JPH0655362U - スピニングリールの制動装置 - Google Patents

スピニングリールの制動装置

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JPH0655362U
JPH0655362U JP45093U JP45093U JPH0655362U JP H0655362 U JPH0655362 U JP H0655362U JP 45093 U JP45093 U JP 45093U JP 45093 U JP45093 U JP 45093U JP H0655362 U JPH0655362 U JP H0655362U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動操作を強力に行ってもロータの駆動軸等
の系に歪みを発生し難いスピニングリールの制動装置を
構成する。 【構成】 ロータの回転軸芯X上に一方向クラッチを介
してインナレース21Aを配置し、このインナレース2
1Aの内面に接触する一対の制動部材23,23をロー
タ4の回転軸芯Xを挟んで対向する2位置に配置し、制
動時には夫々の制動部材23,23を、回転軸芯Xに対
する曲げ方向への力を互いに相殺する方向からインナレ
ース21Aに接触させる連係機構Rを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リール本体に備えたハンドルによって回転操作されるロータの内部 に、このロータの回転軸芯と同一軸芯上で回転自在な回転部材を配置し、このロ ータ、若しくは、ロータと共に回転する系と回転部材との間にロータの釣り糸巻 取り方向への回転を許容する一方向クラッチ機構を配置し、リール本体に備えた 操作具からの操作力によって回転部材と接触状態に達して、この回転部材の回転 を抑制する摩擦式の制動部材を備えて成るスピニングリールの制動装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のように構成された制動装置として、実開平3−56370号公報に示さ れるものが存在し、この従来例では、魚の引きによって釣り糸の張力が作用した 場合には、リール本体に備えたレバー型の操作具の操作によって、この操作具に 形成した制動部材を回転部材の内面に接触させ、この回転部材と共に、ロータの 回転を抑制して、釣り糸の繰り出しを調節できるよう構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来例の制動装置は、魚とやりとりする際、魚が強く引いた場合に制動力を緩 めてロータの逆転による釣り糸の繰り出しを許容し、又、魚の引きが弱まった場 合には、制動力を高めて釣り糸の繰り出しを抑制すると共に、ハンドル操作で釣 り糸の巻取りを可能にするという使い勝手の良いものとなっている。 しかし、従来例では操作具の端部に形成した単一の制動部材を回転体の内周面 に接触させてロータの回転を抑制するので、操作具を強く操作した場合には制動 部材からの力がロータの駆動軸等の系に対し、曲げ方向に強く作用して歪みを発 生させることもあり改善の余地がある。 特に、磯釣りのように、操作具を強力に操作する状況が多く発生する形態の釣 りでは、ロータの駆動軸等の系に曲げ方向の歪みを発生して、ロータの円滑な回 転を損なうこともあり、改善の余地がある。 本考案の目的は、従来からの装置の良好な面を損なうこと無く、操作具を強力 に操作してもロータの駆動軸等の系に歪みを発生し難い制動装置を合理的に構成 する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は冒頭に記したように、ロータの内部に、このロータの回転軸芯 と同一軸芯上で回転自在な回転部材を配置し、このロータ、若しくは、ロータと 共に回転する系と回転部材との間にロータの釣り糸巻取り方向への回転を許容す る一方向クラッチ機構を配置し、リール本体に備えた操作具からの操作力によっ て回転部材と接触状態に達して、この回転部材の回転を抑制する摩擦式の制動部 材を備えて成るスピニングリールの制動装置であって、 前記制動部材を前記ロータの回転軸芯を挟んで対向する2位置に配置すると共 に、制動時には夫々の制動部材を、前記ロータの回転軸芯に対する曲げ方向への 力を互いに相殺するよう作動方向を設定して前記回転体に接触させる連係機構を 備えて成る点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
【作用】
上記特徴を例えば図1乃至図5に示すように構成すると、操作具24を操作し た場合には、連係機構Rによって一対の制動部材23,23が回転部材21Aに 接触する結果、この回転部材21A、及び、一方向クラッチRを介し、ロータ4 に対して制動力を作用させると共に、この接触時には夫々の制動部材23の接触 に起因してロータ4の回転軸芯Xに対し曲げ方向から作用する力が互いに相殺さ れるので、操作具24を強力に操作しても、ロータ4の駆動軸等に対して曲げ方 向に力が作用することが無く、又、この制動状態においてもハンドル1を操作し た場合には、回転部材21Aが制動状態にあっても一方向クラッチRがロータ4 の釣り糸巻取り方向への回転を許容するものとなる。 つまり、本考案では、従来と同様に操作具24の操作によってロータ4に対す る制動力を調節し、かつ、従来と同様にハンドル操作で釣り糸の巻取りを可能に する構造を採用するものの、一対の制動部材23,23によって、均衡する位置 から釣り合った力を回転部材21Aに作用させ、ロータ4の回転軸芯Xに対して 曲げ方向から作用する力を解消できるものとなる。
【0006】
【考案の効果】
