JPH0656848A - 新規セフェム化合物およびその塩 - Google Patents

新規セフェム化合物およびその塩

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JPH0656848A
JPH0656848A JP5051475A JP5147593A JPH0656848A JP H0656848 A JPH0656848 A JP H0656848A JP 5051475 A JP5051475 A JP 5051475A JP 5147593 A JP5147593 A JP 5147593A JP H0656848 A JPH0656848 A JP H0656848A
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JP
Japan
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pyrrolo
methyl
nmr
amino
dmso
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Pending
Application number
JP5051475A
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English (en)
Inventor
Hideaki Yamanaka
秀昭 山中
Yoshiteru Nagahisa
良輝 永久
Takahiro Ogawa
恭弘 小川
Kazuo Sakane
和夫 坂根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式(I): 【化1】 [式中、R はアミノ基または保護されたアミノ基、
は水素または有機基、R は適当な置換基を有
していても良いピロロピリジニウム基、R は保護さ
れたカルボキシ基または式:−COOで表される基、
XはNまたはCH、Y はアニオン、nは0または1
をそれぞれ意味する。ただし、R が式:−COO
で表される基であるとき nは0であり、R が保
護されたカルボキシ基であるとき、nは1である。]で
示される新規セフェム化合物およびその塩。 【効果】 上記の化合物は優れた抗菌作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高い抗菌活性を有す
る新規なセフェム化合物およびその塩に関するものであ
り医療の分野で利用される。
【0002】
【従来の技術】セフェム化合物は数多く知られている
が、この発明の下記一般式(I)で示されるセフェム化
合物は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抗菌活性を有し、医療
として有用なセフェム化合物は数多く知られているが、
この発明はさらに優れた医薬品の開発を意図してなされ
たものである。
【0004】
【発明の構成】この目的とするセフェム化合物は新規で
あり、下記一般式(I)で示すことができる。
【0005】
【化2】 [式中、R1 はアミノ基または保護されたアミノ基、R
2 は水素または有機基、R3 は適当な置換基を有してい
ても良いピロロピリジニウム基、R4 は保護されたカル
ボキシ基または式:−COO- で表される基、XはNま
たはCH、Y- はアニオン、nは0または1をそれぞれ
意味する。ただし、R4 が式:−COO- で表される基
であるときnは0であり、R4 が保護されたカルボキシ
基であるとき、nは1である。]
【0006】この発明の新規セフェム化合物(I)は下
記に説明する製造法によって製造することができる。製造法1
【化3】 もしくはカルボキシ基 もしくはアミノ基 における反応性誘導体 における反応性誘導体 またはそれらの塩 またはそれらの塩
【化4】
【0007】製造法2
【化5】
【0008】製造法3
【化6】 [式中、R1aは保護されたアミノ基、R4aは、カルボキ
シ基または保護されたカルボキシ基、R5 は、適当な置
換基を有していてもよいピロロビリジン、Qは、脱離基
をそれぞれ意味し、R1 、R2 、R3 、R4 、X、Y-
およびnはそれぞれ前と同じ意味]一般式(I)の化合
物は上記の製造法以外でも製造することができ、それら
は例えば後述の実施例に記載の方法もしくはその類似の
方法によって製造することができる。
【0009】原料化合物(III )は新規であり、下記に
説明する製造法により製造することができる。製造法A
【化7】 [式中、R6 は保護されたアミノ基を意味し、R3 、R
4 、R4a、R5 、Q、Y- およびnはそれぞれ前と同じ
意味]
【0010】化合物(II)の一部は新規であり、後記製
造例に開示した方法によるかまたはこれらと同様にして
製造することができる。化合物(I)、(Ia)、(Ib)、(I
I)および(IV) については、それらの化合物にシン異性
体、アンチ異性体およびそれらの混合物が含まれること
は容易に理解される。例えば、目的化合物(I)につい
て云えば、シン異性体とは下記式で示される部分構造を
有する一つの幾何異性体を意味し、
【化8】 (式中、R1 、R2 およびXはそれぞれ前と同じ意味)
アンチ異性体とは下記式で示される部分構造を有する別
の幾何異性体意味する。
【0011】
【化9】 (式中、R1 、R2 およびXはそれぞれ前と同じ意
味)。上記化合物(I)以外のその他の化合物について
も、シン異性体およびアンチ異性体については、化合物
(I)について説明したような同じ幾何異性体を参照す
ればよい。
【0012】さらに、化合物(I)中のR3 の適当な置
換基を有していてもよいピロロピリジニウム基は互変異
性の形として存在することもでき、そのような互変異性
平衡は、例えばR3 がN位に適当な置換基を有していて
もよい1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニウム基の場
合下記式によって示すことができる。
【化10】 (式中、Rは水素または適当な置換基を意味する)な
お、上記式中Rが水素であるとき、式(B)、(D)は
1H−ピロロ[3,2−b]ピリジル基であり、その場
合における化合物(I)中のR4 はカルボキシ基または
保護されたカルボキシ基であり、nは0であるが、この
ような場合も含め、互変異性体はすべてこの発明の範囲
内に含まれる。
【0013】目的化合物(I)の好適な塩は、慣用の医
薬として許容される無毒性の塩すなわち各種塩基との塩
ならびに酸付加塩を挙げることができる。より具体的に
は、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム
塩,セシウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えば、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩のよ
うな無機塩基との塩、有機アミン塩(例えば、トリエチ
ルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミ
ン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミ
ン塩、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン塩等)の
ような有機塩基との塩、無機酸付加塩(例えば塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等)、有機カルボン酸
付加塩または有機スルホン酸付加塩(例えば、ギ酸塩、
酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸
塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩等)、塩基性アミノ酸または酸性
アミノ酸との塩(例えば、アルギニン、アスパラギン
酸、グルタミン酸等)等が挙げられる。
【0014】この明細書の以上および以下の記載におい
て、この発明の範囲内に包含される種々の定義の適切な
例と説明とを以下詳細に説明する。
【0015】「低級」とは、特に指示がなければ、炭素
原子1ないし6個(好ましくは1ないし4個)を意味す
るものとする。
【0016】「低級アルキル基」および「アシル(低
級)アルキル基」、「カルボキシ(低級)アルキル
基」、「保護されたカルボキシ(低級)アルキル基」、
「ヒドロキシ(低級)アルキル基」、「保護されたヒド
ロキシ(低級)アルキル基」、「ハロ(低級)アルキル
基」、「ヒドロキシイミノ(低級)アルキル基」、「ア
ミノ(低級)アルキル基」の好適な「低級アルキル」部
分としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ネ
オペンチル、ヘキシル等のような直鎖状もしくは分岐鎖
状の炭素数1ないし6のアルカンの残基を意味し、その
好ましい例としてはC1 −C4 アルキル基が挙げられ
る。
【0017】好適な「保護されたアミノ基」としては、
アシルアミノ基、例えばベンジル、トリチル等の適当な
置換基を有していてもよいアル(低級)アルキル基また
はホスホノ基のような常用の保護基で置換されたアミノ
基等が挙げられる。
【0018】「アシル基」および「アシル(低級)アル
キル基」、「アシルオキシ基」、「アシルアミノ基」の
好適な「アシル」部分としては、カルバモイル基、置換
されたカルバモイル基、脂肪族アシル基および芳香環ま
たは複素環を含むアシル基が挙げられる。前記アシル基
の好適な例としては、例えばメチルカルバモイル、エチ
ルカルバモイル、ジメチルカルバモイル等のモノ−また
はジ(低級)アルキルカルバモイル基;カルバモイル
基;例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイ
ル等の低級アルカノイル基:例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、1−
シクロプロピルエトキシカルボニル、イソプロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニル、第三級ブトキシカルボ
ニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカル
ボニル等の低級アルコキシカルボニル基:例えばメシ
ル、エタンスルホニル、プロパンスルホニル、イソプロ
パンスルホニル、ブタンスルホニル等の低級アルカンス
ルホニル基:例えばベンゼンスルホニル、トシル等のア
レーンスルホニル基:例えばベンゾイル、トルオイル、
キシロイル、ナフトイル、フタロイル、インダンカルボ
ニル等のアロイル基:例えばフェニルアセチル、フェニ
ルプロピオニル等のアル(低級)アルカノイル基:例え
ばベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボ
ニル等のアル(低級)アルコキシカルボニル基等が挙げ
られる。上記アシル部分は例えば塩素、臭素、沃素また
はフッ素のようなハロゲン等のような適当な置換基を有
していてもよい。
【0019】好適な「有機基」としては、低級アルキル
基、ハロ(低級)アルキル基、例えばビニル、1−プロ
ペニル、アリル、1−メチルアリル、1または2または
3−ブテニル、1または2または3または4−ペンテニ
ル、1または2または3または4または5−ヘキセニル
等の低級アルケニル基、例えばエチニル、1−プロビニ
ル、プロパルギル、1−メチルプロパルギル、1または
2または3−ブチニル、1または2または3または4−
ペンチニル、1または2または3または4または5−ヘ
キシニル等の低級アルキニル基、例えばフェニル、ナフ
チル等のアリール基、例えばベンジル、フェネチル、フ
ェニルプロビル等のフェニル(低級)アルキル基のよう
なアル(低級)アルキル基、カルボキシ(低級)アルキ
ル基、アミノ基で置換されていてもよい保護されたカル
ボキシ(低級)アルキル基、ヒドロキシ(低級)アルキ
ル基、保護されたヒドロキシ(低級)アルキル基、ヒド
ロキシ保護基等が挙げられる。好適な「ハロ(低級)ア
ルキル基」としては、フルオロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチ
ル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロ
エチル、クロロエチル、トリクロロエチル、フルオロプ
ロピル、ペンタフルオロプロピル等が挙げられる。
【0020】好適な「保護されたカルボキシ基」および
「保護されたカルボキシ(低級)アルキル基」の好適な
「保護されたカルボキシ」部分としてはエステル化され
たカルボキシ基等が挙げられる。前記エステルの好適な
例としては、例えばメチルエステル、エチルエステル、
プロピルエステル、イソプロビルエステル、ブチルエス
テル、イソブチルエステル、第三級ブチルエステル、ペ
ンチルエステル、第三級ペンチルエステル、ヘキシルエ
ステル、1−シクロプロピルエチルエステル等の低級ア
ルキルエステル;例えばビニルエステル、アリルエステ
ル等の低級アルケニルエステル;例えばエチニルエステ
ル、プロピニルエステル等の低級アルキニルエステル;
例えばメトキシメチルエステル、エトキシメチルエステ
ル、イソプロポキシメチルエステル、1−メトキシエチ
ルエステル、1−エトキシエチルエステル等の低級アル
コキシアルキルエステル;例えばメチルチオメチルエス
テル、エチルチオメチルエステル、エチルチオエチルエ
ステル、イソプロピルオメチルエステル等の低級アルキ
ルチオアルキルエステル;例えば2−ヨードエチルエス
テル、2,2,2−トリクロロエチルエステル等のモノ
(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルキルエステ
ル;例えばアセトキシメチルエステル、プロピオニルオ
キシメチルエステル、ブチリルオキシメチルエステル、
バレリルオキシメチルエステル、ピバロイルオキシメチ
ルエステル、ヘキサノイルオキシメチルエステル、2−
アセトキシエチルエステル、2−プロピオニルオキシエ
チルエステル等の低級アルカノイルオキシ(低級)アル
キルエステル;例えばメシルメチルエステル、2−メシ
ルエチルエステル等の低級アルカンスルホニル(低級)
アルキルエステル;例えばベンジルエステル、4−メト
キシベンジルエステル、4−ニトロベンジルエステル、
4−ニトロベンジルエステル、フェネチルエステル、ト
リチルエステル、ベンズヒドリルエステル、ビス(メト
キシフェニル)メチルエステル、3,4−ジメトキシベ
ンジルエステル、4−ヒドロキシ−3.5−ジ第三級ブ
チルベンジルエステル等の適当な置換基1個以上を有し
ていてもよいフェニル(低級)アルキルエステルのよう
なアル(低級)アルキルエステル;例えばフェニルエス
テル、トリルエステル、第三級ブチルフェニルエステ
ル、キシリルエステル、メシチルエステル、クメニルエ
ステル、4−クロロフェニルエステル、4−メトキシフ
ェニルエステル等の置換されたまたは非置換フェニルエ
ステルのような適当な置換基1個以上を有していてもよ
いアリールエステル;トリ(低級)アルキルシリルエス
テル;例えばメチルチオエステル、エチルチオエステル
等の低級アルキルチオエステル等のようなものが挙げら
れる。
【0021】好適な「ヒドロキシ保護基」としては、前
に例示したようなアシル基、等が挙げられる。「保護さ
れたヒドロキシ(低級)アルキル基」の好適な「保護さ
れたヒドロキシ」部分としては、アシルオキシ基等が挙
げられる。
【0022】好適な脱離基としては、例えば塩素、臭
素、沃素等のハロゲン、例えばベンゼンスルホニルオキ
シ、トシルオキシ、メシルオキシ等のスルホニルオキシ
基、例えばアセチルオキシ、プロピオニルオキシ等の低
級アルカノイルオキシ基等のようなアシルオキシ基等の
酸残基が挙げられる。
【0023】好適な「ピロロピリジニウム基」として
は、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニウム、1H−
ピロロ[2,3−c]ピリジニウム、1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニウム、1H−ピロロ[3,2−
c]ピリジニウム、1H−ピロロ[3,4−b]ピリジ
ニウム、1H−ピロロ−[3,4−c]ピリジニウム等
が挙げられる。ピロロピリジニウム基および化合物
(V)のピロロピリジンは1個以上の適当な置換基を有
していてもよく、その「適当な置換基」の好適な例とし
ては例えば低級アルキル基、例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、第三級ブ
トキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の低級アル
コキシ基、例えばメトキシメチル、メトキシエチル、エ
トキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチ
ル、ブトキシメチル、第三級ブトキシメチル、ペンチル
オキシメチル、ヘキシルオキシメチル等の低級アルコキ
シ(低級)アルキル基、例えばメトキシメトキシ等の低
級アルコキシ(低級)アルコキシ基、例えばヒドロキシ
メトキシ、ヒドロキシエトキシ等の(低級)アルコキシ
基、ヒドロキシ例えば、フルオロメトキシ、フルオロエ
トキシ、ジフルオロエトキシ、クロロメトキシ、クロロ
エトキシ等のハロ(低級)アルコキシ基、例えばメトキ
シカルボニルビニル等の低級アルコキシカルボニル(低
級)アルケニル基、例えばカルボキシビニル等のカルボ
キシ(低級)アルケニル基、アシル(低級)アルキル
基、カルボキシ(低級)アルキル基、保護されたカルボ
キシ(低級)アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシイ
ミノ(低級)アルキル基、ヒドロキシ(低級)アルキル
基、保護されたヒドロキシ(低級)アルキル基、ハロ
(低級)アルキル基、アシル基、カルボキシ基、保護さ
れたカルボキシ基、アミノ、保護されたアミノ基、アミ
ノ(低級)アルキル、例えばホルミルアミノメチル、ア
セチルアミノメチル、プロピオニルアミノエチル等の低
級アルカノイルアミノ(低級)アルキル基等が挙げられ
る。
【0024】好適な「アニオン」としては、ギ酸イオ
ン、酢酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、マレイン酸
イオン、酒石酸イオン、メタンスルホン酸イオン、ベン
ゼンスルホン酸イオン、トルエンスルホン酸イオン、塩
素イオン、臭素イオン、沃素イオン、硫酸イオン、りん
酸イオン等が挙げられる。
【0025】化合物(I)のより好ましい例としては、 R1 : アミノ基、例えばホスホノアミノ基、アシルア
ミノ基[例えばホルミルアミノ、アセチルアミノ等の低
級アルカノイルアミノ基等]、アル(低級)アルキルア
ミノ基[例えばトリチルアミノ等]等のような保護され
たアミノ基、 R2 :水素、低級アルキル基[例えばメチル、エチル、
プロピル等]、ヒドロキシ(低級)アルキル基[例えば
ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロ
ピル等]、ハロ(低級)アルキル基[例えば、フルオロ
メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フル
オロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、
フルオロプロピル、ペンタフルオロプロピル、クロロメ
チル、クロロエチル、ブロモメチル等]、低級アルケニ
ル基[例えばビニル、1−プロペニル、アリル、1−メ
チルアリル、1または2または3−ブテニル、1または
2または3または4−ペンテニル、1または2または3
または4または5−ヘキセニル等]、カルボキシ(低
級)アルキル基[例えば、カルボキシメチル、カルボキ
シエチル、カルボキシプロピル、カルボキシイソプロピ
ル等]、アミノ基で置換された低級アルコキシカルボニ
ル(低級)アルキル基[例えば2−メトキシカルボニル
−2−アミノエチル等]等、 R3 :低級アルキル基[例えばメチル、エチル、プロピ
ル等]、アミノ基、アミノ(低級)アルキル基[例え
ば、アミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル
等]、カルバモイル基、ウレイド基、モノ−またはジ
(低級)アルキルカルバモイル基[例えば、メチルカル
バモイル、ジメチルカルバモイル等]、モノ−またはジ
(低級)アルキルカルバモイル(低級)アルキル基[例
えば、メチルカルバモイルメチル、ジメチルカルバモイ
ルエチル等]、カルバモイル(低級)アルキル基[例え
ば、カルバモイルメチル、カルバモイルエチル等]、カ
ルバモイルオキシ(低級)アルキル基[例えば、カルバ
モイルオキシメチル、カルバモイルオキシエチル、カル
バモイルオキシプロピル等]、低級アルコキシカルボニ
ルアミノ基[例えば第三級ブトキシカルボニルアミノ
等]、低級アルカノイルアミノ基[例えばホルミルアミ
ノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルア
ミノ、イソブチリルアミノ、バレリルアミノ、イソバレ
リルアミノ、ピバロイルアミノ等]、低級アルカノイル
アミノ(低級)アルキル基[例えばホルミルアミノメチ
ル、アセチルアミノメチル、プロピオニルアミノエチル
等]、低級アルカンスルホニルアミノ基[例えばメシル
アミノ、エタンスルホニルアミノ、プロパンスルホニル
アミノ、イソプロパンスルホニルアミノ、ブタンスルホ
ニルアミノ等]、ハロ(低級)アルキル基[例えば、フ
ルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、ク
ロロメチル、クロロエチル等]、ハロ(低級)アルコキ
シ基[例えば、フルオロメトキシ、フルオロエトキシ、
ジフルオロエトキシ、クロロメトキシ、クロロエトキシ
等]、低級アルコキシ基[例えば、メトキシ、エトキシ
等]、低級アルコキシ(低級)アルキル基[例えばメト
キシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、プロポ
キシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、
第三級ブトキシメチル、ペンチルオキシメチル、ヘキシ
ルオキシメチル等]、低級アルコキシ低級アルコキシ基
[例えば、メトキシメトキシ等]、カルボキシ基、エス
テル化されたカルボキシ基[例えばメチル、エチル等の
低級アルキル基でエステル化されたカルボキシ基]、エ
ステル化されたカルボキシ(低級)アルキル基[例えば
メチル、エチル等の低級アルキル基でエステル化された
カルボキシメチル、エチルまたはプロピル基]、エステ
ル化されたカルボキシ(低級)アルケニル基[例えばメ
チル、エチル等の低級アルキル基でエステル化されたカ
ルボキシビニル、アリルまたは1−プロペニル基]、ヒ
ドロキシ基、ヒドロキシイミノ低級アルキル基[例えば
ヒドロキシイミノメチル等]基、ヒドロキシ(低級)ア
ルキル基[例えばヒドロキシメチル、ヒドロキシエチ
ル,ヒドロキシプロピル等]、ヒドロキシ(低級)アル
コキシ基[例えばヒドロキシメトキシ、ヒドロキシエト
キシ等]等の置換基を有していてもよいピロロピリジウ
ム基、 R4 :式:−COO- で表される基、および X:NまたはCH が挙げられる。
【0026】この発明の目的化合物の製造法を以下詳細
に説明する。製造法1 化合物(I)またはその塩は、化合物(II)もしくはカ
ルボキシ基におけるその反応性誘導体またはそれらの塩
を、化合物(III) もしくはアミノ基におけるその反応性
誘導体またはそれらの塩と反応させることにより製造す
ることができる。
【0027】化合物(II) のカルボキシ基における好適
な反応性誘導体としては、酸ハロゲン化物、酸無水物、
活性化アミド、活性化エステル等が挙げられる。反応性
誘導体の好適な例としては、酸塩化物;酸アジド;例え
ばジアルキルリン酸、フェニルリン酸、ジフェニルリン
酸、ジベンジルリン酸、ハロゲン化リン酸等の置換され
たリン酸、ジアルキル亜リン酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫
酸、例えばメタンスルホン酸等のスルホン酸、例えば酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン酸、ペン
タン酸、イソペンタン酸、2−エチル酪酸、トリクロロ
酢酸等の脂肪族カルボン酸または例えば安息香酸等の芳
香族カルボン酸のような酸との混合酸無水物;対称酸無
水物;イミダゾール、4−置換イミダゾール、ジメチル
ピラゾール、トリアゾール、1−ヒドロキシ−1H−ベ
ンゾトリアゾールまたはテトラゾールとの活性化アミ
ド;または例えばシアノメチルエステル、メトキシメチ
ルエステル、ジメチルイミノメチル[(CH32+
=CH−]エステル、ビニルエステル、プロパルギルエ
ステル、p−ニトロフェニルエステル、2,4−ジニト
ロフェニルエステル、トリクロロフェニルエステル、ペ
ンタクロロフェニルエステル、メシルフェニルエステ
ル、フェニルアゾフェニルエステル、フェニルチオエス
テル、p−ニトロフェニルチオエステル、p−クレシル
チオエステル、カルボキシメチルチオエステル、ピラニ
ルエステル、ピリジルエステル、ピペリジルエステル、
8−キノリルチオエステル等の活性化エステル、または
例えばN,N−ジメチルヒドロキシルアミン、1−ヒド
