JPH0654125A - 放射線画像読取方法 - Google Patents

放射線画像読取方法

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JPH0654125A
JPH0654125A JP3338192A JP33819291A JPH0654125A JP H0654125 A JPH0654125 A JP H0654125A JP 3338192 A JP3338192 A JP 3338192A JP 33819291 A JP33819291 A JP 33819291A JP H0654125 A JPH0654125 A JP H0654125A
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JP
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recording surface
radiation
lens barrel
image
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JP3338192A
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Masaaki Matsushima
正明 松島
Chuji Katayama
忠二 片山
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MC SCIENCE KK
TANPAKU KOGAKU KENKYUSHO KK
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MC SCI KK
MC SCIENCE KK
TANPAKU KOGAKU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像記録面が球面状を呈する新規構造の放射
線画像記録板に適した放射線画像読取方法を提供するこ
と。 【構成】 球面状を呈する画像記録面20aの中心軸線
20bを回転軸線として放射線画像記録板20を回転さ
せる記録板駆動部12と、前記画像記録面20aの曲率
中心Oを通るとともに前記画像記録面20aの中心軸線
20bに対して直交する軸線36を回転軸線として鏡筒
33を回転させる鏡筒駆動部34とを備える。そして、
前記記録板駆動部12によって画像記録面20aをその
中心軸線20b回りに回転させながら、前記鏡筒駆動部
34によって鏡筒33を一定方向に連続的に移動させる
ことによって、画像記録面20a上を渦巻き状に読取走
査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線を使って結晶性試
料の構造解析をする結晶構造解析システム等で使用され
る放射線画像読取装置において、放射線画像記録板に記
録された放射線画像を読み取る放射線画像読取方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、X線を使って単結晶試料の構造
解析をする結晶構造解析システムの従来例を示したもの
である。
【0003】この結晶構造解析システムでは、X線源1
の発したX線ビーム2はモノクロメータ3およびコリメ
ータ4を介して試料5に照射し、その結果として試料か
ら放たれる回折X線を放射線画像記録板(イメージング
プレート)6に記録する。
【0004】この放射線画像記録板6は、円盤状の基板
の表面(試料に面した面)一面に、放射線を吸収・蓄積
するとともに励起光が照射されると蓄積した放射線の強
弱に応じて発光(輝尽発光)する蛍光体層を形成したも
のである。
【0005】そして、放射線画像記録板6に記録された
放射線画像(この場合は、X線回折像)を、システムに
付属の放射線画像読取装置7で読み取って、読み取った
画像に基づいて所定の解析処理を行なう。
【0006】前記放射線画像読取装置7は、励起光を発
生する光源8と、励起光照射時の前記蛍光体層の発光強
度を検出する発光検出装置(読取センサ)9と、前記光
源8から放射線画像記録板6まで励起光を導くととも
に、前記蛍光体層の発光による光を発光検出装置9まで
導く光学系である鏡筒10とを具備した構成である。
【0007】なお、補足説明すると、試料5は試料駆動
