JPH0656825A - ベンゾジアゼピン類 - Google Patents

ベンゾジアゼピン類

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JPH0656825A
JPH0656825A JP5167332A JP16733293A JPH0656825A JP H0656825 A JPH0656825 A JP H0656825A JP 5167332 A JP5167332 A JP 5167332A JP 16733293 A JP16733293 A JP 16733293A JP H0656825 A JPH0656825 A JP H0656825A
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JP
Japan
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formula
compound
hiv
methyl
thf
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Application number
JP5167332A
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English (en)
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Ming-Chu Hsu
ミング−チユ・スー
Donna Mary Huryn
ドナ・メアリー・フリン
Steve Yik-Kai Tam
スチーブ・イキ−カイ・タム
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F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
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Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
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    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 〔式中、XおよびYは互いに独立して、H、ハロゲンお
よび低級アルキルから選択され、R10およびR11は両者
ともHであるか、またはR10およびR11の一方はHであ
りそして他方はメチルであるか、またはR10およびR11
は一緒になって−(CH2)n−であり、ここでn=4ま
たは5であり、Zは 【化2】 よりなる群から選択される環であり、ここで該環Z中の
1個またはそれ以上の炭素原子はF、Clまたは低級ア
ルキルにより置換されていてもよい〕のベンゾジアゼピ
ン類、並びにそれらの薬学的に許容しうる酸付加塩類、
カルバメート類、ウレア類およびアミド類。 【効果】 上記化合物は治療的活性剤として、特にエイ
ズおよびエイズ関連疾病の処置、治療または予防用の抗
ウィルス剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式
【0002】
【化5】
【0003】〔式中、XおよびYは互いに独立して、
H、ハロゲンおよび低級アルキルから選択され、R10
よびR11は両者ともHであるか、またはR10およびR11
の一方はHでありそして他方はメチルであるか、または
10およびR11は一緒になって−(CH2)n−であり、
ここでn=4または5であり、Zは
【0004】
【化6】
【0005】よりなる群から選択される環であり、ここ
で該環Z中の1個またはそれ以上の炭素原子はF、Cl
または低級アルキルにより置換されていてもよい〕の新
規な化合物類、並びにそれらの薬学的に許容しうる酸付
加塩類、カルバメート類、ウレア類およびアミド類に関
する。
【0006】本発明の目的は、上記の化合物それ自体並
びに特に、ウィルス性感染症、殊にレトロウィルス感染
症、例えばHIV1および/またはHIV2感染症、の
処置または予防のための、或いは該感染症に対して細胞
を保護するための上記の化合物類;これらの化合物の製
造方法並びに該化合物の1種および場合により第二の抗
ウィルス剤、特に逆トランスクリプターゼ阻害剤、例え
ばddC、AZT、HIV−プロテアーゼ阻害剤、α
−、β−および/またはγ−インターフェロン、インタ
ーロイキン−2および/またはGM−CSF、を含有す
る薬品、並びに特に、ウィルス性感染症、殊にレトロウ
ィルス感染症、例えばHIV1および/またはHIV2
感染症、の処置または予防のための、或いは該感染症に
対して細胞を保護するための薬品の製造のためのこれら
の化合物の使用である。
【0007】式Iの化合物の全ての互変異性体および立
体異性体形が本発明の範囲に包括される。
【0008】薬学的に許容可能な酸付加塩類は、薬学的
に許容しうる鉱酸類、例えば塩酸および硫酸、の塩類で
あることができる。薬学的に許容しうるアミド類は、本
発明の化合物類を例えば乳酸、酢酸、リンゴ酸またはp
−トルエンスルホン酸の如き有機酸類で中和することに
より製造することができる。薬学的に許容しうるカルバ
メート類は、式Iの化合物類をホスゲンと脂肪族もしく
は芳香族アルコールとの間の化学量論的反応の生成物と
反応させることにより製造することができる。薬学的に
許容しうるウレア類は、式Iの化合物類をホスゲンと脂
肪族もしくは芳香族アミンとの間の化学量論的反応の生
成物と反応させることにより製造することができる。式
Iの化合物類のカルバメート類、ウレア類およびアミン
