JPH0653960B2 - Pd−Ni合金めつき液の再生方法 - Google Patents

Pd−Ni合金めつき液の再生方法

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JPH0653960B2
JPH0653960B2 JP7425287A JP7425287A JPH0653960B2 JP H0653960 B2 JPH0653960 B2 JP H0653960B2 JP 7425287 A JP7425287 A JP 7425287A JP 7425287 A JP7425287 A JP 7425287A JP H0653960 B2 JPH0653960 B2 JP H0653960B2
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隆 木名瀬
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、Pd−Ni合金めつき液の再生方法に関する
ものであり、特にはPd−Ni合金めつき浴中に蓄積し
た劣化有機添加剤の活性炭処理に際しての吸着率の向上
のため、酸化処理を行うことを特徴とするPd−Ni合
金めつき液の再生方法に関する。本発明は、近時有用性
の高まりつつあるPd−Ni合金めつきを効果的にしか
も経済的に断続して実施することを可能とする。
発明の背景 Pd−Ni合金めつきは、時計、ネツクレス、ネクタイ
ピン等の装飾用としてのRh、Au等のめつきまた電気
・電気機器部品や光学機器部品用のRh等のめつきにお
いて下地めつきとして使用されている。Rhを例にとる
と、Rhは化学的にきわめて安定である他、鏡面反射率
が高く、硬度も大きく、耐熱性や耐摩耗性も良好であ
り、比較的電気抵抗も低いことから、装飾用のみなら
ず、接点をはじめとする様々の電気・電子部品や反射鏡
その他の光学機器部品等の工業用途へのRhめつきの需
要が拡大しつつある。こうしたRhめつきはニツケルの
フラツシユめつき上に施されていたが、NiとRhとの
電位差による電位腐食を防止するため、現在では間にP
d−Niめつきを挟んだNi+Pd−Ni+Rhの形で
めつきが為されている。
更に、Pdの接触抵抗が低いことからコネクタ、リード
スイツチ等の接点その他の電気・電子機器部品用にPd
−Ni合金めつき自体が使用されている。
従来技術とその問題点 Pd−Ni合金めつき浴には、光沢剤及びピツト防止剤
として有機添加剤が含まれている。めつき操業中、これ
ら有機添加剤は、陽極酸化、陰極還元或いは自然分解に
より劣化しやすい。有機添加剤が劣化した場合、各々目
的とする効果を示さなくなるばかりでなく、無添加時よ
りもめつき表面特性及びめつき膜品質特性をかえつて悪
くすることとなる。
そこで、Pd−Ni合金めつき液の操業においては、劣
化有機添加剤の悪影響を抑制する為に、有機添加剤を多
量に追加投入しているが、過度の有機添加剤添加による
機能(応力、硬度等)低下が認められた。
活性炭処理によつて有機物を吸着する技術は知られてい
るが、劣化有機添加剤の多くは活性炭に吸着せず、それ
らの蓄積が不可避的に生じた。従つて、新しい添加剤を
加えることによる補償に限界が来た時点でめつき液の更
新を行う必要性があり、めつき操業の経済性及び継続性
を損つていた。
めつき浴の性能をハルセルテスト等で常時検討する必要
があり、めつき操業を手間のかかるものとしていた。p
dのような高価な金属を含むめつき浴の更新は最小限に
抑制せねばならない。
発明の目的 本発明は、活性炭処理を効果的に行うことによりPd−
Ni合金めつき液を再生する技術を確立することを目的
とする。併せて、本発明は、過度の添加剤添加によるめ
つき膜機能低下を防止することも目的とする。
発明の概要 活性炭は、いまだ劣化していない効力のある有機添加剤
は吸着するが、有機添加剤劣化物はほとんど吸着しな
い。そこで、この劣化有機添加剤を活性炭に吸着させる
