JPH065561U - 金融機器用間仕切り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金融機器と間仕切りの間の隙間を最小限と
し、かつ金融機器の接客面と金融機器の前面とを同一面
とすること。この状態で金融機器のメンテナンス用扉の
開閉を容易にすること。 【構成】 間仕切り１２の前面板１４と間仕切り１２の
前部側壁２２とを開閉自在とする。前面板１４と前部側
壁２２の開放時には間仕切り１２の前部開口１０と側部
開口２１とが一連となり、メンテナンス用扉１３を容易
に開くことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、銀行などの金融機関において、現金の預け入れ兼払出し機や両替 機のような金融機器を多数並設する場合に、各金融機器の間に設ける間仕切りに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

図７ないし図１０は従来の現金預け入れ兼払出し機や両替機のような金融機器 １と間仕切り２の関係を示す平面図である。 図７の場合、機器１は最近開発された非常に巾の狭いタイプ（巾５７０mm）の もので、そのため、接客面側に片開きのメンテナンス用扉３を設け、この扉３を 開いて前面から内部機構のメンテナンスを行うようになっている。

【０００３】 従って、図７の場合は機器１の前部の接客面ａを間仕切り２の前面ｂより１０ cm出し、間仕切り２と機器１の間を１cmとしても扉３が開けるようにしてある。

【０００４】 図８の場合は扉２の支点側においては間仕切り２と機器１の間を５cmに広げて 扉３が開けるようにしてある。

【０００５】 図９の場合は間仕切り２を取外し式にしてメンテナンス時には間仕切り２を図 １０のように外して扉３を開くようにしてある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例のうち、図７に示すものは接客面ａと間仕切り２の前面ｂとが一致 しないので体裁がよくない。 図８のものは機器１の片側の隙間が大きくなり、体裁が悪いとともに、設置ス ペースが若干広くなる。

【０００７】 図９のものは間仕切り２の着脱に手数がかかるなどの問題がある。 この考案の課題は上記のような従来の間仕切りの問題点を解決して体裁がよく 、しかも扉の開閉時の操作が容易に行えるようにすることである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は上記間仕切りの前部開口を開放また は閉鎖する前面板を設け、さらに、上記金融機器の前記メンテナンス用扉の支点 軸側の、前記間仕切りの側壁前部に前記の前部開口につづく側部開口を設け、こ の側部開口を開放または閉鎖する前部側壁を設けた構成とし、また、間仕切りの 前面板を、前記メンテナンス用扉の支点軸側と反対の側に設けた支点軸を中心に 水平方向に回動するように取付けたり、間仕切りの前面板を着脱自在としたりし たのである。

【０００９】

【作用】

この考案は上記の構成であるから、通常の状態では間仕切りの前部開口および 側壁前部の側部開口は前面板および前部側壁で閉じられている。 従って金融機器の接客面と間仕切りの前面とは同一面となり、また、金融機器 の両側と間仕切りの間の隙間も１cmと狭くできるので体裁がよい。

【００１０】 また、メンテナンスが必要の場合は、まず、前面板を開き、つぎに前部側壁を 開くと、間仕切りの前部開口と側部開口が一連となって現れるので、メンテナン ス用扉は容易に開かれる。

【００１１】

【実施例】

図１ないし図６に示す実施例において、１１は金融機器、１２は間仕切り、１ ３は機器１１のメンテナンス用扉であり、上下の支点軸９により回動自在に取付 けてある。

【００１２】 上記間仕切り１２はアクセントボックスとも称されており、鋼板などで製作さ れている。この間仕切り１２の前部は図５、図６のように前部開口１０とし、こ こに開閉自在の前面板１４が取付けてある。

【００１３】 すなわち、この、前面板１４は図６のように間仕切り１２の前部一側上下の支 点軸１５により回動自在に取付けてある。 前面板１４にはくずの投入口１６を設け、その内側には鋼板などからなる蓋１ ７を設け、その上端を図４、図５のように投入口１６の内側上端に蝶番１９によ り揺動自在に取付け、重錘２０により投入口１６を閉じるようにしてある。