類はプロドラッグ(pro-drugs)として有用である。
【0009】この明細書において使用する「低級アルキ
ル」とは、炭素数が1〜7の、好適には1〜4の、直鎖
状もしくは分枝鎖状の炭素鎖から誘導される基、例えば
メチル、エチル、プロピルおよびイソプロピル、を称し
ている。「アシル」は有機酸からヒドロキシ基の除去に
より誘導される有機基を意味する。好適な有機酸には、
脂肪族および芳香族の酸、例えば酢酸、スルホン酢酸お
よび安息香酸、が包含される。
【0010】好適な化合物は、YがHでありそしてXが
特に7−位置にあるハロゲンおよび低級アルキルである
式Iを有する。
【0011】特に好適な式Iの化合物は、R10がメチル
であり、R11が水素であり、そしてXが特に7−位置に
ある塩素およびメチルからなる群から選択されているも
のである。
【0012】特別に好適な本発明の化合物類は式I
(a)、I(b)またはI(c):
【0013】
【化7】
【0014】を有する。
【0015】式Iの化合物は、当該技術分野で既知の種
々の工程に従い式:
【0016】
【化8】
【0017】の3H−1,4−ベンゾジアゼピノ−2−
(1H)−ンを一般的手段によりP25およびHN(R10,
11)と順次反応させることにより製造することができ
る。例えば、式IIの化合物を例えば米国特許番号3,6
44,335中に記されている如くして適当な反応−不
活性溶媒中で適当なルイス酸の存在下で式HN(R10,R
11)のアミンと共に撹拌することができる。適当な反応
−不活性溶媒類にはテトラヒドロフラン、トルエンおよ
びジオキサンが包含されるが、それらに限定されるもの
ではない。適当なルイス酸類の例には四塩化チタン、塩
化第二錫などが包含されるが、それらに限定されるもの
ではない。
【0018】式IIの化合物は、例えば米国特許3405
122、3398159、3407211および340
0128中、ザ・ジャーナル・オブ・ザ・オーガニック
・ケミストリイ(J. Org. Chem.)、41、1976、2
720;35、1970、2355および46、198
1、839中、アクタ・ケミカ・スカンジナビカ(Acta
Chem. Scan.)、B 31、1977、701中、ザ・ジ
ャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー
(J. Heterocyclic Chem.)、12、1975、49およ
び25、1988、1293中、シンセシス(Syntesi
s)、1988、767中、Syn. Commun.、15、198
5、1271およびJ.A.C.S.100、1978、4
842中に記されている如き、並びに下記の実施例1−
3中に詳細に記されている如き、それ自体は既知である
方法で製造することができる。
【0019】従って、式IIの化合物は例えば実施例1中
の式6のものの如き化合物を酸−触媒作用により環化す
ることにより製造することができる。この環化は化合物
6を例えばトルエンおよびTHFの如き溶媒中でまたは
n−ブタノール中で還流温度までの温度に例えばピバル
酸の如き酸と共に加熱することにより行うことができ
る。例えば式6のものの如きアミン類は式4、9または
15のケトンから出発して例えば下記の式5、10、1
0′′または17のものの如き対応する臭化物を介して
製造することができる。
【0020】本発明の化合物は、特にエイズおよび関連
疾病、例えばARC(エイズ関連合併症)、の進行に関
係するウィルスであるHIVに対する、有用な抗ウィル
ス活性、特に抗−レトロウィルス活性、を有する。これ
らの化合物は例えばTAT(相互作用転写)活性の如き
重要なHIVウィルス機能を抑制することによりHIV
複製も抑制する。感染細胞によるTATの生産が感染患
者中でのHIVの複製をかなり活性化させている。TA
T活性を抑制することにより、本発明の化合物がHIV
の複製を劇的に減少させ、そしてそれにより人間患者中
でのHIVの破壊的効果が軽減される。
【0021】式Iの化合物を、(a)分泌されたアルカ
リ性ホスファターゼ(SeAP)遺伝子およびウィルス
相互作用剤TAT遺伝子の両者の表示を、HIV相互作
用剤TATの作用に起因するHIV促進剤LTRの調節
下におき、(b)培養哺乳動物細胞を、上記(a)の遺
伝子構造を含有しておりそして相互作用因子TATおよ
びSeAPの細胞生産を引き起こすプラスミドを用いて
トランスフェクションし、(c)試験しようとする試
薬、ここでは式Iの化合物、を加え、そしてSeAP酵
素活性を測定することによりSeAP生産の抑制が抗−
TAT抑制活性と関連しているようなSeAPの生産量
を測定することを含んでいる、米国特許番号50700
10中に記されている如き検定において抗−HIV−T
AT活性に関して試験した。
【0022】この検定では、SeAPの抑制は抗−TA
T活性と正の関連性がある。試薬がSeAPを抑制する
活性が大きくなればなるほど、それの抗−TAT活性は
大きくなる。
【0023】特に、以下で報告されている結果に関して
はHIV−TAT検定は下記の如くして行われた。
【0024】トランスフェクションから24時間後にお
いて、1、10および50μMの式Iの試験化合物を、
一つはHIV−LTRの調節下でSeAPをコードする
レポーター遺伝子を含有しておりそして他のものはこれ
もHIV−LTRの調節下でHIV−TAT遺伝子を含
有している2種のプラスミド類でトランスフェクション
されているCOS細胞の培養媒体に加えた。媒体のアル
カリ性ホスファターゼ活性を試験化合物の添加後48時
間において基質としてp−ニトロフェニルホスフェート
を用いる熱量計検定で評価した。抗−TAT活性は、H
IV−LTRの調節下のSeAP遺伝子表示の%抑制対
