JPH0655818A - インクリボンカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタに使用されるインクリボンカセット
において、自動的にプリンタでインクリボンの種類を検
出し、インクリボンの種類に応じた熱の加え方等を変更
し、優れた印字品質を得ることができるインクリボンカ
セットを提供することを目的とする。 【構成】 インクリボンカセット４の側面部５に、光検
出素子によって読みとることのできるインクリボンの種
類を表す符号６を設け、これをプリンタの印字のための
駆動機構を利用して検出できるようにした。 【効果】 ユーザが手動でインクリボンの種類を設定す
る必要がなくプリンタが自動で設定し、優れた印字品質
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はインクリボンの種類の検
出に有効なインクリボンカセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサの普及で、熱転写式プリンタの需要が増大し
ている。それにつれて、プリンタに対して、高精細度記
録、階調記録、高速度記録、カラー記録、普通紙記録等
の機能が要求されている。これらを実現するため、熱転
写式プリンタに使用するインクリボンカセットの種類も
多くなってきている。

【０００３】以下に従来の熱転写式プリンタ用のインク
リボンカセットについて説明する。図３は従来のインク
リボンカセットのインクリボン端部を示すものである。
図３において、１は加熱されることによってフィルム上
のインクを印字用紙に転写するインクリボン、２はイン
クリボンの終端部で、光を反射する光反射部３を備えて
いる。

【０００４】以上のように構成されたインクリボンカセ
ットについて、以下にその動作について説明する。イン
クリボン１はプリンタ（図示せず）に取り付けられ、印
字によってインクが転写されると片方向に巻き取られて
いく。そして、インクリボン１が終端部までくると、プ
リンタに設けられた光センサー（図示せず）により光反
射部３を検出し、インクリボンの終端部であることを知
らせるＬＥＤを点灯したり、インクリボンカセットを反
転するように指示するメッセージを機器の表示部に表示
させたりしてユーザに知らせていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成では、インクリボンの終端部であることしか検出
できないので、インクリボンの種類に応じた熱の加え方
等を変更しなければならないプリンタでは、ユーザが手
動でインクリボンの種類をプリンタに設定しなければな
らないという問題点を有していた。

【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、インクリボンの種類を自動的に判別できるようにし
たインクリボンカセットを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のインクリボンカセットは、収納しているイン
クリボンの種類を表すとともに光検出素子によって読み
とることのできる符号をカセットケース外面部に設けた
ものである。また、インクリボンの種類を表す符号を、
プリンタの印字のための駆動機構を利用して検出できる
ようにしたものである。

【０００８】

【作用】この構成によって、カセットケース外面部にイ
ンクリボンの種類を表す符号を備えているので、プリン
タでインクリボンの種類を検出することができ、インク
リボンの種類に応じて自動的に熱の加え方等を変更し、
優れた印字品質を得ることができる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例のインクリボンカセッ
トについて、図面を参照しながら説明する。

【００１０】図１は、インクリボンカセットの外観を示
す斜視図である。図１において、４はカセットケースで
あり、外面のプリンタの印字方向と平行方向の側面部５
にインクリボンの種類を表す符号６が光反射材が印刷等
の手段によって設けられている。

【００１１】以上の構成に基づきその動作を説明する。
プリンタによる印字の開始に先立って、プリンタはカセ
ットケース４の側面部５に印刷された符号６をプリンタ
に設けられた光検出素子（図示せず）によって読み取
り、インクリボンの種類を検出する。この時の符号の読
み取り方法としては、印字に先立ってプリンタがリボン
カセットを印字方向に動作させることにより、符号６の
印字方向の幅の変化を光の反射時間の変化として検出す
ることができる。これにより、符号をプリンタが読みと
り、インクリボンの種類が判別できるため、インクリボ
ンの種類に応じた熱の加え方等を変更し、優れた印字品
質を得ることができる。

【００１２】なお、本実施例ではインクリボンの種類を
表わす符号をカセットケースのプリンタの印字方向と平
行方向の側面部に設けたが、プリンタの印字方向と平行
方向に符号を設けることのできる面であればどこでもよ
い。

【００１３】また、本実施例ではインクリボンの種類を
表わす符号をカセットケースのプリンタの印字方向と平
行方向に設けたが、プリンタの動作を他の方向に変換す
る機構を追加しこれに検出装置を設ければ、図２に示す
ように符号をカセットケースの他の面に他の方向に設け
ることも可能である。

【００１４】また、符号は印刷でも、ラベル等を貼り付
けることによって設けてもよいことは言うまでもない。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明は、インクリボンの
種類を表す符号をインクリボンが収納されたカセットケ
ースの外面部に設けることにより、プリンタでインクリ
ボンの種類を検出し、インクリボンの種類に応じた熱の
加え方等を変更し、優れた印字品質を得ることができる
インクリボンカセットを実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のインクリボンカセットの実施例の外観
斜視図

【図２】本発明の他の実施例におけるインクリボンカセ
ットの外観斜視図

【図３】従来のインクリボンカセットのインクリボン終
端部の図

【符号の説明】

１ インクリボン ４ カセットケース ５ 側面部 ６ 符号

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】収納しているインクリボンの種類を表すと
   ともに、光検出素子によって読みとることのできる符号
   をカセットケース外面部に備えたことを特徴とするイン
   クリボンカセット。
2. 【請求項２】インクリボンの種類を表す符号を、プリン
   タの印字のための駆動機構を利用して検出することを特
   徴とする請求項１記載のインクリボンカセット。