JPH0655991A - ガス発生器用ガスフィルタ - Google Patents
ガス発生器用ガスフィルタInfo
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- JPH0655991A JPH0655991A JP4307629A JP30762992A JPH0655991A JP H0655991 A JPH0655991 A JP H0655991A JP 4307629 A JP4307629 A JP 4307629A JP 30762992 A JP30762992 A JP 30762992A JP H0655991 A JPH0655991 A JP H0655991A
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- filter
- gas filter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一体化された金網等の焼結体で形成すること
により寸法精度を向上させ、ガス発生器の性能を安定さ
せるガスフィルタを提供する。 【構成】 容器内にガス発生剤を収納し、容器内のガス
通路にガスフィルタ２１を配設するガス発生器における
ガスフィルタ２１であって、該ガスフィルタ２１は、複
数枚の金網２２ａ、２２ｂ、２２ｃを有して一体化され
た焼結体２２が円弧状又は円筒状に形成されて成るもの
である。
により寸法精度を向上させ、ガス発生器の性能を安定さ
せるガスフィルタを提供する。 【構成】 容器内にガス発生剤を収納し、容器内のガス
通路にガスフィルタ２１を配設するガス発生器における
ガスフィルタ２１であって、該ガスフィルタ２１は、複
数枚の金網２２ａ、２２ｂ、２２ｃを有して一体化され
た焼結体２２が円弧状又は円筒状に形成されて成るもの
である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエアバッグに
組み込んで使用されるガス発生器用のガスフィルタに関
する。
組み込んで使用されるガス発生器用のガスフィルタに関
する。
【０００２】
【従来の技術】まず、ガスフィルタが組み込んで使用さ
れるガス発生器について説明する。近３、車両の衝突時
に生じるショックから乗員を守るために、エアバッグシ
ステムが実用されつつある。このエアバッグは、ハンド
ルやインストルメントパネルに取り付けられ、衝突時に
ガス発生器から供給されるガスにより風船のように膨ら
んでハンドル等と人間との間の緩衝材となり乗員を保護
するものである。このようなガス発生器の具体例を図６
に示す。図６は運転席側に用いるガス発生器の断面図で
ある。図６において、ガス発生器１は円筒状の容器であ
り上容器２と下容器３とを摩擦圧接等で一体化されて成
り、隔壁２ａ、２ｂによって径方向に３室に区画され、
前記隔壁２ａ、２ｂ及び外壁２ｃにはガス穴４、５、６
が開孔し各室間及び外部とが連通している。中央室には
点火装置８が下方から嵌挿されるとともにこれに接して
伝火薬９が配置され、中間室にはガス発生剤７、第１ガ
スフィルタ１１ａが、最外室には第２ガスフィルタ１１
ｂが配置されている。点火装置８は内部に着火薬とヒー
タとを有して図示されない電源に接続されており、車両
が衝突すると、図示されない衝突センサを介して通電加
熱され着火薬が着火してその火炎により伝火薬９が点火
されて燃焼する。伝火薬９のこの熱風がガス孔４を通っ
て中間室に流入しガス発生剤７が化学反応をおこして高
温のガスが短時間で大量に生成される。このガスは第１
ガスフィルタ１１ａ、第２ガスフィルタ１１ｂを順次通
過することによって冷却とスラグ除去が行われ、適温で
清浄なガスとなってガス孔６から図示されないエアバッ
グに供給される。
れるガス発生器について説明する。近３、車両の衝突時
に生じるショックから乗員を守るために、エアバッグシ
ステムが実用されつつある。このエアバッグは、ハンド
ルやインストルメントパネルに取り付けられ、衝突時に
ガス発生器から供給されるガスにより風船のように膨ら
んでハンドル等と人間との間の緩衝材となり乗員を保護
するものである。このようなガス発生器の具体例を図６
に示す。図６は運転席側に用いるガス発生器の断面図で
ある。図６において、ガス発生器１は円筒状の容器であ
り上容器２と下容器３とを摩擦圧接等で一体化されて成
り、隔壁２ａ、２ｂによって径方向に３室に区画され、
前記隔壁２ａ、２ｂ及び外壁２ｃにはガス穴４、５、６
が開孔し各室間及び外部とが連通している。中央室には
点火装置８が下方から嵌挿されるとともにこれに接して
伝火薬９が配置され、中間室にはガス発生剤７、第１ガ
スフィルタ１１ａが、最外室には第２ガスフィルタ１１
ｂが配置されている。点火装置８は内部に着火薬とヒー
タとを有して図示されない電源に接続されており、車両
が衝突すると、図示されない衝突センサを介して通電加
熱され着火薬が着火してその火炎により伝火薬９が点火
