JPH0657142A - 現場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物 - Google Patents

現場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物

Info

Publication number
JPH0657142A
JPH0657142A JP21156892A JP21156892A JPH0657142A JP H0657142 A JPH0657142 A JP H0657142A JP 21156892 A JP21156892 A JP 21156892A JP 21156892 A JP21156892 A JP 21156892A JP H0657142 A JPH0657142 A JP H0657142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
component
hydrocarbon group
formula
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP21156892A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Takanashi
正則 高梨
Yoshikazu Hoshino
義算 星野
Fumihiro Arai
文博 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Silicone Co Ltd filed Critical Toshiba Silicone Co Ltd
Priority to JP21156892A priority Critical patent/JPH0657142A/ja
Publication of JPH0657142A publication Critical patent/JPH0657142A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】著しく耐熱性を向上させ、硬度を下げることで
面圧を下げることを可能にさせ、密度が下がるためにコ
ストを下げ、また軽量化を可能にさせ、ドライタイプで
あるため、シール材の再利用を可能にし、利用範囲を拡
大することができる、現場成形ガスケット用発泡性ポリ
シロキサン組成物を提供する。 【構成】(A) 特定のポリオルガノシロキサン (B) 特定のポリオルガノハイドロジェンシロキサン (C) 白金または白金化合物から選ばれた触媒 (D) 特定のポリアルケニルオルガノシロキサン (E) 脂肪族不飽和炭化水素基を有する有機ケイ素化合物 の夫々特定量から基本的に成ることを特徴とする現場成
形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、シールすべき部位に混合
吐出し、硬化させることにより発泡性のシール材を形成
しうる現場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成
物に関し、さらに詳しくは、耐熱性が要求される各種容
器のシール部の密閉剤、配管接続部(フランジ)等のシ
ール剤に適用される発泡性ポリシロキサン組成物に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】従来、ガスケットと
しては、加硫ゴム等を利用してあらかじめ一定形状に成
形したものが使用されていることが多い。また被覆形状
のガスケット注型タイプのポリウレタンゴムや発泡体も
用いられているが、可使時間が2分以下と短く、現場成
形中にゲル化するおそれがあり、また硬化時間が長いた
めに広い養生スペースが必要である。しかも耐熱温度が
100 ℃以下であるために利用範囲に限界が生じてくる。
一方、ポリシロキサンゴムを利用したタイプでは、近年
自動車メーカーなどにおいて、エンジン周辺をシールす
るにあたり、縮合反応型の室温硬化型ポリシロキサンゴ
ムを未硬化の状態でシールすべき面に塗布し、圧着しつ
つ室温で硬化して、シール面の基材に接着したポリシロ
キサンゴム層を形成するシール方法であるウェットタイ
プのものがあり、その作業性、密閉性および耐熱性が高
く評価されている。しかしながら、シールした両面に接
着してしまい、再利用が困難であるという問題がある。
これに対して2包装型の付加型ポリシロキサンゴムを利
用したドライタイプがあり、これは2包装体を混合後、
未硬化の状態でシールすべき面に塗布し、加熱硬化して
シール面の基材に片面接着、片面密着させるものであ
り、シールした面を繰り返し利用する場合に適してい
る。一方で、ポリシロキサンゴムでは、耐熱温度が200
