JPH0655830A - 水性インクジェット記録用紙 - Google Patents

水性インクジェット記録用紙

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JPH0655830A
JPH0655830A JP4232606A JP23260692A JPH0655830A JP H0655830 A JPH0655830 A JP H0655830A JP 4232606 A JP4232606 A JP 4232606A JP 23260692 A JP23260692 A JP 23260692A JP H0655830 A JPH0655830 A JP H0655830A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高吸収性の原紙を用い、低塗工量で発色、カ
ール、プリンターでの走行性、インクの裏抜けに優れた
インクジェット記録用紙を提供する。 【構成】 セルロースパルプを主成分とする基紙の一方
の表面に、白色顔料と水性高分子接着剤を主成分とする
インク受容性被覆層を設け、反対面には、該面の全被覆
層の固形分当り0.1〜10重量%の脂肪族炭化水素系
または金属石鹸系滑剤を含む水性高分子接着剤からなる
被覆層を0.4〜6g/m2 の割合で設けた水性インク
ジェット記録用紙。 【効果】 画質が優れ、かつプリンターでの走行トラブ
ルがないため、枚葉紙として高速のインクジェットプリ
ンティングを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性インクジェット被
記録材に関する。更に詳しく述べれば、本発明は、優れ
た色彩の画像特性を持つインク受容性被覆層を基紙の表
面に設け、その反対面に滑剤を含む水性高分子接着剤か
らなる被覆層を設けて、カール、プリンターの走行性、
インクの裏抜け等に関して優れた水性インクジェット記
録用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット方式
のプリンターの性能、特にプリント速度、解像度、彩度
などの向上によって、被記録材に対しても高速吸収性、
高吸収容量、規則的なインクにじみ等、より高度な特性
が要求されるようになり、インク受容性被覆層を表面に
設けたいわゆる塗工紙タイプのインクジェット記録用紙
が開発されている。
【0003】例えば、特開昭62−158084号公報
には、微粒子合成シリカを用い、高い水性インク吸収
性、色再現性及び色濃度を持つインクジェット記録媒体
の製造方法が開示されている。該公報開示の方法のよう
に前記した要求特性に応じるために、微粒子合成シリカ
のような吸液性の優れた白色顔料を主成分とする被覆層
を10g/m2 以上、セルロースパルプを主成分とする
基紙の表面に設けることが通常実施されている。一方、
コスト面の要請から、インク受容性被覆層を1〜10g
/m2 の割合のように薄く表面のみに設けたいわゆる片
面塗工紙も開発されている。
【0004】また、インクジェット記録用紙は、近年、
事務書類としての用途が高まり、従来のフォーム用紙の
ような連続紙より枚葉紙が望まれるようになったため、
用紙をプリンターへ掛け、連続給紙したときの走行性が
重要な課題となっている。
【0005】このような片面塗工紙は、インクジェット
記録用紙の表裏の特性が大きく異なるため、用紙の表面
と裏面の紙と紙との間の摩擦係数が大きくなったり、温
度や湿度による用紙の伸縮率が表裏で異なるためカール
変動が大きくなり、プリンターの走行性に大きく影響を
及ぼし、プリント作業性を著しく損なうという欠点があ
る。
【0006】従来のインクジェット記録用紙としては、
透明シート材の裏面に滑性を持たせたもの(特開平2−
217283号公報)があるが、ベースを紙としてイン
クジェット記録用紙として用いたものや、枚葉紙として
使用されているものはこれまでにない。
【0007】そこで、片面にインクジェット記録用の被
覆層を設け、反対面にプリント作業性を改善するための
被覆層を設け、プリントに際し、優れた画質を与え、か
つカール性と走行性を改善したインクジェット用記録紙
の出現が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み鋭意研究した結果、吸収性の大きい白色顔料
と水性高分子接着剤とを主成分とするインク受容性被覆
層をセルロースパルプを主成分とした基紙の片面に設
け、その反対面に滑剤を含む水性高分子接着剤からなる
被覆層を設けることによって、該記録用紙のプリンター
における走行性、環境変化によるカール変動、及びイン
クの裏抜けが著しく改善できること並びにインクジェッ
ト方式によるプリントにおいて高品位で均質な画像が得
られることを見いだし本発明を完成させるに至った。
【0009】従って、本発明の目的は、水性インクを用
いるインクジェット方式プリンターによって高品位の画
像を高速でプリントすることが可能で、給紙と排紙、と
りわけ走行性において極めて優れ、且つプリント後のイ
ンクの裏抜けのない改良されたインクジェット記録用紙
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、セルロースパ
ルプを主成分とする基紙の一方の表面に、白色顔料と水
性高分子接着剤を主成分とするインク受容性被覆層を設