方法について検討を加えた結果酸化処理が最適であるこ
とが判明した。従つて、Pd−Ni合金めつき浴中に蓄
積した劣化有機添加剤を活性炭で吸着除去するに際して
事前に酸化処理を行うことによりこれら劣化有機添加剤
の吸着率を著しく向上させることが可能となる。
斯くして、本発明は、Pd−Ni合金めつき液中に蓄積
した劣化有機添加剤を活性炭により吸着除去する活性炭
処理に際して、予じめ該Pd−Ni合金めつき液を酸化
処理しておくことを特徴とするPd−Ni合金めつき液
の再生方法を提供する。
ここで、「活性炭処理」とは、活性炭をめつき液に添加
して混合する方法、粒状活性炭堆積床にめつき液を通す
方法等を含めて活性炭とめつき液とを接触し、活性炭の
吸着力を利用して不純物を吸着除去する方法を包括す
る。
発明の具体的説明 Pd−Ni合金めつき液は次のような標準的組成及びめ
つき条件下で操業されるめつき液である: めつき液組成 Pd 10〜15g/ Ni 10〜15g/ アンモニア pH 8〜9 有機添加剤 光沢剤 10g/ ピツト防止剤 10ml/ めつき条件 DK 1〜3A/dm2 液温 30〜40℃ 陽極 pt又はRhメツキTi板 光沢剤としては例えばスルフオン酸塩が用いられそして
ピツト防止剤としては燐酸エステル等の界面活性剤が用
いられる。Pd−Ni合金めつき液においては、これら
有機添加剤が比較的多量に含まれること、有機添加剤の
劣化が起りやすくまた劣化が起こるとめつき特性が悪化
すること、高品質のめつき膜維持のためには有機添加剤
の管理が非常に重要であり、そのため有機添加剤の劣化
物の一定水準以上への蓄積を極力排除する必要性がある
こと、高価なPdを含むめつき液のためめつき液の更新
間隔をなるだけ長くする必要性があること等の理由で、
とりわけ、劣化有機不純物の除去によるめつき液の再生
が望まれるのである。
Pd−Ni合金めつき液の劣化状況の診断は例えばハル
セルテストにより実施することができる。ハルセルテス
トとは、平行ではなく一定の角度を保つて即ち極間距離
を連続的に変化せしめた陽極と陰極とを備える小形めつ
き槽に被診断めつき液を入れ、電流密度の変化による電
着面状態を観察し、正常時のテストと対比してめつき液
を診断する方法である。Pd−Ni合金めつき液におい
ては、光沢剤等の添加剤の効果は、電流密度に制約があ
り、低電流部で光沢が悪くなると光沢剤の不足である事
を示し、高電流部でコゲ状結晶のめつきとなると添加剤
の分解物による影響が出て来た事を示す。
Pd−Ni合金めつきの操業中、めつき槽からめつき液
の一部は適度な間隔で(連続も可)抜出され、本発明に
従う再生を受けた後めつき槽に戻される。
抜出しめつき液は、液量測定及び含有金属濃度分析測定
を受けた後、酸化処理を受ける。酸化処理は、過酸化水
素、過塩素酸、過マンガン酸カリウム等の酸化薬剤の添
加或いは酸素の吹込みその他任意の方法が採用できる。
要は、有機物質に適度の酸化作用を及ぼしうる酸化剤で
あればいずれも使用可能であり、めつき液全体に分散せ
しめられる。
めつき液は、めつき操業温度そのままでもよいが、酸化
剤投入後加温して沸騰させるのが効果的である。
酸化処理タンクはポリエチレン、ポリプロピレン等のプ
ラスチツク製としそして加温ヒータは石英の材質が適例
の一つである。
こうして酸化処理を施しためつき液は、活性炭処理を受
ける。活性炭処理は、例えば処理タンクに導入しためつ
き液に活性炭を適宜量一般に5〜20g/添加し、2
0〜100分程度撹拌することによつて実施される。活
性炭の添加量及び撹拌時間は、めつき液の劣化度、活性
炭の種類や粒度、撹拌効率等に応じて適宜選択される。
撹拌後にピツト防止剤の泡が立たなくなれば処理効果が
出たことのめやすとなり、泡があれば再度活性炭を添加
して再処理すればよい。液温は操業温度そのままでよい
し或いは50℃位まで加温してもよい。
この活性炭処理によつて、有機添加剤は、劣化したもの
を含めて充分に吸着除去されている。酸化処理を施さず
に活性炭処理を行うと劣化有機添加剤が吸着除去できな