ロキシ−2−(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシスク
シンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロ
キシ−1H−ベンゾトリアゾール等のN−ヒドロキシ化
合物とのエステル等が挙げられる。これらの反応性誘導
体は、使用すべき化合物(II) の種類に従って任意に選
択することができる。
【0028】化合物(II)およびその反応性反応性誘導
体の好適な塩類については、化合物(I)について例示
したものを参照すればよい。化合物(III )のアミノ基
における好適な反応性誘導体としては、化合物(III )
とアルデヒド、ケトン等のようなカルボニル化合物との
反応によって生成するシッフの塩基型イミノまたはその
エナミン型互変異性体;化合物(III )とビス(トリメ
チルシリル)アセトアミド、例えばN−(トリメチルシ
リル)アセトイミドのようなモノ(トリメチルシリル)
アセトアミド、ビス(トリメチルシリル)尿素等のよう
なシリル化合物との反応によって生成するシリル誘導
体;化合物(III)と三塩化リンまたはホスゲンとの反応
によって生成する誘導体等が挙げられる。
【0029】化合物(III)およびその反応性誘導体の好
適な塩類については、化合物(I)について例示したも
のを参照すればよい。反応は、通常、水、例えばメタノ
ール、エタノール等のアルコール、アセトン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、塩
化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N
−ジメチルホルムアミド、ピリジンのような常用の溶媒
中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であれ
ば、その他のいかなる有機溶媒中でも反応を行うことが
できる。これらの常用の溶媒は水との混合物として使用
してもよい。
【0030】この反応において化合物 (II) を遊離酸の
形またはその塩の形で使用する場合には、N,N′−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド;N−シクロヘキシル−
N′−モルホリノエチルカルボジイミド;N−シクロヘ
キシル−N′−(4−ジエチルアミノシクロヘキシル)
カルボジイミド;N,N′−ジエチルカルボジイミド、
N,N′−ジイソプロピルカルボジイミド;N−エチル
−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド;N,N′−カルボニルビス(2−メチルイミダゾー
ル);ペンタメチレンケテン−N−シクロヘキシルイミ
ン;ジフェニルケテン−N−シクロヘキシルイミン;エ
トキシアセチレン;1−アルコキシ−1−クロロエチレ
ン;亜リン酸トリアルキル;ポリリン酸エチル;ポリリ
ン酸イソプロピル;オキシ塩化リン(塩化ホスホリ
ル);三塩化リン;塩化チオニル;塩化オキサリル;例
えばクロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル等のハ
ロギ酸低級アルキル;トリフェニルホスフィン;2−エ
チル−7−ヒドロキシベンズイソオキサゾリウム塩;2
−エチル−5−(m−スルホフェニル)イソオキサゾリ
ウムヒドロキシド分子内塩;1−(p−クロロベンゼン
スルホニルオキシ)−6−クロロ−1H−ベンゾトリア
ゾール;N,N−ジメチルホルムアミドと塩化チオニ
ル、ホスゲン、クロロギ酸トリクロロメチル、オキシ塩
化リン等との反応によって調整したいわゆるビルスマイ
ヤー試薬等のような常用の縮合剤の存在下に反応を行う
のが望ましい。
【0031】反応はまた、アルカリ金属炭酸水素塩、ト
リ(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−(低級)ア
ルキルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジ
ルアミン等のような無機塩基または有機塩基の存在下に
行ってもよい。反応温度は特に限定されないが、通常は
冷却下ないし加温下に反応が行われる。
【0032】製造法2 化合物(Ib)またはその塩は、化合物(Ia)または
その塩をアミノ保護基の脱離反応に付すことにより製造
することができる。化合物(Ia) および(Ib)の好
適な塩類については、化合物(I)について例示したも
のを参照すればよい。この脱離反応の好適な方法として
は加水分解、還元等のような常用の方法が挙げられる。
【0033】(i)加水分解 加水分解は塩基または酸(ルイス酸含む)の存在下に行
うのが望ましい。好適な塩基としては、例えばナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属、例えばマグネシウム、
カルシウム等のアルカリ土類金属それらの金属の水酸化
物または炭酸塩または炭酸水素塩、例えばトリメチルア
ミン、トリエチルアミン等のトリアルキルアミン、ピコ
リン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5
−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン等のような無機塩基および有機塩基が挙げられ
る。好適な酸としては、例えばギ酸、酢酸、プロピオン
酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸およ
び例えば、塩酸、臭化水素酸、塩化水素、臭化水素等の
無機酸が挙げられる。例えばトリクロロ酢酸、トリフル
オロ酢酸等のトリハロ酢酸等のようなルイス酸を使用す
る脱離は、例えばアニソ−ル、フェノ−ル等の陽イオン
捕捉剤の存在下に行うのが好ましい。反応は通常、水、
例えばメタノール、エタノール等のアルコール、塩化メ
チレン、テトラヒドロフラン、それらの混合物のような
溶媒中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒で
あれば、その他のいかなる溶媒中でも反応を行うことが
できる。液状の塩基または酸も溶媒として使用すること
ができる。反応温度は特に限定されないが、通常はは冷
却下ないし加温下に反応が行われる。
【0034】(ii)還元 還元は化学的還元および接触還元を含む常法によって行
われる。化学的還元に使用される好適な還元剤は、例え
ばスズ、亜鉛、鉄等の金属または例えば塩化クロム、酢
酸クロム等の金属化合物と、例えばギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、
塩酸、臭化水素酸等の有機酸または無機酸との組合せで
ある。接触還元に使用される好適な触媒は、例えば、白
金板、白金海綿、白金黒、コロイド白金、酸化白金、白
金線等の白金触媒、例えばパラジウム海綿、パラジウム
黒、酸化パラジウム、パラジウム−炭素、コロイドパラ
ジウム、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム−炭酸
バリウム等のパラジウム触媒、例えば還元ニッケル、酸
化ニッケル、ラネーニッケル等のニッケル触媒、例えば
還元コバルト、ラネーコバルト等のコバルト触媒、例え
ば還元鉄、ラネー鉄等の鉄触媒、例えば還元銅、ラネー
銅、ウルマン銅等の銅触媒等のような常用のものであ
る。還元は通常、水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、N,N−ジメチルホルムアミドのような反応に
悪影響を及ぼさない常用の溶媒、またはそれらの混合物
中で行われる。さらに、化学的還元に使用する上記酸が
液体である場合には、それらを溶媒として使用すること
もできる。さらにまた、接触還元に使用される好適な溶
媒としては、上記溶媒、ならびにジエチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等のようなその他の常用
の溶媒、またはそれらの混合物が挙げられる。この反応
の反応温度は特に限定されないが、通常は冷却下ないし
加温下に反応が行われる。
【0035】製造法3 化合物(I)またはその塩は、化合物(IV)またはその
塩を化合物(V)またはその塩と反応させることにより
製造することができる。化合物(IV) および(V)の好
適な塩類については、化合物(I)について例示したも
のを参照すればよい。この反応は水、リン酸塩緩衝液、
アセトン、クロロホルム、アセトニトリル、ニトロベン
ゼン、塩化メチレン、塩化エチレン、ホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノー
ル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチル
スルホキシドのような溶媒中で行ってもよいが、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であれば、その他のいかなる溶
媒中で反応を行ってもよい。反応温度は特に限定されな
いが、通常は常温、加温下または加熱下に反応が行われ
る。
【0036】原料化合物の製造法を以下に説明する。製造法A− 化合物(VII ) またはその塩は、化合物(VI)またはそ
の塩を化合物(V)またはその塩と反応させることによ
り製造することができる。化合物(VI) の好適な塩類に
ついては、化合物(I)について例示した各種塩基との
塩を参照すればよい。化合物(VII)の好適な塩類につい
ては、化合物(I)について例示したものを参照すれば
よい。この反応は前記製造法3と同様にして行うことが
でき、従って使用すべき試薬および例えば溶媒、反応温
度等の反応条件については製造法3の説明を参照すれば
よい。
【0037】製造法A− 化合物(III )またはその塩は、化合物(VII )または
その塩をR6 のアミノ保護基の脱離反応に付すことによ
り製造することができる。この反応は前記製造法2と同
様にして行うことができ、従って使用すべき試薬および
例えば溶媒、反応温度等の反応条件については製造法2
の説明を参照すればよい。
【0038】目的化合物(I)およびその塩類は新規で
あり、強い抗菌作用を発揮してグラム陽性菌およびグラ
ム陰性菌を含む広汎な病原菌の生育を阻止し、抗菌薬と
して有用である。
【0039】
【発明の効果】ここに目的化合物(I)の有用性を示す
ために、この発明の代表的化合物のMIC(最小発育阻
止濃度)についての試験結果を以下に示す。試験法: 試験管内抗菌活性を下記寒天平板倍数希釈法に
より測定した。各試験菌株をトリプトケース−ソイーブ
ロス中一夜培養してその1白金耳(生菌数106 個/m
l)を各濃度段階の代表的試験化合物を含むハートイン
フュージョン寒天(HI−寒天)に接種し、37℃、2
0時間インキュベートした後、最小発育阻止濃度(MI
C)をμg/mlで表わした。 試験化合物: (1)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジ
ニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラート
(シン異性体) (2)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[1−メチル−4−(1H−ピロロ[3,2
−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシラート(シン異性体) (3)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラート(シン異性体) (4)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−フルオロメトキシイミノア
セトアミド]−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボ
キシラート(シン異性体) (5)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−(2,2−ジフルオロエト
キシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム
−4−カルボキシラート(シン異性体) (6)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−(2−フルオロエトキシイ
ミノ)アセトアミド]−3−[4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラート(シン異性体)
【0040】試験結果: MIC(μg/ml)
【0041】治療用として投与するために、この発明の
目的化合物(I)およびその塩類は、経口投与、非経口
投与および外用(局所)投与に適した有機もしくは無機
固体状または液状賦形剤のような医薬として許容される
担体と混合して、前記化合物を有効成分として含有する
常用の医薬製剤の形で使用される。医薬製剤は錠剤、顆
粒、粉剤、カプセルのような固体の形、または溶液、懸
濁液、シロップ、エマルジョン、レモネードのような液
体の形等とすればよい。必要に応じて、上記製剤中に助
剤、安定剤、湿潤剤およびその他乳糖、クエン酸、酒石
酸、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、白土、
しょ糖、トウモロコシデンプン、タルク、ゼラチン、寒
天、落花生油、オリーブ油、カカオ脂、エチレングリコ
ール等の通常使用される添加剤が含まれていてもよい。
【0042】化合物(I)の投与量は患者の年齢、条
件、疾患の種類、通用する化合物(I)の種類等によっ
て変化するが、一般的には1mgと約4000mgとの
間の量またはそれ以上を1日当り投与してもよい。この
発明の目的化合物(I)は平均1回投与量薬50mg、
100mg、250mg、500mg、1000mgを
病原菌感染症治療に使用すればよい。
【0043】
【実施例】以下、製造例および実施例にしたがってこの
発明をさらに詳細に説明する。
【0044】製造例1 氷冷した1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(2.0
g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液
に、60%水素化ナトリウム(812mg)を氷冷下に
加える。同温で1時間攪拌後、ヨードメタン(2.88
g)を加える。混合物を5〜8℃で2時間攪拌した後、
酢酸エチル(50ml)と水(50ml)の混合物中に
注ぐ。水層を炭酸カリウムでpH10.5に調整後、水
層を酢酸エチル(50ml)で5回抽出する。抽出液を
合わせ、硫酸カリウムおよび硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧下に留去する。残渣をクロロホルムで4
回、トルエンで3回留去して、1−メチル−1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジン(1.40g)を油状物とし
て得る。 NMR(DMSO-d6 δ):3.82(3H,s),6.54(1H,d,J=3.2Hz),7.13
(1H,dd,J=4.6Hz,J=8.3Hz),7.61(1H,d,J=3.2Hz),7.86(1
H,d,8.3Hz),8.33(1H,dd,J=4.6Hz)
【0045】製造例2 製造例1と同様にして下記化合物を得る。 (1)1−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジ
ン NMR(DMSO-d6,δ):3.83(3H,s),6.46(1H,d,J=3.4Hz),7.08
(1H,dd,J=4.6Hz,7.8Hz),7.51(1H,d,J=3.4Hz),7.96(1H,
d,J=7.8Hz),8.27(1H,d,J=4.6Hz) (2)1−メチル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジ
ン NMR(DMSO-d6,δ):4.10(3H,s),6.56(1H,d,J=3.5Hz),7.49
(1H,d,J=5.7Hz),7.78(1H,d,J=3.5Hz),8.27(1H,d,J=5.7H
z),8.86(1H,s) (3)1−カルバモイルメチル−1H−ピロロ[3,2
−b]ピリジン NMR(DMSO-d6,δ):4.84(2H,s),6.55(1H,d,J=3.2Hz),7.12
(1H,dd,J=4.6Hz,J=8.3Hz),7.27(2H,s),7.60(1H,d,J=3.2
Hz),7.77(1H,dd,J=1.2Hz,J=8.3Hz),8.33(1H,dd,J=1.2H
z,J=4.6Hz) (4)1−カルバモイルメチル−1H−ピロロ[3,2
−c]ピリジン IR(ヌシ゛ョール): 3400,1772cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):4.74(2H,s),6.50(1H,d,J=3.5Hz),7.45
(2H,br,s),7.58(1H,d,J=7.5Hz),7.75(1H,d,J=3.5Hz),8.
27(1H,d,J=7.5Hz),8.84(1H,s) (5)1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジン NMR(DMSO-d6,δ):4.75(2H,dt,J=3.4Hz,J=15.9Hz),6.40
(1H,tt,J=3.4Hz,J=54.9Hz),6.65(1H,d,J=3.3Hz),7.17(1
H,dd,J=4.6Hz,J=8.3Hz),7.67(1H,d,J=3.3Hz),7.98(1H,
d,J=8.3Hz),8.38(1H,d,J=4.6Hz) (6)1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピロ
ロ[3,2−c]ピリジン NMR(CDCl3,δ):4.45(2H,dt,J=3.9Hz,J=13.2Hz),6.09(1
H,tt,J=3.9Hz,J=54.3Hz),6.51(1H,d,J=3.5Hz),7.30(1H,
d,J=3.5Hz),7.36(1H,d,J=5.8Hz),8.38(1H,d,J=5.8Hz),
8.89(1H,s)
【0046】製造例3 氷冷した1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(1.0
g)およびジイソプロピルエチルアミン(1.47m
l)のN,N−ジメチルホルムアミド(11.6ml)
溶液に、7β−ホルムアミド−3−クロロメチル−3−
セフェム−4−カルボン酸(2.33g)を氷冷攪拌下
に加える。同温で100分間攪拌後、混合物を酢酸エチ
ル(100ml)中に注ぎ、30分間攪拌する。生成す
る沈殿を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、減圧下に乾燥し
て、7β−ホルムアミド−3−[4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラートを得る。該化合物(3.0g)を
メタノール(30ml)中に懸濁し、濃塩酸(7.7m
l)を加える。2時間攪拌後、生成する混合物をアセト
ン(75ml)と酢酸エチル(75ml)の混合物中に
注ぐ。生成する沈殿を濾取し、アセトンで洗浄し、減圧
下に乾燥して、粗目的化合物(2.0g)を得る。この
粗化合物を水に溶解し、水溶液を6N塩酸でpH1.0
に調整し、ダイヤイオンHP−20(商標:三菱化成社
製)(20ml)を使用するカラムクロマトグラフィー
に付し、水で溶出する。目的化合物を含む画分(45m
l)を集め、ジイソプロピルアルコール(450ml)
で氷冷攪拌下に徐々に希釈する。生成する沈殿を濾取
し、ジイソプロピルアルコールで洗浄し、減圧下に五酸
化リンで乾燥して、7β−アミノ−3−[4−(1H−
ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフ
ェム−4−カルボキシラート・二塩酸塩(0.88g)
を得る。 IR(ヌシ゛ョール): 3350,1790,1632,1580cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):3.30,3.42(2H,ABq,J=17.6Hz),5.19,5.
24(2H,ABq,J=5Hz),5.56,5.75(2H,ABq,J=15.0Hz),6.98(1
H,d,J=3.5Hz),7.66(1H,dd,J=6.2Hz,8.2Hz),8.13(1H,d,J
=3.5Hz),8.53(1H,d,J=8.2Hz),8.60(1H,d,J=6.2Hz).
【0047】製造例4 ヒドロキシイミノマロン酸ジメチル(258mg)の
N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)溶液に、1−
ブロモ−2−フルオロエタン(203mg)及びトリエ
チルアミン(162mg)を加える。60℃で2.5時
間攪拌後、溶液を酢酸エチル(10ml)と水(10m
l)との混合物中に注ぐ。分取した有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に
留去する。残渣をシリカゲルを使用するカラムクロマト
グラフィ−に付し、n−ヘキサンと酢酸エチルとの混液
(3:1)で溶出して、2−フルオロエトキシイミノマ
ロン酸ジメチル(150mg)を得る。 IR(ニート):2960,1760,1700,1610,1440cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.90(3H,s),3.91(3H,s),4.45-4.50(1H,
m),4.50-4.70(2H,m),4.75-4.85(1H,m)
【0048】製造例5 2−フルオロエトキシイミノマロン酸ジメチル(122
mg)のメタノール(0.5ml)溶液に28%アンモ
ニア水(140ml)を氷冷下に加える。同温で30分
間攪拌後、溶液を酢酸エチルと水との混合物中に注ぎ、
濃塩酸でPH7.0に調整する。有機層を分取して、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
減圧下に留去して、(Z)−2−カルバモイル−2−
(2−フルオロエトキシイミノ)酢酸メチル(94m
g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3450,3200,1740,1690cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.92(3H,s),4.40-4.45(1H,m),4.50-4.60
(2H,m),4.75-4.80(1H,m),5.93(1H,br s),6.45(1H,br s)
【0049】製造例6 (Z)−2−カルバモイル−2−(2−フルオロエトキ
シイミノ)酢酸メチル(60mg)のピリジン(600
ml)溶液に、トリフルオロ酢酸無水物(120ml)
を氷冷下に加える。室温で40分間攪拌後、溶液を酢酸
エチルと水との混合物中に注ぐ。有機層を分取して、1
N塩酸および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、溶媒を減圧下に留去して、(Z)−2−シアノ
−2−(2−フルオロエトキシイミノ)酢酸メチル(8
8mg)を得る。 IR(ニート):2980,2260,1750,1560,1450cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.92(3H,s),4.59(2H,s),4.70-4.75(1H,
m),4.80-4.85(1H,m)
【0050】製造例7 (Z)−2−シアノ−2−(2−フルオロエトキシイミ
ノ)酢酸メチル(1.74g)のメタノ−ル(44m
l)溶液に、28%ナトリウムメトキシドのメタノ−ル
溶液(965ml)を加える。室温で30分間攪拌後、
メタノ−ルを留去し、残渣を酢酸エチルと水との混合物
中に注ぐ。有機層を分取して、硫酸マグネシウムで乾燥
し溶媒を減圧下に留去する。残渣をシリカゲルを使用す
るカラムクロマトグラフィ−に付し、n−ヘキサンと酢
酸エチルとの混液(3:1)で溶出して、(Z)−3−
イミノ−3−メトキシ−2−(2−フルオロエトキシイ
ミノ)プロピオン酸メチル(0.80g)を得る。 IR(ニート):3320,2960,1740,1660cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.90(3H,s),3.91(3H,s),4.35-4.40(1H,
m),4.45-4.55(2H,m),4.75-4.80(1H,m),8.26(1H,br s)
【0051】製造例8 (Z)−3−イミノ−3−メトキシ−2−(2−フルオ
ロエトキシイミノ)プロピオン酸メチル(790mg)
のメタノ−ル(17.4ml)溶液に、塩化アンモニウ
ム(615mg)を加える。還流下に5時間攪拌後、混
合物を酢酸エチル中に注ぐ。生成する沈殿を濾去し、濾
液の溶媒を減圧下に留去し、ジエチルエ−テルで粉砕し
て(Z)−2−アミジノ−2−(2−フルオロエトキシ
イミノ)酢酸メチル・塩酸塩(660mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3100,1750,1680,1605cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):3.87(3H,s),4.50-4.55(1H,m),4.60-4.
