JPH0653970U - クリップ形イオン活量測定用複合電極 - Google Patents

クリップ形イオン活量測定用複合電極

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JPH0653970U
JPH0653970U JP4343792U JP4343792U JPH0653970U JP H0653970 U JPH0653970 U JP H0653970U JP 4343792 U JP4343792 U JP 4343792U JP 4343792 U JP4343792 U JP 4343792U JP H0653970 U JPH0653970 U JP H0653970U
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昌春 山里
芳紀 柳田
明彦 加藤
裕子 金野
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東亜電波工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 肉厚の薄い被測定物体でも確実に、高精度に
イオン活量を測定することができる構造簡単なイオン活
量測定用電極を提供する。 【構成】 電極本体1をクリップ部2とハンドル部3と
を備えたクリップ形状に形成し、クリップ部2の片方の
挟持面のほぼ中心位置に円形或は楕円形平面のイオン活
量感応部10を配置し、また、イオン活量感応部10を
中心にしてその周囲にほぼ長方形平面の比較電極の液絡
部11を配置する。さらに、液絡部11に隣接して電極
本体1の内部に比較電極の内部電解質溶液12を充填
し、この内部電解質溶液12中に比較電極の内極13を
配置する。イオン活量感応部10及び比較電極内極13
にはそれぞれリード線15及び16を接続し、これらリ
ード線15、16を図示しない測定処理回路に接続し、
イオン活量感応部10の発生起電力と比較電極の発生起
電力の電位差からpHなどのイオン活量を測定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はpHなどのイオン活量の測定に用いられるイオン活量測定用複合電極 に関し、特に、電極本体をクリップ形状とし、その片面にイオン活量感応部と比 較電極液絡部とを配したクリップ形イオン活量測定用複合電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大気中に放出される酸性物質が増え、これが霧や雨水に溶け込んで生じ る酸性霧や酸性雨によって環境破壊を引き起こしており、これが大きな社会問題 となっている。このため、これら酸性霧や酸性雨の測定が急務となっている。
【0003】 ところで、霧や雨水中に溶け込む酸性物質の量は、その降り始めの初期に最も 濃度が高くなるため、微量の試料での測定が不可欠となる。また、環境への影響 という点では植物の葉などに付着したものをそのままダイレクトに測定できるこ とが最も望ましい。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のイオン活量測定用電極は、構造上、肉厚の薄い被測定物 体やこの物体に付着した微量の試料の測定には不向きであり、また、シート状の イオン活量測定用電極も開発されているが、測定すべき試料を紙などに一度吸着 させてからでないと測定できない等の制約があり、ダイレクトな測定が行なえな いので正確さに欠ける、即ち測定結果が信頼性に欠けるという欠点があった。
【0005】 従って、本考案の目的は、植物の葉のような肉厚の薄い固体の表面の微量な試 料のイオン活量でもダイレクトに、正確に測定することができる構造簡単なクリ ップ形イオン活量測定用複合電極を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的は本考案に係るクリップ形イオン活量測定用複合電極によって達成さ れる。要約すれば、本考案は、クリップ部及びハンドル部を備えたクリップ形状 の電極本体と、前記クリップ部の挟持面の片方の面に配置されたイオン活量感応 部及び比較電極液絡部とを具備し、前記クリップ部にて被測定物体を挟持してイ オン活量を測定することを特徴とするクリップ形イオン活量測定用複合電極であ る。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0008】 図1は本考案によるクリップ形イオン活量測定用複合電極の一実施例を示す概 略斜視図であり、図2に電極本体のクリップ部を開いた状態を示す。また、図3 は図1の複合電極の要部を断面にして示す概略側面図である。図示するように本 実施例のイオン活量測定用複合電極は、その電極本体1が例えば絶縁性プラスチ ック材料によりクリップ形状に形成されている。なお、図2ではイオン活量感応 部10と比較電極の液絡部11の配置関係を示すために電極本体1のクリップ部 2を開いているが、通常、クリップ部2は、図1に示すように、ハンドル部3に 設けられた図示しないバネによって加圧閉鎖状態にある。
【0009】 クリップ部2の片方の挟持面には、そのほぼ中心位置に、円形或は楕円形平面 のイオン活量感応部10が配置されており、また、このイオン活量感応部10を 中心にしてその周囲にはほぼ長方形平面の比較電極の液絡部11が配置されてい る。この場合、液絡部11はイオン活量感応部10と同一面に同一高さに配置す ることが好ましい。さらに、液絡部11に隣接して電極本体1の内部には比較電 極の内部電解質溶液(内部液)12が充填されており、かつこの内部電解質溶液 12中に比較電極の内極13が配置されている。なお、内部電解質溶液12は電 解質シール部材14によって外部に漏出しないようになっている。
