JPH0655281B2 - サイクロン式固液分離装置 - Google Patents
サイクロン式固液分離装置Info
- Publication number
- JPH0655281B2 JPH0655281B2 JP24982289A JP24982289A JPH0655281B2 JP H0655281 B2 JPH0655281 B2 JP H0655281B2 JP 24982289 A JP24982289 A JP 24982289A JP 24982289 A JP24982289 A JP 24982289A JP H0655281 B2 JPH0655281 B2 JP H0655281B2
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- JP
- Japan
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- liquid
- cyclone
- strainer
- solid
- separated
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- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はサイクロン式固液分離装置に関する。
従来の技術 下水の前処理施設である沈砂池で発生する沈砂の処理方
法として、従来、沈殿した沈砂を揚砂ポンプによって汚
水とともに含砂率5%程度でポンプ圧送するようにした
ものがある。圧送された沈砂は、その後に砂のみを処理
するために、水切りを行う必要がある。そして従来、こ
の水切りのためにサイクロン式固液分離装置が多用され
ている。
法として、従来、沈殿した沈砂を揚砂ポンプによって汚
水とともに含砂率5%程度でポンプ圧送するようにした
ものがある。圧送された沈砂は、その後に砂のみを処理
するために、水切りを行う必要がある。そして従来、こ
の水切りのためにサイクロン式固液分離装置が多用され
ている。
第3図は従来のサイクロン式固液分離装置を示す。サイ
クロン1の上部には、砂を含んだ液2を側方から供給す
るための供給路3が接続されている。さらにサイクロン
1の上部には砂を含有しない分離液4の排出口5が、ま
たその下部には砂を含有した分離液6の排出口7がそれ
ぞれ形成されている。
クロン1の上部には、砂を含んだ液2を側方から供給す
るための供給路3が接続されている。さらにサイクロン
1の上部には砂を含有しない分離液4の排出口5が、ま
たその下部には砂を含有した分離液6の排出口7がそれ
ぞれ形成されている。
発明が解決しようとする課題 しかし、このようなサイクロン式固液分離装置では、実
際上は完全な固液分離は期待することができず、下部の
排出口7においては、固形物の砂だけとはならずに75%
程度の液を含んだ状態での排出が行われてしまう。
際上は完全な固液分離は期待することができず、下部の
排出口7においては、固形物の砂だけとはならずに75%
程度の液を含んだ状態での排出が行われてしまう。
このため従来は、第4図に示すようなスクリュー式の水
切り機8によって、さらに水切りを行うようにしてい
る。すなわち、サイクロン1の排出口7からバルブ9を
経て、砂を含有した分離液をすり鉢状の貯留部10へ供給
すると、この分離液に含まれる砂は、沈降して貯留部10
の底部に滞留する。そしてこの滞留した砂は、上向きに
傾斜した経路11に沿ってスクリュー12により運搬される
ことで運搬中に水切りされ、水切り後の砂13は排出口14
からコンテナ15の中へ排出される。砂の沈降および水切
りによって生じた上澄水16は、排水口17を経て貯留部10
の外へ排出される。
切り機8によって、さらに水切りを行うようにしてい
る。すなわち、サイクロン1の排出口7からバルブ9を
経て、砂を含有した分離液をすり鉢状の貯留部10へ供給
すると、この分離液に含まれる砂は、沈降して貯留部10
の底部に滞留する。そしてこの滞留した砂は、上向きに
傾斜した経路11に沿ってスクリュー12により運搬される
ことで運搬中に水切りされ、水切り後の砂13は排出口14
からコンテナ15の中へ排出される。砂の沈降および水切
りによって生じた上澄水16は、排水口17を経て貯留部10
の外へ排出される。
したがって従来のものにおいては、完全な水切りを行う
ためにはサイクロン1のほかに水切り機8が必要にな
り、設備が大掛りかつ複雑になるという問題点がある。
ためにはサイクロン1のほかに水切り機8が必要にな
り、設備が大掛りかつ複雑になるという問題点がある。
そこで本発明はこのような問題点を解決し、簡単な構成
で確実に固液分離を行うことができるようにすることを
目的とする。
で確実に固液分離を行うことができるようにすることを
目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明は、 固液混合液を、固形物の混入しない分離液と、固形物の
混入した分離液とに分離して、前記固形物の混入した分
離液をサイクロンの下部から排出するようにしたサイク
ロン式固液分離装置において、 前記サイクロンの下部に、真下へ延びる分離液排出路
と、斜め下方へ延びる分離固形物排出路とを、互いに分
岐させて設け、 前記分離液排出路と分離固形物排出路との境界部に、固
形物がすべる程度に傾斜させたストレーナを設けたもの
である。
混入した分離液とに分離して、前記固形物の混入した分