け、該インク受容性被覆層を設けた反対面に該面の全被
覆層の固形分当り0.1〜10重量%の脂肪族炭化水素
系または金属石鹸系滑剤を含む水性高分子接着剤からな
る前記被覆層を0.4〜6g/m2 の割合で設けてある
ことを特徴とする水性インクジェット記録用紙である。
【0011】本発明に用いられるインク受容性被覆層に
用いられる顔料は多孔性でインクの吸収性が高く、且つ
鮮明な発色を可能とする白色顔料を主成分とすることが
好ましい。このような顔料としては、微粒子合成シリ
カ、沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、珪酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、
ホワイトカーボン、有機顔料(プラスチックピグメン
ト)等が挙げられる。
【0012】このような顔料の使用比率は、全被覆層固
形分の50〜90重量%が望ましい。この使用比率が5
0%未満ではインク吸収の均一性が不十分となり、90
%を越えるとインク受容性被覆層の強度の低下が懸念さ
れるので不適である。
【0013】本発明の基紙の表面のインク受容性被覆層
に用いられる水性高分子接着剤としては、ポリビニルア
ルコール及びその誘導体、カゼイン等の蛋白質、澱粉、
及びその澱粉誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジ
エン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル及びメタ
クリル酸エステルの重合体、又は共重合体等のアクリル
系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
のビニル系重合体ラテックス、或いはこれらの各種重合
体のカルボキシル基、カチオン性基等の官能基含有変性
重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化
樹脂等の合成樹脂系の水性接着剤、無水マレイン酸共重
合樹脂系、ポリアクリルアミド系、ポリメチルメタクリ
レート系、ポリウレタン樹脂系、不飽和ポリエステル樹
脂系、ポリビニルブチラール系、アルキッド樹脂系等の
合成樹脂系接着剤等の高分子が、好ましく用いられる。
【0014】インク受容性被覆層における水性高分子接
着剤の使用比率は、該被覆層固形分の10〜50重量
%、好ましくは10〜35重量%である。この使用比率
が10%未満では接着力が不十分となり、被覆層の強度
の低下が懸念される。一方、50%を越えると接着性は
大きくなるものの、顔料の使用比率が低下し、前記した
ようにインクの吸収の均一性に問題が生じるので不適で
ある。
【0015】本発明のインク受容性被覆層と反対面に設
けられている被覆層(以後バック層という)に用いられ
る水性高分子接着剤としては、ポリビニルアルコール及
びその誘導体、カゼイン等の蛋白質、澱粉、及びその澱
粉誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタ
クリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合
体ラテックス、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エ
ステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテ
ックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重
合体ラテックス、或いはこれらの各種重合体のカルボキ
シル基、カチオン性基等の官能基含有変性重合体ラテッ
クス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化樹脂等の合成
樹脂系の水性接着剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、ポ
リアクリルアミド系、ポリメチルメタクリレート系、ポ
リウレタン樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリビ
ニルブチラール系、アルキッド樹脂系等の合成樹脂系接
着剤等の高分子化合物が好ましく用いられる。
【0016】本発明に用いられる滑剤としては、例えば
流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、天然
パラフィン、合成パラフィン、ポリオレフィンワックス
及びこれらの部分酸化物、フッ化物、塩化物等の脂肪族
炭化水素系滑剤、高級脂肪族アルコール、天然油脂から
の分離精製品、又は合成品等の高級脂肪酸系滑剤、ステ
アリン酸アマイド、パルチミン酸アマイド、ビスアマイ
ド等の脂肪酸アマイド系滑剤、ステアリン酸バリウム、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステア
リン酸亜鉛・ステアリンバリウム複合体、ステアリン酸
亜鉛・ステアリン酸カルシウム複合体等の金属石鹸系滑
剤、一価アルコールの高級脂肪酸エステル、多価アルコ
ールの高級脂肪酸(部分)エステル、モンタンワックス
及びその部分加水分解物等の脂肪酸エステル等が挙げら
れ、本発明の滑剤は、この中から適宜選択して用いられ
