JPH0654185B2 - 暖房機の制御装置 - Google Patents

暖房機の制御装置

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JPH0654185B2
JPH0654185B2 JP60211463A JP21146385A JPH0654185B2 JP H0654185 B2 JPH0654185 B2 JP H0654185B2 JP 60211463 A JP60211463 A JP 60211463A JP 21146385 A JP21146385 A JP 21146385A JP H0654185 B2 JPH0654185 B2 JP H0654185B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は石油ファンヒータ等の温風暖房機の制御装置に
関するものであり、燃焼開始時の対流用送風制御に係る
ものである。
従来の技術 一般に温風暖房機では室温によって燃焼量をコントロー
ルしその燃焼熱を対流用送風機で室内に送出する場合、
燃焼量が高くなると対流用送風機の回転数を上げて風量
を多くし、逆に燃焼量が低くなると対流用送風機の回転
数を下げ風量を少なくするようにコントロールして、室
温が低い時は強温風で早く室内を暖房し、室温が上がり
弱燃焼になると弱温風にして快適な暖房が得られるよう
にしている。第5図にその回路例を示し、101は電
源、102は電源スイッチ、103は燃焼制御部、10
4はバーナモータ、105は対流用送風機、106は室
温検知素子107を介して電源101に接続したリレー
で、バーナモータ104ならびに対流用送風機105を
強弱二段階に切り換えるリレー接点108、109を備
えており、室温検知素子107のON−OFFによって
バーナモータ104と対流用送風機105を同時に切り
換えるようになっている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記従来の構成では暖房開始前の室内の温
度が特に低い場合は強燃焼による強温風でも体感的に冷
風が吹出しているような感じを受け、不快感を感じると
いう問題があった。すなわち室内の温度が特に低い場合
は、壁・床・天井等からの冷輻射(壁・床・天井等に熱
を奪われる現象)が強く、室内温度が或る温度以下の場
合には温かく感じる温風であっても上記冷輻射と室内空
気が温風と混合して温度低下する作用との為に冷風のよ
うな感じを受け、不快感を感じるものである。これは強
燃焼による強温風時の温風温度を、冷風感を感じない温
度に設定すれば解消できるが、このような高めの温風温
度に設定した場合には、室内温度が特に低くなくて強燃
焼による強温風供給をしている時には逆に熱く感じ不快
になる。
本発明はこのような問題を解決したもので、室内温度い
かんにかかわらず常に快適な温風暖房ができるようにす
ることを目的としたものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するためバーナの燃焼量と対
流用送風機の風量とを個別に切り換える制御手段に、燃
焼開始時の室温が所定温度より低い場合には燃焼は強の
ままで対流用送風機の風量を一定レベル以下にする高温
風モード部を設けてある。
作用 本発明は上記手段によって室温が低いとき燃焼は強で、
対流用送風機の風量を弱にするので温風温度は高くなり
冷風感はなくなる。また室温が所定温度以上に上がると
対流用送風機の風量が強燃焼に合うよう強風量となって
燃焼量に合った温風温度になるので温度を熱く感じるこ
ともなく常に快適な暖房が可能となる。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
まずファンヒータの概略構成を第4図を用いて説明する
と、1は外郭、2は上記外郭内に設けられた気化式のバ
ーナ、3は上記バーナ2に燃焼用空気を供給し強弱設定
の出来るバーナモータ、4は液体燃料を上記バーナ2に
供給するポンプ、5は上記ポンプ4に燃料を供給する燃
料タンク、6は上記バーナ2に連設された燃焼筒、7は
上記燃焼筒6の熱を室内に送出するように設けられた対
流用送風機、8は室温を検知すべく設けられた室温検知
素子で、9は燃焼を開始するときの点火動作を行なう点
火器である。なお後述する燃焼のON−OFFを操作す
る運転スイッチ10や室温の設定を行なうボリューム1
1等は操作部(図示せず)に設けられている。