70(2H,m),4.85-4.90(1H,m),9.66(3H,br s)
【0052】製造例9 (Z)−2−アミジノ−2−(2−フルオロエトキシイ
ミノ)酢酸メチル・塩酸塩(640mg)のメタノ−ル
(8.0ml)溶液に、トリエチルアミン(654m
g)および臭素(449mg)を−15℃で加える。同
温で15分間攪拌後、混合物にチオシアン酸カリウム
(273mg)のメタノ−ル(3.0ml)溶液を−1
5℃で攪拌下に加える。−5℃で2時間攪拌後、メタノ
−ルを留去し、残渣を酢酸エチルと水との混合物中に注
ぐ。有機層を分取して、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去する。残渣をシ
リカゲルを使用するカラムクロマトグラフィ−に付し、
n−ヘキサンと酢酸エチルとの混液(1:1)で溶出し
て、2−(5−アミノ−1、2、4−チアジアゾ−ル−
3−イル)−2−(2−フルオロエトキシイミノ)酢酸
メチル(シン異性体)(320mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3400,3250,3100,1740,1620cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):3.83(3H,s),4.35-4.40(1H,m),4.50-4.
55(2H,m),4.75-4.80(1H,m),8.26(2H,s)
【0053】製造例10 2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−
イル)−2−(2−フルオロエトキシイミノ)酢酸メチ
ル(シン異性体)(12.1g)のメタノ−ル(350
ml)溶液に、1N水酸化ナトリウム溶液(195m
l)を加える。50℃で30分間攪拌後、メタノ−ルを
留去する。残渣を酢酸エチル、テトラヒドロフランおよ
び水の混合物中に注ぎ、1N塩酸でpH2.0に調整す
る。有機層を分取して、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧下に留去し、ジイソプロピルエ−テルで粉砕し
て、2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−
3−イル)−2−(2−フルオロエトキシイミノ)酢酸
(シン異性体)(9.31g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3400,3150,1700,1620,1540cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):4.30-4.35(1H,m),4.45-4.55(2H,m),4.
75-4.80(1H,m),8.22(1H,s)
【0054】製造例11 五酸化リン(2.80g)の塩化メチレン(30ml)
溶液を室温で20分間攪拌する。溶液に2−(5−アミ
ノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−
(2−フルオロエトキシイミノ)酢酸(シン異性体)
(3.0g)を−5℃で攪拌下に加える。同温で1.5
時間攪拌後、混合物にジイソプロピルエ−テル(90m
l)を加え、粉砕して、2−(5−アミノ−1,2,4
−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−(2−フルオロエ
トキシイミノ)アセチルクロリド・塩酸塩(シン異性
体)(2.22g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3250,1780,1635cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):4.30-4.35(1H,m),4.45-4.55(2H,m),4.
75-4.80(1H,m),11.4(2H,br s)
【0055】製造例12 P−トルエンスルホニルクロリド(25.56g)およ
び水(42.7ml)の混合物に、2.2−ジフルオロ
エタノ−ル(10.0g)と水酸化ナトリウム(5.8
5g)の水(23.2ml)溶液を加える。50℃で
1.5時間攪拌後、溶液を酢酸エチル(100ml)中
に注ぐ。有機層を分取して、飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下に留去して、P−ト
ルエンスルホン酸2,2−ジフルオロエチル(25.8
4g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):1595,1180cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):2.44(3H,s),4.35(2H,dt,J=2.8Hz,15.1
Hz),6.25(1H,tt,J=2.8Hz,53.3Hz),7.51(2H,d,J=8Hz),7.
83(2H,J=8.0Hz)
【0056】製造例13 N−ヒドロキシフタ−ルイミド(163mg)および
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−
エン(167mg)のN,N−ジメチルホルムアミド
(2.0ml)溶液に、P−トルエンスルホン酸2,2
−ジフルオロエチル(260mg)を加える。90℃で
3時間攪拌後、溶液を水(10ml)と酢酸エチル(1
0ml)との混合物中に注ぐ。有機層を分取して、飽和
食塩水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒
を減圧下に留去する。残渣をジイソプロピルエ−テルか
ら再結晶して、N−(2,2−ジフルオロエトキシ)フ
タルイミド(141mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):1800,1740,1720cm-1 NMR(CDCl3,δ):4.38(2H,dt,J=4.2Hz,12.7Hz),6.23(1H,t
t,J=4.2Hz,54.5Hz),7.7-8.0(4H,m)
【0057】製造例14 N−(2,2−ジフルオロエトキシ)フタルイミド(5
45mg)のエタノ−ル(2.4ml)溶液に、ヒドラ
ジン水和物(120mg)を加える。混合物を還流下に
5分間攪拌後、生成する沈殿を濾取して、O−(2、2
−ジフルオロエチル)ヒドロキシルアミン(化合物A)
を得る。一方、水酸化ナトリウム(240mg)の水
(3.0ml)溶液に、2−(5−ホルムアミド−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−オキソチオ
酢酸S−メチル(776mg)を加える。室温で1時間
攪拌後、溶液を6N塩酸で氷冷下にpH7.0に調整す
る。この冷溶液に上記で得られた化合物Aのエタノール
溶液を加える。6N塩酸でpH3.5に調整後、混合物
を室温で3.5時間攪拌する。生成する沈殿を濾去後、
エタノールを減圧下に留去し、得られた溶液をpH7.
0で酢酸エチルで洗浄する。溶液を氷冷下に6N塩酸で
pH0.9に調整し、生成する沈殿を濾取し、冷水で洗
浄して、2−(5−ホルムアミド−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−(2、2−ジフルオロエト
キシイミノ)酢酸(シン異性体)(220mg)を得
る。 IR(ヌシ゛ョール):3400,1720,1685cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):3.50(1H,br s),4.53(2H,dt,J=3.6Hz,1
4.7Hz),6.29(1H,tt,J=3.6Hz,54.3Hz),8.85(1H,s),13.57
(1H,s)
【0058】製造例15 水酸化ナトリウム(240mg)の水(3ml)溶液に
2−(5−ホルムアミド−1,2,4−チアジアゾ−ル
−3−イル)−2−(2,2−ジフルオロエトキシイミ
ノ)酢酸(シン異性体)(560mg)を加える。50
℃で30分間攪拌後、溶液を室温まで冷却し、1N塩酸
でpH7.0に調整し、酢酸エチルで洗浄する。溶液を
1N塩酸でPHO.9に調整し、酢酸エチルで油出す
る。油出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下
に留去して、2−(5−アミノ−1,2,4−チアジア
ゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−ジフルオロエトキ
シイミノ)酢酸(シン異性体)(370mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3400,1720,1620cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):4.46(2H,dt,J=3.6Hz,14.7Hz),6.24(1
H,tt,J=3.6Hz,54.4Hz),8.24(2H,s)
【0059】製造例16 製造例11と同様にして下記化合物を得る。2−(5−
アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2
−(2,2−ジフルオロエトキシイミノ)アセチルクロ
リド・塩酸塩(シン異性体)。
【0060】製造例17 ジエチル2−(3−ニトロ−2−ピリジル)マロナート
(15.0g)と50%wet10%パラジウム−炭素
(2.0g)とメタノール(150ml)の混合物を
1気圧の水素で2時間処理する。触媒を濾去した後、溶
媒を減圧下で濃縮乾固する。残渣を室温で4日間放置す
る。得られた生成物をメタノ−ルで粉末にし、2−ヒド
ロキシ−3−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンカル
ボン酸エチル(8.2g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3080,1690,1588,1232,1072cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.26(3H,t,J=7.1Hz),4.22(2H,q,J=7.
1Hz),6.80(1H,dd,J=6.8Hz,7.0Hz),7.07(1H,d,J=6.8Hz),
10.36(1H,s),12.6(1H,br.s)
【0061】製造例18 2−ヒドロキシ−3−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジンカルボン酸エチル(9.0g)とオキシ塩化燐(9
0ml)の混合物を100℃で4時間攪拌する。冷却
後、反応混合物を水(300ml)に注入し、水酸化ナ
トリウムで中和する。目的化合物を酢酸エチル(300
ml)とテトラヒドロフラン(100ml)の混合物で
pH8.0で抽出する。 分取した有機層を水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。残
渣を酢酸エチル(20ml)−ジイソプロピルエ−テル
(50ml)で粉砕して、2−クロロ−3−1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エチル(8.4
g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3080,1665,1620,1601cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.35(3H,t,J=7.0Hz),4.35(2H,q,J=7.
0Hz),7.31(1H,dd,J=5.4Hz,7.5Hz),8.12(1H,d,J=7.5Hz),
8.27(1H,d,J=5.4Hz),13.6(1H,br.s)
【0062】製造例19 2−クロロ−3−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
カルボン酸エチル(12.0g)、50%wet10%
パラジウム−炭素(4g)およびメタノ−ルの混合物を
水素雰囲気中、室温で4時間攪拌する。触媒を濾去後、
有機溶媒を減圧下で濃縮する。残渣を水(60ml)に
溶解し、水溶液を炭酸カリウムでpH6.0に調整す
る。得られた沈殿を濾取し、水で洗浄し、乾燥して、3
−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エチ
ル(9.2g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3510,1672(br)cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.32(3H,t,J=7Hz),4.32(2H,q,J=7H
z),7.22(1H,dd,J=4.5Hz,8.2Hz),7.87(1H,d,J=8.2Hz),8.
31(1H,s),8.50(1H,d,J=4.5Hz)
【0063】製造例20 3−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エ
チル(4.0g)、水素化リチウムアルミニウム
(2.08g)およびテトラヒドロフラン(400m
l)の混合物を2時間還流する。冷却後、水(100m
l)を反応混合物に滴下し、沈殿を濾去する。濾液に水
(100ml)と酢酸エチル(400ml)を加え、抽
出する。分取した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下で濃縮する。残った油状物をシリカゲルを使用す
るカラムクロマトグラフィ−に付し、酢酸エチル−メタ
ノ−ル(20 −1)の混合物で溶出し、3−メチル−1
H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(1.9g)を得
る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:2.29(3H,s),7.06(1H,dd,J=4.5Hz,8.1
Hz),7.41(1H,s),7.69(1H,d,J=8.1Hz),8.29(1H,d,J=4.5H
z),10.9(1H,br.s)
【0064】製造例21 3−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エ
チル(2.0g)のN.N−ジメチルホルムアミド(4
0ml)溶液に水素化ナトリウム (60%油性)
(0.46mg) を氷冷下で加える。同温で1時間攪
拌後、ヨー化メチル(0.686ml)を加える。反応
混合物を室温で4時間攪拌し、溶媒を減圧下で留去す
る。得られた残渣を酢酸エチルで粉砕し、不溶性物質を
濾取し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、1−メチル−
3−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エ
チル(2.14g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.32(3H,t,J=7Hz),3.90(3H,s),4.32
(2H,q,J=7Hz),7.28(1H,dd,J=4.6Hz,8.3Hz),8.01(1H,d,J
=8.3Hz),8.36(1H,s),8.52(1H,d,J=4.6Hz)
【0065】製造例22 3−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
(1.0g)のN.N−ジメチルホルムアミド(10m
l)溶液に、水素化ナトリウム (0.32g,60%
油性)を氷冷下で加える。1時間攪拌後、ヨー化メチル
(0.56ml)を加える。混合物を室温で3時間攪
拌する。得られた混合物を水(50ml)に注入し、酢
酸エチル(30ml) で3回抽出する。有機層を合わ
せ、水(20ml)で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧下で濃縮し、1,3−ジメチル−1H−ピ
ロロ[3,2−b]ピリジン(1.0g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:2.27(3H,s),3.75(3H,s),7.11(1H,dd,
J=4.5Hz,8.3Hz),7.38(1H,s),7.78(1H,d,J=8.3Hz),8.30
(1H,d,J=4.5Hz)
【0066】製造例23 3,5−ジニトロ−2−メチルピリジン(1.0g)、
N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
(1.30g)およびN,N−ジメチルホルムアミド
(3ml)を窒素雰囲気下で、室温で3時間攪拌し、混
合物を氷水(30ml)に注入し、1時間攪拌する。沈
殿を濾取し、減圧下で乾燥し、3,5−ジニトロ−2−
(2−ジメチルアミノビニル)ピリジン((E)異性
体)(0.72g)を粉末として得る。 IR(ヌシ゛ョール):1610,1560,1300cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:3.06(3H,s),3.32(3H,s),6.25(1H,d,J
=11.9Hz),8.52(1H,d,J=11.9Hz),8.77(1H,d,J=2.49Hz),
9.04(1H,d,J=2.49Hz)
【0067】製造例24 2−(2−ジメチルアミノビニル)−3,5−ジニトロ
ピリジン(E 異性体)(1.90g)のメタノ−ル
(19ml)溶液に、10%パラジウム−炭素(570
mg、50%wet)を窒素雰囲気下で室温で加える。
混合物を1気圧、同温で7時間水素添加する。反応混合
物を濾過し、濾液の溶媒を留去して、6−アミノ−1H
−ピロロ[3,2−b]ピリジン(0.98g)を粉末
として得る。 IR(ヌシ゛ョール):3150,1610,1400cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:4.82(2H,s),6.29(1H,d,J=3.08Hz),6.
89(1H,d,J=2.34Hz),7.21(1H,t,J=3.08Hz),7.81(1H,d,J=
2.34Hz),10.64(1H,s)
【0068】製造例25 6−アミノ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(1
83mg)の酢酸(0.65ml)と水(1.31m
l)中溶液に、シアン酸ナトリウム(179mg)の水
(1.3ml)溶液を室温で加える。反応混合物を同温
で3時間攪拌し、減圧下で溶媒を留去する。残渣を酢酸
エチル(5ml)、テトラヒドロフラン(5ml)およ
び水(5ml)中に注ぐ。水層を炭酸水素ナトリウムで
pH6.0に調整し、酢酸エチル(5ml)で、2回抽
出する。抽出液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧下で留去する。調整した薄層クロマトグラフ
ィ−(5%メタノール−クロロホルム)で精製して、6
−ウレイド−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
(0.14g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:6.47(1H,d,J=2.80Hz),6.70(1H,s),7.
30(1H,s),7.53(1H,t,J=2.80Hz),8.31(1H,d,J=2.30Hz),
8.32(1H,d,J=2.30Hz),10.12(1H,s),11.23(1H,s)
【0069】製造例26 氷冷したメタンスルホニルクロリド(1.118g)の
ピリジン(5.8ml)溶液に6−アミノ−1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジン(650mg)を加える。同
温で2時間攪拌後、反応混合物を水(80ml)中に注
ぎ、16時間攪拌する。水層を酢酸エチルで抽出し、抽
出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去
する。残渣を2N水酸化ナトリウム水溶液(1.8m
l)に溶解し、室温で16時間攪拌する。溶液に酢酸エ
チル(5ml)を加え、有機層を分取し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。溶媒を減圧下で留去し、6−メシルア
ミノ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(430m
g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3200,1440,1400,1310,1140cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:2.94(3H,s),6.53(1H,d,J=3.04Hz),7.
62(1H,t,J=3.04Hz),7.66(1H,d,J=2.20Hz),8.23(1H,d,J=
2.20Hz),9.62(1H,s),11.27(1H,s)
【0070】製造例27 2−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エ
チル(1.9g)の28%アンモニア水溶液(40m
l)とエタノ−ルの混合物中を15時間還流する。冷却
後、沈殿を濾取し、水で洗浄し、乾燥して、2−カルバ
モイル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(0.5
5g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3480,1655,1615cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:7.19(1H,dd,J=4.5Hz,8.1Hz),7.28(1
H,s),7.57(1H,br.s),7.78(1H,d,J=8.1Hz),8.14(1H,br.
s),8.39(1H,d,J=4.5Hz),11.7(1H,br.s) 母液を減圧下濃縮乾固する。残渣を酢酸エチルとメタノ
−ルで粉末にして、2−1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジンカルボキシラ−トアンモニウム塩(0.97g)
を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3150,1572cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:6.86(1H,s),7.12(1H,dd,J=4.5Hz,8.1
Hz),7.73(1H,d,J=8.1Hz),8.33(1H,d,J=4.5Hz)
【0071】製造例28 製造例27と同様にして以下の化合物を得る。 2−(2−カルバモイルエチル)−1H−ピロロ[3,
2−b]ピリジン IR(ヌシ゛ョール):3350,3150,1630,1440,1410cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:2.51(2H,t,J=7.31Hz),2.98(2H,t,J=
7.31Hz),6.28(1H,s),6.88(1H,s),6.98(1H,dd,J=4.65Hz,
8.09Hz),7.41(1H,s),7.62(1H,d,J=8.09Hz),8.21(1H,d,J
=4.65Hz),11.14(1H,s)
【0072】製造例29 2−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エ
チル(2.0g)と50%ジメチルアミン水溶液(30
ml)の混合物を3時間還流し、冷却する。得られた沈
殿を濾取し、水で洗浄し、乾燥して2−ジメチルカルバ
モイル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(0.3
8g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):1602cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:3.08(3H,br.s),3.32(3H,br.s),7.00
(1H,s),7.20(1H,dd,J=8.2Hz,4.5Hz),7.79(1H,d,J=8.2H
z),8.40(1H,d,J=4.5Hz)
【0073】製造例30 製造例29と同様にして以下の化合物を得る。 2−[2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル]
−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン IR(ヌシ゛ョール):1620,1400cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:2.76(2H,t,J=6.56Hz),2.84(3H,s),2.
98(2H,t,J=6.56Hz),2.99(3H,s),6.31(1H,s),6.98(1H,d
d,J=4.65Hz,8.09Hz),7.63(1H,d,J=8.09Hz),8.21(1H,d,J
=4.65Hz),11.14(1H,s)
【0074】製造例31 水素化リチウムアルミニウム (1.37g)のテトラ
ヒドロフラン(68.4ml)中懸濁液に2−1H−ピ
ロロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エチル(5.0
g)のテトラヒドロフラン(274ml)溶液を滴下す
る。混合物を3時間還流した後、氷水(410ml)と
酢酸エチル(300ml)中に注ぎ、30分間攪拌す
る。得られた沈殿を濾取し、水(50ml)と酢酸エチ
ル(50ml)で洗浄する。沈殿を減圧下で乾燥して、
2−ヒドロキシメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジン(2.81g)を結晶として得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:4.67(2H,d,J=4.90Hz),5.45(1H,t,J=
4.90Hz),6.40(1H,s),7.02(1H,dd,J=4.64Hz,8.11Hz),7.6
7(1H,d,J=8.11Hz),8.25(1H,d,J=4.64Hz),11.26(1H,s)
【0075】製造例32 製造例31と同様にして以下の化合物を得る。 (1) 2−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジン IR(ヌシ゛ョール):3200,1540,1410,1270,1055cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.80-1.94(2H,m),2.81(2H,t,J=7.49H
z),3.49(2H,q,J=5.08Hz),4.62(1H,t,J=5.08Hz),6.28(1
H,s),6.99(1H,dd,J=4.66Hz,8.08Hz),7.62(1H,d,J=8.08H
z),8.22(1H,d,J=4.66Hz),11.17(1H,s) (2) 1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−ヒド
ロキシメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン IR(ヌシ゛ョール):3150,1420,1050cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:4.73(2H,d,J=5.38Hz),4.76(2H,dt,J=
3.68Hz,15.4Hz),5.54(1H,t,J=5.38Hz),6.39(1H,tt,J=3.
