JPH0656172A - 緩衝材およびその製造方法並びに製造装置 - Google Patents

緩衝材およびその製造方法並びに製造装置

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JPH0656172A
JPH0656172A JP20275792A JP20275792A JPH0656172A JP H0656172 A JPH0656172 A JP H0656172A JP 20275792 A JP20275792 A JP 20275792A JP 20275792 A JP20275792 A JP 20275792A JP H0656172 A JPH0656172 A JP H0656172A
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mold
strip
molded body
manufacturing
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JP20275792A
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English (en)
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Hiroshi Okunishi
弘 奥西
Hiroyuki Noguchi
博幸 野口
Yoshiharu Watabe
良晴 渡部
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】細片状、細幅状に裁断した古紙を利用して緩衝
材を得る。 【構成】金型装置10は、熱源12が埋設された上型1
4と、熱源16が埋設された下型18と、水または接着
剤を細片体に対して噴霧する噴霧手段20とから基本的
に構成されている。古紙を図示しない裁断機構により細
片状、すなわち、細幅状に裁断する。次に、前記細片状
等に裁断された古紙の細片体22を、下型18の凹部に
供給して載置する。この細片体22の供給時に水で希釈
した澱粉質からなる糊を前記噴霧手段20により噴霧す
る。これにより細片体22に糊が万遍なく付着するに至
る。そして、所定の量まで細片体22を積層した後、前
記上型14を下降せしめ、この間に熱源12、16が加
熱されており細片体22を加熱圧縮して成形体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緩衝材およびその製造
方法並びに製造装置に関し、一層詳細には廃棄用の紙等
を細片状に裁断した後、成形し、これを各種部品を輸送
する際の梱包用、部品保持用として使用することを可能
とする緩衝材およびその製造方法並びに製造装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年、紙の消費量が増大するとともに、一
旦使用された後、廃棄物として扱われる古紙の量も増加
している。一般にこの種の古紙の処理には、焼却、投棄
処理あるいは再生紙への利用がある。
【0003】一方、梱包の際に使用される緩衝材または
部品保持部材として、発泡ポリスチロール等の合成樹脂
材が用いられている。この合成樹脂製の緩衝材が不要に
なった場合には、焼却あるいは投棄処理が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】古紙を処理する際、焼
却すれば地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の増
加を招き、投棄すると投棄場所の確保が問題となる等環
境あるいは公害問題が付随的に生ずる。
【0005】また、再生紙として利用するには、古紙を
パルプ状にすると共に、印刷に供せられたインク等の化
学的処理をしなければならない等大規模な設備が必要と
なり、再生紙のコストが割高とならざるを得ない。
【0006】一方、発泡ポリスチロール等からなる緩衝
材を処理する場合には、焼却すると有害ガスが発生し、
また投棄処理を行ったとしても腐敗に長期間を要する。
そのため、海外において使用制限または使用禁止をする
制約が存在するほどに至っている。
【0007】本発明は、上記不都合を解決するためにな
されたものであって、古紙を利用した緩衝材を提供し、
その緩衝材を製造する方法並びに製造装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、繊維性物質からなる多数の細片体
と、糊剤等の接着剤あるいは水が噴霧され、塗布された
前記細片体を加圧凝固した成形体から構成されることを
特徴とする。
【0009】さらに、第2の発明は、古紙等の繊維性物
質からなる細片体を金型内に載置する過程と、前記過程
中に細片体に対し糊剤等の接着剤あるいは水を噴霧し、
塗布する過程と、前記金型内の細片体を加熱圧縮して固