る。
【0017】特に、本発明で用いる滑剤には、流動パラ
フィン、マイクロクリスタリンワックス、天然パラフィ
ン、合成パラフィン、ポリオレフィンワックス及びこれ
らの部分酸化物、フッ化物、塩化物等の脂肪族炭化水素
系滑剤、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛・ステアリ
ン酸バリウム複合体、ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸
カルシウム複合体等の金属石鹸系滑剤が効果的である。
またこれらの滑剤は、単独もしくは2種類以上組み合わ
せて用いることも可能である。
【0018】このような滑剤と水性接着剤のバック層に
おける使用比率は、絶乾で滑剤:水性接着剤が0.1:
99.9〜10:90の範囲にあり、滑剤の使用比率が
0.1%未満ではインク受容性被覆層と滑剤を含むバッ
ク層の間の摩擦係数が大きくなり、走行性トラブルを引
き起こし、10%を越えると前記摩擦係数は低下する
が、プリンターの機種によって異なるものの、紙送りの
際スリップして別の新たな走行性トラブルを引き起こす
ため不適である。
【0019】本発明で用いられるシート支持体としての
基紙は、通常の木材パルプを主原料として、添加剤とし
てアルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸等のサ
イズ剤、硫酸バンド、カチオン澱粉等の定着剤、クレ
ー、タルク、軽質炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化
アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン等の填
料、ポリアクリルアミド系ポリマー、澱粉等の紙力増強
剤等を適宜選択して内添し、公知の抄紙機で抄造された
ステキヒトサイズ度が1〜20秒の吸液性の良い紙が好
適に用いられる。
【0020】基紙のサイズ度が1秒未満では被覆層とし
ての塗工量との関係でインクの裏抜け、インクの不規則
な広がり、染料の耐水性の低下等が懸念され、サイズ度
が20秒を越えると、インク吸収性が不足し、その結
果、吸収性を一定の水準に維持するため基紙表面のイン
ク受容性被覆層を10g/m2 を越えて大幅に厚くする
ことが必要になる。
【0021】本発明に用いられる基紙の坪量は、プリン
トの最終用途によって決定されるが、20〜200g/
2 、望ましくは60〜120g/m2 のものが好まし
く用いられる。本発明のための基紙の坪量は、パルプ組
成、叩解条件、填料、サイズ剤、紙力増強剤等の各種助
剤類の種類と添加量の調製、乾燥条件、加圧条件等、使
用する抄紙機に合わせた操業条件を適宜選択して行なう
ことが出来る。
【0022】本発明のインク受容性被覆層を形成するた
めの塗工は、ブレードコーター、バーコーター、エアナ
イフコーター等の公知の塗工設備が応用される。
【0023】基紙上にインク受容性被覆層を設けたシー
トは、そのまま本発明の記録用紙として使用することが
可能であるが、例えばスーパーカレンダー、グロスカレ
ンダー等で処理し、表面の平滑性を与えることも可能で
ある。
【0024】本発明で得られるインク受容性被覆層の塗
工量は、最終用途によって決定され、インク吸収性、記
録特性、保存性等を満足させるかぎり不必要に多くする
必要はなく、1〜10g/m2 の範囲から適宜選択して
用いられる。インク受容性被覆層が1g/m2 未満では
多くの場合インク吸収容量が不足し、画像が流れ出した
り、色のにじみ込みが生じ、画像がぼけてしまったり、
乾燥が遅くロールにインクが付着し、汚れてしまう。し
かしながら、10g/m2 を越えるインク受容性被覆層
を設けると、塗工層が厚いため紙との接着性が弱くな
り、ヘッドノズルの目づまりのような問題を生じること
が多く、さらに生産コスト的にも高価なものとなる。
【0025】本発明で得られるバック層の塗工量は、最
終用途によって決定されるが、プリンターの走行性、環
境変化によるカール挙動、インクの裏抜け等を満足させ
るかぎり不必要に多くする必要はなく、0.4〜6g/
2 の範囲から適宜選択して用いられる。バック層が
0.4g/m2 未満では多くの場合、インク受容性被覆
層とバック層の間の摩擦係数が下がらず、走行性トラブ
ルを引き起こすことが多い。また環境変化に対しカール
変動が大きくなり、インクの裏抜けを防止するにも不十
分である。一方、6g/m2 を越えると塗工紙としての
紙厚が厚くなり、紙の剛度が増すため、走行性トラブル
を生じる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、以下において部および%とあるのは、す
べて重量部および重量%を示す。
【0027】実施例1 軽質炭酸カルシウム20部を、広葉樹晒クラフトパルプ
(白色度84%)100部のスラリー中に添加し、カチ
オン澱粉1部、アルキルケテンダイマー系中性サイズ剤
0.04部を添加し、十分に混合して抄紙原料とし、長
網多筒式抄紙機を用いて72g/m2 の上質紙を製造し
た。
【0028】得られた上質紙の白色度は83%、灰分は
15.0%(炭酸カルシウム換算)、ステキヒトサイズ
度は8秒であった。
【0029】この基紙の片面に実験室においてテストブ
レードコーターを用いて塗料−1を7g/m2 の割合で