離液をサイクロンの下部から排出するようにしたサイク
ロン式固液分離装置において、 前記サイクロンの下部に、真下へ延びる分離液排出路
と、斜め下方へ延びる分離固形物排出路とを、互いに分
岐させて設け、 前記分離液排出路と分離固形物排出路との境界部に、固
形物がすべる程度に傾斜させたストレーナを設けたもの
である。
作用 このような構成によれば、固形物の混入した分離液は、
サイクロンの下部においてストレーナの上に乗り、この
ストレーナによって固形物の液切りが完全に達成され
る。その後、ストレーナに捕捉された固形物は重力によ
り固形物排出路から排出され、分離液はストレーナを通
過して分離液排出路から排出される。
サイクロンの下部においてストレーナの上に乗り、この
ストレーナによって固形物の液切りが完全に達成され
る。その後、ストレーナに捕捉された固形物は重力によ
り固形物排出路から排出され、分離液はストレーナを通
過して分離液排出路から排出される。
実施例 第1図は本発明の一実施例のサイクロン式固液分離装置
を示す。ここで第3図のものと同一の部材には同一の参
照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
を示す。ここで第3図のものと同一の部材には同一の参
照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
第1図において、サイクロン1の下部には、真下へ延び
る分離液排出路21と、斜め下方へ延びる分離固形物排出
路22とが、互いに分岐した状態で設けられている。また
分離液排出路21と分離固形物排出路22との境界部には、
ストレーナ23が傾斜して設けられている。ストレーナ23
よりも下方における分離液排出路21の内部には、その外
部からの洗浄水供給管24が配置されている。洗浄水供給
管24の先端にはノズル25が設けられ、このノズル25は、
ストレーナ23の下方からこのストレーナ23に向けて洗浄
水26を噴射可能である。洗浄水供給管24には、バルブ27
が設けられている。
る分離液排出路21と、斜め下方へ延びる分離固形物排出
路22とが、互いに分岐した状態で設けられている。また
分離液排出路21と分離固形物排出路22との境界部には、
ストレーナ23が傾斜して設けられている。ストレーナ23
よりも下方における分離液排出路21の内部には、その外
部からの洗浄水供給管24が配置されている。洗浄水供給
管24の先端にはノズル25が設けられ、このノズル25は、
ストレーナ23の下方からこのストレーナ23に向けて洗浄
水26を噴射可能である。洗浄水供給管24には、バルブ27
が設けられている。
このような構成において、砂を含んだ液2を供給路3か
らサイクロン1に供給すると、この液2はサイクロン1
によって砂を含有しない分離液と砂を含有した分離液と
に分けられる。このうち、砂を含有しない分離液4は、
排出口5を経てサイクロン1の外へ排出される。
らサイクロン1に供給すると、この液2はサイクロン1
によって砂を含有しない分離液と砂を含有した分離液と
に分けられる。このうち、砂を含有しない分離液4は、
排出口5を経てサイクロン1の外へ排出される。
砂を含有した分離液6はサイクロン1の中を下方へ移動
し、ストレーナ23にて受けられる。そして分離液6は、
ストレーナ23を通過して分離液排出路21により排水され
る。ストレーナ23に捕捉された砂28は、傾斜したストレ
ーナ23の表面に沿ってすべり、重力の作用により分離固
形物排出路22を経て排出される。このため砂28は、水切
りが完全に達成された状態で排出される。なおストレー
ナ23の傾斜は、砂28がすべり落ちることができるという
条件のもとに、水切りすべき砂28の量や要求される水切
りの度合いなどに応じて、適宜に設定することができ
る。
し、ストレーナ23にて受けられる。そして分離液6は、
ストレーナ23を通過して分離液排出路21により排水され
る。ストレーナ23に捕捉された砂28は、傾斜したストレ
ーナ23の表面に沿ってすべり、重力の作用により分離固
形物排出路22を経て排出される。このため砂28は、水切
りが完全に達成された状態で排出される。なおストレー
ナ23の傾斜は、砂28がすべり落ちることができるという
条件のもとに、水切りすべき砂28の量や要求される水切
りの度合いなどに応じて、適宜に設定することができ
る。
水切り作業の合間などにおいて適時にバルブ27を開き、
ノズル25からストレーナ23に向けて洗浄水26を噴射する
ことで、砂粒や夾雑物などによるストレーナ23の目詰り
が防止される。
ノズル25からストレーナ23に向けて洗浄水26を噴射する
ことで、砂粒や夾雑物などによるストレーナ23の目詰り
が防止される。
第2図は本発明の他の実施例のサイクロン式固液分離装
置を示す。ここでは、ストレーナ23のすぐ下側における
分離液排出路の部分29を上拡がりの漏斗状に形成してい
る。このように構成にすれば、ストレーナ23の面積を大
きくとることができ、水切りの処理量を増大させること
ができる。
置を示す。ここでは、ストレーナ23のすぐ下側における
分離液排出路の部分29を上拡がりの漏斗状に形成してい
る。このように構成にすれば、ストレーナ23の面積を大
きくとることができ、水切りの処理量を増大させること
ができる。
発明の効果 以上述べたように本発明によると、サイクロンの下部に
ストレーナを設けただけの簡単な構成ながら、サイクロ