次にこのファンヒータをコントロールする回路を第1図
を用いて説明すると、12はマイクロコンピュータで、
上記室温検出素子8の信号と設定温度とを比較してバー
ナモータ3および対流用送風機7の強弱切り換えを行な
うとともにポンプ4のON−OFFを制御するなど燃焼
コントロール全般の制御を行なう。13は商用電源、1
4は上記ポンプ4より供給された燃料を気化させるため
のバーナ2に埋設されたヒータ、15は上記ヒータ14
により加熱されたバーナ2の温度を検出するバーナ温度
検知素子、16aは上記温度検知素子15の信号により
上記ヒータ14をON−OFFするリレー16の接点、
17aは上記バーナモータ3をON−OFFするリレー
17の接点、18a18bfは上記バーナモータ3の強
弱を切り換えるリレー18の接点、18cは上記接点1
8a、18bとともに作動して、ポンプ流量を強弱に切
り換えるリレー18の接点、19aは上記対流用送風機
7をON−OFFするリレー19の接点、20a、20
bは対流用送風機7の強弱を切り換えるリレー20の接
点、21aは上記ポンプをON−OFFするリレー21
の接点で、これらの接点を持つリレー16、17、1
8、19、20、21は上記マイクロコンピュータ12
の出力端子R0、R1、R2、R3、R4、R5にそれ
ぞれ接続され、上記マイクロコンピュータ12の出力が
“L”の時各リレーのコイルが励磁される。さらに点火
器9は上記マイクロコンピュータ12の出力端子R6に
接続され“L”出力の時点火器9が動作する。
一方、上記マイクロコンピュータはAN1、AN2、A
N3、I1の入力端子を有している。上記各入力端子A
N1、AN2、AN3はアナログ電圧を直接読み込むた
めのもので、適当な抵抗23、24、27及び22で分
割され、それぞれ温度検知素子15、室温検知素子8、
ボリューム11に接続されている。また上記入力端子I
1は同じく適当な抵抗26でプルダウンされた運転スイ
ッチ10に接続されている。25は同じくマイクロコン
ピュータ12に内蔵された不揮発性メモリ(以下ROM
と称す)で、入力端子AN1、AN2、AN3、I1か
らの信号を受けてあらかじめ定められた手順すなわちプ
ログラム内容によって上記各出力端子R0〜R6に所定
の信号を出力するようになっている。上記ROM25は
バーナモータ3ならびに対流用送風機7の強弱を個別に
切り換える制御部となるものである。26は同じく上記
マイクロコンピュータ12に内蔵され書き変えが自由に
出来る揮発性メモリ(以下RAMと称す)で、上記マイ
クロコンピュータ12が仕事を行なう途中で一時的に発
生するデータを貯えるのに使用される。
上記構成において、運転スイッチ10が投入されたこと
をマイクロコンピュータ12が検知すると、リレー16
をONしヒータ14を通電する。バーナ2の温度が所定
温度まで達っしたことをバーナ温度検知素子15で検出
すると、まずリレー19とリレー17をONし対流用送
風機7とバーナモータ3を動作させる。この時、室温設
定ボリューム11で設定した温度よりも低い場合は通常
リレー18および20はOFFしておりバーナモータ3
および対流用送風機7はともに強で動作するが、室温が
特に低い場合、例えば14℃以下であると、リレー18
はOFFでバーナモータ3は強のままであるがリレー2
0がONして対流用送風機7だけが弱で動作する(以下
上記状態を高温風モードと称す)。そしてしばらくする
とポンプ4を駆動すべくリレー21がONし、同時に点
火器9を駆動し、点火を行なう。このときポンプ4は強
で動作し、燃焼は強燃焼となる。したがって通常の強燃
焼時の温風温度よりもさらに高い温度の温風が吹き出さ
れることになる。そして燃焼が開始され端子AN1から
入力される室温検知素子8の信号が14℃以上を示すと
上記高温風モードは解除され、リレー20のOFFで対
流用送風機7の風量も強設定にもどる。すなわち通常の
強燃焼時の温風温度にもどる。なおこの高温風モードは
後述する如く室温検知素子8の信号が14℃以下であっ
ても燃焼開始後、例えば10分間で解除されるようにも
なっている。
以下この高温風モードについて説明していくと、マイク
ロコンピュータ12のROM25内は以下のような構成
となっている。すなわち第2図において、28は或る定
められた信号(14℃以上か以下かを判断させるための
信号)を出し続ける所定値出力部、29はこの所定値出
力部28からの信号と入力端子AN2からの信号とを比