℃と向上するがソリッド状のゴムのため密度が大きく、
使用量が多くコストがかかり、その反面でゴム硬度が高
いために面圧をかけられない製品では、シール性に欠け
るため利用範囲に限界が生じてくる。このような場合
に、室温硬化型発泡性ポリシロキサンを用いることが考
えられ、このような組成物に関しては、例えば特開昭
51−46352 号公報によるヒドロキシル基を含有するポリ
オルガノシロキサン、ケイ素原子に結合する水素原子を
含有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン及び白
金化合物からなる組成物、特開昭54−135865号公報に
よるアルケニル基を含有するポリオルガノシロキサン、
ケイ素原子に結合する水素原子を含有するポリオルガノ
ハイドロジェンシロキサン、水またはアルコール及び白
金化合物からなる組成物、特開昭57−180641号公報に
よるヒドロキシル基を含有するポリオルガノシロキサ
ン、ケイ素原子に結合する水素原子を含有するポリオル
ガノハイドロジェンシロキサン及びアミノキシ化合物か
らなる組成物などがあげられる。しかしながら、の組
成物は、水、アルコール等の低沸点化合物を含有してい
ることから、電気・電子部品等に接点不良を起こすた
め、また、の組成物では、空気中の湿気を利用して硬
化するため硬化時間が長く、密閉されている部分では硬
化しにくくなるために、ガスケット用発泡性ポリシロキ
サン組成物には適していない。また、の組成物に類似
の組成物としては、例えば特開平3−94876号公報に提
示された化合物がある。しかしながら、その実施例で示
されている組成物は、可使時間が短いため機械中での混
合時の発熱によって硬化反応が非常に促進され、操作性
が著しく低下するという問題があった。また、ガスケッ
トシール材として使用した場合、オイルのもれが発生す
るという問題があった。
【0003】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、発泡性ポリシロ
キサン組成物を用いることで著しく耐熱性を向上させ、
硬度を下げることで面圧を下げることを可能にさせ、密
度が下がるためにコストを下げ、また軽量化を可能にさ
せ、ドライタイプであるため、シール材の再利用を可能
にし、利用範囲を拡大することができ、前述の公知技術
に有している欠点を改善したガスケットを形成しうる現
場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物であっ
て、十分な可使時間を保持することにより機械混合の操
作性を著しく向上させるとともに、加熱によって硬化時
間を短く調整でき、さらにオイルに対するシール性に優
れた組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の構成】即ち本発明は、 (A) 一般式
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1は脂肪族不飽和炭化水素基を除
く置換又は非置換の1価の炭化水素基、a は1及び2か
ら選ばれた数、b は0,1及び2から選ばれた数であり
a+b は1,2及び3から選ばれた数を示す)で表され
る単位を1分子中に少なくとも2個有するポリオルガノ
シロキサン (B) 一般式
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R2は脂肪族不飽和炭化水素基を除
く異種又は同種の置換又は非置換の1価の炭化水素基、
c は0,1及び2から選ばれた数、d は1及び2から選
ばれた数であり、 c+d は1,2及び3から選ばれた数
を示す)で表される単位を1分子中に少なくとも2個有
するポリオルガノハイドロジェンシロキサン、(A) 成分
の水酸基1個に対する水素原子が1〜100 個になるよう
な量 (C) 白金または白金化合物から選ばれた触媒、(A) 成分
に対して白金含有量に換算して 0.1〜1000ppm になる量 (D) 一般式
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R3はアルケニル基、R4は脂肪族不
飽和炭化水素基を除く置換又は非置換の1価の炭化水素
基、e は1及び2から選ばれた数、f は0,1及び2か
ら選ばれた数であり、 e+f は1,2及び3から選ばれ
た数を示す)で表される単位を分子中に少なくとも2個
有するポリアルケニルオルガノシロキサン、(B) 成分の
ケイ素原子に結合した水素原子に対するアルケニル基が
1/500 〜1 /3個になるような量 (E) 脂肪族不飽和炭化水素基を有する有機ケイ素化合
物、(A) 〜(D) 成分の総量100 重量部に対して0.001〜1