されて燃焼する。伝火薬９のこの熱風がガス孔４を通っ
て中間室に流入しガス発生剤７が化学反応をおこして高
温のガスが短時間で大量に生成される。このガスは第１
ガスフィルタ１１ａ、第２ガスフィルタ１１ｂを順次通
過することによって冷却とスラグ除去が行われ、適温で
清浄なガスとなってガス孔６から図示されないエアバッ
グに供給される。
【０００３】次に、上述のガスフィルタについて図５に
基づき説明する。図５はガスフィルタの斜視図である。
図５において、ガスフィルタ１１は、金網単独をあるい
は金網と焼結フィルタなどを一緒に渦巻状に円筒形状に
巻回して終端部をスポット溶接１２等で固定したもので
ある。このガスフィルタ１１の高さＨの寸法精度が悪く
所定値より小さいと、ガス発生器に組み込んだ場合、図
６における容器との間の隙間Ｇが大きくなり、この部分
からガスが漏れる恐れがある。逆に、所定値より大きい
と組み込めず、あるいは組み込み時に変形する。ガスフ
ィルタ１１の直径Ｄの寸法精度が悪い場合も同様であ
る。
基づき説明する。図５はガスフィルタの斜視図である。
図５において、ガスフィルタ１１は、金網単独をあるい
は金網と焼結フィルタなどを一緒に渦巻状に円筒形状に
巻回して終端部をスポット溶接１２等で固定したもので
ある。このガスフィルタ１１の高さＨの寸法精度が悪く
所定値より小さいと、ガス発生器に組み込んだ場合、図
６における容器との間の隙間Ｇが大きくなり、この部分
からガスが漏れる恐れがある。逆に、所定値より大きい
と組み込めず、あるいは組み込み時に変形する。ガスフ
ィルタ１１の直径Ｄの寸法精度が悪い場合も同様であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のガス
フィルタ１１は、伸縮性があり形状が変化し易い金網を
張力をかけながら巻き上げて形成するものであるため、
寸法精度が非常に悪く、また、高さＨの寸法において
は、金網の目の本数等の管理が大変であるという問題点
を有する。
フィルタ１１は、伸縮性があり形状が変化し易い金網を
張力をかけながら巻き上げて形成するものであるため、
寸法精度が非常に悪く、また、高さＨの寸法において
は、金網の目の本数等の管理が大変であるという問題点
を有する。
【０００５】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、一体化された金網等の焼結体で形成することに
より寸法精度を向上させ、ガス発生器の性能を安定させ
るガスフィルタを提供することにある。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、一体化された金網等の焼結体で形成することに
より寸法精度を向上させ、ガス発生器の性能を安定させ
るガスフィルタを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、容器内にガス発生剤を収納し、容器内のガ
ス通路にガスフィルタを配設するガス発生器におけるガ
スフィルタであって、該ガスフィルタは、複数枚の金網
を有して一体化された焼結体が円弧状又は円筒状に形成
されて成るものである。
に本発明は、容器内にガス発生剤を収納し、容器内のガ
ス通路にガスフィルタを配設するガス発生器におけるガ
スフィルタであって、該ガスフィルタは、複数枚の金網
を有して一体化された焼結体が円弧状又は円筒状に形成
されて成るものである。
【０００７】また、前記焼結体は金網とファイバーフィ
ルタとの少なくとも２層が一体的に焼結されているもの
とすることができる。
ルタとの少なくとも２層が一体的に焼結されているもの
とすることができる。
【０００８】さらに、これらガスフィルタの少なくとも
上面及び又は下面は擦り潰されているものとすることが
できる。
上面及び又は下面は擦り潰されているものとすることが
できる。
【０００９】また、前記ガスフィルタは、ほぼ並行に離
隔して配列された第１群の太い金属線とこれらにほぼ直
角方向に密接して配列された第２群の細い金属線とで平
織した畳平織の金網とファイバーフィルタとの少なくと
も２層が一体的に焼結されており、前記第２群の細い金
属線を円周方向にして円筒状に形成されているものとす
ることができる。
隔して配列された第１群の太い金属線とこれらにほぼ直
角方向に密接して配列された第２群の細い金属線とで平
織した畳平織の金網とファイバーフィルタとの少なくと
も２層が一体的に焼結されており、前記第２群の細い金
属線を円周方向にして円筒状に形成されているものとす
ることができる。
【００１０】また、本発明のガスフィルタの製造方法
は、少なくとも複数枚の金網を積層し焼結してシート状
の焼結体とし、該焼結体を円筒状に形成して突き合わせ
部を溶接等で接合した後所定幅に切断すること、又は前
記焼結体を所定幅に切断した後円筒状に形成して突き合
わせ部を溶接等で接合することを含んでなるものとする
ことができる。
は、少なくとも複数枚の金網を積層し焼結してシート状
の焼結体とし、該焼結体を円筒状に形成して突き合わせ