68Hz,55.4Hz),6.57(1H,s),7.14(1H,dd,J=4.61Hz,8.31H
z),7.90(1H,d,J=8.31Hz),8.32(1H,d,J=4.61Hz) (3) 2−アミノメチル−1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジン NMR(DMSO-d6 ) δ:1.93(2H,s),3.88(2H,s),6.35(1H,s),
6.99(1H,dd,J=4.64Hz,8.09Hz),7.64(1H,d,J=8.09Hz),8.
21(1H,d,J=4.64Hz),11.16(1H,s)
【0076】製造例33 2−ヒドロキシメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジン(2.0g)のテトラヒドロフラン(40ml)
中懸濁液に トリクロロアセチルイソシアナ−ト(4.
55g)を窒素雰囲気中室温で加える。混合物を同温で
3時間攪拌後、沈殿を濾過して、テトラヒドロフラン
(20ml)で洗浄し、2−トリクロロアセチルカルバ
モイルオキシメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジン(4.54g)を粉末として得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:5.42(2H,s),6.72(1H,s),7.19(1H,dd,
J=4.77Hz,8.22Hz),7.88(1H,d,J=8.22Hz),8.32(1H,s),8.
37(1H,d,J=4.77Hz),11.76(1H,s)
【0077】製造例34 製造例33と同様にして以下の化合物を得る。 2−(3−トリクロロアセチルカルバモイルオキシプロ
ピル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン IR(ヌシ゛ョール):1770,1680,1630,1285,1220cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:2.04-2.18(2H,m),2.93(2H,t,J=7.69H
z),4.23(2H,t,J=6.35Hz),6.39(1H,s),7.10(1H,dd,J=4.8
9Hz,8.08Hz),7.78(1H,d,J=8.08Hz),8.28(1H,d,J=4.89H
z),8.42(1H,s),11.49(1H,s)
【0078】製造例35 テトラヒドロフラン(25ml)と水(25ml)の溶
液に、2−トリクロロアセチルカルバモイルオキシメチ
ル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(5.0g)
と炭酸水素ナトリウム(4.5g)を加え、混合物を室
温で18時間攪拌する。不溶物を濾過して取り除き、濾
液の溶媒を留去し、生成する沈殿を濾取し、2−カルバ
モイルオキシメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジン(1.33g)を粉末として得る。 IR(ヌシ゛ョール):3400,1690,1635,1570cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:5.57(2H,s),6.55(1H,s),6.73(2H,s),
7.16(1H,dd,J=4.65Hz,8.31Hz),8.33(1H,d,J=4.65Hz),8.
90(1H,d,J=8.31Hz)
【0079】製造例36 製造例35と同様にして以下の化合物を得る。2−(3
−カルバモイルオキシプロピル)−1H−ピロロ[3,
2−b]ピリジン IR(ヌシ゛ョール):3400,3300,3200,1685,1415,1345cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.92-2.06(2H,m),2.82(2H,t,J=7.51H
z),3.97(2H,t,J=6.59Hz),6.30(1H,s),6.51(2H,s),6.99
(1H,dd,J=4.65Hz,8.08Hz),7.62(1H,d,J=8.08Hz),8.22(1
H,d,J=4.65Hz),11.20(1H,s)
【0080】製造例37 2−ヒドロキシメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジン(2.25g)をN,N−ジメチルホルムアミド
(33.7ml)に50℃で溶解し、活性二酸化マンガ
ン(13.2g)を加える。混合物を50℃で2時間攪
拌し、酸化剤を除去し、クロロホルム(30ml)で5
回洗浄する。濾液と洗液を合わせ、溶媒を減圧下で留去
し、残渣をキシレンで減圧下で、3回洗浄し、2−ホル
ミル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(1.70
g)を粉末として得る。 IR(ヌシ゛ョール):1660cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:7.34(1H,dd,J=4.40Hz,8.40Hz),7.52
(1H,s),7.88(1H,d,J=8.40Hz),8.52(1H,d,J=4.40Hz),9.9
8(1H,s),12.23(1H,s)
【0081】製造例38 ヒドロキシルアミン塩酸塩(108mg)をテトラヒド
ロフラン(1.0ml)と水(0.5ml)に溶解し、
トリエチルアミン(104mg)を加える。氷冷した溶
液に2−ホルミル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジ
ン(150mg)を加え、反応混合物を室温で2時間攪
拌し、酢酸エチル(5ml)と水(5ml)中に注ぐ。
pH6.5に炭酸水素ナトリウムで調整する。水層を酢
酸エチル(5ml)で2回抽出し、抽出液を合わせ硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去して、2−
ヒドロキシイミノメチル−1H−ピロロ[3,2−b]
ピリジン(150mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3350,3100,1280cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:6.80(0.7H,s),7.03(0.3H,s),7.14(0.
7H,dd,J=4.51Hz,8.13Hz),7.18(0.3H,dd,J=4.46Hz,8.19H
z),7.67(0.3H,s),7.73(0.7H,d,J=8.13Hz),7.90(0.3H,d,
J=8.19Hz),8.25(0.7H,s),8.33(0.7H,d,J=4.51Hz),8.39
(0.3H,d,J=4.46Hz),11.53(0.7H,s),11.58(1H,s),12.12
(0.3H,s)
【0082】製造例39 2−ホルミル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
(12.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(60
ml)中氷冷懸濁液にメチル(トリフェニルホスホルア
ニリデン)アセタ−ト(24.7g)を加える。混合物
を室温で16時間攪拌後、沈殿を濾過し、クロロホルム
で洗浄し、(E)−3−(2−1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジン)アクリル酸メチル(8.63g)を粉末
で得る。 IR(ヌシ゛ョール):1700,1635,1440,1265,1190,1170cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:3.76(3H,s),6.69(1H,d,J=16.1Hz),7.
08(1H,s),7.20(1H,dd,J=4.50Hz,8.33Hz),7.72(1H,d,J=1
6.1Hz),7.79(1H,d,J=8.33Hz),8.38(1H,d,J=4.50Hz),11.
84(1H,s)
【0083】製造例40 (E)−3−(2−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジ
ル)アクリル酸メチル(5.0g)のメタノ−ル(50
0ml)溶液に10%パラジウム−炭素 (50% w
et)(5.0g)を加える。常圧下、混合物を室温で
3時間水素添加後、パラジウム−炭素を濾去し、濾液の
溶媒を留去し、3−(2−1H−ピロロ[3,2−b]
ピリジル)プロピオン酸メチル(3.35g)を粉末と
して得る。 IR(ヌシ゛ョール):1715,1240,1220cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:2.80(2H,t,J=6.87Hz),3.05(2H,t,J=
7.09Hz),3.62(3H,s),6.31(1H,s),7.00(1H,dd,J=4.65Hz,
8.10Hz),7.65(1H,d,J=8.10Hz),8.24(1H,d,J=4.65Hz),1
1.23(1H,s)
【0084】製造例41 1mol/l 水酸化ナトリウム水溶液(19.1m
l)に1−メチル−2−1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジンカルボン酸エチル(1.95g)のエタノ−ル
(8ml)中を室温で加え、混合物を同温で25時間攪
拌する。水(10ml)に注ぎ、3mol/l 塩酸で
pH2.0に調整し、塩化ナトリウムで飽和する。水層
をテトラヒドロフラン(10ml)で5回抽出し、抽出
液を合わせ硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を
留去 し、1−メチル−2−1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジンカルボン酸(0.43g)を粉末として得
る。 IR(ヌシ゛ョール):1680cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:4.05(3H,s),7.26(1H,s),7.33(1H,dd,
J=4.46Hz,8.52Hz),8.08(1H,d,J=8.52Hz),8.49(1H,d,J=
4.46Hz)
【0085】製造例42 1−メチル−2−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
カルボン酸(1.07g)のtert−ブタノ−ル
(25ml)中懸濁液に、ジフェニルホスホリルアジド
(2.01g)とトリエチルアミン(0.738g)を
室温で加える。混合物を2時間還流し、冷却し、溶媒を
留去する。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30
ml)に注ぎ、酢酸エチル(30ml)で抽出する。有
機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を留去して、2−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジン(1.13g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):1720,1570,1530,1230,1150cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.50(9H,s),3.63(3H,s),6.37(1H,s),
7.03(1H,dd,J=4.70Hz,8.15Hz),7.72(1H,d,J=8.15Hz),8.
22(1H,d,J=4.70Hz),9.58(1H,s)
【0086】製造例43 無水酢酸(1.55g)とギ酸(1.40g)の混合物
を50℃で2時間加温する。溶液を室温に冷却後、2−
アミノメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
(560mg)をそれに加える。反応混合物を同温で3
0分間攪拌し、酢酸エチル(20ml)と水(20m
l)中に注ぐ。水層を炭酸カリウムでpH8に調整した
後、水層を酢酸エチル(20ml)で2回抽出する。抽
出液を合わせ硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下
で留去し、2−ホルミルアミノメチル−1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジン(610mg)を油状物として
得る。 IR(ヌシ゛ョール):3250,1625cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:4.50(2H,d,J=5.23Hz),6.39(1H,s),7.
03(1H,dd,J=4.61Hz,8.13Hz),7.68(1H,d,J=8.13Hz),8.17
(1H,s),8.25(1H,d,J=4.61Hz),8.75(1H,s),11.43(1H,s)
【0087】製造例44 製造例43と同様にして以下の化合物を得る。 6−ホルムアミド−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジ
ン IR(ヌシ゛ョール):3200,1670,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:6.50(1H,d,J=2.82Hz),7.58(1H,t,J=
2.82Hz),8.30(1H,d,J=1.5Hz),8.35(1H,s),8.36(1H,d,J=
1.5Hz),10.34(1H,s),11.22(1H,s)
【0088】製造例45 氷冷したN,N−ジメチルホルムアミド(2.1ml)
溶液にオキシ塩化燐(1.044g)を加える。同温で
1時間攪拌後、1−メチル−1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジン(300mg)のN,N−ジメチルホルム
アミド(0.52ml)溶液を加える。反応混合物を8
0℃で4.5時間加熱する。氷水(30ml)に注ぎ、
炭酸カリウムでpH10に調整する。水層を酢酸エチル
(30ml)で抽出し、有機層を分取し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去する。残渣をキシレ
ンで減圧下で3回濃縮し、薄層クロマトグラフィ−(5
%メタノ−ル−クロロホルム)により精製して、3−ホ
ルミル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジン(0.23g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:3.93(3H,s),7.33(1H,dd,J=4.64Hz,8.
34Hz),8.04(1H,d,J=8.34Hz),8.44(1H,s),8.54(1H,d,J=
4.64Hz),10.18(1H,s)
【0089】製造例46 3−ホルミル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジン(280mg)のメタノ−ル(4.0m
l)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(66mg)を−3
0℃で加える。混合物を同温で30分攪拌後、水(4.
0ml)を加える。10℃で30分攪拌後、酢酸エチル
(6.0ml)で抽出する。抽出液を硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、3−ヒドロキシメチ
ル−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
(220mg)を粉末で得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:3.79(3H,s),4.71(2H,d,J=4.90Hz),4.
82(1H,t,J=4.90Hz),7.13(1H,dd,J=4.58Hz,8.27Hz),7.52
(1H,s),7.82(1H,d,J=8.27Hz),8.32(1H,d,J=4.58Hz)
【0090】製造例47 1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(354mg)の
N,N−ジメチルホルムアミド(3.1ml)溶液にヨ
−ドメタン(851mg)を室温でゆっくりと加える。
反応混合物を同温で2時間攪拌し、酢酸エチル(30m
l)中に攪拌しながら滴下する。沈殿を濾取し、酢酸エ
チル(10ml)で洗浄する。4−メチル−1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジニウムヨ−ジド(0.61g)
を粉末として得る。 IR(ヌシ゛ョール):1590cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:4.44(3H,s),7.10(1H,d,J=2.88Hz),7.
70(1H,dd,J=6.05Hz,8.38Hz),8.34(1H,t,J=2.88Hz),8.60
(1H,d,J=8.38Hz),8.76(1H,d,J=6.05Hz),12.86(1H,s)
【0091】製造例48 氷冷した1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(354
mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(60ml)溶
液に60%水素化ナトリウム (4.06g)を加え
る。同温で1時間攪拌後、ヨ−ドメタン(15.85
g)を加える。混合物を5−8℃で2時間攪拌し、酢酸
エチル(250ml)と水(200ml)中に注ぐ。水
層を炭酸カリウムでpH10.5に調整した後、水層を
酢酸エチル(150ml)で3回抽出する。抽出液を合
わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去
する。残渣をキシレンで3回濃縮し、シリカゲルを使用
するカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル
=2:1、シリカゲル 120g)により精製して、1
−エチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(5.
80g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.36(3H,t,J=7.21Hz),4.23(2H,q,J=
7.21Hz),6.55(1H,d,J=3.25Hz),7.12(1H,dd,J=4.55Hz,8.
27Hz),7.69(1H,d,J=3.25Hz),7.90(1H,d,J=8.27Hz),8.36
(1H,d,J=4.55Hz)
【0092】製造例49 製造例48と同様にして以下の化合物を得る。 (1) 1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−1H
−ピロロ[3,2−b]ピリジンカルボン酸エチル IR(ヌシ゛ョール):1680,1430,1410,1240,1180,1060,1040cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.36(3H,t,J=7.08Hz),4.37(2H,q,J=
7.08Hz),5.11(2H,dt,J=3.55Hz,15.2Hz),6.40(1H,tt,J=
3.55Hz,55.2Hz),7.39(1H,dd,J=4.43Hz,8.53Hz),7.40(1
H,s),8.16(1H,d,J=8.53Hz),8.54(1H,d,J=4.43Hz) (2) 1−メチル−2−1H−ピロロ[3,2−b]
ピリジンカルボン酸エチル IR(ヌシ゛ョール):1710,1670cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.36(3H,t,J=7.06Hz),4.04(3H,s),4.
36(2H,q,J=7.06Hz),7.30(1H,s),7.34(1H,dd,J=4.42Hz,
8.53Hz),8.07(1H,d,J=8.53Hz),8.51(1H,d,J=4.42Hz) (3) 1−(2−フルオロエチル)−1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジン NMR(CDCl3 ) δ:4.38(2H,dt,J=26.6Hz,4.5Hz),4.69(2H,
dt,J=46.9Hz,4.5Hz),6.63(1H,d,J=3.5Hz),7.07(1H,dd,J
=4.5Hz,8.3Hz),7.35(1H,d,J=3.5Hz),7.65(1H,d,J=8.3H
z),8.46(1H,d,J=4.5Hz)
【0093】(4) 1−メトキシメチル−1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジン NMR(CDCl3 ) δ:3.56(3H,s),5.41(2H,s),6.55(1H,d,J=
3.5Hz),7.71(1H,dd,J=4.5Hz,8.4Hz),7.63(1H,d,J=3.5H
z),7.81(1H,d,J=8.4Hz),8.30(1H,d,J=4.5Hz) (5) 1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジン NMR(DMSO-d6 ) δ:3.71(2H,dt,J=5.3Hz,5.3Hz),4.23(2
H,t,J=5.3Hz),4.90(1H,t,J=5.3Hz),6.53(1H,d,J=3.5H
z),7.10(1H,dd,J=4.6Hz,8.3Hz),7.64(1H,d,J=3.5Hz),7.
90(1H,d,J=8.3Hz),8.31(1H,d,J=4.6Hz) (6) 1−メチル−2−1H−ピロロ[2,3−c]
ピリジン IR(ニート):1600,1500,1470,1320,1250,815cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:3.91(3H,s),6.48(1H,d,J=3.0Hz),7.5
2(1H,d,J=5.5Hz),7.55(1H,d,J=3.0Hz),8.12(1H,d,J=5.5
Hz),8.83(1H,s)
【0094】製造例50 2−(2−ジメチルアミノビニル)−3−ニトロピリジ
ン(2.0g)と酸化白金(IV)(40mg)の酢酸
エチル(20ml)とメタノ−ル(20ml)中混合物
を水素雰囲気下で1.5時間攪拌する。触媒を濾去した
後、反応混合物を減圧下で濃縮する。残渣にテトラヒド
ロフラン(8ml)、ジイソプロピルエ−テル(8m
l)および水(7ml)を加え、混合物を1N水酸化ナ
トリウムでpH10.0に調整する。水層を分取し、酢
酸エチルで洗浄し、1N塩酸でpH6.5に調整し、食
塩で飽和させ、酢酸エチル(10ml)とテトラヒドロ
フラン(10ml)の混合物で抽出する。分取した有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去
し、1−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジン(1.18g)得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:6.44(1H,d,J=3.4Hz),7.16(1H,dd,J=
4.5Hz,8.3Hz),7.76(1H,d,J=3.4Hz),7.81(1H,d,J=8.3H
z),8.34(1H,d,J=4.5Hz),11.66(1H,br.s)
【0095】製造例51 1−ヒドロキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
(1.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10m
l)溶液に水素化ナトリウム(0.18g)を冷却下で
加える。1時間攪拌後、ヨウ化メチル(1.0g)を混
合物に加える。反応混合物を同じ条件下で2時間攪拌す
る。得られた混合物を水(50ml)に注入し、酢酸エ
チル(50ml)で抽出する。分取した有機層を水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、1
−メトキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
(0.88g)得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:4.10(3H,s),6.52(1H,d,J=3.6Hz),7.2
1(1H,dd,J=4.5Hz,8.4Hz),7.90(1H,d,J=8.4Hz),7.95(1H,
d,J=3.6Hz),8.39(1H,d,J=4.5Hz)
【0096】製造例52 製造例51と同様にして以下の化合物を得る。 (1)1−エトキシ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジン NMR(DMSO-d6 ) δ:1.31(3H,t,J=7.05Hz),4.34(2H,q,J=
7.05Hz),6.52(1H,d,J=3.53Hz),7.21(1H,dd,J=4.59Hz,8.
26Hz),7.89(1H,d,J=8.26Hz),7.92(1H,d,J=3.53Hz),8.35
(1H,d,J=4.59Hz) (2)1−フルオロメトキシ−1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジン NMR(CDCl3 ) δ:5.74(2H,d,J=53.8Hz),6.62(1H,d,J=3.6
Hz),7.12(1H,dd,J=4.6Hz,8.2Hz),7.50(1H,d,J=3.6Hz),
7.76(1H,d,J=8.2Hz),8.45(1H,d,J=4.6Hz) (3)1−(2−フルオロエトキシ)−1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジン NMR(CDCl3 ) δ:4.40(1H,m),4.52(2H,m),4.80(1H,m),6.
59(1H,d,J=3.6Hz),7.11(1H,dd,J=4.7Hz,8.2Hz),7.49(1
H,d,J=3.6Hz),7.76(1H,d,J=8.2Hz),8.87(1H,d,J=4.7Hz) (4)1−(2,2−ジフルオロエトキシ)−1H−ピ
ロロ[3,2−b]ピリジン NMR(CDCl3 ) δ:4.44(2H,dt,J=4.0Hz,13.1Hz),6.09(1H,
tt,J=4Hz,54.3Hz),6.61(1H,d,J=3.5Hz),7.19(1H,dd,J=
4.6Hz,8.3Hz),7.53(1H,d,J=3.5Hz),7.73(1H,d,J=8.3H
z),8.49(1H,d,J=4.6Hz)
【0097】(5)1−(2−ヒドロキシエトキシ)−
1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン NMR(CDCl3 ) δ:3.96(2H,t,J=4.6Hz),4.38(2H,t,J=4.6H
z),6.57(1H,d,J=3.5Hz),7.14(1H,dd,J=4.7Hz,8.3Hz),7.
51(1H,d,J=3.5Hz),7.81(1H,d,J=8.3Hz),8.45(1H,d,J=4.
7Hz) (6)1−メトキシメトキシ−1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジン NMR(CDCl3 ) δ:3.66(3H,s),5.16(2H,s),6.59(1H,d,J=
3.6Hz),7.14(1H,dd,J=4.7Hz,8.3Hz),7.45(1H,d,J=3.6H
z),7.72(1H,d,J=8.3Hz),8.46(1H,d,J=4.7Hz)
【0098】製造例53 氷冷した1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジン(12.9g)とジイソプロピルエチルアミン(2
0.8ml)のジメチルホルムアミド(165ml)溶
液に7β−ホルムアミド−3−クロロメチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸(33g)を加える。同温で1.