【0010】 上記イオン活量感応部10及び比較電極内極13にはそれぞれリード線15及 び16が電気的に接続されており、これらリード線15、16は電極本体1に形 成されたリード線導出部を通ってハンドル部3の端部より外部に導出されており 、イオン活量感応部10の発生起電力と比較電極の発生起電力を図示しない測定 処理回路に供給してそれらの電位差からpHなどのイオン活量を測定できるよう になっている。
【0011】 一方、電極本体1のクリップ部2の対向する挟持面には例えばゴム、スポンジ 等の滑り止めシート17が固着されており、クリップ部2で挟持した肉厚の薄い 被測定物体を確実に保持、固定できるように構成されている。
【0012】 上記イオン活量感応部10としては金属酸化物の感応膜、難溶性金属塩を加圧 成形した固体感応膜等の公知の種々の感応膜が使用でき、また、内部電解質溶液 12としては公知の飽和塩化カリウム溶液等が使用できる。
【0013】 このように構成すると、電極本体1のハンドル部3の両自由端部を内方へ押圧 することにより、図2に示すようにクリップ部2が開くから、このクリップ部2 に測定すべき肉厚の薄い物体を挟んでそのイオン活量を、或はその物体に付着し た試料のイオン活量を測定することができる。このため、たとえ肉厚が薄くても 被測定物体の位置がずれることがないから、被測定物体の表面の所望位置のイオ ン活量、或は表面に付着した試料のイオン活量をダイレクトに、正確に測定する ことができる。しかも、イオン活量感応部10と比較電極の液絡部11が同一面 に配置されているので、極めて微量な試料でもそのイオン活量が高精度に計測で きる。かくして、本考案によるイオン活量測定用複合電極は、例えば植物の葉を 挟んでこの葉の表面に付着した微量な試料のイオン活量を高精度に、かつダイレ クトに測定することができるから、酸性霧や酸性雨の環境に対する影響を分析す る上で非常に有益である。
【0014】 なお、本実施例では、クリップ形状の電極本体1として図1に示す長さAが約 80mm、幅Bが約30mm、厚さCが約10mmの外形寸法のものを使用し、 イオン活量感応部10として酸化イリジウムの感応膜を使用して植物の葉に付着 した微量の試料のpHを計測したところ、好結果が得られた。勿論、本考案は図 示した寸法、形状、構造のものに限定されるものではない。また、電極本体、イ オン活量感応部、内部電解質溶液、内極等の構成や形状、使用する材料等は実施 例のものに限定されるものではない。
【0015】
【考案の効果】
以上の説明で明白なように、本考案によるイオン活量測定用複合電極は、電極 本体のクリップ部にて被測定物体を挟持することができるから、被測定物体が確 実に保持、固定され、たとえ肉厚が薄くても被測定物体の位置がずれることがな い。従って、被測定物体の表面の所望位置のイオン活量、或は表面に付着した試 料のイオン活量をダイレクトに、正確に測定することができるという顕著な効果 がある。また、構成も簡単であるので製造から組立てまでの工程において熟練し た技術を必要とせず、安価に製造できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるクリップ形イオン活量測定用電極
の一実施例を示す概略斜視図である。
【図2】図1のイオン活量測定用電極のクリップ部を開
いた状態を示す概略斜視図である。
【図3】図1のイオン活量測定用電極の要部を断面にし
て示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 電極本体 2 クリップ部 3 ハンドル部 10 イオン活量感応部 11 液絡部 12 内部電解質溶液 13 内極 14 電解質シール部材 15、16 リード線 17 滑り止めシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 金野 裕子 埼玉県狭山市大字北入曽613番地 東亜電 波工業株式会社狭山工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリップ部及びハンドル部を備えたクリ
    ップ形状の電極本体と、前記クリップ部の挟持面の片方
    の面に配置されたイオン活量感応部及び比較電極液絡部
    とを具備し、前記クリップ部にて被測定物体を挟持して
    イオン活量を測定することを特徴とするクリップ形イオ
    ン活量測定用複合電極。
JP1992043437U 1992-05-29 1992-05-29 クリップ形イオン活量測定用複合電極 Expired - Lifetime JP2573521Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1992043437U JP2573521Y2 (ja) 1992-05-29 1992-05-29 クリップ形イオン活量測定用複合電極

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JPH0653970U true JPH0653970U (ja) 1994-07-22
JP2573521Y2 JP2573521Y2 (ja) 1998-06-04

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ID=12663678

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095344A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Nagasaki Univ 植物体の適応応答測定装置及び植物体の適応応答測定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2573521Y2 (ja) 1998-06-04

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