JPH0657310B2 - 無機質結晶体粒子の整粒方法 - Google Patents
無機質結晶体粒子の整粒方法Info
- Publication number
- JPH0657310B2 JPH0657310B2 JP62070895A JP7089587A JPH0657310B2 JP H0657310 B2 JPH0657310 B2 JP H0657310B2 JP 62070895 A JP62070895 A JP 62070895A JP 7089587 A JP7089587 A JP 7089587A JP H0657310 B2 JPH0657310 B2 JP H0657310B2
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- JP
- Japan
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- particles
- container
- sizing
- crystal particles
- inner peripheral
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- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Disintegrating Or Milling (AREA)
- Glanulating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は化粧料、充填材として使用されるべく分散性に
優れた整粒化された結晶体粒子、とくに無機質結晶体粒
子に関するものである。
優れた整粒化された結晶体粒子、とくに無機質結晶体粒
子に関するものである。
(従来技術) 従来、これら無機質の結晶体粒子は充填作用として通常
粉末状のものが利用されていた。また、他には球状化さ
れた粒子を使用する場合もある。この粒子は、合成反応
によって造り出されるもので、たとえばシリカではきわ
めて均一で真球状の粒子が得られるようになって来た。
しかし、機械的方法によっては未だ無機質結晶体粒子を
球状化させるものはなかった。
粉末状のものが利用されていた。また、他には球状化さ
れた粒子を使用する場合もある。この粒子は、合成反応
によって造り出されるもので、たとえばシリカではきわ
めて均一で真球状の粒子が得られるようになって来た。
しかし、機械的方法によっては未だ無機質結晶体粒子を
球状化させるものはなかった。
(発明が解決しようとする問題点) すなわち、粉末状のものは非常に凝集し易く分散性が悪
いため、使用した際にのびと滑らかさに欠けるといった
問題が避けられなかった。また、合成反応による球状粒
子は品質的には問題はないものの価格的に高くなるた
め、その使用範囲が制限されるという点がある。
いため、使用した際にのびと滑らかさに欠けるといった
問題が避けられなかった。また、合成反応による球状粒
子は品質的には問題はないものの価格的に高くなるた
め、その使用範囲が制限されるという点がある。
本発明は、コロガリ性にすぐれ分散性の良好な無機質結
晶体粒子を機械的方法により安価に造り出すことにあ
る。
晶体粒子を機械的方法により安価に造り出すことにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 立方体形状をした無機質結晶体粒子を回転する容器内に
おいて、該容器内に設け内周面に沿って相対回転し該内
周面との隙間が容器の回転に従って狭くなる摩擦片とか
き取り片とにより、結晶体粒子に押圧力と摩擦力、及び
攪拌混合を付与させ、結晶体粒子の角を押し潰して丸味
を帯びさせ立方体から略球形へと形状変化させる。
おいて、該容器内に設け内周面に沿って相対回転し該内
周面との隙間が容器の回転に従って狭くなる摩擦片とか
き取り片とにより、結晶体粒子に押圧力と摩擦力、及び
攪拌混合を付与させ、結晶体粒子の角を押し潰して丸味
を帯びさせ立方体から略球形へと形状変化させる。
(作用) 立方体形状をした無機質結晶体粒子に対し、撹拌による
分散と混合の作用を付与させる過程において、強力な押
圧力と摩擦力を加えることにより粒子の角部は押し潰さ
れる。つまり、押し潰しに伴い削り取られた部分は強力
な押圧力と摩擦力とにより粒子表面に融着結合し粒子内
に練り込まれるためで、削り取られた角部も別の微小な
粒子として混在することはない。また、粒子の球形化が
進むにつれて粒子自体もコロガリ易くなることから、押
圧時にも各粒子間に加わる圧力が分散化され、各粒子の
一点あるいは特定の面部に局部的に過大な圧力が作用し
て粒子自体が破壊されることもなくなり、略均一な大き
さの粒子に揃うようになる。そして、これら粒子に押圧
と摩擦、及び攪拌による分散と混合の作用をさらに繰り
返し付与することにより、結晶体粒子は次第に丸味を帯
びて球形化されていく。