部11によって回転させることで入射するX線に対する
向きを調整することができ、また、放射線画像記録板6
は記録板駆動部12によって円盤の中心軸廻りに回転可
能にされている。また、制御部13は、発光検出装置9
から受けるデータに基づいて所定の解析処理を行なう
他、画像記録時および画像読取時にシステム内の駆動部
(例えば、前記試料駆動部11や記録板駆動部12な
ど)の動作を制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2に示し
たように、従来の放射線画像記録板6は、平坦な円盤状
であるため、該記録板6の中心に向う経路(イ)では、
試料5からのX線が蛍光体層に対して垂直に当るが、経
路(イ)以外では、試料5からのX線が蛍光体層に対し
て斜めに当ることになる。
【0009】この蛍光体層に対する試料5からのX線の
傾斜角は、記録板6の中心から離れるほど大きくなり、
そして、この傾斜角が大きくなるほど、蛍光体層に吸収
・蓄積されるX線強度は弱まる。
【0010】また、前述した従来例の記録板6では、記
録板6の中心から離れるほど、試料5までの距離が増大
し、これによっても、蛍光体層に吸収・蓄積されるX線
強度が弱まる。
【0011】したがって、従来の場合では、記録板6に
記録した画像を読み取る際に、記録時のX線の傾斜角や
試料までの距離の違いに応じた強度補正処理が必要とな
り、そのために、結晶構造解析システムにおける解析処
理が複雑化したり、あるいは解析処理時間が長引くとい
った問題が生じており、また、測定精度の向上を図るこ
とが困難になるという問題もあった。
【0012】そこで、これらの問題を解決すべく、本願
発明者は、新規に放射線画像記録板を開発した。この放
射線画像記録板は、試料から放たれる放射線を吸収・蓄
積する画像記録面が試料の設置位置を曲率中心とする球
面状をなしたもので、本願出願人が先に特願平3−16
0368号において開示した技術である。
【0013】このように構造を改良した放射線画像記録
板を使用する時には、画像記録面上のどの位置でも、試
料からのX線の照射は面に垂直で、しかも、試料までの
距離も一定となるため、画像記録面に入射するX線の傾
斜角や画像記録面から試料までの距離の変動によって放
射線画像記録板に吸収・蓄積されるX線強度が弱まると
いった不都合が生じない。
【0014】したがって、記録したX線画像を読み出し
て解析する場合に、記録時のX線の傾斜角や試料までの
距離の違いに起因する強度補正処理が不要となり、解析
処理を簡易に成し得ると同時に、解析処理時間を短縮す
ることができ、さらに、測定精度を向上させることがで
きる。
【0015】また、平坦な円盤状の従来の放射線画像記
録板と比較すると、画像記録面の面積が同一であればよ
り広角にデータを採取(記録)することができるといっ
た利点も得られる。
【0016】ところが、放射線画像記録板の構造を改良
した場合には、同時に、その放射線画像記録板の構造に
適した放射線画像読取装置の開発や、放射線画像読取方
法の開発が重要な課題となる。
【0017】例えば、図2に示した従来例の場合、放射
線画像読取装置7は、鏡筒10を平坦な放射線画像記録
板6に沿って並行移動させる鏡筒駆動部(図示略)と、
放射線画像記録板6をその中心軸回りに回転駆動する記
録板駆動部12とを具備した構成で、記録板駆動部12
によって放射線画像記録板6を回転させながら、前記鏡
筒10を並行移動させることによって、記録された画像
を読み取る。しかし、このような従来の放射線画像読取
装置7および読取方法は、画像記録面が球面状に形成さ
れた新規構造の放射線画像記録板には不適当である。画
像記録面の中心部以外では、鏡筒10から出力される励
起光が画像記録面に斜めに照射されることになり、その
結果、発光強度が弱まる等の問題が生じ、放射線画像記
録板の構造を改良したことによる効果が測定結果に反映
できなくなってしまうからである。
【0018】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、本願発明者によって開発された画像記録面が球面状
の新規構造の放射線画像記録板に適した放射線画像読取
方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の放射線
画像読取方法は、放射線を吸収・蓄積する球面状の画像