化することにより成形体を得る過程と、前記金型から成
形体を離型させた後、前記成形体を所定形状に切断する
過程と、からなることを特徴とする。
【0010】さらにまた、第3の発明は、古紙等の繊維
性物質からなる細片体を配置するキャビテイを画成した
第1と第2の金型と、前記キャビテイに臨む糊剤等の接
着剤あるいは水を噴霧する噴霧手段と、前記第1と第2
の金型のいずれか一方に設けられた熱源と、からなるこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明に係る緩衝材は、細片状または細幅状に
裁断された繊維性物質の細片体に糊剤等の接着剤あるい
は水を噴霧して金型で加熱圧縮された成形体として得る
ことができる。
【0012】また、本発明に係る緩衝材に小孔を設けた
場合には、加熱圧縮時に繊維質の絡み合いを強めて緩衝
材の強度を高めると共に形成された孔により緩衝材の乾
燥を促進させる。
【0013】また、本発明に係る緩衝材にガラス繊維等
を混入して、繊維性物質の緩衝材の強度の向上を図るこ
とができる。同様に、糸材あるいはネットを介装して、
繊維性物質の緩衝材の強度の向上を図ることができる。
【0014】さらに、本発明に係る緩衝材の厚さ方向の
両面にシート体を積層させ、緩衝材の表面の剥離を防止
し、美観上好ましい緩衝材を形成することができる。
【0015】本発明に係る緩衝材の製造方法では、繊維
性物質の細片体を金型内に供給し、この供給過程で糊剤
等の接着剤あるいは水を噴霧し、塗布して加熱圧縮す
る。このため、繊維性物質の細片体をパルプ状にまです
る必要がなく、さらに、インク等を化学的に処理する必
要もなく簡易な方法によって緩衝材を得ることができ
る。なお、加熱により細片体を固化する際に生じる水分
を除去することができる。
【0016】本発明に係る緩衝材の製造方法では、針部
材を備えた金型で加熱圧縮することにより緩衝材に孔部
を形成することができる。また、針部材より大径な部材
を使用することにより、成形体を打ち抜いて形成した素
材を緩衝材として利用できる。
【0017】また、本発明に係る緩衝材の製造装置で
は、細片体を載置する金型と糊剤あるいは水を噴霧し、
塗布する噴霧手段と、金型内に熱源を設けることによ
り、繊維性物質の細片体を加熱圧縮でき、簡易な機構で
緩衝材を得ることができる。
【0018】また、加熱圧縮の際、水分の排出を促進さ
せるために金型に通路を形成し、また前記通路から圧縮
空気を供給できるため、緩衝材の成形時の水分の除去並
びに成形体の金型からの離型が容易となる。
【0019】
【実施例】次に、本発明に係る緩衝材についてそれを製
造する方法並びに装置との関係において好適な実施例を
挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0020】図1および図2は本発明に係る緩衝材の製
造方法の第1実施例を示すものであって、図1は、古紙
を裁断して細片体を得た後、所定形状の型内にこの細片
体を充填する状態を示す縦断面図であり、図2は、図1
に示す細片体を型締めした状態を示す縦断面図である。
【0021】図中、参照符号10は、本実施例に係る緩
衝材の製造方法に使用される金型装置を示す。
【0022】この金型装置10は、熱源12が埋設され
た上型14と、熱源16が埋設された下型18と、糊剤
等の接着剤または水を細片体に対して噴霧する噴霧手段
20とから基本的に構成されている。
【0023】そこで、以上のように構成される金型装置
10の動作を説明する。
【0024】先ず、古紙を図示しない裁断機構により細
片状あるいは細幅状に裁断する。次に、前記細片状等に
裁断された古紙の細片体22を、下型18の凹部に供給
して載置する。この細片体22の供給時に水で希釈した
澱粉質からなる糊を前記噴霧手段20により噴霧する
(図1参照)。この場合、必要に応じて水だけを噴霧し
てもよい。これにより細片体22に糊が万遍なく付着す
るに至る。そして、所定の量まで細片体22を積層した
後、前記上型14を下降せしめ、この間に熱源12、1
6が加熱されており細片体22を加熱圧縮する。この結
果、加熱圧縮された細片体22が水または糊剤の作用と
相俟って、上型14と下型18とにより画成されたキャ
ビテイに対応した成形体24が成形される(図2参
照)。
【0025】次いで、前記成形体24を下型18から離
脱させ、図示しないプレス装置に搬送し、加圧成形す
る。
【0026】図3乃至図5に前記プレス装置で成形され
た後の緩衝材の形状を示す。図3において、緩衝材26
aは円柱状に形成され、、図4において、緩衝材26b
は三角柱状に形成され、さらに、図5において、緩衝材
26cは四角柱状または矩形状に形成されている。この
ような緩衝材26a、26b、26cの形状について
は、プレス型によって選択可能であることは勿論であ
る。
【0027】本実施例に係る緩衝材26a、26b、2
6cは、焼却、投棄、再生紙への利用以外に処理が困難