5時間攪拌後、混合物を酢酸エチル(1.65l)に注
ぎ、30分間激しく攪拌する。得られた沈殿を濾取し、
減圧下で乾燥する。粗製物(35g)をメタノ−ル(3
50ml)で懸濁し、濃塩酸(90ml)を加える。室
温で2時間攪拌後、反応混合物をアセトン(1.75
l)と酢酸エチル(1.75l)の混合物中に注入す
る。得られた沈殿を濾取し、酢酸エチルで洗浄し減圧下
で乾燥する。粗製目的化合物(26.5g)を、冷水
(260ml)に溶解し、HP−20のカラムクロマト
グラフィ−(260ml)に付し、冷水で溶出する。目
的化合物を含む画分を合わせ(260ml)、1/3ま
で濃縮する。水溶液にイソプロパノ−ル(560ml)
を5℃で攪拌しながらゆっくり加える。得られた沈殿を
濾取し、イソプロパノ−ルで洗浄し、減圧下で、乾燥
し、7β−アミノ−3−[1−メチル−4−(1H−ピ
ロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシラ−ト2塩酸塩(9.7g)を得
る。 NMR(D2 O) δ:3.33,3.50(2H,ABq,J=17.8Hz),4.09(3H,
s),5.23(1H,d,J=5Hz),5.30(1H,d,J=5Hz),5.74(2H,br.
s),6.96(1H,d,J=3.5Hz),7.71(1H,dd,J=4.6Hz,8.3Hz),8.
08(1H,d,J=3.5Hz),8.58(1H,d,J=8.3Hz),8.62(1H,d,J=4.
6Hz)
【0099】製造例54 塩化アセチル(7.6ml)をメタノ−ル(100m
l)に氷冷下で加え、混合物を30分攪拌する。塩化水
素のメタノ−ル溶液に (R)−4−tert−ブトキ
シカルボニルアミノ−3−イソキサゾリジノン(4.6
g)を加え、5℃で16時間攪拌する。得られた溶液を
中和し、1N水酸化ナトリウム水溶液で冷却下pH5.
0に調整する。有機溶媒を減圧下で除去する(溶液
a)。S−メチル2−(5−トリチルアミノ−1,2,
4−チアジアゾ−ル−3−イル)グリオキシラ−ト
(7.08g)のアセトン(35ml)とテトラヒドロ
フラン(35ml)の混合物中溶液に、1N水酸化ナト
リウム水溶液(16ml)を−20℃でゆっくり加え、
反応混合物を30分間攪拌する。得られた溶液を減圧下
で濃縮乾固する。残ったテトラヒドロフラン(50m
l)溶液に前述の用意された溶液(a)を加え、混合物
をpH5.0を保ちながら、3時間攪拌する。得られた
溶液を1N塩酸でpH2.0に調整し、酢酸エチル(5
0ml)で抽出する。分取した有機層を水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。残渣をシ
リカゲル(50g)を使用するカラムクロマトグラフィ
−に付し、酢酸エチルで溶出し、2−(5−トリチルア
ミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−
((R)−2−メトキシカルボニル−2−tert−ブ
トキシカルボニルアミノエトキシイミノ)酢酸(シン異
性体)(0.58g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.37(9H,s),3.59(3H,s),4.22(2H,m),
4.30(1H,m),7.3(15H,m)
【0100】製造例55 S−メチル(5−トリチルアミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)グリオキシラ−ト(7.0g)の
テトラヒドロフラン(70ml)とジオキサン(70m
l)の混合物中溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液
(15.7ml)を−15℃〜−10℃で攪拌しながら
加える。30分後、1N塩酸(15.7ml)を同温で
ゆっくりと加える。得られた混合物に3−ヒドロキシプ
ロポキシアミン(1.4g)を加え、混合物を5%炭酸
水素ナトリウム水溶液でpH4.0に保ちながら、2時
間攪拌する。水(200ml)と酢酸エチル(100m
l)を加えた後、反応混合物を6N塩酸でpH2.0に
調整する。分取した有機層をpH7.5で水で抽出す
る。分取した水層を酢酸エチル(100ml)で抽出す
る。分取した有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、2−(5−トリチルア
ミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−
(3−ヒドロキシプロピルオキシ)イミノ酢酸(シン異
性体)(5.36g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.76(2H,m),3.52(2H,t,J=6.3Hz),4.2
0(2H,t,J=6.4Hz),7.3(15H,m)
【0101】製造例56 2−(5−トリチルアミノ−1,2,4−チアジアゾ−
ル−3−イル)−2−(3−ヒドロキシプロピルオキシ
イミノ)酢酸(シン異性体)(5.2g)のジメチルホ
ルムアミド(50ml)溶液に、無水1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾ−ル(1.44g)、1,3−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(2.2g)およびジメチルアミ
ノピリジン(65mg)を加える。室温で2時間攪拌
後、反応混合物を、酢酸エチル(300ml)と水(3
00ml)の混合物中に注ぐ。分取した有機層を水で3
回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮す
る。残渣をジイソプロピルエ−テルで粉末にして、1−
[2−(5−トリチルアミノ−1,2,4−チアジアゾ
−ル−3−イル)−2−(3−ヒドロキシプロピルオキ
シイミノ)アセチル]ベンゾトリアゾル−3−オキシド
(6.6g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:1.70(2H,m),4.25(2H,t,J=6.3Hz),4.4
5(2H,t,J=5.1Hz),7.2(15H,m),7.76(1H,dd,J=7.3Hz,8.3H
z),7.99(1H,dd,J=7.3Hz,8.3Hz),8.12(1H,d,J=8.3Hz),8.
29(1H,d,J=8.3Hz)
【0102】製造例57 ベンズヒドリル7β−アミノ−3−クロロメチル−3−
セフェム−4−カルボキシラ−ト(12.1g)とモノ
トリメチルシリルアセトアミド(17.1g)のテトラ
ヒドロフラン(170ml)溶液に、2−(5−アミノ
−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−
(2,2−ジフルオロエトキシイミノ)アセチルクロリ
ド塩酸塩(10.0g)を冷却下攪拌しながら加える。
同条件で、1時間攪拌後、反応混合物を水(200m
l)と酢酸エチル(100ml)の混合物中に注ぐ。分
取した有機層を2%炭酸水素ナトリウム水溶液と水(2
回)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下で溶媒
を留去する。残渣に塩化メチレン(60ml)、アニソ
−ル(21ml)およびトリフルオロ酢酸(63ml)
を氷冷下に加える。1時間攪拌後、反応混合物をジイソ
プロピルエ−テル(400ml)に注入する。得られた
沈殿を濾取し、ジイソプロピルエ−テルで洗浄し、減圧
下で乾燥し、7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−
チアジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−ジフルオ
ロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−クロロメチル
−3−セフェム−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩
(シン異性体)(18.0g)を得る。 NMR(DMSO-d6 ) δ:3.51,3.72(2H,ABq,J=18.2Hz),4.42(2
H,dt,J=3.3Hz,14.3Hz),4.56(2H,s),5.19(1H,d,J=5.0H
z),5.86(1H,dd,J=5.0Hz,8.4Hz),6.26(1H,tt,J=3.3Hz,5
4.6Hz),9.70(1H,d,J=8.4Hz)
【0103】製造例58 製造例57と同様にして以下の化合物を得る。 (1)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−フルオロメトキシイミノア
セトアミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) NMR(DMSO-d6 ) δ:3.50,3.76(2H,ABq,J=17.8Hz),4.52(2
H,s),5.15(1H,d,J=5.0Hz),5.65(2H,d,J=54.7Hz),5.84(1
H,dd,J=5.0Hz,8.5Hz),9.71(1H,d,J=8.4Hz) (2)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−(2−フルオロエトキシイ
ミノ)アセトアミド]−3−クロロメチル−3−セフェ
ム−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1750,1620cm-1 NMR(DMSO-d6 ) δ:3.51,3.72(2H,ABq,J=18.0Hz),4.38(2
H,td,J=3.53Hz,29.8Hz),4.55(2H,s),4.66(2H,td,J=3.53
Hz,47.8Hz),5.20(1H,d,J=4.82Hz),5.85(1H,dd,J=4.82H
z,8.49Hz),8.18(2H,s),9.65(1H,d,J=8.47Hz)
【0104】実施例1 7β−アミノ−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボ
キシラート・二塩酸塩(0.19g)の水(10ml)
およびアセトン(10ml)の溶液に、2−(2−アミ
ノチアゾ−ル−4−イル)−2−メトキシイミノアセチ
ルクロリド・塩酸塩(シン異性体)(0.16g)を5
%炭酸水素ナトリウム水溶液でpH5〜6に保持しなが
ら徐々に加える。得られた混合物を水(50ml)で希
釈し、アセトンを減圧下に留去する。水溶液を1N塩酸
でpH2.0に調整し、ダイヤイオンHP−20を使用
するカラムクロマトグラフィ−に付し、25%メタノー
ル水溶液で溶出する。目的化合物を含む画分を合わせ、
凍結乾燥して、7β−[2−(2−アミノチアゾ−ル−
4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メ
チル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性
体)(0.13g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):1760,1652,1603,1525 cm-1 NMR(D2O,δ):3.21,3.34(2H,ABq,J=17.6Hz),3.97(3H,s),
5.17(1H,d,J=5Hz),5.51,5.74(2H,ABq,J=14.7Hz),5.83(1
H,d,J=5Hz),6.98(1H,s),6.99(1H,d,J=3.4Hz),7.65(1H,d
d,J=6.2Hz,8.2Hz),8.13(1H,d,J=3.4Hz),8.52(1H,d,J=8.
2Hz),8.59(1H,d,J=6.2Hz)
【0105】実施例2 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 (1)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−ジフルオロエト
キシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム
−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1767,1660,1610,1523 cm-1 NMR(D2O-DCl,δ):3.24,3.57(2H,ABq,J=18.3Hz),4.56(2
H,dt,J=3.7Hz,11Hz),5.29(1H,d,J=5Hz),5.71,5.91(2H,A
Bq,J=14.8Hz),5.90(1H,d,J=5Hz),6.17(1H,tt,J=3.7Hz,5
3.6Hz),6.98(1H,d,J=3.5Hz),7.66(1H,dd,J=6.2Hz,8.2H
z),8.14(1H,d,J=3.5Hz),8.54(1H,d,J=8.2Hz),8.57(1H,
d,J=6.2Hz). (2)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−(2−フルオロエトキシイ
ミノ)アセトアミド]−3−[4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1770,1660,1608,1512 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):2.97,3.32(2H,ABq,J=17.4Hz),4.32(2
H,dt,J=29.7Hz,3.2Hz),4.61(2H,dt,J=47.9Hz,4.1Hz),5.
01(1H,d,J=5Hz),5.65(1H,dd,J=5Hz,8Hz),5.69(2H,s),7.
38(1H,d,J=3.1Hz),7.70(1H,dd,J=6.1Hz,8.1Hz),8.18(2
H,br s),8.29(1H,d,J=3.1Hz),8.63(1H,d,J=8.1Hz),9.10
(1H,d,J=6.1Hz),9.56(1H,d,J=8Hz). (3)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−(1−カルボキシ−1−メ
チルエトキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(1
H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1770,1658,1600,1515 cm-1 NMR(D2O-NaHCO3, δ):1.51(6H,s),3.17,3.33(2H,ABq,J=
17.7Hz),5.19(1H,d,J=5Hz),5.51,5.71(2H,ABq,J=14.9H
z),5.87(1H,d,J=5Hz),6.94(1H,d,J=3.2Hz),7.57(1H,dd,
J=6.0Hz,8.2Hz),8.11(1H,d,J=3.2Hz),8.46(1H,d,J=8.2H
z),8.55(1H,d,J=6.0Hz).
【0106】(4)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−フルオロメ
トキシイミノアセトアミド]−3−[4−(1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム
−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1770,1668,1610,1522 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):2.99,3.34(2H,ABq,J=17.3Hz),5.04(1
H,d,J=5Hz),5.71(1H,dd,J=5Hz,8Hz),5.72(2H,br s),5.7
2(2H,d,J=54.9Hz),7.34(1H,d,J=3.2Hz),7.70(1H,dd,J=
6.0Hz,8.1Hz),8.23(2H,br s),8.29(1H,d,J=3.2Hz),8.63
(1H,d,J=8.1Hz),9.05(1H,d,J=6.0Hz),9.73(1H,d,J=8H
z).
【0107】実施例3 オキシ塩化リン(0.114ml)およびN,N−ジメ
チルホルムアミド(0.105ml)で調整したビルス
マイヤ−試薬のテトラヒドロフラン(6.8ml)中懸
濁液に、2−(2−トリチルアミノチアゾ−ル−4−イ
ル)−2−(2,2−ジフルオロエトキシイミノ)酢酸
(シン異性体)(0.51g)を氷冷攪拌下に加える。
同温で40分間攪拌後、得られた活性酸溶液を、7β−
アミノ−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−
トニ塩酸塩(0.35g)のアセトン(10ml)およ
び水(10ml)溶液に、氷冷下に滴下する。滴下中、
反応混合物のpHを5%炭酸水素ナトリウム水溶液でp
H5〜6の間に維持する。得られた混合物を水(40m
l)で希釈し、1N塩酸でpH2.0に調整し、酢酸エ
チル(30ml)とテトラヒドロフラン(20ml)の
混液で2回抽出する。有機層を合わせ、硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル(15
ml)とジイソプロピルエ−テル(30ml)の混液で
粉砕する。不溶物資を濾取し、減圧下に乾燥して、7β
−[2−(2−トリチルアミノチアゾ−ル−4−イル)
−2−(2,2−ジフルオロエトキシイミノ)アセトア
ミド]−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−
ト(シン異性体)(0.3g)を得る。 NMR(DMSO-d6,δ):3.02,3.31(2H,ABq,J=17.2Hz),4.28(2
H,dt,J=3.7Hz,11Hz),5.02(1H,d,J=5.0Hz),5.65(1H,dd,J
=5.0Hz,8.0Hz),5.70(2H,s),6.14(1H,tt,J=3.7Hz,53.6H
z),6.82(1H,s),7.2-7.5(17H,m),7.71(1H,dd,J=6.2Hz,8.
2Hz),8.31(1H,d,J=3.5Hz),8.61(1H,d,J=8.2Hz),9.01(1
H,d,J=6.2Hz),9.60(1H,d,J=8.0Hz).
【0108】実施例4 7β−[2−(2−トリチルアミノチアゾ−ル−4−イ
ル)−2−(2,2−ジフルオロエトキシイミノ)アセ
トアミド]−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]
ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシ
ラ−ト(シン異性体)(0.30g)およびアニソ−ル
(0.5ml)の塩化メチレン(1.5ml)溶液に、
トリフルオロ酢酸(2.0ml)を氷冷攪拌下に加え
る。同温で2時間攪拌後、反応混合物をジイソプロピル
エ−テル(50ml)中に注ぐ。生成する沈殿を濾取
し、水(50ml)に溶解する。水溶液をpH2.0に
調整後、ダイヤイオンHP−20を使用するカラムクロ
マトグラフィ−に付し、40%メタノ−ル水溶液で溶出
する。目的化合物を含む画分を合わせ、凍結乾燥して、
7β−[2−(2−アミノチアゾ−ル−4−イル)−2
−(2,2−ジフルオロエトキシイミノ)アセトアミ
ド]−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジ
ニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体)(66mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):1770,1661(sh),1605cm-1 NMR(D2O,δ):3.21,3.36(2H,ABq,J=17.4Hz),4.44(2H,dt,
J=3.7Hz,14.4Hz),5.18(1H,d,J=5.0Hz),5.52,5.75(2H,AB
q,J=15.0Hz),5.84(1H,d,J=5.0Hz),6.16(1H,tt,J=3.7Hz,
54.6Hz),6.98(1H,d,J=3.5Hz),7.03(1H,s),7.65(1H,dd,J
=6.0Hz,8.1Hz),8.83(1H,d,J=3.5Hz),8.51(1H,d,J=6.0H
z),8.59(1H,d,J=8.1Hz).
【0109】実施例5 氷冷した1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(1.0
g)および2−エチルヘキサン酸ナトリウム(0.92
4g)のN,N−ジメチルホルムアミド(9ml)溶液
に、7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジア
ゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−クロロメチル−3−セフェム−4−カルボン
酸・モノトリフルオロ酢酸塩(シン異性体)(1.89
g)を氷冷下に加える。同温で2時間攪拌後、反応混合
物を酢酸エチル(300ml)中に注ぐ。生成する沈殿
を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、減圧下に乾燥する。沈
殿を水(100ml)にpH3.0で溶解する。不溶物
資を濾去し、水溶液をダイヤイオンHP−20を使用す
るカラムクロマトグラフィ−に付し、30%メタノール
水溶液で溶出する。目的化合物を含む画分を合わせ、1
00mlまで濃縮し、凍結乾燥して、7β−[2−(5
−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−
2−エトキシイミノアセトアミド]−3−[4−(1H
−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セ
フェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)(0.4
33g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):1760,1660,1600cm-1 NMR(D2O-DCl,δ):1.30(3H,t,J=7.1Hz),3.27,3.59(2H,AB
q,J=18.5Hz),4.40(2H,q,J=7.1Hz),5.32(1H,DOHと重な
る),5.71,5.93(2H,ABq,J=15.4Hz),5.91(1H,d,J=4.8Hz),
7.01(1H,d,J=3.4Hz),7.67(1H,dd,J=6.2Hz,8.1Hz),8.16
(1H,d,J=3.4Hz),8.56(1H,d,J=8.1Hz),8.60(1H,d,J=6.2H
z).
【0110】実施例6 実施例5と同様にして下記化合物を得る。 (1)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジ
ニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1770,1665,1620,1512 cm-1 NMR(D2O-NaHCO3, δ):1.27(3H,t,J=7Hz),3.15,3.51(2H,
ABq,J=17.8Hz),4.30(2H,q,J=7Hz),5.24(1H,d,J=5Hz),5.
20,5.33(2H,ABq,J=14.6Hz),5.88(1H,d,J=5Hz),6.79(1H,
d,J=3.4Hz),7.57(1H,d,J=3.4Hz),7.61(1H,d,J=7.2Hz),
8.00(1H,d,J=7.2Hz),8.84(1H,s). (2)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジ
ニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1750,1665,1620 cm-1 NMR(D2O-NaHCO3, δ):1.27(3H,t,J=7.0Hz),3.14,3.51(2
H,ABq,J=17.7Hz),4.29(2H,q,J=7.0Hz),5.24(1H,d,J=5H
z),5.11,5.33(2H,ABq,J=16.5Hz),5.88(1H,d,J=5Hz),6.7
9(1H,d,J=3.4Hz),7.56(1H,d,J=3.4Hz),7.61(1H,d,J=7.2
Hz),8.01(1H,d,J=7.2Hz),8.83(1H,s).
【0111】(3)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[1−メチル−4−(1H−
ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフ
ェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):3300,1750,1665,1600cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):1.19(3H,t,J=7.0Hz),2.93,3.27(2H,AB
q,J=17.4Hz),4.03(3H,s)4.11(2H,q,J=7.0Hz),4.97(1H,
d,J=4.9Hz),5.61-5.66(3H,m),7.40(1H,d,J=3.2Hz),7.78
(1H,dd,J=6.1Hz,8.2Hz),8.16(2H,s),8.29(1H,d,J=3.2H
z),8.74(1H,d,J=8.2Hz),9.19(1H,d,J=6.1Hz),9.48(1H,
d,J=8.5Hz). (4)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[1−メチル−4−(1H−ピロロ[2,3
−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):3250,1760,1650,1610cm-1 NMR(D2O,δ):1.30(3H,t,J=7.1Hz),3.29,3.73(2H,ABq,J=
17.7Hz),4.24(3H,s)4.35(2H,q,J=7.1Hz),5.35(1H,d,J=
5.0Hz),5.93(1H,d,J=5.0Hz),5.95,6.18(2H,ABq,J=15.4H
z),6.91(1H,d,J=3.6Hz),7.52(1H,d,J=3.6Hz),7.58(1H,d
d,J=7.7Hz,J=6.1Hz),8.28(1H,d,J=6.1Hz),8.61(1H,d,J=
7.7Hz).
【0112】(5)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−メトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[1−メチル−4−(1H−
ピロロ[3,2−c]ピリジニオ)]メチル−3−セフ
ェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1760,1668,1612,1590 cm-1 NMR(DMSO-d6,δ):2.99,3.51(2H,ABq,J=17.5Hz),3.84(3
H,s),4.22(3H,s),5.06(1H,d,J=5Hz),5.66(1H,dd,J=5Hz,
8Hz),5.12,5.71(2H,ABq,J=16.6Hz),7.10(1H,d,J=3.5H
z),8.21(1H,d,J=7.5Hz),8.23(2H,br s),8.34(1H,d,J=3.