分散と混合の作用を付与させる過程において、強力な押
圧力と摩擦力を加えることにより粒子の角部は押し潰さ
れる。つまり、押し潰しに伴い削り取られた部分は強力
な押圧力と摩擦力とにより粒子表面に融着結合し粒子内
に練り込まれるためで、削り取られた角部も別の微小な
粒子として混在することはない。また、粒子の球形化が
進むにつれて粒子自体もコロガリ易くなることから、押
圧時にも各粒子間に加わる圧力が分散化され、各粒子の
一点あるいは特定の面部に局部的に過大な圧力が作用し
て粒子自体が破壊されることもなくなり、略均一な大き
さの粒子に揃うようになる。そして、これら粒子に押圧
と摩擦、及び攪拌による分散と混合の作用をさらに繰り
返し付与することにより、結晶体粒子は次第に丸味を帯
びて球形化されていく。
(発明の効果) こうしてできた無機質結晶体粒子は、滑りがよく分散性
の優れたもので、使用時の均一混合と捏和性を良好とす
る。また、合成反応による球状粒子の生成に比べ容易
に、かつ安価に造ることができる。
の優れたもので、使用時の均一混合と捏和性を良好とす
る。また、合成反応による球状粒子の生成に比べ容易
に、かつ安価に造ることができる。
(実施例) 原料として、立方体形状をした平均粒形約4μのシリカ
アルミナを使用した。原料1Kgを処理室内に投入し、
約30分間にわたる圧縮と摩擦、撹拌による分散と混合と
を付与させた結果、第1図に示すような角部の全くない
粒子が得られた。
アルミナを使用した。原料1Kgを処理室内に投入し、
約30分間にわたる圧縮と摩擦、撹拌による分散と混合と
を付与させた結果、第1図に示すような角部の全くない
粒子が得られた。
なお、本実施例に使用した装置については、第2図に示
すように回転する容器1と該容器内部に設けられた摩擦
片3とかき取り片4より構成されている。すなわち、回
転容器1の内周面2に沿い回転方向に向けて摩擦片3と
かき取り片4を順に設け、しかも摩擦片3とかき取り片
4の各作用面と内周面2との隙間を容器の回転に伴い摩
擦片3では回転後方側ほど狭く、他方かき取り片4では
次第に広くなるように構成させている。
すように回転する容器1と該容器内部に設けられた摩擦
片3とかき取り片4より構成されている。すなわち、回
転容器1の内周面2に沿い回転方向に向けて摩擦片3と
かき取り片4を順に設け、しかも摩擦片3とかき取り片
4の各作用面と内周面2との隙間を容器の回転に伴い摩
擦片3では回転後方側ほど狭く、他方かき取り片4では
次第に広くなるように構成させている。
また、回転容器1の中心部には原料供給管5とできた製
品を取り出すための排出管6が設けられており、回転容
器1の外側はケーシング7を設けて回転容器1を覆わせ
ている。ケーシング7にはジャケット8を具備させてい
るが、該ジャケット8は必要に応じて使用されるもの
で、図示省略の加熱または冷却手段に連結される。ま
た、摩擦片3及びかき取り片4にも加熱または冷却用媒
体の流路を設け、前記加熱または冷却手段に接続させる
構成としてもよい。
品を取り出すための排出管6が設けられており、回転容
器1の外側はケーシング7を設けて回転容器1を覆わせ
ている。ケーシング7にはジャケット8を具備させてい
るが、該ジャケット8は必要に応じて使用されるもの
で、図示省略の加熱または冷却手段に連結される。ま
た、摩擦片3及びかき取り片4にも加熱または冷却用媒
体の流路を設け、前記加熱または冷却手段に接続させる
構成としてもよい。
次に作用面から説明する。回転容器1内に原料を投入し
たのち、該回転容器1を高速回転させて内部にある原料
を遠心力によって容器の内周面2に押付け、原料の粉体
層を形成させる。これに回転容器1と相対回転自在に取
り付けられた摩擦片3とかき取り片4とを押し当て、摩
擦片3による圧縮と摩擦、かき取り片4の撹拌作用によ
る分散と混合とを繰り返し付与させることにより、立方
体形状をした原料粒子の角部を押し潰して丸くし、角の
全くないコロガリやすい形状の粒子に変形させることが
できた。
たのち、該回転容器1を高速回転させて内部にある原料
を遠心力によって容器の内周面2に押付け、原料の粉体
層を形成させる。これに回転容器1と相対回転自在に取
り付けられた摩擦片3とかき取り片4とを押し当て、摩
擦片3による圧縮と摩擦、かき取り片4の撹拌作用によ
る分散と混合とを繰り返し付与させることにより、立方
体形状をした原料粒子の角部を押し潰して丸くし、角の
全くないコロガリやすい形状の粒子に変形させることが
できた。
なお、本装置に使用可能な原料としては、他にシリカ、
アルミナ、マグネシアがあり粒径は1〜20μである。
アルミナ、マグネシアがあり粒径は1〜20μである。
第1図は本実施例によるシリカアルミナの製品粒子を1
万倍に拡大した電子顕微鏡写真、第2図は同実施例を実
施するための装置の断面図である。 図において、1……回転容器、2……ケーシング内周
面、3……摩擦片、4……かき取り片、5……原料入口
管、6……製品排出管、7……ケーシング、8……ジャ
