JPH0655200A - 下水汚泥の処理方法 - Google Patents
下水汚泥の処理方法Info
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- JPH0655200A JPH0655200A JP4211817A JP21181792A JPH0655200A JP H0655200 A JPH0655200 A JP H0655200A JP 4211817 A JP4211817 A JP 4211817A JP 21181792 A JP21181792 A JP 21181792A JP H0655200 A JPH0655200 A JP H0655200A
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Landscapes
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】汚泥脱水ケーキの取り扱いを容易にするととも
に熱源を用いずに汚泥脱水ケーキを乾燥させることであ
る。 【構成】脱水汚泥ケーキKと生石灰C類とを混合機5に
より混合して混合物とする混練行程と;該混合物を粉化
機6により粉末化する粉末行程と;を備えている。
に熱源を用いずに汚泥脱水ケーキを乾燥させることであ
る。 【構成】脱水汚泥ケーキKと生石灰C類とを混合機5に
より混合して混合物とする混練行程と;該混合物を粉化
機6により粉末化する粉末行程と;を備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下水汚泥の処理方法
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【0003】下水道の終末処理場で一般的に行われてい
る活性汚泥法により発生する廃棄汚泥は、処理水の水
質、処理設備の性能にも左右されるが、一例では処理水
に対して0・4〜0・8%の発生があり、生汚泥の状態
ではその97%が水分であり、消火汚泥のときでも90
%前後が水分である。これらの廃棄汚泥は機械脱水の
後、次の(a)〜(c)の方法により処理されている
が、それぞれ問題がある。
る活性汚泥法により発生する廃棄汚泥は、処理水の水
質、処理設備の性能にも左右されるが、一例では処理水
に対して0・4〜0・8%の発生があり、生汚泥の状態
ではその97%が水分であり、消火汚泥のときでも90
%前後が水分である。これらの廃棄汚泥は機械脱水の
後、次の(a)〜(c)の方法により処理されている
が、それぞれ問題がある。
【0004】(a)埋立処分方法は、埋立適地の減少及
びメタンガス放散による地球温暖化の問題がある。 (b)コンポスト化して肥料にする方法は、量が限られ
ているという問題がある。 (c)焼却する方法は、住民の反対により焼却設備の建
設が困難であるとともに灰の処分が次の様に問題とな
る。
びメタンガス放散による地球温暖化の問題がある。 (b)コンポスト化して肥料にする方法は、量が限られ
ているという問題がある。 (c)焼却する方法は、住民の反対により焼却設備の建
設が困難であるとともに灰の処分が次の様に問題とな
る。
【0005】(1)灰を埋立処分する方法は、埋立適地
の減少の問題がある。 (2)灰でブロックを製造する方法は、用途が限られて
いるので問題である。 (3)灰を溶融しスラグ化して骨材等に利用する方法
は、用途が限られている点で問題である。そこで、使用
量が膨大であるセメントの原料として用いる試みが行わ
れているが、後述の様に搬送上の問題がある。
の減少の問題がある。 (2)灰でブロックを製造する方法は、用途が限られて
いるので問題である。 (3)灰を溶融しスラグ化して骨材等に利用する方法
は、用途が限られている点で問題である。そこで、使用
量が膨大であるセメントの原料として用いる試みが行わ
れているが、後述の様に搬送上の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、脱水汚泥ケ
