JPH06572Y2 - 自動二輪車の排気管 - Google Patents
自動二輪車の排気管Info
- Publication number
- JPH06572Y2 JPH06572Y2 JP7540090U JP7540090U JPH06572Y2 JP H06572 Y2 JPH06572 Y2 JP H06572Y2 JP 7540090 U JP7540090 U JP 7540090U JP 7540090 U JP7540090 U JP 7540090U JP H06572 Y2 JPH06572 Y2 JP H06572Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust pipe
- exhaust
- cross
- longitudinal direction
- motorcycle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、排気管を側方へ張り出すことなく、車体側面
にコンパクトに配設し、その上方にシートレールを配設
した自動二輪車の排気管に関する。
にコンパクトに配設し、その上方にシートレールを配設
した自動二輪車の排気管に関する。
従来技術 従来、自動二輪車においては、排気管入口から排気管長
手方向中央部に向って排気管横断面積が漸次増大させる
ことによって、掃気期間中(2サイクルエンジン)また
は排気期間中(4サイクルエンジン)の排気管入口の圧
力を負圧に保ち排気を引き出して掃気または排気効率を
高め、また排気管長手方向中央部後半から排気管出口に
向って排気管横断面積を減少させることによって、排気
管内の反射波を生起させ、この反射波を利用し排気終期
に排気管入口の圧力を正圧にし、吹き抜けるようにする
新気を押し戻し、このカデナシ効果によって掃気または
排気効率を著しく高めるようにしていた。
手方向中央部に向って排気管横断面積が漸次増大させる
ことによって、掃気期間中(2サイクルエンジン)また
は排気期間中(4サイクルエンジン)の排気管入口の圧
力を負圧に保ち排気を引き出して掃気または排気効率を
高め、また排気管長手方向中央部後半から排気管出口に
向って排気管横断面積を減少させることによって、排気
管内の反射波を生起させ、この反射波を利用し排気終期
に排気管入口の圧力を正圧にし、吹き抜けるようにする
新気を押し戻し、このカデナシ効果によって掃気または
排気効率を著しく高めるようにしていた。
そして、このような排気管の横断面形状は通常ほぼ円形
であった。
であった。
考案が解決しようとする課題 上記従来技術にあっては、排気管がほぼ円形であるの
で、前記したような内部を通過する排気の変動に対して
は強度的に申し分ないが、排気管を装着した車体の構成
をコンパクトにして走行空気抵抗を可及的に低減させる
観点に立つとき、断面円形の排気管は車体幅方向に張出
し問題点があった。
で、前記したような内部を通過する排気の変動に対して
は強度的に申し分ないが、排気管を装着した車体の構成
をコンパクトにして走行空気抵抗を可及的に低減させる
観点に立つとき、断面円形の排気管は車体幅方向に張出
し問題点があった。
本考案はこのような欠点を除去し、さらにシートレール
の配設位置を低くして、運転時の車輌の重心位置をより
下方とすることのできる自動二輪車の排気管構造を提供
しようとするものである。
の配設位置を低くして、運転時の車輌の重心位置をより
下方とすることのできる自動二輪車の排気管構造を提供
しようとするものである。
課題を解決するための手段及び作用 本考案は上記目的に沿って、排気管入口から排気管長手
方向中央部に向って排気管横断面積が漸次増大するとと
もに排気管長手方向中央部後半から排気管出口に向って
排気管横断面積が減少し、その減少端部をサイレンサー
に連結して、自動二輪車の車体側面に配設された排気管
において、該排気管をリヤホイールの揺動上限の近傍、
かつ揺動平面の両側に2本配設するとともに各排気間の
横断面形状を上下方向が左右方向に比べ大寸に形成し、
該各排気間の上方にこれと近接して左右のシートレール
を配設したことを特徴とする自動二輪車の排気管とした
もので、リヤホイールはその揺動上限の近傍に配設さ
れ、シートレールの直下に設けられた両排気管の間を上
下動し、排気ガスは縦長横断面を有する上記排気管内を
通過して後方のサイレンサーに向かって流れる。
方向中央部に向って排気管横断面積が漸次増大するとと
もに排気管長手方向中央部後半から排気管出口に向って
排気管横断面積が減少し、その減少端部をサイレンサー
に連結して、自動二輪車の車体側面に配設された排気管
において、該排気管をリヤホイールの揺動上限の近傍、
かつ揺動平面の両側に2本配設するとともに各排気間の
横断面形状を上下方向が左右方向に比べ大寸に形成し、
該各排気間の上方にこれと近接して左右のシートレール
を配設したことを特徴とする自動二輪車の排気管とした
もので、リヤホイールはその揺動上限の近傍に配設さ
れ、シートレールの直下に設けられた両排気管の間を上
下動し、排気ガスは縦長横断面を有する上記排気管内を
通過して後方のサイレンサーに向かって流れる。
実施例 以下第1図ないし第3図に図示された本考案の一実施例
について説明する。
について説明する。
第1図において、エンジン1の排気ポート2に連結され
た左右一対の排気管3は、センターピラー10およびバッ
クステー11の内側に配設されるとともに、シートレール