較して出力を出す比較部、30は燃焼開始時からタイム
をカウントするタイマー部、31はこのタイマー部30
からの信号と比較部29からの信号が入力されるAND
回路で、これら各部28、29、30、31によって対
流用送風機風量保持部(高温風モード部となるもの)3
2が形成されている。33は入力端子AN2とAN3か
らの入力を比較して燃焼量および対流用送風量の強弱切
替信号を出す比較部、34は入力端子AN1、I1から
の信号と比較部33からの信号を受けて燃焼量を強弱設
定する燃焼制御部で、R0〜R6より所定の信号を出力
するとともに前記タイマー部30へは燃焼開始信号を出
力する。35は対流用送風機7の送風量を強弱切替える
送風強弱切替部(以下送風H/L切替部と称す)、36
は燃焼量の強弱を切替える燃焼強弱切替部(以下燃焼H
/L切替部と称す)で、これら各部35、36はいずれ
も前記比較部33からの信号を受けて対流用送風機7な
らびにバーナモータ3、ポンプ4に強弱駆動信号を送る
ようになっている。そして上記送風H/L切替部35は
前記対流用送風機風量保持部32のAND回路31から
の信号を優先して弱送風に保持されるようになってい
る。
次に動作を説明する。まず比較部33で入力端子AN2
より入力されてくる室温信号と入力端子AN3からの設
定温度信号とを比較して強あるいは弱、例えば室温が低
い場合は強の信号を出し、燃焼H/L切替部36がバー
ナモータ3とポンプ4を強にすると同時に、送風H/L
切替部35に対流用送風機7を強回転させるような強信
号を出させようとする。ところが室温が特に低い場合
(この実施例では前述した通り14℃以下)には前記送
風H/L切替部35は弱に保持され、対流用送風機7を
弱回転させる。すなわちもう一つの比較部29がAN2
からの室温信号を所定値出力部28からの信号より高い
か低いかを比較し、低い場合(14℃以下)はAND回
路31に「真」の信号を出している。一方、燃焼制御部
34からの燃焼開始信号を受けてタイムをカウントし始
めたタイマー部30からも所定時間(例えば10分間)
をカウントするまでの間「真」の信号を出し続けてい
る。したがってそれら両者29、30の出力を論理積す
るAND回路31は弱保持信号を送風H/L切替部35
に出し、前記比較部33からの信号に優先して送風H/
L切替部35を弱に保持する。すなわち高温風モードに
なる。そして室内温度が14℃以上か、あるいは所定時
間、例えば10分経過すると、前記比較部29かタイマ
ー部30からの信号が偽となり、それら両者の論理積を
出力するAND回路31からは弱保持出力が出なくな
り、送風H/L切替部35の弱保持が解除される。した
がって上記送風H/L切替部35は比較部33からの強
信号に基ずいて対流用送風機7を強回転させるようにな
る。そして以後は比較部33からの信号に基ずいてバー
ナモータ3ならびにポンプ4と対流用送風機7とは一致
して強・弱と切替るようになる。なお当初から室温が1
4℃以上ある場合には比較部29からの信号が「偽」と
なってタイマー部30からの「真」信号との論理積を出
力するAND回路31は弱保持信号を出さないから、送
風H/L切替部35は比較部33からの信号に基づいて
バーナモータ3、ポンプ4とともに強回転するようにな
る。
次に上記高温風モードを行なわせるROM25の処理手
順を説明する。
第3図のフローチャートにおいて、ループを描くメイン
ルーチンの適当な位置に配置された34aはヒータ、バ
ーナモータ3、対流用送風機7、ポンプ4、点火器9の
ON−OFF等燃焼制御を行なうルーチンで、上記ルー
チン34aに続くルーチン34bは着火の判断を行な
う。30aはルーチン34bで着火と判断された場合に
タイマー部30の起動をかけ10分を計測するルーチン
である。29aは室温が14℃以上か否かを判断するル
ーチン、30bは上記ルーチン30aで起動をかけられ
た10分タイマーがタイムアップしたか否かをチエック
するルーチンで、ルーチン29aで14℃以上もしくは
ルーチン30bでタイムアップしたと判断された場合に
ルーチン33aへと流れる。ルーチン33aは室温とボ
リューム11で設定された設定温度とを比較するルーチ
ンで、設定値が室温より高い場合は対流用送風機7を強
に切り換えるルーチン35bを実行する。また、ルーチ
ン29aで14℃以下でしかもルーチン30bでタイム
アップしていない場合やルーチン33aで室温が設定値
より高い場合は、対流用送風機7を弱に切り換えるルー
チン35aを実行する。