記録面によって放射線画像を記録した放射線画像記録板
と、光源の発生した励起光を前記画像記録面に照射させ
るとともに画像記録面上の励起光照射位置において放射
線の吸収・蓄積量に応じて生じる発光を発光検出装置に
導くために、前記画像記録面の曲率中心を通って画像記
録面に直交する光路を提供する鏡筒とを具備した放射線
画像読取装置において、前記画像記録面全域に渡る画像
読取走査を実現するものである。
【0020】具体的には、前記画像記録面の中心軸線を
回転軸線として前記放射線画像記録板を回転させる記録
板駆動部と、前記画像記録面の曲率中心を通るとともに
前記画像記録面の中心軸線に対して直交する軸線を回転
軸線として前記鏡筒を回転させる鏡筒駆動部とを備え
る。
【0021】そして、前記記録板駆動部によって画像記
録面をその中心軸線回りに回転させながら、前記鏡筒駆
動部によって鏡筒を一定方向に連続的に移動させること
によって、画像記録面上を渦巻き状に読取走査する。
【0022】請求項2に記載の放射線画像読取方法は、
放射線を吸収・蓄積する球面状の画像記録面によって放
射線画像を記録した放射線画像記録板と、光源の発生し
た励起光を前記画像記録面に照射させるとともに画像記
録面上の励起光照射位置において放射線の吸収・蓄積量
に応じて生じる発光を発光検出装置に導くために、前記
画像記録面の曲率中心を通って画像記録面に直交する光
路を提供する鏡筒とを具備した放射線画像読取装置にお
いて、前記画像記録面全域に渡る画像読取走査を実現す
るものである。
【0023】具体的には、前記画像記録面の中心軸線を
回転軸線として前記放射線画像記録板を回転させる記録
板駆動部と、前記画像記録面の曲率中心を通るとともに
前記画像記録面の中心軸線に対して直交する軸線を回転
軸線として前記鏡筒を回転させる鏡筒駆動部とを備え
る。
【0024】そして、前記鏡筒駆動部によって鏡筒を一
定方向に一定量移動させる度に、前記記録板駆動部によ
って画像記録面をその中心軸線回りに1回転させること
によって、画像記録面上を同心円状に読取走査する。
【0025】請求項3に記載の放射線画像読取方法は、
放射線を吸収・蓄積する球面状の画像記録面によって放
射線画像を記録した放射線画像記録板と、光源の発生し
た励起光を前記画像記録面に照射させるとともに画像記
録面上の励起光照射位置において放射線の吸収・蓄積量
に応じて生じる発光を発光検出装置に導くために、前記
画像記録面の曲率中心を通って画像記録面に直交する光
路を提供する鏡筒とを具備した放射線画像読取装置にお
いて、前記画像記録面全域に渡る画像読取走査を実現す
るものである。
【0026】具体的には、前記画像記録面の中心軸線を
回転軸線として前記放射線画像記録板を回転させる記録
板駆動部と、前記画像記録面の曲率中心を通るとともに
前記画像記録面の中心軸線に対して直交する軸線を回転
軸線として前記鏡筒を回転させる鏡筒駆動部とを備え
る。
【0027】そして、前記鏡筒駆動部によって鏡筒の光
軸と画像記録面との交差位置を画像記録面の一端側から
他端側まで移動させる動作を、前記記録板駆動部によっ
て画像記録面をその中心軸線回りに一定角度だけ回転さ
せる度に繰り返すことによって、画像記録面上を放射状
に読取走査する。
【0028】請求項4に記載の放射線画像読取方法は、
放射線を吸収・蓄積する球面状の画像記録面によって放
射線画像を記録した放射線画像記録板と、光源の発生し
た励起光を前記画像記録面に照射させるとともに画像記
録面上の励起光照射位置において放射線の吸収・蓄積量
に応じて生じる発光を発光検出装置に導くために、前記
画像記録面の曲率中心を通って画像記録面に直交する光
路を提供する鏡筒とを具備した放射線画像読取装置にお
いて、前記画像記録面全域に渡る画像読取走査を実現す
るものである。
【0029】具体的には、前記画像記録面の曲率中心を
通って画像記録面の中心軸線と直交する軸線を回転軸線
として、前記放射線画像記録板を回転させる記録板駆動
部と、前記画像記録面の曲率中心を通るとともに前記放
射線画像記録板の回転軸線に直交する軸線を回転軸線と
して前記鏡筒を回転させる鏡筒駆動部とを備える。
【0030】そして、前記鏡筒の光軸と画像記録面との
交差位置を前記鏡筒駆動部によって画像記録面の一端側
から他端側まで移動させる動作を、前記記録板駆動部に
よって画像記録面をその曲率中心回りに一定角度だけ回
転させる度に繰り返すことによって、球面上に一定間隔