【００１４】 また、上記間仕切り１２の支点軸１５取付部と反対の側の側壁の前部を図６の ように前記開口１０につづく側部開口２１とし、ここに前部側壁２２を設ける。 この前部側壁２２の後端は蝶番２３により側部開口２１の後部に回動自在に取付 ける。

【００１５】 上記前面板１４の自由端側には鍵孔２４を設け、この鍵孔２４に挿入した鍵に より閉鎖位置の前面板１４が施錠または開錠されるようにしてある。 また、前部側壁２２の上下にはフランス落しを設け、その錠杆３０の出没によ り前部側壁の施錠、開錠を行う。

【００１６】 上記実施例の作用を説明すれば、通常の状態では間仕切り１２の前部開口１０ および側壁前部の側部開口２１は前面板１４および前部側壁２２で閉じられてい る。このとき、金融機器１１の接客面ａと間仕切り１２の前面ｂとは同一面とな り、また、金融機器１１の両側と間仕切りの間の隙間も１cmと狭くできるので体 裁がよい。また、前面板１４と前部側壁２２は施錠されているから、開くことは できない。

【００１７】 つぎに、メンテナンスが必要となった場合は、まず、前面板１４の施錠を解除 して図６の矢印のように開き、つぎにフランス落しの錠杆３０を引込めて前部側 壁２２を図６の鎖線のように開くと、間仕切り１２の前部開口１０と側部開口２ １が一連となって現れるので、メンテナンス用扉１３は図６の鎖線のように容易 に開かれる。 また、前面板１４を着脱式にした場合は、メンテナンスの際に前面板１４を外 し、ついで前部側壁２２を開けばよい。

【００１８】 その他に前部側壁２２も着脱式にする場合、前面板１４と前部側壁２２を一体 にして着脱式にする場合もある。 なお、図３、図６の３１は間仕切り１２内に入れた出し入れ自在のくず入れ箱 、３２は目かくし板である。

【００１９】

【効果】

この考案は上記のように間仕切りの前部とその側壁前部に開閉自在の前面板と 前部側壁とを設けて、メンテナンスの際は間仕切りの前部と側壁前部が開放され るようにしてあるから、金融機器の側面と間仕切りの側面間の隙間を最小限とし てもメンテナンス用扉は支障なく開くことができる。

【００２０】 従って金融機器の接客面と間仕切りの前面とを同一面とし、隙間を狭くして体 裁よく配置でき、設備に要するスペースも最小限にできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の斜視図

【図２】同上の正面図

【図３】同じく側面図

【図４】間仕切りの拡大正面図

【図５】同上の縦断側面図

【図６】同じく横断平面図

【図７】従来例の平面図

【図８】他の従来例の平面図

【図９】さらに他の例の平面図

【図１０】同上の間仕切り取外し状態の平面図

【符号の説明】

９ 支点軸 １０ 前部開口 １１ 金融機器 １２ 間仕切り １３ メンテナンス用扉 １４ 前面板 ２１ 側部開口 ２２ 前部側壁

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一側の支点軸を中心に水平方向に開閉す
   るメンテナンス用扉を前部に有する複数の金融機器を間
   仕切りを介して並列せしめた設備において、上記間仕切
   りの前部開口を開放または閉鎖する前面板を設け、さら
   に、上記金融機器の前記メンテナンス用扉の支点軸側
   の、前記間仕切りの側壁前部に前記の前部開口につづく
   側部開口を設け、この側部開口を開放または閉鎖する前
   部側壁を設けた金融機器用間仕切り。
2. 【請求項２】 上記間仕切りの前面板を、前記メンテナ
   ンス用扉の支点軸側と反対の側に設けた支点軸を中心に
   水平方向に回動するように取付けた請求項１記載の金融
   機器用間仕切り。
3. 【請求項３】 上記間仕切りの前面板を着脱自在とした
   請求項１記載の金融機器用間仕切り。