JPH0655939U - ベビーカー用掛止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種ベビーカーに適応することが出来、当該
ベビーカーの把手部に簡単に取り付けることが出来、一
旦、取り付ければずれ動いたり外れたりする事もなく、
買い物袋、バッグなどの掛け外しを容易ならしめるベビ
ーカー用掛止具を提供する。 【構成】 ベビーカーの把手部に係止固定する係止部と
買い物袋などの荷物の掛け外しが容易な掛止部からなる
略Ｓ字形状の掛止具本体を形成し、少なくとも前記係止
部の湾曲部分においては適度な力で開放部が拡がる如く
弾性を有させ、且つ当該係止部の内側に滑り止め用ゴム
材を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベヒーカーを使用している際にバッグ、買い物袋等を簡単に掛止す ることが出来る使い勝手に優れたベヒーカー用掛止具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりベビーカー（Ａ型、Ｂ型とも）にはシートの下部に収納部（収納かご ）が設けられており、当該収納部に各種荷物を入れるようになっている。しかし 、シートの下部に設置する構造上の点から、取り出が口を小さくなってしまい、 且つ屈んで出し入れしなければならず、非常に使いづらいものであって、ベビー カー利用者の間ではあまり利用されていないのが実状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

又、ベビーカーには他に買い物袋、バッグ、手提げ袋などを掛止させるところ が設けられていないため、そのままでは買い物袋などを手に持った状態ないし手 に掛けた状態でベビーカー把手部を持たなければならないといった不便さ、不都 合を感じており、利用者の多くは個々に既存の洗濯物干し用フックやその他のフ ックを把手部に配して買い物袋などが簡単に係止出来るような工夫を施している 。しかしながら、これらフックは間に合わせ的に利用しているため、直ぐに外れ てしまう、安定していない等の欠点があり、度々紛失してしまったり、落ちたも のを一々拾わなければならないといった煩わしさがあった。

【０００４】 本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、各種ベビーカーに適応するこ とが出来、当該ベビーカーの把手部に簡単に取り付けることが出来、一旦、取り 付ければずれ動いたり外れたりすることもなく、買い物袋、バッグなどの掛け外 しを容易ならしめるベビーカー用掛止具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するための本考案の要旨とするところは、ベビーカーの把手部 に係止固定する係止部と買い物袋などの荷物の掛け外しが容易な掛止部からなる 略Ｓ字形状の掛止具本体を形成し、少なくとも前記係止部の湾曲部分においては 適度な力で開放部が拡がる如く弾性を有させ、且つ当該係止部の内側に滑り止め 用ゴム材を設けたことを特徴とするベビーカー用掛止具にある。

【０００６】

【作用】

以上の如く構成された本考案のベビーカー用掛止具は、ベビーカーの把手部に 対して掛止具本体の係止部の開放部分を当て、適当な力で引けば湾曲部分の弾性 によって開放部分が拡がるから簡単に係止部内側に嵌め込むことが出来、又、係 止部内側の滑り止め用ゴム材が把手部外周面に密接することとなり、ずれ動いた り外れたりしてしまうことが皆無となり、しっかりとした係止固定が図れるもの である。又、現在、市販されている各種ベビーカーは把手部の直径が個々に相違 しているが、本考案の掛止具であれば、直径の大小にかかわらず係止部によって 同一に係止固定出来るものである。以上のようにベビーカー把手部に固定してお けば、掛止具本体の掛止部に買い物袋、バッグ、その他の荷物を引っ掛けるだけ で済み、各種荷物の掛け外しが簡単に行えるものとなる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１は本考案の一実施例を示す斜視図、図２はベビーカー把手部に係止した状 態を示す断面図、図３は使用状態を示す側面図である。

【０００９】 図面において、１は掛止具本体で、合成樹脂等の材質からなり略Ｓ字形状に形 成しており、上部に係止部２、下部に掛止部３がそれぞれ位置するように形成し たものである。係止部２は、ベビーカーＡの把手部Ｂに係止固定させるためのも ので、各種ベビーカーＡの把手部Ｂに適合し得る内径寸とし、開放部２ｂは把手 部Ｂよりも短くしている。又、係止部２の湾曲部２ａは、開放部２ｂを適当な力 で押し拡げれるような弾性を有しており、開放部２ｂを把手部Ｂに当て、そのま ま引き下げる力によって該開放部２ｂを拡げて係止部２が把手部Ｂに嵌まり込む 構造としている。

【００１０】 ４は滑り止め用ゴム材で、係止部２の内側に設けることで係止部２と把手部Ｂ との間の密着性を高めたものであり、本ゴム材は、発泡系ゴム（ラバー）が適し ているが、適宜弾力性を有するものであれば他のゴム材であっても構わない。又 、開放部２ｂの位置のゴム厚を厚くすることで各種サイズの把手部Ｂに適合させ ると共に把手部Ｂに対する係止部２の装着度、保持性を高めているが、特に限定 するものではない、尚、図示しなかったが、滑り止め用ゴム材４の表出面に小突 起を多数形成することで滑り止め効果を更に高めることが可能である。

【００１１】 掛止部３は、上方を開放部３ａとするフック形状を成したものであり、各種荷 物の掛け外しを容易ならしめているが、全体形状すなわち掛止具本体１がＳ字形 状にならなくとも良く、例えば掛止部３の形状がクの字形状になるようにしても 何ら差し支えない。又、掛止部３の内側にも滑り止め用ゴム材５を設けており、 引っ掛けた荷物の揺れを抑える効果を奏している。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明してきた如く本考案によれば、ベビーカー利用者が買い物袋、バッグ などの荷物の収納処置に窮しているといった主婦にとっては重大な日常的問題を 完璧に解消し得るものであり、個々に応急的工夫によって各種荷物を引っ掛ける ような必要もなくなり、使用に際しては取り付けも簡単であって、一旦、ベビー カーの把手部に係止すれば外れたり落ちたりせずにベビーカーと一体化した利用 が図れ、ベビーカーを折り畳んだ時でも離脱するようなことはなく、本掛止具に よってベビーカー自体の利用価値を高め得るものと言える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図。

【図２】ベビーカーの把手部に係止した状態を示す断面
図。

【図３】本考案の使用状態を示す側面図。

【符号の説明】

１ 掛止具本体 ２ 係止部 ３ 掛止部 ４ 滑り止め用ゴム材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ベビーカーの把手部に係止固定する係止部
   と買い物袋などの荷物の掛け外しが容易な掛止部からな
   る略Ｓ字形状の掛止具本体を形成し、少なくとも前記係
   止部の湾曲部分においては適度な力で開放部が拡がる如
   く弾性を有させ、且つ当該係止部の内側に滑り止め用ゴ
   ム材を設けたことを特徴とするベビーカー用掛止具。