部を溶接等で接合した後所定幅に切断すること、又は前
記焼結体を所定幅に切断した後円筒状に形成して突き合
わせ部を溶接等で接合することを含んでなるものとする
ことができる。
【００１１】
【作用】金網を複数枚重ねて（積層し）高温下でプレス
する（焼結する）と、主として線が絡み合うことによっ
て結合力を生じ、全体が一体化する。前記焼結には、化
学的変化あるいは溶融等の冶金的変化を伴う本来の焼結
が当然含まれ、その本来の焼結によって結合力を生じさ
せても同様である。この一体化した焼結体は定型性を有
するので、これを所定の長さ及び幅に切断すると精度よ
く切断することができ、これを円筒形状に形成すると寸
法精度の高いガスフィルタが得られる。
する（焼結する）と、主として線が絡み合うことによっ
て結合力を生じ、全体が一体化する。前記焼結には、化
学的変化あるいは溶融等の冶金的変化を伴う本来の焼結
が当然含まれ、その本来の焼結によって結合力を生じさ
せても同様である。この一体化した焼結体は定型性を有
するので、これを所定の長さ及び幅に切断すると精度よ
く切断することができ、これを円筒形状に形成すると寸
法精度の高いガスフィルタが得られる。
【００１２】また、金属ファイバー等を用いた従来の焼
結ファイバーフィルタと金網とを組み合わせて前記焼結
体を構成すると、金網の特長である強度と目の細かいフ
ァイバーフィルタの特長である濾過性能を併せ持つガス
フィルタを得ることができる。
結ファイバーフィルタと金網とを組み合わせて前記焼結
体を構成すると、金網の特長である強度と目の細かいフ
ァイバーフィルタの特長である濾過性能を併せ持つガス
フィルタを得ることができる。
【００１３】さらに、上記ガスフィルタの上面あるいは
下面をグラインダ等で擦り潰すと、焼結体の金網の線の
バリによって表面近傍の目が埋め尽くされてガスが通過
できなくなる。従って、ガス漏れ防止用のフィルタカバ
ーが不要になる。
下面をグラインダ等で擦り潰すと、焼結体の金網の線の
バリによって表面近傍の目が埋め尽くされてガスが通過
できなくなる。従って、ガス漏れ防止用のフィルタカバ
ーが不要になる。
【００１４】また、円筒状ガスフィルタは、内圧により
円周方向に引っ張り力が働くので軸方向より円周方向の
強度が必要とされる。一方、畳平織の金網は、第２群の
細い金属線の方向の方が線が密接して配列されているた
め、離隔して配列されている第１群の太い金属線の方向
と比べて大きな断面積とその断面積に比例した抗張力を
有する。従って、第２群の細い金属線を円周方向にして
金網層を形成することによりその強度を最大限に発揮さ
せることができる。一方、このようにすると、製造工程
において金網を所定幅に切断する際に密接に配列された
細い金属線に沿って金網を切断することになり、最外線
がほつれて外れるなど切断が困難になるが、金網がファ
イバフィルタと一体的に焼結されていると、切断時のほ
つれ等が防止でき、切断が容易になる。
円周方向に引っ張り力が働くので軸方向より円周方向の
強度が必要とされる。一方、畳平織の金網は、第２群の
細い金属線の方向の方が線が密接して配列されているた
め、離隔して配列されている第１群の太い金属線の方向
と比べて大きな断面積とその断面積に比例した抗張力を
有する。従って、第２群の細い金属線を円周方向にして
金網層を形成することによりその強度を最大限に発揮さ
せることができる。一方、このようにすると、製造工程
において金網を所定幅に切断する際に密接に配列された
細い金属線に沿って金網を切断することになり、最外線
がほつれて外れるなど切断が困難になるが、金網がファ
イバフィルタと一体的に焼結されていると、切断時のほ
つれ等が防止でき、切断が容易になる。
【００１５】また、以上のガスフィルタの製造におい
て、まずシート状の焼結体を形成し、該焼結体を円筒状
に形成して突き合わせ部を溶接等で接合した後所定幅に
切断するか、又は前記焼結体を所定幅に切断した後突き
合わせ部を溶接等で接合するかしてリング状のガスフィ
ルタを形成する方法は、従来の焼結ファイバーフィルタ
の製造工程をほぼそのまま利用することができるので製
造コストを上昇させないで済む。かつ、焼結体の両端を
突き合わせて円筒形状に形成するので工程を簡略化する
ことができ、生産効率がよい。
て、まずシート状の焼結体を形成し、該焼結体を円筒状
に形成して突き合わせ部を溶接等で接合した後所定幅に
切断するか、又は前記焼結体を所定幅に切断した後突き
合わせ部を溶接等で接合するかしてリング状のガスフィ
ルタを形成する方法は、従来の焼結ファイバーフィルタ
の製造工程をほぼそのまま利用することができるので製
造コストを上昇させないで済む。かつ、焼結体の両端を
突き合わせて円筒形状に形成するので工程を簡略化する
ことができ、生産効率がよい。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図１は本発明のガスフィルタの斜視図、
図２は図１の焼結体の断面図、図３はフィルタカバーを
