JPH0656373A - 壁面作業機昇降装置 - Google Patents

壁面作業機昇降装置

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JPH0656373A
JPH0656373A JP22474592A JP22474592A JPH0656373A JP H0656373 A JPH0656373 A JP H0656373A JP 22474592 A JP22474592 A JP 22474592A JP 22474592 A JP22474592 A JP 22474592A JP H0656373 A JPH0656373 A JP H0656373A
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machine
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vacuum suction
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JP22474592A
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Haruo Hoshino
春夫 星野
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面作業機を移動させる場合に、壁面に吸着
した真空吸着盤の吸着を解除しなければならず、そのた
め風によって動揺し再吸着が困難であったのを正規の位
置に安定して移動させるようにした。 【構成】 壁面作業機をそれぞれ真空吸着盤9、10を
有する上部作業機6と下部作業機7に分割し、これら各
作業機6、7は相対的に上下位置を変更できる昇降機構
を備え、(1)上部作業機6、下部作業機7のいずれか
に上部作業機6と下部作業機7との合計重量と釣り合う
カウンターウエイト12付き巻取りウインチ13を連結
し、(2)上部作業機6または下部作業機7のいずれか
を吊すワイヤー11の張力が上部作業機6と下部作業機
7との合計重量とほぼ同一となる張力一定形ウインチ1
5を連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の壁面に対して
塗装その他の作業を行う壁面作業機を安定して昇降させ
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物21の壁面22に対して塗装
その他の作業を行うには、壁面作業機23は建物21の
屋上24に取付けたホイール25からワイヤー26で吊
り下げられ、作業時には壁面作業機23を壁面22に対
して固定するために真空吸着盤27を用いて壁面22に
吸着させて作業を行い、その上下面を作業するために移
動するには真空吸着盤27の吸着を解除した後ウインチ
28等で昇降させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の壁面作業機
は、作業時に壁面に吸着させているが壁面作業機の重量
が大きいため真空吸着盤だけではその位置を保持するこ
とが困難であり、そのためウインチ等のワイヤーによっ
てその重量を支持させる必要があり、一定面積の作業が
終了し他の作業範囲に移るためにその位置を上下に変更
するために真空吸着盤の吸着を解除すると、風によって
動揺し再吸着が困難となったり、目標とする正確な位置
に吸着させることができない欠点があった。
【0004】この発明は、前記の欠点を解消し、真空吸
着盤の一部はその吸着を解除することなく壁面作業機の
作業範囲を安定した状態で移動できるようにすることを
課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めにこの発明は、壁面作業機を真空吸着盤を有する上部
作業機と真空吸着盤を有する下部作業機に分割し、これ
ら各作業機には、それらが相対的に上下位置を変更でき
る昇降機構を備え、上部作業機と下部作業機のいずれか
に対して、上部作業機と下部作業機との合計重量と釣り
合うカウンターウエイト付き巻取りウインチのワイヤー
を連結した壁面作業機昇降装置、および壁面作業機を真
空吸着盤を有する上部作業機と真空吸着盤を有する下部
作業機に分割し、これら各作業機には、それらが相対的
に上下位置を変更できる昇降機構を備え、上部作業機ま
たは下部作業機のいずれかに対して、これらを吊すワイ
ヤーの張力が上部作業機と下部作業機との合計重量とほ
ぼ同一となる張力一定形ウインチを連結した壁面作業機
昇降装置からなる手段を講じるものである。
【0006】
【実施例】この発明の実施例について図面を参照して説
明する。図1および図2において、建物1の屋上2に腕
3を固設しその先端部にホイール4が回転可能に軸支5
されている。壁面作業機は上部作業機6と下部作業機7
の2部分に分割され、図1において上部作業機6の下端
部に固定6aされ、また図2において下部作業機7の上
端部に固定7aされている昇降棒8(この実施例ではラ
ックとして示されている)が図1においては下部作業機
7中を貫通し、図2においては上部作業機6中を貫通す
るとともに、各作業機6、7にはそれぞれ昇降棒8に作
用して昇降できる昇降機構(この実施例ではラックに噛
み合う図示されていないピニオンが用いられる)と真空
吸着盤9、10が設けられている。
【0007】前記のように上部作業機6および下部作業
機7の昇降動作は昇降棒8のラックと上下部作業機6、
7内のピニオンで行ったが、各作業機の昇降動作を行う
にはこれに限られるものではなく、上部作業機6と下部
作業機7の間に(図示しないが)油圧ジャッキを設けた
