JPH0656721A - 光学活性な含フッ素アルコールの製造方法 - Google Patents

光学活性な含フッ素アルコールの製造方法

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JPH0656721A
JPH0656721A JP21154292A JP21154292A JPH0656721A JP H0656721 A JPH0656721 A JP H0656721A JP 21154292 A JP21154292 A JP 21154292A JP 21154292 A JP21154292 A JP 21154292A JP H0656721 A JPH0656721 A JP H0656721A
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JP21154292A
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Masaaki Namekawa
正明 滑川
Shinichi Nayuki
新一 名雪
Keizo Ito
恵造 伊藤
Mitsunori Takeda
充範 竹田
Yoshinobu Murayama
義信 村山
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Kashima Oil Co Ltd
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Kashima Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医薬および農薬の中間体、または強誘電性液
晶などの合成原料として有用な光学活性な含フッ素アル
コールの製造方法の開発。 【構成】 一般式(I) 【化1】 〔式中の記号は、明細書に記載の通りである。〕で表さ
れるラセミアルコールから誘導されたエステルを、比活
性値が80万ユニット/g以上の高活性な酵素(例えば
精製リパーゼ系酵素)を用いて不斉加水分解反応させる
とともに光学分割することによって光学活性な含フッ素
アルコールを効率よく製造する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性な含フッ素ア
ルコールの製造方法に関し、詳しくは、医薬および農薬
の中間体、更には強誘電性液晶などの合成原料として有
用な光学活性な含フッ素アルコールの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光学活性な含フッ素アルコール
は、通常不斉触媒を用いた不斉合成を行うか、ラセミ体
を光学分割する方法等が用いられている。ラセミ体を光
学分割する方法としては、ラセミ体と光学活性な分割試
薬とを反応させてジアステレオマーとして溶解度差によ
り分離する方法またはカラムクロマトグラフィーにより
分割する方法、あるいはラセミ混合物から優先晶出法に
より分割する方法や酵素反応を利用する方法などがあ
る。これらの方法のうち、酵素反応を利用する方法とし
て、エステル体を不斉加水分解する方法(特開昭63−
243045号公報)およびラセミアルコールから不斉
エステル合成または不斉エステル変換する方法(特開昭
62−166898号公報,特開平1−235599号
公報,特開平3−254694号公報)が知られてい
る。しかし、市販の酵素を用いた場合、一定の時間内に
所望の加水分解率を得るためには、比較的多量の酵素を
用いることが必要である。しかしながら、反応終了後、
生成物を有機溶媒を用いて抽出する際に、使用した酵素
が多い場合には、水相に溶解しきれない酵素が存在して
エマルジョンを生成するため、水相と有機相の分離が困
難となる。そのため、水相に不溶な酵素をセライトなど
に吸着させて除去するか、あるいは膜分離法などにより
酵素を除去する工程が必要となり、操作が煩雑となると
共に時間もかかり、コスト的にも割高となる。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、酵素を用
いて光学活性な含フッ素アルコールを製造するにあたっ
て、比活性値が80万ユニット/g以上の高活性な酵素
を用いれば一定の反応時間内に所望の加水分解率が得ら
れると共に酵素の使用量が減少するため、反応後の酵素
の除去工程が不要となり、実用的に極めて有用であるこ
とを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成した
ものである。すなわち、本発明は、一般式(I)
【0004】
【化2】
【0005】〔式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロ
アルキル基を示し、Rは炭素数1〜15のアルキル基,
炭素数1〜15のハロアルキル基,炭素数2〜15のア
ルケニル基,炭素数2〜15のアシルアルキル基,炭素
数2〜15のアルコキシカルボニルアルキル基,炭素数
7〜12のアラルキル基,炭素数6〜12のアリール
基,炭素数6〜12のハロアリール基または炭素数4〜
12のシクロアルキル基を示す。〕で表されるラセミア
ルコールから誘導されたエステルを、比活性値が80万
ユニット/g以上の高活性な酵素を用いて不斉加水分解
反応をさせ光学活性な含フッ素アルコールおよびエステ
ルに光学分割することを特徴とする光学活性な含フッ素
アルコールの製造方法を提供するものである。
【0006】本発明の原料は、上記一般式(I)で表さ
れる含フッ素アルコール(ラセミ体)(即ち、ラセミア
ルコール)のエステルである。この一般式(I)におけ
るRfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基、例えば