不要とした実施例を示す図、図４は畳平織の金網を用い
た複合フィルタの実施例を示す図である。なお、図３に
おいて、図６と同様な作用を有する部分には同一の符号
を付してその説明を省略する。
つつ説明する。図１は本発明のガスフィルタの斜視図、
図２は図１の焼結体の断面図、図３はフィルタカバーを
不要とした実施例を示す図、図４は畳平織の金網を用い
た複合フィルタの実施例を示す図である。なお、図３に
おいて、図６と同様な作用を有する部分には同一の符号
を付してその説明を省略する。
【００１７】まず図１に基づき構造を説明する。図１に
おいて、ガスフィルタ２１は、３層の金網層２２ａ、２
２ｂ、２２ｃが一体化された焼結体２２が両端を突き合
わせて円筒形状に曲げられ、該突き合わせ部を溶接、ろ
う付け等２３で接合されたものである。外層の金網層２
２ａ及び内層の金網層２２ｃは比較的目の粗い２枚の金
網からなる。中間層の金網層２２ｂは比較的目の細かい
３枚の金網からなる。外層及び内層の目を粗くするのは
機械的強度を向上させるためであり、中間層の目を細か
くするのは濾過性能を向上させるためである。また、各
層の金網を複数枚とするのは金網の目の位置をずらすこ
とにより濾過性能を向上させるためである。このよう
に、金網の目の粗さを適宜選択して組み合わせることに
より、所望の機械的強度と濾過性能を併せ持つガスフィ
ルタが得られる。なお、簡略化する場合は金網の目の粗
さを１種類のみとし、金網の枚数を減らしても構わな
い。
おいて、ガスフィルタ２１は、３層の金網層２２ａ、２
２ｂ、２２ｃが一体化された焼結体２２が両端を突き合
わせて円筒形状に曲げられ、該突き合わせ部を溶接、ろ
う付け等２３で接合されたものである。外層の金網層２
２ａ及び内層の金網層２２ｃは比較的目の粗い２枚の金
網からなる。中間層の金網層２２ｂは比較的目の細かい
３枚の金網からなる。外層及び内層の目を粗くするのは
機械的強度を向上させるためであり、中間層の目を細か
くするのは濾過性能を向上させるためである。また、各
層の金網を複数枚とするのは金網の目の位置をずらすこ
とにより濾過性能を向上させるためである。このよう
に、金網の目の粗さを適宜選択して組み合わせることに
より、所望の機械的強度と濾過性能を併せ持つガスフィ
ルタが得られる。なお、簡略化する場合は金網の目の粗
さを１種類のみとし、金網の枚数を減らしても構わな
い。
【００１８】また、中間層の金網層２２ｂはファイバー
フィルタで構成することもできる。このようにすると、
金網の機械的強度とファイバーフィルタの特長である濾
過性能を併せ持つガスフィルタを得ることができる。
フィルタで構成することもできる。このようにすると、
金網の機械的強度とファイバーフィルタの特長である濾
過性能を併せ持つガスフィルタを得ることができる。
【００１９】上述のように、一体化された焼結体を円筒
状に形成するので得られたガスフィルタは従来の金網を
巻き上げたものに比べて寸法精度が高い。
状に形成するので得られたガスフィルタは従来の金網を
巻き上げたものに比べて寸法精度が高い。
【００２０】つぎに、製造方法を図２に基づき説明す
る。図２において、焼結体２２は、３層の金網層２２
ａ、２２ｂ、２２ｃからなり、さらに金網層２２ａ及び
２２ｃは２枚の、金網層２２ｂは３枚のそれぞれステン
レス等の材料を用いたシート状の金網からなる。そし
て、これらの重ねられた金網を焼結炉で約１０００℃に
加熱しながら軟化状態でプレスして一体化する。金網
は、平織又はメリヤス編みのものが用いられる。高温下
でプレスすると、主として線が絡み合うことによって機
械的な結合力を生じ、全体が一体化する。ここで、金網
の材料を処理し、化学的変化あるいは溶融等の冶金的変
化を伴う本来の焼結によって結合力を生じさせる方法を
用いてもよい。この一体化されたシート状の焼結体２２
を、所定の長さと幅に切断後、両端を突き合わせて円筒
形状に曲げ、該突き合わせ部を溶接、ろう付け等で接合
することにより所望のガスフィルタが得られる。あるい
は、焼結体２２を先に円筒形状とした後、所定の幅に切
断してガスフィルタとしてもよい。ここで、用途に応
じ、焼結体２２を常温でプレスして円弧状のガスフィル
タとすることもできる。シート状の焼結体２２は一体化
により定型性を賦与されるので、精度よく切断すること
ができ、両端を突き合わせて円筒形状とすることができ
る。従って、得られたガスフィルタの寸法精度が向上
し、製造工程も簡略化される。また、該製造工程は、従
来の焼結ファイバーフィルタの製造工程をほぼそのまま
利用することができるので製造コストを上昇させないで
済む。
る。図２において、焼結体２２は、３層の金網層２２
ａ、２２ｂ、２２ｃからなり、さらに金網層２２ａ及び
２２ｃは２枚の、金網層２２ｂは３枚のそれぞれステン
レス等の材料を用いたシート状の金網からなる。そし
て、これらの重ねられた金網を焼結炉で約１０００℃に
加熱しながら軟化状態でプレスして一体化する。金網
は、平織又はメリヤス編みのものが用いられる。高温下
