JPH0654083B2 - 接合型カムシヤフトの製造方法 - Google Patents
接合型カムシヤフトの製造方法Info
- Publication number
- JPH0654083B2 JPH0654083B2 JP18411684A JP18411684A JPH0654083B2 JP H0654083 B2 JPH0654083 B2 JP H0654083B2 JP 18411684 A JP18411684 A JP 18411684A JP 18411684 A JP18411684 A JP 18411684A JP H0654083 B2 JPH0654083 B2 JP H0654083B2
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- Japan
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- shaft member
- journal
- camshaft
- cam
- piece
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K28/00—Welding or cutting not covered by any of the preceding groups, e.g. electrolytic welding
- B23K28/003—Welding in a furnace
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カム、ギアなどの別体ピースを軸部材に接合
してなるカムシャフトの製造方法に関する。
してなるカムシャフトの製造方法に関する。
(従来技術) 一般に内燃機関のカムシャフトは、その両端部および中
間部にジャーナルを備えており、通常、普通鋳鉄もしく
は合金鋳鉄のチル鋳物によってピース部と軸部を一体に
鋳造したものが用いられているが、近年、軽量化、コス
ト低減化のため、第3図に示すように、鋼管からなる軸
部材7に、別体ピースであるジャーナル8、カム9、ギ
ア10およびフロントオイルシール11を順次嵌合して位
置決めした後、これらの別体ピース8,9,10,11を軸
部材7と接合してなる組立式カムシャフトが開発されて
いる。
間部にジャーナルを備えており、通常、普通鋳鉄もしく
は合金鋳鉄のチル鋳物によってピース部と軸部を一体に
鋳造したものが用いられているが、近年、軽量化、コス
ト低減化のため、第3図に示すように、鋼管からなる軸
部材7に、別体ピースであるジャーナル8、カム9、ギ
ア10およびフロントオイルシール11を順次嵌合して位
置決めした後、これらの別体ピース8,9,10,11を軸
部材7と接合してなる組立式カムシャフトが開発されて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、このようにして製造した組立式カムシャフト
は、カムピースなどと同じく別体ピースであるジャーナ
ルピースを用意し、これを軸部材に組付けて接合しなけ
ればならないことから、組立工程において多くの手間を
とり生産性を低下させコストアップを招くばかりか、カ
ムシャフト全体としての部品点数が増加し軽量化が阻ま
れるという問題点がある。
は、カムピースなどと同じく別体ピースであるジャーナ
ルピースを用意し、これを軸部材に組付けて接合しなけ
ればならないことから、組立工程において多くの手間を
とり生産性を低下させコストアップを招くばかりか、カ
ムシャフト全体としての部品点数が増加し軽量化が阻ま
れるという問題点がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記の問題点を解決するもので、その技術的手
段は、別体ピースであるカム、ギアなどを予めジャーナ
ルに相当する部分を細径とした鋼管製軸部材に嵌合位置
決めしたのち接合し、得られた接合体の所定部分を高周
波焼入れによって表面硬化処理し、該硬化処理部分をジ
ャーナルに構成するもので、これにより、ジャーナルと
しての別体ピースを廃止し、生産性向上および軽量化を
達成することができる。
段は、別体ピースであるカム、ギアなどを予めジャーナ
ルに相当する部分を細径とした鋼管製軸部材に嵌合位置
決めしたのち接合し、得られた接合体の所定部分を高周
波焼入れによって表面硬化処理し、該硬化処理部分をジ
ャーナルに構成するもので、これにより、ジャーナルと
しての別体ピースを廃止し、生産性向上および軽量化を
達成することができる。
軸部材の表面硬化方法として窒化、浸炭なども考えられ
るが、これは全体硬化処理であり、軸部材の曲がりを矯
正する歪取りで折損する虞がある。高周波焼入れでは軸
部材の所定部分のみを局部的に硬化させてジャーナルを
構成できるため、折損の問題は生じない。軸部材の材質
については、炭素量が少ないと、高周波焼入れによる表
面処理部分の硬さがジャーナルとして不足し、逆に、炭
素量が多いと、高周波焼入れ時に割れが発生する虞があ
り、このようなことから炭素量0.25〜0.55wt%の鋼管を
用いるのが好ましい。
るが、これは全体硬化処理であり、軸部材の曲がりを矯
正する歪取りで折損する虞がある。高周波焼入れでは軸
部材の所定部分のみを局部的に硬化させてジャーナルを
構成できるため、折損の問題は生じない。軸部材の材質
については、炭素量が少ないと、高周波焼入れによる表
面処理部分の硬さがジャーナルとして不足し、逆に、炭
素量が多いと、高周波焼入れ時に割れが発生する虞があ
り、このようなことから炭素量0.25〜0.55wt%の鋼管を