で母線を描くように画像記録面上を読取走査する。
【0031】
【作用】本発明に係る放射線画像読取方法では、励起光
の照射や発光の読み取りが常に画像記録面に対して垂直
方向からなされ、しかも、画像記録面の全域に渡って光
路長の変化等が生じないため、画像記録面に記録されて
いる画像を記録面の全域に渡って正確に読み取って、画
像記録面の形状が球面状に改良されたことによる効果を
確実に測定結果に反映させることができる。
【0032】また、各駆動部によって提供する動作は、
単純な回転運動であるから、放射線画像読取装置におけ
る機構や動作制御を単純化して、装置の生産コストの低
減を図ることも期待できる。
【0033】
【実施例】図3は、本発明の第1の実施例である放射線
画像読取方法によって放射線画像の読み取りを行う結晶
構造解析システム21の概略構成を示したものである。
【0034】この結晶構造解析システム21は、X線を
使って単結晶試料の構造解析をするもので、X線源1の
発したX線ビーム2はモノクロメータ3およびコリメー
タ4を介して試料5に照射し、その結果として試料から
放たれる回折X線を前記放射線画像記録板(イメージン
グプレート)20に記録する。
【0035】前記放射線画像記録板20は、試料5から
放たれるX線を吸収・蓄積する画像記録面20aが、試
料5の設置位置を曲率中心(球心)Oとする球面に形成
されている。前記画像記録面20aは、X線を吸収・蓄
積するとともに励起光が照射されると蓄積したX線の強
弱に応じて発光(輝尽発光)する蛍光体層によって提供
されている。
【0036】なお、この結晶構造解析システム21にお
いて、前記試料6は試料駆動部11によって図2のシス
テムと同様に入射するX線に対する向きを調整可能にさ
れている。
【0037】前述の放射線画像記録板20では、画像記
録面20a上のどの位置でも、試料5からのX線の照射
は面に垂直で、しかも、試料5までの距離も一定となる
ため、画像記録面20aに入射するX線の傾斜角や画像
記録面20aから試料5までの距離の変動によって放射
線画像記録板20に吸収・蓄積されるX線強度が弱まる
といった不都合が生じない。
【0038】したがって、記録したX線画像を読み出し
て解析する場合に、記録時のX線の傾斜角や試料5まで
の距離の違いに起因する強度補正処理が不要となり、解
析処理を簡易に成し得ると同時に、解析処理時間を短縮
することができる。そして、前記放射線画像記録板20
の構造に適した画像読み取りが実現されれば、前記放射
線画像記録板20による記録時の効果が測定結果に反映
されて、測定精度の大幅な向上を期待することもでき
る。
【0039】また、前記放射線画像記録板20によれ
ば、平坦な円盤状の従来の放射線画像記録板と比較する
と、画像記録面の面積が同一であればより広角にデータ
を採取(記録)することができるといった利点も得られ
る(図3において、符号24は、画像記録面の面積が前
記記録板20と同一の平坦な円盤状の放射線画像記録板
を示している)。
【0040】前記結晶構造解析システム21では、前記
放射線画像記録板20に記録した放射線画像は本発明の
第1の実施例である放射線画像読取方法によって読み取
り、読み取ったデータに対しては、図示略の制御部にお
いて所定の解析処理を行なう。
【0041】図1は、本発明の第1の実施例である放射
線画像読取方法を示したものである。この放射線画像読
取方法は、前記結晶構造解析システム21に付属の放射
線画像読取装置22を使って、前記放射線画像記録板2
0に記録された画像を読み取る。
【0042】前記放射線画像読取装置22は、図1に示
すように、励起光30aを発生する光源30と、励起光
照射時の前記画像記録面(即ち、蛍光体層)20aの発
光強度を検出するための発光検出装置(読取センサ)3
1と、前記画像記録面20aの曲率中心Oを通って画像
記録面20aと直交する光路32を提供する鏡筒33
と、前記画像記録面20aの中心軸線20bを回転軸線
として前記放射線画像記録板20を回転させる記録板駆
動部12と、鏡筒駆動部34と、制御部35とを具備し
てなる。
【0043】ここに、前記鏡筒33は、光源30の発生
した励起光30aを前記放射線画像記録板20に照射さ
せるとともに前記画像記録面20a上の励起光照射位置
において放射線の吸収・蓄積量に応じて生じる発光を前
記発光検出装置31に導く光学系の一部である。
