JPH065500B2

JPH065500B2 - 情報記録再生装置

Info

Publication number: JPH065500B2
Application number: JP18750284A
Authority: JP
Inventors: 茂青井
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1984-09-07
Filing date: 1984-09-07
Publication date: 1994-01-19
Anticipated expiration: 2009-01-19
Also published as: JPS6166204A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、書き換え可能な記録媒体に対して情報の記
録、再生、消去を行なう情報記録再生装置に関する。

［従来の技術］従来、書き換え可能な記録媒体を用いた情報記録再生装
置としては、磁気を利用した磁気ディスク等が広く用い
られている。これらの装置において、情報が既に記録さ
れている領域に別の情報を新たに記録した場合、以前記
録されていた情報は自動的に消え、新しく記録された情
報のみが残るために、特別な消去動作を行なう必要がな
い。

ところで、書き換え可能であって記録容量がさらに大き
な記録媒体としては、光磁気ディスクや相転移型ディス
ク等がある。これらの媒体の同一場所の情報を書き換え
する場合には、一度記録された情報はまず消去を行な
い、その後に新しい情報を記録する動作が必要となる。
したがって、情報の処理時間全体から見ると、光磁気デ
ィスク等を使用する場合は、情報を書き換えるときに、
消去動作を行なう時間だけ、他の記録媒体よりも余分に
時間が必要である。

また、通常、媒体へ情報を記録する場合には、記録情報
の目次としての管理情報を記録媒体上に記録する。この
管理情報としては、記録する情報のファイル名、記録
長、記録のアドレス等である。したがって、１つの情報
を書き換える場合、古い情報の消去だけでなく、その管
理情報をも消去しなければならない。このように、書き
換えに際して、消去する対象が多いために、記録媒体上
における複数の場所へ消去ヘッドをアクセスする必要が
あり、その所要時間が長くなる。特に、これらの記録媒
体用の消去ヘッドは磁気ディスク等のヘッドよりも大型
かつ重いことからも、そのヘッドのアクセスには長い時
間が必要となる。

したがって、書き換え可能な記録媒体に対して、消去、
記録を順次行なうことによって、情報の書き換えを行な
う情報記録再生装置において、記録、再生とともに書き
換えを行なうと、装置全体の時間的な効率が低下すると
いう問題がある。

［発明の目的］本発明は、書き換え可能な記録媒体に対して、消去、記
録を順次行なうことによって、情報の書き換えを行なう
情報再生装置において、記録、再生とともに書き換えを
行なう場合に、装置全体の時間的な効率を向上すること
ができる情報記録再生装置を提供することを目的とす
る。

［問題を解決するための手段］本願発明は、情報記録領域と、この情報記録領域に記録
される情報を管理するための管理情報記録領域とを有す
る記録媒体で、かつ、情報記録領域に記録されている情
報を消去した後でなければ、その情報記録領域に新たな
情報を記録できない記録媒体に対して、情報の記録、再
生および消去を行う情報記録再生装置において、上記記
録媒体に対して、情報の記録を行う記録手段を設け、上
記記録媒体に対して、情報の再生を行う再生手段を設
け、上記記録媒体に対して、情報の消去を行う消去手段
を設け、情報の記録、再生または消去を行う動作命令を
受信する受信手段を設け、所望の情報に対応する消去命
令を上記受信手段が受信したことに応じて、上記所望の
情報の消去許容情報を上記記録手段によって上記管理情
報記録領域に記録させ、その後、所定時間、情報の記
録、再生または消去を行う動作命令を上記受信手段が受
信しなかったことに応じて、上記管理情報記録領域に記
録されている消去許容情報を上記再生手段によって再生
させ、この再生された消去許容情報に対応する情報を上
記消去手段によって情報記録領域から消去させる制御手
段を設けたものである。

［発明の実施例］第１図は、本発明を示すブロック図である。

消去許容情報記録手段Ａは、記録媒体１０における管理
情報の記録領域１０ａに消去許容情報を記録するもので
ある。

また、消去手段Ｂは、所定時間の間、記録再生装置への
動作命令を受信しないときに、前記消去許容情報に対応
する記録情報を消去するものである。ここで、「所定時
間の間、記録再生装置への動作命令を受信しないとき」
とは、１つの動作命令に対する処理を行なってから他の
動作命令を受けるまでに所定時間を経過した場合のこと
であり、その所定時間は、コントローラ５０内に設けら
れているタイマ５１によって計測される。

上記動作命令としては、記録、再生、消去命令があり、
記録媒体１０には、管理情報の記録領域１０ａの他に、
情報そのものを記録する主記録領域１０ｂがある。

第２図は、本発明の一実施例を示すハードウェア図であ
る。

光磁気ディスク１０は、ディスク交換時以外はコントロ
ーラ５０から送られるディスク回転オン信号に基づき、
モータ駆動回路１２を介して、ディスクモータ１１によ
って一定角速度で回転するものであり、トラッキング案
内溝の上に、消去不可能なアドレス信号が予め記録され
ている。また、ディスク１０の各トラックは、複数のセ
クタに分れており、セクタ毎のアドレスによって管理さ
れる。ディスク１０の交換が可能であるために、ディス
ク１０に記録されている情報を識別するための管理情報
がディスク１０上の定めれた領域に記録されている。光
ディスクの場合は、従来の磁気ディスクとは異なり、ト
ラック密度が高く大容量であるために、その管理情報を
１〜２トラックに収めきれず、数１０トラックが必要と
なる。

バイアス磁石２０は、光ディスク１０に情報を記録する
ときにバイアスをかける（消去するときにはその逆方向
にバイアスをかける）ものであり、コントローラ５０か
ら指示を受けたバイアス磁石駆動回路２１によって駆動
されるものである。なお、光磁気ディスク１０を再生す
るときには、バイアス磁石２０はオフされる。

光学系３０は、レーザ３１と、コリメータレンズ３２
と、ビームスプリッタ３３と、対物レンズ３４と、対物
レンズ微調手段３５と、集光レンズ３６と、検光器３７
とで構成されている。

ヘッドモータ３８は、光学系３０を移動することによっ
て、目標アドレスの近くへヘッドを移動するものであ
る。すなわち、目標アドレスと現在のアドレスとを比較
し、モータ駆動回路３９に従って、その比較した差に応
じて光学系３０を移動させる。なお、細かなアクセス位
置の調整は、対物レンズ微調手段３５で対物レンズ３６
を動かして行なう。

レーザ変調回路４０は、ディスク１０の回転中に、記
録、再生または消去等の動作待ちをしている場合に、コ
ントローラ５０からの指示に応じて、レーザ３１におい
て発光する光出力を、再生時の出力に維持させるもので
ある。また、再生時，消去時，記録時に応じて、それぞ
れ、再生光量，消去光量，記録光量を維持するものであ
る。なお、記録時には、記録光量でレーザを変調するこ
とによって、ディスク１０上に光磁気の記録パターン
（垂直磁化の方向）が形成される。

フォーカストラッキング制御回路４１は、対物レンズ位
置の微調を行なうものである。つまり、対物レンズ３４
でディスク１０上に焦点を結び、ディスク１０からの反
射光がビームスプリッタ３３で反射され、検光器３７に
入る。検光器３７からの信号は、フォーカストラッキン
グ制御回路４１へ入り、これによって対物レンズ３４を
駆動してフォーカス制御およびトラッキング制御を行な
う。

また、再生信号復調回路４２は、再生信号を復調するも
のであり、動作待ちをしているときにはアドレスを再生
し、ディスク１０上のビーム位置をコントローラ５０に
把握させる。

次に、上記実施例の動作について説明する。

第３図は、上記実施例におけるフローチャートであり、
主にコントローラ５０の動作を示すものである。

まず、装置の電源を投入する（ＳＰ１０）。ここで、
「ＳＰ」は、ステップの意味であり、以下も同様とす
る。次に、初期化が行なわれる（ＳＰ１１）。この初期
化は、フラグＦを１にセットする。このフラグＦは、そ
れが「１」のときに、消去許可情報が存在する可能性の
あることを示すものである。消去許可情報は、記録媒体
１０の管理情報記録領域１０ａに記録されるものであ
る。

初期化後に、コントローラ５０内に設けられたタイマ５
１をクリアし、スタートさせる（ＳＰ１２）。次に、外
部装置７０からの記録、再生、消去等の動作命令を待つ
（ＳＰ２０，３０，４０）。それぞれの指示があれば、
それぞれの処理を行なうルーチンへ飛ぶ。

ここで、消去命令を受けたとすると、その消去するファ
イルの管理情報が存在するセクタのアドレスをメモリＭ
に記憶する。その管理情報は、セクタ毎に書き換えする
ものである。そして、その管理情報を再生し、バックア
ップ電源による不揮発性のＲＡＭに記憶する（ＳＰ４
１）。そして、そのＲＡＭに記憶された管理情報のう
ち、読出のみを許容することを示す「読出のみ許容情
報」を、消去を許容する「消去許容情報」に書き換える
（ＳＰ４２）。

消去許容情報を発生させたのであるから、フラグＦを
「１」にし（ＳＰ４３）、タイマをクリアし、再びスタ
ートさせる（ＳＰ４４）。そして、メモリＭに記録され
ているアドレスの管理情報（古い管理情報）を光磁気デ
ィスク（記録媒体）１０から消去し、ＲＡＭに記憶され
ている現在の管理情報を光磁気ディスク１０に記録する
（ＳＰ５０）。

この段階では、消去すべき情報そのものは消去せずに、
その情報に対応する管理情報の記録領域に消去許容情報
を記録するだけに止めている。そして、次の記録、再
生、消去等の動作命令を待ち（ＳＰ２０，３０，４
０）、その間に再生命令を受ければ、指定された情報を
再生し（ＳＰ３１）、タイマをクリア、スタートし（Ｓ
Ｐ１２）、記録命令を受ければ、情報の記録を行なう。

記録命令を受けた場合には、その記録するファイルの管
理情報が存在するセクタのアドレスをメモリＭに記憶す
る。そして、その管理情報を再生し、不揮発性のＲＡＭ
に記憶する（ＳＰ２１）。また、そのＲＡＭに記憶され
た管理情報のうち、記録動作を許容する「記録許容情
報」を、「読出のみ許容情報」に書き換え（ＳＰ２
２）、記録命令を受けた情報を実際に記録する（ＳＰ２
３）。

その後は、上記と同様にＳＰ４４に進む。

また、消去命令を受ければ、上述したように管理情報を
書き換え（ＳＰ４１，４２，４３，４４，５０）、次の
動作命令を待つ（ＳＰ２０，３０，４０）。この場合、
消去すべき情報が２つ光ディスク１０に存在することに
なる。

一方、タイマ５１で設定した時間の間、記録、再生、消
去の指示がなければ、消去許容情報が存在するか否かが
チェックされ（ＳＰ６１）、消去許容情報が存在しなけ
れば（フラグＦが「０」ならば）動作待ちを再び行な
い、消去許容情報が存在すれば（フラグＦが「１」なら
ば）消去許容情報を有する管理情報を検出する（ＳＰ６
２）。

消去許容情報を有する管理情報を検出する場合、メモリ
Ｍの値をその最小値Ｍｍｉｎからインクリメントし、そ
の都度、消去許容情報の有無をチェックし、消去許容情
報が見つかる毎に、その管理情報をＲＡＭに書込み、ア
ドレスをメモリＭに記憶する（ＳＰ６３）。このように
して、メモリＭの値の最大値Ｍｍａｘまでチェックし、
消去許容情報が見つからなければ、フラグＦを「０」に
し、動作待ちを行なう。

そして、消去すべき情報を、光磁気ディスク１０の主記
憶領域１０ｂから消去する。（ＳＰ６４）。そして、情
報そのものが消去されたので、ＲＡＭに記憶されている
消去許容情報を、記録許容情報に書き換える（ＳＰ６
５）。その後は、ＳＰ５０に進む。また、タイマがタイ
ムオーバーしないうちに連続して記録、再生、消去等の
動作命令が続いた場合には、一連の処理が終わった後に
ディスク１０上の情報領域を消去することになる。

上記のように主記憶領域から情報そのものを消去する時
間は比較的長いが、しかし、ＳＰ６４において行なう消
去は他の動作命令が所定時間無い場合であり、これは空
き時間を利用して情報を消去することになる。そして、
外部装置からの命令に対する処理は、その命令後、直ち
に実行できるので、装置全体としての時間的効率が高い
ことになる。

なお、本発明は光磁気ディスク１０を交換できる装置に
ついても応用できるものである。

すなわち、電源投入時にディスク１０の装着の有無をチ
ェックし、そのディスク１０が装着されていなければ、
ディスク交換の用意ができたときに、スピンドルターン
テーブルへディスク１０を密着させるロックを解除し、
ディスク１０を装着し、ターンテーブルへロックし、記
録、再生の指示を待つ（第３図のＳＰ２０に進む）。

上記の場合、電源投入時にディスク１０が装着されてい
れば、管理情報の存在の有無を示す新たなフラグ（装置
の電源がオフになってもバックアップ電源によって不揮
発性であるフラグ）を見る。このフラグが管理情報の存
在を示していれば、タイマクリアスタートして記録、再
生の指示を待ち（第３図のＳＰ１１，１２に進み）、そ
のフラグが管理情報の不存在を示していれば、メモリＭ
の管理情報を記録媒体から消去し、ＲＡＭから記録する
（第３図のＳＰ５０に進む）。

このようにすれば、消去命令を出した後に、情報領域の
情報が消去されないうちにディスク１０を外したり交換
しても、その後に当該情報領域の情報を確実に消去する
ことができる。

また、上記管理情報はセクタ毎に書き換えられ、管理情
報が消去されたセクタのアドレスは、メモリＭに記憶さ
れている。管理情報が不明となることを保護するため
に、消去時にはＲＡＭに記憶させ、このＲＡＭは不揮発
性である。

［発明の効果］本発明によれば、情報記録領域に記録されている情報を
消去した後でなければ、その情報記録領域に新たな情報
を記録できない記録媒体に、情報の書き換えを行う場
合、記録、再生とともに書き換えを行うときに、装置全
体の時間的な効率を向上させることができるという効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を示すブロック図、第２図は本発明の一
実施例を示すハードウェア図、第３図は上記実施例のフ
ローチャートである。１０…記録媒体、１０ａ…管理情報の記録領域、１０ｂ
…主記憶領域、５０…コントローラ、５１…タイマ、Ａ
…消去許容情報記録手段、Ｂ…消去手段。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】情報記録領域と、この情報記録領域に記録
される情報を管理するための管理情報記録領域とを有す
る記録媒体で、かつ、情報記録領域に記録されている情
報を消去した後でなければ、その情報記録領域に新たな
情報を記録できない記録媒体に対して、情報の記録、再
生および消去を行う情報記録再生装置において、上記記録媒体に対して、情報の記録を行う記録手段と；上記記録媒体に対して、情報の再生を行う再生手段と；上記記録媒体に対して、情報の消去を行う消去手段と；情報の記録、再生または消去を行う動作命令を受信する
受信手段と；所望の情報に対応する消去命令を上記受信手段が受信し
たことに応じて、上記所望の情報の消去許容情報を上記
記録手段によって上記管理情報記録領域に記録させ、そ
の後、所定時間、情報の記録、再生または消去を行う動
作命令を上記受信手段が受信しなかったことに応じて、
上記管理情報記録領域に記録されている消去許容情報を
上記再生手段によって再生させ、この再生された消去許
容情報に対応する情報を上記消去手段によって情報記録
領域から消去させる制御手段と；を有することを特徴とする情報記録再生装置。