0重量部から基本的に成ることを特徴とする現場成形ガ
スケット用発泡性ポリシロキサン組成物である。
【0011】本発明に用いられる(A) 成分は、一般式
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R1は脂肪族不飽和炭化水素基を除
く置換又は非置換の1価の炭化水素基、a は1及び2か
ら選ばれた数、b は0,1及び2から選ばれた数であり
a+b は1,2及び3から選ばれた数を示す)で表され
る単位を1分子中に少なくとも2個有するポリオルガノ
シロキサンであり、その分子構造に特に制限はなく、従
来公知の直鎖状、環状、分岐状のものが使用されうる
が、組成物の機械的強度の点から水酸基が末端にある直
鎖状のものが好ましく、又、粘度は 100cP〜1,000,000c
P 、特に 1,000〜100,000cP のものが好ましい。粘度が
100cP 未満であると硬化物の機械的強度が十分でなく、
1,000,000 cPを越えると取扱いが困難となることがある
ためである。R1は、脂肪族不飽和炭化水素基を除く異種
又は同種の置換又は非置換の1価の炭化水素基であり、
このような基としては、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、シクロヘキシル基のようなアルキ
ル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基
のようなアリール基、クロロメチル基、3,3,3 −トリフ
ルオロプロピル基、クロロフェニル基のような置換され
た1価の炭化水素基があげられる。R1は同種であっても
異種であっても差し支えないが、特に入手のしやすさか
ら、R1が共にメチル基であることが好ましい。
【0014】本発明に用いられる(B) 成分は、一般式
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R2は脂肪族不飽和炭化水素基を除
く異種又は同種の置換又は非置換の1価の炭化水素基、
c は0,1及び2から選ばれた数、d は1及び2から選
ばれた数であり、 c+d は1,2及び3から選ばれた数
を示す)で表される単位を1分子中に少なくとも2個有
するポリオルガノハイドロジェンシロキサンであり、ケ
イ素原子に直接結合した水素原子が(A) 成分のケイ素原
子と直接結合した水酸基を持つ有機ケイ素化合物との脱
水素反応により水素ガスを発生するとともに架橋を行う
成分である。この(B) 成分は、1分子中にケイ素原子に
直接結合した水素原子を2個以上有するものであればそ
の分子構造に特に制限はなく、従来公知の直鎖状、環
状、分岐状のものが使用されうるが、合成のし易さから
直鎖状、またはR2HSiO1/2 単位及びSiO2単位からるポリ
オルガノハイドロジェンシロキサンが好ましい。また、
R2は、脂肪族不飽和炭化水素基を除く異種又は同種の置
換又は非置換の1価の炭化水素基であり、このような基
としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、シクロヘキシル基のようなアルキル基、フェニ
ル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基のようなアリ
ール基、クロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル基、クロロフェニル基のような置換された1価の炭化
水素基があげられる。その他のシロキシ単位のケイ素原
子に結合した有機基は、同種であっても異種であっても
差し支えないが、特に入手のしやすさから共にメチル基
であることが好ましい。(B) 成分の使用量は、(A) 成分
の水酸基1個に対して、ケイ素原子に結合した水素原子
1.0〜100 個、好ましくは 2.0〜50個となるような量が
良い。水素原子が1個未満では、発生する水素ガス量が
少なく、また架橋が少なくて機械的強度が弱くなり、10
0 個を超えると硬化後の物性(特に耐熱性)の変化が大
きくなるからである。
【0017】本発明に用いられる(C) 成分は、脱水素縮
合反応及び付加反応として本発明の組成物を硬化させる
ために用いられる触媒である。これには、塩化白金酸、
アルコール変性塩化白金酸、白金オレフィン錯体、白金
ケトン錯体、白金ビニルシロキサン錯体、アルミナ、シ
リカ担体に保持した白金、白金黒などで例示される白金
系化合物なとが使用できる。この(C) 成分は、触媒とし
ての必要量が用いられるが、この量は(A) 成分に対し
て、白金含有量に換算して 0.1〜1000ppm となる範囲で
あり、好ましくは、 0.5〜200 ppm である。0.1ppm未満
では、触媒濃度が低いため発泡硬化が不十分となる。ま