12の下方でこれに近接して配設され、シートレール12後
端部を越えて伸長し、その伸長端部にサイレンサー4が
連結されている。
た左右一対の排気管3は、センターピラー10およびバッ
クステー11の内側に配設されるとともに、シートレール
12の下方でこれに近接して配設され、シートレール12後
端部を越えて伸長し、その伸長端部にサイレンサー4が
連結されている。
また、前記排気管3は、サイドカバー14およびリヤカウ
リング15の内方に位置し、かつリヤホイール13と干渉す
ることなく、その揺動上限の近傍で同リヤホイール13を
左右から挟みつけるように配設されている。
リング15の内方に位置し、かつリヤホイール13と干渉す
ることなく、その揺動上限の近傍で同リヤホイール13を
左右から挟みつけるように配設されている。
さらに前記排気管3は、車体幅側の相対向する側壁3a
が平面状に形成されるとともにその上下壁3bは半円管
状に形成され、その横断面形状が側壁3aを長辺とする
小判状になされ、しかも排気管3の上下幅はその入口部
から長手方向中央部に向って漸次増大するとともに長手
方向中央部後半から排気管出口に向って減少し、その結
果、排気管の横断面積も前記したと同様に変化し、かく
してカデナシ効果による掃気または排気効率が著しく高
められるようになっている。
が平面状に形成されるとともにその上下壁3bは半円管
状に形成され、その横断面形状が側壁3aを長辺とする
小判状になされ、しかも排気管3の上下幅はその入口部
から長手方向中央部に向って漸次増大するとともに長手
方向中央部後半から排気管出口に向って減少し、その結
果、排気管の横断面積も前記したと同様に変化し、かく
してカデナシ効果による掃気または排気効率が著しく高
められるようになっている。
さらにまた前記排気管3の両側壁3aの略上下中間位置
に、それぞれ左右対をなす複数のスリット3cがその長
手方向に沿い間隔を存して形成され、一対のスリット3
c内に幅の狭い補強プレート3dが嵌挿、溶着され、両
側壁3aを連結して補強するようになされている(第2
図、第3図参照)。
に、それぞれ左右対をなす複数のスリット3cがその長
手方向に沿い間隔を存して形成され、一対のスリット3
c内に幅の狭い補強プレート3dが嵌挿、溶着され、両
側壁3aを連結して補強するようになされている(第2
図、第3図参照)。
第1図ないし第3図に示された実施例は、以上のように
構成されており、排気管3における車体幅側の対向側壁
3aを平面状に形成するとともに、断面形状を上下に細
長い小判状にしたため、従来の断面長円状の排気管P
(第2図における二点鎖線)に比して、車体幅方向の張
り出し量をl2−l1(ただしl1:実施例における左
右一対の排気管3の表外側壁面間距離、l2:従来の排
気管Pにおける前記距離)だけ縮減することが可能であ
る。
構成されており、排気管3における車体幅側の対向側壁
3aを平面状に形成するとともに、断面形状を上下に細
長い小判状にしたため、従来の断面長円状の排気管P
(第2図における二点鎖線)に比して、車体幅方向の張
り出し量をl2−l1(ただしl1:実施例における左
右一対の排気管3の表外側壁面間距離、l2:従来の排
気管Pにおける前記距離)だけ縮減することが可能であ
る。
また前記平面部を有する形状にすることによって、排気
管3を車体フレームに固定するための支持部材の取付け
が容易となる。
管3を車体フレームに固定するための支持部材の取付け
が容易となる。
一方、排気管3の対向側壁3a間にその長手方向に沿い
間隔を存して複数の補強プレート3dを架設することに
よって、カデナシ効果による高い掃気および排気効率を
保持したまま、平面状の側壁3a部を補強し、剛性を向
上せしめることができ、排気管3内に発生する正、負圧
の脈動波による振動が効果的に防止される。
間隔を存して複数の補強プレート3dを架設することに
よって、カデナシ効果による高い掃気および排気効率を
保持したまま、平面状の側壁3a部を補強し、剛性を向
上せしめることができ、排気管3内に発生する正、負圧
の脈動波による振動が効果的に防止される。
さらに排気管3は、サイドカバー14およびリヤカウリン
グ15の内側に配設しているので、外側がスマートであ
る。
グ15の内側に配設しているので、外側がスマートであ
る。
なお、前記実施例においては、排気管3の側壁3aにス
リット3cを形成して、同部に補強プレート3dを嵌
挿、溶接したが、第4図に示されるようにプレス成形に
よって得た上下の部材をフランジ部23aにより複合して
作成した排気管23の場合には、フランジ23aを一部切欠
くことによって、補強プレート23dを嵌挿するための隙
間が得られるので、同部において、補強プレート23dを
嵌挿、溶接すれば良い。
リット3cを形成して、同部に補強プレート3dを嵌
挿、溶接したが、第4図に示されるようにプレス成形に
よって得た上下の部材をフランジ部23aにより複合して
作成した排気管23の場合には、フランジ23aを一部切欠
くことによって、補強プレート23dを嵌挿するための隙
間が得られるので、同部において、補強プレート23dを
嵌挿、溶接すれば良い。
その他、第5図ないし第6図に示されるように、一端部
に小突片を33eを有する補強プレート33dを排気管33の
対向両側壁33aに形成した大小のスリット33c間に架設
すれば、その肩部33fが側壁3aの内側面に係合して補
強効果がさらに向上するとともに、組付け性も良くな