であった古紙、特に予め裁断されている業務用紙等を利
用して得ることができる。従って、従来の古紙の処理と
異なり、焼却による二酸化炭素の排出を回避し、また、
投棄することもないので環境汚染を抑制でき、しかも、
再生紙にすることに比べて低コストで古紙を再利用でき
る利点がある。
【0028】なお、緩衝材26a、26b、26cに
は、古紙の他に、水または澱粉質の糊等からなる接着剤
が使用されているため、該緩衝材26a、26b、26
cを処理する際に、合成樹脂製の緩衝材と比較して低公
害な緩衝材を得ることができる。
【0029】前記の実施例において、緩衝材26a、2
6b、26cを製造する場合、金型としてポーラス状の
材質の金型、例えば、金属製の焼結体を所定の形状にし
た金型を用いることもできる。前記ポーラス状の金型に
よれば、加熱圧縮時に水分の排出が容易になり、従って
古紙に含まれる水分を良好に導出して成形体24の乾燥
を早めることができる。この結果、緩衝材26a、26
b、26cの製造をより一層効率化できる利点がある。
【0030】図6乃至図9に本発明に係る緩衝材の他の
実施例を示す。
【0031】図6に示す第2実施例の緩衝材28は、第
1実施例にかかる緩衝材26a、26b、26cと異な
り、例えば、木綿糸、ポリプロプレン糸等の複数の糸3
0が成形体24の長手方向に介装されている。
【0032】これにより、緩衝材28の強度を高め、成
形体24の形状の保持が一層向上する効果が得られる。
なお、前記糸30に代替して横縞状のネット32a(図
7参照)、網目状のネット32b(図8参照)を緩衝材
28に介装してもよい。前記ネット32a、32bを介
装したことにより、緩衝材28の強度を高め、緩衝材2
8の形状の保持を図ることができる。
【0033】図9に示す第3実施例では、第1実施例に
かかる成形体24と異なり、古紙の細片体22を供給す
る工程に繊維34、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維
等を図示しない供給手段から細片体22と同時に供給
し、加熱圧縮して成形体36を成形する。この実施例に
係る成形体36から得られる緩衝材38では、ガラス繊
維等の繊維34の混入により強度の向上を図ることがで
きる。
【0034】図10および図11に本発明に係る前記の
緩衝材26a、26b、26c、28を製造する金型装
置の別の実施例を示す。なお、図1乃至図5と同一の構
成要素には同一の参照符号を付し、以下、その詳細な説
明を省略する。
【0035】図10および図11において、参照符号4
0は、金型装置を示し、該金型装置40は、前記第1実
施例の金型装置10と異なり、上型42、下型44に水
分の排出用の通孔46を形成し、さらに下型44には図
示しない空気圧機器と連通する通路48が形成される。
【0036】以上のような構成において、積層された古
紙からなる細片体22を供給し前記上型42を下降させ
て下型44との間で加熱圧縮し、成形体24を得る。こ
の加工工程中、成形体24から出される水分は通孔46
から導出せしめ、下型44側では、図示しない空気圧機
器を付勢して、吸引作用下に通路48を介して可及的に
水分を下型44から外部に放出する。これによって、成
形体24が短時間に乾燥され確実に成形でき、成形体2
4内に水分が溜まることによって変形を生ずることもな
い。
【0037】なお、この実施例では、成形体24を離型
する際、前記空気圧機器から通孔46、通路48を介し
て圧縮空気を成形体24に送風し、この圧縮空気圧によ
り成形体24を離型することも可能である(図11参
照)。
【0038】図12および図13に本発明に係る緩衝材
を製造する金型装置のまた別の実施例を示す。
【0039】図12および図13において、参照符号5
0は、本実施例の金型装置を示す。金型装置50は、前
記第1実施例の金型装置10と異なり、上型52に複数
の針状部材54を備え、下型56に前記針状部材54が
挿入される孔部58を形成する。更に、前記下型56に
は前記孔部58に連通する通路60が画成され、前記通
路60は、図示しない空気圧機器と連通状態にある。
【0040】このような金型装置50において、細片体
22に糊剤を噴霧した後、下型56に積層し、上型52
を下降させる。この時、予め上型52、下型56に設け
られている熱源12、16を付勢しておき、該細片体2
2を加熱圧縮する。その際、前記上型52に備えられた
針状部材54が成形体24を貫通する(図13参照)。
圧縮加熱時、このように多数の孔部が画成された成形体
24から水分が発生する。この水分は、前記孔部58か
ら通路60を経て外部に導出されることになる。
【0041】本実施例により製造された緩衝材26a、
26b、26c、28は、前記針状部材54により形成
された小孔を経由して成形体24内部に溜まった水分、
空気等が外部に容易に放出される。これにより緩衝材2
6a、26b、26c、28が乾燥する効率を向上させ