ケットである。
万倍に拡大した電子顕微鏡写真、第2図は同実施例を実
施するための装置の断面図である。 図において、1……回転容器、2……ケーシング内周
面、3……摩擦片、4……かき取り片、5……原料入口
管、6……製品排出管、7……ケーシング、8……ジャ
ケットである。
Claims (1)
- 【請求項1】立方体形状をした無機質結晶体粒子を回転
する容器1内において、該容器1内に設け内周面2に沿
って相対回転し該内周面2との隙間が容器1の回転に従
って狭くなる摩擦片3とかき取り片4とにより、結晶体
粒子に押圧力と摩擦力、及び攪拌混合を付与させ、結晶
体粒子の角を押し潰して丸味を帯びさせ略球形化するこ
とを特徴とする無機質結晶体粒子の整粒方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62070895A JPH0657310B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 無機質結晶体粒子の整粒方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62070895A JPH0657310B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 無機質結晶体粒子の整粒方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63236529A JPS63236529A (ja) | 1988-10-03 |
JPH0657310B2 true JPH0657310B2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=13444722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62070895A Expired - Fee Related JPH0657310B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 無機質結晶体粒子の整粒方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657310B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3738673A1 (de) * | 2019-05-15 | 2020-11-18 | NETZSCH Trockenmahltechnik GmbH | Schleifvorrichtung zum verrunden von partikeln |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1307003C (zh) * | 2002-05-23 | 2007-03-28 | 邝超华 | 锥形料床立式磨 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH667223A5 (de) * | 1981-12-23 | 1988-09-30 | Alusuisse | Verfahren und vorrichtung zum abrunden koerniger feststoffpartikel. |
JPS59116301A (ja) * | 1982-12-22 | 1984-07-05 | Toyo Kinzokufun Kk | 亜鉛粒の製造方法 |
JPS62221434A (ja) * | 1986-03-22 | 1987-09-29 | Nara Kikai Seisakusho:Kk | 微小固体粒子の球形化処理方法 |
JPS62163737A (ja) * | 1986-01-14 | 1987-07-20 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 粒形調整機 |
-
1987
- 1987-03-24 JP JP62070895A patent/JPH0657310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3738673A1 (de) * | 2019-05-15 | 2020-11-18 | NETZSCH Trockenmahltechnik GmbH | Schleifvorrichtung zum verrunden von partikeln |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63236529A (ja) | 1988-10-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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