TATに応答しないRSV−LTR下のSeAP遺伝子
の%抑制により測定される。
【0025】下表中の結果は、式Iの化合物が非−特異
的細胞毒性の影響いHIV−TAT−調整された遺伝子
の特異的抑制剤であること示している。
【0026】TAT抑制剤としての式Iの化合物の特異
性は平行検定により示され、そこではSeAP遺伝子表
示はTATに応答しないラウス肉腫ウィルス(RSV)−
LTRの調節下におかれている。この検定は従って式I
の化合物が一般的な細胞毒性剤であるかまたはSeAP
の活性を抑制するという可能性を排除している。
【0027】試験化合物の抗−HIV−TAT活性は、
SeAP遺伝子表示がHIV LTR促進剤の調節下に
ある細胞培養物の上澄み液媒体中のアルカリ性ホスファ
ターゼの量を測定することにより、決定された。試験化
合物の特異的な抑制活性は、式:
【0028】
【化9】100〔(1−A/B)−(1−C/D)〕 〔式中、AおよびBはそれぞれ試験化合物の存在下およ
び不存在下でHIV−LTR/SeAPにより生産され
るアルカリ性ホスファターゼ活性であり、そしてCおよ
びDはそれぞれ試験化合物の存在下および不存在下でR
SV−LTR/SeAPにより生産されるアルカリ性ホ
スファターゼ活性である〕に従い計算される。試験した
濃度は1−50μMの範囲である。示されている結果は
少なくとも3回の試験の平均である。この表では、「高
い」および「中程度」の表示は下記の如き活性を示して
いる:高いは>60%の抑制であり、中程度は60−4
0%の抑制であり、低いは40−20%の抑制である。
SeAP特異的mRNAおよび蛋白質がすでに存在して
おりそして蛋白質が非常に安定性である時には、細胞を
プラスミドでトランスフェクショしてから24時間後に
試験化合物を加えた。従って、100%抑制はこの検定
工程では観察されないであろう。
【0029】
【表1】 下記の実施例番号の生成物 抗−HIV−TAT活性 1 高い 2 高い/中程度 3 高い/中程度 本発明の化合物はTAT蛋白質を有効に抑制して感染ウ
ィルスが宿主細胞中でそれら自身で複製できなくなるた
め、該化合物はエイズ治療において有効であろう。実際
に、本発明の化合物はHIVの細胞変性効果から培養物
中のCD4+リンパ細胞を保護することが見いだされて
いる。さらに、TATと非常に関連のある蛋白質が例え
ばHTLV−1の如き他のレトロウィルス中で見られる
ため、本発明の化合物類は同様にしてこれらのTAT−
関連蛋白質の活性も抑制し、そしてその結果これらの他
のレトロウィルス感染症の治療用にも有用であろう。本
発明は、患者をレトロウィルス感染症の進行を抑制する
のに充分な量の本発明の化合物またはそれの生物学的に
活性な代謝物質で治療することを含んでいる人間患者中
でのHIVなどのレトロウィルス疾病の破壊的効果を軽
減する方法も提供するものである。本発明は、エイズま
たはARC患者および症候性または非症候性HIV感染
症を有する患者を含むHIV感染患者の処置または治療
を包括している。本発明の化合物は非経口的または経口
的に1日当たり種々の間隔での1回以上の投与で、好適
には経口的に1日に1回、投与することができる。肝臓
または腎臓問題のある患者では、投与量および投与形は
これらの症状に適合するように調節すべきである。人間
患者に関すると、例えば経口的に投与される本発明の化
合物の抗ウィルス有効量は1日当たり約0.5−約40
mg/kgの体重、好適には約1−15mg/kgの体
重、特に約4−10mg/kgの体重、の範囲である。
例えば経口的な単位投与量形の如き単位投与量形では、
70kgの患者に関しては、これは1日当たり約35−
約2,800mg、好適には1日当たり約210−約3
50mg、の量となるであろう。
【0030】さらに、1種より多い活性な試薬の使用が
より良好な治療組成物を与えそしてこれは特に異なる試
薬が異なる機構により作用する時には特にそうであるた
め、本発明は本発明に従う化合物を1種以上の他の抗ウ
ィルス剤、例えばddC、AZT、2′,3′−ジデオ
キシイノシン(ddI)、テトラヒドロイミダゾベンゾ
ジアゼピン−オン(TIBO)誘導体類、HIV−プロ
テアーゼ阻害剤および三環式ジアゼピノン類、HIV−
インテグラーゼおよびRNaseH阻害剤、並びに生物
学的応答改変剤、例えばアルファ−、ベータ−またはガ
ンマ−インターフェロン、インターロイキン−2および
顆粒球−大食細胞コロニー刺激因子(GM−CSF)な
どと両方一緒に含んでいる抗ウィルス組成物も包括して
いる。
【0031】人間患者に関すると、本発明の化合物類は
例えばここに示されているものの如き一般的な投与形で
投与することができる。いずれの化合物、組成物、また
はそれらの薬学的に許容しうる酸付加塩類、カルバメー
ト類、ウレア類またはアミド類も適している。
【0032】本発明の化合物はここで示されている投与
量で、患者の症状の改良および/またはウィルス血症の
軽減が得られるまで、投与される。該化合物は上記の如
き他の抗ウィルス性および/または生物学的応答改変剤
と共に投与することもできる。エイズまたはARC人間
患者中で使用されているddCおよびAZTの投与量は
発表されている。組み合わせ療法で与えられる時には、
他の抗−HIV化合物を本発明の化合物と同時に与える
こともでき、または投与を希望により交互にすることも
できる。2種(以上)の薬品を組成物中で組み合わすこ
ともできる。それぞれの薬品の投与量は組み合わせ中で
はそれらが単独試薬として使用される時より少なくする
ことができる。
【0033】本発明は、治療的有効量の本発明の化合物
を薬学的に許容しうる担体中に含有している組成物にも
関するものである。本発明の化合物を単独で溶液状で投
与することもできる。しかしながら、活性成分を薬学的