ると同時に緩衝材26a、26b、26c、28の乾燥
時の変形等を防止することができる。また、針状部材5
4が成形体24を貫通することにより細片体22同士の
絡み合いを行わせて、成形体24の強度を高めることが
できる。さらに、製造された緩衝材26a、26b、2
6c、28が通気性に富む効果も得られる。
【0042】図14乃至図16に本発明に係る緩衝材2
6a、26b、26c、28を製造する金型装置のさら
に別の実施例を示す。
【0043】図14乃至図16において、参照符号70
は、この本実施例の金型装置を示し、該金型装置70
は、前記第1実施例の金型装置10と異なり、小径なポ
ンチ72が貫通する多数の孔74が形成された上型76
と、該ポンチ72を備え図示しないダイホルダに保持さ
れるポンチホルダ78と、熱源16が埋設され前記ポン
チ72が嵌合する複数の孔部80を有する下型82と、
前記下型82を保持し、且つ大きく開口する孔84が画
成されたダイホルダ86とを含んでいる。
【0044】以上のような構成において、前記下型82
に積層され且つ糊剤が噴霧された細片体22を前記上型
76で加熱圧縮する(図15参照)。次いで、前記ポン
チホルダ78をさらに下降させ、孔部80に臨入する前
記ポンチ72により成形体24の打ち抜きを行う(図1
6参照)。前記ダイホルダ86側では、成形体24から
打ち抜かれた小片88が孔84を介して落下する。この
小片88は、別途、緩衝材として用いられるために、図
示しない貯蔵手段に貯蔵される。
【0045】一方、前記打ち抜かれた成形体24は、第
1実施例と同様に、下型82から離型され、図示しない
プレス装置に搬送される。
【0046】本実施例に係る緩衝材26a、26b、2
6c、28は、ポンチ72により打ち抜かれる際、打ち
抜き力により細片体22同士が絡み合い、この結果、緩
衝材26a、26b、26c、28の強度が向上する。
また、緩衝材26a、26b、26c、28に形成され
た孔により通気性、乾燥性が向上すると共に軽量化を図
ることができる。
【0047】図17乃至19図に本発明に係る緩衝材を
製造する金型装置のまたさらに別の実施例を示す。
【0048】図17乃至図19において、参照符号90
は、この実施例の金型装置を示し、この金型装置90
は、前記第1実施例の金型装置10と異なり、上型9
2、下型94にそれぞれ図示しない空気圧機器と連通す
る通路96a、96b並びに孔98a、98bを設け
る。
【0049】次に、本実施例の金型装置90の動作を説
明する。
【0050】前記空気圧機器より負圧空気を通路96
a、96b、孔98a、98bを介して供給し、上型9
2、下型94にシート体100a、100bを吸着保持
させる。糊剤を噴霧手段20により噴霧しながら細片体
22を下型94のシート100b上に積載して、上型9
2をシート体100aと共に下降させる。熱源12、1
6を付勢して細片体22をシート体100a、100b
とそれぞれ加熱圧縮して成形体24を得る。次いで第1
実施例と同様に前記成形体24を下型94から離型し、
プレス装置に搬送して緩衝材26a、26b、26c、
28を得る。
【0051】本実施例に係る緩衝材26a、26b、2
6c、28は、その上面並びに下面にシート体100
a、100bが設けられている。このシート体100
a、100bは、合成樹脂製だけでなく紙、木綿等を利
用してもよい。
【0052】これにより、本実施例に係る緩衝材26
a、26b、26c、28は、この外形側から細片体2
2が剥離し、落下することなく外観も美麗とする製品が
得られる。
【0053】図20および図21に本発明に係る緩衝材
26a、26b、26c、28を製造する金型装置のさ
らに別の実施例を示す。
【0054】図20乃至図21において、金型装置10
1は、前記第1実施例の金型装置10と異なり、熱源を
埋設することのない下型102と、非圧縮性流体の充填
された袋体104と前記袋体104を保持するダイホル
ダ106とからなる。
【0055】以上のような構成において、下型102に
対し、第1実施例と同様に細片体22を供給し、その
間、該細片体22に噴霧手段20から糊剤を噴霧する。
そして、ダイホルダ106を下降させて下型102に接
近させると、袋体104は該下型102のキャビテイ並
びに細片体22の形状に則して該細片体22を押圧す
る。
【0056】このように、バルジング加工により成形体
24を形成した後、前記第1実施例と同様に、下型10
2から袋体104を離型したのち、図示しないプレス装
置に成形体24を搬送する。
【0057】以上のように非圧縮性流体の含まれる袋体
104を用いるため、金型の製造コストを極めて低廉と
することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る緩衝材およびその製造方法
並びに製造装置では、以下のような効果を奏する。
【0059】繊維性物質、例えば、古紙の処理は、焼
却、投棄、再生紙への利用以外に存在しなかったが、本