ーキを製造する下水道の終末処理施設と、これらの脱水
汚泥ケーキを資源として利用する施設は離れていること
が多い。そのため、該脱水汚泥ケーキを車両により運搬
しなければならない。しかし、脱水汚泥ケーキをそのま
ま輸送すると汚泥の飛散や汚水の漏出等運搬に伴う公害
問題が発生する。そこで、脱水汚泥ケーキを乾燥するこ
とが考えられているが、そのためにはボイラを設置せね
ばならず、設備費のみならず有資格者の確保、エネルギ
コストなどの問題がある。
ーキを製造する下水道の終末処理施設と、これらの脱水
汚泥ケーキを資源として利用する施設は離れていること
が多い。そのため、該脱水汚泥ケーキを車両により運搬
しなければならない。しかし、脱水汚泥ケーキをそのま
ま輸送すると汚泥の飛散や汚水の漏出等運搬に伴う公害
問題が発生する。そこで、脱水汚泥ケーキを乾燥するこ
とが考えられているが、そのためにはボイラを設置せね
ばならず、設備費のみならず有資格者の確保、エネルギ
コストなどの問題がある。
【0007】又、下水道の普及にしたがって終末処理設
備の規模が小さくなり、連続運転方式を前提とする従来
の汚泥乾燥方式を採用することは、エネルギ的にできな
くなってきている。従って、廃棄汚泥の発生する地点で
従来の加熱方式に代わって熱源を用いず汚泥を乾燥し、
しかも、セメントを輸送して空になった戻りのタンクロ
ーリ車等密封容器で輸送できれば使用量の膨大なセメン
トの原料とし利用しやすくなるとの要望は強い。
備の規模が小さくなり、連続運転方式を前提とする従来
の汚泥乾燥方式を採用することは、エネルギ的にできな
くなってきている。従って、廃棄汚泥の発生する地点で
従来の加熱方式に代わって熱源を用いず汚泥を乾燥し、
しかも、セメントを輸送して空になった戻りのタンクロ
ーリ車等密封容器で輸送できれば使用量の膨大なセメン
トの原料とし利用しやすくなるとの要望は強い。
【0008】この発明は、上記事情に鑑み、汚泥脱水ケ
ーキの取り扱いを容易にすることを目的とする。他の目
的は、熱源を用いずに汚泥脱水ケーキを粉末化させるこ
とである。
ーキの取り扱いを容易にすることを目的とする。他の目
的は、熱源を用いずに汚泥脱水ケーキを粉末化させるこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、脱水汚泥ケ
ーキと生石灰類とを混合機により混合して混合物とする
混練行程と;該混合物を粉化機により粉末化する粉末行
程と;からなる下水汚泥の処理方法、により前記目的を
達成しようとするものである。
ーキと生石灰類とを混合機により混合して混合物とする
混練行程と;該混合物を粉化機により粉末化する粉末行
程と;からなる下水汚泥の処理方法、により前記目的を
達成しようとするものである。
【0010】
混練行程:本発明でいう上記汚泥の含水率は一般に60
%以上である。本発明において汚泥と混合される生石灰
類とは、CaOを主成分とし、汚泥中の水分と反応して
消石灰等を生成するものをいい、具体的には、生石灰、
仮焼ドロマイト、高炉スラグなどを挙げることが出来
る。生石灰類は、CaOを30%以上、好ましくは70
%以上含有するものがよく粒径70mm以下、好ましく
は30mm以下であればよい。本発明において、汚泥と
生石灰類との混合割合は特に限定されないが、一般に生
石灰/汚泥が1.5−0.5、好ましくは1・2−0.
7とすればよい。又、この混練は、双腕型ニーダー、セ
ルフターニング型ニーダー、スクリュー型ニーダー等ニ
ーダー型攪拌機によるものがよい。
%以上である。本発明において汚泥と混合される生石灰
類とは、CaOを主成分とし、汚泥中の水分と反応して
消石灰等を生成するものをいい、具体的には、生石灰、
仮焼ドロマイト、高炉スラグなどを挙げることが出来
る。生石灰類は、CaOを30%以上、好ましくは70
%以上含有するものがよく粒径70mm以下、好ましく
は30mm以下であればよい。本発明において、汚泥と
生石灰類との混合割合は特に限定されないが、一般に生
石灰/汚泥が1.5−0.5、好ましくは1・2−0.