塗工、乾燥してインク受容性被覆層を形成し、次に同様
にして塗料−2を0.5g/m2 の割合で前記インク受
容性被覆層の反対側の面に塗工、乾燥してバック層を形
成し、インクジェット記録用紙を製造した。滑剤使用比
率はバック層の全被覆層固形分当り0.15%であっ
た。
【0030】塗料−1 微粒子珪酸 100部(76.9%) (ファインシール:徳山曹達社製) SBRラテックス 20部(15.4%) (S265:日本合成ゴム社製) ポリビニルアルコール 10部( 7.7%) (PVA217:クラレ社製)塗料−2 ポリビニルアルコール 100部(99.85%) (K−17E:電気化学工業社製) 脂肪族炭化水素系滑剤 0.15部(0.15%) (ケミパールW200:三井石油化学社製)
【0031】実施例2 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を7g/m2 の割合
で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてその
反対面に塗料−3を5g/m2 の割合で塗工、乾燥して
バック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。滑剤使用比率はバック層の全被覆層固形分当り0.
15%であった。
【0032】塗料−3 ポリビニルアルコール 100部(99.85%) (K−17E:電気化学工業社製) 脂肪族炭化水素系滑剤 0.15部( 0.15%) (ロート油:三洋化成工業社製)
【0033】実施例3 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を5g/m2 の割合
で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてその
反対面に塗料−4を0.5g/m2 の割合で塗工、乾燥
してバック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造
した。滑剤使用比率はバック層の全被覆層固形分当り
9.1%であった。
【0034】塗料−4 ポリビニルアルコール 100部(90.91%) (PVA205:クラレ社製) 脂肪族炭化水素系滑剤 10部( 9.09%) (ロート油:三洋化成工業社製)
【0035】実施例4 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を9g/m2 の割合
で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてその
反対面に塗料−5を5g/m2 の割合で塗工、乾燥して
バック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。滑剤使用比率はバック層の全被覆層固形分当り9.
1%であった。
【0036】塗料−5 酸化澱粉 100部(90.91%) (王子エースA:王子コーンスターチ社製) 金属石鹸系滑剤 10部( 9.09%) (カルシウムステアレート:日本化成社製)
【0037】実施例5 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
エアナイフコーターを用いて塗料−1を7g/m2 の割
合で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてそ
の反対面に塗料−6を3g/m2 の割合で塗工、乾燥し
てバック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。滑剤使用比率はバック層の全被覆層固形分当り6.
1%であった。
【0038】塗料−6 酸化澱粉 100部(93.90%) (王子エースA:王子コーンスターチ社製) 金属石鹸系滑剤 4部( 3.76%) (カルシウムステアレートS:日本化成社製) 金属石鹸系滑剤 2.5部( 2.35%) (ジンクステアレート:日本化成社製)
【0039】比較例1 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を7g/m2 の割合
で塗工、乾燥して被覆層を形成し、インクジェット記録
用紙を製造した。
【0040】比較例2 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を7g/m2 の割合
で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてその
反対面に塗料−7を4g/m2 の割合で塗工、乾燥して
バック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。塗料−7 ポリビニルアルコール 100部(100%) (K−17E:電気化学工業社製)
【0041】比較例3 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を7g/m2 の割合
で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてその
反対面に塗料−8を4g/m2 の割合で塗工、乾燥して
バック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。滑剤使用比率はバック層の全被覆層固形分当り0.