5Hz),9.17(1H,d,J=7.5Hz),9.51(1H,d,J=8Hz),9.83(1H,
s) (6)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[1−カルバモイルメチル−4−(1H−ピ
ロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):3300,1760,1650,1600cm-1 NMR(D2O-DCl,δ):1.05(3H,t,J=7.1Hz),3.03,3.37(2H,AB
q,J=18.5Hz),4.12(2H,q,J=7.1Hz),5.05(1H,d,J=4.8Hz),
5.07(2H,s),5.48,5.71(2H,ABq,J=15.9Hz),5.63(1H,d,J=
4.8Hz),6.86(1H,d,J=3.3Hz),7.49(1H,dd,J=6.2Hz,J=8.2
Hz),7.89(1H,d,J=3.3Hz),8.32(1H,d,J=8.2Hz),8.43(1H,
d,J=6.2Hz)
【0113】(7)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[1−カルバモイルメチル−
4−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニオ)]メチ
ル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性
体)。 IR(ヌシ゛ョール):1770,1670,1602cm-1 NMR(D2O,δ):1.28(3H,t,J=7Hz),3.19,3.59(2H,ABq,J=1
7.8Hz),4.30(2H,q,J=7Hz),5.02(2H,s),5.26(1H,d,J=5H
z),5.34,5.51(2H,ABq,J=14.6Hz),5.87(1H,d,J=5Hz),7.0
0(1H,d,J=3.5Hz),8.00(1H,d,J=3.5Hz),8.07(1H,d,J=7.5
Hz),8.50(1H,d,J=7.5Hz),9.24(1H,s). (8)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1760,1660,1600cm-1 NMR(D2O,δ):1.31(3H,t,J=7.1Hz),3.29,3.64(2H,ABq,J=
18.6Hz),4.42(2H,q,J=7.1Hz),4.97(1H,dt,J=3.0Hz,J=1
3.9Hz),5.32(1H,d,J=4.9Hz),5.73,5.96(2H,ABq,J=15.4H
z),5.89(1H,d,J=4.9Hz),6.40(1H,tt,J=3.0Hz,J=54.1H
z),7.13(1H,d,J=3.4Hz),7.78(1H,dd,J=6.3Hz,J=8.3Hz),
8.21(1H,d,J=3.4Hz),8.68(1H,d,J=8.3Hz),8.71(1H,d,J=
6.3Hz).
【0114】(9)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−メトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[1−(2,2−ジフルオロ
エチル)−4−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニ
オ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体)。 IR(ヌシ゛ョール):1770,1668,1610cm-1 NMR(D2O-DCl,δ):3.06,3.49(2H,ABq,J=18.9Hz),3.83(3
H,s),4.60(2H,dt,J=1.5Hz,J=14.6Hz),5.09(1H,d,J=5H
z),5.65(1H,d,J=5Hz),5.14,5.63(2H,ABq,J=16.5Hz),6.0
9(1H,tt,J=1.5Hz,53.3Hz),6.78(1H,d,J=3.5Hz),7.79(1
H,d,J=3.5Hz),7.80(1H,d,J=7.5Hz),8.28(1H,d,J=7.5H
z),8.99(1H,s).
【0115】実施例7 3−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
(0.68g)とジイソプロピルエチルアミン(0.9
0ml)のジメチルホルムアミド(25ml)溶液に、
7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]−
3−クロロメチル−4−カルボン酸トリフルオロ酢酸塩
(2.88g)を氷冷下攪拌しながら加える。同温で2
時間攪拌後、反応混合物をテトラヒドロフラン(150
ml)に注入する。得られた沈殿を濾取し、テトラヒド
ロフラン(50ml)で洗浄し、減圧下で乾燥する。乾
燥した沈殿を水(100ml)にpH1.5で溶解し、
水溶液をダイヤイオンHP−20(商標:三菱化成社
製)(40ml)を使用するカラムクロマトグラフィ−
に付す。カラムを水(200ml)で洗浄する。目的化
合物を30%メタノ−ル水溶液で溶出する。目的化合物
を含む画分を合わせ、凍結乾燥して、7β−[2−(5
−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−
2−エトキシイミノアセトアミド]−3−[3−メチル
−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メ
チル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性
体)(0.45g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1760,1652(sh),1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.0Hz),2.57(3H,s),3.0
1,3.62(2H,ABq,J=17.7Hz),4.13(2H,q,J=7.0Hz),5.13(1
H,d,J=5.0Hz),5.74(2H,br.s),5.74(1H,dd,J=5.0Hz,8.5H
z),7.60(1H,dd,J=6.1Hz,8.1Hz),8.02(1H,s),8.20(2H,b
r.s),8.51(1H,d,J=8.1Hz),9.00(1H,d,J=6.1Hz),9.55(1
H,d,J=8.5Hz)
【0116】実施例8 実施例7と同様にして以下の化合物を得る。 (1)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[2−エトキシカルボニル−4−(1H−ピ
ロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3350(br),1770,1711,1660,1602cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.87(3H,t,J=7.5Hz),1.36(3H,t,J=7.1
Hz),2.99,3.41(2H,ABq,J=17.6Hz),4.11(2H,q,J=7.5Hz),
4.39(2H,q,J=7.1Hz),5.04(1H,d,J=5.0Hz),5.63,5.77(2
H,ABq,J=15.2Hz),5.70(1H,dd,J=5.0Hz,8.0Hz),5.78(1H,
dd,J=4.7Hz,8.5Hz),7.96(1H,s),8.15(2H,br.s),8.65(1
H,d,J=8.5Hz),9.33(1H,d,J=4.7Hz),9.50(1H,d,J=8.0Hz) (2)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[2−カルバモイル−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3350(br),1760,1667,1603cm-1 NMR(D2 O-DCl)δ:1.31(3H,t,J=7.1Hz),3.31,3.71(2H,AB
q,J=18.9Hz),4.41(2H,q,J=7.1Hz),5.36(1H,d,J=5.0Hz),
5.78,6.02(2H,ABq,J=15.4Hz),7.61(1H,s),7.58(1H,dd,J
=5.7Hz,8.4Hz),8.69(1H,d,J=8.4Hz),8.77(1H,d,J=5.7H
z)
【0117】(3)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[2−カルボキシ−4−(1
H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250(br),1768,1760(sh),1610cm-1 NMR(D2 O-NaHCO3 )δ:1.06(3H,t,J=7.0Hz),2.93,3.14(2
H,ABq,J=17.8Hz),4.08(2H,q,J=7.0Hz),4.98(1H,d,J=5.0
Hz),5.29,5.44(2H,ABq,J=15.3Hz),5.65(1H,d,J=5.0Hz),
7.01(1H,s),7.38(1H,dd,J=4.5Hz,8.3Hz),8.20(1H,d,J=
8.3Hz),8.33(1H,d,J=4.5Hz) (4)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[2−ジメチルカルバモイル−4−(1H−
ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフ
ェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1760,1652(sh),1610cm-1 NMR(D2 O)δ:1.26(3H,t,J=7.0Hz),3.16(3H,s),3.33(3H,
s),4.25(2H,q,J=7.0Hz),5.19(1H,d,J=5.0Hz),5.60,5.78
(2H,ABq,J=15.5Hz),5.83(1H,d,J=5.0Hz),7.39(1H,s),7.
77(1H,dd,J=4.6Hz,8.3Hz),8.57(1H,d,J=8.3Hz),8.74(1
H,d,J=4.6Hz)
【0118】(5)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[3−エトキシカルボニル−
4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチ
ル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性
体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1760,1660(sh),1598cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.18(3H,t,J=7.0Hz),1.34(3H,t,J=7.0
Hz),3.00,3,47(2H,ABq,J=17.8Hz),4.11(2H,q,J=7.0Hz),
4.25(2H,q,J=7.0Hz),5.13(1H,d,J=5.0Hz),5.77(1H,dd,J
=5.0Hz,8.5Hz),5.92,6.57(2H,ABq,J=14.2Hz),7.73(1H,d
d,J=6.2Hz,7.9Hz),8.61(1H,d,J=7.9Hz),8.79(1H,s),9.0
8(1H,d,J=6.2Hz),9.54(1H,d,J=8.5Hz) (6)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[1−メチル−3−エトキシカルボニル−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3300(br),1765,1660(sh),1605cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.25(3H,t,J=7.0Hz),1.32(3H,t,J=7.0
Hz),3.02,3.50(2H,ABq,J=17.7Hz),3.88(3H,s),4.12(2H,
q,J=7Hz),4.23(2H,q,J=7.0Hz),5.15(1H,d,J=5.0Hz),5.7
5(1H,dd,J=5.0Hz,8.5Hz),5.90,6.55(2H,ABq,J=14.0Hz),
7.26(1H,dd,J=4.6Hz,8.0Hz),7.97(1H,d,J=8.0Hz),8.16
(2H,br.s),8.33(1H,s),8.50(1H,d,J=4.6Hz),9.50(1H,d,
J=8.5Hz)
【0119】(7)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[1,3−ジメチル−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250,1760,1650(sh),1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.0Hz),2.57(3H,s),2.9
0,3.62(2H,ABq,J=17.4Hz),3.95(3H,s),4.12(2H,q,J=7.0
Hz),5.07(1H,d,J=5.0Hz),5.58,5.78(2H,ABq,J=14.1Hz),
5.72(1H,dd,J=5.0Hz,8.5Hz),7.71(1H,dd,J=6.1Hz,8.3H
z),8.09(1H,s),8.21(2H,br.s),8.66(1H,d,J=8.3Hz),9.1
9(1H,d,J=6.1Hz),9.52(1H,d,J=8.5Hz) (8)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[1−メトキシメチル−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3150(br),1750,1652(sh),1595cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.0Hz),3.10,3.40(2H,AB
q,J=17.5Hz),3.23(3H,s),4.12(2H,q,J=7.0Hz),5.00(1H,
d,J=5.0Hz),5.65(1H,dd,J=5.0Hz,8.4Hz),5.70(2H,br.
s),5.78(2H,s),7.52(1H,d,J=3.2Hz),7.81(1H,dd,J=6.0H
z,8.2Hz),8.19(2H,br.s),8.37(1H,d,J=3.2Hz),8.84(1H,
d,J=8.2Hz),9.22(1H,d,J=6.0Hz),9.50(1H,d,J=8.4Hz)
【0120】(9)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[1−(2−フルオロエチ
ル)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニ
オ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1750,1655(sh),1597cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.0Hz),2.97,3.31(2H,AB
q,J=17.2Hz),4.11(2H,q,J=7.0Hz),4.51(2H,dt,J=26.5H
z,4.5Hz),4.85(2H,m),5.00(1H,d,J=5.0Hz),5.63(1H,dd,
J=5.0Hz,8.5Hz),5.69(2H,br.s),7.49(1H,d,J=3.4Hz),7.
80(1H,dd,J=6.0Hz,8.3Hz),8.17(2H,br.s),8.35(1H,d,J=
3.4Hz),8.81(1H,d,J=8.3Hz),9.18(1H,d,J=6.0Hz),9.49
(1H,d,J=8.5Hz) (10)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[1−フルオロメトキシ−4−(1H−ピ
ロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3100(br),1750,1651(sh),1595cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.0Hz),3.00,3.36(2H,AB
q,J=17.4Hz),4.12(2H,q,J=7.0Hz),5.00(1H,d,J=5.0Hz),
5.62,5.71(2H,ABq,J=14.0Hz),5.64(1H,dd,J=5.0Hz,8.6H
z),6.07(2H,d,J=53.0Hz),7.56(1H,d,J=3.7Hz),7.91(1H,
dd,J=5.9Hz,8.2Hz),8.22(2H,br.s),8.67(1H,d,J=3.7H
z),8.75(1H,d,J=8.2Hz),9.32(1H,d,J=5.9Hz),9.51(1H,
d,J=8.6Hz)
【0121】(11)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[1−(2,2−ジフルオロ
エトキシ)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジ
ニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1754,1657(sh),1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.0Hz),2.95,3.34(2H,AB
q,J=17.3Hz),4.11(2H,q,J=7.0Hz),4.85(2H,dt,J=3.4Hz,
22.2Hz),4.99(1H,d,J=5.0Hz),5.65,5.75(2H,ABq,J=14.1
Hz),5.66(1H,dd,J=5.0Hz,8.5Hz),6.54(1H,tt,J=3.1Hz,5
3.4Hz),7.49(1H,d,J=3.7Hz),7.89(1H,dd,J=6.0Hz,8.2H
z),8.17(2H,br.s),8.68(1H,d,J=3.7Hz),8.76(1H,d,J=8.
2Hz),9.30(1H,d,J=6.0Hz),9.48(1H,d,J=8.5Hz) (12)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[1−(2−フルオロエトキシ)−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250(br),1755,1650(sh),1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.0Hz),2.97,3.34(2H,AB
q,J=17.4Hz),4.12(2H,q,J=7.0Hz),4.67(2H,br.s),4.86
(2H,m),4.99(1H,d,J=4.9Hz),5.65(1H,dd,J=4.9Hz,8.5H
z),5.69(2H,br.s),7.47(1H,d,J=3.6Hz),7.87(1H,dd,J=
6.0Hz,8.3Hz),8.19(2H,br.s),8.68(1H,d,J=3.6Hz),8.73
(1H,d,J=8.3Hz),9.27(1H,d,J=6.0Hz),9.49(1H,d,J=8.5H
z)
【0122】(13)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[1−メトキシメトキシ−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250(br),1755,1657(sh),1597cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.0Hz),2.96,3.32(2H,AB
q,J=17.3Hz),3.66(3H,s),4.12(2H,q,J=7.0Hz),4.99(1H,
d,J=5.0Hz),5.37(2H,s),5.65(1H,dd,J=5.0Hz,8.5Hz),5.
66(2H,br.s),7.48(1H,d,J=3.6Hz),7.85(1H,dd,J=5.9Hz,
8.3Hz),8.15(2H,br.s),8.56(1H,d,J=3.6Hz),8.74(1H,d,
J=8.3Hz),9.27(1H,d,J=5.9Hz),9.48(1H,d,J=8.5Hz) (14)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[1−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1750,1652(sh),1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.0Hz),3.00,3.35(2H,AB
q,J=17.2Hz),3.71(2H,m),4.12(2H,q,J=7.0Hz),4.46(2H,
m),5.00(1H,d,J=5.0Hz),5.65(1H,dd,J=5.0Hz,8.5Hz),5.
67(2H,br.s),7.43(1H,d,J=3.6Hz),7.85(1H,dd,J=6.0Hz,
8.2Hz),8.20(2H,br.s),8.64(1H,d,J=3.6Hz),8.78(1H,d,
J=8.2Hz),9.23(1H,d,J=6.0Hz),9.50(1H,d,J=8.5Hz)
【0123】(15)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノ]アセトアミド−3−[1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニ
オ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1750,1650(sh),1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.0Hz),2.99,3.33(2H,AB
q,J=17.5Hz),3.78(2H,m),4.13(2H,q,J=7.0Hz),4.51(2H,
m),5.01(1H,d,J=5.0Hz),5.68(2H,br.s),5.69(1H,dd,J=
5.0Hz,8.5Hz),7.41(1H,d,J=3.6Hz),7.74(1H,dd,J=6.0H
z,8.3Hz),8.22(2H,br.s),8.31(1H,d,J=3.6Hz),8.81(1H,
d,J=8.3Hz),9.10(1H,d,J=6.0Hz),9.52(1H,d,J=8.5Hz) (16)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[1−ヒドロキシ−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3150(br),1755,1650(sh),1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.0Hz),3.00,3.25(2H,AB
q,J=17.7Hz),4.13(2H,q,J=7.0Hz),5.01(1H,d,J=4.9Hz),
5.38,5.54(2H,ABq,J=13.9Hz),5.71(1H,dd,J=4.9Hz,8.4H
z),6.61(1H,d,J=3.2Hz),7.49(1H,dd,J=6.0Hz,8.2Hz),8.
16(2H,br.s),8.16(1H,d,J=3.2Hz),8.56(1H,d,J=8.2Hz),
8.59(1H,d,J=6.0Hz),9.55(1H,d,J=8.4Hz)
【0124】(17)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−
ジフルオロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2
−カルバモイル−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250(br),1758,1662,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:3.05,3.47(2H,ABq,J=17.7Hz),4.35(2
H,dt,J=3.8Hz,14.0Hz),5.05(1H,d,J=4.9Hz),5.54,5.73
(2H,ABq,J=14.1Hz),5.71(1H,dd,J=4.9Hz,8.4Hz),6.16(1
H,tt,J=3.8Hz,54.6Hz),7.79(1H,dd,J=6.0Hz,8.1Hz),7.8
2(1H,s),8.00(1H,s),8.20(2H,br.s),8.55(1H,d,J=8.1H
z),8.65(1H,s),9.24(1H,d,J=6.0Hz),9.63(1H,d,J=8.4H
z) (18)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−ジフルオロエ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−[3−メチル−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1758,1651,1595cm-1 NMR(D2 O)δ:2.56(3H,s),3.12,3.48(2H,ABq,J=17.8Hz),
4.52(1H,dt,J=3.8Hz,14.1Hz),5.25(1H,d,J=4.7Hz),5.6
7,5.85(2H,ABq,J=15.0Hz),5.84(1H,d,J=4.7Hz),6.17(1
H,tt,J=3.8Hz,54.6Hz),7.55(1H,dd,J=6.0Hz,8.2Hz),7.8
7(1H,s),8.39(1H,d,J=8.2Hz),8.46(1H,d,J=6.0Hz)
【0125】(19)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−フルオロメ
トキシイミノアセトアミド]−3−[1−メトキシ−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1752,1650(sh),1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:2.45,3.50(2H,ABq,J=17.3Hz),4.25(3
H,s),5.01(1H,d,J=4.8Hz),5.38,5.66(2H,ABq,J=14.8H
z),5.65(1H,dd,J=4.8Hz,8.3Hz),5.69(1H,d,J=54.9Hz),
7.46(1H,d,J=3.8Hz),7.85(1H,dd,J=6.0Hz,8.2Hz),8.25
(2H,br.s),8.69(1H,d,J=3.8Hz),8.79(1H,d,J=8.2Hz),9.
28(1H,d,J=6.0Hz),9.70(1H,d,J=8.3Hz) (20)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−ジフルオロエ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−[1−メトキシ−
4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチ
ル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性
体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1752,1655(sh),1597cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:2.95,3.34(2H,ABq,J=17.3Hz),4.25(3
H,s),4.35(2H,dt,J=3.3Hz,14.3Hz),4.99(1H,d,J=4.9H
z),5.62,5.72(2H,ABq,J=14.2Hz),5.65(1H,dd,J=4.9Hz,
8.4Hz),6.16(1H,tt,J=3.3Hz,54.6Hz),7.45(1H,d,J=3.6H
z),7.85(1H,dd,J=5.9Hz,8.2Hz),8.21(2H,br.s),8.69(1
H,d,J=3.6Hz),8.80(1H,d,J=8.2Hz),9.28(1H,d,J=5.9H
z),9.59(1H,d,J=8.4Hz)
【0126】(21)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−アリルオキ
シイミノアセトアミド]−3−[1−メトキシ−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1750,1652(sh),1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:2.96,3.22(2H,ABq,J=17.3Hz),4.25(3
H,s),4.60(2H,d,J=5.2Hz),4.99(1H,d,J=5.0Hz),5.20(2
H,m),5.63(1H,dd,J=5.0Hz,8.5Hz),5.77(2H,br.s),5.95
(1H,m),7.45(1H,d,J=3.6Hz),7.83(1H,dd,J=6.0Hz,8.2H
z),8.20(2H,br.s),8.69(1H,d,J=3.6Hz),8.74(1H,d,J=8.