用いるのが好ましい。
別体ピースのカムの材質は、その機能上耐摩性に優れた
特殊焼結合金を用いるものとする。これは予備焼結体の
状態で軸部材に嵌合組付けた後、炉内に装入して加熱処
理を行ない、本焼結および液相焼結反応を利用して、軸
部材と、金属的な接合(拡散接合)を行わせしめるもの
である。その際、炉中熱処理時において鋼管製軸部材の
脱炭を起こさせないため、炉内雰囲気をアンモニア分解
ガス(露点−30℃以下)とし、この雰囲気ではカムピー
スの焼結雰囲気条件をも満足するものとなる。もし、脱
炭を生ずると、高周波焼入れ時に十分な表面硬さが得ら
れなくなる。
特殊焼結合金を用いるものとする。これは予備焼結体の
状態で軸部材に嵌合組付けた後、炉内に装入して加熱処
理を行ない、本焼結および液相焼結反応を利用して、軸
部材と、金属的な接合(拡散接合)を行わせしめるもの
である。その際、炉中熱処理時において鋼管製軸部材の
脱炭を起こさせないため、炉内雰囲気をアンモニア分解
ガス(露点−30℃以下)とし、この雰囲気ではカムピー
スの焼結雰囲気条件をも満足するものとなる。もし、脱
炭を生ずると、高周波焼入れ時に十分な表面硬さが得ら
れなくなる。
軸部材のジャーナルに相当する部分を高周波加熱すると
き、この部分に隣接するカムピースも同時に加熱される
こととなるが、この場合、カムピースの加熱温度が高す
ぎると、焼入れ時に微少な割れが発生することがあるた
め、高周波加熱はカムピースにケイ素鋼板を覆って行な
い、カムピースの異常加熱を防止するものとする。
き、この部分に隣接するカムピースも同時に加熱される
こととなるが、この場合、カムピースの加熱温度が高す
ぎると、焼入れ時に微少な割れが発生することがあるた
め、高周波加熱はカムピースにケイ素鋼板を覆って行な
い、カムピースの異常加熱を防止するものとする。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を図について説明すると、第1
図は本発明方法により製造されたカムシャフトを示す概
略側面図で、このカムシャフトは、鋼管からなる軸部材
1と、該軸部材1の所定位置に嵌合固定されたカム2、
ディストリビュータギア3およびフロントオイルシール
4とより構成され、軸部材1のカム2,2間の所定箇所
は、高周波焼入れにより表面硬化処理が施されジャーナ
ル5を構成している。該ジャーナル5の下部側には第2
図にも示すように油穴6が穿設され、鋼管製軸部材1の
内部は油通路とされている。
図は本発明方法により製造されたカムシャフトを示す概
略側面図で、このカムシャフトは、鋼管からなる軸部材
1と、該軸部材1の所定位置に嵌合固定されたカム2、
ディストリビュータギア3およびフロントオイルシール
4とより構成され、軸部材1のカム2,2間の所定箇所
は、高周波焼入れにより表面硬化処理が施されジャーナ
ル5を構成している。該ジャーナル5の下部側には第2
図にも示すように油穴6が穿設され、鋼管製軸部材1の
内部は油通路とされている。
前記油穴6はジャーナル5のみでなくカム2にも設ける
ことができ、油穴6の機能によってはカム2のみに設け
てもよく、この場合、カム2のベース側部分に油穴6を
設けるものとする。ここでは、製品として要求された加
工精度を確保するため、ジャーナル5表面には研削によ
り仕上げ加工が施されているが、ジャーナル5の研削仕
上げ加工は場合により省略することができる。
ことができ、油穴6の機能によってはカム2のみに設け
てもよく、この場合、カム2のベース側部分に油穴6を
設けるものとする。ここでは、製品として要求された加
工精度を確保するため、ジャーナル5表面には研削によ
り仕上げ加工が施されているが、ジャーナル5の研削仕
上げ加工は場合により省略することができる。
上記カムシャフトを製造する際は、先ず、炭素量0.25〜
0.55wt%の鋼管より所要寸法の軸部材1を得、そのジャ
ーナルに相当する適所を一般部より細径に形成すると共
に、該適所に油穴6を穿設する。一方、軸部材1とは別
途に、別体ピースとしてのカム2、ディストリビュータ
ギア3およびフロントオイルシート4を焼結合金または
溶製材より製作し、特にカム2の材質はその機能上耐摩
性に優れた特殊焼結合金を用いる。
0.55wt%の鋼管より所要寸法の軸部材1を得、そのジャ
ーナルに相当する適所を一般部より細径に形成すると共
に、該適所に油穴6を穿設する。一方、軸部材1とは別
途に、別体ピースとしてのカム2、ディストリビュータ
ギア3およびフロントオイルシート4を焼結合金または
溶製材より製作し、特にカム2の材質はその機能上耐摩
性に優れた特殊焼結合金を用いる。
次に、軸部材1にカム2、ディストリビュータギア3お
よびフロントオイルシール4を順次に嵌合組付けて所定
位置にて位置決めし、位置決め固定後、前記部材2,
3,4と軸部材1とを、脱炭を置こさせないアンモニア
分解ガス雰囲気の炉内において一体に拡散接合する。こ
の後、軸部材1のジャーナル5に相当する部分に高周波
焼入れにより表面硬化処理を施し、該表面硬化処理部分
を研削加工により精度良く仕上げ、これにより上記カム
シャフトが完成する。
よびフロントオイルシール4を順次に嵌合組付けて所定
位置にて位置決めし、位置決め固定後、前記部材2,
3,4と軸部材1とを、脱炭を置こさせないアンモニア
分解ガス雰囲気の炉内において一体に拡散接合する。こ
の後、軸部材1のジャーナル5に相当する部分に高周波
焼入れにより表面硬化処理を施し、該表面硬化処理部分
を研削加工により精度良く仕上げ、これにより上記カム
シャフトが完成する。
(発明の効果) 上述のように本発明によれば、軸部材の高周波焼入れを