調合物中に投与することが好適である。本発明の概念で
は、調合物は組成物を意味する。これらの調合物は少な
くとも1種の本発明の活性成分を1種以上の薬学的に許
容しうる担体および賦形薬と一緒に含んでおり、そして
任意に例えばHIV−RTまたはHIV−プロテアーゼ
阻害剤の如き他の治療剤を含有することもできる。本発
明の範囲内に含まれている「許容しうる」という語は、
調合物の他の成分類と相容性であり且つ治療しようとす
る有機体または宿主細胞に対して損傷性でないと定義さ
れる。これらの担体には、経口的、直腸内、鼻内、局部
的、頬、舌下、腟または非経口的(皮下、筋肉内、静脈
内、および皮膚内を含む)投与用に適していると当業者
に知られているものが包含される。組成物は簡便には単
位投与形にすることができそして薬品業界で既知の方法
により製造することができる。そのような方法は担体中
の活性成分の調合物を含んでおり、それは例えばdd
C、AZT、ddI、インターフェロン、IL−2また
はHIV−プロテアーゼ阻害剤の如き他の医学的活性成
分も含有することができる。
【0034】本発明の組成物の例は、活性成分(類)の
例えば水もしくは食塩水中の溶液;カプセル、例えば軟
質ゼラチンカプセル、それぞれがあらかじめ決められた
例えば顆粒の如き活性成分を含有しているサシェもしく
は錠剤;水性液体中のまたは油の水中乳化液中のまたは
水の油中液体乳化液中の溶液もしくは懸濁液である。錠
剤は1種以上のラクトース、微結晶性セルロース、コロ
イド状二酸化ケイ素、クロスカルメオースナトリウム、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸並びに他の賦
形薬、着色剤および薬学的に相容性の担体を含有するこ
とができる。経口的投与用に適している調合物には、香
味剤中に活性成分を含んでいるロゼンジ、一般的にはス
クロースおよびアラビアゴムまたはトラガカント、活性
成分を例えばゼラチンおよびグリセリンまたはスクロー
スおよびアラビアゴムの如き不活性基質中に含んでいる
香錠、並びに活性成分を適当な液体担体中に含んでいる
口洗浄剤が包含される。直腸内投与用の調合物は、ココ
アバターまたはサリチレートを含んでいる適当な基質と
の坐薬状に形成することができる。腟投与用に適してい
る調合物は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、
ペースト、フォームまたはスプレー調合物状に形成する
ことができる。非経口的投与用に適している調合物に
は、抗酸化剤、緩衝剤、抗バクテリア剤および調合物を
意図する受容血液と等張性にさせる溶質を含んでいても
よい水性および非水性の等張性殺菌性注射溶液、並びに
懸濁剤および濃厚剤を含んでいてもよい水性および非水
性の殺菌性懸濁液が包含される。調合物を単位投与量ま
たは複数投与量の密封容器、例えばアンプルおよび瓶、
に形成しそして凍結乾燥された状態で貯蔵することもで
き、それらは使用直前の例えば注射用の水の如き殺菌性
液体担体の添加だけを必要とする。上記の種類の殺菌性
粉末、顆粒および錠剤からその場で注射溶液および懸濁
液を製造することができる。
【0035】
【実施例】実施例1
【0036】
【化10】
【0037】a)アセチレンを75mlのTHF中で泡
立たせた。EtMgBr(50ml)をTHF/アセチ
レン混合物に1時間の期間にわたり反応混合物の温度が
40℃を越えないようにして加えた。この添加中にアセ
チレンを連続的に混合物中に泡立たせた。混合物を室温
においてさらに30分間そのまま撹拌し、その後にアセ
チレン流を停止し、そして混合物を0℃に冷却した。5
−クロロ−2−ニトロベンズアルデヒド(13.2g)
の70mlのTHF中溶液を混合物に滴々添加し、次に
飽和NH4Cl溶液でクエンチングしそしてEtOAc
で抽出した。乾燥、濾過および蒸発後に、残渣をフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(10%EtOAc/ヘ
キサン)により精製して12.26gの5−クロロ−ア
ルファ−エチニル−2−ニトロベンゼンメタノールを与
えた。IR(KBr)3290、2120、1525、
1338cm-1
【0038】b)5−クロロ−アルファ−エチニル−2
−ニトロベンゼン−メタノール(1.54g)の60m
lの氷酢酸中溶液を40℃に加熱し、そして次に1.4
4gのCrO3で処理した。撹拌後に、溶液を室温に冷
却し、次にCH2Cl2で抽出した。有機留分をH2Oお
よび飽和NaHCO3で抽出し、次に乾燥し、濾過し、
そして蒸発させた。勾配溶離システム(9%EtOAc
/ヘキサン、17%EtOAc/ヘキサン)を用いるカ
ラムクロマトグラフィーにより、0.94gの1−(5−
クロロ−2−ニトロフェニル)−2−プロピノ−1−ン
が得られた。MS計算値208.9880;実測値20
8.9872。
【0039】c)1−(5−クロロ−2−ニトロフェニ
ル)−2−プロピノ−1−ン(0.03g)をアジド−ト
リメチルシラン(0.02ml)およびCH3CN(5m
l)と混合し、そして混合物をアルゴン流下で3時間に
わたり100℃に加熱した。次に溶液を蒸発させ、そし
て次に勾配溶離システム(5%EtOAc/ヘキサン、
20%EtOAc/ヘキサン、50%EtOAc/ヘキ
サン)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し
て0.03gの(5−クロロ−2−ニトロフェニル)−(1
H−1,2,3−トリアゾリ−5−ル)−メタノンを与え
た。MS252(M+)。
【0040】d)(5−クロロ−2−ニトロフェニル)−
(1H−1,2,3−トリアゾリ−5−ル)−メタノン
(2.53g)、EtOH(100ml)およびC上1