発明によれば、焼却、投棄をすることなく、さらに大規
模の設備を必要とせずに繊維性物質を利用した緩衝材を
提供することができる。また、裁断された業務用紙の処
理を、焼却、投棄等の処理以外に緩衝材に再利用するこ
とができる。
【0060】よって、古紙を焼却することによる二酸化
炭素の発生を防ぎ、あるいは投棄場所の新たな確保を必
要とせず、また、再生紙として利用することに比較し、
容易に古紙の処理が可能となる。さらに、前記緩衝材の
製造段階では、繊維性物質の他に澱粉質の糊等の接着剤
あるいは水を利用して製造しているため、緩衝材を焼却
しても有害なガスの発生を抑制でき、合成樹脂製の緩衝
材と比較して低公害な緩衝材が得られる。
【0061】また、繊維を混入することにより、緩衝材
の強度を高め、形状を保持する効果が得られると共にネ
ット状の織物等を緩衝材に介装させることにより、同様
に強度を高め、形状を一定に保持することができる。さ
らに、緩衝材の上面と下面をシート体で覆い、緩衝材の
表面の剥離を防止する。これにより、外観を美麗に仕上
げることができる。
【0062】本発明に係る緩衝材の製造方法によれば、
裁断された古紙を細片体に形成し、これに糊等の接着剤
あるいは水を噴霧し、加熱圧縮することにより、容易に
古紙を利用した緩衝材を得ることができる。また、水を
利用する場合は、接着剤を利用することに比較してより
安価に緩衝材を製造できる。なお、前記製造方法を実施
する際に使用されている金型に孔と通路を形成すること
により、成形工程中、細片体から発生する水分の排出を
行い、これにより緩衝材の乾燥を促進して緩衝材の製造
を効率よく行うことができる。なお、製造された緩衝材
の重量を軽減できる。
【0063】本発明に係る緩衝材の製造装置によれば、
細片体を載置する金型と糊剤あるいは水を噴霧する噴霧
手段との簡易な設備で裁断された古紙を利用した緩衝材
を得ることができる。
【0064】さらにまた、本発明に係る古紙を利用した
緩衝材の製造方法並びに製造装置は、緩衝材に限定され
ることなく壁パネルや車両用内装体としてのドアライニ
ング等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩衝材の製造方法の第1実施例を
示し、金型装置に古紙の細片体を積層する状態を示す断
面図である。
【図2】本発明に係る緩衝材の製造方法の第1実施例に
おける金型装置の型締めした状態を示す縦断面図であ
る。
【図3】本発明に係る緩衝材の斜視図である。
【図4】本発明に係る緩衝材の斜視図である。
【図5】本発明に係る緩衝材の斜視図である。
【図6】本発明に係る緩衝材の斜視図である。
【図7】ネットが介装された本発明に係る緩衝材の平面
図である。
【図8】ネットが介装された本発明に係る緩衝材の平面
図である。
【図9】本発明に係る緩衝材の別の実施例の斜視図であ
る。
【図10】本発明に係る実施例において、別異の金型装
置の型締めした状態を示す縦断面図である。
【図11】図10に示す金型装置の離型した状態を示す
断面図である。
【図12】本発明に係る実施例において、別異の金型装
置に古紙の細片体を積層する状態を示す縦断面図であ
る。
【図13】図12に示す金型装置の型締めした状態を示
す縦断面図である。
【図14】本発明に係る実施例において、さらに別異の
金型装置に細片体を積層する状態を示す断面図である。
【図15】図14に示す金型装置の型締めした状態を示
す断面図である。
【図16】図13、図14に示すポンチで細片体をプレ
スした状態を示す断面図である。
【図17】本発明に係る実施例において、さらにまた別
異の金型装置に細片体を積層する状態を示す断面図であ
る。
【図18】図17に示す金型装置の型締めした状態を示
す断面図である。
【図19】図17、図18に示す金型装置の離型した状
態を示す断面図である。
【図20】本発明に係る実施例において、またさらに別
異の金型装置に細片体を積層する状態を示す断面図であ
る。
【図21】図20に示す金型装置の型締めした状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
10、40、50、70、90、101…金型装置 12、16…熱源 14、42、52、76、92…上型 18、44、56、82、94、102…下型 20…噴霧手段 22…細片体 24、36…成形体 26a〜26c、28、38…緩衝材 86、106…ダイホルダ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維性物質からなる多数の細片体と、 糊剤等の接着剤あるいは水が噴霧され、塗布された前記
    細片体を加圧凝固した成形体から構成されることを特徴
    とする緩衝材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の緩衝材において、成形体に
    は複数の孔部が形成されていることを特徴とする緩衝
