JPH0655340U - 水耕栽培装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水面に浮かべて簡単に、且、大規模に植物を
水耕栽培することができる水耕栽培装置を提供する。 【構成】 下面にフロート脚体２、２、……を具設せる
透明傾斜体４の最下部近傍に植物収納かご体６を装着せ
しめ、更に、該透明傾斜体４の周縁部に防水幕体７を垂
下せしめることによって、透明傾斜体１および防水幕体
７にて水面１を覆って水分を蒸発させ、植物５、５、…
…の根に供給して水耕栽培することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水面に浮かべて簡単に、且、大規模に植物を水耕栽培することがで きる水耕栽培装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、野菜、草花等の植物を水耕栽培する場合には、水槽にて植物の根に水分 を供給して植物を水耕栽培している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術においては、水槽にて植物の根に水分を供給して植物を水耕栽 倍しているため、水槽への水の供給装置、水位調整装置等の特別な装置が必要で あり、且、水槽は容量的な限界があるため、大規模に植物を水耕栽培することが できないと言う問題があった。

【０００４】 本考案は、上記従来の問題点を解消するために為されたものであり、特別な装 置を使用することなく、海、川、沼、池、プール等の水面に浮かべて簡単に、且 、大規模に植物を水耕栽培することができる水耕栽培装置を提供することを課題 とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために、下面にフロート脚体を具設せる透明傾 斜板体の最下部近傍に植物収納かご体を装着せしめ、更に、該透明傾斜板体の周 縁部に防水幕体を垂下せしめて成ることを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

図１〜図３は、本考案の水耕栽培装置の１実施例を示し、下面の四隅に水面１ に浮上するフロート脚体２、２、……を吊下して具設せる透明逆角錐体よりなる 透明傾斜板３、３、……を連設一体化してなる透明傾斜板体４の最下部近傍に、 植物５を収納して吊り下げ支持する植物収納かご体６を嵌装して装着せしめ、更 に、該透明傾斜板体４の周縁部全周にわたって、合成樹脂シート、合成樹脂織布 等よりなる防水幕体７を吊り下げ支持して垂下せしめて成ることを特徴とする水 栽培装置を示す。

【０００７】 尚、上記本考案において、フロート脚体２を具設する場合は、例えば、図２お よび図３に示すように、合成樹脂発泡体、合成ゴム発泡体等よりなるフロート体 ８の上方に合成樹脂棒体、合成ゴム棒体等よりなる脚体９を一体に突出してフロ ート脚体２を具設したり、フロート脚体２全体を合成樹脂発泡体、合成ゴム発泡 体等のフロート材料にて形成して具設したりすれば良い。

【０００８】 又、透明傾斜板体としては、例えば、上記図１〜図３に示すように、透明逆角 錐体よりなる透明傾斜板３、３、……を連設一体化してなる透明傾斜板体４を使 用する代わりに、透明逆円錐休よりなる透明傾斜板を連設一体化してなる透明傾 斜板体を使用したり、図４に示すように、１個の透明逆角錐体よりなる透明傾斜 板体４を使用したり、図５に示すように、１個の透明逆円錐体よりなる透明傾斜 板体４を使用したり、図６に示すように、１個の透明山形板体よりなる透明傾斜 板体４を使用たりし、且、該各種の透明傾斜板体４の最下部近傍に植物収納かご 体６を装着せしめて使用すれば良い。

【０００９】 又、透明傾斜板体を形成する場合には、例えば、合成樹脂、ガラス等にて形成 すれば良い。

【００１０】 又、上記考案の水耕栽培装置を使用する場合には、例えば、図１および図２に 示すうに海、川、沼、池、プール等の水面１にフロート脚体２の下端部を着水さ せて所望個数並べて浮かべると共に植物収納かご体６、６、……に植物５、５、 ……を収納して放置すると、水面１が透明傾斜板体４および防水幕体７にて覆わ れて温室効果を発揮し、昼間時に、透明傾斜板体４を透過した太陽光線にて水面 １を加熱する事ができ、その結果、矢印１０、１０、……にて示すように水分が 蒸発し、且、該蒸発した水分は透明傾斜板体４および防水幕体７によって外部へ の逃散を阻止されて植物５、５、……の根に供給され、水耕栽培を行うことがで き、更に加うるに、昼間時に、透明傾斜板体４裏面に付着した水分が、夜間時に 、水滴１１、１１、……になり、透明傾斜板体４の斜板面に沿って矢印１２、１ ２、……にて示すように流れて植物５、５、……の根に水分を補給する。

【００１１】 又、植物収納かご体の内部に、肥料、その池の養分を入れておくと、水分が補 給される毎に除々に溶出して植物の根に養分を補強することができるので、最適 である。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の水耕栽培装置は下面にフロート脚体を具設せる 透明傾斜板体の最下部近傍に植物収納かご体を装着せしめ、更に、該透明傾斜板 体の周縁部に防水幕体を垂下せしめて成るのでフロート脚体を介して、海、川、 池、プール等の水面に浮かべると共に植物収納かご体に植物を収納して放置する だけで、透明傾斜板体を透過した太陽光線にて水分を蒸発させると共に蒸発した 水分の逃散を阻止して該水分を植物の根に供給したり、透明傾斜板体に沿って水 分を植物の根に供給したりすることができ、従来のように特別な装置を使用する ことなく、簡単に植物を水耕することができ、且、必要に応じて、水耕栽培装置

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の水耕栽培装置の１実施例を示す略平面
図である。

【図２】同上実施例の要部拡大断面図てある。

【図３】同上実施例の一部分解斜視図てある。

【図４】本考案の水耕栽培装置において使用する透明傾
斜板体の１実施例を示す拡大斜視図である。

【図５】本考案の水耕栽培装置において使用する透明板
傾斜板体の更に異った実施例を示す斜視図である。

【図６】本考案の水耕栽培装置において使用する透明傾
斜板体の更に異った実施例を示す斜視図である。

【符号の簡単な説明】

１ 水面 ２フロート脚体 ３ 基体 ４ 透明傾斜板体 ６ 植物収納かご体 ７ 防水幕体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下面にフロート脚体を具設せる透明傾斜
   板体の最下部近傍に植物収納かご体を装着せしめ、更
   に、該透明傾斜板体の周縁部に防水幕体を垂下せしめて
   成ることを特徴とする水耕栽培装置。