0%Pd(50mg)の混合物を40psi水素下で1
6時間にわたり水素化した。溶液を次に濾過し、蒸発さ
せ、そしてCH2Cl2と共にスラリー化した。生じた固
体を集めて1.64gの(2−アミノ−5−クロロフェニ
ル)−(1H−1,2,3−トリアゾリ−5−ル)−メタノ
ンを与えた。母液を勾配溶離システム(9%EtOAc
/ヘキサン、20%EtOAc/ヘキサン、33%Et
OAc/ヘキサン)を用いるカラムクロマトグラフィー
により精製して別の0.48gの生成物、融点148−
150℃、を与えた。
【0041】e)次に、1.0gの(2−アミノ−5−ク
ロロフェニル)−(1H−1,2,3−トリアゾリ−5−
ル)−メタノンの150mlのCH2Cl2および60m
lのTHF中溶液に50mlの氷水および2.0gの炭
酸水素ナトリウムを加えた。撹拌されている二相混合物
に0.98mlの臭化ブロモアセチルを加えた。反応混
合物を0.5時間にわたり撹拌した。層を分離し、そし
て水性部分をCH2Cl2で抽出した。有機抽出物を水お
よびその後に食塩水で洗浄し、乾燥し、そして蒸発させ
た。残渣を溶離剤として酢酸エチル−ヘキサンを用いる
濾過により精製して1.2gの2−ブロモ−4′−クロ
ロ−2′−〔(1H−1,2,3−トリアゾリ−5−ル)カ
ルボニル〕アセトアニリド、融点=173−175℃、
を与えた。
【0042】f)ドライアイス浴中の100mlの冷縮
された液体アンモニアに1.2gの2−ブロモ−4′−
クロロ−2′−〔(1H−1,2,3−トリアゾリ−5−
ル)カルボニル〕アセトアニリドの25mlのTHF中
溶液を加えた。反応混合物を一夜撹拌しそしてアンモニ
アを自然蒸発させた。残存THFを蒸発させ、そして一
緒にした残渣を100mlの10%メタノール−酢酸エ
チルおよび20mlの水と共に撹拌した。水性部分を1
0%メタノール−酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を
食塩水で洗浄し、乾燥し、そして蒸発させた。残渣を6
0mlのn−ブタノールおよび100mgのピバル酸中
で16時間にわたり加熱還流した。ブタノールを蒸発さ
せそして残渣を高真空下でポンプ乾燥した。残渣を8%
メタノール−ジクロロメタンから分別結晶化させて、木
炭処理およびメタノールからの再結晶化後に705mg
の7−クロロ−5−(1H−1,2,3−トリアゾリ−5
−ル)−1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾ−ジア
ゼピノ−2−ン、融点246−249℃、を与えた。
【0043】g)7−クロロ−5−(1H−1,2,3−
トリアゾリ−5−ル)−1,3−ジヒドロ−2H−1,4
−ベンゾ−ジアゼピノ−2−ン(200mg)、P25
(222mg)およびTHF(25ml)の混合物を2
0−40℃において2時間にわたり超音波処理した。溶
媒を蒸発させ、そして残渣をEtOAc(200ml)
およびH2O(100ml)の混合物中に撹拌添加し
た。未溶解の黄色固体を集め、そして乾燥した。この物
質をTHF(15ml)中に溶解させ、次に中にNH2
3が泡立たせてある−70℃のTHF(20ml)溶
液に10分間にわたり加えた。溶液を−70℃において
撹拌し、次に自然に室温に暖めた。沈澱した固体を集め
そしてH2Oと一緒にしそして水蒸気浴の上で加熱し
た。冷却後に、固体を集め、そしてメタノールから再結
晶化させて、89mgの7−クロロ−N−メチル−5−
(1H−1,2,3−トリアゾリ−5−ル)−3H−1,4
−ベンゾ−ジアゼピン−2−アミン、融点=232−2
35℃、を与えた。
【0044】実施例2
【0045】
【化11】
【0046】a)4−ブロモ(1H)−ピラゾール(5
0.8g)、1300mlのCH2Cl2、塩化トリフェ
ニルメチル(99.5g)およびEt3N(35.3g)
の混合物を室温において24時間撹拌した。次に溶液を
2Oで抽出し、乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。
残渣をCH2Cl2/ヘキサンを用いて結晶化させて白色
結晶、融点190−192℃、を与えた。第二生成物を
採取して合計117.3gの4−ブロモ−1−(トリフェ
ニルメチル)−1H−ピラゾールを与えた。
【0047】b)4−ブロモ−1−(トリフェニルメチ
ル)−1H−ピラゾール(48g)、Et2O(100m
l)およびTHF(500ml)の混合物を−78℃に
冷却しながらアルゴン流下で撹拌した。tBuLi(1
60ml)を混合物に加え、そして生じた赤色溶液を−
78℃に冷却されている2−メチル−6−クロロ−4H
−3,1−ベンゾキサジノ−4−ン(21g)のTHF
(500ml)中溶液に加えた。混合物を一夜自然に室
温に暖め、そして次に飽和NH4Cl溶液でクエンチン
グした。EtOAcで希釈した後に、層を分離し、そし
て有機層を飽和NaCl溶液で洗浄し、乾燥し、濾過
し、そして蒸発させた。得られた固体をTHF(400
ml)、MeOH(350ml)、H2O(250m
l)および10nNaOH(300ml)と一緒にし、
そして還流温度において3時間撹拌した。室温に冷却し
た後に、有機相および水相を分離した。水相をEt2
で抽出し、そして有機留分を乾燥し、濾過しそして蒸発
させた。得られたフォームをCH2Cl2と一緒にしそし
て一夜撹拌した。濾過後に、濾液を蒸発させて49gの
化合物
〔9〕を油状で与えた。
【0048】c)化合物
〔9〕、THF(450m
l)、CH2Cl2(450ml)および1N NaOH
(1400ml)の撹拌されている混合物に10.5m
lの塩化ブロモアセチルを全て室温において滴々添加し
た。二相混合物を室温において20分間撹拌した。層の
