JPH0590359U - 比較電極 - Google Patents
比較電極Info
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- JPH0590359U JPH0590359U JP3670292U JP3670292U JPH0590359U JP H0590359 U JPH0590359 U JP H0590359U JP 3670292 U JP3670292 U JP 3670292U JP 3670292 U JP3670292 U JP 3670292U JP H0590359 U JPH0590359 U JP H0590359U
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固体の側面や下面等の特殊な測定条件下でも
簡単かつ確実に使用できる構造簡単で小型な比較電極を
提供する。 【構成】 例えばシリコンゴムよりなる平面ほぼ長方形
状の電極本体1の内部中央に金属の内部電極2を固定
し、この内部電極2の背面に例えば導電ゴム3を介して
リード線4を固定し、このリード線4を内部電極2と電
気的に接続する。一方、電極本体1の表面には、内部電
極2の発生電位を一定にするために、塩素イオン濃度及
びpHが一定となるような電解質溶液を吸収させた粘着
性高分子ゲルシート5を内部電極2と電気的にも機械的
にも接触させた状態で取り付ける。この粘着性高分子ゲ
ルシート5は従来の比較電極の内部液及び液絡部に相当
する機能を有するから、上記構成により比較電極が形成
される。
簡単かつ確実に使用できる構造簡単で小型な比較電極を
提供する。 【構成】 例えばシリコンゴムよりなる平面ほぼ長方形
状の電極本体1の内部中央に金属の内部電極2を固定
し、この内部電極2の背面に例えば導電ゴム3を介して
リード線4を固定し、このリード線4を内部電極2と電
気的に接続する。一方、電極本体1の表面には、内部電
極2の発生電位を一定にするために、塩素イオン濃度及
びpHが一定となるような電解質溶液を吸収させた粘着
性高分子ゲルシート5を内部電極2と電気的にも機械的
にも接触させた状態で取り付ける。この粘着性高分子ゲ
ルシート5は従来の比較電極の内部液及び液絡部に相当
する機能を有するから、上記構成により比較電極が形成
される。
Description
【0001】
本考案はpHなどのイオン活量の測定に用いられる比較電極に関し、特に、粘 着性高分子ゲルシートに内部液及び液絡部に相当する機能を有せしめた比較電極 に関する。
【0002】
周知のように、pHなどのイオン活量の測定に用いられる比較電極は内部にカ ロメルや銀/塩化銀等を用いた内部電極を備え、また、発生起電力を一定にし、 かつ検体との接液部での起電力(液絡部電位)を最小にするために、高濃度の塩 化カリウムからなる内部液を含んでいる。従って、これらの構成要素の制約から 従来はガラス管のような筒状の形状(通常は円筒形状)を有する電極本体内に上 記内部電極や内部液が収容され、この筒状の電極本体の先端に液絡部を配した構 成を有している。なお、比較電極からの発生起電力はリード線を通じて測定処理 回路に送られ、同じく測定処理回路に供給されるpH電極のようなイオン電極か らの出力電圧との電位差によって、pHなどのイオン活量が測定される。
【0003】
このような筒状の電極本体の先端に液絡部を配した構成の従来の比較電極によ っても溶液や固体の上部平面のイオン活量を測定する場合には特に大きな支障は 来たさない。しかしながら、固体の側面や下面等のイオン活量を測定しようとし た場合には、液切れを生じたり、手で押さえ続けなければならないなどの制約が あり、事実上これら固体の側面や下面等のイオン活量は測定できないという欠点 があった。
【0004】 従って、本考案の目的は、固体の側面や下面等の特殊な測定条件下でも確実に 使用できる構造簡単で小型な比較電極を提供することである。
【0005】
上記目的は本考案に係る比較電極によって達成される。要約すれば、本考案は 、塩素イオン濃度及びpHが一定となるような電解質溶液を吸収させた粘着性高 分子ゲルシートを電極本体の表面に取り付け、該ゲルシートに接触して一定の電 位を発生する金属の内部電極を前記電極本体の内部に配置したことを特徴とする 比較電極である。
【0006】 本考案の一実施例においては、前記粘着性高分子ゲルシートとしてポリアクリ ル酸系含水ゲルが使用される。
【0007】
以下、本考案の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0008】 図1は本考案による比較電極の一実施例を示す概略断面図、図2はその分解斜 視図である。図示するように本実施例の比較電極は、例えばシリコンゴムよりな る平面ほぼ長方形状の電極本体1の内部中央に金属の内部電極2を固定し、この 内部電極2の背面に例えば導電ゴム3を介してリード線4を固定し、このリード 線4を内部電極2と電気的に接続する。このリード線4の他端は図示しない測定 処理回路に接続される。
【0009】 一方、電極本体1の表面には、内部電極2の発生電位を一定にするために、塩 素イオン濃度及びpHが一定となるような電解質溶液を吸収させた粘着性高分子 ゲルシート5を内部電極2と電気的にも機械的にも接触させた状態で取り付ける 。このように塩素イオン濃度及びpHが一定な粘着性高分子ゲルシート5を電極 本体1の表面に取り付けると、この粘着性高分子ゲルシート5が従来の比較電極 の内部液及び液絡部に相当する機能を有することになるから、上記構成により比 較電極が形成されたことになる。
【0010】 なお、本実施例では上記粘着性高分子ゲルシート5としてポリアクリル酸系含 水ゲルを使用した。また、電極本体1として縦方向の寸法Aが約60mm、横方 向の寸法Bが約50mm、厚さCが約10mmの外形寸法を有する平面ほぼ長方 形のシリコンゴムを使用した。