【0044】また、鏡筒駆動部34は、図4に示すよう
に、前記画像記録面20aの曲率中心Oを通るとともに
前記画像記録面20aの中心軸線20bに対して直交す
る軸線36を回転軸線として前記鏡筒33を回転させる
ことによって、画像記録面20aの曲率中心Oを通る鏡
筒33の光軸(図1における光路32)と画像記録面2
0aとの交差位置Pを移動させる。
【0045】前記制御部35は、前述の各駆動部11,
12,34の動作を制御するとともに、前記発光検出装
置31の読取結果に対して所定の解析処理を実行して、
測定結果を得る。
【0046】第1の実施例の放射線画像読取方法では、
前記記録板駆動部12によって画像記録面20aをその
中心軸線20b回りに一定角速度で回転させながら、前
記鏡筒駆動部34によって鏡筒33の光軸32と画像記
録面20aとの交差位置Pを画像記録面20aの中心2
0cから一端側に一定角速度で移動させることによっ
て、図5に示すように、画像記録面20aを渦巻き状に
読取走査する。
【0047】以上に説明した第1の実施例の放射線画像
読取方法では、励起光の照射や発光の読み取りが常に画
像記録面20aに対して垂直方向からなされ、しかも、
画像記録面20aの全域に渡って光路長の変化等が生じ
ないため、画像記録面20aに記録されている画像を記
録面の全域に渡って正確に読み取って、画像記録面20
aの形状が球面状に改良されたことによる効果を確実に
測定結果に反映させることができる。
【0048】また、各駆動部12,34によって提供す
る動作は、単純な回転運動であるから、放射線画像読取
装置22における機構や動作制御を単純化して、装置の
生産コストの低減を図ることも期待できる。
【0049】なお、前述の第1の実施例では、画像記録
面20aを渦巻き状に読取走査したが、前記鏡筒駆動部
34によって鏡筒33を一定方向に一定量移動させる度
に、前記記録板駆動部12によって画像記録面20aを
その中心軸線20b回りに1回転させることによって、
図6に示すように、画像記録面20a上を同心円状に読
取走査するようにしても良い。このような同心円状の読
取走査によっても、第1の実施例の場合と同様に、画像
記録面20aの形状が球面状に改良されたことによる効
果を確実に測定結果に反映させることができる。
【0050】さらには、前記鏡筒駆動部34によって鏡
筒33の光軸32と画像記録面20aとの交差位置Pを
画像記録面20aの一端側から他端側まで移動させる動
作を、前記記録板駆動部12によって画像記録面20a
をその中心軸線20b回りに一定角度だけ回転させる度
に繰り返すことによって、図7に示すように、画像記録
面20a上を放射状に読取走査するようにしても良い。
このような放射状の読取走査によっても、第1の実施例
の場合と同様に、画像記録面20aの形状が球面状に改
良されたことによる効果を確実に測定結果に反映させる
ことができる。なお、前記交差位置Pを画像記録面20
aの一端側から他端側まで移動させる動作は、前記記録
板駆動部12によって鏡筒33を一回転させることによ
って、簡単に達成することができる。
【0051】また、前記記録板駆動部12と鏡筒駆動部
34とは、図8に示す記録板駆動部37と鏡筒駆動部3
8とに置き換えることもできる。図8における記録板駆
動部37は、前記画像記録面20aの曲率中心Oを通っ
て画像記録面20aの中心軸線20bと直交する軸線
(図8において、点Oを通って紙面に直交する線)を回
転軸線として、前記放射線画像記録板20を矢印(ロ)
方向に回転させるものである。また、図8における鏡筒
駆動部38は、前記画像記録面20aの曲率中心Oを通
るとともに前記放射線画像記録板20の回転軸線に直交
する軸線36を回転軸線として前記鏡筒33を回転させ
るものである。
【0052】そして、図8に示した機構によれば、前記
鏡筒33の光軸32と画像記録面20aとの交差位置P
を前記鏡筒駆動部38によって画像記録面20aの一端
側から他端側まで移動させる動作を、前記記録板駆動部
37によって画像記録面20aをその曲率中心回りに一
定角度だけ回転させる度に繰り返すことによって、図9
に示すように、球面上に一定間隔で母線を描くように画
像記録面20a上を読取走査する。このような読取走査
によっても、第1の実施例の場合と同様に、画像記録面
20aの形状が球面状に改良されたことによる効果を確
実に測定結果に反映させることができる。