    材。
  3. 【請求項3】請求項1記載の緩衝材において、細片体は
    裁断された古紙からなり、前記細片体に木綿糸、ポリプ
    ロピレン製等の糸材を混入させることを特徴とする緩衝
    材。
  4. 【請求項4】請求項1記載の緩衝材において、細片体は
    裁断された古紙からなり、前記細片体にネット体を介装
    することを特徴とする緩衝材。
  5. 【請求項5】請求項1記載の緩衝材において、成形体の
    厚さ方向の両面にそれぞれシート体を積層することを特
    徴とする緩衝材。
  6. 【請求項6】古紙等の繊維性物質からなる細片体を金型
    内に載置する過程と、 前記過程中に細片体に対し糊剤等の接着剤あるいは水を
    噴霧し、塗布する過程と、 前記金型内の細片体を加熱圧縮して固化することにより
    成形体を得る過程と、 前記金型から成形体を離型させた後、前記成形体を所定
    形状に切断する過程と、 からなることを特徴とする緩衝材の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の方法において、金型内の細
    片体を加熱圧縮して固化することを特徴とする緩衝材の
    製造方法。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の方法において、金
    型内の細片体を加熱圧縮して固化する際、成形体に多数
    の孔部を形成すべく針材を臨入させることを特徴とする
    緩衝材の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項6乃至8のいずれかに記載の方法に
    おいて、金型内の細片体を加熱圧縮して固化する際に生
    ずる水分を金型の外部へ導出することを特徴とする緩衝
    材の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項6乃至9のいずれかに記載の方法
    において、金型内の細片体を加熱圧縮して固化する際、
    成形体に大径な孔部を形成し、前記孔部の形成の際に生
    じたピレットを緩衝材として用いることを特徴とする緩
    衝材の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項6乃至10のいずれかに記載の方
    法において、金型内の細片体を加熱圧縮して固化した
    後、金型によって画成されたキャビテイ側に向けて圧縮
    空気を供給することにより、成形体を金型から離型させ
    ることを特徴とする緩衝材の製造方法。
  12. 【請求項12】古紙等の繊維性物質からなる細片体を配
    置するキャビテイを画成した第1と第2の金型と、 前記キャビテイに臨む糊剤等の接着剤あるいは水を噴霧
    する噴霧手段と、 前記第1と第2の金型のいずれか一方に設けられた熱源
    と、 からなることを特徴とする緩衝材の製造装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の装置において、第1の
    金型に、第2の金型に設けられた孔部に臨む多数の針状
    体を配設することを特徴とする緩衝材の製造装置。
  14. 【請求項14】請求項12記載の装置において、第1と
    第2の金型のいずれか一方にキャビテイに向けて圧縮空
    気を供給する孔部を設けることを特徴とする緩衝材の製
    造装置。
  15. 【請求項15】請求項12記載の装置において、第1と
    第2の金型のいずれか一方に成形品打ち抜きパンチを変
    位自在に配設し、他方の金型に前記打ち抜きパンチの先
    端部が臨入する孔部が設けられていることを特徴とする
    緩衝材の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5849152A (en) * 1994-01-27 1998-12-15 Rapido Waagen- Und Maschinenfabrik Gmbh Process for the production of shaped bodies from biodegradable material and shaped body

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US5849152A (en) * 1994-01-27 1998-12-15 Rapido Waagen- Und Maschinenfabrik Gmbh Process for the production of shaped bodies from biodegradable material and shaped body

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