た1000ppm を越えて配合してもそれ以上の効果はなく、
(C) 成分が貴金属を含み一般に高価であるために経済的
に好ましくないからである。
【0018】本発明に用いられる(D) 成分は、一般式
【0019】
【化9】
【0020】(式中、R3はアルケニル基、R4は脂肪族不
飽和炭化水素基を除く置換又は非置換の1価の炭化水素
基、e は1及び2から選ばれた数、f は0,1及び2か
ら選ばれた数であり、 e+f は1,2及び3から選ばれ
た数を示す)で表される単位を分子中に少なくとも2個
有するポリアルケニルオルガノシロキサンであり、ケイ
素原子に直接結合したアルケニル基が(B) 成分のケイ素
原子に直接結合した水素原子とのヒドロシリル化反応に
より架橋を行うとともに、他の成分との連携によりフォ
ームに強度を与え、さらに優れたオイルシール性を付与
する成分である。この(D) 成分は、表される単位を分子
中に少なくとも2個有するポリアルケニルオルガノシロ
キサンであれば、その分子構造に特に制限はなく、従来
公知の直鎖状、環状、分岐状のものが使用されうるが、
合成のしやすさと組成物の機械的強度をより付与する点
から直鎖状のものか、直鎖状と分岐状のポリアルケニル
オルガノシロキサンを併用することが好ましい。R4とし
てはビニル基、アリル基、1−ブテニル基、スチリル基
などが例示されるが特に入手のし易さからビニル基が好
ましい。またR5ならびにその他のシロキシ単位のケイ素
原子に結合した有機基は、脂肪族不飽和炭化水素基を除
く異種又は同種の置換又は非置換の1価の炭化水素基で
あり、このような基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、シクロヘキシル基のような
アルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフ
チル基のようなアリール基、クロロメチル基、3,3,3 −
トリフルオロプロピル基、クロロフェニル基のような置
換された1価の炭化水素基があげられる。R4ならびにそ
の他のシロキシ単位のケイ素原子に結合した有機基は、
同種であっても異種であっても差し支えないが、特に入
手のし易さから共にメチル基であることが好ましい。
(D) 成分中、前記の式で表される単位は、ポリオルガノ
シロキサンの分子鎖の末端、途中のいずれに存在して
も、またその双方に存在しても良いが、硬化物に優れた
機械的強度を与えるために少なくとも末端に存在するこ
とが好ましい。さらにフォーム材の機械的強度を増すた
めに、特公昭45−9476号公報に示されるR3SiO0.5単位・
R2SiO 単位およびSiO2単位からなるビニル基含有ポリオ
ルガノシロキサンを併用することがより好ましい。この
(D) 成分の粘度は上述の効果と組成物の製造上から10〜
500,000cP 、特に100 〜100,000cP であることが好まし
い。(D) 成分の使用量は、(B) 成分のケイ素原子に結合
した水素原子に対するアルケニル基が1/500 〜1/3
個になるような量であり、特にアルケニル基が1/00〜
1/10個になるような量が好ましい。。水素原子が3個
未満では、アルケニル基とヒドロシリル化を起こし、
(A) 成分の水酸基と脱水素縮合反応を起こしにくいた
め、水素ガス発生量が少なく発泡しにくくなり、 500個
を越えると、ヒドロシリル化反応による架橋が少ないた
め硬化物の機械的強度が弱くなり、またオイルシール性
が悪くなるためである。
【0021】本発明に用いられる(E) 成分の脂肪族不飽
和炭化水素基を有する有機ケイ素化合物、一般的に付加
反応の抑制剤に用いられている化合物であり、例えば、
一般式
【0022】
【化10】
【0023】または、低分子量環状アルキニロキシシロ
キサン、アニケニルシロキサンが挙げられる。式中の
R5, R6はそれぞれ独立した水素原子あるいは、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、シクロヘキシル
基のようなアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリ
ル基、ナフチル基のようなアリール基、クロロメチル
基、3,3,3 −トリフルオロプロピル基、クロロフェニル
基のような置換された1価の炭化水素基があげられる。
この(E) 成分は、脱水素縮合反応及びヒドロシリル化反
応に関して硬化時間を制御する成分であり、機械混合に
よる発熱のためのゲル化を防ぎ、混合、現場成形時の操
作性を著しく向上させる成分である。この(E) 成分の代
表例は以下に示すものである。
【0024】
【化11】
【0025】(E) 成分の使用量は、(A) 〜(D) 成分の総
量100 重量部に対して 0.001〜10重量部、好ましくは0.