でプレスすると、主として線が絡み合うことによって機
械的な結合力を生じ、全体が一体化する。ここで、金網
の材料を処理し、化学的変化あるいは溶融等の冶金的変
化を伴う本来の焼結によって結合力を生じさせる方法を
用いてもよい。この一体化されたシート状の焼結体２２
を、所定の長さと幅に切断後、両端を突き合わせて円筒
形状に曲げ、該突き合わせ部を溶接、ろう付け等で接合
することにより所望のガスフィルタが得られる。あるい
は、焼結体２２を先に円筒形状とした後、所定の幅に切
断してガスフィルタとしてもよい。ここで、用途に応
じ、焼結体２２を常温でプレスして円弧状のガスフィル
タとすることもできる。シート状の焼結体２２は一体化
により定型性を賦与されるので、精度よく切断すること
ができ、両端を突き合わせて円筒形状とすることができ
る。従って、得られたガスフィルタの寸法精度が向上
し、製造工程も簡略化される。また、該製造工程は、従
来の焼結ファイバーフィルタの製造工程をほぼそのまま
利用することができるので製造コストを上昇させないで
済む。
【００２１】つぎに、中間層を金網層２２ｂに代えてフ
ァイバーフィルタ層２２ｂ′とした複合フィルタの場合
について説明する。図２において、焼結前のファイバー
フィルタ層２２ｂ′は、線径１０ミクロン程度のステン
レスファイバーをクッション状に積層してしてなる。そ
して、この複合フィルタ２２は、上述の金網のみの場合
と同様に、焼結炉で約１０００℃に加熱しながら軟化状
態でプレスして一体化され焼結体とされる。その後は金
網のみの場合と同様である。
ァイバーフィルタ層２２ｂ′とした複合フィルタの場合
について説明する。図２において、焼結前のファイバー
フィルタ層２２ｂ′は、線径１０ミクロン程度のステン
レスファイバーをクッション状に積層してしてなる。そ
して、この複合フィルタ２２は、上述の金網のみの場合
と同様に、焼結炉で約１０００℃に加熱しながら軟化状
態でプレスして一体化され焼結体とされる。その後は金
網のみの場合と同様である。
【００２２】図３はフィルタカバーを不要とした実施例
を示す図である。図３において、図５と異なる点は、ガ
ス発生器４５は隔壁４４によって上下にも区画されてお
り、下段に第１フィルタ４０及び第２フィルタ４１が配
置され、第３フィルタ４２は上述の本発明に係るガスフ
ィルタであって、下面４２ａをグラインダ等で擦り潰し
たものである点である。このような４室構造は、スラグ
捕集率向上等を目的として用いられ、発生したガス４６
は、第１フィルタ４０を経て第２フィルタ４１を通過
後、第３フィルタの下面４２ａに当たって迂回し、該第
３フィルタを内径側から通過してガス穴４５ａから外へ
流出するようになっている。このため通常は、該第３フ
ィルタの下面４２ａにガス漏れ防止用のフィルタカバー
４３が設置されるが、本実施例では該下面４２ａはグラ
インダ等で擦り潰してあるため、ガスの通過を防止する
ことができ、フィルタカバー４３が不要になる。
を示す図である。図３において、図５と異なる点は、ガ
ス発生器４５は隔壁４４によって上下にも区画されてお
り、下段に第１フィルタ４０及び第２フィルタ４１が配
置され、第３フィルタ４２は上述の本発明に係るガスフ
ィルタであって、下面４２ａをグラインダ等で擦り潰し
たものである点である。このような４室構造は、スラグ
捕集率向上等を目的として用いられ、発生したガス４６
は、第１フィルタ４０を経て第２フィルタ４１を通過
後、第３フィルタの下面４２ａに当たって迂回し、該第
３フィルタを内径側から通過してガス穴４５ａから外へ
流出するようになっている。このため通常は、該第３フ
ィルタの下面４２ａにガス漏れ防止用のフィルタカバー
４３が設置されるが、本実施例では該下面４２ａはグラ
インダ等で擦り潰してあるため、ガスの通過を防止する
ことができ、フィルタカバー４３が不要になる。
【００２３】さて、図４は図２で説明した複合フィルタ
において内層の金網層２２ｃを省略し、２枚の平織金網
に代えて１枚の畳平織の金網を用いた実施例を示す図で
ある。図４において、ガスフィルタ５１は、焼結された
複合フィルタ５２が両端を突き合わせて円筒形状に曲げ
られ、該突き合わせ部を溶接、ろう付け等２３で接合さ
れたものである。図２の複合フィルタ２２と異なる点
は、平織金網２２ａに代えて畳平織の金網５２ａを用い
た点である。畳平織の金網５２ａは、ほぼ並行に離隔し
て配列された第１群の太い金属線５３とこれらにほぼ直
角方向に密接して配列された第２群の細い金属線５４と
で平織したものであり、ガスフィルタ５１は第２群の細
い金属線５４を円周方向５５にして形成されている。こ
のようにすると、製造工程において金網を所定幅に切断
する際に密接に配列された細い金属線に沿って金網を切
断することになり、通常の場合は最外線がほつれて外れ
るなど切断が困難になるが、本発明によれば金網がファ
イバフィルタと一体的に焼結されているので、切断時の
ほつれ等が防止でき、切断が容易である。