トリフルオロメチル基;1,1,1−トリフルオロエチ
ル基;ジフルオロメチル基;クロロジフルオロメチル
基;ペンタフルオロエチル基を示し、Rは炭素数1〜1
5のアルキル基(メチル基,エチル基,プロピル基,ブ
チル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基など),
炭素数1〜15のハロアルキル基(クロロメチル基,ク
ロロエチル基など),炭素数2〜15のアルケニル基
(ビニル基,アリル基,ブテニル基など),炭素数2〜
15のアシルアルキル基(ヘプタノイルメチル基,ノナ
ノイルメチル基など),炭素数2〜15のアルコキシカ
ルボニルアルキル基(エトキシカルボニルメチル基,メ
トキシカルボニルメチル基など),炭素数7〜12のア
ラルキル基(ベンジル基,フェネチル基など),炭素数
6〜12のアリール基(フェニル基,トリル基,キシリ
ル基など),炭素数6〜12のハロアリール基(クロロ
フェニル基など)または炭素数4〜12のシクロアルキ
ル基(シクロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘ
プチル基など)を示す。このようなラセミアルコールと
しては、様々なものがあるが、例えば1,1,1−トリ
フルオロ−2−プロパノール;1,1,1−トリフルオ
ロ−2−ブタノール;1,1,1−トリフルオロ−3−
ブタノール;1,1,1−トリフルオロ−2−ペンタノ
ール;1,1,1−トリフルオロ−3−ペンタノール;
1,1,1−トリフルオロ−2−オクタノール;1,
1,1−トリフルオロ−3−オクタノール;1,1,1
−トリフルオロ−2−デカノール;1,1,1−トリフ
ルオロ−2−ドデカノール;1,1−ジフルオロ−2−
オクタノール;1−クロロ−1,1−ジフルオロ−2−
オクタノール;1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−
3−ノナノール;1,1,1−トリフルオロ−2,2−
ジクロロ−3−ウンデカノール;4,4,4−トリフル
オロ−3−ヒドロキシ−1−フェニル−1−ブテン;
1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−3−デセ
ン;1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシデカン
−4−オン;1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキ
シ−6−メチル−ヘプタン−4−オン;1,1,1−ト
リフルオロ−2−ヒドロキシドデカン−4−オン;1,
1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシ酪酸エチル;1
−クロロ−1−フルオロ−4−フェニル−2−ブタノー
ル;1,1,1−トリフルオロ−3−フェニル−2−プ
ロパノール;1,1,1−トリフルオロ−4−フェニル
−2−ブタノール;2,2,2−トリフルオロ−1−フ
ェニルエタノール;3,3,3−トリフルオロ−2,2
−ジクロロ−1−フェニルプロパノール;2,2,2−
トリフルオロ−1−シクロペンチルエタノール;2,
2,2−トリフルオロ−1−シクロヘキシルエタノー
ル;2,2,2−トリフルオロ−1−シクロヘプチルエ
タノールなどが挙げられる。
【0007】本発明では、上記ラセミアルコールから誘
導されたエステル、例えばラセミアルコールを通常の方
法でエステル化したもの、あるいはラセミアルコールの
金属塩(例えばナトリウムアルコキシド)をアシルクロ
ライド等の酸ハライドと反応させたものなど、各種の方
法で得られる上記一般式(I)の含フッ素アルコール骨
格を有するエステルを原料化合物として用いる。なお、
このエステルは、一般式(I)の含フッ素アルコールの
OH基のHの代わりに、各種のアシル基(アセチル基,
プロピオニル基,ブチリル基,ベンゾイル基,イソブチ
ル基等)が結合したものである。
【0008】また、本発明で用いられる高活性な酵素の
比活性値は、80万ユニット/g以上、好ましくは10
0万ユニット/g以上である。この比活性値が80万ユ
ニット/g未満の酵素では、酵素を比較的多量に使用す
ることが必要となるため、反応後に酵素の除去工程を設
けなければならず、本発明の目的が達成できない。この
ような比活性値が80万ユニット/g以上の高活性な酵
素を得るには、例えば市販の比活性値が1〜50万ユニ
ット/g程度の酵素を利用する場合には、この市販酵素
を精製する必要がある。この際の精製方法としては、例
えば弱酸性イオン交換樹脂による吸着(またはゲル濾
過)などの方法が挙げられる。なお、精製した酵素は、
溶液状,粉末状のいずれの形態でも使用することができ
る。本発明における高活性な酵素を得るために利用でき
る酵素としては、様々なものがあるが、リパーゼ系酵素
が好ましく、例えば市販の加水分解酵素であるリパーゼ
OF(名糖産業製,比活性値:36万ユニット/g),
リパーゼMY(名糖産業製,比活性値:3万ユニット/
g),リパーゼPL(名糖産業製,比活性値:5万ユニ
ット/g),リパーゼPS(アマノ製薬製,比活性値:
3万ユニット/g)、更にはリパーゼP,リパーゼM1
0,リパーゼP679などが挙げられる。特に、リパー
ゼOFは、精製により高活性となり反応後の酵素除去が
不要となるうえ、反応時間も大幅に短縮されることから
とりわけ好ましい。なお、そのほか、セルラーゼなどの
酵素を用いることも可能である。
【0009】加水分解反応における反応条件は、用いる
酵素により異なり、一義的に定めることはできないが、
反応温度は通常15〜70℃、好ましくは25〜50
℃、より好ましくは30〜45℃である。この反応温度
は、酵素の活性を適切な範囲に保つためには、高すぎて
も低すぎても好ましくない。また、反応時間は、通常0.