01〜1.0 重量部である。添加量が、0.001 重量部未満で
は、組成物の硬化時間が短くなり、操作性が著しく低下
し、10重量部を越えると、組成物の硬化時間が著しく長
くなって操作性が悪くなるとともに、オイルシール性が
悪くなる。
【0026】本発明の組成物は、一般には、(A) 、(C)
、(D) 、(E) 成分から基本的に成る包装体−1と(B)
成分から基本的に成る包装体−2から成る2包装、もし
くは、(A) 、(C) 、(D) 成分から基本的に成る包装体−
1と、(A) 、(B) 、(E) 成分から基本的に成る包装体−
2から成る2包装であり、この2包装分を成型時に混
合、反応硬化させるものである。本発明の組成物には、
必要に応じて充填剤、顔料、耐熱性向上剤、防かび剤な
どを配合してもよく、これには、煙霧質シリカ、沈降法
シリカ、石英粉末、けいそう土、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、マイカ、
クレイ、カーボンブラック、グラファイト、炭酸カルシ
ウム、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、水酸化セリウム、ガラ
スビーズ、金属粉などがあげられる。また本発明の効果
を損なわない範囲で溶剤やチキソ化剤、他のポリオルガ
ノシロキサンを併用して組成物に流動性を持たせたり、
チクソトロピー性を持たせたりしても良い。本発明の組
成物は、以下のようにして使用される。すなわち、ま
ず、本発明の組成物を自動混合吐出機その他の公知の押
出装置に収容し、基材のシールすべき部位の一方の面、
例えばフランジ面にひも状に押出し、完全に発泡硬化さ
せてこの面にシール材を形成させる。硬化に際しては、
室温でも可能であるが、50〜180 ℃で加熱し発泡硬化さ
せるのが好ましい。次にこのシール材を介して基材のシ
ールすべき部位をボルト、ナット等により締付けること
により、完全なシールが行なわれる。本発明の組成物に
より形成されるシール材は、耐熱性に優れた硬度の低い
特性を有しており、しかもドライタイプであるために自
由にボルト、ナットの締め直しが可能であって、高温に
さらされる自動車などのエンジンまわりや、更には建築
工業、電気・電子工業などにおいて適している。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳述するが、本発明
は、これによって限定されるものではない。 実施例1 (A) 成分として25℃における粘度10,000cPである
【0028】
【化12】
【0029】で表されるα, ω−ジヒドロキシポリジメ
チルシロキサン(A-1) (B) 成分として25℃における粘度50cPである
【0030】
【化13】
【0031】で表される(n は粘度50cPを示すような
数)ポリハイドロジェンメチルシロキサン(B-1) (C) 成分として白金ビニルシロキサン錯体 (D) 成分として25℃における粘度2,500cP である
【0032】
【化14】
【0033】で表されるα,ω−ジビニルポリジメチル
シロキサン(D-1) 、(CH3)3SiO0.5単位、SiO2単位、(C
H3)2SiO 単位および(CH3)(C2H5)SiO単位からなり、(C
H3)3SiO0.5単位/SiO2単位=0.8 ;ケイ素原子に結合せ
る有機基の7モル%がビニル基であるポリメチルビニル
シロキサン(D-2) (E) 成分として
【0034】
【化15】
【0035】で表される有機ケイ素化合物(E-1) を用い、上記の各成分のうち、(A-1) 成分100 重量部、
(C) 成分100ppm、(D-1) 成分10重量部及び充填材として
シリカ粉末25重量部から成る包装体−1と(A-1) 成分 1
00重量部、(B-1) 成分20重量部、(E-1) 成分1重量部及
び充填材としてシリカ粉末25重量部から成る包装体−2
を作成し、これを1重量部対1重量部で混合し、シール
材用組成物(1) を調製した。
【0036】実施例2 (A-1) 成分100 重量部、(C) 成分が全体の(A) 成分総量
に対して100ppmになる量、(D-1) 成分7重量部、(D-2)
成分3重量部及びシリカ粉末20重量部から成る包装体−
1と(A-1) 成分 100重量部、(B-1) 成分18重量部及びシ
リカ粉末20重量部から成る包装体−2を作成し、これを
1重量部対1重量部で混合し、実施例1と同様にシール
材用組成物(2) を調製した。
【0037】比較例1 (A) 成分として前記A-1 (B) 成分として前記B-1 (C) 成分として白金ビニルシロキサン錯体 を用い、上記の各成分のうち(A) 成分100 重量部、(C)
成分100ppm及び充填材としてシリカ粉末25重量部から成
る包装体−1と、(A) 成分100 重量部、(B) 成分20重量
部及び充填材としてシリカ粉末25重量部から成る包装体
−2を作成し、これを1重量部対1重量部で混合し、シ
ール材用組成物(3) を調製した。
【0038】比較例2 実施例1の包装体−1において、(D-1) 成分の代わりに
粘度3,000cP のポリジメチルシロキサン10重量部を用い
る以外は同様の方法でシール材用組成物(4) を調製し
た。
【0039】比較例3 25℃における粘度5,000cP である
【0040】
【化16】
【0041】で表されるα, ω−ジビニルポリメチルシ
ロキサン100 重量部 前記B-1 5重量部 触媒として白金ビニルシロキサン錯体15ppm 充填材としてシリカ粉末 150重量部 から成るシール材用組成物(5) を調製した。
【0042】比較例4 トリレンジイソシアネート 100重量部 25℃における粘度5,000cP である