7とすればよい。又、この混練は、双腕型ニーダー、セ
ルフターニング型ニーダー、スクリュー型ニーダー等ニ
ーダー型攪拌機によるものがよい。
【0011】粉化行程:このように汚泥と生石灰類とを
混合すると、汚泥中の水分と生石灰類が反応して消石灰
が生成する。従って、生成する固形分は、消石灰と汚泥
中の固形成分からなるものである。又、この行程は発熱
反応であり発生した熱量は汚泥中の水分に直接伝わるた
め、本工程は効率の良い乾燥工程としても作用する。こ
の乾燥工程で攪拌機としてリボンミキサー、円錐型スク
リュー等を選びチップスピード5m/sec以上好まし
くは10m/sec以上とし、運転温度を摂氏70度以
上好ましくは摂氏100度以上、滞留時間を3分以上好
ましくは10分以上をとることにより、この乾燥工程は
脱水汚泥ケーキの粉化工程ともなり水分20%以下粒子
径2mm以下の流動性のよい粉末にする事が出来る。従
って、タンクローリ車で輸送可能な粉末となる。
混合すると、汚泥中の水分と生石灰類が反応して消石灰
が生成する。従って、生成する固形分は、消石灰と汚泥
中の固形成分からなるものである。又、この行程は発熱
反応であり発生した熱量は汚泥中の水分に直接伝わるた
め、本工程は効率の良い乾燥工程としても作用する。こ
の乾燥工程で攪拌機としてリボンミキサー、円錐型スク
リュー等を選びチップスピード5m/sec以上好まし
くは10m/sec以上とし、運転温度を摂氏70度以
上好ましくは摂氏100度以上、滞留時間を3分以上好
ましくは10分以上をとることにより、この乾燥工程は
脱水汚泥ケーキの粉化工程ともなり水分20%以下粒子
径2mm以下の流動性のよい粉末にする事が出来る。従
って、タンクローリ車で輸送可能な粉末となる。
【0012】
【実施例】この発明の実施例を添付図面により説明す
る。脱水された下水汚泥ケーキKは、汚泥ホッパ1に貯
えられ、汚泥供給ポンプ2により定量的に混練機5に供
給された。一方、生石灰cは生石灰ホッパ3に貯えられ
ており、生石灰コンベア4により定量的に混練機5に供
給された。生石灰cは有効成分80%、粒径30mm以
下の塊状であった。一方、下水汚泥は活性汚泥によるも
ので高分子凝集剤を脱水助剤として用いて遠心脱水機に
より脱水された汚泥ケーキKで水分60−85%であっ
た。生石灰cと汚泥ケーキKは、混練機5の中で激しく
混合された。混練機5の形式は双腕型ニーダであり、回
転数は2−10rpm、滞留時間は2−10分間であっ
た。
る。脱水された下水汚泥ケーキKは、汚泥ホッパ1に貯
えられ、汚泥供給ポンプ2により定量的に混練機5に供
給された。一方、生石灰cは生石灰ホッパ3に貯えられ
ており、生石灰コンベア4により定量的に混練機5に供
給された。生石灰cは有効成分80%、粒径30mm以
下の塊状であった。一方、下水汚泥は活性汚泥によるも
ので高分子凝集剤を脱水助剤として用いて遠心脱水機に
より脱水された汚泥ケーキKで水分60−85%であっ
た。生石灰cと汚泥ケーキKは、混練機5の中で激しく
混合された。混練機5の形式は双腕型ニーダであり、回
転数は2−10rpm、滞留時間は2−10分間であっ
た。
【0013】ついで、汚泥と生石灰の混合物は粉化機6
に入り再び激しく混合された。この粉化機6の攪拌羽根
の形式はリボンタイプであり、回転数は5−20rp
m、滞留時間は、5−20分間であった。この中で生石
灰cは汚泥中の水分と反応し消石灰の粉に変わると共に
生石灰も除々に崩れて粉状となり、更に汚泥中の水分と
反応しやすくなった。
に入り再び激しく混合された。この粉化機6の攪拌羽根
の形式はリボンタイプであり、回転数は5−20rp
m、滞留時間は、5−20分間であった。この中で生石
灰cは汚泥中の水分と反応し消石灰の粉に変わると共に
生石灰も除々に崩れて粉状となり、更に汚泥中の水分と
反応しやすくなった。
【0014】一方、この反応は水和熱を発生するので、
粉化機6内の温度は摂氏100度を越え蒸発する水分に
より混合粉は沸騰状態となった。発生した水蒸気は排気
ファン10によって排出された。この時、同伴される消
石灰または乾燥した汚泥の微粉は、バグフィルタ9によ
り捕集され再び、粉化機6内で生成した粉と混合され
た。
粉化機6内の温度は摂氏100度を越え蒸発する水分に
より混合粉は沸騰状態となった。発生した水蒸気は排気
ファン10によって排出された。この時、同伴される消
石灰または乾燥した汚泥の微粉は、バグフィルタ9によ
り捕集され再び、粉化機6内で生成した粉と混合され
た。
【0015】これらにより得られた乾燥した汚泥ケーキ
と消石灰の混合粉Wの水分は、10%以下であり、粒径
は2mm以下であった。又、臭気もなく水分が低いため
長時間放置しても腐敗することも、また、再度、流動性
のない塊状に戻ることもなかった。
と消石灰の混合粉Wの水分は、10%以下であり、粒径
は2mm以下であった。又、臭気もなく水分が低いため
長時間放置しても腐敗することも、また、再度、流動性
のない塊状に戻ることもなかった。
【0016】一方、ホッパ8に貯えられた混合粉Wは、
ロータリーブルブを介して自然落下でタンクローリ車1
2に供給されセメント工場まで輸送された。そこで、タ
ンクローリ車12からサイロに空気圧送されたが、その