2Hz),9.27(1H,d,J=6.0Hz),9.54(1H,d,J=8.5Hz) (22)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−(2−フルオロエトキシ
イミノ)アセトアミド]−3−[1−メトキシ−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3100(br),1758,1657(sh),1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:2.96,3.33(2H,ABq,J=17.3Hz),4.24(3
H,s),4.30(2H,dt,J=29.7Hz,3.3Hz),4.62(2H,dt,J=48.0H
z,4.1Hz),4.99(1H,d,J=5.0Hz),5.65(1H,dd,J=5.0Hz,8.4
Hz),5.66(1H,br.s),7.45(1H,d,J=3.6Hz),7.85(1H,dd,J=
5.9Hz,8.2Hz),7.19(2H,br.s),8.69(1H,d,J=3.6Hz),8.79
(1H,d,J=8.2Hz),9.27(1H,d,J=5.9Hz),9.54(1H,d,J=8.4H
z)
【0127】(23)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−(2−フル
オロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−[1−(2
−ヒドロキシエチル)−4−(1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボ
キシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1755,1657(sh),1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:2.95,3.32(2H,ABq,J=17.3Hz),3.77(2
H,m),4.31(2H,dt,J=29.8Hz,3.4Hz),4.50(2H,m),4.53(2
H,dt,J=47.9Hz,4.2Hz),5.00(1H,d,J=4.9Hz),5.67(2H,b
r.s),5.67(1H,dd,J=4.9Hz,8.5Hz),7.43(1H,d,J=3.6Hz),
7.74(1H,dd,J=6.1Hz,8.3Hz),8.20(2H,br.s),8.31(1H,d,
J=3.6Hz),8.79(1H,d,J=8.3Hz),9.13(1H,d,J=6.1Hz),9.5
6(1H,d,J=8.5Hz)
【0128】実施例9 氷冷したナトリウム2−エチルヘキサノアート(681
mg)および1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−
ヒドロキシメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジ
ン(870mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(8
ml)溶液に、7β−[2−(5−アミノ−1,2,4
−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノア
セトアミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸トリフルオロ酢酸塩(シン異性体)(1.1
5g)を加える。同温度で2時間攪拌後、反応混合物を
テトラヒドロフラン(230ml)中に注ぐ。生成する
沈殿を濾取し、酢酸エチルで洗浄する。沈殿をpH2.
5で水(100ml)および酢酸エチル(100ml)
に溶解する。水層を酢酸エチル(80ml)で3回洗浄
し、水層を分取し、有機溶媒を留去する。ダイヤイオン
HP−20を使用するカラムクロマトグラフィ−に付
し、カラムを水(300ml)で洗浄し、目的化合物を
35%メタノ−ル水溶液で溶出する。目的化合物を含む
画分を合わせ、120mlまで濃縮し、凍結乾燥して、
7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]
−3−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−ヒド
ロキシメチル−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−
ト(シン異性体)(0.46g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3200,1755,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=6.96Hz),2.93,3.35(2H,A
Bq,J=17.4Hz),4.11(2H,q,J=6.96Hz),4.87(2H,s),5.00(1
H,d,J=4.93Hz),5.02(2H,dt,J=2.88Hz,13.8Hz),5.55,5.6
3(2H,ABq,J=12.6Hz),5.66(1H,dd,J=4.93Hz,8.46Hz),6.5
1(1H,tt,J=2.88Hz,54.6Hz),7.45(1H,s),7.76(1H,dd,J=
6.11Hz,8.21Hz),8.14(2H,s),8.70(1H,d,J=8.21Hz),9.18
(1H,d,J=6.11Hz),9.48(1H,d,J=8.46Hz)
【0129】実施例10 実施例9と同様にして以下の化合物を得る。 (1) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−(6−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジ
ニオ)メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):1760,1655,1600cm-1 NMR(D2 O-DCl)δ:1.28(3H,t,J=7.1Hz),3.30,3.71(2H,AB
q,J=18.7Hz),4.35(2H,q,J=7.1Hz),5.33(1H,d,J=4.9Hz),
5.37,5.84(2H,ABq,J=14.2Hz),5.89(1H,d,J=4.9Hz),6.95
(1H,d,J=2.9Hz),8.06(1H,d,J=6.8Hz),8.15(1H,d,J=2.9H
z),8.26(1H,d,J=6.8Hz),9.14(1H,s) (2) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[1−メチル−6−(1H−ピロロ[2,
3−c]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カ
ルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):1760,1660,1605cm-1 NMR(D2 O-DCl)δ:1.32(3H,t,J=7.1Hz),3.30,3.74(2H,AB
q,J=18.7Hz),4.05(3H,s),4.41(2H,q,J=7.1Hz),5.35(1H,
d,J=4.8Hz),5.39,5.88(2H,ABq,J=14.8Hz),5.85(1H,d,J=
4.8Hz),6.91(1H,d,J=2.9Hz),8.02(1H,d,J=6.8Hz),8.07
(1H,d,J=2.9Hz),8.27(1H,d,J=6.8Hz),9.20(1H,s)
【0130】(3) 7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[2−ヒドロキシメチル−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1750,1650,1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.03Hz),2.99,3.37(2H,A
Bq,J=17.3Hz),4.12(2H,q,J=7.03Hz),4.82(2H,s),5.03(1
H,d,J=4.95Hz),5.62(2H,s),5.69(1H,dd,J=4.95Hz,8.45H
z),7.16(1H,s),7.60(1H,dd,J=6.11Hz,8.02Hz),8.17(2H,
s),8.42(1H,d,J=8.02Hz),9.00(1H,d,J=6.11Hz),9.52(1
H,d,J=8.45Hz) (4) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[2−(カルバモイルオキシメチル)−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1755,1720,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.04Hz),2.99,3.36(2H,A
Bq,J=17.4Hz),4.12(2H,q,J=7.04Hz),5.02(1H,d,J=4.94H
z),5.27(2H,s),5.61(2H,s),5.69(1H,dd,J=4.94Hz,8.46H
z),6.85(2H,s),7.29(1H,s),7.69(1H,dd,J=6.01Hz,8.13H
z),8.14(2H,s),8.51(1H,d,J=8.13Hz),9.09(1H,d,J=6.01
Hz),9.50(1H,d,J=8.46Hz)
【0131】(5) 7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[2−ヒドロキシイミノメチ
ル−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]
メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異
性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1760,1660,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.06Hz),3.01,3.39(2H,A
Bq,J=17.4Hz),4.12(2H,q,J=7.06Hz),5.03(1H,d,J=4.92H
z),5.54-5.72(3H,m),7.52(0.7H,s),7.66(0.3H,s),7.67
(1H,dd,J=6.10Hz,8.08Hz),7.87(0.3H,s),8.14(2H,s),8.
35(0.7H,s),8.46(0.7H,d,J=8.08Hz),8.60(0.3H,d,J=8.0
8Hz),9.09(0.7H,d,J=6.10Hz),9.21(0.3H,d,J=6.10Hz),
9.51(1H,d,J=8.46Hz),12.43(1H,s) (6) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[2−((E)−2−メトキシカルボニル
ビニル)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニ
オ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1760,1620,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=6.90Hz),3.13,3.42(2H,A
Bq,J=17.3Hz),3.73(3H,s),4.13(2H,q,J=6.90Hz),5.06(1
H,d,J=4.95Hz),5.55,5.63(2H,ABq,J=12.6Hz),5.70(1H,d
d,J=4.95Hz,8.50Hz),6.93(1H,d,J=16.1Hz),7.64(1H,d,J
=16.1Hz),7.70(1H,dd,J=6.11Hz,8.17Hz),7.72(1H,s),8.
14(2H,s),8.60(1H,d,J=8.17Hz),9.06(1H,d,J=6.11Hz),
9.52(1H,d,J=8.50Hz)
【0132】(7) 7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[2−(2−メトキシカルボ
ニルエチル)−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−
ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250,1760,1730,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.04Hz),2.88(2H,t,J=7.
15Hz),3.01,3.35(2H,ABq,J=17.3Hz),3.19(2H,t,J=7.15H
z),3.59(3H,s),4.12(2H,q,J=7.04Hz),5.03(1H,d,J=4.94
Hz),5.59(2H,s),5.68(1H,dd,J=4.94Hz,8.45Hz),7.15(1
H,s),7.60(1H,dd,J=6.11Hz,7.99Hz),8.15(2H,s),8.48(1
H,d,J=7.99Hz),9.01(1H,d,J=6.11Hz),9.51(1H,d,J=8.45
Hz),13.76(1H,s) (8) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[2−(3−ヒドロキシプロピル)−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1755,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.04Hz),1.86-1.96(2H,
m),2.95(2H,t,J=7.50Hz),3.03,3.33(2H,ABq,J=17.6Hz),
3.47(2H,t,J=6.18Hz),4.13(2H,q,J=7.04Hz),5.02(1H,d,
J=4.94Hz),5.59(2H,s),5.68(1H,dd,J=4.94Hz,8.50Hz),
7.12(1H,s),7.58(1H,dd,J=6.17Hz,8.01Hz),8.15(2H,s),
8.44(1H,d,J=8.01Hz),8.97(1H,d,J=6.17Hz),9.51(1H,d,
J=8.50Hz)
【0133】(9) 7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[2−[2−(N,N−ジメ
チルカルバモイル)エチル]−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250,1760,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.04Hz),2.82(3H,s),2.8
4-3.16(4H,m),2.99(3H,s),3.07,3.31(2H,ABq,J=17.8H
z),4.12(2H,q,J=7.04Hz),5.01(1H,d,J=4.92Hz),5.57(2
H,s),5.67(1H,dd,J=4.92Hz,8.44Hz),7.15(1H,s),7.58(1
H,dd,J=6.13Hz,7.97Hz),8.15(2H,s),8.44(1H,d,J=7.97H
z),9.00(1H,d,J=6.13Hz),9.50(1H,d,J=8.44Hz) (10) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセト
アミド]−3−[2−(2−カルバモイルエチル)−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1755,1640,1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.21(3H,t,J=7.02Hz),2.55-2.61(2H,
m),3.05-3.25(4H,m),4.13(2H,q,J=7.02Hz),4.93(1H,d,J
=4.94Hz),5.47,5.74(2H,ABq,J=13.9Hz),5.75(1H,dd,J=
4.94Hz,8.57Hz),6.93(1H,s),7.16(1H,s),7.58(1H,dd,J=
6.16Hz,8.00Hz),7.98(1H,s),8.16(2H,s),8.43(1H,d,J=
8.00Hz),8.92(1H,d,J=6.16Hz),9.49(1H,d,J=8.57Hz),1
3.43(1H,s)
【0134】(11) 7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキ
シイミノアセトアミド]−3−[2−(3−カルバモイ
ルオキシプロピル)−4−(1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボ
キシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1750,1680,1650,1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=6.97Hz),1.98-2.10(2H,
m),2.97(2H,t,J=7.69Hz),3.00,3.30(2H,ABq,J=17.4Hz),
3.99(2H,t,J=6.38Hz),4.12(2H,q,J=6.97Hz),5.00(1H,d,
J=4.80Hz),5.59(2H,s),5.67(1H,dd,J=4.80Hz,8.45Hz),
6.53(2H,s),7.16(1H,s),7.59(1H,dd,J=6.13Hz,8.00Hz),
8.15(2H,s),8.43(1H,d,J=8.00Hz),9.00(1H,d,J=6.13H
z),9.50(1H,d,J=8.45Hz),13.46(1H,s) (12) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセト
アミド]−3−[3−ヒドロキシメチル−1−メチル−
4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチ
ル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性
体) IR(ヌシ゛ョール):3300,1750,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.18(3H,t,J=7.05Hz),2.82,3.53(2H,A
Bq,J=17.3Hz),3.99(3H,s),4.11(2H,q,J=7.05Hz),4.81(2
H,s),5.08(1H,d,J=4.94Hz),5.64,5.84(2H,ABq,J=14.05H
z),5.70(1H,dd,J=4.94Hz,8.48Hz),7.81(1H,dd,J=6.10H
z,7.92Hz),8.13(2H,s),8.26(1H,s),8.71(1H,d,J=7.92H
z),9.24(1H,d,J=6.10Hz),9.50(1H,d,J=8.48Hz)
【0135】(13) 7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキ
シイミノアセトアミド]−3−[6−ホルムアミド−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250,1750,1660,1580cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.02Hz),3.03,3.35(2H,A
Bq,J=17.6Hz),4.12(2H,q,J=7.02Hz),5.01(1H,d,J=4.88H
z),5.65(1H,dd,J=4.88Hz,8.46Hz),5.75(2H,s),7.31(1H,
d,J=3.12Hz),8.14(2H,s),8.20(1H,d,J=3.12Hz),8.46(1
H,s),8.92(1H,s),9.32(1H,s),9.52(1H,d,J=8.46Hz),11.
54(1H,s),13.14(1H,s) (14) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセト
アミド]−3−[6−ウレイド−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1755,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.06Hz),3.02,3.32(2H,A
Bq,J=17.5Hz),4.12(2H,q,J=7.06Hz),4.98(1H,d,J=4.94H
z),5.65(1H,dd,J=4.94Hz,8.39Hz),5.76(2H,s),7.31(1H,
d,J=3.13Hz),8.14(2H,s),8.18(1H,d,J=3.13Hz),8.85(1
H,s),9.22(1H,s),9.49(1H,d,J=8.39Hz),11.03(1H,s),1
2.98(1H,s)
【0136】(15) 7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキ
シイミノアセトアミド]−3−[6−メシルアミノ−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1750,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.05Hz),3.08,3.31(2H,A
Bq,J=17.3Hz),3.09(3H,s),4.13(2H,q,J=7.05Hz),4.99(1
H,d,J=4.93Hz),5.68(1H,dd,J=4.93Hz,8.48Hz),5.73(2H,
s),7.30(1H,d,J=3.04Hz),8.14(3H,s),8.21(1H,d,J=3.04
Hz),8.42(1H,s),8.92(1H,s),9.52(1H,d,J=8.48Hz) (16) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセト
アミド]−3−[7−アセトアミド−4−(1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム
−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250,1750,1640,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.22(3H,t,J=7.01Hz),2.32(3H,s),2.9
3,3.27(2H,ABq,J=17.0Hz),4.15(2H,q,J=7.01Hz),5.06(1
H,d,J=4.95Hz),5.44,5.72(2H,ABq,J=15.5Hz),5.73(1H,d
d,J=4.95Hz,8.45Hz),7.06(1H,d,J=3.10Hz),8.00(1H,d,J
=3.10Hz),8.14(2H,s),8.28(1H,d,J=7.06Hz),8.68(1H,d,
J=7.06Hz),9.54(1H,d,J=8.45Hz),12.06(1H,s),13.75(1
H,s)
【0137】(17) 7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキ
シイミノアセトアミド]−3−[2−tert−ブトキ
シカルボニルアミノ−1−メチル−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3150,1740,1720,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.04Hz),1.46-1.55(9H,
m),2.89,3.44(2H,ABq,J=17.7Hz),3.83(3H,s),4.11(2H,
q,J=7.04Hz),5.02(1H,d,J=4.93Hz),5.34,5.57(2H,ABq,J
=13.9Hz),5.68(1H,dd,J=4.93Hz,8.38Hz),7.15(1H,s),7.
49(1H,dd,J=6.31Hz,7.87Hz),8.13(2H,s),8.37(1H,d,J=
7.87Hz),9.00(1H,d,J=6.31Hz),9.48(1H,d,J=8.38Hz) (18) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセト
アミド]−3−[2−ホルムアミドメチル−4−(1H
−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セ
フェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1760,1650,1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.08Hz),2.98,3.30(2H,A
Bq,J=17.5Hz),4.12(2H,q,J=7.08Hz),4.65(2H,d,J=5.88H
z),5.03(1H,d,J=4.93Hz),5.55,5.65(2H,ABq,J=14.0Hz),
5.69(1H,dd,J=4.93Hz,8.44Hz),7.17(1H,s),7.62(1H,dd,
J=6.00Hz,8.06Hz),8.14(2H,s),8.22(1H,s),8.44(1H,d,J
=8.06Hz),9.00(1H,t,J=5.88Hz),9.04(1H,d,J=6.00Hz),
9.50(1H,d,J=8.44Hz)
【0138】(19) 7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキ
シイミノアセトアミド]−3−[1−メトキシ−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1750,1650,1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.04Hz),2.96,3.33(2H,A
Bq,J=17.3Hz),4.12(2H,q,J=7.04Hz),4.25(3H,s),4.99(1
H,d,J=4.93Hz),5.63,5.72(2H,ABq,J=14.0Hz),5.68(1H,d
d,J=4.93Hz,8.47Hz),7.45(1H,d,J=3.67Hz),7.85(1H,dd,
J=6.05Hz,8.22Hz),8.15(2H,s),8.69(1H,d,J=3.67Hz),8.
80(1H,d,J=8.22Hz),9.27(1H,d,J=6.05Hz),9.48(1H,d,J=
8.47Hz) (20) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセト
アミド]−3−[1−エトキシ−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1755,1660,1620,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.04Hz),1.36(3H,t,J=6.
98Hz),2.98,3.33(2H,ABq,J=17.5Hz),4.12(2H,q,J=7.04H
z),4.48(2H,q,J=6.98Hz),4.99(1H,d,J=4.93Hz),5.63,5.
72(2H,ABq,J=14.0Hz),5.68(1H,dd,J=4.93Hz,8.45Hz),7.
44(1H,d,J=3.64Hz),7.84(1H,dd,J=5.98Hz,8.25Hz),8.15
(2H,s),8.66(1H,d,J=3.64Hz),8.80(1H,d,J=8.25Hz),9.2
5(1H,d,J=5.98Hz),9.48(1H,d,J=8.45Hz)
【0139】(21) 7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキ
シイミノアセトアミド]−3−[1−エチル−4−(1
H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250,1750,1660,1625,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.19(3H,t,J=7.01Hz),1.44(3H,t,J=7.
17Hz),2.96,3.30(2H,ABq,J=17.1Hz),4.12(2H,q,J=7.01H
z),4.46(2H,q,J=7.17Hz),4.99(1H,d,J=4.93Hz),5.64(1
H,dd,J=4.93Hz,8.48Hz),5.66(2H,s),7.42(1H,d,J=3.18H
z),7.77(1H,dd,J=5.98Hz,8.27Hz),8.15(2H,s),8.38(1H,
d,J=3.18Hz),8.81(1H,d,J=8.27Hz),9.15(1H,d,J=5.98H
z),9.49(1H,d,J=8.48Hz) (22) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−ジフルオロ
エトキシイミノ)アセトアミド]−3−[2−ヒドロキ
シイミノメチル−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3150,1750,1660,1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:3.00,3.39(2H,ABq,J=17.3Hz),4.35(2
H,dt,J=3.84Hz,14.1Hz),5.03(1H,d,J=4.92Hz),5.58,5.7
1(2H,ABq,J=14.8Hz),5.72(1H,dd,J=4.92Hz,8.45Hz),6.1
6(1H,tt,J=3.84Hz,54.6Hz),7.51(1H,s),7.70(1H,dd,J=
6.09Hz,8.14Hz),8.19(2H,s),8.35(1H,s),8.46(1H,d,J=
8.14Hz),9.09(1H,d,J=6.09Hz),9.62(1H,d,J=8.45Hz),1
2.41(1H,s)
【0140】(23) 7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,
2−ジフルオロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−
[1−(2,2−ジフルオロエチル−4−(1H−ピロ
ロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム
−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3250,1760,1650,1600cm-1 NMR(D2 O+NaHCO3 )δ:3.17,3.35(2H,ABq,J=17.6Hz),4.5
2(2H,dt,J=3.63Hz,14.4Hz),4.82(2H,dt,overlapped wit
h D2 O),5.17(1H,d,J=4.78Hz),5.53,5.73(2H,ABq,J=15.
0Hz),5.83(1H,d,J=4.78Hz),6.16(1H,tt,J=3.63Hz,54.4H
z),6.34(1H,tt,J=3.55Hz,54.0Hz),7.06(1H,d,J=3.41H
z),7.72(1H,dd,J=6.19Hz,8.39Hz),8.14(1H,d,J=3.41H
z),8.62(1H,d,J=8.39Hz),8.66(1H,d,J=6.19Hz) (24) 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾ−ル−3−イル)−2−(2−フルオロエトキ
シイミノ)アセトアミド]−3−[1−エチル−4−
(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1740,1650,1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.44(3H,t,J=7.13Hz),2.93,3.31(2H,A
Bq,J=17.3Hz),4.32(2H,td,J=3.53Hz,29.8Hz),4.44(2H,
q,J=7.13Hz),4.61(2H,td,J=3.53Hz,47.8Hz),4.99(1H,d,
J=4.92Hz),5.64(1H,dd,J=4.92Hz,8.44Hz),5.66(2H,s),
7.43(1H,d,J=3.31Hz),7.77(1H,dd,J=6.14Hz,8.27Hz),8.
