。
【0032】上記一連の経糸通し作業を順次行っていく
とヘルド群GのヘルドH1数が次第に減少する。そし
て、ヘルド群Gの最後端がセンサ42位置まで減少する
と、センサ42が制御装置に対し検出信号を発し、同制
御装置はこの検出信号に基づきブザーを鳴らすように制
御信号を発する。このブザー音により作業者に待機位置
P1のヘルドH1が少ないことが知らされ、作業者はヘ
ルド群GのヘルドH1がなくなる前に新たにヘルドH1
を補充することができる。
【0033】次に、上記のように図5(b)に示される
ヘルドH1に代えて、例えば図5(c)に示されるヘル
ドH2に一連の経糸通し作業を行う場合ついて説明す
る。この場合、図5(b)に示すヘルドH1よりも図5
(c)に示すヘルドH2の長さの方が長く、また、ヘル
ド孔h2位置も前記ヘルド孔h1位置とは異なりヘルド
H2の中心には位置しない。
【0034】ところで、上述のとおり上部ガイドレール
27は上部操作ハンドル19の回動操作により上下移動
させることができるとともに、下部ガイドレール30は
下部操作ハンドル23の回動操作により上下移動させる
ことができる。
【0035】そのため、図5(c)に示されるヘルドH
2のようにヘルド孔h1がヘルドH2の中心に位置しな
い場合であっても、上部操作ハンドル19と下部操作ハ
ンドル23をそれぞれ独立して回動操作することによ
り、ヘルド孔h2位置を経糸通し位置の前記ノズル45
の高さに合わせた状態で上下ガイドレール27,30に
案内支持させることができる。
【0036】従って、本実施例においては、上下操作ハ
ンドル19,23の個々の操作により上部ガイドレール
27と下部ガイドレール30とをそれぞれ独立して調節
することが可能であるので、ヘルドH,H1,H2の全
長が異なっているものや、ヘルド孔h,h1,h2の透
設位置が異なっているもの等の各種ヘルドH,H1,H
2に対し簡単な操作で調節することができ、汎用性に優
れたものとなる。
【0037】また、待機位置P1において上下ガイドレ
ール27,30に案内支持されたヘルド群Gに対し、全
てのヘルド孔h,h1,h2にガイド棒40を挿通した
ので、待機位置P1にあるヘルド群Gにおいて各ヘルド
孔h,h1,h2の位置にばらつきがなくなり、その後
の経糸通し位置P3における経糸通し作業の成功率を向
上し得るものとなる。
【0038】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内にお
いて、例えば以下のように変更することも可能である。 (1)前記実施例では、上下操作ハンドル19,23に
よる手動操作により上下ガイドレール27,30を上下
方向に移動させるようにしたが、モータ等の駆動を制御
装置にて制御することにより前記上下ガイドレール2
7,30を上下方向に移動させる構成としてもよい。 (2)前記実施例では、ヘルド押え体34,35をヘル
ド用のガイド溝28,31にスライド可能に支持させた
が、前記ヘルド用のガイド溝28,31とは別にヘルド
押え体34,35専用の案内レールを前記ガイド溝2
8,31に沿って設けてもよい。この構成にすることに
より、ヘルドH,H1,H2を新たに追加する毎に前記
ヘルド押え体34,35をいちいちガイド溝28,31
から取り外す必要がなくなり、作業性が向上する。 (3)前記実施例では、ヘルドH,H1,H2のヘルド
孔h,h1,h2と筬Rの筬羽間に対し同時に経糸を通
すドローイング装置1について説明したが、少なくと
も、ヘルドヘルドH,H1,H2のヘルド孔h,h1,
h2へ経糸を通すドローイング装置であればよい。ま
た、エア噴射型以外の各種ドローイング装置に適用する
こともできる。 (4)前記実施例では、上下操作ハンドル19,23に
よる上下ガイドレール27,30の上下調節は作業者の
目分量により行われていたが、例えば、ベースガイドレ
ール3上に目盛りを付したり、ヘルドの種類に応じた目
印を付しておけば、更に作業を迅速に行うことができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、長さやヘルド孔位置の異なる各種のヘルドに対
応し得るので、汎用性に優れているという効果を奏す
る。
【0040】また、請求項2の発明によれば、ヘルド孔
への経糸通し前の待機位置にあるヘルド群に対し、その
各ヘルド孔位置を一定させて経糸通しの成功率を高め得
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、ドローイング装置の
一部正面図である。
【図2】同実施例を示し、ヘルドの待機位置から経糸通
し位置までを示す要部斜視図である。
【図3】同実施例を示し、図1のA−A断面図である。
【図4】同実施例を示し、ヘルドの待機位置から経糸通
し位置までを示す要部側面図である。
【図5】従来からのヘルドを示し、(a)はヘルドの平
面図であり、(b)は(a)よりも長さの短いヘルドの
平面図であり、(c)は(a)と長さは等しいがヘルド
孔の位置が異なるヘルドの平面図である。
【符号の説明】
1…ドローイング装置、27…上部案内部材としての上
部ガイドレール、9,12,18,19,20,21…
上部移動手段を構成する被駆動ブロック,第1シャフ
ト,ウォームホイール,上部操作ハンドル,回動軸及び
ウォームギア、10,13,22,23,24,25…
下部移動手段を構成する被駆動ブロック,第2シャフ
ト,ウォームホイール,下部操作ハンドル,回動軸及び
ウォームギア、30…下部案内部材としての下部ガイド
レール、40…ガイド棒、H,H1,H2…ヘルド、
h,h1,h2…ヘルド孔、P1…待機位置、P3…経
糸通し位置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルド(H,H1,H2)の待機位置
    (P1)から同ヘルド(H,H1,H2)のヘルド孔
    (h,h1,h2)への経糸通し位置(P3)までの間
    の少なくとも一部の区間でヘルド(H,H1,H2)を
    上部案内部材(27)及び下部案内部材(30)により
    同上下案内部材(27,30)に沿ってスライド移動可
    能に支持するドローイング装置において、 前記上部案内部材(27)を上下方向にスライド移動さ
    せる上部移動手段(9,12,18〜21)と、下部案
    内部材(30)を上下方向にスライド移動させる下部移
    動手段(10,13,22〜25)とを設けたことを特
    徴とするドローイング装置。
  2. 【請求項2】 経糸通し前のヘルド(H,H1,H2)
    を複数本並べて待機位置(P1)に保持するドローイン
    グ装置において、前記待機位置(P1)にあるヘルド群
    (G)に対しそのヘルド群(G)の全てのヘルド孔
    (h,h1,h2)にガイド棒(40)を挿通すること
    を特徴とするドローイング装置におけるヘルドの位置ず
    れ防止方法。
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