施した部分がジャーナルとなるので、軸部材にジャーナ
ルピースを組付ける手間が省け生産性が向上するととも
に、従来に比べジャーナルピースの分だけ重量が軽減す
るカムシャフトを製造できる。しかも、ジャーナルに相
当する部分を予め細径としたことにより、シリンダヘッ
ドへの組付けに際してこの部分を位置決めに利用するこ
とができ、組付性が著しく向上する。
施した部分がジャーナルとなるので、軸部材にジャーナ
ルピースを組付ける手間が省け生産性が向上するととも
に、従来に比べジャーナルピースの分だけ重量が軽減す
るカムシャフトを製造できる。しかも、ジャーナルに相
当する部分を予め細径としたことにより、シリンダヘッ
ドへの組付けに際してこの部分を位置決めに利用するこ
とができ、組付性が著しく向上する。
第1図は本発明に係るカムシャフトを示す概略側面図、 第2図は第1図のA−A断面図、 第3図は従来のカムシャフトを示す概略側面図である。 1……軸部材、2……カム、3……ディストリビュータ
ギア、4……フロントオイルシール、5……ジャーナ
ル。
ギア、4……フロントオイルシール、5……ジャーナ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今橋 邦彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 永礼 一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 竹本 恵英 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−116324(JP,A) 特開 昭59−37217(JP,A) 実願 昭53−22328号(実開 昭54− 127008号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U)
Claims (1)
- 【請求項1】予めジャーナルに相当する部分を細径とし
た鋼管からなる軸部材に、カム、ギアなどの別体ピース
を順次嵌合して位置決めした後、該別体ピースと前記軸
部材とを接合し、該軸部材のジャーナルに相当する部分
に、高周波焼入れにより表面硬化処理を施すことを特徴
とする接合型カムシャフトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18411684A JPH0654083B2 (ja) | 1984-09-03 | 1984-09-03 | 接合型カムシヤフトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18411684A JPH0654083B2 (ja) | 1984-09-03 | 1984-09-03 | 接合型カムシヤフトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6163383A JPS6163383A (ja) | 1986-04-01 |
JPH0654083B2 true JPH0654083B2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=16147659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18411684A Expired - Lifetime JPH0654083B2 (ja) | 1984-09-03 | 1984-09-03 | 接合型カムシヤフトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654083B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3777079B2 (ja) * | 2000-02-17 | 2006-05-24 | 日本ピストンリング株式会社 | カムシャフト |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54127008U (ja) * | 1978-02-24 | 1979-09-04 | ||
JPS57171159A (en) * | 1981-04-13 | 1982-10-21 | Toyota Motor Corp | Manufacture of cam shaft |
JPS597033A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ラジアルタイヤ製造装置 |
JPS5937217A (ja) * | 1982-08-26 | 1984-02-29 | Toyota Motor Corp | 焼結接合カムシヤフト |
JPS59116324A (ja) * | 1982-12-24 | 1984-07-05 | Kasuya Seikou Kk | 内燃機関の動弁用パイプ成形カムシヤフト |
FR2541720B1 (fr) * | 1983-02-24 | 1987-05-22 | Citroen Sa | Arbre a cames frittees collees |
-
1984
- 1984-09-03 JP JP18411684A patent/JPH0654083B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6163383A (ja) | 1986-04-01 |
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