1〜100時間、好ましくは0.5〜50時間、より好ま
しくは1〜30時間である。ここで、反応時間が短すぎ
ると、加水分解を制御することが困難となり、長すぎる
と加水分解の効率が悪くなり実用上好ましくない。
【0010】なお、本発明において、酵素の比活性値
は、以下の測定法により求めたものである。即ち、オリ
ーブ油乳液5ミリリットルと濃度0.1Mのリン酸緩衝液
(pH=7.0)4ミリリットルとを50ミリリットル容
の共栓三角フラスコに正確に採り、よく混合させ、37
℃の恒温水槽を用いて10分間予熱した後、これに試料
溶液1ミリリットルを1箇所に集中しないように攪拌し
ながら正確に加えてよく混合させ、正確に20分後、こ
の混合溶液にアセトン・エタノールの混合液20ミリリ
ットルを注ぎ、フェノールフタレイン試薬を5滴加えて
0.05N水酸化ナトリウム溶液で滴定する。別に、オリ
ーブ油乳液5ミリリットルと濃度0.1Mのリン酸緩衝液
(pH=7.0)4ミリリットルとを50ミリリットル容
の共栓三角フラスコに正確に採り、よく混合させ、37
℃の恒温水槽を用いて30分間加温後、アセトン・エタ
ノールの混合液20ミリリットルを注ぎ、次いで試料溶
液1ミリリットルを正確に加え、フェノールフタレイン
試薬を5滴加えて0.05N水酸化ナトリウム溶液で滴定
し対照液とする。これらの測定結果を下記計算式に代入
して求めた値を酵素の比活性値(ユニット/g)とす
る。 比活性値(ユニット/g)=(試料溶液滴定値−対照滴
定値)/(試料溶液1ミリリットル中の試料(g))×
2.5
【0011】本発明の方法によれば、上記ラセミアルコ
ールから誘導されたエステルを、高活性な酵素で不斉加
水分解反応をさせることにより、光学活性な含フッ素ア
ルコールとエステルが得られる。つまり、上記エステル
(ラセミ体)を不斉加水分解反応させると、ラセミ体の
うちの一方、例えば右旋性のエステルのみが加水分解を
受けてアルコールとなり、左旋性のエステルが加水分解
を受けずに残る(酵素の種類によっては、左旋性のエル
テルが優先的に加水分解され、右旋性のエステルが残
る)。なお、未反応のエステル(例えば左旋性のエステ
ル)は、更に別種の酵素を用いて加水分解すれば、鏡像
体の関係にある含フッ素アルコールが得られる。本発明
の方法によって、不斉加水分解を行った後、得られた生
成物を適宜手段、例えば生成物をエーテル抽出しシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー等で分離すれば、目的と
する光学活性な含フッ素アルコールおよびエステルに光
学分割することができる。なお、ここで得られる光学活
性な含フッ素アルコールは、一般式(II) で表される。
【0012】
【化3】
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例に基づい
てさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。 実施例1 市販のリパーゼOF(名糖産業製,比活性値:36万ユ
ニット/g)を精製して、比活性値を250万ユニット
/gに高めた精製リパーゼOFを作製した。この精製リ
パーゼOFは、固形分として16.6%の酵素を含む溶液
状のものであった。1,1,1−トリフルオロ−2−オ
クチルアセテート2.26g(10ミリモル)と、上記で
得られた精製リパーゼOFの水溶液0.18gを蒸留水4
0ミリリットルに懸濁させ40℃で攪拌した。次いで、
1N水酸化ナトリウムを加えpHを6〜7に保ちながら
9時間反応させた。反応終了後、反応液から酵素を除去
することなくエーテルで生成物を抽出し、蒸留水および
飽和食塩水で洗浄後、エーテルを留去しシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより分離精製して、(R)−
1,1,1−トリフルオロ−2−オクタノールと(S)
−1,1,1−トリフルオロ−2−オクチルアセテート
を得た。得られた結果を第1表に示す。
【0014】実施例2 精製リパーゼOFの水溶液の量を0.35gに変えた以外
は、実施例1と同様にして反応および分離精製を行っ
た。得られた結果を第1表に示す。
【0015】実施例3 精製リパーゼOFの水溶液の量を0.70gに変えた以外
は、実施例1と同様にして反応および分離精製を行っ
た。得られた結果を第1表に示す。
【0016】比較例1 精製リパーゼOFを用いず、市販のリパーゼOF(名糖
産業製,比活性値:36万ユニット/g)を用いた以外
は、実施例1と同様にして反応を行った。反応終了後、
反応液にエーテルを加え生成物の抽出を試みたが、エー
テル相と水相との分離が悪く抽出が困難であった。そこ
で、セライト濾過を行い酵素を除去した後抽出を再度行
った。その後、実施例1と同様に分離精製を行うことに
よって光学活性なアルコールとエステルを得た。得られ
た結果を第1表に示す。
【0017】実施例4 市販のリパーゼMY(名糖産業製,比活性値:3万ユニ
ット/g)を精製して、比活性値を135万ユニット/
gに高めた精製リパーゼMYを作製した。この精製リパ
ーゼMYは、固形分として8.5%の酵素を含む溶液状の
ものであった。1,1,1−トリフルオロ−2−オクチ
ルアセテート2.26g(10ミリモル)と、上記で得ら
れた精製リパーゼMYの水溶液0.7gを蒸留水40ミリ