【0011】 このように構成すると、内部液及び液絡部に相当する機能を有するのが粘着性 高分子ゲルシート5であるため、固体の側面や下面等に固定しても従来の比較電 極のように液切れを生じるようなことはなく、しかも、粘着性を有するので、固 体の側面や下面等に簡単かつ確実に固定でき、手で押さえ続けなければならない などの制約がない。従って、従来不可能であった検体の種々の部位のイオン活量 を確実に測定することができる。例えば、人体を含む生体の種々の部位のイオン 活量を測定するのに非常に有効である。
【0012】 なお、上記実施例ではリード線4を導電ゴム3を介して内部電極2に電気的に 接続したが、これは比較電極を検体に固定した際に、或は比較電極の取り扱い時 に、リード線4が引っ張られたりしても内部電極2との電気接続を確保するため の一手段であるので、導電ゴムは必ずしも必要ではないし、他の手段を使用して もよい。また、電極本体、内部電極、粘着性高分子ゲルシート等の構成や形状、 使用する材料等は実施例のものに限定されるものではない。
【0013】
上述のように、本考案による比較電極は、塩素イオン濃度及びpHが一定とな るような電解質溶液を吸収させた粘着性高分子ゲルシートを電極本体の表面に取 り付け、この粘着性高分子ゲルシートに比較電極の内部液及び液絡部に相当する 機能を持たせたので、固体の側面や下面等に簡単かつ確実に固定でき、従来不可 能であった検体の種々の部位のイオン活量を確実に測定することができる。また 、電極自体の構成も簡単であるので製造から組立てまでの工程において熟練した 技術を必要とせず、安価に製造できる。その上、小型に形成できるから、例えば 人体を含む生体の種々の部位のイオン活量を測定するのに非常に好便である等の 顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による比較電極の一実施例を示す概略断
面図である。
面図である。
【図2】図1の比較電極を分解して示す概略斜視図であ
る。
る。
1 電極本体 2 内部電極 3 導電ゴム 4 リード線 5 粘着性高分子ゲルシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 金野 裕子 埼玉県狭山市大字北入曽613番地 東亜電 波工業株式会社狭山工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 塩素イオン濃度及びpHが一定となるよ
うな電解質溶液を吸収させた粘着性高分子ゲルシートを
電極本体の表面に取り付け、該ゲルシートに接触して一
定の電位を発生する金属の内部電極を前記電極本体の内
部に配置したことを特徴とする比較電極。 - 【請求項2】 前記粘着性高分子ゲルシートがポリアク
リル酸系含水ゲルであることを特徴とする請求項1の比
較電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992036702U JP2582658Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 比較電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992036702U JP2582658Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 比較電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590359U true JPH0590359U (ja) | 1993-12-10 |
JP2582658Y2 JP2582658Y2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=12477105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992036702U Expired - Lifetime JP2582658Y2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 比較電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582658Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6396453U (ja) * | 1986-12-11 | 1988-06-22 | ||
JPH0384449A (ja) * | 1989-08-29 | 1991-04-10 | Taiyo Yuden Co Ltd | イオンセンサ及びセンサプレート |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP1992036702U patent/JP2582658Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6396453U (ja) * | 1986-12-11 | 1988-06-22 | ||
JPH0384449A (ja) * | 1989-08-29 | 1991-04-10 | Taiyo Yuden Co Ltd | イオンセンサ及びセンサプレート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2582658Y2 (ja) | 1998-10-08 |
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