ルーチン33bは同じく室温と設定温度とを比較するル
ーチンで、設定値が室温より高い場合はバーナモータ3
とポンプ4を強に切り換え強燃焼を行なうルーチン36
bを、逆の場合は弱燃焼を行なうルーチン36aを実行
する。
このような処理手順において、今室温が14℃以下で2
0℃に設定してあるとすると、着火直後は10分タイマ
ーもタイムアップしていないのでルーチンは29a→3
0b→35a→33b→36bと流れ、強燃焼でありな
がら対流用送風機7は弱で動作する。しかしながら、室
温が次第に上昇し14℃以上になったり、もしくは14
℃以下のままで10分以上経過するとルーチン33aが
実行され室温が設定温度に達っするまで対流用送風機7
はルーチン35bで燃焼と同じ強さに切り換えられる。
なお、上記実施例では燃焼量及び対流用送風機風量の切
替えを2段階で行ったが多段階でも同様であり、高燃焼
時に対流用送風機7を低風量で動作させれば同じ効果が
得られる。また上記高温風を吹出させる高温風モードの
実施例として対流用送風機の風量を強制的に弱に保持す
るもので説明したが、これに限られるものではなく、燃
焼開始時に室温が所定温度よりも低い場合には通常の強
暖房時の温風よりもさらに高い温風温度となるようにす
る構成のものであればどのようなものでもよく、その構
成は種々考えられるものである。
発明の効果 以上のように本発明の制御装置は、室温が所定温度以下
(特に低い)の場合には燃焼量が強であっても対流用送
風機の風量を弱にするので温風温度が高くなり肌に感じ
る冷風感がなくなるとともに、室温が上記所定温度より
も高くなる等すると燃焼量に応じた風量になるので温風
温度が高くなりすぎることもなくなる等いかなる時でも
快適な温風暖房ができるようになる。また室温が所定温
度以上になると燃焼量に応じた風量になるので温風温度
が高くなりすぎて暖房機自体が異常に温度上昇するとい
うこともなくなる効果がある。また実施例の如く燃焼開
始から所定時間経過すると強制的に燃焼量に応じた風量
となるようにすれば風量が低すぎて室内がいつまでたっ
ても暖まらないといったようなことをなくすることがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における制御装置の回路図、
第2図は同主要部のブロック図、第3図は同マイクロコ
ンピュータの処理手順を示すフローチャート、第4図は
本発明の制御装置を用いた暖房機の概略構成を示す断面
図、第5図は従来の制御装置を示す回路図である。 2……バーナ、3……バーナモータ、7……対流用送風
機、8……室温検出素子、12……制御手段(マイクロ
コンピュータ)、29……比較部、30……タイマー
部、31……AND部、32……高温風モード部、35
……送風H/L切替部、36……燃焼H/L切替部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼量切り換え可能なバーナと、上記バー
    ナで加熱された空気を室内に送出する対流用送風機と、
    暖房された室内の温度を検知する室温検知素子と、上記
    室温検知素子で検出した室温と所望の設定温度とを比較
    してバーナの燃焼量と対流用送風機の風量を連動させて
    個別に切り換える制御手段とを備え、上記制御手段には
    燃焼開始時の室温が所定温度より低い場合に上記バーナ
    の燃焼量と対流用送風機の風量の連動を解除して、バー
    ナの燃焼量は強にし、対流用送風機の風量は一定以下の
    レベルにして高温度温風を供給させる高温風モード部を
    設けた暖房機の制御装置。
  2. 【請求項2】高温風モード部は対流用送風機の風量を制
    御的に一定以下に保持する対流用送風機風量保持手段で
    構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    暖房機の制御装置。
  3. 【請求項3】対流用送風機保持手段は、室温と所定温度
    とを比較する比較部と、燃焼開始時点から一定時間作動
    するタイマー回路と、上記比較回路の出力と上記タイマ
    ー回路の出力との論理積を出力するAND部とを備えた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の暖房機の
    制御装置。
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