05%であった。
【0042】塗料−8 ポリビニルアルコール 100部(99.95%) (K−17E:電気化学工業(株)製) 脂肪族炭化水素系滑剤 0.05部( 0.05%) (ケミパールW200:三井石油化学(株)製)
【0043】比較例4 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を10g/m2 の割
合で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてそ
の反対面に塗料−9を4g/m2 の割合で塗工、乾燥し
てバック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。滑剤使用比率はバック層の全被覆層固形分当り13
%であった。
【0044】塗料−9 酸化澱粉 100部(86.96%) (王子エースA:王子コーンスターチ社製) 金属石鹸系滑剤 15部(13.04%) (カルシウムステアレート:日本化成社製)
【0045】比較例5 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を8g/m2 の割合
で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてその
反対面に塗料−2を0.2g/m2 の割合で塗工、乾燥
してバック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造
した。滑剤使用比率はバック層の全被覆層固形分当り
0.15%であった。
【0046】比較例6 実施例1で得られた基紙の片面に実験室においてテスト
ブレードコーターを用いて塗料−1を8g/m2 の割合
で塗工、乾燥して被覆層を形成し、次に同様にしてその
反対面に塗料−2を7g/m2 の割合で塗工、乾燥して
バック層を形成し、インクジェット記録用紙を製造し
た。滑剤使用比率はバック層の全被覆層固形分当り0.
15%であった。
【0047】インクジェット記録特性、走行性、カール
変動等の評価は次の方法によった。 (1)発 色 インクジェットプリンター(IO−735:SHARP
社製)を用い、発色の鮮やかさについて行なった。発色
の鮮やかさは、イエロー、マゼンタ、シアンのカラーイ
ンクの発色を目視で評価した。発色の良いものから○、
△、×で示した。
【0048】(2)走行性 インクジェットプリンター(IO−735:SHARP
社製)に断裁シートのためのフィーダーを取り付け、A
4 の大きさに断裁したシートを連続30枚走行させ、走
行性で発生したトラブルの枚数で評価した。
【0049】(3)紙−紙間摩擦係数 本発明における紙−紙間静摩擦係数及び動摩擦係数の測
定はJIS−P−8147による方法を用いた。
【0050】(4)カールの大きさ 幅21cm×長さ30cmの枚葉シートを試料として用い、
高温高湿条件(30℃、80%RH)、常温常湿条件
(20℃、65%RH)及び低温低湿条件(10℃、3
0%RH)でそれぞれ24時間調湿した後に、カールし
た枚葉シートの円弧の頂点とシートの両端を結ぶ線との
差L(mm)をカールの大きさとした。
【0051】(5)インクの裏抜け インクジェットプリンター(IO−735:SHARP
社製)を用い、インクの裏抜けの程度についてテストを
行なった。裏抜けの程度は、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック、レッド、グリーン、ブルーのカラーイン
クを印字し、紙を裏返して目視で評価した。インクの裏
抜けの程度の良いものから○、△、×で示した。
【0052】実施例1〜比較例6の評価結果を表1に示
す。
【0053】
【表1】
【0054】表1及び表2からわかるように、本発明及
び従来のインクジェット記録用紙は、発色の鮮やかさに
関しては殆ど差はなかったが、走行性に関しては本発明
のインクジェット記録用紙は、まったく問題を生じなか
った(実施例1〜5参照)。これに対して、従来のイン
クジェット記録用紙は、動摩擦係数が大きすぎても、小
さすぎても走行性が悪くなり(比較例1〜5)、また両
面の塗工量を多くすると摩擦係数が良好となるにも拘ら
ず紙厚が厚くなるため剛度の問題で走行性トラブルを生
じた(比較例6)。さらに環境変化でのカール及びイン
クの裏抜けは、本発明のインクジェット記録用紙の方が
従来のものより優れている。
【0055】
【発明の効果】本発明の水性インクジェットプリンター
記録用紙は、画質が優れているだけでなく、カールがな
く、インクの裏抜けに優れ、プリンターでの走行トラブ
ルがないため、枚葉紙として使用した場合も高速のイン
クジェットプリンティングを可能とするという効果を奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースパルプを主成分とする基紙の
    一方の表面に、白色顔料と水性高分子接着剤を主成分と
    するインク受容性被覆層を設け、該インク受容性被覆層
    を設けた反対面に該面の全被覆層の固形分当り0.1〜
    10重量%の脂肪族炭化水素系または金属石鹸系滑剤を
    含む水性高分子接着剤からなる被覆層を0.4〜6g/
    2 の割合で設けたことを特徴とする水性インクジェッ
    ト記録用紙。
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