において内層の金網層２２ｃを省略し、２枚の平織金網
に代えて１枚の畳平織の金網を用いた実施例を示す図で
ある。図４において、ガスフィルタ５１は、焼結された
複合フィルタ５２が両端を突き合わせて円筒形状に曲げ
られ、該突き合わせ部を溶接、ろう付け等２３で接合さ
れたものである。図２の複合フィルタ２２と異なる点
は、平織金網２２ａに代えて畳平織の金網５２ａを用い
た点である。畳平織の金網５２ａは、ほぼ並行に離隔し
て配列された第１群の太い金属線５３とこれらにほぼ直
角方向に密接して配列された第２群の細い金属線５４と
で平織したものであり、ガスフィルタ５１は第２群の細
い金属線５４を円周方向５５にして形成されている。こ
のようにすると、製造工程において金網を所定幅に切断
する際に密接に配列された細い金属線に沿って金網を切
断することになり、通常の場合は最外線がほつれて外れ
るなど切断が困難になるが、本発明によれば金網がファ
イバフィルタと一体的に焼結されているので、切断時の
ほつれ等が防止でき、切断が容易である。
【００２４】図４において、畳平織の金網５２ａはステ
ンレス等の材料から成り、例えば、第１群の太い金属線
５３は線径０．３８ｍｍ、２４メッシュ、第２群の細い
金属線５４は線径０．２５ｍｍ、１１０メッシュとされ
る。この場合第２群の細い金属線５４の合計断面積は第
１群の太い金属線５３の合計断面積の約２倍となり、従
ってガスフィルタ５１は、畳平織の金網層５２ａの円周
方向５５が軸方向に比べて約２倍の抗張力を有する。こ
の結果、目の詰まった畳平織の金網の特長が十分に発揮
されてより高強度のガスフィルタが得られる。
ンレス等の材料から成り、例えば、第１群の太い金属線
５３は線径０．３８ｍｍ、２４メッシュ、第２群の細い
金属線５４は線径０．２５ｍｍ、１１０メッシュとされ
る。この場合第２群の細い金属線５４の合計断面積は第
１群の太い金属線５３の合計断面積の約２倍となり、従
ってガスフィルタ５１は、畳平織の金網層５２ａの円周
方向５５が軸方向に比べて約２倍の抗張力を有する。こ
の結果、目の詰まった畳平織の金網の特長が十分に発揮
されてより高強度のガスフィルタが得られる。
【００２５】
【発明の効果】本発明のガス発生器用ガスフィルタは、
上述のように、金網を複数枚重ねて一体化した焼結体で
構成することにより、ガスフィルタが精度よく切断加工
され、寸法精度が向上するので、ガス発生器の容器との
隙間のバラツキが小さくなり、ガス発生器の性能を安定
させることができる。また、該焼結体で構成することに
より、両端を突き合わせて円筒形状に形成することがで
きるため、ガスフィルタの製造工程を簡略化でき、生産
効率を向上させることが可能である。さらに該製造工程
は、従来のファイバーフィルタの製造工程をほぼそのま
ま利用することができ、製造コストを上昇させないで済
む。また、金網とファイバーフィルタとを組み合わせて
前記焼結体を構成すると、金網の強度とファイバーフィ
ルタの濾過性能を併せ持つガスフィルタを得ることがで
きる。さらに、上述のガスフィルタの上面あるいは下面
をグラインダ等で擦り潰すと、ガス漏れ防止用のフィル
タカバーを不要にすることができる。また、畳平織の金
網とファイバーフィルタとを組み合わせ、密接して配列
されている細い金属線の方を円周方向にして上記焼結体
を構成すると、より高強度のガスフィルタが得られる。
上述のように、金網を複数枚重ねて一体化した焼結体で
構成することにより、ガスフィルタが精度よく切断加工
され、寸法精度が向上するので、ガス発生器の容器との
隙間のバラツキが小さくなり、ガス発生器の性能を安定
させることができる。また、該焼結体で構成することに
より、両端を突き合わせて円筒形状に形成することがで
きるため、ガスフィルタの製造工程を簡略化でき、生産
効率を向上させることが可能である。さらに該製造工程
は、従来のファイバーフィルタの製造工程をほぼそのま
ま利用することができ、製造コストを上昇させないで済
む。また、金網とファイバーフィルタとを組み合わせて
前記焼結体を構成すると、金網の強度とファイバーフィ
ルタの濾過性能を併せ持つガスフィルタを得ることがで
きる。さらに、上述のガスフィルタの上面あるいは下面
をグラインダ等で擦り潰すと、ガス漏れ防止用のフィル
タカバーを不要にすることができる。また、畳平織の金
網とファイバーフィルタとを組み合わせ、密接して配列
されている細い金属線の方を円周方向にして上記焼結体
を構成すると、より高強度のガスフィルタが得られる。
【図１】本発明のガス発生器用ガスフィルタの斜視図で
ある。
ある。
【図２】図１の焼結体の断面図である。
【図３】フィルタカバーを不要とした実施例を示す図で
ある。
ある。
【図４】畳平織の金網とファイバーフィルタとを組み合
わせた実施例を示す図である。
わせた実施例を示す図である。
【図５】従来のガス発生器用ガスフィルタの斜視図であ
る。
る。
【図６】ガス発生器の断面図である。