【0043】
【化17】
【0044】で表されるポリエチレングリコール80重量
部 発泡剤としての水5重量部 触媒としてのトリエチルアミン0.2 重量部 から成るシール材用組成物(6) を調製した。
【0045】実験例1 上記の如く調製した未硬化のシール材用組成物 (1)〜
(6) を、表面をテフロン加工処理した鉄板上に押出して
厚さ2mmのシート状に成形し、硬化させた後JISK6301
等により物理的性質を測定した。これらの結果を表1に
示す。 実験例2 図1に示すような開口部周縁にフランジ1を有する内径
110mm 、外径150mm 、幅20mmの複数個の有底円筒状容器
2のフランジ端面に、シール材用組成物 (1)〜(6) を押
出し装置によりビードの直径約5mmとなるように押出
し、組成物を完全硬化させ、シール材3を形成した。次
にこの容器2のフランジ1面にシール材3を介して円筒
状の上ぶた4のフランジ5面を重ね合せ、シール材3の
圧縮率が25%になるようにボルト6でフランジ1、5を
締付けた。次いでこの容器の中に灯油を注入し、シール
材に完全に触れる状態とし、24時間後のオイルのもれに
ついて観察した。これらの結果を表1に示す。 実験例3 上記の如く調製した未硬化のシール材用組成物 (1)〜
(6) を、表面をテフロン加工処理した鉄板上に押出して
厚さ3mmのシート状に成形し、硬化させた後、直径10mm
の円径のシートに加工し、25%圧縮荷重を測定した。こ
れらの結果を表1に示す。本発明のシール材用組成物
(1) 、(2) によれば、比較例のシール材用組成物(3) と
比較して可使時間が長く操作性が大いに向上し、また、
機械的特性にも優れる。また、比較例のシール材用組成
物(3) 、(4) と比較して機械的特性に優れるのみなら
ず、オイルシール性に優れている。また、付加型ゴムで
ある比較例のシール材用組成物(5) との比較では、本発
明の組成物は材料の必要使用量が少ないにもかかわらず
同等のオイルシール性能を有し、面圧もはるかに少な
い。さらに、シリコーン以外のフォーム材である比較例
のシール材用組成物(6) との比較では、オイルシール性
能に大差がある。
【0046】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実験例で行ったフランジのオイルもれ試験の状
況を説明する図である。
【符号の説明】
1 フランジ 2 有底円筒状容器 3 シール材 4 円筒状上ぶた 5 フランジ 6 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16J 15/10 V 8207−3J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 一般式 【化1】 (式中、R1は脂肪族不飽和炭化水素基を除く置換又は非
    置換の1価の炭化水素基、a は1及び2から選ばれた
    数、b は0,1及び2から選ばれた数であり a+b は
    1,2及び3から選ばれた数を示す)で表される単位を
    1分子中に少なくとも2個有するポリオルガノシロキサ
    ン (B) 一般式 【化2】 (式中、R2は脂肪族不飽和炭化水素基を除く異種又は同
    種の置換又は非置換の1価の炭化水素基、c は0,1及
    び2から選ばれた数、d は1及び2から選ばれた数であ
    り、 c+d は1,2及び3から選ばれた数を示す)で表
    される単位を1分子中に少なくとも2個有するポリオル
    ガノハイドロジェンシロキサン、(A) 成分の水酸基1個
    に対する水素原子が1〜100 個になるような量 (C) 白金または白金化合物から選ばれた触媒、(A) 成分
    に対して白金含有量に換算して 0.1〜1000ppm になる量 (D) 一般式 【化3】 (式中、R3はアルケニル基、R4は脂肪族不飽和炭化水素
    基を除く置換又は非置換の1価の炭化水素基、e は1及
    び2から選ばれた数、f は0,1及び2から選ばれた数
    であり、 e+f は1,2及び3から選ばれた数を示す)
    で表される単位を分子中に少なくとも2個有するポリア
    ルケニルオルガノシロキサン、(B) 成分のケイ素原子に
    結合した水素原子に対するアルケニル基が1/500 〜1
    /3個になるような量 (E) 脂肪族不飽和炭化水素基を有する有機ケイ素化合
    物、(A) 〜(D) 成分の総量100 重量部に対して0.001〜1
    0重量部から基本的に成ることを特徴とする現場成形ガ
    スケット用発泡性ポリシロキサン組成物。
JP21156892A 1992-08-07 1992-08-07 現場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物 Withdrawn JPH0657142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21156892A JPH0657142A (ja) 1992-08-07 1992-08-07 現場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21156892A JPH0657142A (ja) 1992-08-07 1992-08-07 現場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0657142A true JPH0657142A (ja) 1994-03-01

Family