分離後に、水層をCH2Cl2で抽出した。有機層を乾燥
しそして蒸発乾固した。残渣をTHFおよびヘキサンか
ら結晶化させて23.5gの2−ブロモ−4′−クロロ
−2′−〔(1−(トリフェニルメチル)−1H−ピラゾ
リ−4−ル〕カルボニル〕アセトアニリド、融点197
−200℃、を与えた。d)ドライアイス浴中の1リッ
トルの液体アンモニアに2−ブロモ−4′−クロロ−
2′−〔(1−(トリフェニルメチル)−1H−ピラゾリ
−4−ル〕カルボニル〕アセトアニリド(23.5g)
のTHF(200ml)中溶液に加えた。反応混合物を
一夜撹拌し、そしてアンモニアを自然に蒸発させた。残
存溶媒を蒸留除去した。残渣をEtOAcおよびH2
と共に撹拌した。生成物を水で洗浄しそして乾燥して1
8.3gの固体を与えた。300mgのピバル酸を含有
している1−ブタノール(600ml)中のこの物質の
懸濁液を8時間にわたり還流温度に加熱した。それぞれ
300mgのピバル酸の追加部分を3時間および5時間
後に加えた。揮発分を蒸発させ、そして残渣を研和し
て、6.5gの生成物を与えた。これをMeOH中に溶
解させ、木炭で処理し、濾過し、そして濃縮した。沈澱
した生成物を集めて、5.25gの7−クロロ−1,3−
ジヒドロ−5−(1H−ピラゾリ−4−ル)−2H−1,
4−ベンゾジアゼピノ−2−ン、融点289−291°
(分解)、を与えた。
【0049】e)7−クロロ−1,3−ジヒドロ−5−
(1H−ピラゾリ−4−ル)−2H−1,4−ベンゾジア
ゼピノ−2−ン(295mg)、P25(327mg)
およびTHF(25ml)の混合物を20−40℃にお
いて2時間にわたり超音波処理した。溶媒を蒸発させ、
そして残渣をEtOAc(200ml)およびH2
(100ml)の混合物中で撹拌した。未溶解固体を集
めそして乾燥した。この物質をTHF(15ml)中に
溶解させ、次にNH2CH3が泡立たせてあるTHF(2
5ml)の−70℃の溶液に加えた。溶液を−70℃に
おいて15分間撹拌し、次に自然に暖めた。溶媒の蒸発
後に、残渣をH2Oと一緒にしそして水蒸気浴の上で加
熱した。沈澱した固体を集め、EtOAc中に溶解さ
せ、乾燥し、そして蒸発させた。残渣をMeOH−CH
3CNからの再結晶化により精製して、7−クロロ−N
−メチル−5−(1H−ピラゾリ−4−ル)−3H−1,
4−ベンゾジアゼピン−2−アミン(38mg)、融点
287−289℃、を与えた。
【0050】上記d)章のベンゾジアゼピノン中間生成
物は下記の如くして製造された。
【0051】
【化12】
【0052】a)化合物〔8〕(24g)をTHF(4
00ml)およびEt2O(100ml)と一緒にし、
そして−78℃に冷却した。tBuLi(80ml)を
混合物に滴々添加し、そして生じた赤色溶液を−78℃
において2.5時間撹拌した。5−クロロ−2−ニトロ
ベンズアルデヒド(11.2g)のTHF(150m
l)中溶液をこの溶液に滴々添加し、そして生じた混合
物を一夜自然に室温に暖めた。飽和NH4Cl溶液でク
エンチングした後に、混合物をEtOAcで希釈し、そ
して層を分離した。有機留分を飽和NaCl溶液で洗浄
し、乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。10%EtO
Ac/ヘキサンから75%EtOAc/ヘキサンへの勾
配溶離システムを用いるフラッシュカラムクロマトグラ
フィーで、20.6gのアルファ−(5−クロロ−2−ニ
トロフェニル)−1−(トリフェニルメチル)−1H−ピ
ラゾール−4−メタノールを白色フォーム状で与えた。
MS495(M+)。
【0053】b)a)の生成物(27.1g)、CHC
3(250ml)およびMnO2(20g)の混合物を
還流温度において3時間撹拌した。追加試料のMnO2
(5g)を加え、そして混合物をさらに5時間にわたり
撹拌した。冷却後に、混合物を濾過しそして蒸発させ
て、26.9gの(5−クロロ−2−ニトロフェニル)
〔1−(トリフェニルメチル)−1H−ピラゾリ−4−
ル〕メタノン、MS493(M+)、を与えた。
【0054】c)b)の生成物(26.9g)、EtO
H(400ml)およびNH4Cl(100ml)の混
合物を一緒にしそして還流温度において3時間にわたり
撹拌した。0°における30%NaOH(50ml)を
用いる中和後に、EtOHを蒸発させそして生じた水相
をEtOAcで抽出した。有機留分を乾燥し、濾過し、
そして蒸発させた。残渣を30%EtOAc/ヘキサン
から100%EtOAc/ヘキサンへの勾配溶離システ
ムを用いるシリカゲルを通す濾過により精製して、(5
−クロロ−2−ニトロフェニル)(1H−ピラゾリ−4−
ル)メタノンを生成した。これをEtOH(250m
l)およびC上の10%Pd(100mg)と一緒に
し、そして45psiにおいて水素化した。フラッシュ
カラムクロマトグラフィーにより、10gの(2−アミ
ノ−5−クロロフェニル)−1H−ピラゾリ−4−ルメ
タノン、MS221(M+)、が得られた。
【0055】d)c)(10.5g)のTHF(399
ml)およびCH2Cl2(300ml)中溶液にNaH
CO3(25g)および氷水混合物(300ml)を加
えた。撹拌されている二相を37.2mlのBrCOC
2Brで処理した。二相を分離し、そして水相をCH2
Cl2で抽出した。有機留分を乾燥し、濾過し、そして
蒸発させた。残渣をTHF(100ml)中に溶解さ
せ、そして−78℃に冷却されている液体NH3(20
0ml)に加え、そして室温に暖めながら一夜そのまま
撹拌した。揮発分を蒸発させ、そして残渣をEtOAc
およびH2Oの間に分配させた。層の分離後に、水性留
分をEtOAcで抽出した。有機留分を乾燥し、濾過
し、そして蒸発させた。残渣を1−BuOH(100m