１ ガス発生器 ２ 上容器 ３ 下容器 ４ ガス孔（ガス通路） ５ ガス孔（ガス通路） ６ ガス孔（ガス通路） ７ ガス発生剤 １１ａ 第１ガスフィルタ １１ｂ 第２ガスフィルタ ２１ ガスフィルタ ２２ 焼結体 ２２ａ 金網層（金網） ２２ｂ 金網層（金網） ２２ｂ′ ファイバーフィルタ層（ファイバーフィル
タ） ２２ｃ 金網層（金網） ２３ 溶接、ろう付け等 ４２ａ 下面（ガスフィルタの擦り潰した面） ５１ ガスフィルタ ５２ａ 畳平織の金網 ５３ 太い金属線 ５４ 細い金属線 ５５ 円周方向
タ） ２２ｃ 金網層（金網） ２３ 溶接、ろう付け等 ４２ａ 下面（ガスフィルタの擦り潰した面） ５１ ガスフィルタ ５２ａ 畳平織の金網 ５３ 太い金属線 ５４ 細い金属線 ５５ 円周方向
Claims (5)
- 【請求項１】 容器内にガス発生剤を収納し、容器内の
ガス通路にガスフィルタを配設するガス発生器における
ガスフィルタであって、該ガスフィルタは、複数枚の金
網を有して一体化された焼結体が円弧状又は円筒状に形
成されて成ることを特徴とするガス発生器用ガスフィル
タ。 - 【請求項２】 前記焼結体は金網とファイバーフィルタ
との少なくとも２層が一体的に焼結されていることを特
徴とする請求項１におけるガスフィルタ。 - 【請求項３】 少なくとも上面及び又は下面が擦り潰さ
れていることを特徴とする請求項１又は２におけるガス
フィルタ。 - 【請求項４】 容器内にガス発生剤を収納し、容器内の
ガス通路にガスフィルタを配設するガス発生器における
ガスフィルタであって、該ガスフィルタは、ほぼ並行に
離隔して配列された第１群の太い金属線とこれらにほぼ
直角方向に密接して配列された第２群の細い金属線とで
平織した畳平織の金網とファイバーフィルタとの少なく
とも２層が一体的に焼結されており、前記第２群の細い
金属線を円周方向にして円筒状に形成されていることを
特徴とするガスフィルタ。 - 【請求項５】 少なくとも複数枚の金網を積層し焼結し
てシート状の焼結体とし、該焼結体を円筒状に形成して
突き合わせ部を溶接等で接合した後所定幅に切断するこ
と、又は前記焼結体を所定幅に切断した後円筒状に形成
して突き合わせ部を溶接等で接合することを含んでなる
ガスフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4307629A JP2781807B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-10-20 | ガス発生器用ガスフィルタ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4726392 | 1992-06-11 | ||
| JP4-47263 | 1992-06-11 | ||
| JP4307629A JP2781807B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-10-20 | ガス発生器用ガスフィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655991A true JPH0655991A (ja) | 1994-03-01 |
| JP2781807B2 JP2781807B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=26387429
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4307629A Expired - Fee Related JP2781807B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-10-20 | ガス発生器用ガスフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2781807B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998002336A1 (fr) * | 1996-07-17 | 1998-01-22 | Sensor Technology Co., Ltd. | Generateur de gaz pour airbag |
| WO1998034712A1 (en) * | 1997-02-06 | 1998-08-13 | Automotive Systems Laboratory, Inc. | Inflator filter comprising carbon yarn |
| US5849054A (en) * | 1995-10-31 | 1998-12-15 | Nippon Reinz Co., Ltd. | Filter for an inflator |
| JP2002306914A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-22 | Fuji Filter Kogyo Kk | 巻線型フィルター装置の製造方法 |
