JPH04270290A - 新規セフェム化合物 - Google Patents

新規セフェム化合物

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Publication number
JPH04270290A
JPH04270290A JP3196177A JP19617791A JPH04270290A JP H04270290 A JPH04270290 A JP H04270290A JP 3196177 A JP3196177 A JP 3196177A JP 19617791 A JP19617791 A JP 19617791A JP H04270290 A JPH04270290 A JP H04270290A
Authority
JP
Japan
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compound
acid
ester
reaction
protected
Prior art date
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Pending
Application number
JP3196177A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Yamanaka
秀昭 山中
Takahiro Ogawa
恭弘 小川
Kazuo Sakane
坂根 和夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP3196177A priority Critical patent/JPH04270290A/ja
Publication of JPH04270290A publication Critical patent/JPH04270290A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Cephalosporin Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高い抗菌活性を有す
る新規なセフェム化合物に関するものであり医療の分野
で利用される。
【0002】
【従来の技術】セフェム化合物は数多く知られているが
、この発朋の下記一般式(I)で示されるセフェム化合
物は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抗菌活性を有し、医薬
として有用なセフェム化合物は数多く知られているが、
この発明はさらに優れた医薬品の開発を意図してなされ
たものである。
【0004】
【発明の構成】この発明の目的とするセフェム化合物は
新規であり、下記一般式(I)で示すことができる。 [式中、R1はアミノ基または保護されたアミノ基、R
2は水素または有機基、R3はヒドロキシ基または保護
されたヒドロキシ基、R4は水素、O−、ヒドロキシ基
または保護されたヒドロキシ基、R5はカルボキシ基、
保護されたカルボキシ基またはCOO−、およびZはC
HまたはNを意味する]。この発明のセフェム化合物(
I)は下記に説明する製造法によって製造することがで
きる。
【0005】製造法1
【0006】製造法2
【0007】製造法3
【0008】
【0009】この発明の出発化合物は下記に説明する製
造法によって製造することができる。
【0010】製造法A
【0011】製造法B
【0012】製造法C
【0013】製造法D
【0014】製造法E
【0015】製造法F
【0016】製造法G
【0017】 それぞれ前と同じ意味でありR6は水素またはアミノ保
護基、 およびX2は酸残基を意味する]。
【0018】化合物(I)、(Ia)〜(Ib)、(I
I)、(V)および(XIII)については、それらの
化合物にシン異性体、アンチ異性体およびそれらの混合
物が含まれることは容易に理解される。例えば、目的化
合物(I)について云えば、シン異性体とは下記式で示
される部分構造を有する一つの幾何異性体を意味し、(
式中、R1、R2およびZはそれぞれ前と同じ意味)ア
ンチ異性体とは下記式で示される部分構造を有する別の
幾何異性体を意味する (式中、R1、R2およびZはそれぞれ前と同じ意味)
。上記化合物(I)以外のその他の化合物についても、
シン異性体およびアンチ異性体については、化合物(I
)について説明したような同じ幾何異性体を参照すれば
よい。この明細書においては、これらの幾何異性体およ
びそれらの混合物の部分構造は便宜上、下記の式:(式
中、R1、R2およびZはそれぞれ前と同じ意味)で示
すことにする。
【0019】化合物(I)の医薬として許容される好適
な塩類は常用の無毒性塩であり、例えばナトリウム塩、
カリウム塩等のアルカリ金属塩および例えばカルシウム
塩、マグネシウム塩等のアルカリ土金属塩のような金属
塩、アンモニウム塩、例えばトリメチルアミン塩、トリ
エチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘ
キシルアミン塩、N,N′−ジベンジルエチレンジアミ
ン塩等の有機塩基塩、例えば酢酸塩、トリフルオロ酢酸
塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベ
ンゼンスルホン酸塩、ギ酸塩、トルエンスルホン酸塩等
の有機酸塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸
塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、または例えばアル
ギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸と
の塩等が挙げられる。
【0020】この明細書の以上および以下の記載におい
てこの発明の範囲内に包含される種々の定義の好適な例
および説明を以下詳細に述べる。「低級」とは、特に指
示がなければ、炭素原子1ないし6個(好ましくは1な
いし4個)を意味するものとする。好適な「保護された
アミノ基」としては、アシルアミノ基または例えばベン
ジル、トリチル等の適当な置換基を有していてもよいア
ル(低級)アルキル基のような常用の保護基で置換され
たアミノ基等が挙げられる。
【0021】「アシルアミノ基」の好適な「アシル部分
」としては、カルバモイル基、置換されたカルバモイル
基、脂肪族アシル基および芳香環または複素環を含むア
シル基が挙げられる。前記アシル基の好適な例としては
、N,N−ジ(低級)アルキルカルバモイル基;例えば
ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブ
チリル、バレリル、イソバレリル、オキサリル、スクシ
ニル、ピバロイル等の低級アルカノイル基;例えばメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、1−シクロプロピルエトキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、第三級ブ
トキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシ
ルオキシカルボニル等の低級アルコキシカルボニル基;
例えばメシル、エタンスルホニル、プロパンスルホニル
、イソプロパンスルホニル、ブタンスルホニル等の低級
アルカンスルホニル基;例えばベンゼンスルホニル、ト
シル等のアレーンスルホニル基;例えばベンゾイル、ト
ルオイル、キシロイル、ナフトイル、フタロイル、イン
ダンカルボニル等のアロイル基;例えばフェニルアセチ
ル、フェニルプロピオニル等のアル(低級)アルカノイ
ル基;例えばベンジルオキシカルボニル、フェネチルオ
キシカルボニル等のアル(低級)アルコキシカルボニル
基等が挙げられる。上記アシル部分は例えば塩素、臭素
、沃素またはフッ素のようなハロゲン等のような適当な
置換基を有していてもよい。
【0022】好適な「有機基」としては、低級アルキル
基、例えばクロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロ
メチル、ブロモメチル、クロロエチル、ジクロロエチル
、トリクロロエチル、フルオロエチル、トリフルオロエ
チル等のモノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アル
キル基、例えばビニル、1−プロペニル、アリル、1−
メチルアリル、1または2または3−ブテニル、1また
は2または3または4−ペンテニル、1または2または
3または4または5−ヘキセニル等の低級アルケニル基
、例えばエチニル、1−プロピニル、プロパルギル、1
−メチルプロパルギル、1または2または3−ブチニル
、1または2または3または4−ペンチニル、1または
2または3または4または5−ヘキシニル等の低級アル
キニル基、例えばフェニル、ナフチル等のアリール基、
例えばベンジル、フェネチル、フェニルプロピル等のフ
ェニル(低級)アルキル基のようなアル(低級)アルキ
ル基、カルボキシ(低級)アルキル基、保護されたカル
ボキシ(低級)アルキル基、ヒドロキシ(低級)アルキ
ル基、保護されたヒドロキシ(低級)アルキル基、ヒド
ロキシ保護基等が挙げられる。
【0023】好適な「保護されたカルボキシ基」および
「保護されたカルボキシ(低級)アルキル基」の好適な
「保護されたカルボキシ部分」としてはエステル化され
たカルボキシ基等が挙げられる。前記エステルの好適な
例としては、例えばメチルエステル、エチルエステル、
プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエス
テル、イソブチルエステル、第三級ブチルエステル、ペ
ンチルエステル、第三級ペンチルエステル、ヘキシルエ
ステル、1−シクロプロピルエチルエステル等の低級ア
ルキルエステル;例えばビニルエステル、アリルエステ
ル等の低級アルケニルエステル;例えばエチニルエステ
ル、プロピニルエステル等の低級アルキニルエステル;
例えばメトキシメチルエステル、エトキシメチルエステ
ル、イソプロポキシメチルエステル、1−メトキシエチ
ルエステル、1−エトキシエチルエステル等の低級アル
コキシアルキルエステル;例えばメチルチオメチルエス
テル、エチルチオメチルエステル、エチルチオエチルエ
ステル、イソプロピルチオメチルエステル等の低級アル
キルチオアルキルエステル;例えば2−ヨードエチルエ
ステル、2,2,2−トリクロロエチルエステ等のモノ
(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルキルエステル
;例えばアセトキシメチルエステル、プロピオニルオキ
シメチルエステル、ブチリルオキシメチルエステル、バ
レリルオキシメチルエステル、ピバロイルオキシメチル
エステル、ヘキサノイルオキシメチルエステル、2−ア
セトキシエチルエステル、2−プロピオニルオキシエチ
ルエステル等の低級アルカノイルオキシ(低級)アルキ
ルエステル;例えばメシルメチルエステル、2−メシル
エチルエステル等の低級アルカンスルホニル(低級)ア
ルキルエステル;例えばベンジルエステル、4−メトキ
シベンジルエステル、4−ニトロベンジルエステル、フ
ェネチルエステル、トリチルエステル、ベンズヒドリル
エステル、ビス(メトキシフェニル)メチルエステル、
3,4−ジメトキシベンジルエステル、4−ヒドロキシ
−3,5−ジ第三級ブチルベンジルエステル等の適当な
置換基1個以上を有していてもよいフェニル(低級)ア
ルキルエステルのようなアル(低級)アルキルエステル
;例えばフェニルエステル、トリルエステル、第三級ブ
チルフェニルエステル、キシリルエステル、メシチルエ
ステル、クメニルエステル、4−クロロフェニルエステ
ル、4−メトキシフェニルエステル等の置換されたまた
は非置換フェニルエステルのような適当な置換基1個以
上を有していてもよいアリールエステル;トリ(低級)
アルキルシリルエステル;例えばメチルチオエステル、
エチルチオエステル等の低級アルキルチオエステル等の
ようなものが挙げられる。好適な「低級アルキル基」、
ならびに「カルボキシ(低級)アルキル基」、「保護さ
れたカルボキシ(低級)アルキル基」、「ヒドロキシ(
低級)アルキル基」および「保護されたヒドロキシ(低
級)アルキル基」の好適な「低級アルキル部分」として
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル等の
ような直鎖アルキルまたは分枝鎖アルキルが挙げられ、
それらの中で好ましいものとしてはC1〜C4アルキル
基が挙げられる。好適な「アミノ保護基」としては、前
に例示したようなアシル基またはベンジル、トリチル等
の適当な置換基を有していてもよいアル(低級)アルキ
ル基のような常用の保護基が挙げられる。
【0024】好適な「ヒドロキシ保護基」としては、前
に例示したようなアシル基等が挙げられる。好適な「保
護されたヒドロキシ基」および「保護されたヒドロキシ
(低級)アルキル基」における好適な「保護されたヒド
ロキシ部分」としては、アシルオキシ基または例えばベ
ンズヒドリル、P−メトキシベンジル等の適当な置換基
を有していてもよいアル(低級)アルキル基のような常
用の保護基で置換されたヒドロキシ基等が挙げられる。 「アシルオキシ基」の好適な「アシル部分」としては前
に例示したようなアシル基等が挙げられる。好適な「酸
残基」としては、例えば塩素、臭素、沃素等のハロゲン
、例えばベンゼンスルホニルオキシ、トシルオキシ、メ
シルオキシ等のスルホニルオキシ基、例えばアセチルオ
キシ、プロピオニルオキシ等の低級アルカノイルオキシ
基等のようなアシルオキシ基が挙げられる。好適な「ハ
ロゲン」としては、塩素、臭素、沃素等が挙げられる。 この発明の目的化合物と出発化合物の製造法を以下詳細
に説明する。
【0025】製造法1 化合物(I)またはその塩類は、化合物(II)または
その塩類を化合物(III)またはその塩類と反応させ
ることにより製造することができる。この反応は、水、
リン酸塩緩衝液、アセトン、クロロホルム、アセトニト
リル、ニトロベンゼン、塩化メチレン、塩化エチレン、
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、メタノ
ール、エタノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジメチルスルホキシドのような溶媒中で行えばよ
いが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればその他の
いかなる有機溶媒中でも反応を行うことができる。これ
らの溶媒中、親水性溶媒は水との混合物として使用して
もよい。化合物(III)が液状であれば、それを溶媒
として使用することもできる。反応は、例えば、アルカ
リ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭
酸水素塩のような無機塩基、トリアルキルアミンのよう
な有機塩基等の塩基の存在下に行ってもよい。反応温度
は特に限定されないが、通常は冷却下ないし加熱下に反
応が行われる。この反応は好ましくは、例えばヨー化ナ
トリウム、ヨー化カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化
物の存在下に行われる。
【0026】製造法2 とができる。この脱離反応の好適な方法としては加水分
解、還元等のような常用の方法が挙げられる。 (i)加水分解 加水分解は塩基または酸(ルイス酸も含む)の存在下に
行うのが望ましい。好適な塩基としては、例えばナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属、例えばマグネシウム
、カルシウム等のアルカリ土金属、それらの金属の水酸
化物または炭酸塩または炭酸水素塩、例えばトリメチル
アミン、トリエチルアミン等のトリアルキルアミン、ピ
コリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−
5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オク
タン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク
−7−エン等のような無機塩基および有機塩基が挙げら
れる。好適な酸としては、例えばギ酸、酢酸、プロピオ
ン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸お
よび例えば塩酸、臭化水素酸、塩化水素、臭化水素等の
無機酸が挙げられる。例えばトリクロロ酢酸、トリフル
オロ酢酸等のトリハロ酢酸等のようなルイス酸を使用す
る脱離は、例えばアニソール、フェノール等の陽イオン
捕捉剤の存在下に行うのが好ましい。反応は通常、水、
例えばメタノール、エタノール等のアルコール、塩化メ
チレン、テトラヒドロフラン、それらの混合物のような
溶媒中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒で
あれば、その他のいかなる溶媒中でも反応を行うことが
できる。液状の塩基または酸も溶媒として使用すること
ができる。反応温度は特に限定されないが、通常は冷却
下ないし加温下に反応が行われる。 (ii)還元 還元は化学的還元および接触還元を含む常法によって行
われる。化学的還元に使用される好適な還元剤は、例え
ばスズ、亜鉛、鉄等の金属または例えば塩化クロム、酢
酸クロム等の金属化合物と、例えばギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、
塩酸、臭化水素酸等の有機酸または無機酸との組合わせ
である。接触還元に使用される好適な触媒は、例えば白
金板、白金海綿、白金黒、コロイド白金、酸化白金、白
金線等の白金触媒、例えばパラジウム海綿、パラジウム
黒、酸化パラジウム、パラジウム−炭素、コロイドパラ
ジウム、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム炭酸バ
リウム等のパラジウム触媒、例えば還元ニッケル、酸化
ニッケル、ラネーニッケル等のニッケル触媒、例えば還
元コバルト、ラネーコバルト等のコバルト触媒、例えば
還元鉄、ラネー鉄等の鉄触媒、例えば還元銅、ラネー銅
、ウルマン銅等の銅触媒等のような常用のものである。 還元は通常、水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、N,N−ジメチルホルムアミドのような反応に悪影
響を及ぼさない常用の溶媒、またはそれらの混合物中で
行われる。さらに、化学的還元に使用する上記酸が液体
である場合には、それらを溶媒として使用することもで
きる。さらにまた、接触還元に使用される好適な溶媒と
しては、上記溶媒、ならびにジエチルエーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等のようなその他の常用の溶
媒、またはそれらの混合物が挙げられる。この反応の反
応温度は特に限定されないが、通常は冷却下ないし加温
下に反応が行われる。
【0027】製造法3 化合物(I)またはその塩類は、化合物(IV)もしく
はそのアミノ基における反応性誘導体またはその塩類を
、化合物(V)もしくはそのカルボキシ基における反応
性誘導体またはその塩類と反応させることにより製造す
ることができる。化合物(IV)のアミノ基における好
適な反応性誘導体としては、化合物(IV)とアルデヒ
ド、ケトン等のようなカルボニル化合物との反応によっ
て生成するシッフの塩基型イミノまたはそのエナミン型
互変異性体;化合物(IV)とビス(トリメチルシリル
)アセトアミド、例えばN−(トリメチルシリル)アセ
トアミドのようなモノ(トリメチルシリル)アセトアミ
ド、ビス(トリメチルシリル)尿素等のようなシリル化
合物との反応によって生成するシリル誘導体;化合物(
IV)と三塩化リンまたはホスゲンとの反応によって生
成する誘導体等が挙げられる。化合物(V)のカルボキ
シ基における好適な反応性誘導体としては、酸ハロゲン
化物、酸無水物、活性化アミド、活性化エステル等が挙
げられる。反応性誘導体の好適な例としては、酸塩化物
;酸アジ化物;例えばジアルキルリン酸、フェニルリン
酸、ジフェニルリン酸、ジベンジルリン酸、ハロゲン化
リン酸等の置換されたリン酸、ジアルキル亜リン酸、亜
硫酸、チオ硫酸、硫酸、例えばメタンスルホン酸等のス
ルホン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸
、ピバリン酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、2−エチ
ル酪酸、トリクロロ酢酸等の脂肪族カルボン酸または例
えば安息香酸等の芳香族カルボン酸のような酸との混合
酸無水物;対称酸無水物;イミダゾール、4−置換イミ
グゾール、ジメチルピラゾール、トリアゾール、1−ヒ
ドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールまたはテトラゾー
ルとの活性化アミド;または例えばシアノメチルエステ
ル、メトキシメチルエ パルギルエステル、p−ニトロフェニルエステル、2,
4−ジニトロフェニルエステル、トリクロロフェニルエ
ステル、ペンタクロロフェニルエステル、メシルフェニ
ルエステル、フェニルアゾフェニルエステル、フェニル
チオエステル、p−ニトロフェニルチオエステル、p−
クレジルチオエステル、カルボキシメチルチオエステル
、ピラニルエステル、ピリジルエステル、ピペリジルエ
ステル、8−キノリルチオエステル等の活性化エステル
、または例えばN,N−ジメチルヒドロキシルアミン、
1−ヒドロキシ−2−(1H)−ピリドン、N−ヒドロ
キシスクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド、1
−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール等のN−ヒド
ロキシ化合物とのエステル等が挙げられる。これらの反
応性誘導体は使用すべき化合物(V)の種類に従って任
意に選択することができる反応は通常、水、例えばメタ
ノール、エタノール等のアルコール、アセトン、ジオキ
サン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、
塩化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,
N−ジメチルホルムアミド、ピリジンのような常用の溶
媒中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であ
れば、その他のいかなる有機溶媒中でも反応を行うこと
ができる。これらの常用の溶媒は水との混合物として使
用してもよい。この反応において、化合物(V)を遊離
酸の形またはその塩の形で使用する場合には、N,N′
−ジシクロヘキシルカルボジイミド;N−シクロヘキシ
ル−N′−モルホリノエチルカルボジイミド;N−シク
ロヘキシル−N′−(4−ジエチルアミノシクロヘキシ
ル)カルボジイミド;N,N′−ジエチルカルボジイミ
ド;N,N′−ジイソプロピルカルボジイミド;N−エ
チル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド;N,N′−カルボニルビス(2−メチルイミダ
ゾール);ペンタメチレンケテン−N−シクロヘキシル
イミン;ジフェニルケテン−N−シクロヘキシルイミン
;エトキシアセチレン;1−アルコキシ−1−クロロエ
チレン;亜リン酸トリアルキル;ポリリン酸エチル;ポ
リリン酸イソプロピル;オキシ塩化リン(塩化ホスホリ
ル);三塩化リン;塩化チオニル;塩化オキサリル;例
えばクロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル等のハ
ロギ酸低級アルキル;トリフェニルホスフィン;2−エ
チル−7−ヒドロキシベンズイソオキサゾリウム塩;2
−エチル−5−(m−スルホフェニル)イソオキサゾリ
ウムヒドロキシド分子内塩;1−(p−クロロベンゼン
スルホニルオキシ)−6−クロロ−1H−ベンゾトリア
ゾール;N,N−ジメチルホルムアミドと塩化チオニル
、ホスゲン、クロロギ酸トリクロロメチル、オキシ塩化
リン等との反応によって調製したいわゆるビルスマイヤ
ー試薬等のような常用の縮合剤の存在下に反応を行うの
が望ましい。反応はまた、アルカリ金属炭酸水素塩、ト
リ(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−(低級)ア
ルキルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジ
ルアミン等のような無機塩基または有機塩基の存在下に
行ってもよい。反応温度は特に限定されないが、通常は
冷却下ないし加温下に反応が行われる。
【0028】製造法A キシ保護基の脱離反応に付すことにより製造することが
できる。この反応は上記製造法2と同様にして行うこと