l)およびピバル酸(75mg)と一緒にし、そして混
合物を還流温度に加熱した。溶媒を蒸発により除去し、
そして生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー
(6.5%MeOH/CH2Cl2)により精製して5.5
gの希望するベンゾジアゼピノンを与えた。
【0056】実施例3
【0057】
【化13】
【0058】a)ブロモピラゾール(24.0g)を乾
燥THF(600ml)中に懸濁させ、そしてドライア
イス−アセトン浴の中で撹拌しながらアルゴン雰囲気下
で冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5
M)を滴々添加した。ドライアイス−アセトン浴の中で
冷却しながら2時間撹拌した後に、THF溶液を約−5
0℃に予備冷却されているTHF(500ml)中の2
−メチル−6−メチル−4H−3,1−ベンゾキサジノ
−4−ン(8.76g)に加えた。20分間の撹拌後に
反応物を15%塩化アンモニウムの水中(重量/容量、
330ml)溶液の添加によりクエンチングし、そして
自然に室温に暖めた。反応混合物をEtOAcで希釈
し、そして層を分離した。有機層を飽和水性塩化ナトリ
ウムで洗浄した。水層をEtOAcで洗浄した。有機層
を一緒にし、乾燥し、濾過し、そして濃縮した。生じた
固体をTHF(300ml)、メタノール(350m
l)、水(250ml)および10N水酸化ナトリウム
(270ml)の混合物中に懸濁させ、そして撹拌しな
がら還流温度に6−24時間にわたり加熱した。生じた
混合物を自然に室温に冷却し、そしてエーテルおよび水
の間に分配させた。有機層を飽和水性塩化ナトリウムで
洗浄し、次に一緒にし、乾燥し、濾過し、そして濃縮し
た。残渣をCH2Cl2中に懸濁させ、そして濾過した。
フィルターケーキをCH2Cl2で洗浄した。濾液を濃縮
し、そしてEtOAc−CH2Cl2混合物(1:9容量
/容量)を溶離剤として用いてシリカゲル中に通した。
溶離剤を一緒にし、濃縮し、そして生じた残渣をCH2
Cl2−ヘキサンから結晶化させて、15.18gの(2
−アミノ−5−メチルフェニル)〔1−(トリフェニルメ
チル)−1H−ピラゾリ−4−ル〕メタノンを与えた。
MS計算値:443.1997;実測値:443.199
0。
【0059】b)a)の生成物(2.85g)をTHF
(150ml)およびエーテル(150ml)の混合物
中に溶解させ、そして氷水浴の中で冷却した。飽和水性
炭酸ナトリウム(100ml)を次に加えた。臭化ブロ
モアセチル(4×0.67ml)を撹拌しながら加え
た。4時間後に、反応混合物を水で希釈しそしてEtO
Acで抽出した。生成した沈澱を濾過により集め、そし
てCH2Cl2中に溶解させた。EtOAc留分をCH2
Cl2溶液と一緒にし、そして乾燥し、濾過し、蒸発さ
せ、そして濃縮した。残渣をCH2Cl2−ヘキサンから
結晶化させて、3.33gの2−ブロモ−N−〔4−メ
チル−2−〔〔1−(トリフェニルメチル)−1H−ピラ
ゾリ−4−ル〕カルボニル〕フェニル〕アセトアミドを
生成した。MS計算値:563.1208;実測値56
3.1188。
【0060】c)b)の生成物(2.26g)を乾燥C
2Cl2(100ml)中に溶解させそしてドライアイ
ス−アセトン浴の中で冷却した。液体アンモニア(50
ml)を反応混合物中で冷縮させた。生じた溶液を撹拌
しそして一夜自然に室温に暖めた。水を加え、そして残
存している沈澱を溶解させた。混合後に、層を分離し
た。有機層を水性飽和炭酸水素ナトリウムで抽出した。
水層をCH2Cl2で洗浄した。CH2Cl2層を一緒に
し、乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をCH2
2−ヘキサンから再結晶化させて、1.68gの2−ア
ミノ−N−〔4−メチル−2−〔〔1−(トリフェニル
メチル)−1H−ピラゾリ−4−ル〕−カルボニル〕フ
ェニル〕アセトアミドを生成した。MS計算値:50
1.2291;実測値:501.2272。
【0061】d)c)の生成物(15.02g)のnB
uOH(300ml)中懸濁液を撹拌しながら64時間
にわたり加熱還流した。室温に冷却した後に、反応物を
濃縮乾固した。残渣をTHF中に懸濁させ、そして加熱
還流した。生じた懸濁液を濾過した。濾液をTHFで洗
浄した。濾液を洗浄し、そして沸騰温度に加熱し、そし
て濃縮した。生じた混合物を自然に室温に冷却し、そし
てそのまま3時間放置した。生じた生成物をTHFで洗
浄しそして乾燥して、5.50gの1,3−ジヒドロ−7
−メチル−5−(1H−ピラゾリ−4−ル)−2H,1,4
−ベンゾジアゼピノ−2−ン、融点282−289℃、
を生成した。
【0062】e)五硫化燐(0.5g)をd)の生成物
(0.24g)のTHF(50ml)中懸濁液に加え
た。混合物を超音波浴の中で1時間保ち、次に濃縮乾固
した。この残渣をTHF−EtOAc(1:2容量/容
量、150ml)および半飽和NaHCO3溶液の間に
分配させた。有機層を飽和NaCl溶液(100ml)
で洗浄した。水層をTHF−EtOAc混合物で洗浄
し、そして有機層を濃縮しそして真空乾燥器中で一夜保
った。残渣をTHF中に溶解させそして−40℃に冷却
した。メチルアミンをTHF溶液中に10分間にわたり
泡立たせた。重量による収量は6gであった。混合物を
自然に室温に暖め、そして2時間撹拌した。濃縮後に、
残渣をTHF−EtOAc(1:2容量/容量、100
ml)の混合物の中に溶解させ、そして飽和NaHCO
3溶液(100ml)および飽和NaCl溶液(100
ml)で抽出した。水層をTHF−EtOAc混合物で
洗浄し、そして有機層を乾燥し、濾過し、そして濃縮し