従って、従来からの装置の良好な面を損なうこと無く、操作具を強力に操作し てもロータの駆動軸等の系に歪みを発生し難く、長期に亘って使用してもロータ を円滑に回転させ得る制動装置が合理的に構成できたのである。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図5乃至図8に示すように、ハンドル1を備えたリール本体2の前部にベー ル3を有したロータ4、及び、釣り糸を巻取るスプール5夫々を配置すると共に 、ハンドル1と連結するハンドル軸6によって駆動される駆動ギヤ7からの駆動 力が伝えられするピニオンギヤ8、及び、このピニオンギヤ8と一体形成された 筒軸9夫々を介してロータ4に伝える巻取り駆動系、及び、ピニオンギヤ8から の動力を入力ギヤ10、螺軸11、この螺軸11の螺旋溝11Aに係入する係合 片12、この係合片12を支持する可動部材13夫々で成るオシレーティング機 構によって往復運動に変換してスプール軸14に伝える系を備えてスピニングリ ールを構成する。 前記オシレーティング機構は、可動部材13に挿入したスプール軸14の後端 部を一対のビス15,15で左右方向から挟み込む形態で連結固定し、更に、プ レート16で係合片12の脱落を抑制している。
【0008】 図6に示すように、このリールでは、スプール軸14の先端に形成した環状の 溝14Aにバネ17を係入させてスプール5の脱落を阻止し、スプール5に備え たボタン18の押し操作でバネ17の係合を解除してスプール5を取り外せるよ う構成され(操作構造は詳述せず)、又、スプール5の前端位置に耐磨耗性、滑 動性に優れた素材で成るスプールリング19を備え、このスプールリング19を 固定するリング20に螺合するカバー20Aで前記ボタン18をスライド自在に 保持している。 又、このリールでは魚が掛かった際にはロータ4の回転に所望の強さの制動力 を作用させ得る制動系が備えられている。
【0009】 図1乃至図4に示すように、ロータ4の内部には,該ロータ4の回転軸芯Xと 同軸芯上で回転自在となるよう、ロータ4のドラム部4Aの内面にベアリング2 1を備え、又、ロータ4の釣り糸巻き取り方向への回転のみを許す一方向クラッ チCを、ロータ4のドラム部4Aと前記ベアリング21のインナレース21A( 回転部材の一例)との間に配置し、更に、このインナレース21Aの内周面21 Bに接触可能な一対の摩擦式の制動部材23,23を備え、この制動部材23, 23を操作するレバー型の操作具24を備えている。 図4に示すように、前記一方向クラッチCはベアリング21のインナレース2 1Aに揺動自在に支承した爪体25とロータ4のドラム部4Aの内周面に形成し た内歯型の多数の歯部26とでラチェットホイール型に構成してあり、又、前記 夫々の制動部材23,23は夫々とも木材で構成され、一方のものが操作具24 の端部に備えられ、他方のものが連係機構Rを介して操作自在に構成ロータ4の 回転軸芯Xを挟んで対向する位置に配置される。又、操作具24はリール本体2 に支軸27周りで揺動自在に支持している。
【0010】 前記連係機構Rを反操作具の側の制動部材23と揺動自在に連結し、かつ、支 軸28A周りで揺動自在に支持される揺動片28、この揺動片28と操作具24 の端部に係合するリンク部材29、及び、戻しバネ30夫々を備えると共に、前 記筒軸9を支承するベアリング30のベアリング押え31によってリンク部材2 9の持ち上がりを阻止している。 そして、このリールで操作具24を操作した場合には、連係機構Rによって一 対の制動部材23,23が同時にインナレース21Aに接触して制動力を作用さ せると共に、この接触時には夫々の制動部材23,23の接触に起因してロータ 4の回転軸芯Xに曲げ方向から作用する力が互いに相殺されるので、操作具24 を強力に操作しても、筒軸9等に対して曲げ方向に力が作用することが無い。
【0011】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、図9及び図10に示すように、リンク部 材29の両端部をベアリング押え32で持ち上がりの阻止を行うよう構成し、か つ、リンク部材29の端部に屈曲形成した係合部29Aに対して揺動片28を接 当させて連係することも可能である。 又、本考案では、制動部材を左右方向外面から回転部材に接触するよう構成す ることが可能であり、一方向クラッチ機構にローラ型、ボール型等の構造のもの を用いることも可能である。
【0012】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】非制動状態の制動部材、連係機構の正面図
【図2】制動状態の制動部材、連係機構の正面図
【図3】連係機構、ベアリング押えの断面図
【図4】一方向クラッチを表すロータの断面図
【図5】リールの縦断側面図
【図6】スプールの縦断側面図
【図7】スプール軸後端の横断平面図
【図8】リールの全体側面図
【図9】別実施例の制動部材、連係機構の正面図
【図10】別実施例の連係機構の断面図
【符号の説明】
1 ハンドル 2 リール本体 4 ロータ 21A 回転部材 23 制動部材 24 操作具 C 一方向クラッチ機構 R 連係機構 X 回転軸芯

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体(2)に備えたハンドル
    (1)によって回転操作されるロータ(4)の内部に、
    このロータ(4)の回転軸芯(X)と同一軸芯上で回転
    自在な回転部材(21A)を配置し、このロータ
    (4)、若しくは、ロータ(4)と共に回転する系と回
    転部材(21A)との間にロータ(4)の釣り糸巻取り
    方向への回転を許容する一方向クラッチ機構(C)を配
    置し、リール本体(2)に備えた操作具(24)からの
    操作力によって回転部材(21A)と接触状態に達し
    て、この回転部材(21A)の回転を抑制する摩擦式の
    制動部材(23)を備えて成るスピニングリールの制動
    装置であって、 前記制動部材(23)を前記ロータ(4)の回転軸芯
    (X)を挟んで対向する2位置に配置すると共に、制動
    時には夫々の制動部材(23),(23)を、前記ロータ
    (4)の回転軸芯(X)に対する曲げ方向への力を互い
    に相殺するよう作動方向を設定して前記回転部材(21
    A)に接触させる連係機構(R)を備えて成るスピニン
    グリールの制動装置。
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CN106857436A (zh) * 2015-12-14 2017-06-20 株式会社岛野 纺车式渔线轮的转子以及纺车式渔线轮

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