ができ、従ってこの反応の反応様式および例えば塩基、
酸、触媒、溶媒、反応温度等の反応条件については製造
法2の説明を参照すればよい。
【0029】製造法B 化合物(VIII)またはその塩類は、化合物(VI)
またはその塩類を化合物(VII)またはその塩類と反
応させることにより製造することができる。この反応は
下記製造例2と同様にして行うことができる。
【0030】製造法C 化合物(III)またはその塩類は、化合物(IX)ま
たはその塩類をハロゲン化反応に付すことにより製造す
ることができる。この反応は下記製造例3と同様にして
行うことができる。
【0031】製造法D 化合物(XII)またはその塩類は、化合物(X)また
はその塩類を化合物(XI)またはその塩類と反応させ
ることにより製造することができる。この反応は下記製
造例4および5と同様にして行うことができる。
【0032】製造法E 化合物(II)またはその塩類は、化合物(XIIa)
もしくはそのアミノ基における反応性誘導体またはその
塩類を、化合物(V)もしくはそのカルボキシ基におけ
る反応性誘導体またはその塩類と反応させることにより
製造することができる。この反応は上記製造法3と同様
にして行うことができ、従ってこの反応の反応様式およ
び例えば塩基、酸、触媒、溶媒、反応温度等の反応条件
については製造法3の説明を参照すればよい。
【0033】製造法F 化合物(IVa)またはその塩類は、化合物(XIIb
)またはその塩類を化合物(IIIa)応に付すことに
より製造できる。この反応は、下記製造例7と同様にし
て行うことができる。
【0034】製造法G 化合物(II)またはその塩類は、化合物(XIII)
またはその塩類を化合物(XI)またはその塩類と反応
させることにより製造することができる。この反応は下
記製造例8と同様にして行うことができる。製造法1〜
3とA〜Gにおける目的化合物および出発化合物の好適
な塩としては、化合物(I)に例示したような塩類があ
げられる。
【0035】目的化合物(I)および医薬として許容さ
れるその塩類は新規であり、強い抗菌作用を発揮してグ
ラム陽性菌およびグラム陰性菌を含む広汎な病原菌の生
育を阻止し、抗菌薬として有用である。ここに目的化合
物(I)の有用性を示すために、この発明の代表的化合
物のMIC(最小発育阻止濃度)についての試験結果を
以下に示す。 試験法: 試験管内抗菌活性を下記寒天平板倍数希釈法により測定
した。各試験菌株をトリプトケース−ソイ−ブロス中一
夜培養してその1白金耳(生菌数106個/ml)を、
各濃度段階の代表的試験化合物を含むハートインフュー
ジョン寒天(HI−寒天)に接種し、37℃、20時間
インキュベートした後、最小発育阻止濃度(MIC)を
μg/mlで表わした。 試験化合物: 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−(1−カルボキシ−1−メチルエ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−[1−{(4−オ
キソ−5−ヒドロキシ−1,4−ジヒドロピリジン−2
−イル)メチル}−4−ピリジニオ]チオメチル−3−
セフェム−4−カルボキシラート(シン異性体)
【00
36】試験結果: 治療用として投与するために、この発明の目的化合物(
I)および医薬として許容されるその塩類は、経口投与
、非経口投与および外用投与に適した有機もしくは無機
固体状または液状賦形剤のような医薬として許容される
担体と混合して、前記化合物を有効成分として含有する
常用の医薬製剤の形で使用される。医薬製剤は錠剤、顆
粒、粉剤、カプセルのような固体の形、または溶液、懸
濁液、シロップ、エマルジョン、レモネードのような液
体の形等とすればよい。必要に応じて、上記製剤中に助
剤、安定剤、湿潤剤およびその他乳糖、クエン酸、酒石
酸、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、白土、
しょ糖、トウモロコシデンプン、タルク、ゼラチン、寒
天、落花生油、オリーブ油、カカオ脂、エチレングリコ
ール等の通常使用される添加剤が含まれていてもよい。 化合物(I)の投与量は患者の年齢、条件、疾患の種類
、適用する化合物(I)の種類等によって変化するが、
一般的には1mgと約4000mgとの間の量またはそ
れ以上を1日当り投与してもよい。この発明の目的化合
物(I)は平均1回投与量約50mg、100mg、2
50mg、500mg、1000mgを病原菌感染症治
療に使用すればよい。以下、製造例および実施例に従っ
てこの発明をさらに詳細に説明する。
【0037】製造例1 2−クロロメチル−4−オキソ−5−ベンジルオキシ−
1,4−ジヒドロピリジンをメタノール(300ml)
に溶かし、10%パラジウム−活性炭(2g)を加えた
。その懸濁液を常圧で水素雰囲気下30分間攪拌した。 触媒を濾去し、濾液を濃縮し、残渣をイソプロピルエー
テル(100ml)で粉末にし、濾取し、減圧下乾燥し
、2−クロロメチル−4−オキソ−5−ヒドロキシ−1
,4−ジヒドロピリジン(5.64g)を得た。 IR(ヌジョール):1620,1560cm−1NM
R(DMSO−d6,δ):4.92(2H,s),7
.40(1H,s),8.17(1H,s)
【0038
】製造例2 2−ヒドロキシメチル−4−オキソ−5−(4−メトキ
シベンジルオキシ)−4H−ピラン(30g)をエタノ
ール(150ml)と28%アンモニア水溶液(194
ml)の混合液に懸濁した。混合物を60〜70℃で3
時間攪拌して、28%アンモニア水溶液(77ml)を
加えた。混合物をさらに4時間60〜70℃で攪拌して
冷却した。生成した沈殿を濾取して減圧下乾燥し、2−
ヒドロキシメチル−4−オキソ−5−(4−メトキシベ
ンジルオキシ)−1,4−ジヒドロピリジン(25.6
7g)を得た。 IR(ヌジョール):1610cm−1NMR(DMS
O−d6,δ):3.75(3H,s),4.33(2
H,s),4.92(2H,s),5.58(1H,b
s),6.21(1H,bs),6.72(2H,d,
J=7.6Hz),7.32(2H,d,J=7.6H
z),7.35(1H,bs),11.08(1H,b
s) MASS(m/z):260(M−1)
【0039】製
造例3 トリフェニルホスフィン(50g)を四塩化炭素(4.