| JP2004261629A (ja) * | 2003-01-24 | 2004-09-24 | Chuo Spring Co Ltd | 濾過部材の製造方法 |
| US6840977B1 (en) * | 1999-07-14 | 2005-01-11 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Coolant for air-bag gas generator and production method therefor |
| JP2008049287A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Amano Corp | Ｖｏｃガス除去用フイルター |
| US7763092B2 (en) | 2004-01-07 | 2010-07-27 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Filter for an air bag gas generator |
| JP2016029308A (ja) * | 2014-07-16 | 2016-03-03 | 株式会社鷺宮製作所 | 弁装置 |
| JP2017026101A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 日本ドレッサー株式会社 | 弁装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02152510A (ja) * | 1988-08-17 | 1990-06-12 | Talley Automot Prod Inc | 非溶接拡張装置のフィルタ組立体 |
| JPH03284311A (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-16 | Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp | 金網焼結濾材、及びその金網焼結濾材を使用したフィルタエレメント |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP4307629A patent/JP2781807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH02152510A (ja) * | 1988-08-17 | 1990-06-12 | Talley Automot Prod Inc | 非溶接拡張装置のフィルタ組立体 |
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| DE19780763B3 (de) * | 1996-07-17 | 2004-02-19 | Nippon Kayaku K.K. | Gasgenerator für einen Airbag |
| GB2320558A (en) * | 1996-07-17 | 1998-06-24 | Sensor Tech Kk | Gas generator for air bag |
| GB2320558B (en) * | 1996-07-17 | 2000-09-13 | Sensor Tech Kk | Gas generator for air bag |
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| US7640663B2 (en) | 2003-01-24 | 2010-01-05 | Chuo Hatsujo Kabushiki Kaisha | Filter member producing method |
| US7763092B2 (en) | 2004-01-07 | 2010-07-27 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Filter for an air bag gas generator |
| JP2008049287A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Amano Corp | Ｖｏｃガス除去用フイルター |
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| JP2017026101A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 日本ドレッサー株式会社 | 弁装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2781807B2 (ja) | 1998-07-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |