JPH0654290U - 遠赤外線発生装置 - Google Patents
遠赤外線発生装置Info
- Publication number
- JPH0654290U JPH0654290U JP087630U JP8763092U JPH0654290U JP H0654290 U JPH0654290 U JP H0654290U JP 087630 U JP087630 U JP 087630U JP 8763092 U JP8763092 U JP 8763092U JP H0654290 U JPH0654290 U JP H0654290U
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遠赤外線の発生効率がよく、インダクション
プラズマを熱源により形成したニッケルクロム皮膜がひ
び割れすることがなく、十分使用できる遠赤外線発生装
置を提供する。 【構成】 高温時に遠赤外線を放出する断熱性基板13
面にインダクションプラズマを熱源に利用しニッケルク
ロム粉末を溶射して形成した皮膜14上に、上記断熱性
基板と同じ熱膨張係数の被覆層15を設けた
プラズマを熱源により形成したニッケルクロム皮膜がひ
び割れすることがなく、十分使用できる遠赤外線発生装
置を提供する。 【構成】 高温時に遠赤外線を放出する断熱性基板13
面にインダクションプラズマを熱源に利用しニッケルク
ロム粉末を溶射して形成した皮膜14上に、上記断熱性
基板と同じ熱膨張係数の被覆層15を設けた
Description
【0001】
この考案は、インダクションプラズマ(例えばRFプラズマ)を熱源に利用し 、絶縁性基板面にニッケルクロム粉末を溶射して皮膜を形成した遠赤外線発生装 置に関するものである。
【0002】
従来の遠赤外線発生装置には、遠赤外線物質で形成したパネルの内部にヒータ を封入し、背面に絶縁板を設けたものがある。しかし、遠赤外線を放出する遠赤 外線物質の表面積に較べて、ヒータの発熱面積が小さく又、遠赤外線物質が間接 加熱されるためヒータ部分が高温になる割には遠赤外線物質から遠赤外線の出る 量が少ないなどの問題があった。
【0003】 そこで、広い面積の遠赤外線物質を直接加熱できるように高温時に、遠赤外線 を出す絶縁性基板面上にインダクションプラズマを熱源に利用し、ニッケルクロ ム粉末を溶射して皮膜を形成し、この皮膜をヒータにする遠赤外線発生装置が提 案されている。
【0004】
しかしながら、上記したような遠赤外線発生装置では、絶縁性基板とニッケル クロム皮膜の熱膨張係数が異なり、使用時にニッケルクロム皮膜にひび割れが生 じ、遠赤外線発生装置として使用できなくなっていた。例えば、絶縁性基板とし て厚み3mmのアルミナ基板に膜厚が100〜250μmのニッケルクロム皮膜 をインダクションプラズマ溶射によって形成させた遠赤外線発生装置は、25〜 600℃の温度サイクルを5サイクル行うと、ニッケルクロム皮膜の一部にひび 割れが生じ、ニッケルクロム皮膜は抵抗値が高くなり使用できなくなった。
【0005】 この考案の課題は、上記に鑑みて遠赤外線の発生効率がよく、ニッケルクロム 皮膜のひび割れが生じることなく十分使用できる遠赤外線発生装置を提供するこ とにある。
【0006】
すなわち、この考案は高温時に遠赤外線を放出する絶縁性基板面にインダクシ ョンプラズマを熱源に利用し、ニッケルクロム粉末を溶射して形成した皮膜に、 上記絶縁性基板と同じ熱膨張係数の被覆層を設けたものである。
【0007】
絶縁性基板面に溶射によりニッケルクロム皮膜を設け、このニッケルクロム皮 膜上に絶縁性基板と同じ熱膨張係数の被覆層を設けているので、皮膜を絶縁性基 板との温度勾配が少なくなり、ひび割れが生じなくなる。
【0008】
以下、この考案を実施例により詳細に説明するが、それに先立ってこの考案を 実施するに使用する図1に示すインダクションプラズマ溶射装置について説明す る。図において、1は窒化ほう素焼結体を加工して得た円筒形状の支持体であり 、この支持体1の内部には1a〜1eの多段の挿着孔が支持体1を旋盤等で孔加 工、ネジ切りを繰り返すことにより同心円状に設けられており、これらの挿着孔 にキャリアガス導入管4、中間管3、外側管2が嵌合螺着により固定されている 。
【0009】 この同心円状の支持体1に対する挿着孔の形状は、まずキャリアガス導入管4 を貫通挿着するための挿着孔1aを支持体1に貫通形成し、次に中間管3の挿着 孔1bを支持体1のほぼ中間の位置に挿着孔1aと同心形状に形成し、その後外 側管2の挿着孔1cを挿着する。次いで、中間管3支持用挿着孔1bの上方に中 間管3の内径と同じか又は若干小径の挿着孔1bを、また外側管2支持用挿着孔 1cの上方に外側管2の内径と同じか叉は若干小径の挿着孔1eを形成する。
【0010】 このようにして内部に同心円状の1a〜1eの挿着孔を形成した窒化ほう素焼 結体製の円筒形状の支持体1に、同じく窒化ほう素焼結体を用いてそれぞれ円筒 状に作った外側管2、中間管3、キャリアガス導入管4およびプラズマガス供給 管5、シースガス供給管6を取り付けるには、まず挿着孔1aに下方からキャリ アガス導入管4を貫通させ、ネジ9を固定用ボルト7で螺着固定する。その後、 同様にして挿着孔1bに中間管3を、挿着孔1cに外側管2を順次螺着し、次い でプラズマガス供給管5、シースガス供給管6を夫々挿着孔1d,1eに接線方 向に設けたネジ部1f,1gに挿着し螺着する。なお、外側管2の内周面と中間 管3の外周面との間は、供給するガスの速度を増して冷却効率を高めるため約1 mmの小間隙となっている。11は外側管2の下方外周に設けた高周波誘導コイ ルであり、図示していないが高周波電源装置に接続されている。12はプラズマ 炎である。
【0011】 上記の溶射装置にて、この考案の遠赤外線発生装置の断熱性基板上にニッケル クロム粉末を溶射する方法は次のように行われる。まず、溶射装置の下端から約 400mmの位置に高温時に遠赤外線を放出する絶縁性基板(例えば厚み2〜5 mmのアルミナ)13を配置する。そしてプラズマガス供給管5からキャリアガ ス導入管4と中間管3との間にアルゴンガスなどのプラズマガスを5リッター/ 分で供給し、シースガス供給管6から中間管3と外側管2との間にアルゴンガス などのシースガスを20リッター/分で供給し、キャリアガス導入管4から2リ ッター/分のキャリアガスとともに、粒径が50〜100μmのニッケルクロム 粉粒体を1〜2g/分供給する状態で、高周波誘導コイル11に3kW.13. 56MHzの高周波電力を印加すると、正常な円筒状のプラズマ炎12が発生し て、キャリアガスとともに供給された粉粒体が加熱溶融され、該基板上に100 から250μmの厚みのニッケルクロム皮膜14が得られた。
【0012】 次に絶縁性基板13と同一の材料(例えばアルミナ)叉は熱膨張係数がほぼ等 しい材料を溶剤で溶かし、図2に示すように絶縁性基板13上にニッケルクロム 皮膜を溶射した遠赤外線発生装置の皮膜14側に200〜500μmの厚みで塗 布させ、乾燥させて被覆層15を形成する。
【0013】 このように被覆層15を設けた遠赤外線発生装置を25〜600℃の温度サイ クルを20サイクル加えたが、ニッケルクロム皮膜14にひび割れが生じること もなく抵抗値の変化も認められなかった。
【0014】 上記実施例では、絶縁性基板13と同一の材料叉は熱膨張係数がほぼ等しい材 料を溶材で溶かしているが、溶射・蒸着等により被覆層を設けてもよい。
【0015】
以上説明したように、この考案はニッケルクロム皮膜上に絶縁性基板と同じ材 質叉は熱膨張係数のほぼ等しい材料の被覆層を設けることによって、遠赤外線の 発生効率が良好で、ニッケルクロム皮膜のひび割れが生じることもなく遠赤外線 発生装置として使用することができる。
【図1】この考案で使用するインダクションプラズマ溶
射装置の縦断面図である。
射装置の縦断面図である。
【図2】この考案の遠赤外線発生装置の縦断面図であ
る。
る。
2 外側管 3 中間管 4 キャリアガス導入管 11 高周波誘導コイル 12 プラズマ炎 13 断熱性基板 14 ニッケルクロム皮膜 15 被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 エミリオ 藤原 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内 (72)考案者 橘 秀久 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内 (72)考案者 村田 裕康 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 高温時に遠赤外線放出する絶縁性基板面
にインダクションプラズマを熱源に利用したニッケルク
ロム粉末を溶射して形成した皮膜上に、上記絶縁性基板
と同じ熱膨張係数の被覆層を設けたことを特徴とする遠
赤外線発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP087630U JPH0654290U (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 遠赤外線発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP087630U JPH0654290U (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 遠赤外線発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654290U true JPH0654290U (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=13920299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP087630U Pending JPH0654290U (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 遠赤外線発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654290U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008041627A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Taiheiyo Cement Corp | セラミックスヒーターおよびその製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59189576A (ja) * | 1983-04-09 | 1984-10-27 | 服部ヒ−テイング工業株式会社 | 遠赤外線ヒ−タ |
JPS62291881A (ja) * | 1986-06-11 | 1987-12-18 | 株式会社東芝 | 赤外線放射体 |
JPH01313874A (ja) * | 1988-06-10 | 1989-12-19 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | 加熱被膜 |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP087630U patent/JPH0654290U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59189576A (ja) * | 1983-04-09 | 1984-10-27 | 服部ヒ−テイング工業株式会社 | 遠赤外線ヒ−タ |
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JPH01313874A (ja) * | 1988-06-10 | 1989-12-19 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | 加熱被膜 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008041627A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Taiheiyo Cement Corp | セラミックスヒーターおよびその製造方法 |
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