4ml)に溶かしてN,N−ジメチルホルムアミド(2
00ml)で希釈した。その溶液に2−ヒドロキシメチ
ル−4−オキソ−5−(4−メトキシベンジルオキシ)
−1,4−ジヒドロピリジン(20g)を加え、その混
合物を65時間50℃で攪拌した。反応混合物を室温ま
で冷却し、酢酸エチル(1l)と水(1l)の混合液中
に注いで、1N水酸化ナトリウム水溶液でpH6に調整
した。有機層を分取して、食塩水(1l)で2度洗浄し
、硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮した。残渣にクロロホ
ルム(200ml)を1滴ずつくわえて粉末して濾取し
、減圧下乾燥して2−クロロメチル−4−オキソ−5−
(4−メトキシベンジルオキシ)−1,4−ジヒドロピ
リジン(7.75g)を得た。IR(ヌジョール):1
635,1610cm−1   NMR(DMSO−d6,δ):3.75(3H,
s),4.59(2H,s),5.03(2H,s),
6.71(1H,bs),6.93(2H,d,J=8
.6Hz),7.36(2H,d,J=8.6Hz),
7.85(1H,bs),10.99(1H,bs) MASS(m/z):278(M−1)
【0040】製
造例4 7β−アミノ−3−アセトキシメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸(13.61g)を冷却したトリフルオ
ロ酢酸(75ml)と三フッ化ホウ素エーテラート(3
3.21ml)の混合物に溶かした。4−メルカプトピ
リジン(6.67g)をその混合物に加えた。3.5時
間室温で攪拌した後、その溶液を濃縮して、その残渣を
水(200ml)に溶かした。水層を3N水酸化ナトリ
ウム水溶液でpH3に調整して30分間5℃で攪拌した
。生成した沈殿を濾取し、水(200ml)、アセトン
(100ml)、エーテル(100ml)で洗浄して、
減圧下乾燥して7β−アミノ−3−(ピリジン−4−イ
ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸(17
.03g)を得た。 IR(ヌジョール):1780cm−1NMR(D2O
+NaHCO3,δ):3.34−3.75(2H,A
Bq,J=17.7Hz),3.83(1H,d,J=
13.8Hz),4.40(1H,d,J=13.8H
z),4.96(1H,d,J=6.6Hz),5.4
1(1H,d,J=6.6Hz),7.31(2H,d
,J=6.2Hz),8.30(2H,d,J=6.2
Hz)
【0041】製造例5 7β−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−クロロメ
チル−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリル(
25.75g)をN,N−ジメチルホルムアミド(26
0ml)に溶かした。沃化ナトリウム(37.47g)
と4−メルカプトピリジン(5.56g)をその溶液に
加えて、その混合物を2時間室温で攪拌した。その混合
物を酢酸エチル(1l)と水(1l)の混合物に注ぎ、
1N水酸化ナトリウム溶液でpH7に調整し、有機層を
分取して食塩水(1l)で2度洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を濃縮して、7β−第三級ブトキシカ
ルボニルアミノ−3−(ピリジン−4−イル)チオメチ
ル−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリル(2
8.1g)を得た。 IR(ヌジョール):1770,1700cm−1  
NMR(DMSO−d6,δ):1.41(9H,s)
,3.52−3.76(2H,ABq,J=17.7H
z),4.04−4.25(2H,ABq,J=12.
6Hz),5.13(1H,d,J=4.8Hz),5
.54(1H,q,J=4.8,8.9Hz),6.9
6(1Hs),7.17−7.52(12H,m),8
.05(1H,d,J=8.9Hz),8.32(2H
,d,J=6.1Hz)
【0042】製造例6 7β−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)チオメチル
−3−セフェム−4−カルボン酸(5g)を40℃でN
−トリメチルシリルアセトアミド(20.29g)を加
えながらテトラヒドロフラン(100ml)に溶かして
、その混合物を−20℃に冷却した。その混合物に2−
(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル
)−2−(1−カルボキシ−1−メチルエトキシイミノ
)酢酸メタンスルホン酸無水物(シン異性体)(5.4
5g)を加えて、その混合物を1時間5℃で攪拌した。 その溶液を酢酸エチル(500ml)と水(300ml
)の混合物に注いだ。その混合物を20%炭酸カリウム
水溶液でpH7に調整した後、水層を収集して、6N塩
酸でpH3に調整した。生成した沈殿を濾取して、減圧
下乾燥して7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾール−3−イル)−2−(1−カルボキシ−1
−メチルエトキシイミノ)アセトアミド]−3−(ピリ
ジン−4−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カル
ボン酸(シン異性体)(1.80g)を得た。 NMR(DMSO−d6,δ):1.45(6H,s)
,3.45−3.78(2H,ABq,J=17.9H
z),4.10−4.31(2H,ABq,J=12.
9Hz),5.17(1H,d,J=4.9Hz),5
.82(1H,q,J=4.9Hz,8.5Hz),7
.33(2H,d,J=6.1Hz),8.20(2H
,s),8.40(2H,d,J=6.1Hz),9.
49(1H,d,J=8.5Hz)
【0043】製造例
7 7β−第三級ブトキシカルボニルアミノ−3−(ピリジ
ン−4−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ベンズヒドリル(5.28g)と2−クロロメチル
−4−オキソ−5−(4−メトキシベンジルオキシ)−
1,4−ジヒドロピリジン(5.00g)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(50ml)に溶かし、その溶液に
沃化ナ卜リウム(2.69g)を加えた。7時間40〜
60℃で攪拌した後、混合物を水(500ml)に注ぎ
、生成した沈殿を濾取して水(200ml)で洗浄して
、乾燥した。アニソール(20ml)中沈殿物の懸濁液
にトリフルオロ酢酸(30ml)を氷冷しながら一滴ず
つ加えた。2時間室温で攪拌した後、その溶液をイソプ
ロピルエーテル(200ml)と酢酸エチル(200m
l)の混合物に注いだ。粉末を濾取し、イソプロピルエ
ーテル(200ml)で洗浄し、減圧下で乾燥した。 その粉末を水(126ml)に懸濁させて、6N塩酸で
pH1に調整した。生成した沈殿を濾取して、その濾液
を1N水酸化ナトリウム水溶液でpH3に調整して、3
0分間5℃で攪拌した。生成した沈殿を濾取して、水(
20ml)で洗浄し減圧下乾燥して7β−アミノ−3−
[1−{(4−オキソ−5−ヒドロキシ−1,4−ジヒ
ドロピリジン−2−イル)メチル}−4−ピリジニオ]
チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート(2
.37g)を得た。 IR(ヌジョール):1810cm−1  NMR(D
2O+NaHCO3,δ):3.37−3.75(2H
,ABq,J=17.7Hz),4.08−4.44(
2H,ABq,J=13.5Hz),5.04(1H,
d,J=4.7Hz),5.44(1H,d,J=4.