【0053】なお、図8において放射線画像記録板20
は、矢印(ロ)方向に、首振り動作させることとしても
良い。
【0054】以上に示した各放射線画像読取方法におい
て、図5および図6に示した読取走査は、画像記録面2
0a上の画像データが画像記録面20aの中心20cに
対して同心円状に分散するような場合に特に便利であ
り、また、図7に示した読取走査は、画像データが画像
記録面20aの中心20cに対して放射状に分散するよ
うな場合に特に便利である。また、図9に示した読取走
査は、画像データが画像記録面20a上に縦縞模様等に
分散するような場合に特に便利である。
【0055】なお、前述の第1の実施例は、読み取る放
射線画像が、単結晶試料のX線回折像であったが、本発
明で読み取る放射線画像は、前記第1の実施例に限定す
るものではない。X線以外の他の放射線を使って作成し
た放射線画像の読み取りにも利用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る放射線画像読取方法では、励起光の照射や発光の
読み取りが常に画像記録面に対して垂直方向からなさ
れ、しかも、画像記録面の全域に渡って光路長の変化等
が生じないため、画像記録面に記録されている画像を記
録面の全域に渡って正確に読み取って、画像記録面の形
状が球面状に改良されたことによる効果を確実に測定結
果に反映させることができる。
【0057】また、各駆動部によって提供する動作は、
単純な回転運動であるから、放射線画像読取装置におけ
る機構や動作制御を単純化して、装置の生産コストの低
減を図ることも期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図2】従来の放射線画像読取方法の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例を実行する結晶構造解析
システムの概略構成図である。
【図4】図1に示した矢印A方向からの矢視図である。
【図5】本発明の第1の実施例における読取走査の走査
軌跡の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例における読取走査の走査
軌跡の説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例における読取走査の走査
軌跡の説明図である。
【図8】本発明の第4の実施例における放射線画像読取
装置の説明図である。
【図9】本発明の第4の実施例における読取走査の走査
軌跡の説明図である。
【符号の説明】
5 試料 O 曲率中心 12,37 記録板駆動部 20 放射線画像記録板 20a 画像記録面 20b 中心軸線 20c 中心 21 結晶構造解析システム 30 光源 30a 励起光 31 発光検出装置 32 光路 33 鏡筒 34,38 鏡筒駆動部 35 制御部 36 軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線を吸収・蓄積する球面状の画像記
    録面によって放射線画像を記録した放射線画像記録板
    と、光源の発生した励起光を前記画像記録面に照射させ
    るとともに画像記録面上の励起光照射位置において放射
    線の吸収・蓄積量に応じて生じる発光を発光検出装置に
    導くために、前記画像記録面の曲率中心を通って画像記
    録面に直交する光路を提供する鏡筒とを具備した放射線
    画像読取装置において、前記画像記録面全域に渡る画像
    読取走査を実現する放射線画像読取方法であって、 前記画像記録面の中心軸線を回転軸線として前記放射線
    画像記録板を回転させる記録板駆動部と、 前記画像記録面の曲率中心を通るとともに前記画像記録
    面の中心軸線に対して直交する軸線を回転軸線として前
    記鏡筒を回転させる鏡筒駆動部とを備えて、 前記記録板駆動部によって画像記録面をその中心軸線回
    りに回転させながら、前記鏡筒駆動部によって鏡筒を一
    定方向に連続的に移動させることによって、画像記録面
    上を渦巻き状に読取走査することを特徴とした放射線画
    像読取方法。
  2. 【請求項2】 放射線を吸収・蓄積する球面状の画像記
    録面によって放射線画像を記録した放射線画像記録板
    と、光源の発生した励起光を前記画像記録面に照射させ