ンから排出される固形物の液切りを完全に達成すること
ができ、従来の水切り機のような大掛りな装置を不要に
することが可能になる。
ストレーナを設けただけの簡単な構成ながら、サイクロ
ンから排出される固形物の液切りを完全に達成すること
ができ、従来の水切り機のような大掛りな装置を不要に
することが可能になる。
ストレーナに向けて洗浄水を噴射可能な手段を設けれ
ば、ストレーナの目詰りを効果的に防止することができ
る。
ば、ストレーナの目詰りを効果的に防止することができ
る。
またストレーナのすぐ下側の分離液排出路の部分を上拡
がりの漏斗状に形成することにより、ストレーナの面積
を大きくして水切りの処理量を増大させることができ
る。
がりの漏斗状に形成することにより、ストレーナの面積
を大きくして水切りの処理量を増大させることができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例のサイクロン式固液分離装置
の断面図、第2図は本発明の他の実施例のサイクロン式
固液分離装置の要部の断面図、第3図は従来のサイクロ
ン式固液分離装置の断面図、第4図は第3図のサイクロ
ン式固液分離装置のための水切り機の概略構成図であ
る。 1……サイクロン、4,6……分離液、21……分離液排
出路、22……分離固形物排出路、23……ストレーナ、24
……洗浄水供給管、28……砂。
の断面図、第2図は本発明の他の実施例のサイクロン式
固液分離装置の要部の断面図、第3図は従来のサイクロ
ン式固液分離装置の断面図、第4図は第3図のサイクロ
ン式固液分離装置のための水切り機の概略構成図であ
る。 1……サイクロン、4,6……分離液、21……分離液排
出路、22……分離固形物排出路、23……ストレーナ、24
……洗浄水供給管、28……砂。
Claims (3)
- 【請求項1】固液混合液を、固形物の混入しない分離液
と、固形物の混入した分離液とに分離して、前記固形物
の混入した分離液をサイクロンの下部から排出するよう
にしたサイクロン式固液分離装置であって、 前記サイクロンの下部に、真下へ延びる分離液排出路
と、斜め下方へ延びる分離固形物排出路とを、互いに分
岐させて設け、 前記分離液排出路と分離固形物排出路との境界部に、固
形物がすべる程度に傾斜させたストレーナを設け、 たことを特徴とするサイクロン式固液分離装置。 - 【請求項2】ストレーナよりも下方からこのストレーナ
に向けて洗浄水を噴射可能な手段を有することを特徴と
する請求項1記載のサイクロン式固液分離装置。 - 【請求項3】ストレーナのすぐ下側の分離液排出路の部
分を上拡がりの漏斗状に形成したことを特徴とする請求
項1または2記載のサイクロン式固液分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24982289A JPH0655281B2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | サイクロン式固液分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24982289A JPH0655281B2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | サイクロン式固液分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03109956A JPH03109956A (ja) | 1991-05-09 |
JPH0655281B2 true JPH0655281B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=17198704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24982289A Expired - Lifetime JPH0655281B2 (ja) | 1989-09-25 | 1989-09-25 | サイクロン式固液分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0655281B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005021333A1 (en) * | 2003-08-28 | 2005-03-10 | Decoma International Inc. | Vehicle body panel with integral clip |
JP5300115B2 (ja) * | 2004-08-31 | 2013-09-25 | 月島機械株式会社 | 含液固形物の処理設備 |
JP4716802B2 (ja) * | 2005-02-24 | 2011-07-06 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | し尿及び浄化槽汚泥の砂除去システム及び方法 |
-
1989
- 1989-09-25 JP JP24982289A patent/JPH0655281B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03109956A (ja) | 1991-05-09 |
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