7Hz),5.47(2H,s),6.68(1H,s
),7.65(1H,s),7.79(2H,d,J=
6.9Hz),8.46(2H,d,J=6.9Hz)
【0044】製造例8 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]−
3−クロロメチル−3−セフェム−4−カルボン酸ベン
ズヒドリル(シン異性体)(6.13g)と4−メルカ
プトピリジン(1.11g)のN,N−ジメチルホルム
アミド(61.3ml)溶液に沃化ナトリウム(3.0
0g)を加えた。2時間室温で攪拌した後、混合物を水
(300ml)、酢酸エチル(300ml)とテトラヒ
ドロフラン(300ml)の混合物に注ぎ、1N水酸化
ナトリウム水溶液でpH7に調整した。有機層を分取し
て、食塩水(300ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。残渣をテトラヒドロフランに溶か
して、その溶液をイソプロピルエーテル(500ml)
に1滴ずつ加えた。生成した粉末を濾取し、減圧下乾燥
して7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジア
ゾール−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド
]−3−(ピリジン−4−イル)チオメチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸ベンズヒドリル(シン異性体)(
5.93g)を得た。 IR(ヌジョール):1780,1715cm−1  
NMR(DMSO,d6,δ):1.24(3H,t,
J=7.1Hz),3.51−3.81(2H,ABq
,J=18.2Hz),4.02−4.23(4H,m
),5.23(1H,d,J=4.9Hz),5.92
(1H,J=4.9,8.6Hz),6.97(1H,
s),7.16(2H,d,J=6.1Hz),7.2
6−7.53(10H,m),7.95(2H,bs)
,8.30(2H,d,J=6.1Hz),9.61(
1H,d,J=8.6Hz)
【0045】実施例1 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−(1−カルボキシ−1−メチルエ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−(ピリジン−4−
イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸(シ
ン異性体)(1.613g)と2−クロロメチル−4−
オキソ−5−ヒドロキシ−1,4−ジヒドロピリジン(
2.22g)をN,N−ジメチルホルムアミド(16.
1ml)に溶かして、沃化ナトリウムをその溶液に加え
た。20時間室温で攪拌して、さらに3時間50℃攪拌
した後、その混合物を一滴ずつイソプロピルエーテル(
300ml)に加えて、その上澄み液をデカンテーショ
ンして、残渣をメタノール(50ml)とテトラヒドロ
フラン(50ml)の混合物に懸濁して、酢酸エチル(
300ml)に加えた。生成した沈殿を濾取して、減圧
下乾燥した。粉末をアセトン(45ml)と水(45m
l)の混合物に溶かし、その溶液をシリカゲル(60g
)カラムクロマトグラフィーに付した。カラムをアセト
ン(60ml)と90%アセトン水溶液(600ml)
で洗浄した。目的化合物を50%アセトン水溶液で溶出
した。減圧下、アセトンを留去した後、水層を6N塩酸
でpH1.5に調整して、ダイヤイオンHP−20(6
0ml)(商標三菱化成社製)を使用するカラムクロマ
トグラフィーに付した。そのカラムを水(300ml)
で洗浄して、目的化合物を50%イソプロピルアルコー
ルで溶出した。溶出液を凍結乾燥して、7β−[2−(
5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)
−2−(1−カルボキシ−1−メチルエトキシイミノ)
アセトアミド]−3−[1−{(4−オキソ−5−ヒド
ロキシ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル
}−4−ピリジニオ]チオメチル−3−セフェム−4−
カルボキシラート(シン異性体)(0.25g)を得た
。 IR(ヌジョール):1760,1625cm−1  
NMR(D2O+NaHCO3,δ):1.52(6H
,s),3.39−3.76(2H,ABq,J=17
.6Hz),4.10−4.45(2H,ABq,J=
13.6Hz),5.18(1H,d,J=4.7Hz
),5.43(1H,s),5.82(1H,d,J=
4.7Hz),6.66(1H,s),7.63(1H
,s),7.78(2H,d,J=6.8Hz),8.
44(2H,d,J=6.8Hz)
【0046】実施例
2 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]−
3−(ピリジン−4−イル)チオメチル−3−セフェム
−4−カルボン酸(シン異性体)(1.70g)と2−
クロロメチル−4−オキソ−5−ヒドロキシ−1,4−
ジヒドロピリジン(2.60g)をN,N−ジメチルホ
ルムアミド(17ml)に溶かして、沃化ナトリウム(
4.885g)をその溶液に加えた。24時間室温で攪
拌した後、混合物をイソプロピルエーテル(170ml
)に一滴ずつ注いだ。その上澄み液をデカンテーション
して、その残渣をメタノール(35ml)とテトラヒド
ロフラン(35ml)の混合物に懸濁して、その懸濁液
を酢酸エチル(500ml)に加えた。生成した沈殿を
濾取して、減圧下で乾燥した。粉末を水(30ml)と
アセトン(30ml)の混合物に溶かした。その溶液を
シリカゲル(33.3g)を用いたカラムクロマトグラ
フィーに付した。そのカラムをアセトン(200ml)
と90%アセトン(200ml)で洗浄した。目的化合
物を50%アセトン水溶液で溶出した。減圧下でアセト
ンを留去した後、水層を6N塩酸でpH1.5に調整し
て、ダイヤイオンHP−20(22ml)を使用するカ
ラムクロマトグラフィーに付した。そのカラムを水(1
00ml)で洗浄して、目的化合物を20%イソプロピ
ルアルコール水溶液で溶出した。溶出液を凍結乾燥して
7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]−
3−[1−{(4−オキソ−5−ヒドロキシ−1,4−
ジヒドロピリジン−2−イル)メチル}−4−ピリジニ
オ]チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート
(シン異性体)(0.46g)を得た。 IR(ヌジョール):1760cm−1  NMR(D
2O+NaHCO3,δ):1.31(3H,t,J=
7Hz),3.38−3.75(2H,ABq,J=1
7.8Hz),4.10−4.41(4H,m),5.