リットルに懸濁させ40℃で攪拌した。次いで、1N水
酸化ナトリウムを加えpHを6〜7に保ちながら6時間
反応させた。反応終了後、反応液から酵素を除去するこ
となくエーテルで生成物を抽出し、蒸留水および飽和食
塩水で洗浄後、エーテルを留去しシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより分離精製して、(R)−1,1,
1−トリフルオロ−2−オクタノールと(S)−1,
1,1−トリフルオロ−2−オクチルアセテートを得
た。得られた結果を第2表に示す。
【0018】実施例5 精製リパーゼMYの水溶液の量を0.35gに変えた以外
は、実施例4と同様にして反応および分離精製を行っ
た。得られた結果を第2表に示す。
【0019】比較例2 精製リパーゼMYを用いず、市販のリパーゼMY(名糖
産業製,比活性値:3万ユニット/g)を2.5g用いた
以外は、実施例4と同様にして反応を行った。反応終了
後、反応液にエーテルを加え生成物の抽出を試みたが、
エーテル相と水相との分離が悪く抽出が困難であった。
そこで、セライト濾過を行い酵素を除去した後抽出を再
度行った。その後、実施例4と同様に分離生成を行うこ
とによって光学活性なアルコールとエステルを得た。得
られた結果を第2表に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、高活性な酵素を
用いることにより、適切な反応時間内に所望の加水分解
率が得られ、しかも、反応後の酵素の除去操作が不要と
なり、極めて効率よく光学活性な含フッ素アルコールを
製造することができる。したがって、本発明は、医薬,
農薬あるいは強誘電性液晶などの合成原料等の製造方法
として幅広く有効に利用することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 7/02 9282−4B 41/00 E 8931−4B F 8931−4B (72)発明者 竹田 充範 茨城県鹿島郡神栖町東和田4番地 鹿島石 油株式会社鹿島製油所内 (72)発明者 村山 義信 茨城県鹿島郡神栖町東和田4番地 鹿島石 油株式会社鹿島製油所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基を
    示し、Rは炭素数1〜15のアルキル基,炭素数1〜1
    5のハロアルキル基,炭素数2〜15のアルケニル基,
    炭素数2〜15のアシルアルキル基,炭素数2〜15の
    アルコキシカルボニルアルキル基,炭素数7〜12のア
    ラルキル基,炭素数6〜12のアリール基,炭素数6〜
    12のハロアリール基または炭素数4〜12のシクロア
    ルキル基を示す。〕で表されるラセミアルコールから誘
    導されたエステルを、比活性値が80万ユニット/g以
    上の高活性な酵素を用いて不斉加水分解反応させ光学活
    性な含フッ素アルコールおよびエステルに光学分割する
    ことを特徴とする光学活性な含フッ素アルコールの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 酵素としてリパーゼ系酵素を用いること
    を特徴とする請求項1記載の光学活性な含フッ素アルコ
    ールの製造方法。
JP21154292A 1992-08-07 1992-08-07 光学活性な含フッ素アルコールの製造方法 Pending JPH0656721A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0842915A3 (en) * 1996-11-15 1999-10-13 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Optically active alcohol and process for the production thereof
EP1321528A1 (de) * 2001-12-19 2003-06-25 Asca GmbH, Angewandte Synthesechemie Adlershof Vefahren zur kinetischen Racematspaltung von Alkoholen mit einem oder mehreren stereogenen Zentren

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0842915A3 (en) * 1996-11-15 1999-10-13 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Optically active alcohol and process for the production thereof
EP1321528A1 (de) * 2001-12-19 2003-06-25 Asca GmbH, Angewandte Synthesechemie Adlershof Vefahren zur kinetischen Racematspaltung von Alkoholen mit einem oder mehreren stereogenen Zentren

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