ID=16607941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21156892A Withdrawn JPH0657142A (ja) 1992-08-07 1992-08-07 現場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0657142A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11236508A (ja) * 1997-11-19 1999-08-31 Shin Etsu Chem Co Ltd オルガノポリシロキサン組成物
AU2013250425B2 (en) * 2012-04-16 2015-09-03 Daikin Industries, Ltd. Air conditioner
JP6436410B1 (ja) * 2018-07-04 2018-12-12 武志 津島 浸水防止用水のう箱

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11236508A (ja) * 1997-11-19 1999-08-31 Shin Etsu Chem Co Ltd オルガノポリシロキサン組成物
AU2013250425B2 (en) * 2012-04-16 2015-09-03 Daikin Industries, Ltd. Air conditioner
JP6436410B1 (ja) * 2018-07-04 2018-12-12 武志 津島 浸水防止用水のう箱
JP2020007739A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 武志 津島 浸水防止用水のう箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5684110A (en) Silicone rubber composition for formed-in-place gaskets
JP6472094B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物および電気・電子部品の保護剤または接着剤組成物
US5248715A (en) Self-adhering silicone rubber with low compression set
EP3431552B1 (en) Addition-curable silicone rubber composition and cured product
US5126171A (en) Method of forming a sealant having organopolysiloxanes as a main ingredient
JP6828654B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びその製造方法、並びに自動車ロングライフクーラントシール材
JPH0688029A (ja) 紫外線及び湿気硬化性オルガノポリシロキサン組成物、その硬化物及びその製造方法
JPH0830181B2 (ja) ガスケツト・パツキング材組成物
EP1242540B1 (en) Use of fluid resistant silicone compositions for sealing magnesium alloy components
JPH03203960A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
CN113677773B (zh) 油封用室温固化性有机聚硅氧烷组合物和汽车用部件
JPH08269335A (ja) 1液型室温硬化性シリコーンエラストマー組成物の製造方法
JP5902574B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び該組成物を使用した自動車オイルシール
JPH0845604A (ja) コネクタ防水用シール部品
JPS6183251A (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JPH0657142A (ja) 現場成形ガスケット用発泡性ポリシロキサン組成物
JPH0225942B2 (ja)
JPH038657B2 (ja)
JPH05287207A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びその製造方法
JP6753354B2 (ja) 自動車ロングライフクーラントシール用室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物、及び自動車ロングライフクーラントシール材
JPH08176445A (ja) 油面接着性に優れる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
EP0798338A2 (en) Oximosilicon-modified silicone sealant compositions
CN113412300B (zh) 耐硅油性优异的室温固化性组合物和汽车用冷却液密封材料
JPH0873745A (ja) 液状ガスケット用シリコーン組成物
JP2022180683A (ja) 熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物および硬化物並びに物品

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991102