た。残渣をシリカゲル上で溶離剤としてCH3OH−C
HCl3(容量/容量1:9)を使用するクロマトグラ
フィーにかけて、CH3OH−CHCl3−ヘキサンから
の再結晶化後に、N,7−ジメチル−5−(1H−ピラゾ
リ−4−ル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピノン−2−
アミン(0.22g)、融点262−270℃、を与え
た。
【0063】上記で定義されている如き本発明の化合物
を活性成分として含有している下記の薬品組成物をそれ
自体は既知である方法で製造することができる。
【0064】 a)経口的液体調合物: 成分 mg/調合物 活性成分 20.0mg メチルパラベン 20.0mg スクロース 充分量 香味剤 充分量 クエン酸緩衝液 充分量 精製水 5.0mlにするのに充分量 b)錠剤調合物: 成分 mg/錠剤 活性成分 20mg 澱粉 40mg アビセル 80mg ラクトース 274mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 416mg c)軟質ゼラチンカプセル調合物: 成分 mg/カプセル 活性成分 20mg エトキシル化された脂肪酸類 500mg PEG4000 100mg 植物性油 1.0mlにするのに充分量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナ・メアリー・フリン アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08501 アレンタウン・タイラーコート8 (72)発明者 スチーブ・イキ−カイ・タム アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07006 ウエストコールドウエル・エバーグリーン ロード13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、 XおよびYは互いに独立して、H、ハロゲンおよび低級
    アルキルから選択され、 R10およびR11は両者ともHであるか、またはR10およ
    びR11の一方はHでありそして他方はメチルであるか、
    またはR10およびR11は一緒になって−(CH2)n−で
    あり、ここでn=4または5であり、 Zは 【化2】 よりなる群から選択される環であり、ここで該環Z中の
    1個またはそれ以上の炭素原子はF、Clまたは低級ア
    ルキルにより置換されていてもよい〕の化合物並びにそ
    れらの薬学的に許容しうる酸付加塩類、カルバメート
    類、ウレア類およびアミド類。
  2. 【請求項2】 YがHであり、そしてXがハロゲンおよ
    び低級アルキルよりなる群から選択され、特にXが7−
    位置にある請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R10がメチルであり、R11が水素であ
    り、そしてXが特に7−位置にある塩素およびメチルよ
    りなる群から選択される請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 式I(a)、I(b)またはI(c): 【化3】 の1種を有する請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 治療的に活性な薬剤として、特にエイズ
    およびエイズ関連疾病の処置、治療または予防のための
    抗ウィルス剤として使用するための、請求項1−4のい
    ずれかに記載の化合物。
  6. 【請求項6】 式 【化4】 の化合物をP25およびアミンHN(R10,R11)と順次
    反応させるか、または式IIの化合物を反応−不活性溶媒
    中でルイス酸の存在下にアミンHN(R10,R11)と反応
    させ、そして式Iの化合物のアミドを希望する場合に
    は、式Iの化合物を有機酸で中和し、そしてカルバメー
    トまたはウレアを希望する場合には、式Iの化合物をホ
    スゲンとそれぞれ脂肪族もしくは芳香族アルコールまた
    は脂肪族もしくは芳香族アミンとの間の化学量論的反応
    の生成物と反応させることを特徴とする、請求項1に記
    載の化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 活性な薬学的成分としての請求項1に記
    載の化合物並びに場合により第二の抗ウィルス剤、特に
    逆トランスクリプターゼ阻害剤、例えばddC、AZ
    T、HIV−プロテアーゼ阻害剤、α−、β−および/
    またはγ−インターフェロン、インターロイキン−2お
    よび/またはGM−CSF、を含有する、特に、ウィル
    ス性感染症、殊にレトロウィルス感染症、例えばHIV
    1および/またはHIV2感染症、の処置または予防の
    ための、或いは該感染症に対して細胞を保護するため
    の、或いはレトロウィルスに感染している患者における
    レトロウィルス疾病の細胞変性的破壊効果を緩和するた
    めの、薬品。
  8. 【請求項8】 特に、ウィルス性感染症、殊にレトロウ
    ィルス感染症、例えばHIV1および/またはHIV2
    感染症、の処置または予防のための、或いは該感染症に
    対して細胞を保護するための、或いはレトロウィルスに
    感染している患者におけるレトロウィルス疾病の細胞変
    性的破壊効果を緩和するための薬品の製造のための、請
    求項1に記載の化合物の使用。
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