17(2H,s),8.38(1H,d,J=3.31Hz),8.81(1H,d,J=8.27Hz),
9.17(1H,d,J=6.14Hz),9.55(1H,d,J=8.44Hz)
【0141】(25) 7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−[1−エチル−4−(1
H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1750,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.44(3H,t,J=7.14Hz),2.94,3.32(2H,A
Bq,J=17.4Hz),3.85(3H,s),4.46(2H,q,J=7.14Hz),4.98(1
H,d,J=4.91Hz),5.63(1H,dd,J=4.91Hz,8.43Hz),5.66(2H,
s),7.43(1H,d,J=3.15Hz),7.77(1H,dd,J=6.02Hz,8.24H
z),8.15(2H,s),8.39(1H,d,J=3.15Hz),8.81(1H,d,J=8.24
Hz),9.16(1H,d,J=6.02Hz),9.50(1H,d,J=8.43Hz)
【0142】実施例11 氷冷した4−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジニウムヨージド(1.40g)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(18ml)溶液に、60%水素化ナトリウ
ム(237mg)ジイソプロピルエチルアミン(1.3
9g)、および7β[2−(5−アミノ−1,2,4−
チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセ
トアミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸・モノトリフルオロ酢酸塩(シン異性体)
(3.02g)を加える。同温度で30分間攪拌後、反
応混合物をテトラヒドロフラン(240ml)中に注
ぐ。生成する沈殿を濾取し、水(60ml)および酢酸
エチル(60ml)に加える。水層を1mol/l塩酸
でpH2.5に調整後、酢酸エチル(60ml)で3回
洗浄し、水層を分取し、有機溶媒を留去する。水溶液を
ダイヤイオンHP−20を使用するカラムクロマトグラ
フィ−に付し、カラムを水(300ml)で洗浄し、3
5%メタノ−ル水溶液で溶出する。目的化合物を含む画
分を合わせ、50mlまで濃縮し、凍結乾燥して、 7
β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル
−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]−3
−[4−メチル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
−ト(シン異性体)(80mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3250,1750,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.18(3H,t,J=7.05Hz),2.76,3.29(2H,A
Bq,J=17.3Hz),4.10(2H,q,J=7.05Hz),4.39(3H,s),4.97(1
H,d,J=4.87Hz),5.23,5.45(2H,ABq,J=14.3Hz),5.61(1H,d
d,J=4.87Hz,8.54Hz),7.08(1H,d,J=3.25Hz),7.72(1H,dd,
J=5.96Hz,8.49Hz),8.15(2H,s),8.51(1H,d,J=3.25Hz),8.
74(1H,d,J=5.96Hz),9.37(1H,d,J=8.49Hz),9.45(1H,d,J=
8.54Hz)
【0143】実施例12 氷冷した7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[6−ホルムアミド−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体)(1.52g)の
メタノール(12.2ml)溶液に、濃塩酸(2.22
ml)を加える。混合物を室温で2時間攪拌後、水(2
0ml)およびメタノール(20ml)を加え、1mo
l/l水酸化ナトリウム水溶液でpH2.8に調整す
る。溶液からメタノールを留去後、不溶物質を濾去し、
濾液を酢酸エチル(20ml)で3回洗浄し、水層を分
取し、有機溶媒を留去する。水溶液をダイヤイオンHP
−20を使用するカラムクロマトグラフィ−に付し、カ
ラムを水(300ml)で洗浄し、35%メタノ−ル水
溶液で溶出する。目的化合物を含む画分を合わせ、70
mlまで濃縮し、凍結乾燥して、7β−[2−(5−ア
ミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−
エトキシイミノアセトアミド]−3−[6−アミノ−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)
(0.22g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3200,1750,1640,1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.05Hz),2.92,3.31(2H,A
Bq,J=17.3Hz),4.12(2H,q,J=7.05Hz),4.99(1H,d,J=4.92H
z),5.57,5.64(2H,ABq,J=14.0Hz),5.65(1H,dd,J=4.92Hz,
8.47Hz),5.95(2H,s),7.07(1H,d,J=3.29Hz),7.69(1H,s),
7.85(1H,d,J=3.29Hz),8.15(2H,s),8.46(1H,s),9.49(1H,
d,J=8.47Hz),12.35(1H,s)
【0144】実施例13 実施例12と同様にして以下の化合物を得る。 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]−
3−[2−アミノメチル−4−(1H−ピロロ[3,2
−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシラ−ト塩酸塩(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200,1760,1650,1600cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.29(3H,t,J=7.09Hz),3.21,3.35(2H,A
Bq,J=17.8Hz),4.31(2H,q,J=7.09Hz),4.58(2H,s),5.18(1
H,d,J=4.83Hz),5.55,5.79(2H,ABq,J=14.9Hz),5.85(1H,
d,J=4.83Hz),7.07(1H,s),7.70(1H,dd,J=5.98Hz,8.27H
z),8.53(1H,d,J=8.27Hz),8.64(1H,d,J=5.98Hz)
【0145】実施例14 氷冷した7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[1−メチル−2−tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピ
リジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
−ト(シン異性体)(370mg)のメチルフェニルエ
ーテル(0.74ml)および塩化メチレン(1.5m
l)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.48ml)を加
える。混合物を室温で2時間攪拌後、ジイソプロピルエ
ーテル(30ml)中に注ぎ、生成する沈殿を濾取す
る。沈殿を水(30ml)および酢酸エチル(30m
l)に溶解し、pH2.5に調整する。不溶物質を濾去
し、水溶液をダイヤイオンHP−20を使用するカラム
クロマトグラフィ−(20ml)に付し、カラムを水
(300ml)で洗浄し、35%メタノ−ル水溶液で溶
出する。目的化合物を含む画分を合わせ、50mlまで
濃縮し、凍結乾燥して、7β−[2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−エトキ
シイミノアセトアミド]−3−[2−アミノ−1−メチ
ル−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]
メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異
性体)(92.0mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3150,1745,1650,1630,1540cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.20(3H,t,J=7.04Hz),2.98,3.28(2H,A
Bq,J=17.4Hz),3.62(3H,s),4.13(2H,q,J=7.04Hz),5.02(1
H,d,J=4.89Hz),5.22,5.36(2H,ABq,J=14.4Hz),5.70(1H,d
d,J=4.89Hz,8.50Hz),5.98(1H,s),7.00(1H,dd,J=6.57Hz,
7.62Hz),7.77(1H,d,J=7.62Hz),7.89(2H,s),8.16(2H,s),
8.24(1H,d,J=6.57Hz),9.51(1H,d,J=8.50Hz)
【0146】実施例15 7−アミノ−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]
ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシ
ラ−ト・2塩酸塩(0.80g)のテトラヒドロフラン
(16ml)および水(16ml)の混合物中に、2−
(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イ
ル)−2−アリルオキシイミノアセチルクロリド・塩酸
塩(670mg)を10%炭酸水素ナトリウム水溶液で
混合物のpHを5.0−5.5に保ちながら10℃で徐
々に加える。30分間攪拌後、混合物を水(100m
l)で稀釈し、有機溶媒を減圧下に留去する。得られた
水層をpH1.0に調整し、ダイヤイオンHP−20を
使用するカラムクロマトグラフィ−に付し、30%メタ
ノ−ル水溶液で溶出する。メタノ−ルを除去後、目的化
合物を含む画分を合わせ、凍結乾燥して、7β−[2−
(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−イ
ル)−2−アリルオキシイミノアセトアミド]−3−
[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メ
チル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性
体)(0.47g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3150(br),1753,1652(sh),1595cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:3.01,3.32(2H,ABq,J=17.4Hz),4.61(2
H,d,J=5.2Hz),5.03(1H,d,J=4.9Hz),5.14(1H,d,J=10.5H
z),5.29(1H,d,J=4.9Hz),5.70(1H,dd,J=4.9Hz,8.4Hz),5.
72(2H,br.s),5.94(1H,m),7.35(1H,d,J=3.0Hz),7.70(1H,
dd,J=6.0Hz,8.1Hz),8.19(2H,br.s),8.29(1H,d,J=3.0H
z),8.67(1H,d,J=8.1Hz),9.06(1H,d,J=6.0Hz),9.57(1H,
d,J=8.4Hz)
【0147】実施例16 実施例15と同様にして以下の化合物を得る。 (1)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジ
ニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1755,1650(sh),1592cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:3.02,3.36(2H,ABq,J=17.3Hz),3.86(3
H,s),5.04(1H,d,J=5.0Hz),5.70(1H,dd,J=5.0Hz,8.3Hz),
5.73(2H,br.s),7.36(1H,d,J=2.6Hz),7.70(1H,dd,J=5.9H
z,8.1Hz),8.22(2H,br.s),8.29(1H,d,J=2.6Hz),8.69(1H,
d,J=8.1Hz),9.07(1H,d,J=5.9Hz),9.56(1H,d,J=8.3Hz) (2)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−プロポキシイミノアセトア
ミド]−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリ
ジニオ)メチル]−3−セフェム−4−カルボキシラ−
ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1754,1648(sh),1598cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:0.85(3H,t,J=7.5Hz),1.61(2H,m),3.0
3,3.31(2H,ABq,J=17.4Hz),4.03(2H,t,J=6.7Hz),5.03(1
H,d,J=5.0Hz),5.72(2H,br.s),5.74(1H,dd,J=5.0Hz,8.4H
z),7.34(1H,d,J=3.0Hz),7.70(1H,dd,J=6.0Hz,8.1Hz),8.
19(2H,br.s),8.29(1H,d,J=3.0Hz),8.67(1H,d,J=8.1Hz),
9.05(1H,d,J=6.0Hz),9.53(1H,d,J=8.4Hz)
【0148】(3)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−
ジフルオロエトキシイミノアセトアミド]−3−[1−
メチル−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニ
オ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体) NMR(DMSO-d6 )δ:2.98,3.30(2H,ABq,J=17.4Hz),4.03(3
H,s),4.35(2H,dt,J=4.0Hz,13.1Hz),5.00(1H,d,J=5.0H
z),5.65(2H,br.s),5.64(1H,dd,J=5.0Hz,8.0Hz),6.16(1
H,tt,J=4.0Hz,54.3Hz),7.34(1H,d,J=3.5Hz),7.78(1H,d
d,J=4.6Hz,8.3Hz),8.29(2H,br.s),8.34(1H,d,J=3.5Hz),
8.76(1H,d,J=8.3Hz),9.11(1H,d,J=4.6Hz),9.62(1H,d,J=
8.0Hz) (4)7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−フルオロメトキシイミノア
セトアミド]−3−[1−メチル−4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体) IR(ヌシ゛ョール):3150(br),1740,1660(sh),1592cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:2.93,3.31(2H,ABq,J=17.4Hz),4.03(3
H,s),5.00(1H,d,J=5.0Hz),5.65(2H,d,J=54.9Hz),5.67(1
H,dd,J=5.0Hz,8.3Hz),5.69(2H,br.s),7.39(1H,d,J=3.0H
z),7.77(1H,dd,J=6.0Hz,8.2Hz),8.26(2H,br.s),8.29(1
H,d,J=3.0Hz),8.74(1H,d,J=8.2Hz),9.17(1H,d,J=6.0H
z),9.71(1H,d,J=8.3Hz)
【0149】(5)7β−[2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)−2−(2−フル
オロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−[1−メチ
ル−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]
メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異
性体) IR(ヌシ゛ョール):3250(br),1740,1655(sh),1592cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:2.94,3.21(2H,ABq,J=17.4Hz),4.03(3
H,s),4.32(2H,dt,J=28.9Hz,3.3Hz),4.61(2H,dt,J=47.8H
z,3.7Hz),4.99(1H,d,J=5.0Hz),5.67(1H,dd,J=5.0Hz,8.4
Hz),5.69(2H,br.s),7.40(1H,d,J=3.0Hz),7.77(1H,dd,J=
6.0Hz,8.2Hz),8.23(2H,br.s),8.29(1H,d,J=3.0Hz),8.74
(1H,d,J=8.2Hz),9.18(1H,d,J=6.0Hz),9.56(1H,d,J=8.4H
z)
【0150】実施例17 2−(5−トリチルアミノ−1,2,4−チアジアゾ−
ル−3−イル)−2−((R)−2−メトキシカルボニ
ル−2−tert−ブトキシカルボニルアミノエトキシ
イミノ)酢酸(シン異性体)(0.56g)のN,N−
ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、炭酸カリウム
(185mg)を氷冷下に加える。メタンスルホニルク
ロリド(0.21ml)を加え、混合物を同温で2時間
攪拌する。得られた溶液を酢酸エチル(50ml)、氷
水(50ml)および6N塩酸(1ml)の混合物中に
注ぎ、混合物を10分間攪拌する。有機層を分取し、水
で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃
縮する。得られた残渣をテトラヒドロフランに溶解し、
7β−アミノ−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジニオ)メチル]−3−セフェム−4−カルボ
キシラ−ト・2塩酸塩(0.54g)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)と水(10ml)の混合物中溶液に、
5%炭酸水素ナトリウム水溶液でpH5.0−6.0に
保ちながら滴下する。得られた混合物を6N塩酸でpH
2.0に調整し、酢酸エチル(50ml)で抽出する。
分取した有機層を水で洗浄し、、硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下に溶媒を留去して残渣(0.5g)を得
る。得られた残渣をトリフルオロ酢酸(3ml)および
アニソール(1ml)で室温で2時間で脱アシル化す
る。得られた混合物をジイソプロピルエーテル(50m
l)中に注ぎ、生成する沈殿を濾取し、pH3.5でダ
イヤイオンHP−20を使用するカラムクロマトグラフ
ィ−(20ml)に付し、30%メタノ−ル水溶液で溶
出する。目的化合物を含む画分を合わせ、凍結乾燥し
て、7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジア
ゾ−ル−3−イル)−2−((R)−2−メトキシカル
ボニル−2−アミノエトキシイミノ)アセトアミド]−
3−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニ
オ)]メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト
(シン異性体)(40mg)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1750,1655(sh),1600cm-1 NMR(D2 O)δ:3.20,3.41(2H,ABq,J=17.9Hz),3.85(3H,s),
4.59(2H,m),4.70(1H,m),5.19(1H,d,J=5.0Hz),5.65,5.82
(2H,ABq,J=16.7Hz),5.89(1H,d,J=5Hz),6.98(1H,d,J=3.3
Hz),7.65(1H,dd,J=6.2Hz,8.2Hz),8.13(1H,d,J=3.3Hz),
8.52(1H,d,J=8.2Hz),8.59(1H,d,J=6.2Hz)
【0151】実施例18 7β−アミノ−3−[4−(1H−ピロロ[3,2−
b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−4−カルボ
キシラ−ト・2塩酸塩(0.80g)のテトラヒドロフ
ラン(16ml)および水(8ml)の混合溶液に、1
−[2−(5−トリチルアミ−1,2,4−チアジアゾ
−ル−3−イル)−2−(3−ヒドロキシプロピルオキ
シイミノ)アセチル]ベンゾトリアゾール−3−オキシ
ド(1.3g)を加える。混合物を室温で6時間攪拌す
る。得られた混合物を酢酸エチル(20ml)および水
(100ml)中に注ぎ、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液でpH6.5に調整する。分取した有機層をSP−2
05(商標:三菱化成社製)を使用するカラムクロマト
グラフィ−(20ml)に付す。カラムを水(100m
l)で洗浄し、15%イソプロパノール水溶液で溶出
し、凍結乾燥する。得られた残渣(950mg)を冷却
したアニソール(4ml)およびトリフルオロ酢酸(4
ml)の混合物中に溶解する。室温で2時間攪拌後、反
応混合物をジイソプロピルエーテル(80ml)中に注
ぐ。生成する沈殿を濾取し、水(80ml)中に懸濁す
る。混合物を5%炭酸水素ナトリウム水溶液でpH6.
5に調整し、不溶物質を濾去する。水溶液を6N塩酸で
pH2.0まで酸性にし、SP−205を使用するカラ
ムクロマトグラフィ−(20ml)に付す。水でカラム
を洗浄した後、15%イソプロパノール水溶液で溶出す
る。目的化合物を含む画分を合わせ、凍結乾燥して、7
β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル
−3−イル)−2−(3−ヒドロキシプロピルオキシイ
ミノ)アセトアミド]−3−[4−(1H−ピロロ
[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セフェム−
4−カルボキシラ−ト(シン異性体)(130mg)を
得る。 IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1752,1655(sh),1590cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:1.75(3H,m),3.00,3.30(2H,ABq,J=17.2
Hz),3.44(2H,t,J=6.3Hz),4.14(2H,t,J=6.8Hz),5.00(1H,
d,J=5.0Hz),5.67(1H,dd,J=5.0Hz),5.69(2H,br.s),7.34
(1H,d,J=3.0Hz),7.70(1H,dd,J=6.1Hz,8.1Hz),8.14(2H,b
r.s),8.29(1H,d,J=3.0Hz),8.62(1H,d,J=8.1Hz),9.06(1
H,d,J=6.1Hz),9.49(1H,d,J=8.4Hz)
【0152】実施例19 2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル−3−
イル)−2−(2,2−ジフルオロエトキシイミノ)酢
酸(1.0g)の塩化メチレン(10ml)中懸濁液
に、五塩化燐(2.34g)を加え、混合物を室温で
2.5時間攪拌する。得られた溶液を7β−アミノ−3
−[4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]
メチル−3−セフェム−4−カルボキシラ−ト・2塩酸
塩(0.76g)、テトラヒドロフラン(30ml)お
よび水(15ml)の混合溶液に、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液でpH5.0−5.5に保ちながら加える。
30分後に、反応混合物に水(100ml)および酢酸
エチル(100ml)を加える。混合物を5%炭酸カリ
ウム水溶液でpH7.5に調整し、分取した水層を同条
件で1.5時間攪拌し、6N塩酸でpH1.0した後、
有機溶媒を留去する。得られた水層をダイヤイオンHP
−20を使用するカラムクロマトグラフィ−(100m
l)に付し、カラムを水(300ml)で洗浄し、目的
化合物を30%メタノ−ル水溶液で溶出し、凍結乾燥し
て、7β−[2−(5−ホスホノアミノ−1,2,4−
チアジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−ジフルオ
ロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−[4−(1H
−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ)]メチル−3−セ
フェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体)(0.9
4g)を得る。 IR(ヌシ゛ョール):3200(br),1770,1655cm-1 NMR(DMSO-d6 )δ:3.17,3.36(2H,ABq,J=17.8Hz),4.38(2
H,dt,J=4Hz,13.1Hz),5.11(1H,d,J=5Hz),5.71(2H,br.s),
5.86(1H,dd,J=5Hz,8Hz),6.16(1H,tt,J=4.0Hz,54.3Hz),
7.10(1H,d,J=3.5Hz),7.72(1H,dd,J=4.6Hz,8.3Hz),8.32
(1H,d,J=3.5Hz),8.67(1H,d,J=8.3Hz),8.77(1H,d,J=4.6H
z),9.50(1H,br.s),9.68(1H,d,J=8Hz),13.67(1H,br.s)
【0153】実施例20 実施例19と同様にして以下の化合物を得る。 7β−[2−(5−ホスホノアミノ−1,2,4−チア
ジアゾ−ル−3−イル)−2−(2,2−ジフルオロエ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−[1−メチル−4
−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニオ]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシラ−ト(シン異性体) NMR(DMSO-d6 )δ:3.12,3.30(2H,ABq,J=18Hz),4.02(3H,
s),4.37(2H,dt,J=4.2Hz,13.1Hz),5.12(1H,d,J=5Hz),5.7
0(2H,br.s),5.88(1H,dd,J=5Hz,8Hz),6.20(1H,tt,J=4.2H
z,54.1Hz),7.12(1H,d,J=3.5Hz),7.72(1H,dd,J=4.5Hz,8.
3Hz),8.29(1H,d,J=3.5Hz),8.77(1H,d,J=8.3Hz),8.83(1
H,d,J=4.5Hz),9.45(1H,br.s),9.68(1H,d,J=8Hz)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1 はアミノ基または保護されたアミノ基、 R2 は水素または有機基、 R3 は適当な置換基を有していても良いピロロピリジニ
    ウム基、 R4 は保護されたカルボキシ基または式:−COO-
    表される基、 XはNまたはCH、 Y- はアニオン、 nは0または1をそれぞれ意味する。ただし、R4
    式:−COO- で表される基であるときnは0であり、
    4 が保護されたカルボキシ基であるとき、nは1であ
    る。]で示される新規セフェム化合物およびその塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9872906B2 (en) 2013-03-15 2018-01-23 Merck Sharp & Dohme Corp. Ceftolozane antibiotic compositions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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