る。
に小突片を33eを有する補強プレート33dを排気管33の
対向両側壁33aに形成した大小のスリット33c間に架設
すれば、その肩部33fが側壁3aの内側面に係合して補
強効果がさらに向上するとともに、組付け性も良くな
る。
考案の効果 本考案は、排気管の断面形状が縦長に形成されているの
で、ほぼ円形の断面形状を有するものに比べ、車体幅を
減少させて走行空気抵抗を減じることができるとともに
車体構造をコンパクトに構成できる。
で、ほぼ円形の断面形状を有するものに比べ、車体幅を
減少させて走行空気抵抗を減じることができるとともに
車体構造をコンパクトに構成できる。
そして、上記効果に加えて、各排気管をリヤホイールの
揺動平面の両側でリヤホイールの揺動上限の近傍に配置
し、そしてこれら各排気管の上方で排気管と近接してシ
ートレールをリヤホイールの上下方向の揺動に干渉しな
い位置で、しかも可及的低位に設けることができ、その
結果シートレール上のシートも低位となって、運転時の
車輌の重心を下げることができ、走行上好ましい結果を
得ることができる。
揺動平面の両側でリヤホイールの揺動上限の近傍に配置
し、そしてこれら各排気管の上方で排気管と近接してシ
ートレールをリヤホイールの上下方向の揺動に干渉しな
い位置で、しかも可及的低位に設けることができ、その
結果シートレール上のシートも低位となって、運転時の
車輌の重心を下げることができ、走行上好ましい結果を
得ることができる。
第1図は本考案の一実施例に係る排気管を備えた自動二
輪車の概略側面図、第2図は同実施例および従来の排気
管相互、さらにリヤホイールとの対応関係を示す説明
図、第3図は第1図におけるIII−III線切断図、第4図
は他の実施例に係る排気管の第3図と同様な断面図、第
5図はさらに他の実施例に係る排気管の説明図、第6図
は第5図におけるIV−IV縦断面図、第7図は同要部説明
図である。 1…エンジン、3…排気管、3a…側壁、12…シートレ
ール、13…リヤホイール、23…排気管、33…排気管、33
a…側壁。
輪車の概略側面図、第2図は同実施例および従来の排気
管相互、さらにリヤホイールとの対応関係を示す説明
図、第3図は第1図におけるIII−III線切断図、第4図
は他の実施例に係る排気管の第3図と同様な断面図、第
5図はさらに他の実施例に係る排気管の説明図、第6図
は第5図におけるIV−IV縦断面図、第7図は同要部説明
図である。 1…エンジン、3…排気管、3a…側壁、12…シートレ
ール、13…リヤホイール、23…排気管、33…排気管、33
a…側壁。
Claims (1)
- 【請求項1】排気管入口から排気管長手方向中央部に向
って排気管横断面積が漸次増大するとともに排気管長手
方向中央部後半から排気管出口に向って排気管横断面積
が減少し、その減少端部をサイレンサーに連結して、自
動二輪車の車体側面に配設された排気管において、該排
気管をリヤホイールの揺動上限の近傍、かつ揺動平面の
両側に2本配設するとともに各排気間の横断面形状を上
下方向が左右方向に比べ大寸に形成し、該各排気間の上
方にこれと近接して左右のシートレールを配設したこと
を特徴とする自動二輪車の排気管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7540090U JPH06572Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 自動二輪車の排気管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7540090U JPH06572Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 自動二輪車の排気管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0319422U JPH0319422U (ja) | 1991-02-26 |
JPH06572Y2 true JPH06572Y2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=31615948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7540090U Expired - Lifetime JPH06572Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 自動二輪車の排気管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06572Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5406064B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2014-02-05 | 本田技研工業株式会社 | 自動2輪車用排気装置 |
-
1990
- 1990-07-16 JP JP7540090U patent/JPH06572Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0319422U (ja) | 1991-02-26 |
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