間配管の閉塞、混合粉Wの飛散、汚水の漏出、悪臭の発
散は認められなかった。
ロータリーブルブを介して自然落下でタンクローリ車1
2に供給されセメント工場まで輸送された。そこで、タ
ンクローリ車12からサイロに空気圧送されたが、その
間配管の閉塞、混合粉Wの飛散、汚水の漏出、悪臭の発
散は認められなかった。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上の様に構成したので、汚
泥脱水ケーキを流動性の良い粉末にすることができる。
その為、粉末後の処理工程での取り扱いが容易となり、
例えば、タンクローリ車等の密閉システムで搬送するこ
とができる。従って、セメントを輸送して空になった戻
りのタンクローリ車で該粉末をセメント工場迄搬送する
ことが可能となるので、汚泥脱水ケーキの処理が極めて
容易となるとともに、タンクローリ車の有効利用を図れ
るので経済的にも大変有利である。
泥脱水ケーキを流動性の良い粉末にすることができる。
その為、粉末後の処理工程での取り扱いが容易となり、
例えば、タンクローリ車等の密閉システムで搬送するこ
とができる。従って、セメントを輸送して空になった戻
りのタンクローリ車で該粉末をセメント工場迄搬送する
ことが可能となるので、汚泥脱水ケーキの処理が極めて
容易となるとともに、タンクローリ車の有効利用を図れ
るので経済的にも大変有利である。
【0018】又、粉末化された汚泥脱水ケーキは、従来
例と異なり腐敗の心配がなく、臭いもしない。更に、汚
泥脱水ケーキの乾燥に生石灰類を用いるので、熱源を必
要とせず、又、小規模に汚泥が発生する事業場でも簡単
に、かつ、効率的に脱水乾燥できる。
例と異なり腐敗の心配がなく、臭いもしない。更に、汚
泥脱水ケーキの乾燥に生石灰類を用いるので、熱源を必
要とせず、又、小規模に汚泥が発生する事業場でも簡単
に、かつ、効率的に脱水乾燥できる。
【図1】本発明の実施例を示すフローチャートである。
1 下水汚泥脱水ケーキホッパ 3 生石灰ホッパ 5 混練機 6 粉化機 K 下水汚泥脱水ケーキ C 生石灰 W 混合粉
フロントページの続き (72)発明者 安田 浩 東京都江東区南砂2−7−5 小野田エン ジニアリング株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】脱水汚泥ケーキと生石灰類とを混合機によ
り混合して混合物とする混練行程と;該混合物を粉化機
により粉末化する粉末行程と;からなる下水汚泥の処理
方法。 - 【請求項2】生石灰類が、重量比50%以上の酸化カル
シウムであることを特徴とする請求項1記載の下水汚泥
の処理方法。 - 【請求項3】混合機が、回転数が2〜10r.p.m 、滞留
時間が2〜10分で運転されることを特徴とする請求項
1記載の下水汚泥の処理方法。 - 【請求項4】粉化機が、チップスピードが5m/sec
以上、滞留時間が3分以上、運転温度が摂氏70度以
上、で運転されることを特徴とする請求項1記載の下水
汚泥の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4211817A JPH0655200A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 下水汚泥の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4211817A JPH0655200A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 下水汚泥の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655200A true JPH0655200A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16612091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4211817A Pending JPH0655200A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 下水汚泥の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0655200A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101973685A (zh) * | 2010-09-20 | 2011-02-16 | 郧县水务有限公司 | 污水处理过程中的污泥脱水处理方法 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP4211817A patent/JPH0655200A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101973685A (zh) * | 2010-09-20 | 2011-02-16 | 郧县水务有限公司 | 污水处理过程中的污泥脱水处理方法 |
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