17(1H,d,J:4.6Hz),5.40(2H,
s),5.80(2H,d,J=4.6Hz),6.6
6(1H,s),7.61(1H,s),7.76(2
H,d,J=6.8Hz),8.43(2H,d,J=
6.8Hz)
【0047】実施例3 7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−2−エトキシイミノアセトアミド]−
3−(ピリジン−4−イル)チオメチル−3−セフェム
−4−カルボン酸ベンズヒドリル(シン異性体)(3.
44g)と1−ベンズヒドリルオキシ−2−クロロメチ
ル−4−オキソ−5−(4−メトキシベンジルオキシ)
−1,4−ジヒドロピリジン(4.62g)のN,N−
ジメチルホルムアミド溶液(35ml)に、沃化ナトリ
ウム(1.50g)を加えた。5時間45℃で攪拌した
後、混合物を室温に冷却して水(350ml)に注いだ
。生成した沈澱を濾取して、減圧下で乾燥してベンズヒ
ドリル=7β−[2−(5−アミノ−1,2,4−チア
ジアゾール−3−イル)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−[1−{(1−ベンズヒドリルオキシ−4
−オキソ−5−(4−メトキシベンジルオキシ)−1,
4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル}−4−ピリ
ジニオ]チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
ート=ヨージド(8.33g)を得た。その化合物を、
メタノール(10ml)とアセトン(10ml)の混合
物に溶かして、その溶液をIRA−400(CF3CO
O−を含む、25ml)を使用するカラムクロマトグラ
フィーに付した。目的化合物をメタノール:アセトン(
1:1)混合物で溶出して、その溶出液を濃縮した。ア
ニソール(30ml)とトリフルオロ酢酸(30ml)
の混合物中にその残渣を加えて90分間室温で攪拌して
、酢酸エチル(400ml)とイソプロピルエーテル(
400ml)の混合物に注いだ。生成した粉末を濾取し
て減圧下乾燥した水(120ml)と粉末の懸濁液を1
N水酸化ナトリウム水溶液でpH6.5に調整して、不
溶物を濾取して、その濾液をダイヤイオンHP−20(
120ml)を使用するカラムクロマトグラフィーに付
した。そのカラムを水(600ml)で洗浄して、目的
化合物を20%イソプロピルアルコール水溶液で溶出し
、溶出液を凍結乾燥して、ナトリウム=7β−[2−(
5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)
−2−エトキシイミノアセトアミド]−3−[1−{(
1−オキシド−4−オキソ−5−ヒドロキシ−1,4−
ジヒドロピリジン−2−イル)メチル}−4−ピリジニ
オ]チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート
(シン異性体)(0.21g)を得た。 IR(ヌジョール):1760cm−1NMR(D2O
,δ):1.32(3H,t,J=7.1Hz),3.
40−3.78(2H,ABq,J=17.9Hz),
4.12−4.50(4H,m),5.19(1H,d
,J=4.7Hz),5.56(2H,s),5.83
(1H,d,J=4.7Hz),6.87(1H,s)
,7.64(1H,s),7.78(2H,d,J=7
.0Hz),8.52(2H,d,J=7.0Hz)
【0048】実施例4 7β−アミノ−3−[1−{(4−オキソ−5−ヒドロ
キシ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル}
−4−ピリジニオ]チオメチル−3−セフェム−4−カ
ルボキシラート(1g)を20%炭酸カリウム水溶液で
pH10に調整して、水(20ml)とテトラヒドロフ
ラン(20ml)の混合物に溶かした。その溶液を20
%炭酸カリウム水溶液でpH7.5に調整して5℃に冷
却した。20%炭酸カリウム水溶液でpH7〜8に保ち
ながら塩化2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−メトキシイミノアセチル塩酸塩をその溶液に加えた
。その溶液を20分間5℃で攪拌して、6N塩酸でpH
4に調整した。減圧下でテトラヒドロフランを留去した
のち、水溶液を6N塩酸でpH1に調整した。生成した
沈殿を濾取して、その濾液をダイヤイオンHP−20−
(21ml)を使用するカラムクロマトグラフィーに付
した。そのカラムを水(100ml)で洗浄した。目的
化合物10%イソプロピルアルコール水溶液で溶出し、
その溶出液を凍結乾燥して7β−[2−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[1−{(4−オキソ−5−ヒドロキシ−1
,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル}−4−ピ
リジニオ]チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシ
ラート(シン異性体)(0.21g)を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式: [式中、R1はアミノ基または保護されたアミノ基、R
    2は水素または有機基、R3はヒドロキシ基または保護
    されたヒドロキシ基、R4は水素、O−、ヒドロキシ基
    または保護されたヒドロキシ基、R5はカルボキシ基、
    保護されたカルボキシ基またはCOO−、およびZはC
    HまたはNを意味する]で示される新規セフェム化合物
    および医薬として許容されるその塩。
JP3196177A 1991-02-22 1991-02-22 新規セフェム化合物 Pending JPH04270290A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5438053A (en) * 1992-07-17 1995-08-01 Takeda Chemical Industries, Ltd. Cephem compounds compositions and method

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