かつたため、活性炭処理の意味がなかつたわけである
が、本発によつて劣化した有機添加剤が除去しうるの
で、めつき槽内の劣化有機添加剤水準が一定水準以下に
維持される。
活性炭処理ずみのめつき液は活性炭を完全に除去するべ
く吸引ろ過、減圧ろ過等のろ過段階を経てめつき槽に戻
される。返送前に、所要量の光沢剤及びピツト防止剤が
添加される。液量及び含有金属濃度調整も適宜行われ
る。
酸化処理前に予備的な活性炭処理を行うことも好適な実
施例の一つである。即ち、抜出しめつき液が、活性炭処
理→ろ過→酸化処理→活性炭処理→ろ過の段階を経由し
て処理される。予備の活性炭処理で劣化していない有機
添加剤がそして酸化後の活性炭処理で劣化有機添加剤が
主として除去される。
上述した活性炭添加混含法の代りに、活性炭堆積床を備
える吸着カラムを使用し、抜出しめつき液を通液する方
法その他の適宜の接触方法を実施しうることは云うまで
もない。
こうして、めつき液の再生を行いながらめつき操業を実
施することによつて高品質のめつき皮膜機能(応力、硬
度)が維持される。めつき液の抜出し量に対応する再生
ずみめつき液を用意することによりめつき操業の連続性
は維持され、めつき液の抜出し再生処理量を多くするこ
とにより、めつき槽内の劣化有機添加剤量は充分に低く
抑制される。
発明の効果 Pd−Ni合金めつき操業を長期間効果的にしかも経済
的に継続し、生成めつき膜の品質維持に寄与する。
実施例及び比較例 次の組成を有するPd−Ni合金めつき液を用意した。
Pd 10g/ Ni 10g/ アンモニア pH 8.5 スルフオン酸塩 10g/ 燐酸エステル界面活性剤 10ml/ このめつき液を使用後次の再生処理を実施した。
第1図は、劣化した再生剤めつき液のハルセルテストの
結果を示す。DK2A/dm2以上でコゲめつきそしてD
K 0.3〜2A/dm2において光沢不良が発生してい
ることがわかる。
第2図は、上記再生処理後のめつき液のハルセルテスト
結果である。DK5A/dm2以上でコゲが発生している
が、5A/dm2以下では全面光沢良好で充分なる再生効
果が得られたことがわかる。
比較目的のために、酸化処理を行わずに10g/の活
性炭を使用しての活性炭処理のみによる回復の状態を第
3図に示す。若干コゲの部分が減少し、かつ光沢もかな
り低電流密度で(DK0.7A/dm2以下)回復してい
るが、これではめつき液として操業に支障を起こし回復
不充分である。再度活性炭処理を行つても光沢は回復し
ない。
第4図は光沢剤の添加による回復程度を示す。劣化液に
光沢剤5g/を添加し、ハルセルテストを行つた。D
K2A/dm2以上のコゲめつきは変化がなかつたが、D
K1.3A/dm2以下において光沢が得られるようにな
つた。やはり、回復効果は不十分であり、添加量を増大
しても過剰になると膜品質の悪化が生ずる。
【図面の簡単な説明】
第1図は劣化しためつき液のハルセルテスト結果を示
し、 第2図は本発明に従い再生したものの同結果を示し、 第3図は活性炭処理のみによる同結果を示しそして 第4図は光沢剤の添加による回復状態の同結果を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Pd−Ni合金めつき液中に蓄積した劣化
    有機添加剤を活性炭により吸着除去する活性炭処理に際
    して、予じめ該Pd−Ni合金めつき液を酸化処理して
    おくことを特徴とするPd−Ni合金めつき液の再生方
    法。
JP7425287A 1987-03-30 1987-03-30 Pd−Ni合金めつき液の再生方法 Expired - Lifetime JPH0653960B2 (ja)

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JPS63241198A JPS63241198A (ja) 1988-10-06
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