り、上部作業機6と下部作業機7とをパンタグラフ機構
で連結するなど適宜の機構によって上部作業機6と下部
作業機7とが相対的に上下位置を変更できる昇降機構を
採用することができる。
【0008】昇降棒8の上端に固着され、または(図示
しないが)下部作業機7に適宜の手段で固着されたワイ
ヤー11はホイール4に巻回され、図1においては、そ
の他端に上部作業機6と下部作業機7との重量にほぼ釣
り合うカウンターウエイト12と巻取りウインチ13が
取りつけられている。14はカウンターウエイト12の
昇降範囲を定めるリミットスイッチである。図2におい
ては、ワイヤー11の他端はワイヤー11の張力が上部
作業機6と下部作業機7との重量とほぼ同一の張力とな
るようにした張力一定形ウインチ15に連結されてい
る。
【0009】壁面作業機を昇降させる場合、図1および
図2において、上部作業機6の真空吸着盤9は建物1の
壁面に吸着した状態にしておいて、下部作業機7の真空
吸着盤10の吸着を解除し、下部作業機の内部で昇降棒
8(ラック)に噛み合った昇降機構(ピニオン)を作動
させて矢印のように下部作業機7を下降させるか、上部
作業機6の下端に固着した油圧ジャッキを伸長させて下
部作業機7を下降させるか、上部作業機6と下部作業機
7間に設けたパンタグラフ機構を伸長させて下部作業機
7を下降させた後、下部作業機7の真空吸着盤10を建
物1の壁面に吸着させ、上部作業機6の真空吸着盤9の
吸着を解除して、下部作業機7の内部で昇降棒8(ラッ
ク)に噛み合った昇降機構(ピニオン)を作動させて上
部作業機6を下降させる。この時ワイヤー11は上部作
業機6の下降動作に応じて繰り出されるが、上部作業機
7の下降速度とワイヤー11の繰り出し速度が必ずしも
同調しない場合があり、上部作業機7の下降速度がワイ
ヤー11の繰り出し速度より早いと、巻取りウインチ1
3を有するカウンターウエイト12は上昇して上部のリ
ミットスイッチ14に接するようになる。この接触によ
り巻取りウインチ13のワイヤー11の繰り出し速度が
早められ、その反対に上部作業機7の下降速度の方がワ
イヤー11の繰り出し速度より遅い場合は前記と反対に
カウンターウエイト12は下部のリミットスイッチ14
に接することによりワイヤー11の繰り出し速度が遅く
されることにより上下のリミットスイッチ14の範囲内
で壁面操作機は操作される。また、前記の操作の繰り返
し、すなわち尺取り虫運動を逆に行えば上部、下部作業
機6、7を上昇させることができるので上部、下部作業
機6、7は昇降作用を行う。
【0010】この場合、上部作業機6または下部作業機
7のいずれかが建物1の壁面に吸着しており、かつ上部
作業機6と下部作業機7との重量とカウンターウエイト
12の重量がほぼ釣り合っているで、吸着盤9、10の
吸着力が強力でなくても各作業機の位置が確保され、風
によって壁面作業機が動揺することがなく、また昇降機
構の作動力も強力なものを使用しなくてもよい。
【0011】また、図2に示すものにおいては、張力一
定形ウインチ15の他端が昇降棒8の上端に連結されて
いるのでワイヤー11には図1のカウンターウエイト1
2と同様の張力が与えられ、したがって吸着盤9、10
の吸着力および昇降機構の作動力は図1のものと同様に
強力なものにする必要がない。
【0012】
【発明の効果】従来の壁面作業機を移動させる場合、真
空吸着盤の吸着を解除する必要があるため風によって動
揺し再吸着作業が困難であったが、請求項1の発明は、
上下に分割した作業機のいずれかの吸着盤が壁面に吸着
しているので風によって動揺することがなく安定して壁
面作業機を移動させることができるばかりでなく、壁面
作業機とカウンターウエイトの重量がほぼ釣り合ってい
るので吸着盤の吸着力が強力でなくても作業機の位置が
確保でき、かつ昇降機構の作動力も強力なものを使用す
る必要がない。請求項2の発明は、カウンターウエイト
を必要としないで壁面作業機を移動させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を示すもので、一部切断正
面図である。
【図2】同じく一部切断正面図である。
【図3】従来例を示す一部切断正面図である。
【符号の説明】
6 上部作業機 7 下部作業機 9 真空吸着盤 10 真空吸着盤 11 ワイヤー 12 カウンターウエイト 13 巻取りウインチ 15 張力一定形ウインチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面作業機を真空吸着盤(9)を有する
    上部作業機(6)と真空吸着盤(10)を有する下部作
    業機(7)に分割し、これら各作業機(6)、(7)に
    は、それらが相対的に上下位置を変更できる昇降機構を
    備え、上部作業機(6)と下部作業機(7)のいずれか
    に対して、上部作業機(6)と下部作業機(7)との合
    計重量と釣り合うカウンターウエイト(12)付き巻取
    りウインチ(13)のワイヤー(11)を連結した壁面
    作業機昇降装置。
  2. 【請求項2】 壁面作業機を真空吸着盤(9)を有する
    上部作業機(6)と真空吸着盤(10)を有する下部作
    業機(7)に分割し、これら各作業機(6)、(7)に
    は、それらが相対的に上下位置を変更できる昇降機構を
    備え、上部作業機(6)または下部作業機(7)のいず
    れかに対して、これらを吊すワイヤー(11)の張力が
    上部作業機(6)と下部作業機(7)との合計重量とほ
    ぼ同一となる張力一定形ウインチ(15)を連結した壁
    面作業機昇降装置。
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