    るとともに画像記録面上の励起光照射位置において放射
    線の吸収・蓄積量に応じて生じる発光を発光検出装置に
    導くために、前記画像記録面の曲率中心を通って画像記
    録面に直交する光路を提供する鏡筒とを具備した放射線
    画像読取装置において、前記画像記録面全域に渡る画像
    読取走査を実現する放射線画像読取方法であって、 前記画像記録面の中心軸線を回転軸線として前記放射線
    画像記録板を回転させる記録板駆動部と、 前記画像記録面の曲率中心を通るとともに前記画像記録
    面の中心軸線に対して直交する軸線を回転軸線として前
    記鏡筒を回転させる鏡筒駆動部とを備えて、 前記鏡筒駆動部によって鏡筒を一定方向に一定量移動さ
    せる度に、前記記録板駆動部によって画像記録面をその
    中心軸線回りに1回転させることによって、画像記録面
    上を同心円状に読取走査することを特徴とした放射線画
    像読取方法。
  3. 【請求項3】 放射線を吸収・蓄積する球面状の画像記
    録面によって放射線画像を記録した放射線画像記録板
    と、光源の発生した励起光を前記画像記録面に照射させ
    るとともに画像記録面上の励起光照射位置において放射
    線の吸収・蓄積量に応じて生じる発光を発光検出装置に
    導くために、前記画像記録面の曲率中心を通って画像記
    録面に直交する光路を提供する鏡筒とを具備した放射線
    画像読取装置において、前記画像記録面全域に渡る画像
    読取走査を実現する放射線画像読取方法であって、 前記画像記録面の中心軸線を回転軸線として前記放射線
    画像記録板を回転させる記録板駆動部と、 前記画像記録面の曲率中心を通るとともに前記画像記録
    面の中心軸線に対して直交する軸線を回転軸線として前
    記鏡筒を回転させる鏡筒駆動部とを備えて、 前記鏡筒駆動部によって鏡筒の光軸と画像記録面との交
    差位置を画像記録面の一端側から他端側まで移動させる
    動作を、前記記録板駆動部によって画像記録面をその中
    心軸線回りに一定角度だけ回転させる度に繰り返すこと
    によって、画像記録面上を放射状に読取走査することを
    特徴とした放射線画像読取方法。
  4. 【請求項4】 放射線を吸収・蓄積する球面状の画像記
    録面によって放射線画像を記録した放射線画像記録板
    と、光源の発生した励起光を前記画像記録面に照射させ
    るとともに画像記録面上の励起光照射位置において放射
    線の吸収・蓄積量に応じて生じる発光を発光検出装置に
    導くために、前記画像記録面の曲率中心を通って画像記
    録面に直交する光路を提供する鏡筒とを具備した放射線
    画像読取装置において、前記画像記録面全域に渡る画像
    読取走査を実現する放射線画像読取方法であって、 前記画像記録面の曲率中心を通って画像記録面の中心軸
    線と直交する軸線を回転軸線として、前記放射線画像記
    録板を回転させる記録板駆動部と、 前記画像記録面の曲率中心を通るとともに前記放射線画
    像記録板の回転軸線に直交する軸線を回転軸線として前
    記鏡筒を回転させる鏡筒駆動部とを備えて、 前記鏡筒の光軸と画像記録面との交差位置を前記鏡筒駆
    動部によって画像記録面の一端側から他端側まで移動さ
    せる動作を、前記記録板駆動部によって画像記録面をそ
    の曲率中心回りに一定角度だけ回転させる度に繰り返す
    ことによって、球面上に一定間隔で母線を描くように画
    像記録面上を読取走査することを特徴とした放射線画像
    読取方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013015414A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Pulstec Industrial Co Ltd X線回折測定装置
JP2013104673A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Pulstec Industrial Co Ltd X線回折測定装置及びx線回折測定方法

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